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往診専門動物病院わんにゃん保健室/中央区・港区往診スタッフ/熱中症

往診専門動物病院わんにゃん保健室 中央区銀座スタッフです。

いよいよ本格的に暑い日が続いています。日中は40度を超える地域がそこら中に認められ、地面の温度は60度以上とも言われています。この温度の地面を、素足で歩くのかと考えただけでゾッとしまうね。散歩の時間には注意しましょうね!

さて、ペット(犬、猫)と暮らしていると、春になれば狂犬病予防、暖かくなってくるとフィラリア予防、そして夏になるとこの話題。そうです、熱中症です!今回は実例から学び、なにが悪かったのかについて考えていきましょう^^

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港区・中央区エリア/ペット往診/トイプードル/トイ君奮闘記

今回の登場ペットは、港区赤坂のタワーマンションに住んでいる元気なトイプードルの男の子のトイ君8歳です!

トイプードルのトイ君はとってもやんちゃで、飼い主様が出勤のときはいつもはしゃいでしまいます。この日の朝、はしゃぎすぎて水皿を倒してしまったのを飼い主様は気づいていたのですが、仕事に急がなければいけなかったためそのまま出発してしました。もともと飼い主様はクーラーが苦手なタイプであり、しかもその日は曇っていたため、クーラーをつけていかなかったそうです。

昼になるにつれて、天気予報では曇りだったはずでしたが晴れになってしまい、部屋の温度の急上昇を懸念し、急遽会社を早退したそうです。帰宅すると、愛犬のトイ君は尻尾を振って玄関にお迎えに来てくれました。しかしまだ安心はできませんでした。体はとても熱く、部屋の中を見てみると血便吐いた跡が何箇所かあったとのことでした。

近くに動物病院もなく、抱っこするにも呼吸状態が荒いので移動させてくないと考え、往診専門のわんにゃん保健室に緊急依頼されたとのことでした。往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医師がマンションに駆けつけ、身体検査を行い体温を測定すると、39.8度と高く、口腔粘膜(歯茎や唇の裏など)には異常所見はなく、見せていただいた糞便は鮮血が多く出ていました。状況と状態から熱中症の可能性を疑い、往診による在宅での処置を行いました。まずはクーラーを最大まで下げ、数種類の注射薬の注射と皮下点滴を行い、水皿に新しい水を注ぎ飲ませてあげます。体温が下がってくるのを待っている間に、最も重要な生活環境の指導を行いました。

指導させていただいたのは、①空調設定について、②飲み水の位置や量について、の2点です。

 

今回のケースでは、飼い主様の素早いかつ的確な判断によって大事に至りませんでしたが、熱中症は放っておけば致命的な結果になってしまうこともある怖い病気です。飼い主様が会社を早退することを即決し、また愛犬の異常を見過ごさなかったためよかったですが、なかなかこううまく早退できるものでもないかと思います。

経過良好で、今も元気に江東区豊洲のドッグランを走り回っているとのことでした^^

 

考えなければいけないポイントは?

さて、ここからは少し固い文章なってきますが、大切なのでしっかり読んでくださいね!

わんちゃん・ねこちゃんと生活する上で、なんでこう熱中症を強く獣医師が言うのかというと、ペット(犬、猫)は家の中で簡単に熱中症になってしまうからです。その理由の一つに、汗腺の量があります。

汗腺からはその名の通り汗を分泌し、それが蒸発(気化)するときに気化熱として体温を体外に放出します。ちなみに、この時、体内にある水分が使用されます。

人間の場合は全身に汗腺があり、ある程度ならば汗をかくことで高体温から体を守っています。では、犬猫の体はどうでしょうか?

犬猫の汗腺は鼻と肉球にしかなく(例外あり)、人間と比較して圧倒的に汗腺の量が少ないです。そのため、上がってしまった体温は、汗をかくことだけでは十分に下がらないということになります。

 

では、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?

 

1.空調設定

まずは、空調設定についてです。飼い主様からしたら暑くないと感じても、ペット(犬、猫)からしたら暑くてはぁはぁしてしまうかもしれません。動物種や品種によっても適温は変わってきますが、往診でお話しする時には26度〜28度くらいで、人間が一緒にいて不快に感じないくらいの室温と湿度とお伝えしています。場合によっては、時計に室温・湿度の表記がされているものの準備を促すこともあります。もしクーラーがなかった・故障しているとしたら、できる限り風通しを良くして、そして小さな部屋(ダンボールにタオルをかけなど)を一個作って中に大きな氷嚢を桶に入れて設置していただくと、結構涼しい空間が出来上がります。時間にして、4時間がぎりぎりかもしれませんが、何もしないよりはやってあげたほうがいいかと思います。

空調の設定は、ペット(犬、猫)を家に置いて出かけるときには、必ず気をつけてあげましょう。帰ってきたらぐったりしているという、悲しい事態は避けましょう。

 

2. 飲み水の確保

次に、飲み水についてです。

夏場のとっても暑い部屋の中で、水だけ置いておけば元気にしていたという経験はありますでしょうか?ペット(犬、猫)の体温調節の多くは、飲水(+排尿や排便など)によって、行われていると言っても過言ではありません。水を飲むことで口から喉、食道から胃、腸・・・と冷たい水が通過していく間に、水と接している部分では体内から水へと温度を逃しています。飲み水トラブルを起こしやすいのは、①屋内で係留している、またはケージに入っている、②わちゃわちゃな子、です。身体的な拘束があるために水場まで行くことができずに熱中症になってしまったり、自分で間違えて水のお皿をこぼしてしまったため、飲み水が摂取できなかった場合などがトラブルとして見られています。屋内で係留しているならば、少なくとも水まで届く長さまでは調整するようにしてください。また、もし元気すぎる場合には、万が一に備えて、水場を2つ以上設置するようにしましょう。

何事も、備われば憂いなしです。

 

脱水の初期症状は?

脱水が始まるとグッタリし始め、呼びかけても反応しない、脱力した感じがする。

水をあげようとしても飲まないとなると脱水が進行していると思われます。

逆に無理に飲ませると弱っている体に負担をかけてしまい下痢や嘔吐を引き起こしてしまうことがあります。進行が早いもので症状はどんどん悪くなってしまいます。

少しでも脱水症状が見られるようでしたら早急にかかいつけの動物病院に、または当院の往診獣医師までご連絡ください。

 

今年の夏は暑すぎます。飼い主様も気を抜かず、ご自分の水分補給も忘れないでください。

飼い主様ありきのペットの生活です。

熱中症に注意して、快適なペットライフを送りましょう。

 

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