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東京江東区 犬猫往診の最近のブログ記事

こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 獣医師の江本宏平です。

江東区豊洲エリアでは、たくさんのペットが暮らしているため、最近では動物病院の数も増えてきています。

しかし、動物病院はあくまで通院できる犬猫に限ってしまうため、動物病院が苦手で連れて行けなかったり、具合が悪くて動かせなかったりすると、通院を断念せざるを得ません。

しかし、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京23区の東側を中心に、近隣地区まで獣医師と動物看護師が一緒にお伺いしています。ですので、動物病院への通院ではなく、訪問方の動物病院をご希望されたい飼い主様は、まずはご連絡ください。愛犬、愛猫の体調が急変してからでは遅いので、体調が下がってしまう前に往診のご予約を行い、事前にカルテ作成をしておきましょう!

 

今日もリンパ腫のお話の続きです。

 

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今回はリンパ腫を発症してしまったシニア猫のお話です。皆さんリンパ腫とはご存知ですか?猫ちゃんではリンパ腫はウィルス疾患が原因で起こりやすかったり、中にはタバコの煙との因果関係も証明されています。

リンパ腫はリンパ球と言う細胞の癌で、リンパ球は血液に存在するため、リンパ腫は全身どの臓器でも発生します。

猫ちゃんで多いのは、消化器型リンパ腫と言う消化管にできるリンパ腫です。

今回お話しする高齢猫ちゃんも消化器型リンパ腫で、往診専門動物病院わんにゃん保健室にて緩和ケアを行いましたので、ご紹介します。

 

症例は東京都江東区在住の12歳の高齢猫のすずちゃんです。

お家の高齢猫ちゃんが食欲が落ち、嘔吐や下痢が続いていたため近くの動物病院に連れて行ったところ、消化器型のリンパ腫と言われ、今後どうしていくか考えてきてくださいと言われたとの事でした。

しかしすずちゃんは動物病院に行った日かなり興奮し、帰ったときにはぐったりしていたと言うことで、動物病院に連れて行くよりも家で残りの時間をゆっくりと過ごしてほしいと思われて、家まで来てくれる動物病院はないかと探した結果、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室を発見し、ご連絡をいただいたとの事でした。

お電話の次の日に往診をさせていただくこととなりました。

 

お家にお伺いすると、すずちゃんは自分のベッドの上で横になっていましたが、私たちの姿が見えると別の部屋に行ってしまいました。

そこで、先に詳しくお話をお伺いすることとしました。

嘔吐や下痢が続いているのは1ヵ月ほど前からの事とのことで、最近になって食欲が落ち始めたようです。

体型も痩せてきてしまって最近ではドライフードは全く食べず、大好きだった缶詰を1口2口食べる程度で1日のほとんどを寝て過ごすほど活動性も落ちてしまったそうです。

そこで、近くの動物病院に連れて行ったところ、リンパ腫と診断され、その日はステロイドの注射を受けたそうです。次の日までは見違えるようによく食べ元気に見えたそうですが、もらったお薬が飲めず、日に日に食べなくなってしまい、またウェットフードを数口しか食べなくなってしまったそうです。

動物病院への通院は、すずちゃんにとってストレスが大きすぎることと、抗がん剤治療はご希望ではないため、お家での緩和ケアをご希望されました。

 

ここで、リンパ腫の治療について少しお話しします。

リンパ腫の治療は大きく2つに分かれます。

1つは抗がん剤による積極的な治療、2つ目はステロイド剤による緩和的な治療です。抗がん剤による治療は主に注射での治療になるため動物病院にて実施します。

一方ステロイド剤による緩和的な治療は、治すためではなく症状の緩和を目標としています。

ステロイド剤は注射もありますが、基本的にはおうちで内服薬を飲ませていただきます。

リンパ腫はステロイド剤がすごくよく効く腫瘍で一時的に症状はすごく緩和されます。

しかし効果があるのは1ヵ月程度でその後少しずつ耐性ができて、効きが悪くなってきます。

また、リンパ腫の種類によっても、かなり進行が速いものとゆっくりなものがあるので、進行が速いものだと1ヶ月も効かないこともあります。

 

ご家族様にはこのことをお話しした上で、緩和的治療を行っていくかどうかご相談させていただきました。

ご家族様としては、苦しい思いをさせず、お家で過ごしてほしいという思いでしたので、その日から緩和ケアを行なっていくことにしました。

 

まずはすずちゃんの現状を知るために、身体検査と血液検査を実施することとしました。

すずちゃんのお部屋に入らせてもらい、すずちゃんをバスタオルで包んで身体検査を開始しました。

身体検査では脱水が見られ、体も痩せてしまっていました。

身体検査の後は採血です。採血では、すずちゃんは嫌そうにないていましたが、往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフはこういう猫ちゃんにも慣れているため、素早く採血を行い、その後素早く皮下点滴と胃薬、ステロイド剤、吐き気止めを注射して、解放してあげました。

その日の診察はそれにて終了とし、次の日、血液検査の結果説明にお伺いすることとし、食欲が復活するか見ていただきました。

 

血液検査では、わずかに腎臓の数値が高くなっている以外は大きな異常値は見られませんでしたので、ステロイド剤も使用していけそうだと判断しました。

 

次の日お伺いすると、ご飯のお皿は空になっていて、相変わらずすずちゃんは別のお部屋にいました。

昨日の注射以降調子が良さそうとのことで、ドライフードもよく食べてくれたそうです。

吐き気はもうなさそうとのことでしたので、本日はお薬を飲ませる練習をして頂くことにしました。

お薬を口の中に素早く入れて、お水を飲ませるという方法をお伝えさせていただき、その日実際にステロイド剤を飲ませて頂きました。

すずちゃんは少し嫌そうにしていましたが、ご家族様は上手に飲ませることができ、あまり苦味も感じなかったようです。脱水があったので、引き続きその日も皮下点滴を行い、うまくお薬を飲めていれば、次回の診察は1週間後として、その日の診察は終了としました。

 

すずちゃんのように、近医にて診断を受け、余生を家で過ごさせてあげたいとお考えの飼い主様は、当院までご連絡ください。

最良の往診プランを一緒に考えさせていただきます。

 

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往診専門動物病院 往診獣医の江本宏平です。

 

往診専門動物病院があることをご存知でしょうか?

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なんとなく元気がない、便が緩い(軟便・下痢)、よく吐く(嘔吐)、フラフラする(ふらつき)など、日常の中でよく遭遇する症状に気がついた場合には、きっと家の近くにある動物病院にペットを連れて通院し、獣医師の診察を受けるかと思います。

そのため、動物病院への通院や外出が大の苦手でない場合には、近くにある動物病院がかかりつけの動物病院になることと思います。

しかし、中には動物病院に連れて行けないケースも多くあります。

その代表例が猫です。

猫ちゃんは、家の中から連れ出されることが大嫌いであり、ほとんどの猫ちゃんがキャリーにすら入ってくれません。

また、ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーなどの大型犬の歩行困難(歩けない、立ち上がれない)でも、動物病院への通院を断念してしまうケースに該当しています。柴犬やコーギーなどの中型犬クラスでも、飼い主様がペットを担いで動物病院に行けないというお問い合わせを受けることもあります。

こういった場合には、往診専門動物病院をご利用ください。

往診専門動物病院は、東京都内だけでも10を超える数があります。それぞれの動物病院で特色がありますので、予約する前に各動物病院のホームページをご確認ください。

 

獣医師が一人で運営している動物病院では動物看護師がいませんので、飼い主様に処置や採血、保定などをお願いする場合があります。

その場合には、どんなことを協力すればいいのか、事前に準備しておくものは何かなど、電話予約の段階で往診専門動物病院に伺っておくことをお勧めします。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、獣医師と動物看護師が一緒にご自宅までお伺いさせていただき、スムーズな処置、検査から飼い主様、わんちゃん・猫ちゃんにとって可能な限りストレス無く診察をさせていただいています。

また、完全予約制ですので、ペットも安心できる空間でゆっくりとお話をお伺いさせていただき、その子その子にとって最良の診療方針をご提案させていただきます。

特に、ペットが高齢であったり、家での緩和ケア、ターミナルケア及び看取りをご検討されている飼い主様は、急変する前にご連絡をいただき、事前に診察にてカルテを作成しておくことをお勧めします。残された時間をその子らしく過ごせるよう、全力でサポートさせていただきます。

 

さて、ここからが本日の記事です。

本日も連日お送りしている、慢性腎不全の猫ちゃんのお話です。

 

猫ちゃんを迎えることを決めたその日から、腎臓病について知っておかなければいけないと言っても過言ではないです。

 

ということで、今回も慢性腎臓病の高齢猫のお話です。

 

慢性腎臓病というと、よく耳にする病名かと思いますが、どのような症状が出るかご存知ですか?

猫ちゃんは症状を隠してしまい、なかなか気付くことができず、気付いた時にはかなり悪化してしまっているというケースも少なくありません。

しかし、動物病院に猫ちゃんを連れて行くというのは、猫ちゃんにとっても、ご家族様にとってもストレスが大きいかと思います。

初期症状を知っていれば、早い段階で気付くことが出来、また往診専門動物病院わんにゃん保健室であれば、動物病院に連れて行くというストレスもなく診察をさせて頂くことができます。

そこで、今回は初期症状のお話もはさみつつ、慢性腎臓病の高齢猫ちゃんのお話しをさせて頂こうと思います。

 

症例は東京江東区在住の16歳の高齢猫のニャン太ちゃんです。ニャン太ちゃんと初めて出会ったのは1年ほど前のことです。

お電話にて、最近尿量が増えた気がするとのことで往診をご希望され、お伺いさせて頂きました。

東京江東区にも往診をしてくれる動物病院は複数ありますが、動物病院業務が多忙であるために、動物病院業務が終わった夜中だったり、頑張ってたまに昼休憩中に行っているのが現状です。そのため、高頻度での往診を実施することが現実問題難しいです。

東京江東区は、最近では週1~2回程度往診で行っている方向ですので、もし東京江東区で動物病院への通院が困難な状況にある犬猫と暮らしている飼い主様はお気軽にお問い合わせください。

 

話を戻します。

 

ニャン太ちゃんはシニア猫のためなのか、お家の中ではとても温厚でした。お母さんのお話だと、一歩でもお外に出ると大興奮してしまうらしく、一度動物病院に連れて行って以来、動物病院に連れて行くハードルが上がってしまい、当院までご連絡を頂いたとのことでした。

ニャン太ちゃんは、お家での診察ではすごく大人しく、身体検査も血液検査も順調に終わり、すぐに解放しました。

高齢で、尿量が増えたとのことでしたので、慢性腎臓病を疑って診察を行い、脱水も見られたので、その日は点滴のみ実施し、次の日に血液検査の結果のご説明にお伺いすることとして、診察を終了としました。

血液検査では、腎臓の数値が上昇してきており、慢性腎臓病の治療を開始することをご提案させて頂き、皮下点滴とともに慢性腎臓病の内服薬もスタートすることになりました。

 

そんなニャン太ちゃん、月に1回の往診で調子が良かったのですが、先日食欲が落ちてきたとのことでご連絡があり、急遽お伺いさせて頂くこととなりました。

 

お家にお伺いすると、いつもキャットタワーの中にいるニャン太ちゃんですが、その日はベッドに横になって元気がない様子でした。

詳しくお話しをお伺いすると、数日前から食欲が落ちていて、今日は全然食べていないとのことでした。

お水もあまり飲んでいないとのことで、慢性腎臓病の悪化を疑い、血液検査をご提案させて頂き、実施することとしました。

ニャン太ちゃんをタオルでくるんで、身体検査からスタートです。

身体検査では軽度の脱水と歯肉口内炎、また、舌の色が薄くなってきており、貧血していると考えられました。

次に血液検査です。

いつも通り落ち着いて採血をさせてくれました。

その後、皮下点滴と吐き気止めや胃薬、消炎剤の注射を行いその日の処置は終わり、ニャン太ちゃんを解放しました。

おそらく、慢性腎臓病の悪化により、尿毒症が出てきており、貧血や歯肉口内炎も腎臓病によるものと考えられました。

次の日もう一度お伺いさせて頂くこととして、その日の診察は終了としました。

 

血液検査では、やはり腎臓の数値の上昇、貧血の数値の低下が認められました。

 

ではなぜこのような変化が見られるのでしょうか?

 

まず、猫の慢性腎臓病の初期症状は、今回のニャン太ちゃん同様、薄いおしっこがたくさん出る、いわゆる多飲多尿の状態です。

慢性腎臓病が始まると、通常水分を再吸収しておしっこを濃くするのですが、その機能が落ちてしまい、薄いおしっこがたくさん出てしまうようになります。

その後、腎臓によって老廃物を出す機能が落ちていき、体の中で尿毒素が蓄積していきます。

そしてある時点で吐き気や食欲不振、口内炎などの症状を出す、尿毒症を発症します。

また、腎臓は骨髄に向けて、造血ホルモンを放出しています。

しかし、慢性腎臓病になるとその造血ホルモンの放出量が減ってしまい、貧血となってしまうのです。

治療を行うことで、これらの症状になるまでの期間を延ばすことはできますが、いずれは発症してしまいます。

そういった場合には対症療法を行い、少しでも症状を和らげてあげる必要があります。

今回のニャン太ちゃんにも同様の処置を行っていきました。

 

次の日お伺いすると、ニャン太ちゃんは少しご飯を食べるようになり、少し顔つきも良くなったとのことでした。

そのため、まずは3日間集中的に往診にて注射治療をさせて頂き、ご飯を食べられるようになれば少し間隔を空けることにして、3日間集中治療を実施しました。

また、貧血に対しては、造血ホルモンの注射を行い、貧血の数値が改善するか1週間後検査を行うことにしました。

 

すると、3日後にはニャン太ちゃんはドライフードも食べてくれるまで回復してくれました。

ご家族様も私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも一安心です。

ご飯も食べられるようになったので、少し治療を弱めてお家での点滴と内服薬に切り替えて1週間後再診としました。

 

次回のお伺いがその再診日となっているので、ニャン太ちゃんがどこまで回復してくれているか、気になるところです。

 

このように、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、緩和ケアだけではなく、慢性疾患の管理にも力を入れています。

動物病院に連れていけないけれど、腎臓病がある、心臓病がある、などがあれば、いつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

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こんにちは!

 

最近暑くなってきましたね。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、高齢の犬猫(老犬・老猫)で持病を抱えている子たちと出会うことが多いため、病気の話だけではなく、ペットの生活環境を含めたアドバイスをすることが多々あります。

 

例えば、夏の時期です。

 

この季節になると気をつけていても、わんちゃんでは熱中症になることがあります。わんちゃんは私たち人間よりも体高が低いため、地面からの熱も受けやすく、また全身が家に覆われており汗を出す汗腺もほとんど持っていないため、熱が体にこもって熱中症になりやすいのです。

 

今回は、そんな熱中症になってしまった高齢犬のお話です。

 

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症例は、東京都江東区在住の10歳のチワワのコロちゃんです。

 

コロちゃんは、お散歩が大好きなわんちゃんです。

お昼過ぎにほんの少しだけお外をお散歩したところ、そこからハアハアと息苦しそうな様子が止まらず、身体も熱いとのことでお電話を頂きました。

その日はとても暑く、外気温も30度近くあったことから、熱中症が疑われたので、まずはお部屋を涼しくしていただき、すぐに往診させて頂くこととしました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、獣医師が緊急度が高くないと判断した場合には後日の予約になってしまうこともありますが、緊急性が高いと判断した場合はお電話当日、そして出来るだけお電話を頂いてすぐに向かわせて頂くようにしています。

 

コロちゃんも同様で、緊急性がかなり高いと判断されましたので、すぐに向かわせて頂きました。

 

お家に到着すると、コロちゃんはハアハアと息苦しそうな様子で、横になっていました。

熱中症であれば、すぐに身体を冷やす処置を行わなければならないので、まずは身体検査を行いました。

体温は40度、呼吸音や心音に異常はなく、腹痛や他の部位の痛みもない様子で、稟告からお散歩後からの症状ということで、熱中症と判断し、すぐに身体を冷やしていきました。

脇の下、首や股の間にタオルで巻いた保冷剤をいれて、サーキュレーターにて冷風を送り、体温を下げると同時に点滴も開始しました。

そうしていると、コロちゃんはおしっこをしましたが、おしっこの色が茶色〜黒っぽい血尿で、熱中症による溶血が考えられました。

その後、少しして体温を測ると39.5度まで下がっており、コロちゃんも少しだけ楽になったような顔つきでしたので、その時点で採血を行いました。

コロちゃんの様子を見つつ、ご家族様に詳しくお話しをお伺いすることにしました。

ご家族様は普段から熱中症には気をつけて下さっていたようなのですが、その日は少しだけお外に用事があり、コロちゃんが一緒に行きたいと鳴いていたため、少しだけだしということで一緒に連れて行ったそうです。

お外は暑く、早く帰らなければと思い、15分ほどで帰って来られたそうですが、帰宅後もコロちゃんはハアハアと暑そうな様子で、お外が暑かったからかと様子を見ていたそうですが、次第に元気が無くなってしまい、心配になって往診専門動物病院わんにゃん保健室へご連絡を頂いたとのことでした。

 

ここで熱中症について少しご説明します。

熱中症とは、身体に熱がこもってしまい、体温が異常に高くなってしまうことで起こる症状です。冒頭でもお話ししたように、わんちゃん、特にチワワやフレンチブルドッグ、シーズーやペキニーズなどの短頭種や大型犬では身体に熱がこもりやすく熱中症を起こしやすいです。

 

熱中症になってしまうと、普段の体温よりもかなり高いため、高熱によって身体の様々な細胞が障害を受けて死んでしまいます。

その結果、高熱が続いてしまうと、全身の臓器の細胞に障害が起き、多臓器不全によって死に至る怖い症状です。

そのため、少しでも細胞に起きる障害を減らすために、出来るだけ早く体温を元に戻してあげる必要があります。

また、その間に、身体は脱水しているため点滴を行うことも必須です。

そして、どこまで臓器に影響が出ているかを見るために血液検査も実施します。

 

今回のコロちゃんも同様に出来るだけ早く体温を下げるために冷却処置を行いながら点滴も実施して、細胞への障害を減らすことにつとめました。

 

その結果、しばらくしてコロちゃんはだいぶハアハアすることもおさまり、落ち着いてきたので、お家にて少し様子を見て頂くこととして、夜にもう一度お伺いするとし、その時点での診察は一旦終了としました。点滴は夜までは引き続き実施して頂き、コロちゃんが外してしまわないように気をつけて頂きました。

 

夜にお伺いするまでの間に血液検査を実施すると、肝臓の数値が少し上がり、黄疸が出ていました。

これはおそらく熱により赤血球が壊れる、溶血によるものだと考えられました。

しかし、その時点での赤血球の数値は正常値だったので、何とか貧血が進まないことを祈るばかりです。

 

夜になり、もう一度コロちゃんのお家にお伺いさせていただきました。

コロちゃんは日中よりも呼吸はだいぶ落ち着き、顔も穏やかでした。

体温を測ると、38.5度と平熱まで下がっており、舌な色も悪くはありませんでした。

夕方に一度おしっこが出たそうですが、色は少しましになってはいたそうですが、まだ茶色っぽい色だったようです。

しかし、それ以外には出血傾向も貧血の様子もなかったため、明日の朝まで経過観察としました。

コロちゃん自身は体調が戻ってきたのか立ち上がろうとしており、ご飯を少しあげるとよく食べていました。そのため、ふやかしたご飯をあげてもらうようにお伝えし、点滴を皮下点滴に変えて、夜はお部屋にエアコンをつけて自由に歩きまわれるようにしてもらいました。

血液検査の結果をご家族様にご説明すると、少し安心されており、本当に良かったとのことで私たちもコロちゃんの様子を見て安心しました。

次の日にはかなり回復していて、貧血の数値や内臓の数値の再検査と点滴のみで大丈夫な様子でした。

 

このように、ちょっとしたお散歩で致命的な症状を引き起こしてしまうのが熱中症です。

これからの時期、特に気をつけていかなければなりません。

もし怪しいな、息遣いが荒いなと感じた場合、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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脱水した猫(高齢/猫/脱水/外)

こんにちは!!

皆様体調はいかがでしょうか?

台風などの低気圧が来るまでは、ほとんど晴れていたにも関わらず、台風が過ぎてもじめじめ、蒸し暑い日が続いていますね。夏が終わって、秋が近づいてきているのを感じます。

しかし、まだまだ暑い日が続いているので、わんちゃん、猫ちゃんの熱中症にはくれぐれもお気を付けください。湿度計があるご自宅は少ないかと思いますが、温度が低くても湿度が上がると熱中症になってしまうことがあるので、できれば、温度計と湿度計がついているものをお部屋にセットすることをお勧めいたします。

また、呼吸が悪くなってしまっていて、酸素ハウスを使用している高齢犬や高齢猫のご家族様もいらっしゃるかと思います。酸素ハウスの中は特に息で蒸れやすいので、温度に気を使ってあげて下さい。

酸素ハウスを使用していても苦しそうで、しかし、外に連れ出すのはさらにストレスを加えてしまう、など動物病院に連れていけないけれど痛みや吐き気、呼吸が荒い状態などを和らげてあげたいときは、お気軽に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

ご自宅に獣医師が訪問し診察を行いますので、酸素ハウスに入ったまま処置をさせて頂き、その子その子に合った過ごし方もご家族様とご相談させて頂くことができます。

 

 

 

さてさて、それでは今回は、脱水してしまった高齢猫のすずちゃん(東京江東区在住)18歳についてご紹介させて頂きます。

 

すずちゃん(高齢猫、東京江東区)は、ほとんど病院に行ったことがなく、小さいころに尿路閉塞になって以来、病気という病気はしてこなかった猫ちゃんです。普段はお外とお家を行き来していて、お外でも喧嘩をするぐらい強い子でした。(本来は飼い猫の外出は条例で許可されていませんのでご注意ください。)

しかし、数日前、ケンカをして帰宅してから、元気食欲がない、歩くとすぐ疲れてしまう、ということで、ご連絡を頂き、ご自宅まで獣医師と動物看護師が訪問させて頂きました。

初めて会った高齢猫のすずちゃん(東京江東区)の印象は、身体も大きくてたしかに強そうな猫ちゃんだな、という印象でしたが、かなりぐったりしていて呼吸も荒く、なんとなく目がうつろであり、食欲もないということから、全身状態が悪いことはひしひしと伝わってきて、何とか元気になってほしいという思いで診察をさせて頂きました。

 

お外に行くということで、まず最初に疑ったのが猫ちゃんの熱中症です。

外に行くと、日陰にいても人間でも暑いですが、猫ちゃんたちは私たちよりも体温が高く、地面にも近いため、より暑さを感じやすい体になっています。また、高齢猫ではより体温調節が苦手になってしまっているため、ご家族様も気づかないうちに熱中症になってしまっているというケースもあります。

では、熱中症になるとどうなってしまうのでしょうか?

まず、身体に熱がこもってしまい、体温が40℃近く、または40℃を超えることもあります。そうすると、体中の細胞が熱に負けてしまい、細胞が死んでいき、早急に処置ができない場合には多臓器不全になって致死的になることもあります。

症状としては、初期だと

・息づかいが荒い

・嘔吐、下痢を繰り返す

などが見られ、進行すると

・舌の色が悪くなる(紫色、チアノーゼ)

・立ってられない(ふらつきなど)

・ぐったりしている

と変化していきます。

特に、鼻が短い、短頭種のわんちゃんでは、熱がからだにこもりやすいので、お散歩中など特に注意が必要です。また、猫ちゃんでは、口をハアハアさせて体温を逃がすということをしないので、どうしても外に出ちゃうタイプの猫ちゃんの場合、この時期は注意が必要です。(くれぐれも、外出させるのは避けてください。)

熱中症を疑ったときにはまず、わきの下、首、股を冷やしてあげて、部屋全体も涼しくし、扇風機で風も送ってあげましょう。人間の熱中症の時の緊急処置に似ていますが、その通りで、まずは身体を冷やすのが最優先です。

 

話は逸れてしまいましたが、東京江東区在住で高齢猫(シニア猫)のすずちゃんも熱中症を疑いましたが、身体は熱くなく、はっきりと熱中症、という症状ではありませんでした。

次に、歩くとふらつき、倒れることもある、ということでしたので、高齢猫では多い、心筋症を疑いました。

また、他にも、高齢猫で多い病気として、甲状腺機能亢進症、慢性腎不全があるので、そこに関しても、心臓と深く関係があるため、飼い主様と相談し、採血をご自宅で行なって血液検査を行いました。

 

往診でご訪問させていただいた初日は、かなり脱水もあったので、皮下点滴、食欲がでるように、胃薬と消化管を動かすお薬、また、ビタミン剤や肝臓保護薬、炎症がある可能性も否定できない状態でしたので、ステロイド剤、ケンカの傷もあったので抗生剤を注射で使用しました。

 

血液検査の結果からは、心筋症の疑いと強い炎症反応、腎臓の数値の上昇が見られました。炎症反応は、ケンカの傷だけではなく、体調が一気におちるような炎症が身体の中で起こったのではないかと考えられます。また、それによって、水を飲めず、脱水していってしまい、腎不全も悪化してしまったと考えられました。

 

次の日には少し食べてくれるようになったとのことでした。

しかし、飼い主様のご希望もあり、これ以上の治療はしない、ということになりました。

 

通常であれば、入院を必要とする状態ではありますが、敏感で繊細な猫ちゃんでは、処置をすることが逆に負担になってしまうこともあります。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、そのような猫ちゃんでもお家で処置をすることで、少しでも負担を減らせていければと考えておりますが、お家でも処置が負担になってしまう猫ちゃんもいます。

それでも治療が必要な場合もありますが、その場合でも決して無理に処置を行うのではなく、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご家族様と相談して、今後この子とどのように過ごしていきたいと考えているか、ご希望にできるだけ添えるように、ご家族様の気持ちに寄り添って、治療内容をご提案させて頂いております。

 

処置が辛そうだったので、一度やめてしまった、動物病院が怖そうなので行かなくなってしまった、という場合でも決して諦めずに、一度ご相談ください。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、その子その子に合った治療プランをご相談させて頂きます。

 

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こんにちは!!

 

先日は東京台東区浅草で、隅田川花火大会が無事に開催されましたね!台風が来そうでしたが、無事に開催出来て良かったです。

皆様行かれましたか??

高齢犬や高齢猫では少ないかもしれませんが、中には花火の音に怖がってしまい、食べなくなってしまったり、元気がなくなってしまう、下痢をしてしまう子もいるかと思います。花火恐怖症といって、ひどいときには心を安定させるようなお薬を処方することもありますが、ひどくない場合は、できるだけ音が聞こえないような部屋に連れて行ったり、あらかじめ遠出しておくというのも一つかと思います。

 

花火恐怖症の犬や猫のご家族様はすでに感じていらっしゃる方も多いかと思いますが、実は犬や猫はとてもストレスに敏感です。しかし、体調が悪いな、と少しでも感じたらすぐに獣医師の診察を受けることをお勧めいたします。

それでも、動物病院に行ったら吠えてしまう、すごくストレスがかかってしまい食べなくなってしまう、という方はなかなか動物病院に行くのをためらってしまうことも多いかと思いますが、そのようなときは、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡ください。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、お家に往診専門獣医師が訪問しての診察・検査・治療になりますので、動物病院での待ち時間のストレスもなくなり、ご家族様も連れて行かないと!と、気負わなくて大丈夫です!!

いつでもお気軽にご連絡ください。

 

猫 しんどい.jpg

 

 

それでは、今回は、先日ブログに書かせて頂きました、慢性腎不全の、実際の患者さんをご紹介させていただきたいと思います。

 

15歳の高齢猫ちゃん・慢性腎不全(ステージ4)(江東区・豊洲)(仮名:クロちゃん)

 

こちらの猫ちゃんは、かかりつけの動物病院にて慢性腎不全を指摘されていましたが、数日前まで元気に過ごしていたのに、急に元気食欲が無くなってしまい、かかりつけの動物病院からはあまり長くないと言われ、往診によるご自宅での緩和治療をご希望でご相談をいただきました。

 

皆様、ペットの緩和治療という言葉はご存じですか?最近では、人の医療でも緩和ケアという言葉がよく言われています。

緩和ケアとは、患者様の痛みや吐き気を取り除き、最後の時間をより快適に過ごさせてあげるというものです。

最後の時間をより快適に過ごすことができるように、我々医療スタッフとご家族様が協力して、介護を行っていく必要がありますが、きっと動物たちにその愛情は伝わっているでしょう。

 

さてさて、今回の高齢猫ちゃんの病気、慢性腎不全とは、以前ブログにてお話させていただきましたように、腎臓の機能が落ちてしまう病気です。

初期の症状としては

・お水をよく飲むようになった

・薄いおしっこの量が増えた

といった症状が最も気付きやすい症状です。

進行すると

・口内炎や歯肉炎がたくさんできていて口が痛そう

・よく吐くようになった

・よだれが多い

・元気がない

といった症状がよく見られます。

 

ではそもそもなぜ高齢猫ちゃんは腎不全になってしまうのでしょうか?

明確な答えはまだ議論されているところですが、一つには、若いころに尿石症があったり、急性腎不全になっていたり、腎盂腎炎になっていたりした既往歴がある子は、若いころから腎臓に負担がかかっているので、腎不全になりやすいと言われています。

もし、まだ若い猫ちゃんで、尿石症の既往歴がある猫ちゃんを飼っていらっしゃる方は、高齢になったときに気を付けてあげて下さい。

 

話は逸れてしまいましたが、今回往診させていただきました高齢猫ちゃんは、血液検査の結果から、慢性腎不全のステージ4と診断されました。

かかりつけの動物病院では、ご自宅での皮下点滴の実施を提案されてましたが、投薬は誤嚥性肺炎予防のために実施しないことを勧められたとのことで、すこしでも楽にしてあげるための薬や注射をご希望して今回往診をご依頼していただきました。

 

初めて会ったときは、手足に力を入れることは出来ていませんでしたが、名前を呼ぶと顔を上げてくれ、なんとかもう少し頑張ってほしい、楽にしてあげたい、という思いで治療に入らせて頂きました。

 

まずは、かなり脱水をしていましたが、身体が少し浮腫んでおり、皮下点滴をうまく吸収できていないと考えられました。慢性腎不全の悪化時にはよく認められることです。

身体のむくみを軽減するために、多少腎臓には負荷をかけますが、利尿剤を使用し、身体の水分の代謝を促進させました。また、食欲が少しでも回復してくれることを期待して、ステロイドや消化管を動かす薬を使用しました。体力の低下にともなう感染症の予防として抗生剤も使用しました。

そして、やはりおなかに何かを入れてあげることが最も重要なので、粉ミルクタイプのご飯をお渡ししました。強制給餌といって、口に入れて食べさせてあげる方法で、慣れると簡単とおっしゃられる飼い主様が多くいらっしゃいます。こちらも、最初は難しいので、丁寧にやり方をお伝えさせていただきます!

猫ちゃんは、摂取カロリーが長期的に不足してしまうと、脂肪肝になってしまい、肝臓に負担がかかってしまいます。そうならないためにも、強制給餌にてカロリーを摂取してもらいました。

こちらのご家庭では、皮下点滴と、注射をお渡しして、ご家庭にて治療を行っていただき、数日間隔で往診を行って様子を見させていただくことになりました。

皮下点滴に注射液を混ぜることで、お家で毎日お薬を使用することが可能となります。

クロちゃんは数日後、前足で立ち上がって、お水を飲めるようになるまで回復しました。

 

しかし、その1週間ほど経った頃、尿量が減ってきて、その数日後突然食べなくなってしまったとのことでした。

これはおそらく、慢性腎不全の末期と考えられました。腎臓は本来尿を作る臓器で、慢性腎不全の初期~中期は尿量は増えますが、末期になったり、血圧が下がってきたりすると尿を作れず、尿量が減ってしまいます。その結果、体の中に老廃物がたまってしまうのです。

 

水分の代謝は落ちてしまいますが、腎臓の負荷を少し下げるために、利尿剤を減らし、腎臓を保護するようなお薬を追加しました。

 

その後は、体の中のカルシウム量が足りなくなってしまい、その結果心臓の筋肉の働きも落ち、ご家族様に見守られながら、いつもの場所でゆっくりと虹の橋を渡っていきました。

クロちゃんの緩和ケアが始まってから、ご家族様が集まる時間が増え、クロちゃんと過ごす時間も増えました。これはクロちゃんがご家族様のつながりの一つで、みんながクロちゃんを大切に思っていた証でもあります。みんながしっかりとお別れできるようにクロちゃんが呼んでくれたのかもしれませんね。

 

みんなお別れが来るのは仕方のないことですが、最後の時間をどう過ごすか、どれだけ穏やかに過ごすかはとても大切です。私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室では、その時間を大切にしながら治療に携わっています。

 

高齢犬、高齢猫の緩和ケアでお悩みのご家族様、病院に連れていけないと諦めずに、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談下さい。

 

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『ペットの緩和ケア』という言葉をご存知でしょうか?

 

当院の緩和ケアとは、吐気や痛み、不安などの苦痛をできるだけ軽減し、その子らしく残された時間を快適なご自宅でゆっくりとご家族様と過ごしてもらうためのケアを言います。

 

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高齢猫、高齢犬はどこかしら具合が悪く、今までのように体が自由に動かなくて、日常生活を送るのにも飼い主様のサポートが必要になります。つまり、犬猫も高齢期(シニア期)になると飼い主様による『介護』が必要になります。

また、何かしらの持病を抱えているならば、毎日の投薬は避けられず、週に何回かの点滴も必要になってきます。ご飯は自分から積極的に食べることをやめ、排尿・排便すら自力でできなくなってきます。

ペットが高齢になると、些細な出来事でもストレスになり、環境の変化や刺激によって一気に体調が低下することもあります。

 

ペットの介護、皮下点滴、投薬、強制給餌、緩和ケア・・・

 

ペットの介護、緩和ケアは決して簡単ではありません。しかし、やると決めて歩き出すならば、獣医師を含めた専門家のサポートを受けることをお勧めします。そうすることで、ぺットの介護はただ辛いだけではなく、今まで受け取ったたくさんの愛情を返せる、いわば恩返しの時間となります。そして、ペットの介護が始まると考えなければいけないのが、医療面です。

 

ペットの緩和ケアはまだまだ新しい分野であり、病気を治すのではなく、病気を受け入れ向き合っていくことを中心に進めていきます。当院では、できる限りご家族様の意見を尊重し、最後の日まで一緒に歩んでいくことを大切にしています。

 

今回は、高齢期に入ったペットと一緒に暮らしているご家族様に勇気をお届けできればと思い、往診での緩和ケアを今この瞬間も頑張っている高齢猫ちゃんの緩和ケア記録をご紹介させていただきます。

3月21日現在、高齢猫の小豆ちゃんは緩和ケアを受けながら、ご家族様の愛情に包まれてご自宅の大好きなソファーの上でゆっくりと過ごしています。

 

江東区に住んでいる小豆ちゃん(18歳/高齢猫)

今日は江東区にお住いの小豆ちゃん(18歳、雄猫)の緩和ケア奮闘記を書いていきます!

是非この記録が、高齢猫ちゃん、そして高齢犬と過ごしているご家族さまを勇気づけられればと思います。小豆ちゃんは往診獣医療と出会った日(2019年02月19日)の状態がかなり悪かったのですが、ご家族様の献身的な介護のおかげで、見事その山を越えることができました!

 

高齢猫の小豆ちゃんとの出会いは2月19日、とっても寒い冬の日でした。

以前から腎不全と肝障害があり、2018年12月からはくしゃみをするようになったとのことでした。

2ヶ月後の2019年2月3日から食欲がなくなってきて、2月8日にかかりつけの動物病院を受診したのですが、状態は良くならず、2月19日にさらに状態低下を認めたため、往診を呼ばれました。

この時、小豆ちゃんの心臓音は弱くなっていて、全身の反応もかなり弱っていました。

ご家族さまとしっかりとご相談させていただき、検査を行うよりも苦痛をとってあげることをまずは中心に診療方針を固め、処置をメインに行いました。

この日は皮下点滴に注射薬を混ぜたものを投与し、その後、小豆ちゃんにとって久しぶりであろうご飯を目一杯食べさせてあげました。

もちろん自分からではなく、強制給餌で食べさせました。この場合に、強制給餌により、栄養分を摂取でき、明日以降の食欲回復を狙うことができます。

もちろん最初は嫌がりました。顔まわりも汚れるし、なんか口にピューっと入ってくるしで、みんなちゃんと嫌がります。

顔を背けるし暴れるしで、最初はとても難しそうに見えますが、その子その子に合ったやり方さえわかってしまえば、決して難しくありません。

お母さんたちに強制給餌のやり方を説明し、一緒に頑張ってきました。

 

小豆ちゃんに出会ったこの日から、小豆ちゃんの緩和ケアが始まりました。しかし、出会ったばかりの小豆ちゃんの状態から、初日のインフォーム内容では、今夜が山であることをお伝えしました。

 

しかし翌日になると、薬も効きご飯を食べることができたおかげなのか、山を乗り越え少し元気になっていました。

5日間毎日同じ治療をして、4日目からは強制給餌のやり方を、ご家族様に指導させていただきました。

そして6日目になると、お母さんたちだけで投薬のみならず強制給餌での1日分の栄養補給までもができるようになっていました。

ちなみに、内服薬は複数個あるので、シロップ状にしてあげています。

その後、状態も上がってきたので血液検査と腹部超音波検査(エコー検査)をご自宅で行い、その結果を持って今後の診療内容を決めていきました。

内服薬は朝と夜の2回、ご飯には粉状のものを水で溶かしてあげてもらい、皮下点滴は1日置きに行っています。

 

桜の開花を見ることができ、今もゆっくりと流れる時間の中を、小豆ちゃんは快適な自宅で過ごしています。

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往診では、最愛のペットの余生をどこで過ごさせてあげたいか、どのように過ごさせてあげたいのかを一緒に考え、そのゴールに向けてご家族様と一緒に歩んでいきます。

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室では、高齢期の犬猫、そして病末期の犬猫たちが、ご家族様とどうしたら長く一緒にいれるのか、今より快適に過ごせるのかについて、常に最良の答えを出せるよう真剣に考えていきます。

全てはオーダーメイドであり、その子その子の個性やご家族様の生活環境にあわせた診療方針をご提案させていただいています。

 

高齢期を迎える、または迎えているわんちゃん、猫ちゃんと暮らしているご家族様へ

最後をご自宅で過ごさせてあげたいとお考えの飼い主様は、ペットの体調が悪くなる前に、一度当院にご相談ください。

事前に状況を把握しておくことで、高齢期を迎えるわんちゃん、猫ちゃんの老後をより快適に過ごさせてあげられるかもしれません。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室は、高齢期のペット(犬、猫)の緩和ケア、そしてターミナルケアに特化しています。

決して飼い主様を一人で悩ませず、一緒に考えてペットの命と向きあっていきます。当院の往診は完全予約制であり、基本的には前日までのご予約が必要です。

診察の状況次第では、当日予約も受付できますので、何かペットに異変を感じ、動物病院へ通院することが難しいと感じた場合には、すぐにご連絡ください。

 

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熱っぽい/寝てることが多い/子猫/東京

こんにちは

わんにゃん保健室の看護師です。

先週は都心にも今年始めての雪が降りましたね!

空気が冷たいせいか、お散歩に行かれる飼い主様とペットちゃんの足取りが

速く感じました。本当に寒い日でした(^^;)

 

先日は血小板減少により、身体の中の血小板がなくなってしまったさくらちゃんのお宅に往診にお伺いしました。

自宅で余生を過ごすことを期に自宅療養、酸素ハウス、加湿、栄養のあるごはん、注射を続けています。

pet_tenteki_cat.pngSakura(顔写真)

 

●血小板減少症とは

血小板減少症は、骨髄でつくられる血小板が少なくなった状態で、非常に出血しやすく、一度出血すると血がとまらなくなります。

血小板数低下の最初の徴候は、皮膚の内出血で皮下出血やあざがみられます。

例えば、体の一部に皮膚に小さな赤い斑点(点状出血)が多数現れ、ちょっとした打ち身であざ(斑状出血)が広がることがあります。

他にも、歯ぐきから出血する場合や、便や尿に血液が混じる場合があります。月経の出血が多量になることもあります。また、出血が止まりにくくなります。

その血小板の減少が進むと、こうした出血傾向が悪化します。血小板数が非常に少なくなると、消化管から多量の血液が失われたり、外傷がなくても生命を脅かす脳内出血を起こしたりします。とても怖い病気です。

この病気の場合、治療方法の一つに「輸血」があります。

さくらちゃんは高度医療の病院にて輸血を行いましたが、

一時状態が持ち直しつつも、時間と共に悪化し始め

危篤状態までになりました。


そんな、さくらちゃん!
ここからがすごい✨
自宅療養として、酸素室ではありますが、新しい治療方法を試したところ
自力でトイレにいくだけでなく、ごはんを催促するまでになりました(^^)

帰宅二日目、片目をつむり、子猫なのに身体に力が入らずだらんと…

新しい治療を始めてからは
目力と手足に少し力が戻っていきました!!

大変な時期を堪えた昨年。

年越しも無事終え、治療は2ヶ月目に突入しております(^^)

 

診察した日は、お調子が悪いようで
出してくれー!!おねだり遊びもせず、
ベットで過ごす時間が多いとのこと。

診察をすると
お熱が高く、呼吸も早め。

必要なお薬に加えて、抗生物質をしばらく飲むことになりました。

同居猫のすももお姉ちゃんとあんずお姉ちゃんの診察も終わり、ご褒美タイム✨

おやつをあげると…

一心不乱に食べるさくらちゃん

あれ?

お調子悪いって、
お熱もあるんじゃ…(笑)

不安も吹っ飛ぶほどのたべっぷりで
おやつを完食しました‼️ このお調子で
早く本調子になってね(*^^*)

猫(アメショ、完食)

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