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愛猫が膀胱炎!?

こんにちは!

往診専門の動物病院 あさくさワンニャン保健室の江本宏平です。

 

東京台東区を中心に、中央区江東区までバイクや車、自転車などを用いて往診しています。ご自宅から動物病院までの交通が不便であったり時間がかかったりする場合(タワーマンションや湾岸沿いなど)には、まずは往診で状況を確認し、必要に応じて通院するといった診療形態の選択を行うご家族様も増えてきました。

 

今回ご紹介する症例は、中央区にお住いの猫ちゃん(高齢、シニア期、去勢雄)です。何回もトイレに行くので診てもらいたいとのことでした。検査結果としては、細菌性膀胱炎でした。現在内服薬と皮下点滴にて治療を行っています。経過は順調で、11月初旬には治療終了となります^^

 

今回のポイントは、『何回もトイレに行く』(頻尿)ということに気づいたことです。今回は、頻尿から考えなければいけないことを書いていきます!

 

通常と頻尿の違い

散歩のときだけ少しずつ複数回排尿する場合はマーキングの可能性があります。マーキングなどの行動性からくるものを除いて、頻尿は病気の症状です。頻尿で考えなければいけないことに、1回の尿量があります。回数が多くて尿がそんなに出ていないのか、回数も尿量も多いのかです。また、色はどうでしょうか?

体内でつくられた尿は、腎臓で濾されます(再吸収)。体にとって必要なくなったものは尿や便として排泄されます。通常、腎臓で濾された尿は黄色がかっていますが、腎臓の機能が低下している場合や大量に水を飲んでいる場合などでは透明な尿が出てきます。尿の回数が多く、また尿量も多いと感じたら、腎臓の機能が低下している可能性が高いです。また、尿の回数多いが尿量が少ない場合には膀胱炎や尿閉を疑います。

 

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他に症状は?

腎機能低下では、飲水量や尿量が多くなります。この症状を多飲多尿といいます。また、腎機能の重度低下から腎不全に陥ると、貧血になることが多いです。これを腎性貧血と呼びます。他にも腎機能低下による弊害はたくさんあります。

このように考えなければいけない病気はたくさんありますが、今回は往診で細菌性膀胱炎に出会いましたので、今回は膀胱炎に着目していきたいと思います。

 

膀胱炎

夏が終わり秋になり、これから冬に向かう時期に入ろうとしています。寒くなるとよく出会う病気があります。膀胱炎です。

膀胱炎はまさに『膀胱』が『炎症』を起こしている症状です。問題は、なぜその症状が起きたのかを考えなければいけません。

 

よくある症状(膀胱炎)

膀胱炎では、犬も猫も、そして人も頻尿になることが多いです。また、出血や異臭(普段の尿より臭い、生臭いなど)を認めることがあります。高齢期(シニア期)では、免疫力の低下や持病、そして服用している薬の影響などによって頻尿を呈することがよく見られます。

 

よくある原因(膀胱炎)

膀胱炎の原因は多岐にわたります。細菌感染や膀胱結石(ストラバイトやシュウ酸カルシウムなど)、そしてストレスなどもあります。外が寒くなる冬の時期は、活動性が低下するため飲水量も低下するためなのか、膀胱炎を発症する犬猫が多くなります。

 

ペット(犬、猫)の頻尿のまとめ

頻尿を単なる一過性の症状として捉えて治療しないと、もしかすると最悪命を脅かしてしまうほどの恐ろしい病気を引き起こすかもしれません。

例えば、細菌感染による細菌性膀胱炎です。細菌が膀胱内で繁殖すると、上行感染といって膀胱から尿管、そして腎臓にたどり着き、腎炎を起こします。感染性腎炎を発症した場合に、急にぐったりして呼吸が荒くなり、可視粘膜(口腔粘膜や結膜など)の蒼白を認めることもあります。そして急性腎不全を起こして...という結果になってしまうことも想定されます。

次に、膀胱結石です。膀胱結石がある場合に、その結石が尿道などを閉塞してしまった場合に、これまた急性腎不全(水腎症)を発症する可能性があります。この場合も経過は急なので、『何かおかしいな?』と感じましたら、夜間でも深夜でも獣医師に相談しましょう。

 

往診では、今回必要である尿検査、血液検査にも対応できます。尿検査では、ご家族様に尿を採取してもらい(採尿)、持ち帰って検査を行います。尿検査では、尿pHや尿タンパク、尿比重から様々な異常を検出することができます。採取の方法については、生活環境にあった方法をご家族様と一緒に考案していきます。次に、血液検査です。腎臓の数値が高くないか、または肝臓はどうなのか、もしかしたらホルモン異常か・・・全ては血液検査で状態を把握することができます!

 

繰り返しますが、何か変だなと感じた時には、緊急かどうかを確認するためにも専門家に相談することをお勧めします!

 

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