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シニア期(高齢期)を迎えた犬猫の生活環境

往診専門動物病院 あさくさワンニャン保健室

代表獣医師の江本宏平です!

 

今回は、シニア期(高齢期)を迎えた犬猫のにとっての生活環境についてコラムを書きました^^

往診専門動物病院では、ご自宅まで往診獣医師が訪問し診察を行っていきます。往診獣医療が動物病院内での獣医療に比べて利点であると考えられるポイントに、『ペットの生活環境』をしっかりと見つめられることが挙げられます。診察時間を十分に確保し、ペットにとってだけでなく飼い主様を含めたご家族様全てにとっての最良の診療プランを一緒に考えていきます。往診をご希望の飼い主様は、お気軽にご相談ください。中央区に分院を構えることで、隣接する港区品川区までの往診が比較的スムーズになってきました^^最近になって港区と品川区にお住いのわんちゃん・猫ちゃんへの往診獣医療の提供依頼が増えつつあるため、新たに港区に拠点を設けていく予定です。港区や品川区にお住いの飼い主様にも、あさくさワンニャン保健室の往診獣医療をお届けさせていただけますので、お気軽にご相談ください。

 

では、コラムの開始です!

 

シニア期を迎えた犬猫の生活環境

シニア期(高齢期)を迎えたわんちゃん・猫ちゃんは、今までと比べて活動力が低下したり、食欲がなくなったり、本来なら失敗することがないトイレでも粗相してしまうことが増えてきます。これらの兆候には、もしかしたら代謝機能の低下や内分泌疾患なども関わっているかもしれませんし、どこかに腫瘍があって、生命維持活動を阻害しているためかもしれません。動きが悪くなったのは関節が痛いのかもしれません。トイレの粗相はトイレまで行こうとしても間に合わなかったのかもしれませんし、てんかんなどの神経症状を発症してしまったために失禁してしまったのかもしれません。毎日毎日、身体機能の衰えを感じて生活していくことは、犬猫本人からしても決して楽しいことではありません。例えば認知機能低下症疑いの柴犬では、トイレに間に合わないことが多く、その度に飼い主様が掃除し、尿で汚れた股周囲を拭いてあげなければいけません。でもこの柴ちゃんはとてもプライドが高く、股の周りを拭かれることにひどく唸り『やめろ!』と言わんばかりに牙を飼い主様の手に当てることがしばしあるようです。それでも飼い主様は『はいはい、ごめんね』と話しかけながら、尿で汚れてしまった股を毎日拭いてあげているとのことです。

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幼齢期(パピー期、キトン期)のお世話も壮絶ではありますが、毎日の生活の中でいろいろなことを覚えていくペットの成長を楽しめます。どんどん成長する我が子に、感極まることもあると思います。幼齢期(パピー期、キトン期)のお世話の先にあるものは『できることの増加』による楽しい生活の想像です。しかし、シニア期(高齢期)を迎えた犬猫との生活に待っているのは介護であり、そこにあるのは『できないことの増加』です。毎日毎日弱々しくなっていく我が子を見ていると、なんとも言えない感情を抱き、時には見て見ぬ振りをすることもあるかと思います。でも、その行為を単純にネグレクトだと責めることはできません。介護はとても大変であり、時として心を病んでしまい、思ってもいなかったようなことを口走ったりやってしまったり、冷静さを失ってしまったためにしてしまったということもあるからです。介護期に入ったら、できる限り介護に関わる人間の数を増やしてください。そして、この時期に必ず思い出してもらいたいことは、『我が子を迎え入れた時のこと』です。

 

ペットを迎え入れるとき、おそらく介護が必要になったシニア期(高齢期)のことを想像できている方は少ないと思います。日本では、まだウインドウ越しにパピー(子犬)やキトン(子猫)を眺め、わくわくしながら選択をして家族として迎え入れている風景をよく目にすることがあります。もしこのときに、わんちゃん・ねこちゃんが一人ではご飯も食べれなくなり、トイレもできなくなる日がいづれくることを知っていれば、もしかしたら選択肢は変わっていたかもしれません。

 

前置きが長くなりましたが、今回はシニア期(高齢期)に考えなければいけない、犬猫の生活環境について書かせていただきます。往診専門動物病院あさくさワンニャン保健室では、シニア期のわんちゃん・猫ちゃんのご自宅に訪問した際には、必ず生活環境を踏まえた診療プランをご提案させていただきます。

 

生活環境とは、犬猫の医療面や健康面、飼い主様の家庭状況などあらゆる事象を含めてひとくくりに呼んでいます。難しいことはさておき、ご家族様だからこそできる日常の介護ポイントについて少し触れていきます^^

 

1.ご飯皿の位置

シニア期(高齢期)になると、なんとなく食欲が下がってくることがあります。食事内容については、前回のブログでお話しさせていただきましたので割愛しますが、もしかしたら前足の踏ん張りが効きづらくなったためにご飯皿に顔を突っ込むことができないのかもしれません。シニア期では、ご飯皿や水皿は床に直接置くのではなく肩より少し低いくらいの高さに調整してあげましょう。腰が痛くなると前足に重心が強くかかるようになり、そのせいで常に前足がぷるぷるしてしまっていて呼吸も上がり、ご飯のときに息を止めて体制をキープしながらという姿勢は少し厳しいかもしれません。でも、お皿の位置をあげてあげるだけで、以前と比べて体制を前に倒さなくていい分、楽にご飯を食べることができます。ぜひ挑戦してみてください!

 

2.床

床はフローリングの場合には滑り止め加工を考えてあげてください。フローリングは滑ってしまうため、関節の痛みや筋力の衰えなどが影響して、うまく歩けなくなってしまうかもしれません。100円ショップなどでも売っている貼るタイルタイプの滑り止めを、わんちゃん・ねこちゃんの生活環境に設置してあげましょう。また、この時期は爪が伸びっぱなしにされていることが多いので、月1回は切るようにしてあげましょう。そして、足裏の毛が長くなっていたら肉球が見えるまでカットしてあげることをお勧めします。爪や足裏の毛が滑りの原因になることがありますので、日常ケアとして頑張っていきましょう!

 

3.物の位置は変えない、その形状に注意!

シニア期になると、犬猫も人と同じように視力が低下してきます。例えば腎機能低下のねこちゃんでは、腎性高血圧による網膜剥離が起きていて、すでに目が見えないかもしれません。また、ふらふらした歩き方になってきたときにはいきなり転んでしまうかもしれません。このときのポイントは、物の位置を変えないことです。物の位置を今までの経験から体が覚えていますので、目が見えなくても意外と平然と生活を送っている子達を多く見ています。荷物はできる限り床に置かないようにし、わんちゃん・ねこちゃんが家の中をうろうろするときに邪魔にならないようにしましょう。そして、次のポイントは『物(家具など)の角をカバーすること』です。いくら体で生活環境を覚えているとしても、体が不自由なのには変わりなく、たまたまぶつかってしまったところが尖っていて、それが目に刺さってしまったなどの事故を未然に防ぐ努力をしておきましょう。

 

4.気温や湿度

犬猫にとって生活しやすい環境はざっくりと20度〜28度(大型犬では20度程度、猫では28度程度)で、湿度に関しては人間が生活しやすい湿潤環境です。これらに関しては、若齢の頃とそこまで差はありませんが、食事量も筋肉量も減り、活動性も低下している場合には、少し暖かい環境を家の中に作ってあげることをお勧めします。もし本人が寒いと感じたならば、自分で暖かい場所に移動して暖をとります。このときは、もし可能であれば鎌倉のようなものを作っていただき、中にはタオルで包んだ湯たんぽをいれておくといいと思います。

 

このように、ペットのライフステージに変化に伴って考えなければいけないことは身近な環境にも多く存在しています。これらのポイントを把握することで、より快適なシニアペットライフを過ごせると思います。

 

今回のブログの最後に、シニア期(高齢期)における獣医療選択の話を少ししていこうと思います。ここでのポイントは、『ペットにしてあげたいこと』・『ペットが求めているであろうこと』・『ペットにしてあげられること』の3点です。

あさくさワンニャン保健室では、初回の診察のときにゆったりと2時間程度の時間をとり、状況と診療方針についてとお話を伺っていきます。

例えば、進行した病状を呈している高齢犬を診察するときには、現在抱えている症状や病気についてお話しさせていただき、この症状・病気が今後どのように進行していくのかなどの経過の推移をお伝えさせていただきます。専用施設(2次医療施設)でしっかりと入院管理で治療させたいのならば、信頼できる獣医療機関をご紹介させていただきます。費用はかかると思いますが、直せるのならばお願いしたいと以前相談されたことがあります。または、入院管理ではなく家で過ごさせてあげたいと考えられている飼い主様には、在宅でできる診療プランをお話しさせていただきます。選択された診療方針を踏まえた上で、今後の診療プランを何パターンか提案し、飼い主様に選択していただきます。その選択肢の中から、かかってくる費用面が飼い主様の生活を困窮させてしまうほどなのかどうかをしっかりと話し合い、意思決定をしていきます。犬猫の病状にとっての最良のプランが飼い主様にとっても最良であるとは限りませんし、絶対にこうしなきゃいけないというものはありません。ご家族様にとって最善の選択を一緒に考えていきましょう。

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犬猫も人と同じように年をとり、『できないこと』が日に日に増えていきます。しかし、このできなくなった部分は飼い主様が手を差し伸べてサポートしてあげられます。もしやり方がわからな毛れれば、往診の際に指導させて頂いたり、その他のサポート機関を利用したりなど、近年は多岐に富んだペットライフサービスが普及されています。

築き上げたペットとの絆を悲しい思い出で締めくくらないように、シニア期を迎えた・そろそろ迎える時には、是非ご相談ください。一緒にその子にとっての最善を探していきましょう!

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