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東京足立区 犬猫往診の最近のブログ記事

こんにちは!

 

今日はおしりに悪性腫瘍が出来てしまった高齢猫ちゃんのお話です。

 

悪性腫瘍というのは、いわゆるガンです。

 

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腫瘍というのは悪性と良性に分けられますが、基本的に良性腫瘍は大きくなるスピードは遅く、自壊、つまり腫瘍が内部から壊れていくことはほとんどありません。

一方で、悪性腫瘍は大きくなるスピードが速く、表面や内部の細胞が自壊といって壊れていき、しこりが壊れていくことがよくあります。

たとえばお腹の中で自壊が起こり、出血してしまうと腹腔内出血といって、出血量が多ければすぐに致死的になってしまうこともありますが、皮膚腫瘍で自壊が起こってしまった場合には皮膚の表面に壊死組織が出てきて、臭いがしたり出血したりといったことが起こりますが、出血しても抑えることができるので、すぐ命に関わることはほとんどありません。しかし、皮膚腫瘍は肺やリンパ節などに転移しやすいため、転移にも注意しなければなりません。

今回はそんな皮膚腫瘍が出来てしまった高齢猫ちゃんのお話です。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、腫瘍性疾患で悩んでいるご家族様が、攻める医療(抗がん剤、外科手術、放射線治療など)ではなく、緩和ケア(苦痛をできる限り軽減し、その子らしく余生を過ごさせるための対症療法)で最後日まで一緒に自宅で過ごさせてあげたいとお考えの場合に、ご自宅で全て実施できるように最良の選択肢を一緒に考えていきます。

どんな選択をしても、後悔しない最後の日はないと考えています。

ただ、その時してあげられることから目を背けずにやってあげられたという事実は、緩和ケアを終えたご家族様の心の中に残ります。

悩み苦しむ前に、まずはご連絡ください。

 

東京足立区在住の17歳の高齢猫(チロちゃん)

お家の中で長年一緒に暮らしている高齢猫のおしりのしこりから臭いがする、出血している、とのことで、早めのご予約をご希望されました。

食欲は少し落ちている気がするとのことで、お電話の次の日にお伺いさせて頂くこととしました。

チロちゃんはキャリーが苦手で、動物病院で獣医師に診てもらったのは最初の手術の時だけとのことで、それ以来は力強く病気に一切かからないで今日を迎えたとのことでした。

 

お家にお伺いすると、チロちゃんはテーブルの下に置いてあるベッドの上で横になっていました。

 

お母さんのベッドの上が定位置のようで、一番の落ち着く場所だそうです。

 

今までほとんど外に連れ出したことがなく、小さい時にワクチンに行っただけでかなり興奮していたため、高齢になって連れて行くのはストレスが強くかかってしまうだろうとのことで、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂きました。

 

チロちゃんは1ヶ月ほど前からおしりをしきりに気にするようになり、ご家族が見てみるとおしりにしこりがあり、舐めているせいか、そこから出血しているのを見つけられたそうです。

そのため、舐めているのを見つけたら辞めさせるようにしていたそうなのですが、最近になってさらに大きくなり、臭いも出てきて、食欲も少しずつ落ちてきてしまったとのことでした。

たしかに、猫ちゃんの食欲が落ちてくるのは心配なことです。猫ちゃんは食べていなければ、代謝経路が変わってしまい、肝臓に脂肪がたまって、脂肪肝になってしまいます。それを避けるためにも出来るだけご飯は食べてもらう必要があります。

その時には、必ず獣医師の判断を仰いでいただきたいのですが、基本的には3日間の食欲廃絶で赤信号です。一口でもいいので口に入れてあげることが応急処置になるかもしれませんが、飲み込めない病気が隠れているかもしれませんので、できる限り獣医師に相談しましょう。

 

ご家族様のお話から、おしりにある腫瘍が転移して体調が落ちているのか、年齢的にも高齢なので他の慢性疾患があるのか、ということが考えられ、それらを調べるために血液検査を実施することをご提案させて頂いたところ、ご同意が得られましたので、身体検査と血液検査を実施することとしました。

 

身体検査

身体検査では、肛門の横に腫瘍があり、自壊していて、かなり壊死組織が出てきていました。また、臭いも強く、二次感染している可能性も考えられました。また、腫瘍がある方の膝のリンパ節も腫れていて、転移が考えられました。ご家族様に今の状況と、どんな病気が疑われて、今後どうなっていくことが想定されるのかを説明させていただきました。

 

血液検査

採血を行うために横になって足を伸ばしてもらいましたが、足を伸ばされるのは嫌なようで、チロちゃんは必死に抵抗していました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、押さえられるのが嫌いで苦手な子でも、普段からいろんな犬猫と接しているという経験的側面から、できる限り本人たちに負担のない保定に慣れています。

素早く保定し、素早く採血を終えて、最後に処置に移りました。

その日は軽度の脱水があったことから皮下点滴、消化管を動かすお薬、そして、お尻の腫瘍に関しては洗浄と塗り薬を塗って、お家でも行なって頂くこととしました。

視診では、悪性腫瘍が強く疑われ、転移もしているだろうことをご説明させて頂いたところ、ご家族様としてもおそらくガンだと思われてらっしゃったらしく、ターミナルケアをご希望されました。

 

血液検査では、腎臓の数値が少し高くなっており、そのためにも点滴は続けていただくこととし、腫瘍に関しては洗浄と軟膏の塗布をしていくこととしました。

チロちゃんは、その後少しご飯を食べてくれるようにはなったものの、現在も以前ほどの食欲はないですが、ゆったりとご家族様と一緒の時間を過ごしています。

悪性腫瘍と聞くと、治療をするか諦めるか、という選択に迫られると思いますが、選択肢の一つとして緩和ケアやターミナルケアにうつり、最期の時間をしんどくないように過ごす方法を、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室ではご家族様とご相談してご提案させて頂いております。

 

もし今、お家のわんちゃん猫ちゃんが、慢性疾患や腫瘍などでどうすれば良いか分からない、という場合には一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談下さい。一人一人に合わせた、動物たちにもご家族様にも続けられる方法をご提案させて頂きます。

 

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こんにちは! 

 

緊急事態宣言により、生活リズム、食生活などなど大きく変わってしまったご家族様は多いことと思います。

生活環境の変化に、私たち人間の健康も簡単に脅かされてしまうのですが、ペットも一緒です。特に、ストレスに弱い動物として猫が挙げられます。

往診では、新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言あたりから、猫ちゃんで、おしっこが出ない、トイレによく行く、トイレで鳴く、おしっこが赤いなど、おしっこ関係の問い合わせを複数いただいております。

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通常、膀胱炎や尿石症というと寒くなってきた時期である10月〜2月くらいに多い印象ですが、やはりストレス性なのか、季節を超えておしっこ関係でのトラブルが出てきています。

 

そんな今回は、おしっこが出なくなってしまった猫ちゃんのお話です。

おしっこが出なくなる原因は大きく2つあります。

 

 

・おしっこが作られているのに出ない

・おしっこがそもそも作られていない

 

 

この2つに分けられます。

そしてどちらもかなり深刻な病態で、緊急性の高い状態です。

 

まず、おしっこが作られているのに出ない場合です。

これは神経麻痺によるものであったり、尿道や膀胱の筋肉の問題であったりすることもありますが、猫ちゃんの場合ですと尿石が詰まってしまっていることがとても多く、私たち獣医師もまずこれを最初に考えます。

 

しかし猫ちゃんの場合おしっこをするタイミングもそれぞれで、猫ちゃんの性格や環境によっては1日1回あるいは2回しかしないという子もいます。

 

どれぐらいの時間様子を見れば良いのでしょう?

 

例えばいつもの回数も重要ですが、24時間以上出ていなければ、動物病院に相談した方が良いかと思います。

そして48時間以上出ていなければ、命に関わること状態になっていることもありますので、素早い判断が必要です。

 

次に、おしっこがそもそも作られていない場合です。

こちらは今回ご紹介する猫ちゃんの原因とは異なるのですが、高齢猫ちゃんの腎不全の末期の症状として見られます。

 

おしっこは腎臓で作られますが、腎不全が起こると、ある程度の段階までは、腎臓での水分の再吸収の能力が落ちてしまい、多尿になります。

つまり薄くて大量のおしっこをします。

しかし、末期になり、脱水も進むと血圧も落ちてしまい、腎臓でそもそもおしっこを作れなくなってしまい、いわゆる乏尿になってしまい、その後無尿になってしまいます。

すると身体の中に毒素がたまってしまい、痙攣などが起こってしまうことがあるので、おしっこを作らせるために点滴を行なったり利尿剤を入れたり、血圧を上げるお薬を使ったりします。

こちらに関しては、乏尿になってきた時点で早急な治療が必要になりますが、お家ではなかなか気付かないこともよくあります。しかし、気付いた時点で動物病院に相談しましょう。

 

冒頭が長くなってしまいましたが、今回は尿石によっておしっこが出なくなってしまった猫ちゃんのお話です。

 

症例は東京都足立区在住の8歳の猫ちゃん、トラちゃんです。おしっこが昨日から出ていないとのことで、よくよく聞いてみるとおそらく24時間以上は出ていないと思うとのことでしたので、すぐにお伺いさせていただくこととしました。

本来であれば素早い処置が必要となるので、動物病院に行って頂くのですが、トラちゃんをつれてお外に行くことが出来ないためにお家での処置をご希望されたので、急ぎで向かわせて頂きました。

 

お家にお伺いするとトラちゃんは別のお部屋にいるらしく、本来であれば先に詳しくお話をさせて頂くのですが、おしっこが出ていないということで緊急性が高いため、先にトラちゃんを見させていただくことをご了承頂き、診察に入りました。

 

トラちゃんは知らない人が苦手なようでしたが、元気がないのか尻尾で抵抗する程度ですぐに保定することができました。

 

まず身体検査では、膀胱がパンパンになっていて、尿路閉塞をすぐに解除しなければならない状態でした。心拍数や血圧は正常で不整脈もその時点では出ていませんでした。

超音波で確認すると膀胱内も浮遊物がたくさんあり、尿道内にもこの浮遊物が栓のようになってしまっておしっこが出なくなってしまっていることが予測されました。

 

すぐに尿道内にカテーテルを入れて、閉塞を解除する処置を行いました。

尿道内の栓はなかなか硬く、カテーテルもなかなか進みませんでしたが、うまく挿入することができ、大量の血尿が出てきました。

もちろん、そこから採尿して尿検査も行います。

 

では尿路閉塞はなぜ命に関わるのでしょうか?

 

通常腎臓で作られたおしっこは膀胱に送られて、ある程度たまると排尿されます。

しかし、膀胱から排尿されなければ、どんどん膀胱内の圧が高まり、その影響で腎臓にも負担がかかり急性腎不全を引き起こします。

急性腎不全というのは急激に悪くなっていき、本来出される老廃物が身体の中に溜まってしまいます。

その中でもカリウムという電解質が体に溜まってしまうことで不整脈を引き起こし、心停止してしまうこともあるので、尿路閉塞しているときは不整脈が出ているかどうかもとても重要です。

 

今回のトラちゃんも尿路閉塞からの急性腎不全になっている可能性や高カリウム血症になっている可能性があることをお話しさせて頂き、血液検査の必要性をお話ししたところご同意頂けましたので、採血を行い、皮下点滴、抗生物質の注射をしっかりと行い、尿道カテーテルを残して、次の日再診でお伺いさせて頂くこととし、その日の往診は終了としました。おしっこが出ているかどうかをしっかりとチェックしていただき、数時間で全く出ていないようであれば必ずご連絡をいただくこととしました。

 

血液検査では、カリウムの数値はわずかに高いだけで、腎臓の数値も問題なく、今回は急性腎不全になっていないということが分かり一安心しました。

 

また尿検査ではストルバイト結晶という溶けるタイプの結晶がたくさんでており、おそらくこれらの結晶と血の塊が栓になってしまっていたことが予想されました。

 

次の日もう一度再診にお伺いしたところ、トラちゃんの顔つきは昨日より良くなっており、朝ごはんも食べてくれたとのことで、一安心しました。また、おしっこも血尿が続いてはいるとのことでしたが、ちゃんと出ているようで安心しました。

 

カテーテルは感染の原因にもなるのであまり長く入れておくことは推奨されていないので、一度抜いて、引き続き皮下点滴と抗生物質は続けることとしました。皮下点滴はお家でできそうとのことでしたので、その日しっかりと獣医師からご指導させて頂きました。

 

また結晶に関して、溶けるタイプの結晶だったので、ご飯を尿石用フードへ切り替えた頂くこととしました。

 

トラちゃんはその後尿路閉塞を再発することなく、結晶も無くなりました。

 

このように、普段何気なく猫ちゃんのトイレの掃除をされていらっしゃる方が多いかと思いますが、しっかりとおしっこは出ているか、量は少なくないか、色は正常か、など毎日見ていると分からなくなってしまいがちですが、毎日チェックして頂くことが、猫ちゃんの一番の健康チェックとなります。

そして異変を感じたら、なるべく早めに動物病院にご相談ください。また猫ちゃんを連れての待ち時間や猫ちゃんが家から連れ出せないなど通院ストレスが大きいという方は、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡下さい。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

 

今回はある慢性疾患を治療中に急に食欲が落ちてしまった、東京足立区にお住まいの猫ちゃんのお話です。東京足立区からの往診依頼は結構増えてきています。

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動物たちも高齢になると、身体のいろいろな部分で病気が見つかることが少なくありません。

その中でも、猫ちゃんは心臓や腎臓、甲状腺の疾患や腫瘍などが見つかることが多く、場合によってはそれぞれの臓器で治療をすると別の臓器に負担がかかることもあるので、そのバランス取りが難しいこともよくあります。

 

たとえば、腎臓を治療するために点滴をすると、腎臓はおしっこをたくさん作ることができるため助かりますが、心臓では血液量が増えて負担が大きくなってしまいます。

あるいは、甲状腺の疾患があり、甲状腺を治療すると、血圧が下がって心拍数も落ち着き心臓の負担は減りますが、腎臓としては腎臓への血液量が減ってしまい負担が増えてしまいます。

このように身体の中ではそれぞれがバランスを取って、身体の恒常性を保っています。

 

今回お話するのは、心臓病を治療中に急に食欲が落ちてしまった高齢猫ちゃんのお話です。

 

症例は東京足立区在住の16歳の高齢猫のはなちゃんです。はなちゃんとは、半年ほど前に出会いました。

その時は、動物病院が苦手なはなちゃんは、今までほとんど動物病院に連れて行けていなかったため、健康診断をして欲しいとのことで往診専門動物病院わんにゃん保健室にお電話をいただきました。

 

当時のはなちゃんは、元気食欲も特に問題はなく、一般状態は良好でした。

しかし、検査を行ったところ、腎臓の数値は問題ありませんでしたが、おしっこが薄くなってきていて腎不全が始まってきていること、心筋症が疑われました。そのため、腎臓と心臓の内服薬を開始し、定期的に往診でお伺いして検査を行い、進行がないかをチェックして、経過は良好な様子でした。

 

ところが、1週間ほど前に、はなちゃんのご家族様からお電話を頂きました。

ここ最近少しずつ食欲が落ちていっていて、大好きなウェットフードさえほとんど口にしなくなってしまったとのことで、すぐに往診させて頂くこととしました。

 

・・・〜 往診専門動物病院の初診の多くが当日予約 〜・・・

往診専門動物病院わんにゃん保健室の診察は、完全予約制です。前日20:00までのご予約確定で、翌日10:00以降の往診予約が可能です。

前日20:00以降は、翌日の往診予約であったとしても当日予約扱いとなりますので、ご注意ください。

そうは言っても、病気はいつ発症するかがわからないことから、初診の多くは当日での緊急予約が多いです。その場合には、往診スケジュールを確認し、できる限り時間を調整し獣医師と動物看護師で往診に向かいます。日によっては夜間診療、または深夜診療でしか予約枠を取れない場合もございますが、それでも当日中に往診した方がいいと判断される症状を呈していた場合には、想定される費用面をご了承いただいた上で往診させていただきます。

1日中で3回以上吐く吐きが止まらないぐったりしているご飯を食べないトイレに頻繁に行くトイレで鳴く猫で口を開けてハァハァしているなど、症状は様々ですが、少しでも異変を感じましたら、それは緊急のサインです。

ご家族様だけで判断せず、必ず獣医師の指示を仰いでください。

もう少し早ければ...ということをできる限り減らすためにも、かかりつけ動物病院への問い合わせを心がけましょう。もし動物病院に通院していなくてかかりつけ動物病院がない、またはかかりつけ動物病院に電話がつながらない場合などは、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

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お家にお伺いすると、はなちゃんとはすでに何度も会っているので、はなちゃんもあまりびっくりした様子はなく、またかというような様子でこちらを見てくれました。

まずは心臓が悪化して呼吸状態が悪くなっていたのか心配していましたが、はなちゃんの様子と呼吸数を見る限りでは呼吸状態の悪化ではないようでした。

詳しくお話をお伺いすると、最近少しずつドライフードを残すようになったと感じられていたそうなのですが、ここ2,3日はウェットフードも残すようになり、心配になって往診のお電話を頂いたとのことでした。

また、最近少し吐く回数が増えたとのことでしたが、下痢はなく、ただ、嘔吐回数が増えて食欲が落ちていったということでした。

嘔吐回数が増えたことから、慢性腎不全の悪化、甲状腺機能亢進症、あるいはお腹の中の腫瘍、胃腸炎などが考えられました。

 

まずは身体検査です。

身体検査では、軽度の脱水と、お腹に2センチほどのしこりが認められました。

また、心臓や肺の音には大きな問題はありませんでした。

そのため、検査としては血液検査とお腹の超音波検査をご提案させて頂いたところご同意頂けましたので実施することとしました。

 

次に採血です。

はなちゃんは元気がないからなのか、ほとんど抵抗することなく採血は終了しました。

 

次にお腹の超音波検査です。

超音波検査では、肝臓から脾臓、腎臓、膀胱、副腎、消化管という順番で見ていきます。

今回もその順番に準じて見ていきましたが、最後の消化管を見ていると、おそらく身体検査で触知できたしこりが見られました。

サイズは約3センチ。

おそらくリンパ節の可能性が高く、このリンパ節により消化管が押されて、一部通りが悪くなっていて食欲が落ちていることが予測されました。

ご家族様に、このしこりの細胞を取って、腫瘍かどうかを検査するかどうかをご相談させて頂いたところ、高齢なので検査はせずに対症療法で進めて欲しいとのご希望でしたので、しこりに対する対症療法も実施することにしました。

 

高齢の猫ちゃんで消化管にできる腫瘍で多いのが消化器型リンパ腫です。

今回、確定診断は出来ていませんが、ご家族様と相談し、リンパ腫の可能性を考えてステロイドを使用して試験的治療を行なっていくこととしました。しかし、現状では、腎不全の悪化や甲状腺機能亢進症の可能性も否定できていないため、本日のみ点滴治療と吐き気どめや胃薬のみで、ステロイドは使用せずに治療しました。

次の日もう一度再診を行うとして、その日の診察は終了としました。

 

血液検査では、腎臓の数値はとても高いわけでなく、また甲状腺の数値に関しては正常値であったので、食欲低下の原因はおそらくお腹のリンパ節が原因と考えられました。

そのため、再診時からもう一度ご家族様とご相談し、検査をせずにステロイドを使用していくこととなりましたので、ステロイドを使用していくこととしました。

ステロイドを使用したところ、お腹のリンパ節は正常のサイズまで小さくなり、食欲もいつも通りまで回復しました。しかし、リンパ腫に対するステロイドの効果は長くて1ヶ月ほどで、それ以降は徐々に効き目がなくなってきてしまいます。

ご家族様としては、そのことも考えて、しかし最期まではなちゃんらしくご飯を食べて欲しいとの思いでステロイドを使用していくという選択をされました。

はなちゃんは現在、ステロイドは注射ではなく飲み薬で飲めていて、調子も良好です。

 

今回のように、検査をせずに試験的治療を行うというのも一つの選択だと私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室では考えております。

その子、そのご家族様に合った最良の診療プランを往診専門動物病院わんにゃん保健室ではご相談させて頂きます。動物病院に連れて行けず、お悩みの方一度お気軽に往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡下さい。

 

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

 

ここ数日、大型犬と暮らしているご家族様からの往診依頼が増えています。

大型犬と暮らしている方からの往診予約を受ける場合に多い主訴は以下です。

 

1週間前くらいから後ろ足が立たない

吐いてからご飯食べない

トイレに頻繁に行く

呼吸が荒い

食欲がない

よく寝ている

 

などです。バーニーズやゴールデンレトリバーなど、おそらく30kg以上になると、愛犬自らが歩いてくれないと、家から連れ出すことすら難しくなるであろうと考えています。

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もし愛犬が暮らす環境が1階でバリアフリーであったとしても、リビングから駐車場まで、そしてそこから車に載せ、動物病院について、車から下ろしてあげて、などの工程を考えると、かなり大変になってきます。

大きな犬種を飼おうとお考えの方は、ライフプランをしっかりと考えた上でご検討ください。

 

今日は、大型犬で多い疾患の1つである、甲状腺機能低下症を発症した高齢犬のお話です。

 

ここでも何度か甲状腺のお話しをさせて頂きましたが、今回もう一度簡単に甲状腺とは何をやっている臓器なのかをお話しさせていただきます。

 

甲状腺について簡単にお伝えします

甲状腺とは、ホルモンを出して身体の代謝を調節している臓器です。

厳密には、脳から放出されたホルモンが甲状腺に作用して、甲状腺が血中にホルモンを出して、血液に乗ってホルモンは全身の臓器に影響します。

たとえば、心臓に作用すると心拍数が上がったり、消化管に作用すると消化管の動きを活発にしたり、血管に作用すると血管が収縮し血圧が上がったり、皮膚に作用すると皮膚の生まれ変わりが早くなったり、などといった作用が起こります。

その結果、私たち人間も、動物たちも活発に生活することができるのです。

甲状腺ホルモンがたくさん出すぎると、身体の代謝はすごく上がり、食べても食べても太らない、などといった症状が出てきます。

逆に甲状腺ホルモンの放出量が減ると身体の代謝が下がって、何となく元気がない、太ってしまう、目に見えないところでは、骨髄の代謝機能が落ちてしまい貧血が起こってしまう、などといった症状が出てきます。

 

今回はそんな甲状腺ホルモンの放出量が減ってしまっている、甲状腺機能低下症のわんちゃんのお話です。

 

元気がない、脱毛、痒くない、後肢ふらつき(大型犬/東京足立区/ペット往診)

症例は、東京足立区在住の13歳の高齢犬、ゴールデンレトリバーのぽんちゃんです。ぽんちゃんとの出会いは1年ほど前になります。皮膚症状が最近悪化してきた、とのことでお電話をいただき、往診させて頂くことになりました。

 

ぽんちゃんは人に興味はあり、フンフンと寄ってきてくれますが、撫でようとすると、触られるのは苦手なのか口をムキっとするシャイなわんちゃんで、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフがお家に入るとフンフンと寄ってきてくれました。

往診のご予約時にお伺いしていた通り、後肢にふらつきがあり外側に開いてしまい、前肢で頑張って支えているという感じでした。

ぽんちゃんに挨拶をして、ご家族様に詳しくお話しをお伺いすることにしました。

ぽんちゃんは小さい頃から皮膚症状があり、アトピー性皮膚炎と言われ、シャンプーや保湿もしっかりと行い、痒みが出た時にはかゆみ止めを飲んでなんとか痒みをコントロールしていたそうです。

しかし、最近になって、今までは痒くて掻いてしまい脱毛することはあっても、何もなく脱毛することはなく、また、皮膚の症状もお薬を飲んでもコントロールし難くなってきたが、動物病院に連れて行くには抱き抱えなければいけないと言うことで、なかなか難しいということで往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

ここで、気になった点が、痒みもないのに脱毛するという点です。通常アトピー性皮膚炎であれば、アレルギーなので必ず痒みを伴います。

ところが、今回ぽんちゃんは痒みを伴わない脱毛ということで、内分泌系の疾患の可能性を考えて、ホルモン検査を含む血液検査をご提案させていただきました。ご家族様にご同意を頂き、ぽんちゃんの診察が始まりました。

まずは身体検査です。身体検査では、お腹の両側の毛が薄くなっていて、お腹の皮膚も肥厚して痒そうな様子でした。また、足の指の間も痒そうで赤くなっており、ここに関してはアトピー性皮膚炎が考えられました。

 

次に血液検査です。

足を触るとぽんちゃんはとっても嫌がっていましたが、往診専門動物病院わんにゃん保健室はこういう子にも慣れていますので、素早く採血し、ぽんちゃんを解放しました。

触られなければ良いのか、ぽんちゃんはまた寄ってきてクンクンしてくれました。

お薬はまだ残っていたので、3日後を再診とし、その日の診察は終了としました。

血液検査では、脱毛する内分泌系の疾患を考えるために、甲状腺ホルモンと、副腎のホルモンを調べました。

副腎とは、身体の中でステロイドを出している臓器で、副腎からのホルモンが増えすぎる病気、つまり副腎皮質機能亢進症という病気でも脱毛が起こるので、念のために甲状腺と副腎両方について調べました。

その結果、甲状腺ホルモンの低値が認められ、脳からの甲状腺を刺激するホルモンはたくさん出ていたことから、甲状腺機能低下症を診断しました。

ぽんちゃんはおそらく、元からアトピー性皮膚炎がありましたが、高齢になり、甲状腺機能低下症を併発したことで皮膚の代謝が落ちてしまい、アトピー性皮膚炎のコントロールがうまくいかなくなってしまったことが予測されました。

再診にお伺いさせて頂いた際に、血液検査結果をご説明させていただき、その日から甲状腺ホルモンのお薬を飲んでもらうことになりました。治療としては、このお薬を飲みつつ、身体のホルモン濃度がしっかりと上がっているか、どれぐらいの血中濃度になっているか、ということをモニタリングしていく必要があります。また、ぽんちゃんの場合、皮膚への影響もあったので、皮膚が良くなるかどうかもモニタリングしていくこととしました。

その後、ぽんちゃんのホルモンの濃度もしっかりと安定し、それとももに皮膚の症状も少し落ち着いてきていますので、アトピー性皮膚炎の治療にしっかりと専念できるかと思います。

今ではぽんちゃんの検査は2ヶ月に1回まで伸ばすことができるほど安定し、後肢のふらつきもだいぶ改善されています。

 

今までの治療を続けていても最近悪化が見られる、といった場合、ぽんちゃんのように、別の疾患が隠れている可能性があります。

 

今の治療だけでは足りないのかな?でも動物病院に連れて行くのが難しいと悩まれている大型犬と暮らしている飼い主様、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談下さい。別の疾患の可能性も考慮し、本人にできる限り負担がないような検査、治療、今後のプランなどをご提案させていただきます。

 

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新型コロナウイルス感染症がその猛威を奮っており、まだまだ収束どころか拡大傾向にあると毎日のニュースで拝見しています。できる限り人混みや、密集しそうな場所への出入りを避けるよう日本政府から言われていますが、それでも生活していくためには全く外出しないわけにはいきません。

また、愛犬・愛猫と暮らしているご家族様ならば、ペットの健康診断はこの時期を避ければいいだけのことですが、愛犬・愛猫が急に体調が悪くなってしまったら、新型コロナが怖いから動物病院にペットを連れて行かない、とは言ってはいられません。

 

もしも愛犬・愛猫が、

・食欲がない

・吐く(嘔吐)

・下痢(軟便、うんちが緩い、便が水っぽい)

・呼吸が変(猫の開口呼吸、呼吸が早い)

・なんとなく元気がない

 

など、普段と違う様子をペットに感じた場合に、様子を見てれば治るだろうではなく、必ずかかりつけの動物病院の担当獣医師に相談してください。また、新型コロナウイルス蔓延のこともありますので、すぐにペットを連れて動物病院に行くのではなく、まずはかかりつけの動物病院にお電話で相談するように心がけましょう。そして、必要であれば、動物病院にペットを連れて通院することも検討してください。なお、予約診療ができないかどうかのご相談も、こんな時なので行うことをお勧めします。

 

逆に、体調不良でなければ、この時期はできる限り動物病院に行くことは推奨できません。

理由は、この時期(特に3月後半〜6月いっぱい)が1年間で最も動物病院が混雑することが予想される時期だからです。

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動物病院の繁忙期は3月後半〜6月(特に犬)

理由は、この時期からペットの予防シーズンが始まるからです。

ペットの予防と言うと、狂犬病予防ワクチン接種、混合ワクチン接種、フィラリア感染症、ノミ・ダニ感染症、避妊去勢手術などなど、予防に関する獣医療的に関わっていくことがたくさんありますが、時期的なもので一番影響力があるのが狂犬病予防ワクチン接種フィラリア予防です。

狂犬病予防ワクチン接種に関しては、3月くらいに市区町村から狂犬病予防ワクチン接種のお手紙が届きます。

それには、各地域における狂犬病予防ワクチン接種の集合注射会場と日時が記載されており、ご自宅から近い場所やご都合が合う日にそこにいき、獣医師会から召集された各地域の動物病院の院長が集結する集合注射会場で狂犬病予防ワクチンを接種してもらいます。(狂犬病予防ワクチン接種は集合注射だけでなく、動物病院であればほとんどどこでも狂犬病予防ワクチン接種をしてもらえます。動物病院の医薬品在庫の関係などもありますので、まずは動物病院に問い合わせることをお忘れなく。)

また動物病院を繁忙期化してしまう要因に、狂犬病予防ワクチン接種にかぶさってしまうフィラリア感染症予防シーズンの開始があります。

そんなこんなで、春から初夏くらいにかけて、動物病院は通常診療に加えて予防診療が始まってしまうため、どこの動物病院に行っても大混雑を避けられません。

 

狂犬病予防ワクチン接種はやらなければいけないのか

よく聞かれる質問に、「狂犬病予防ワクチン接種は行わなければ行かないのか」があります。

答えは、YESです。獣医療は通常、農林水産省の管轄区分ですが、狂犬病予防ワクチン接種だけは厚生労働省の管轄です。つまり、狂犬病予防ワクチン接種はペットだけでなく人間を守るための法律であることを念頭に、できる限り接種してあげてください。日本における狂犬病の発生事例は、50年以上前を最後に、一度も発生していません。しかし、万が一今狂犬病が世界のどこからか持ち込まれて場合に、抗体保有率が高くない現状を考えると、蔓延する可能性が大きく懸念されています。

もちろん、全員が全員打たなければいけないわけではありません。愛犬が持病を抱えていたり、高齢で体力的に狂犬病予防ワクチン接種を行うには厳しいと判断された場合に、担当獣医師の診断のもと、狂犬病予防ワクチン接種見送り証を発行してもらえます。(今までは狂犬病予防ワクチン接種猶予証明書と言われていましたが、何やら問題があったようで、見送り証とされたようです。)

狂犬病予防ワクチン接種を見送ることを許可された場合には、その年の狂犬病予防ワクチン接種を見送ることができます。狂犬病予防ワクチン接種を見送れる期間は、担当獣医師が作成した狂犬病予防ワクチン接種見送り書に定めれた期間であり、慢性疾患だった場合でも半永久的にではなく、翌年の3月31日までです。詳しくは、各保健所までお問い合わせください。

 

狂犬病予防ワクチン接種に関しては犬の飼い主であれば義務となるため、打つ打たないにしろ、必ず獣医師にご相談してください。

 

ほとんど全ての動物病院で狂犬病予防ワクチン接種は可能であると書きましたが、往診専門動物病院も例外ではありません。(漢方専門など、一部を除く)

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、完全予約制でご自宅まで獣医師と動物看護師がお伺いし、家の中で狂犬病予防ワクチン接種を行うことができます。1頭飼いはもちろんのこと、多頭飼育で動物病院に連れていくことすら大変な場合には、往診専門動物病院でご自宅でのワクチン接種をご希望されています。往診では、往診料が発生してしまうため、通常の動物病院に通院するのと比較すると少し費用がかかってしまうことが懸念されますが、長い待ち時間を密集した場所で待つ必要なく、ご自宅で愛犬たちとゆっくりお待ちいただけます。

 

また、狂犬病予防ワクチン接種のタイミングで健康診断として血液検査を実施することも可能です。血液検査は基礎項目の31項目で行っており、追加でフィラリア抗原検査を実施することも可能です。その他、気になる項目がございましたら、都度獣医師にご相談ください。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京23区全域までペット往診を行っています。

現在は、東京中央区と東京足立区の診察が多いことから、比較的東京中央区と東京足立区はご予約が取りやすくなっています。ご予約は病院Webページの問い合わせフォームからのご予約依頼、または電話(03-4500-8701, 10:00 – 19:00, 不定休)まで、お気軽にご連絡ください。

 

新型コロナウイルス感染症が蔓延化している今だからこそ、考えなければならないことがたくさんあります。

動物病院に行くべきなのか、まずはかかりつけ動物病院に電話で相談するべきなのか、事前予約をして行くべきなのか、今行くべきなのか、などたくさん考えるべき点はあります。

何より、ご家族様が倒れてしまっては元も子もなくなってしまいますので、ご自分の安全を確保した上で、愛犬・愛猫が必要とする予防医療を、愛犬・愛猫に届けてあげましょう。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

 

往診専門動物病院として、獣医師と動物看護師でご自宅まで訪問しています。

本日は、東京足立区での症例についてです。腫瘍が全身に転移しながらも頑張ったわんちゃんの緩和ケアのお話です。

 

悪性腫瘍はそのままにしておくと、多くの場合転移していき、リンパ節にいき、そのまま全身に転移を起こしていきます。そうなる前に治療をすることが治癒への一歩ですが、なかなか症状が出ていなかったり、逆に急速に進行していて、数ヶ月前の健診では何もなかったのに・・・ということも珍しくありません。

回ご紹介するわんちゃんも、全く症状がなく、ずっと元気にしていたにも関わらず急に元気が無くなった時には全身に転移があった、というパターンです。

ゴールデン.jpg

 

わんちゃんは、東京足立区在住の13歳の高齢犬のムックちゃんです。

ムックちゃんは、白内障であまり目が見えないためすごく怖がりさんですが、とっても元気食欲もあり、動物病院には予防薬をもらいに行ったり予防接種をする程度しか行かなくても良いほどでした。

しかし、数日前から急に食べなくなってぐったりし始めたため、動物病院に行くとリンパ腫のステージⅣと診断され、抗がん剤を頑張りましたが、何度かやるうちに耐性がついて効かなくなったり、副作用が出たりがあり、ご家族様としてはこれ以上頑張らせるのはかわいそうだと思い、緩和ケアをご希望され、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡を頂きました。

 

お家にご訪問すると、ムックちゃんは寝起きで、チラッとこちらを見る程度であまり関心がないようでした。

ご家族様によると、抗がん剤を行うと最初のうちはすごく効いていて元気になっていたそうなのですが、最近は抗がん剤後もあまり変化なく、血液検査の数値も横ばいであまり効果を感じられなくなったそうです。しかし、食欲はしっかりとあるため、お薬は飲めそうです。

まずは現状を把握するために、身体検査、血液検査、超音波検査を実施する必要があることをご説明し、ムックちゃんに頑張ってもらうことになりました。

 

身体検査では全身のリンパ節が腫れていましたが現在は発熱はなく、心臓には少し雑音が入ってありました。

次に血液検査です。

血液検査は抗がん剤を行なっていたのでほとんどの血管を使用してしまっていたため血管がなかなか見つからず、首からの採血を頑張ってもらいました。

首からと言うと人間で考えるとギョッとしてしまいますが、実は緊急時や抗がん剤の時に手足の血管が使えるように、繰り返し採血をするときには首から取るのが最も適していて、針も細いので痛みはほとんどありません。

ムックちゃんの場合は目の前におやつを持ってきてもらうと素直に頑張ってくれました!

 

その後は超音波検査です。往診専門動物病院わんにゃん保健室では、動物看護師の保定のもと、獣医師による超音波診断をご訪問にてご自宅で行うことができます。お腹の超音波検査ですが、脾臓も肝臓も転移が見られ大きくなっていた、とのことから、横になってもらうのも要注意しつつ検査を行いました。肝臓や脾臓が大きい子は、横に倒したり仰向けにしたりした際に、脾臓などから出血してしまうことがあるため、注意しなければなりません。

 

超音波検査では、脾臓も肝臓も大きくなっていて、消化管のリンパ節も少し大きくなってきていました。その他腎臓には異常はなく、終了となりました。

 

血液検査の結果は後日ご説明をするということで、その日は内服薬を処方して終了となりました。リンパ腫は抗がん剤を行うのが第1選択の治療になりますが、抗がん剤ほど積極的な治療をしない場合にはステロイドを高容量で使用していきます。

今回は緩和ケアが目的なのでステロイド剤を処方しました。

 

ここで、リンパ腫について少しお話させて頂きます。

リンパ腫というのは、血液成分のリンパ球がガン化してしまう病気で、全身の臓器で起こる可能性があります。

大きくは、縦隔型、多中心型、消化器型と分かれますが、今回のムックちゃんは多中心型リンパ腫で、全身のリンパ節が急に腫れてガン化してしまっていました。ちなみに、犬で最も多いのが多中心型、猫で多いのが消化器型です。

全身的に起こる疾患なので、基本的には外科切除ではなく、抗がん剤での治療になりますが、抗がん剤の効果はリンパ腫の種類にもより、ある型ではかなり効果的と言われていますが、別の型ではあまり効果がないとも言われています。

しかし、抗がん剤治療で寛解といって、がん細胞が検出されなくなるぐらい治療効果が出ることも多い腫瘍なので、諦めずに治療することが基本的には推奨されています。

ただし、副作用が強く出てしまうと抗がん剤治療を続けること自体が負担になってしまうので、この場合はステロイド剤を使って緩和ケアを行なっていく、ということになります。

ステロイドでは一時的にすごく良くなりますが、1〜2ヶ月ほどで耐性ができて残念ながら効かなくなってしまいます。

 

今回のムックちゃんは、抗がん剤も頑張ったあとなので、ご家族の方も、もうよく頑張ってくれたのであとは苦しくなく過ごしてほしい、とのご希望でしたので、ステロイドを使って身体のしんどさを取る、という治療が1番ムックちゃんのためになると考え、治療に当たらせて頂きました。

もちろん、糖尿病などのステロイドによる副作用もあるため、定期的なチェックは必要となってきます。

初診の時点では、リンパ球がかなり多く、肝臓の数値も高いもののステロイド剤を使えない数値ではありませんでしたので良かったです。

 

ムックちゃんは、その後1ヶ月ほどすごく調子よく過ごしてくれましたが、徐々にステロイドを飲んでいても食欲の浮き沈みが出てきて、ステロイドへの耐性が出てきました。

それでもよく頑張ってくれていましたが、ある日ご家族様から、首のあたりが浮腫んできたとのご連絡を頂き、すぐにお伺いさせて頂いたところ、おそらくリンパ節の腫れによってリンパ液の流れや血流が悪くなり浮腫が出て来たと考えられ、ステロイドを増やしましたが、次の日にご家族様の膝の上で虹の橋を渡って行きました。

 

しかし、最期までムックちゃんらしく過ごしてくれていて、息苦しさや痛みは感じていなかったようだとご家族様からお聞きし、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室なスタッフも、少しでもムックちゃんを痛みや吐き気などの苦痛から解放することにご協力できて良かったです。

 

末期のガンや難治性の疾患、慢性疾患があっても諦めず、緩和ケアをお家ですることも出来るので、一緒に大切な家族の動物たちを痛みや吐き気から少しでも緩和してあげましょう。

一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

 

今日は、腫瘍性疾患で戦い抜いた子のお話です。

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往診専門動物病院の特徴の一つに、腫瘍性疾患の末期だったり、抗がん剤治療や外科治療、放射線治療や分子標的薬による治療などをもうペットにしたくないが、痛みだけは、吐き気だけは取り除いてあげたいというご依頼を受けることが多いことが挙げられます。

 

往診専門動物病院、特にわんにゃん保健室の特徴として、決して診療方針を飼い主様に押しつけず、一緒に診療方針を考え、組み立てて行き、ペットと飼い主様にとってよりより診療プランをご提案していきます。

 

今日は、そんな腫瘍性疾患でご連絡をいただきました、お尻にできものが出来てしまったわんちゃんのお話です。

 

トリミングに行かれる方はご存知かもしれませんが、わんちゃん、猫ちゃんには肛門の4時と8時の位置に肛門嚢という分泌腺がある袋があります。

興奮した時などに急にくさくなった、などあればおそらくそれは肛門嚢の分泌物を出した時だと思います。

通常は排便時に一緒に分泌物も出てくるので溜まることは稀なのですが、中で感染が起こったり、あるいは排便時に一緒に出すことができない場合に溜まってしまうと、肛門嚢が炎症を起こしてしまいます。

これが肛門嚢炎です。

しかし肛門嚢が腫れてしまう原因はこれだけではありません。

1番怖いのが肛門嚢腺のガンである、肛門嚢腺癌です。

今回はそんな肛門嚢腺癌になりながらも、必死に頑張ってくれたわんちゃんのお話しです。

 

東京足立区区在住、10歳のミニチュアダックスフントのダイちゃんのお話です。

 

お家にご訪問すると、ダイちゃんは尻尾を振って大歓迎してくれました。

ダイちゃんとのご挨拶もほどほどに、飼い主様から、ダイちゃんの詳しい既往歴をお伺いしました。

 

当初お尻から匂いがするとのことで東京足立区にあるかかりつけの動物病院さんに行かれました。

その時は、肛門嚢がかなり溜まっており、わずな出血がある程度でしたので、肛門嚢炎だろうということで抗生物質を処方されました。

1週間後再診時にあまり良くなっている感じがなく、出血が増えていたことから、腫瘍を疑われ、東京足立区にある二次診療施設にて手術を行い、ガンとの診断を受けました。

その後は定期検診をかかりつけの獣医さんにて行ってもらっていたところ、半年ほどでリンパ節への転移が発覚。

抗がん剤治療をしましたが副作用が強く続けることが出来ず、緩和ケアをご希望され、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡をいただきました。

ダイちゃんは一見とても元気そうに見えますが、かかりつけの動物病院さんにて定期的な超音波検査を実施していた時は、リンパ節はどんどん大きくなってきていたそうで、手術という選択はもう痛そうだししたくないとのことでした。

 

まずはご機嫌なダイちゃんに少し慣れてもらってから、身体検査を実施しました。

肛門嚢腺癌があった部分は、局所的に再発はなく、おそらく現在はお腹の中のリンパ節への転移のみと考えられました。

超音波検査にてリンパ節のサイズを確認したところ、飼い主様によると前回より大きくなってきているとのこと。

また、この日はこの腫瘍による全身への影響を見るために採血も頑張ってもらいました。

もちろん、食欲旺盛の高齢犬のダイちゃんには終わった後にご褒美のおやつ付きです!

 

症状は全くないとのことで、かかりつけの獣医さんからも特にお薬は出ていませんでしたので、飼い主様としては緩和ケアをしたいけれど今は元気だしお薬はあまりしたくない、とのことでしたので、まずは抗腫瘍効果があると言われているサプリメントを始めることとしました。

この日はこれにて終了とし、血液検査でも大きな異常は無かったため、ダイちゃんの次回の診察は1ヶ月後としました。

ところが1ヶ月後お伺いした際には、少し食欲が落ちてきていて、歩行困難、という症状が出てきていました。

呼吸の苦しさはないようでしたが、以前のように走って私たちの元に来てくれる、という元気さはなく、何とか苦しさを和らげてあげないと、と治療に当たらせて頂きました。

ここで、少しこの肛門嚢腺癌についてご説明させて頂こうと思います。

 

冒頭で肛門嚢の場所については少し触れましたので、治療法ですね。

治療法は基本的には手術が一般的です。しかし、転移していたり、手術不適応な子に関しては内科的治療、つまり抗がん剤治療となってきます。

最も転移しやすいのは、今回ダイちゃんも転移していた、腰にあるリンパ節です。その後肺に転移していく、という進行が一般的ですが、腰のリンパ節が大きくなってくると腸を圧迫し排便困難となってしまいます。

そのため、肛門嚢の手術の際にはリンパ節も一緒に取ってしまうことも少なくありませんが、取ってみないと転移しているか分からないうえに、深く切っていかないと取れないので、取るかどうかは飼い主様とのご相談となることが多いです。

今回、ダイちゃんは、食欲が落ちてしまったとのことで、おそらく腫瘍によるものだと思われますが、歩行困難に関しては腫瘍の影響なのか、別のヘルニアのような異常があるのかは判断ができませんでした。

しかしいずれにしても、食べることが大好きなダイちゃんにとって、食欲がない状態では生活の質がかなり落ちてしまっています。そこで、少しでも食欲が出るように、また、腫瘍による苦しさを軽減させるためにステロイド剤を使用、その他胃薬や吐き気止めなどを点滴に混ぜて注射し、数日間連続で同じ処置を行いました。

その間に少し食べるようにはなってくれたものの、少しずつ呼吸も荒くなり始めました。

食欲は浮き沈みがありましたが、確実に呼吸状態が悪くなってきたので酸素ハウスのレンタルを行って頂き、呼吸が荒いと感じたら入れてもらう、という方法に切り替えました。

しかしその1ヶ月後、ダイちゃんはご家族様の腕の中で眠るように虹の橋を渡って行きました。

 

呼吸が苦しくなってから、普段は離れているご家族の方もダイちゃんに会うために集まり、久しぶりにみんなに会えて、人懐っこいダイちゃんはとっても幸せだったと思います。

 

腫瘍の転移が見つかり、治療に心が折れてしまっても、決して諦めないでください。飼い主様が諦めてしまい、獣医療から離れてしまうことで、その先にいる犬猫たちは何もしてもらえなくなってしまいます。飼い主様は、どんな時でもその子の命を背負っていることを忘れないでください。

 

最期までその子らしく生きられる方法を、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフと一緒に考えましょう。

 

往診での緩和ケアやターミナルケアは、ご自宅でゆっくりと過ごさせてあげられることから、最後の時間は往診を選ばれる飼い主様が増えています。

ペットにとって、できる限りストレスなく過ごさせてあげる診療方法としてご自宅で行う往診という診療形態は、とても有効です。

どうやってケアしていくか、また、どこまでケアしていくか、こんな時どうしよう、悩みが絶えない、そんな時は往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

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こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

 

少し前になりますが、節分でしたね!節分というと豆まきですが、犬が豆を大量に食べてしまうと胃の中で膨張してしまって嘔吐、最悪の場合には呼吸が圧迫されてしまうこともありますので要注意です。また、豆に含まれている油分も侮らないでくださいね^^

東京中央区にも複数の神社がありますので、きっと節分の日は賑やかになることと思います。

昨日今日では東京足立区での新規の往診問い合わせが増えています。東京江戸川区には往診専門動物病院がないせいなのか、少し遠いですが往診専門動物病院を求めて犬猫の飼い主様からご連絡をいただいております。往診専門動物病院として、獣医師と動物看護師の2人でペットの往診車に医療機器を積み込み、東京(主に東側)都内を訪問しています。

 

ペットの往診をご希望の飼い主様は、ペットの体調が急に下がった時にスケジュールが混み合っている可能性もありますので、状態が安定している時に状態把握とカルテ作成を目的に、早めに診察予約をお願いします。カルテがあるだけで、初動を少しでも早くさせ、苦しい時間をできる限り短いものにしてあげましょう!

 

今回は、ミニチュアダックスフントやトイプードルといった、犬種に多い、椎間板ヘルニアのわんちゃんのお話です。

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キャンと鳴く、後肢立たない(椎間板ヘルニア/往診専門動物病院/東京足立区)

ヘルニアは、人でもよく耳にする疾患なので、聞いたことがある方、なったことある!という方もいらっしゃるかと思います。

わんちゃんでも軽度であれば、人のように安静にして痛み止めを飲む、程度で大丈夫な場合もあるのですが、わんちゃんは大人しくしておいて、と言っても痛み止めで痛みを止めると動いてしまうことが多いので敢えて痛み止めを使わないこともあります。

また重症度によって手術になることもよくあります。

 

今回はそんな椎間板ヘルニアによって歩けなくなってしまった、東京足立区在住の17歳、男の子のミニチュアダックスフント、ロンちゃんのお話です。

 

ロンちゃんはミニチュアダックスフントにしては大きく、よく食べる子で、だんだん体重が重たくなるにつれて、お外へのお散歩に行かなくなっていってしまいました。しかし、お家ではご飯の時には走ってきたり、トイレも自分で行ったり、ベランダに日向ぼっこに行っていたそうなのですが、1ヶ月ほど前に急に後ろ足が立てなくなってしまい、急いで緊急の動物病院に連れて行ったところ、腰部の椎間板ヘルニアの疑いがあるとのことで、MRIを撮り、椎間板ヘルニアの診断を受けました。しかし、ヘルニア箇所が何箇所かあり、原因となる部分が定かではないため手術をしても必ず良くなるとは限らない、と言われ、年齢的にも手術はかわいそうだということで、内科療法を選択され、お家に帰られました。

 

その後、お家から近くにあるかかりつけの動物病院さんにて内科療法を行なっていましたが、少しずつ進行し、おしっこが自力で出せなくなってしまったため、ご家族様で圧迫排尿を頑張っていましたが、ロンちゃんはやはり体格的に動物病院まで抱っこで連れて行くのが大変、そして、食事の仕方やトイレなど介護の指導もご希望され、往診専門動物病院わんにゃん保健室にペット往診のご予約でお電話頂きました。

 

お家にご訪問すると、ロンちゃんは後ろ足を引きずって前足で玄関までお出迎えしてくれました。

とっても人懐っこいわんちゃんです。

ロンちゃんとのご挨拶も終わり、ご家族様のお話をお伺いしました。

ヘルニアの進行は、今は収まっているそうなのですが、やはりトイレの管理がすごく大変とのことで、圧迫排尿は今はしておらず、逆に漏れ出てしまうので一度オムツをしたことがあるそうなのですが、数日で尿やけになってしまい、それが今でもなかなか治らないとのことでした。

また、便も勝手に出てしまうので家の中がペットシーツだらけになってしまうことにも悩まれていました。

 

これらを解決していくために、まずはロンちゃんの現在の身体の状態を診ていきました。

身体検査では、かなり尿やけが酷く、皮膚がただれてしまっていました。また、体重もかなり重く、後ろ足の筋肉も落ちてきていたため、リハビリが必要と判断しました。

そして、ヘルニアになってから、ヘルニアの進行を抑えるためにステロイドを服用していたことから、血液検査にて肝臓などの臓器に負担がかかっていないかを見ていきました。

 

私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室では、通常の診察から緩和ケア、ターミナルケアのご相談に加え、リハビリや介護指導も行っています。

 

今回のロンちゃんのように、ヘルニアでお家でのリハビリや介護が必要な高齢犬は決して珍しくなく、ただ頑張りすぎてもご家族様の心が折れてしまうので、出来る範囲で、どこまでやっていくのかをご相談させて頂きながらご指導させて頂きます。

今回は、筋肉がかなり減っているので、反射を利用した方法や、立つ練習をする事で少しでも後ろ足を使ったり、足を着く感覚を取り戻してもらう方法をお伝えさせていただきました。

その間ロンちゃんはおやつの力で頑張ってリハビリを行ってくれました!!

お家なので、落ち着いてすることが出来ましたね。

 

ここで、ヘルニアについて少しお話させて頂きます。ヘルニアには2種類あり、じわじわと進行するタイプと、突然歩けなくなるタイプがあります。多いのは突然歩けなくなるタイプなので、今回はこちらのみお話させて頂きます。

 

そもそもヘルニアって?

ヘルニアとは、背骨1つ1つの間に椎間板という背骨のクッションの役割をしている組織があり、この中の物質が突然はみ出てしまい、脊髄を圧迫して麻痺させてしまいます。突然歩けなくなるタイプのヘルニアは、椎間板の物質が突然勢いよく飛び出て、脊髄を圧迫するタイプです。

 

治療はどうするの?

1箇所であれば、このはみ出た物質を取り除き、麻痺に関してはリハビリをして少しずつ慣れさせていきます。

しかし、手術をしても、一度圧迫された神経部分から炎症が波及して、手術をしても元に戻らないこともあります。

逆に、軽度の麻痺であれば、手術をしなくても、リハビリのみで復活することもあります。

一方今回のロンちゃんのように多発性の場合には、手術は不適応で、リハビリを続けるか、あるいは最近では再生医療も進歩しているので、手術不適応の場合はご紹介させて頂くこともできます。

 

いずれにしても、治療において、リハビリは必ずやらなくてはなりませんが、飼い主様のご都合の良い時に、出来るだけ、という方法でないと心が折れてしまいます。

そして、すぐに改善することもあれば、なかなか改善しなくて…という方もいらっしゃいます。その場合も諦めずに出来る限りで良いのでリハビリを続けましょう。また、やり方がよく分からない、という場合には、往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフが、丁寧にお伝えさせて頂きます。

 

今回、高齢犬のロンちゃんの場合は、尿やけが酷いので、洗浄液とワセリンをお渡しし、家にいるときはオムツを外してもらうこととしました。

また、リハビリは大変になった場合は、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフが訪問して行うこともできるので、とお話ししたところ、ご家族の方にも安心して頂くことが出来ました。

 

動物の介護は、飼い主様のご協力あってのことで、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室は、少しでもそのお手伝いができればと思っております。

リハビリや介護で、お家でどうして良いか分からない、と言った場合には、往診専門動物病院わんにゃん保健室までいつでもご連絡下さい。

一緒に、続けられる方法を考えてご提案させて頂きます!

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診専門獣医師の江本宏平です。

 

往診専門動物病院とは、動物病院の施設をもたずに、医療機器や医薬品などをカバンに詰め込み、犬猫が待っているご自宅まで訪問し、犬猫が安心できる環境である家の中で獣医療を行います。基本的には、獣医師と動物看護師でご自宅まで訪問し、細かい問診を行い、必要な検査及び想定される処置内容及び今後の方針を相談していきます。

往診専門動物病院では、基本的に犬猫が抱えている病気に対して確定診断を下すことはせず、おおよその診断を下して治療に入っていきます。

検査内容も麻酔をかけた大きな検査や、X線検査などの大型医療機器を用いた検査を行うことはできませんが、血液検査にて健康診断などの基礎項目から内分泌検査である甲状腺機能検査、副腎皮質機能検査、心臓の検査、アレルギー検査など、幅広い検査に対応しています。

ペットの往診で、最も多い病気に、猫の甲状腺機能亢進症があります。特に、高齢猫に多い傾向で、多くの場合が動物病院への通院歴がほとんどない猫ちゃんです。

 

今回は、急に吐く回数が増えて、ご飯を食べなくなってしまった猫ちゃんのお話です。

 

ご紹介するのは、東京足立区在住で19歳の高齢猫さん、ミルちゃんです。

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頻回の嘔吐(高齢猫/甲状腺機能亢進症/猫の嘔吐/東京足立区)

 

高齢猫のミルちゃんは、これまでほとんど動物病院にかかったことがないぐらい元気な猫ちゃんでしたが、ここ最近嘔吐(吐き)回数が増えて食欲が落ち、痩せてしまったとのことでしたが、ストレスが心配で動物病院に連れていけないとのことで、ペット往診をご希望されました。東京足立区のため動物病院はたくさんあります。猫ちゃんをキャリーに入れて車に乗せることができればスムーズに動物病院まで連れていくことができると考えられそうですが、そんなに甘くはなく、猫ちゃんの場合は、キャリーに入れて持ち上げた瞬間から泣き叫んでしまうくらいのストレスを感じてしまう子がほとんどです。

 

詳しくお話をお伺いすると、最近まではよく食べていたそうなのですが、最近になってよく吐くようになってしまい、食べても吐いていて、徐々に食べなってしまったようです。

 

もともとよく吐く体質だったそうなので、最初は気にしていなかったらしいのですがあまりにも今までは嘔吐の後もすぐ食べていましたが今回は食べなくなってしまったとのことでした。

 

猫ちゃんは、毛玉などをたまに吐き出すという情報や経験から、動物病院に連れて行けない猫ちゃんと暮らしている飼い主様は猫の嘔吐を軽視しがちです。猫ちゃんの生理的な嘔吐は、せいぜい週1回程度であり、1日に何回も、または週に複数回の嘔吐を認めた場合には、異常を疑ってください!

 

ミルちゃんはお話を聞いている間、ずっと自分のベットで横になっており、すごく苦しそうでした。

 

今回の症状はさまざまな病気でよく見られる症状なので、何が原因なのかを見るために血液検査は必須と判断しました。

 

ミルちゃんをお母さんに連れてきてもらい、いよいよ身体検査開始です。ミルちゃんはほとんど動く力がなく、辛そうな様子でした。

身体検査では、激しい脱水、削痩、心拍数の上昇が認められました。その後血液検査をするために、採血も頑張ってもらいました。

高齢の猫ちゃんは通常血管が細く、採血に時間がかかってしまうことが多いのですが、ミルちゃんは血圧が高いのか、採血はすぐに終わりました。

高齢の猫ちゃんで血圧が高い場合、甲状腺の疾患や腎臓病が疑われます。

ミルちゃんも例に漏れずこの2つの疾患を疑いました。

 

激しく脱水しているので、点滴と吐き気止め、胃薬などを注射しこの日の診察は終了としました。点滴中にも、いつも大好きなおやつをあげてみましたが全く見向きもせず、とても心配な状態でしたが、次の日に再診予定でこの日はお薬が効いてくる頃に少しずつ好きなものをあげてみてもらうことになりました。

 

血液検査の結果では、肝臓の数値が少し高めではありましたが顕著ではなく、甲状腺ホルモンの数値がかなり上昇していました。このことから、甲状腺機能亢進症と診断し、治療を開始することになりましたが、この疾患の治療法というのが2パターンあります。

 

まず、そもそも甲状腺ってなに?という方も多いでしょう。

 

甲状腺とは

甲状腺とは、身体の代謝をつかさどっている臓器で、脳からの刺激を受けて、甲状腺から甲状腺ホルモンが放出されます。甲状腺ホルモンは、身体中にまわり様々な臓器に働きかけます。

例えば腸の動きを活発にしたり、心拍数を上げたり、血圧を上げたり、日常生活に欠かせないものです。

しかし、このホルモンは、通常ある程度の血中濃度になると放出されなくなるのですが、甲状腺機能亢進症になるとこのホルモンが出続けてしまいます。

その結果、腸の動きが活発になりすぎて嘔吐してしまったり、未消化のままご飯が消化管内を動いていくので下痢をしたり、心拍数が上昇するので心臓に負荷がかかってしまったり、と様々な影響が出てきます。ミルちゃんもおそらくこれの影響でしょう。

 

ではどうやって治療するのでしょう。

 

甲状腺機能亢進症の治療法

1つはご飯を変えることです。

甲状腺ホルモンはヨウ素から出来ているので、摂取するヨウ素を減らすことで体の甲状腺ホルモンの合成を抑えることができる、という仕組みです。

ただし、この治療法のデメリットとしては、専用の療法食以外を食べられない、ということです。専用ご飯以外にはヨウ素が入っているので、また身体の甲状腺ホルモンが上がってしまうことがあるのです。

 

2つ目は投薬治療です。残念ながら注射薬はないのですが、内服薬で甲状腺ホルモンを抑えるお薬を毎日飲ませることで、治療ができます。

こちらのデメリットとしては毎日投薬が必要になることですが、メリットとしては何でも好きなものを食べられるので、メリットの方が大きいのかなという気はします。

ただし、甲状腺を治療することで、高齢猫さんでもっとも注意しなければならないのが水面下に隠れていた腎臓病の存在が露わになることです。

甲状腺機能亢進症の状態だと血圧が高いため、腎臓にとっては血流が豊富になって良いことのため、これを治療すると腎臓病が露呈することが多々あるのです。

しかし、甲状腺を治療しなければ全身の負担が大きすぎるため、甲状腺は治療していかなければなりません。

 

ということで、ミルちゃんのご家族様にも治療法と腎臓病についてご相談したところ、まずはご飯を試してみたい、とのことで試しにお渡ししてみることになりました。

 

ミルちゃんは、吐き気止めを注射した後からよく食べてくれるようになり、ご家族様もホッと一安心した様子でした。お伺いした際に甲状腺機能亢進症用のご飯をあげたところ、缶詰はすごくよく食べてくれました!ということで、こちらで続けていくことになったのですが、1週間ほどで飽きてしまったらしく、ほかのフードしか食べなくなってしまい、内服による治療を行うこととなりました。

飼い主様としては、出来るだけ負担が少なくなるように、とご飯を選択されたのですが、やはり食べてくれなければ意味がなくなってしまうので、好きなご飯を与えてもらうことになりました。

 

内服は案外嫌がらずに飲むことが出来、飼い主様もこれなら続けられそう、とのことで私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも安心しました。

 

これからは、ミルちゃんの腎臓数値が上がらないことを祈りつつ、定期検診を行なっていくことになっています。

 

近年、猫ちゃんの平均寿命が延びていて、高齢の猫ちゃんを診させて頂くことがすごく増えました。

それに伴い、やはり高齢ということで少しのストレスでかなり消耗してしまう猫ちゃんが多いように感じております。

また、猫ちゃんは動物病院に行くのをすごく嫌がる子が多いので、定期検診をして来なかった、という方もたくさんいらっしゃると思います。

 

高齢になると、元気そうに見えていても、検査をしてみることで見えてくることもありますし、気をつける点が分かるとより長く一緒にいられるようになるかと思います。

 

動物病院が苦手な猫ちゃんでも、お家を診察室にする、往診専門動物病院わんにゃん保健室では検査や処置など、いろいろやらせてくれる子が多いですので、定期検診や体調が悪くなってきたと感じる飼い主様は、待たずに往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

愛猫・愛犬がいつまでも健康に、ゆっくりと大好きなご家族様と少しでも長く一緒に入れる社会の手助けができるように、日々邁進していきます。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

 

往診専門動物病院は、東京都内で少しずつ増えていますが、まだまだ飼い主様からの需要に対して絶対数が足りていないように感じています。往診専門動物病院の特徴は、1. 動物病院に通院できない犬猫にも獣医療をご自宅でお届けできること、2. 完全予約制であること、3. 動物病院での診察と比べて十分な時間を1診察に取ることができるということが挙げられます。

 

東京23区の外側に位置する地域である、東京江戸川区、東京葛飾区、東京足立区では、動物病院は複数個あるものの、そこまでいくための移動手段が乏しいことが理由で、よくペット往診をご依頼されます。東京足立区には多くの動物病院が設立されており、土地柄広いため、まだまだ増えてくることが見込めます。ペット(犬・猫)をこれから暮らそうとしていて新居を探している方は、もしかしたら東京足立区がいいかもしれませんね!

昨日、今日、と東京足立区からのご依頼が10件近くまで登っており、東京足立区周辺にいく機会が増えていますので、もし東京足立区でペット往診をご希望されている飼い主様がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

さて、今日はわんちゃんのアレルギーについてお話しさせてもらおうと思います。

 

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(写真はアトピー性皮膚炎をコントロールしている柴犬のムギちゃんです)

 

アレルギー?アトピー?(犬猫の皮膚病/ペット往診/難治性ならば専門医をご紹介)

冬が明けると、春から夏へ、皮膚の痒みやくしゃみ、鼻水といった症状が出る季節となってきます。とくに夏になると耳が痒くなる、といった子も多いのではないでしょうか。

そんな皮膚症状についてお話しさせて頂きます。

 

アレルギーというと、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、花粉症などが有名ではないでしょうか。まさにその通りで、そして犬・猫でもこれらのことは起こります。

 

ではそもそもアレルギーとはどういうものなのでしょう?

アレルギーとは、アレルギー物質(=抗原と言います)が生体に触れた、あるいは入ってきた時に過剰な生体反応が起きた結果起こるものです。

アレルギー物質が触れた部分には、肥満細胞という細胞が集まってきて、その細胞たちがヒスタミンという物質を放出します。

そうするとその部分で炎症が起きるのです。その炎症が起こった部分では、発赤、熱感、腫脹、疼痛が現れ、これを炎症の4徴候と言います。蕁麻疹(じんましん)を想像してもらうと分かりやすいかもしれませんね。

例えば、皮膚でアレルギー反応が起これば蕁麻疹(じんましん)やアトピーといった症状が現れますが、喉で炎症が起こると呼吸困難などの症状が出てしまい、命に関わります。

稀にワクチンでこのような症状が出てしまう犬猫もいます。

 

アレルギーについて簡単にご説明させて頂きましたので、次は動物で多い、アレルギーの代表的な、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーについてお話ししていこうと思います。

 

まずアトピー性皮膚炎ですが、犬のイメージがあるかもしれませんが、実は猫でもアトピー性皮膚炎の子はいます。アトピー性皮膚炎のわんちゃん猫ちゃんは生まれつき皮膚の細胞の間にある、セラミド、という物質が少なく、その影響で皮膚の細胞の間にアレルギー物質が入り込んでしまいやすくなっています。

通常は皮膚の細胞の間は密に詰まっていて、しっかりと皮膚バリアーがあるため、細菌がついても、アレルギー物質がついても跳ね返してくれるのですが、皮膚バリアーが弱い犬猫たちは、アレルギー物質が入り込むことで、アレルギー反応を起こしてしまいます。

そして、アレルギー反応が起きるともちろん痒みを生じるため、動物たちは掻きむしってしまいます。そうすると、皮膚に傷がついてしまい、より一層皮膚バリアが壊れてしまうのです。

また、セラミドは皮膚の乾燥も防いでくれているため、セラミドが少ないと皮膚も乾燥しやすく、それだけで皮膚の痒みが出てしまいます。

こういった皮膚バリアーの崩れが、体幹だけでなく、耳の中の皮膚でも起こっているため、アトピー性皮膚炎のわんちゃんでは外耳炎もよく出てしまうのです。

 

ではどうすれば良いのでしょう??

 

先程ご説明したように、そもそもの原因はセラミドの不足による皮膚バリアーの崩壊ですので、まずは皮膚の保湿をしっかりとしていくことです。

もっと言うと、セラミド成分配合のものであればより良いですが、皮膚の状態によってどの成分が入った保湿剤が良いのか、というのは変わってくるので、獣医師の診察の元、どの保湿剤が良いかご相談下さい。

また、痒みがあると掻くことで皮膚のバリアーがさらに崩壊してしまうので、痒みを止めることもすごく大切です。

これには内服薬が有効です。

そのほか、シャンプーでアレルギー物質を洗い流してあげたりして管理することで皮膚の痒みはだいぶ抑えることができます。

 

それでは食物アレルギーはどうでしょうか。

食物アレルギーもアレルギーの一種ですが、アトピーのように外からアレルギー物質が付着するわけではなく、ご飯を食べてご飯の成分に反応してしまうアレルギーです。

逆に言えば、アレルギーが起こらない成分で出来たご飯を食べればアレルギーは起こりません。

しかし、アトピーのように外からつくわけではなく、身体に吸収され、全身でアレルギー反応が起こるため、アトピー性皮膚炎よりも一般的に痒みが強いことが多いです。

ご飯の成分といっても、いろいろ使われていると思いますが、アレルギー物質になるのは主に動物性たんぱく質と植物性たんぱく質です。あとは稀に野菜もアレルギー物質になることもあります。

治療法としては、基本的には食べたことのないタンパク源で出来たご飯を食べて、アレルギーが出ないかどうかを見て頂きます。

もしそれで症状が軽減されれば、おそらく、前に食べていたご飯に含まれていて、今のご飯に含まれていない物質がアレルギー物質の可能性が高いと考えられます。

 

2つのアレルギーについてご説明しましたが、これらは2つ併発していることも珍しくありません。

その場合はどちらかを治療してもイマイチな治りだったり、あまり変化がなかったり、といったことが起こります。

 

また、皮膚症状というのは、アレルギーだけでなく、内分泌疾患や、内臓の疾患で起こることも多々あります。

高齢になって、皮膚症状が出てきた、高齢なので病院に行くのがストレスになりそうといった場合、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

 

皮膚検査だけでなく、内分泌疾患や内臓疾患がないかどうか、血液検査などもお家で行うことができます。

動物病院に行けないから、と諦めるのではなく、辛い皮膚症状から解放してあげましょう。皮膚症状はお家での管理がとても大切になってきますが、大変すぎるとご家族様の負担になってしまいます。

そうなっては本末転倒なので、往診専門動物病院わんにゃん保健室では続けていける方法をご家族様と一緒にご相談させて頂きます。

 

 

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こんにちは。

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

多くの方が本年は1月6日からの動き出しだったようで、1件目:東京中央区晴海→2件目:東京中央区勝どき→3件目:東京江東区東雲→4件目:東京中央区月島→5件目:東京中央区築地までは良かったのですが、そこから東京足立区に向かう道がとてつもなく混んでいて、通常30分程度の道で2時間かかるという出来事がありました。これは、2020年のオリンピック期間中とその前後は、訪問数を制限しなければいけないのかなと、ふと考えさせられる1日でした。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京中央区と東京台東区を中心に、東京23区とその近隣地区まで往診専門獣医療チームが、獣医師と動物看護師が訪問させていただきます。往診では、動物病院に通院できないペットへ獣医療提供を行うことができます。そして、残された時間をゆっくりストレスなく家で過ごさせてあげたいとお考えの場合に行う緩和ケア及びターミナルケアは、往診専門動物病院が特化している分野です。いわば、ペットに届ける「最後の獣医療」です。状態が下がってきた犬猫とくらいしている、または高齢犬・高齢猫と暮らしいるご家族様は、体調がグッと下がる前にご連絡ください。事前にカルテを作成し状態を確認することで、初動が早くなり、ペットに少しでも早い緩和処置を行うことができます。

 

本日は、東京足立区にお住いのミニチュアシュナウザーの女の子、ウメちゃんについてです。これから酸素室で戦うウメちゃんの姿をリアルでお伝えしていきます。

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犬の嘔吐(胸水/胸腔内腫瘍/酸素室)

 

ウメちゃんは、東京足立区にお住いの10歳6ヶ月、ミニチュアシュナウザーの女の子(避妊済み)です。2019年12月26日に嘔吐があり、東京足立区のお住まいからお近くにある動物病院を受診したところ、吐き気止めを打ってもらったとのことでした。そこで、もしこれで止まらなければ腫瘍の可能性があると言われたとのことでした。その時は、この注射処置で容態が安定し、元気食欲も戻ってきたとのことでした。年末ということもあり、ご実家へウメちゃんを連れて規制していた2020年1月3日、再度体調が悪くなり、ご実家から近い動物病院を受診し検査したところ胸水が溜まっていて、胸水を少し抜き細胞をみたところ、腫瘍性疾患を示唆されたとのことでした。また、ウメちゃんに残された時間は長くないことを同時に伝えられました。1月4日に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡をいただき、在宅でのペット緩和ケアを実施するため、1月6日に予定を組みました。しかし、1月5日に再度嘔吐が始まってしまい、同日は往診予約で追い伺いすることが難しかったため、東京足立区のお住まい近くにある動物病院に行き注射処置をしてもらいました。この日からご飯は食べれなくなってしまいましたが、まだまだ自分で起き上がって水は飲めているとのことでした。診察に入ると、ちょうど酸素室を準備する業者の方が来てお理、酸素室の使い方について詳しくご説明をしていただけていました。

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酸素室の準備ができてから、診察を開始しました。お母さんとこれまでのウメちゃんとの経緯や状態についてゆっくりお話しをお伺いし、ウメちゃんにとって一番いい方法を一緒に考えていきました。お母さんは元々転勤が多い方だったようで、東京足立区の今の家が一番長いのですが、今までに何度か転居し、その都度一緒にウメちゃんと歩んできたとのお話でした。できる限りご自宅でケアをしてあげたいとのお母さんのご希望を尊重し、その上で最良と考えられる診療方針で進めていくことにしました。

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ウメちゃんは終始お利口さんで、採血時、超音波検査時、皮下点滴時もほとんど抵抗なく処置を受け入れてくれました。1月3日にご実家の近くの動物病院で実施した血液検査結果もあることから、その数値を参考に追加項目だけの検査を実施しました。超音波検査では、通常お腹を上にして万歳の姿勢で検査を行っていくのですが、胸水が溜まっているということもあり、伏せの状態でエコー(超音波)を当てていきました。すると、確かに胸水が貯留しており、胸腔内がボコボコしている状態でした。皮下点滴には、吐き気止めやステロイドなど計8種類の薬を混ぜて投与しました。検査から処置まで、終始お母さんにご協力いただき酸素を嗅がせてあげながら実施することができました。今回は、お母さんの方で内服薬を投与できることから、内服薬6種類を処方しました。次は、1月9日に再診でお伺いします。

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呼吸状態が悪い犬猫には酸素室準備が大切

呼吸状態が良くない犬猫に対して検査・処置などの負担をかける場合には、酸素を嗅がせてあげることがとても大切です。酸素を嗅がせることで、チアノーゼ(舌の色が紫になるのが特徴)を呈していた犬猫でも、比較的早く通常のピンク色に戻ってきます。また、心臓疾患の犬猫でも、病態が悪くなってきた時には呼吸状態が明らかに悪くなることから、早めに酸素室を手配してあげることをお勧めします。酸素室はレンタルすることができます。

 

以下が酸素レンタル業者です。東京都内以外では、もしかしたら別の会社があるかもしれませんので、お近くの動物病院などにお問い合わせください。

・日本医療

http://www.nihoniryo.co.jp/ni-vetpox.html

 

・テルコム

https://www.terucom.co.jp

 

・ユニコム

https://www.unicom-co.jp/shop/otherpages/view/8?gclid=Cj0KCQiA9dDwBRC9ARIsABbedBNz3vM_Kdut7YkvA4uNww8ahNlQfhqdt6zg15VUKZzVs0UIIGC_8ecaApO8EALw_wcB

 

酸素室は決して安くないですが、呼吸状態が悪いペットにとってはライフラインであったり、そこまでいかないとしても生活の質を向上させるためのツールになり得るものです。しかし、むやみに酸素室を使用することで、酸素中毒など逆に体調に害を及ぼしてしまうこともありますので、酸素室のレンタルについては、現在のかかりつけの動物病院の担当獣医師と相談してから手配するようにしましょう。

 

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、酸素室が必要な状態である犬猫に対しても、酸素室から長時間離脱させずに獣医療提供をすることができます。通常の動物病院では、通院できないペットの場合にはなかなか動物医療を提供することが難しいです。だとしても、酸素室から長時間出して連れていくには、ポータブルの酸素ボンベはあるとしても、できる限りペットに負担をかけたくないと考えたときに、動物病院に連れていくことを躊躇してしまうと思います。状態の悪いペットとの生活では、1分1秒でも長く一緒にいたいけど、苦しませて長く生きさせることは延命ではないのか、などの矛盾した感情で常に苦しめられる方がほとんどです。往診では、毎症例と言っていいほどに、同じ質問をいただきます。そして、この問いに関しては、答えはないと思っています。ただ、唯一言えることは、飼い主様の意思一つでペットの命に対して取捨選択を行うことができるということと、できる全てで向き合うことができたご家族様は、ペットが旅立った時、できることは全てやってあげられたという事実を胸に、明るい気持ちで最愛のペットを送り出せているということです。

愛犬・愛猫が病気であったり、もう動物病院に連れて行きたくないと考え、残された時間をご自宅心で一緒に過ごさせてあげたいとお考えのご家族様、まずは往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

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往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

東京中央区、東京台東区、東京江東区に拠点を構え、最近はなぜか東京中央区勝どき、東京中央区晴海、東京中央区築地、東京中央区月島あたりでの診察が急激に増えました。年末を年始は都市の変わり目でもありますが、もしかしたら、同時に命の入れ替わりの時期なのかなと、往診専門動物病院を運営しながら日々感じています。

 

動物病院に通院できないケースを大きく2つに分けると、1. ペットの事情、2.ご家族様の事情に分かれます。

ペットの事情では、ペットの性格や性質、または病状により、余生をなるべくストレスなくご自宅で過ごさせてあげたいということが含まれます。猫ちゃんが動物病院に通院できないくなる理由の多くが、このケースにカテゴリされます。猫はキャリーに入れて動物病院に通院させるだけで、そのストレスによって体調を崩してしまうことがしばし見受けられます。特に高齢猫になると動物病院への通院頻度が高くなってしまうため、受けたストレスを消化する前に、また次のストレスがのしかかってきてしまうというのを繰り返してしまい、最初の頃は無理なく動物病院に連れて行けたが、急に起こるようになったり暴れるようになったりし、キャリーに入れることすら難しくなってしまいます。

本来であれば、X線検査を含めた検査を行ってあげたいのですが、猫があまりにも嫌がってしまったり、それだけで体調を崩してしまったりがある場合には、無理に動物病院に通院させるのではなく、往診専門動物病院にご連絡ください。ご自宅に獣医師と動物看護師がペット往診車で訪問し、愛犬・愛猫の診察・検査・治療を行っていきます。往診専門動物病院わんにゃん保健室では、犬猫の血液検査(アンモニア検査も対応可能)、糞便検査、尿検査、腹部超音波検査などを含めた各種検査が行えます。動物病院に無理に連れて行くよりは、動物病院への通院が苦手なペット(特に猫)は、まずは往診専門動物病院で診察を行い、動物病院への通院が必須であるかどうかを確かめることをお勧めします。

 

今回ここでお話しする症例は、近医にて消化管腫瘍と診断された猫13歳、アメリカンショートヘアのミーちゃんです。

 

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消化器腫瘍の猫(高齢猫/嘔吐/後肢起立不能/東京足立区)

高齢猫のミーちゃんは、2019年12月4日に嘔吐し体調不良を訴えたため、近くの動物病院に通院させ検査をしたとのことでした。血液検査上で異常所見はなかったのですが、腹部超音波検査を行なった結果、十二指腸のところに腫瘍病変が見つかり、おそらくその腫瘍病変が十二指腸を飲み込んでいると伝えられたとのことでした。腫瘍部の細胞診を行なったところ、リンパ腫を疑う所見は認めなかったと言われたとのことでしたが、あくまで細胞診のため、診断をつけるには試験開腹による病変部の切除、および病理検査が必要であると伝えられたとのことでした。ご家族様は、試験開腹を望まずに、できる限りの緩和ケアをご希望されたとのことでした。12月4日から12月23日まではなんとか動物病院に通院させて皮下点滴を行うことができていたのですが、12月24日に大きく暴れてしまった姿を見て、動物病院に通院することを断念してしまったとのことでした。それからは、在宅で水を飲ませたり、液体の栄養価の高いご飯を上げていたりとしていたのですが、お水は飲めるもののご飯をあげると吐き戻してしまうというのを繰り返し、1月3日に発作が出てしまったため、当院までご連絡をいただき、往診を行いました。

 

ご自宅をご訪問すると、ミーちゃんはまだまだ力強い目をしていました。頭は好きだけど抱き上げようとすると怒るタイプの猫ちゃんです。

心臓に雑音が少しだけあり、背中を圧迫すると疼痛感を示しました。また、両後肢に冷感と、左後肢の深部痛覚の消失を認めました。急に立てなくなった原因は、栄養不足によるふらつきではなく、神経障害であることを伝えました。

 

ご家族様とゆっくりとミーちゃんを観察し、状況を整理し、今後の診療プランのご相談を行いました。診療プランの決定には、まずはミーちゃんに必要な投薬内容のご説明、ご家族様自身でできる処置内容の説明・指導、ご家族様のスケジュールの確認を行なった上で、次に重要なことが、どこまでの医療を提供して行くかの決定です。

 

獣医療の選択(ペット緩和ケアの意義)

獣医療は日々進歩し、2次医療施設などに通院すれば、最先端の医療技術を提供することができます。それは、人のものとさほど変わらないくらいまで進化を遂げています。しかし、人と違う点は、検査を行うだけでも中には麻酔が必須のものが存在します。ペットはいくら賢くても人の言葉をちゃんとは理解できず、知らない環境でこれから何をされるのだろうという不安と恐怖で胸を締め付けられていることでしょう。いざ手術を行って無事成功したとしても、その後ご飯が食べれなくなったり、血栓が飛んでしまい急な経過を遂げることだって否定できません。だからこそ、何もしないという選択肢もあります。しかし、何もしないという選択肢を選ぶのにも、とても勇気と覚悟がいります。何もしなければ、病状は明らかなまま徐々に進行して行くのを見ているしか方法がありません。この真ん中に位置するのが、緩和ケアです。

 

ペットに残された時間を、いかにその子らしく過ごさせてあげられるかを追求に、痛みや吐き気など、ペットの生活の質を下げてしまうような症状を可能な限り取り除いてあげます。

それには皮下点滴が必要であったり、鎮痛薬の投与が必要であったり、ご飯が必要だったりと、病状やその子の性格、生活環境に応じて複数あります。ペットと長年一緒に暮らしてきたご家族様だからこそ決断ができるのです。

 

現在の診療プラン

今回は、週1回の注射と、ご自宅での鎮痛薬の投与、排便時に力むことですごく痛そうにするということを軽減するために便を柔らかくするシロップを飲ませてもらうという診療プランです。

まずは週1回の往診で様子を見ていき、状態の変化に備えていきます。

 

往診専門動物病院は、都内におおよそ20ほど存在していますが、まだまだペット社会に浸透できていないのが現状です。そのため、最後の最後でネット上で調べ上げた結果、当院まで行き着いたというご家族様がほとんどです。

往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診は、在宅での緩和ケアおよびターミナルケアに特化しています。

往診の費用は、通常の動物病院への通院と比較して高いです。しかし、動物病院では相談できなかった些細なことも、ゆっくりと診察を進めていきますので、そこでしっかりとご相談してください。どんな出会いでこの子を迎え、現在どんな状況で、治療に協力できる大人が何人いて、どこまでの診療を希望したいのか。そして費用面です。診療プランを決定する前に、緊急事態でなければ、最初に診療プランをご提案した上で診療見積もりをお伝えさせていただいています。高齢期での緩和ケアおよびターミナルケアで一番厳しいのは、診療を断念してしまうことです。最後の日まで続けられる診療プランを一緒に考え、状況に応じて再度ご相談を行なって診療プランを変更していき、今この瞬間のペットとご家族様に最適な診療プランをご提案させていただきます。

 

高齢猫・高齢犬、通院が苦手な猫ちゃん・わんちゃんと暮らしているご家族様は、まずは当院の電話番号(03-4500-8701)をメモしておいてください。また、すでに往診を検討されえいるのであれば、できる限り早めの診察日程を組むことをお勧めします。

 

 

動物病院に通院できない犬猫たちに安心できる獣医療を届けられる動物病院として、東京中央区のオフィスに医療機器を設備し、そこから往診車で東京23区と近隣地区までペット往診を行います。まずはお気軽にご相談ください。

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こんにちは!

 

最近涼しくなってきましたね!ようやく秋の到来、という感じです。

みなさま、急な寒さで体調崩されていませんか?

私たち往診専門動物病院では、毎日ペットの往診車で、東京墨田区、東京台東区、東京中央区、東京足立区、など東京都内を回っているので、毎日東京都の天気予報をチェックしていますが、最近は最高気温も下がってきて過ごしやすくなってきましたね。

 

 

それでは本日の本題です!!

今日は「立てなくなってしまった犬」というテーマで、実際診察したわんちゃんをご紹介させていただこうと思います。みなさんは「立てなくなってしまった犬」というとどういったわんちゃんを想像されますか?立てなくなる理由は様々ですが、多くの方は高齢犬で足が弱くなってしまって立てなくなってしまったわんちゃんを想像されるのではないでしょうか?しかし、今回お話させて頂くわんちゃんの変化は、一見老化に思える症状ですが、違った病気が隠れている可能性が高いので、その変化がお家の子にもないかを見てもらえるようになれば、と思って書かせて頂きました。ご家族は動物たちの一番の看護師さんです。もっとも、動物たち、とくに猫ちゃんは症状を隠してしまうことが多いですが、何かおかしいな、いつもと様子が違うな、と感じたら、お気軽に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

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起立不全から立てなくなってしまった高齢犬(東京足立区在住)

症例は、東京足立区在住で高齢犬のマメちゃん、15歳齢、突然立てなくなってしまい、立とうとすると痙攣が起こる、しかし車がなく動物病院に連れていけない、とのことでお電話を頂き、往診獣医師と動物看護師で訪問させて頂くこととなりました。

東京足立区という土地柄、車がなければ動物病院に行くには少し難しいとのことで、動物病院離れをしてしまっていたとのことでした。東京足立区では、

在宅で行う訪問獣医療では、動物病院に行くとストレスになる、という理由の他に、このように病院に連れていく手段がない、という場合もとても多いです。

お家に入ると、高齢犬のマメちゃん(東京足立区在住)は横になって寝ていました。しかし、私たちとお母さんがお部屋に入ると起き上がろうともがいていて、一緒にお話にいれてよ、と言っているようでした!

 

詳しくお話をお伺いすると、実際は急に立ち上がれなくなったわけではなく、1月頃から左に回るようになり、7月辺りから後肢の力が弱くなってきていて、立っていると後ろ脚だけ外側に開いていってしまっていたそうなのですが、9月に入ってから全く立てなくなってしまい、褥瘡もできてしまったということでした。そしてその辺りから、痙攣が起こるようになり、夜中に痙攣が多いとのことで、痙攣を止めてほしいとのご希望でした。

たしかに、高齢犬になると、後ろ足の筋力が弱くなり、立っていると足を開いていってペタンとなってしまう、というのはよくあります。この場合、特に基礎疾患がなければ、筋力低下と考え、できるだけ支えてあげたりして立つ時間を増やしてあげると、それ以上の筋力低下の防止にもなります。

一方で、今回のマメちゃん(東京足立区在住/高齢犬)で気になった症状が左旋回運動です。つまり、左にぐるぐるとまわってしまうということです。

高齢犬でこの症状を見た場合考えなければいけないのは、痴呆と神経症状です。

痴呆で多いのが、同じ方向にぐるぐる回る以外に、昼夜逆転している、ずっと抑揚のない声で鳴いている、狭い場所にはまってしまって抜け出せない、ごはんをいくらでも食べる、などがありますが、けいれんは、痴呆では起こりません。

今回マメちゃん(東京足立区在住/高齢犬)はけいれんを起こしているとのことでしたので、おそらく神経症状だろう、ということで診察を進めていきました。

神経症状といっても、原因はたくさんあり、大きく分けると

・心臓

・腎臓

・肝臓

・脳・中枢神経系(感染性/炎症性/腫瘍性)

・内分泌系

・特発性

に分けられます。

上記以外にもたくさんの原因があり、それぞれメカニズムがありますが、そのご説明はまた別のブログにて!

どれが原因になっているか、通常は血液検査や心電図検査をお勧めいたしますが、今回は検査はご希望されませんでしたので、稟告や身体検査から、おそらく脳からの神経症状だろうと推測されました。マメちゃんのように、検査をご希望ではない場合は、ある程度の推測で診察を進めることにはなりますが、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、必ずご相談させて頂きますので、お気軽におっしゃってください。

高齢犬のマメちゃんは、食欲はあり、多飲多尿はなく、不整脈も身体検査ではありませんでした。また、すべての足でナックリングといって、足の甲を地面につけても元に戻る反射が見られないことから、おそらく脳からの神経症状ではないかと推測しました。

マメちゃん(東京足立区在住/高齢犬)は身体検査中も立ちたい立ちたい、という感じで頑張っていて、スタッフで腰を支えてあげると立ち上がって、お母さんの方に行こうとしていました。本人も立ち上がりたい、という意思が強く、なんとかけいれんをなくして、立たせてあげられればなあと思いましたが、やはり筋力の低下がある以上、支えなしでは難しいですが、けいれんが起こらなければ満足に立たせてあげられると思い、けいれんを抑えられるように薬を考えていきました。

まずは、頓服で鼻に入れる点鼻薬を使用し、応急処置で発作時に使用してもらい、飲み薬で発作を抑えるお薬も飲んでもらうことになりました。

頓服のお薬は、作用時間が短く30分程度しかないので、通常時にも発作が起きないように、長時間作用する発作の飲み薬を併用しなければなりません。

何種類かのお薬を少ない量で使うことで、1種類を多い量で使うよりも副作用が少ないので、一見とてもたくさんお薬を飲んでいるように見えますが、何種類か使う方が体への負担は少ないのです。

マメちゃんの場合は、発作を抑えつつ、寿命を全うしてほしい、というご家族のご希望でしたので、まずは発作のお薬で様子をみることになりました。

今回のマメちゃんのように、高齢犬で検査をご希望されない方もたくさんいらっしゃいます。その場合は、身体の状態を身体検査で確かめて、ある程度の予測のもとで、お薬を使っていきます。

多くのご家族は、発作や、吐き気などしんどそうな状態を何とかしてほしいが、無理な検査などはご希望されないことが多く、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、それもひとつの愛情だと考えています。

診察時に、今後の方針に関するご希望などございましたら、お気軽にご相談ください。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、必ずご家族とご相談し、オーダーメイドな治療法をご提案させて頂いております。

 

 

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こんにちは!

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最近は秋雨前線がきている影響でじめじめした日がつづいていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

夏が来たと思ったら、あっという間に秋が近づいてきて、少し寂しいような気もしますね。

昨日も、東京の台東区や墨田区、足立区などいろいろな場所に往診に行っておりましたが、夜になるとすっかり涼しくなってきていました。

わんちゃんにとっても過ごしやすい季節になってきましたね。しかし、猫ちゃん、特に高齢猫には寒さは大敵なので、温度変化に気を付けてあげましょう。

猫ちゃんは寒くなると特に膀胱炎が多く見られます。寒くて、お水を飲む量が少なくなってしまい、濃いおしっこばかり出てしまったり、排尿回数が減ってしまうためと考えられています。まだまだ暑い日が続いてはいますが、ご自宅の猫ちゃんの排泄状況を今からしっかり把握しておくと変化が分かりやすいかと思います!!

 

さて、本日の本題です。

今日は、おしっこの量が少なくなってしまった、東京足立区在住で高齢猫のタラちゃん(仮名)のお話をさせて頂こうと思います。

 

おしっこが出づらい(排尿障害/腎不全/高齢猫/東京足立区)

タラちゃんとの出会いは、往診先への訪問中で鳴ったお電話でした。おしっこがあまり出ていなくて食欲が落ちているというお話を電話で伺い、早めに訪問して診察を行った方が良いと判断し、急遽当日予約での診察を組み、タラちゃんの住む家まで獣医師動物看護師で訪問しました。

早めに診察を行った方が良いと判断したのは、尿路閉塞によっておしっこが24時間以上出ていなければ、速やかに尿路閉塞を解除し、排尿をさせないと全身状態の急激な悪化、最悪の場合命に関わることもあるためです。尿路閉塞によって、おしっこが出なければ、体の中にカリウムというミネラルが溜まっていきます。そうすると高カリウム血症となり、不整脈などの心不全につながってしまいますので、早急に高カリウム血症を改善させてあげないといけません。

 

話が逸れてしまいましたが、そんな流れで東京足立区在住で高齢猫のタラちゃんのお家にお伺いして、様子を見させていただきました。

最初の印象としては、身体は大きいけれど、怖がりな性格、という印象で、私たちが部屋に入ると目を真ん丸にして隅っこからこちらを見ていました。

様子としては、虚脱していたり、動けないという感じではなく、私たちから隠れようとカーテンの裏側に行ったりそわそわよく動いていましたので、少し安心して診察に臨むことができました。

直近の様子は、食欲が少し落ちていて、今朝から排尿がほとんどない(わずかにはしていた)、トイレには行っているということでしたが、飼い主様は半年ほど前から多飲多尿があり、口臭も強くなってきた、口を気持ち悪そうにくちゃくちゃするようになった、という点も気になさっていました。また、タラちゃんは2年前にストラバイト尿結石によって尿路閉塞になった既往歴があるとのことでした。

 

まずは、既往歴に尿路閉塞があり、排尿がほとんどない、トイレには行っているということから、

・膀胱炎

・尿路閉塞

・乏尿(腎不全や脱水による)

の3つを考えました。

 

次に、口を気持ち悪そうにくちゃくちゃしている、口臭、多飲多尿の原因としては

・慢性腎不全

・口内炎

・歯周病+歯肉炎

の3つの可能性を考えました。

 

膀胱炎の主な症状としては

・血尿

・頻尿

・トイレに頻繁に行くがおしっこがほとんど出ていない

・陰部やおなかをよく舐めている

というのが挙げられます。

詳しい原因や治療は別のブログにも書かせて頂きましたが、主に3つの原因があります。

・細菌性膀胱炎

・結石や結晶に伴う膀胱炎

・特発性膀胱炎(原因不明ですが主にストレスと言われています)

東京足立区在住の高齢猫のタラちゃんは今回、結晶による尿路閉塞の既往歴もあるので、これが最も疑われました。

 

今回の症状の原因を調べるために、腎臓の数値などを調べる目的で、血液検査、膀胱内におしっこが溜まっているか、膀胱内は綺麗かどうかを見る目的で腹部超音波検査を行いました。

まずは、身体検査です。高齢猫のタラちゃんはシャイな子でしたので、飼い主様にだっこで連れてきてもらい、身体を触っていきました。口の中を見ると歯周病、それに伴い歯肉炎が見られ、抜けそうな歯も見られました。口が気持ち悪いのはおそらくこれが原因と考えられます。

 

次に採血を行い、超音波検査を行いました。膀胱の中にはおしっこはあまりなく、排尿が出来ているようでしたので、導尿処置は行いませんでした。しかし、膀胱内に浮遊物が見られたので、おそらく結晶があるのではないかと思います。

 

今回の尿の出が悪い原因としては、膀胱炎が考えられ、食欲が落ちているのは、膀胱炎による違和感などもあるのではないかと考えられ、少しでも残尿感や違和感を取ってあげられれば、と治療に入らせて頂きました。

 

治療としては、膀胱の炎症を抑えるためにステロイド、膀胱炎に対して抗生剤、食欲が少しでも出るように胃薬と吐き気止めを使用しました。治療中も高齢猫のタラちゃんはすごくお利口で、じっとしてくれていました。

飼い主様には、尿の出を引き続きチェックしてもらい、食欲もみてもらうようにお伝えし、お薬も飲めるとのことでしたので、内服薬で抗生剤をお渡ししました。

 

血液検査の結果としては、腎臓の数値が少し高くなっており、慢性腎不全のステージ2と診断され、多飲多尿の原因が判明しました。

 

今回の検査結果から、今後のタラちゃん(東京足立区在住)の治療方針としては、慢性腎不全の進行を抑えて、腎不全に伴う症状を和らげていくという方向に決まりました。

高齢猫のタラちゃんはお薬も飲むことができるということでしたので、血圧を下げて腎臓に負荷がかからないようにする、血管拡張薬をお渡しする予定です。

また、お薬が飲めない場合にも、しっかりとご相談させて頂き、治療方針をご提案させて頂きますので、その場合はお気軽にご相談ください。

次回の診察は少し先になりますが、タラちゃんが元気になってくれていることを願っています。

 

今回のタラちゃんのように、一度尿路閉塞になったことがある猫ちゃんの場合、比較的早くに腎不全が出てくる場合が多いです。また、尿路閉塞は再発しやすいので、最近多飲多尿気味だったが、突然おしっこの量が減ったな、今日出ていないなという場合には、早めの受診をお勧めいたします。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、往診中であっても、急患と判断した場合には、当日予約にてご自宅まで獣医師と動物看護師で訪問させて頂いたり、処置をお電話でお伝えしたり、または間に合わない場合には動物病院をご紹介したりと、様々な対応をさせて頂いております。

 

ご家族様が帰宅されて、あれ?様子がいつもと違うな、と思った場合には、お気軽に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

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こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室で往診専門獣医師をしている江本宏平です。

 

台東区松が谷を始め、中央区銀座中央区勝どきと拠点を拡大し、今では東京23区の東側だけではなく23区全体まで往診専門動物病院わんにゃん保健室の存在を知っていただけるようになってきました。

ここ数日で、世田谷区と杉並区からの往診獣医療依頼を受け、港区(直前の診察場所)からの緊急で訪問してきました。

 

<往診エリア拡大中>
中央区・港区・江東区・品川区・渋谷区・台東区・新宿区・目黒区・墨田区・千代田区・荒川区・葛飾区・江戸川区・足立区・文京区など、様々な地域から往診のご依頼をいただいております。

 

基本的には前日までの事前予約にて完全予約制で往診を行なっていますが、診察に空きがあった場合に、当日の往診予約も受け付けています。わんちゃん・猫ちゃんが体調が悪そうなのに、明日まで待つことは難しいので、多くのケースで当日予約にてご利用いただいており、緊急性が高い場合には、できる限り診療スケジュールを調整し、病気で苦しんでいる犬・猫たちの元へ往診車で駆けつけています。

 

さて、今までは往診専門動物病院についての紹介でしたが、本日からは往診での症例をご紹介していきます!

 

往診をご検討されている飼い主様、ペットの犬猫が体調を壊す前に、健康診断や予防接種でも大丈夫ですので、まずはご相談ください。事前に状況を伺えっておくことで、体調に変化があったときにスムーズに診察に入ることができます。

 

症例.1 三毛猫、22歳、避妊雌、足立区、排便障害

記念すべき1症例目は、足立区にお住まいのミィちゃん、猫、22歳です。

2017年6月初旬に体調不良を呈したため、往診を呼ばれました。便が細くなり血が混じった状態が数ヶ月続き、トイレで力んでは嘔吐をしてしまうという状態でした。

 

動物病院への通院ではなく往診を呼ばれた理由は、ミィちゃんが無理に通院させられるほど体力がなさそうだと感じたためでした。

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診察当初は、背中にやや痛みを伴っており、腰を触ると嫌がる素振りを見せていました。脱水が進行していて、飲水量と尿量にどちらも多いようでした。もともとよく水を飲むし、トイレにも行く(3〜4回/日)とのことでした、ゆっくりと診察時間を取り、これまでの経緯や最近の変化などのお話を伺っていくうちに、腎機能低下の可能性が浮かび上がってきました。また、排便時に出血が伴うこと、そして便が細くなったことを含めてミィちゃんにとって最適な診療プランを組みました。

 

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処置・処方指示内容

・2週間に1回の皮下注射

・2日に1回の皮下点滴

・腎臓と排便・疼痛に関する内服薬の投与

・ミルクの強制給餌

 

費用

・往診料、再診料、点滴セットのお渡し(2週間分)、皮下注射(痛み止め)

・12000円〜20000円

 

診療プラン

・2週間に1回の診察を行なっています。状態に合わせて超音波検査や血液検査、尿検査を行なって行きます。

 

【診察時間】

30分〜1時間

 

徐々に元気を取り戻してきて、今では皮下注射をやめて内服薬でコントロールできています。ミィちゃんは口元を触られると嫌がるのですが、ご家族様の絆や思いの強さが凌駕していて、家族が一丸となって毎日の処置を行なっていただけています。献身的な介護のおかげで、今も元気に大好きな家の中で悠々自適に過ごせています。

 

23歳まであと少し(1995年11月1日:推定)。頑張っていきましょう!

 

往診獣医師からのアドバイス

『もともと〜だった』というものは、なかなか一緒に住んでいると見逃しがちである所見ナンバー1です。日々の変化はゆっくりすぎて、一緒にいると気づかないものです。しかし、順序立てて整理していき、私たち獣医師に相談していただければ、それがその子(犬、猫)にとっての普通であり見逃していい所見なのか、それとも体調悪化の前兆となる特徴的な所見なのかを判断させていただきます。

 

こんな感じで、往診症例をちょくちょくあげていきますので、もし自分のペットが紹介している症例の症状と同じような症状を見せていましたら、獣医師まで相談しに行きましょう!

 

早期発見、早期治療^^

 

では、また明日!

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