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2020年5月アーカイブ

口が痛そう(猫/口内炎/猫往診/東京中央区)

こんにちは!

 

今日から、ブログの書き方を変えていきます。

ブログ上段は往診専門動物病院わんにゃん保健室について、お知らせだったり、活用方法だったり、こんな愛猫家・愛犬家の方からのご依頼が多い、こんな犬猫の病気が多いなどを書いていきます。

ブログ下段では、症例報告だったり、犬猫の病気の話などなど、ペットのご家族様にとって知っておきたい知識を書いていきます。

 

まずは、往診専門動物病院わんにゃん保健室の紹介です。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室(予約/できること/緩和ケア/ターミナルケア)

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室は完全予約制で、ご自宅まで獣医師と動物看護師が一緒にご訪問させていただきます。事前予約が必要ではありますが、大体の初診のお電話は、緊急性のある当日予約です。当日予約では、当日予約料5,000円が加算されますので、ご了承ください。また、ご予約確定後のキャンセルの場合には、止むを得ないご事情である場合を除き、キャンセル料5,000円が発生し、次回以降の診察のご予約をお断りさせていただく場合もございますので、くれぐれもご注意ください。

診療エリアは東京23区とその近隣地区まで、動物病院に通院ができない犬猫のもとへ往診車でご訪問させていただきます。

往診では、血液検査、糞便検査、尿検査、超音波検査など、X線検査や麻酔機などの大型医療機器を用いないほとんど全てを行うことができます。また、予防医療である、狂犬病予防ワクチン接種、犬猫の混合ワクチン接種、ノミダニ予防、フィラリア予防など、待ち時間を気にしないで予防医療を愛犬、愛猫に提供してあげられます。

そして、往診専門動物病院わんにゃん保健室が最も尽力している分野が在宅での緩和ケア及びターミナルケアです。

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皮下点滴のために動物病院に通院させている猫ちゃんなど、慢性疾患で困っている犬猫は多くいます。できる限り通院ストレスを軽減し、ご自宅で飼い主様自信での処置ができるよう環境を整え、トレーニングさせていただきます。

最後にターミナルケアについてです。当院の診療理念でもある、【最後の時間をご家族様のもとでその子らしく過ごせるよう、最良の往診獣医療を最後まで提供していく】ことを診療の中心軸として、日々症例と向き合っています。犬猫の体調面だけでなく、飼い主様の心が疲弊し切ってしまったら、そこで診療はおしまいです。そうなる前に、必ずご連絡ください。

動物病院への通院、在宅での緩和ケア、ターミナルケアをお考えの飼い主様、まずは往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

 

次に、症例紹介です。

 

ご飯が食べづらい猫(口を気にする/食欲ない/流涎/猫往診/東京中央区)

 

今回は猫ちゃんの口腔内腫瘍の中でも最も多いと言われている扁平上皮がんが口の中に出来てしまった高齢猫ちゃんのお話です。

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猫ちゃんは口の中に何かできてしまうとそれを気にして食べてくれなくなってしまいます。

また、猫ちゃんの扁平上皮がんは舌の裏側にできることが多く、ご家族様に発見していただくことは難しいことが多いです。

 

そのため、食欲がなくなった、ということで診察をしてみると口腔内に腫瘍が、ということも珍しくありません。

 

今回ご紹介する猫ちゃんも、食欲がないとのことで診察を受けて腫瘍が発覚しました。

 

今回の症例は、東京中央区在住の19歳の高齢猫ちゃんのすずちゃんです。

すずちゃんは最近食欲が落ちてきた、ということで近くの動物病院さんに行かれたそうなのですが、すずちゃんの性格上かなりナーバスですごく暴れてしまったそうです。

しかし、何とか身体検査は実施することができ、口の中を見てもらったところ、舌の裏側に腫瘍があるとのことで、見た目から、おそらく扁平上皮がんであろうとのことでした。

しかし、何の腫瘍かは針を刺したり、実際に組織を採取したりしてみないと分からないのですが、年齢的なこともあり、麻酔をかけた処置はご家族様も望まれず、緩和ケアを行なっていくことになりました。

その日は点滴とステロイド剤の注射という治療でしたが、その時もすずちゃんはすごく興奮してしまい、帰宅後かなり疲弊してぐったりしてしまったそうです。

またそれを見ていたご家族様も疲れてしまい、注射だけなら動物病院に連れていくのではなく、お家で過ごしながら緩和ケアをしてあげたい、とのことで往診専門動物病院わんにゃん保健室にお電話を頂きました。

 

すぐにご予約を取り、次の日お家にお伺いさせて頂きました。

 

お家にお伺いすると、すずちゃんは自分のベッドから立ち上がり、別の部屋に移動していきましたが、今のところ、ふらつく様子はないようでした。

 

ご家族様にお話をお伺いしたところ、現在は、お水や液体状のご飯なら多少飲んでくれているようですが、やはりドライフードやゴロゴロしたタイプのウェットフードは口をつけず、しかし食べたそうに匂いは嗅ぎに行く、ということで、お腹は空いているが食べられない状態でした。ご家族様としては、何とか少しでもストレスなく、また、少しでもご飯を食べてくれれば、とのご希望でした。

まずは現状を把握するために、身体検査と血液検査が必須かと思われましたので、ご家族様にご相談したところ、興奮しなければ実施することとなりました。

まずはすずちゃんに出てきてもらうところからです。

すずちゃんは隣のお部屋に行ってしまったので、お母さんに連れてきてもらいました。

お家の中での移動なので、あまり興奮はなく、大人しく移動して来てくれましたが、私たちが身体検査をしていると、シャーっと威嚇していました。

しかし、過剰な興奮などはなかったので、採血を行うこととしました。

採血は、前と後ろで保定をして、頭をお母さんに撫で撫でしてもらいながら行うと何とか行うことができました。

そして、この日は何とかして少しでも食べてくれれば、と思い、ほんの少しだけお口に液体のご飯を入れると飲み込んでくれたので、可能であればお家でも何回かに分けて行って頂くこととしました。

ただ、本人が疲れてしまうと逆効果なので、無理しない程度に嫌がるようなら辞めてもらうことにしました。

ご飯を食べることは喜びでもありますが、人でもしんどい時は食べたくないように、猫ちゃんたちもしんどい時は食べたくありません。

なので、嫌がるようであれば、ご飯を食べさせることが逆に本人の負担になってしまうこともあるので、その辺りは本人の様子を見つつ、になってきます。

 

その日はその後点滴と注射を行い、治療は終了とし、次の日にもう一度お伺いしました。

 

身体検査では、たしかに扁平上皮癌のような見た目の腫瘍があり、粘膜もやや白っぽくなっていて貧血していることが考えられました。

血液検査では、やはり貧血があり、軽度の腎不全も出てきていました。

しかし、腎不全は年齢的に考えるととても軽度で、今ご飯を食べないのはおそらく腫瘍の方が原因かと思われました。

また、おそらく貧血も、腫瘍によるものであると考えられ、今後をどうしていくか、ご家族様とご相談となりました。

 

扁平上皮がんというのは、転移しやすい腫瘍でもあり、特に肺への転移が多く見られます。

しかし、肺への転移を確認するには、レントゲン検査が必要となってきます。

また、肺への転移があると呼吸が苦しくなったり、咳をしたりしますが、そうなった場合にも出来ることというのは、積極的に行くなら放射線療法という方法もありますが年齢から現実的ではないので、お家で出来る緩和ケアではお家に酸素ハウスをレンタルしてもらい、その中で生活をしてもらうことです。

加えて、貧血もあるので、早いうちに酸素ハウスをレンタルして使ってあげた方が本人のためになるかと考えました。

ご家族様にこのことをご相談すると、緩和ケアとしてお家で出来ることはしてあげたいとのことでしたので、酸素ハウスのレンタルと細い針でのステロイド剤の注射を行なって頂くことにしました。

現在は初めてすずちゃんに出会ってから5日ほど経ちましたが、やはり自分で食べるとことは難しく、少しずつ足取りも弱くなってきて脱水も進んでいるので、ご家族様と点滴をご相談して、お家で皮下点滴を行なって頂こうと思っております。

 

猫ちゃんはお口の中に、口内炎や歯肉炎、腫瘍など様々なものができやすく、そういったもので全くといっていいほど食べなくなってしまいます。また、食べない原因はお口の中だけではない可能性もあります。

ご自宅の猫ちゃんが食べなくなってしまった、食欲が落ちている、などございましたら、お気軽に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

緩和ケアやターミナルケア、介護のご相談もいつでもお受けしております。

 

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往診専門動物病院では、ご自宅に獣医師と動物看護師が一緒に訪問して診察を行いますので、診察が終わるまでの間、ご家族様は安心してペットを見守ることができます。

猫ちゃんのほとんどが、キャリーに入れられて動物病院に通院させられることをよしとしないことが多く、ご家族様と猫ちゃんの通院をめぐる戦いは日々熱を増すものとなっています。

これは動物病院に通院させるのは無理だな、と感じた場合には、諦める前に往診専門動物病院までご連絡ください。

 

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往診に特化した動物看護師による捕獲から、ご自宅での採血、エコー検査、尿検査、糞便検査など、大型医療機器を用いたレントゲン検査や手術以外のほとおどが、ご自宅にいながらペットに受けさせてあげられます。

動物病院への通院でお困りの飼い主様、諦める前に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

さて、ここ数日で一気に夏が近づいてきたなという感じがしてきましたね。

暖かくなってきた時に必ず考えなくてはいけないのが犬のフィラリア症ですが、今回は全く違くて、猫の血尿のお話です。

 

猫ちゃんで血尿が出ている場合に、考えなければいけないの膀胱結石があるのかな、細菌感染はどうだろうか、尿道からの出血ではないか、尿管から、または腎臓からの出血か、もしくは血尿ではなく血色素が出ているだけではないか…など、幅広く疑っていきます。

ちなみに、膀胱結石が増えるのは冬の時期です。

そして、猫ちゃんで多いのは原因不明の特発性膀胱炎で、あえていうならばストレスではないかなと考えられています。

ここ最近、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止に伴う緊急事態宣言が出たあたりから、猫の膀胱炎症例が増えてきました。ご家族様が抱えているストレスが、そのまま猫ちゃんにも影響しているのかもれませんね。

 

今日は、腫瘍によって血尿や血便が出てしまっても頑張って戦い抜いた猫ちゃんのお話です。

 

みなさん、腫瘍によって血尿や血便が出るの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

むしろほとんどの方がどういうこと?と思われていると思います。

 

病気の末期で血尿や黒色便が出るのは腫瘍だけではありません。

腎不全や膵炎、心臓病など様々な疾患で起こり得ます。

その原因はいろいろな要因が重なって起こるのですが、炎症によって血栓ができてしまったり、その逆で炎症によって血液が固まりにくくなってしまうこともあり、血液が固まりにくくなった結果血尿や血便として症状が出てしまうのです。

こうなってしまうとなかなか厳しい状態なのですが、少しでもその後を楽にしてあげるような治療はできます。

 

私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室では病末期で苦しんでいる犬猫に対して、少しでも苦痛を緩和させつつ、その子らしく最後の時間をご家族様のもとでゆっくりと過ごしていただけるよう、在宅でのターミナルケアに特化しています。犬猫だけでなく、そばで精神的・身体的にもギリギリで支えているご家族様に寄り添うことで、より心あるターミナルケアの実現を目指しています。

 

今回はそんな、血尿と血便が出てしまった猫ちゃんのターミナルケアの記録をお話しさせて頂こうと思います。

 

東京中央区在住の18歳の高齢猫のミイちゃんです。ミイちゃんとの出会いは半年ほど前のお電話でした。

猫ちゃんの乳腺にしこりのようなものがあるそうなのですが、ご家族様は触ることが出来ず、動物病院に連れていくことができない、とのことでお電話を頂きました。

お家にお伺いすると、お部屋にミイちゃんは見えず、先にご家族様にお話をお伺いすることにしました。

数日前ミイちゃんがしきりにお腹を舐めていたため、覗き見たところしこりができていたそうです。

ミイちゃん自身もすごく気にしてはいるようですが、元気や食欲は変わらずでした。

しかし、猫ちゃんの乳腺腫瘍についてご家族様が調べたところ、悪性度が高いということを知り、心配になって私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたそうです。

たしかに、猫ちゃんの乳腺腫瘍は悪性と良性の比は9対1で、ほとんどが悪性と言われています。

また、悪性でも発見された時点でのサイズやリンパ節への転移があるかどうかも重要になってきます。

そのあたりを調べるためにも、まずは身体検査を行うこととしました。

また、年齢的にも腎臓など他の臓器に異常がないかどうかを見ておくために血液検査をご提案させて頂いたところ、ご同意頂けましたので、採血も行うことにしました。

 

ミイちゃんは押入れの奥に隠れていましたが、バスタオルに包んで出てきてもらいました。

バスタオルの中では威嚇をしているようでしたが、やはりお家だからか興奮はしていましたが、身体検査をするには問題ない程度の興奮でした。

 

まずは身体検査です。

 

たしかに乳腺にしこりがあり、おそらく乳腺腫瘍の可能性が高いと考えられました。

大きさは5センチほどで、おそらくリンパ節への転移もしているであろうサイズで、そのほかにも小さいしこりが2つ認められました。

また、舐めてしまっていることから少し出血しており、できるだけ舐めないようにしてもらうこととしました。

 

次は採血です。

 

採血は足を伸ばす必要がありますが、足を伸ばしても諦めたのかミイちゃんは受け入れてくれました。採血も無事に終わり、これからの治療についてご家族様とお話しさせて頂くこととしました。

乳腺腫瘍のサイズがかなり大きいため、おそらく手術だけでは根本的な治療にはならない可能性が高いことをご説明させて頂くと、ご家族様としては年齢的にも無理はさせたくないとのことで、できれば緩和ケアをしていきたいとのことでした。

腫瘍のサイズから、おそらく腫瘍性の痛みがあるかもしれないこと、そして肺への転移も考えられることから、痛みに関しては抗炎症剤を使用し、もし呼吸が速くなるようであれば酸素ハウスのレンタルもお勧めしました。

現状では、呼吸状態は問題がないので、まずは抗炎症剤の内服のみで様子を見てみることとし、その日の診察は終了としました。

血液検査の結果は18歳とは思えない数値で、腎臓の数値や肝臓の数値も問題なく、腫瘍以外には血液検査で分かる範囲では治療は必要ないと判断できました。

2週間後、ミイちゃんはお薬もしっかり飲めているそうで、舐める回数も減ったということで、安心しました。

その後5ヶ月ほどお薬を続けていましたが、1ヶ月ほど前にお伺いした時にはかなり痩せていて、食欲も落ちてきて、呼吸も早い時があるとのことで、お薬を少し増量し、点滴もお家で行なって頂くことにしました。

点滴は皮下点滴で、ご家族様にご指導させて頂き、お家で出来るようにしていただきました。

また、お薬は食欲が落ちてしまったため飲むことが難しくなってきており、飲み薬をやめて点滴に混ぜて頂くことにしました。

しかし、1ヶ月後、血尿と黒色便が出ているとのことでご連絡を頂き、往診をさせて頂いたところ、ぐったりしており、おしっこは茶色で、黒色便が出ており、おそらく身体の中で腫瘍によって凝固不全が起こっていることが予測されました。

ご家族様にご説明したところ、すでによく頑張ってくれているので、無理はさせたくないとのことで、点滴と抗炎症剤を点滴して、酸素ハウスに入ってもらいました。

その時にはすでにかなり呼吸も早くなっており、舌の色も貧血によって薄くなってきておりました。

 

おそらくミイちゃんはすでにかなり頑張っていて、この日ミイちゃんの最期になるかもしれないということで離れて住んでいるご家族様もお家に来ることになっていて、ミイちゃんが皆様に会えるのを願うばかりでした。

 

そしてその日の夜、ミイちゃんはご家族皆様に見守られて虹の橋を渡っていきました。

 

ミイちゃんは最後、家族みんなに会えました。本当によく頑張ってくれました。

 

わんちゃんも猫ちゃんもみんなが来てくれる、というのを感じ取って頑張ってくれます。

その間、少しでも辛くないように過ごさせてあげることに私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室が少しでもお手伝いできればと思います。

 

今回のミイちゃんのように、腫瘍があって、徐々に悪くなっていくことは珍しいことではありません。

また、猫ちゃんは痛みや吐き気などの苦痛を隠してしまうので、ご家族様が体調の変化に気付かなくても無理はありません。

それからの時間を辛くないように過ごすために、緩和ケアやターミナルケアに往診専門動物病院わんにゃん保健室では尽力しています。

 

動物病院には連れて行けないけれど何とかしてあげたい、という場合には往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。いつでもご相談させていただきます。

 

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こんにちは! 

 

緊急事態宣言により、生活リズム、食生活などなど大きく変わってしまったご家族様は多いことと思います。

生活環境の変化に、私たち人間の健康も簡単に脅かされてしまうのですが、ペットも一緒です。特に、ストレスに弱い動物として猫が挙げられます。

往診では、新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言あたりから、猫ちゃんで、おしっこが出ない、トイレによく行く、トイレで鳴く、おしっこが赤いなど、おしっこ関係の問い合わせを複数いただいております。

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通常、膀胱炎や尿石症というと寒くなってきた時期である10月〜2月くらいに多い印象ですが、やはりストレス性なのか、季節を超えておしっこ関係でのトラブルが出てきています。

 

そんな今回は、おしっこが出なくなってしまった猫ちゃんのお話です。

おしっこが出なくなる原因は大きく2つあります。

 

 

・おしっこが作られているのに出ない

・おしっこがそもそも作られていない

 

 

この2つに分けられます。

そしてどちらもかなり深刻な病態で、緊急性の高い状態です。

 

まず、おしっこが作られているのに出ない場合です。

これは神経麻痺によるものであったり、尿道や膀胱の筋肉の問題であったりすることもありますが、猫ちゃんの場合ですと尿石が詰まってしまっていることがとても多く、私たち獣医師もまずこれを最初に考えます。

 

しかし猫ちゃんの場合おしっこをするタイミングもそれぞれで、猫ちゃんの性格や環境によっては1日1回あるいは2回しかしないという子もいます。

 

どれぐらいの時間様子を見れば良いのでしょう?

 

例えばいつもの回数も重要ですが、24時間以上出ていなければ、動物病院に相談した方が良いかと思います。

そして48時間以上出ていなければ、命に関わること状態になっていることもありますので、素早い判断が必要です。

 

次に、おしっこがそもそも作られていない場合です。

こちらは今回ご紹介する猫ちゃんの原因とは異なるのですが、高齢猫ちゃんの腎不全の末期の症状として見られます。

 

おしっこは腎臓で作られますが、腎不全が起こると、ある程度の段階までは、腎臓での水分の再吸収の能力が落ちてしまい、多尿になります。

つまり薄くて大量のおしっこをします。

しかし、末期になり、脱水も進むと血圧も落ちてしまい、腎臓でそもそもおしっこを作れなくなってしまい、いわゆる乏尿になってしまい、その後無尿になってしまいます。

すると身体の中に毒素がたまってしまい、痙攣などが起こってしまうことがあるので、おしっこを作らせるために点滴を行なったり利尿剤を入れたり、血圧を上げるお薬を使ったりします。

こちらに関しては、乏尿になってきた時点で早急な治療が必要になりますが、お家ではなかなか気付かないこともよくあります。しかし、気付いた時点で動物病院に相談しましょう。

 

冒頭が長くなってしまいましたが、今回は尿石によっておしっこが出なくなってしまった猫ちゃんのお話です。

 

症例は東京都足立区在住の8歳の猫ちゃん、トラちゃんです。おしっこが昨日から出ていないとのことで、よくよく聞いてみるとおそらく24時間以上は出ていないと思うとのことでしたので、すぐにお伺いさせていただくこととしました。

本来であれば素早い処置が必要となるので、動物病院に行って頂くのですが、トラちゃんをつれてお外に行くことが出来ないためにお家での処置をご希望されたので、急ぎで向かわせて頂きました。

 

お家にお伺いするとトラちゃんは別のお部屋にいるらしく、本来であれば先に詳しくお話をさせて頂くのですが、おしっこが出ていないということで緊急性が高いため、先にトラちゃんを見させていただくことをご了承頂き、診察に入りました。

 

トラちゃんは知らない人が苦手なようでしたが、元気がないのか尻尾で抵抗する程度ですぐに保定することができました。

 

まず身体検査では、膀胱がパンパンになっていて、尿路閉塞をすぐに解除しなければならない状態でした。心拍数や血圧は正常で不整脈もその時点では出ていませんでした。

超音波で確認すると膀胱内も浮遊物がたくさんあり、尿道内にもこの浮遊物が栓のようになってしまっておしっこが出なくなってしまっていることが予測されました。

 

すぐに尿道内にカテーテルを入れて、閉塞を解除する処置を行いました。

尿道内の栓はなかなか硬く、カテーテルもなかなか進みませんでしたが、うまく挿入することができ、大量の血尿が出てきました。

もちろん、そこから採尿して尿検査も行います。

 

では尿路閉塞はなぜ命に関わるのでしょうか?

 

通常腎臓で作られたおしっこは膀胱に送られて、ある程度たまると排尿されます。

しかし、膀胱から排尿されなければ、どんどん膀胱内の圧が高まり、その影響で腎臓にも負担がかかり急性腎不全を引き起こします。

急性腎不全というのは急激に悪くなっていき、本来出される老廃物が身体の中に溜まってしまいます。

その中でもカリウムという電解質が体に溜まってしまうことで不整脈を引き起こし、心停止してしまうこともあるので、尿路閉塞しているときは不整脈が出ているかどうかもとても重要です。

 

今回のトラちゃんも尿路閉塞からの急性腎不全になっている可能性や高カリウム血症になっている可能性があることをお話しさせて頂き、血液検査の必要性をお話ししたところご同意頂けましたので、採血を行い、皮下点滴、抗生物質の注射をしっかりと行い、尿道カテーテルを残して、次の日再診でお伺いさせて頂くこととし、その日の往診は終了としました。おしっこが出ているかどうかをしっかりとチェックしていただき、数時間で全く出ていないようであれば必ずご連絡をいただくこととしました。

 

血液検査では、カリウムの数値はわずかに高いだけで、腎臓の数値も問題なく、今回は急性腎不全になっていないということが分かり一安心しました。

 

また尿検査ではストルバイト結晶という溶けるタイプの結晶がたくさんでており、おそらくこれらの結晶と血の塊が栓になってしまっていたことが予想されました。

 

次の日もう一度再診にお伺いしたところ、トラちゃんの顔つきは昨日より良くなっており、朝ごはんも食べてくれたとのことで、一安心しました。また、おしっこも血尿が続いてはいるとのことでしたが、ちゃんと出ているようで安心しました。

 

カテーテルは感染の原因にもなるのであまり長く入れておくことは推奨されていないので、一度抜いて、引き続き皮下点滴と抗生物質は続けることとしました。皮下点滴はお家でできそうとのことでしたので、その日しっかりと獣医師からご指導させて頂きました。

 

また結晶に関して、溶けるタイプの結晶だったので、ご飯を尿石用フードへ切り替えた頂くこととしました。

 

トラちゃんはその後尿路閉塞を再発することなく、結晶も無くなりました。

 

このように、普段何気なく猫ちゃんのトイレの掃除をされていらっしゃる方が多いかと思いますが、しっかりとおしっこは出ているか、量は少なくないか、色は正常か、など毎日見ていると分からなくなってしまいがちですが、毎日チェックして頂くことが、猫ちゃんの一番の健康チェックとなります。

そして異変を感じたら、なるべく早めに動物病院にご相談ください。また猫ちゃんを連れての待ち時間や猫ちゃんが家から連れ出せないなど通院ストレスが大きいという方は、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡下さい。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

往診で出会うペットの中には、今までは動物病院に通院できていたが、呼吸が苦しくなってしまったために、家の中に酸素室を用意し、その中で生活させているご家族様がいます。

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心不全、腎不全(腎不全の進行に伴う貧血によって呼吸が苦しそう)、肺の病気など、病気は様々ですが、最近では、動物病院の酸素室で入院させて最後まで過ごさせるのではなく、ご自宅に酸素室を準備して、苦しい時はその中で過ごさせ、元気があるときには外で遊ばせてあげているというご家族様が増えてきています。

しかし、長時間の酸素室からの外出はあまりお勧めできず、舌の色が紫色(チアノーゼ)になってきた場合や、呼吸が荒い、呼吸が早いなど、呼吸状態が悪くなってきた時にすぐに酸素が身近にある環境を常に維持しなければいけません。

そのため、なかなか動物病院まで愛犬・愛猫を連れて通院することができず、そのためかかりつけの動物病院から内服薬をもらうのですが、そんな状況で内服を飲める子なんてほとんどいません。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご自宅で酸素ハウスに入って呼吸を安定させている犬猫への投薬を皮下点滴などを用いて苦しがっているペットにも、お薬を投与することができます。

基本は獣医師と動物看護師がチームとなってお伺いするため、ご家族様は安心して離れて見守っていただけます。

皮下点滴の中に混ぜられるお薬は内服薬から注射薬に変更し、出来る限り内服薬の数を少なくすることで、愛犬・愛猫への負担を軽減していきます。

酸素室から出られなくなってしまったワンちゃん、猫ちゃんと暮らしているご家族様、諦める前に当院までご連絡ください。

 

そんな今日は、今回は呼吸が苦しくなってしまったわんちゃんのお話です。

 

わんちゃんが呼吸困難になる原因は様々で、例えば気管虚脱や、肺炎、気管支炎、肺がん、アナフィラキシーショック、などなどたくさんあります。

その中から今回は気管虚脱が原因で呼吸が苦しくなってしまったわんちゃんをご紹介します。

 

呼吸が苦しい、酸素室内で処置(東京中央区/愛犬の訪問獣医)

症例は、東京中央区在住の12歳の高齢犬、ポメラニアンのポンちゃんです。

ポンちゃんはお外ではいつも大興奮して、お家では警戒心が強く、番犬としてもご家族様から愛されています。

私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室は、往診車で東京都内を往診していますが、その道中でポンちゃんのご家族からお電話がありました。

多くの場合、診療中ですぐに電話を取ることができません。そのため、往診をご希望される場合には、必ず留守番電話にメッセージを残してください。

 

・住所

・名前

・連絡先

・動物種(犬/猫)

・年齢

・性別(避妊去勢の有無)

・症状

 

 

戻ります。

昨夜、呼吸困難で救急病院へ行ったが、外に連れて行くと興奮してまた呼吸困難になってしまいそうなので、往診をして欲しいとのご依頼でした。

現在は酸素を吸っているとのことでしたので、緊急性を感じ、すぐにお伺いさせて頂くこととなりました。

お家に往診すると、ポンちゃんは別のお部屋で酸素室にいて、私たちに会うと興奮してしまうかもしれないのでまずはおはなしをお伺いすることとなりました。

ポンちゃんは小さい頃から気管虚脱があり、興奮するとよく咳をしたりしていたそうなのですが、昨日久しぶりにご家族様がみんなお揃いになると、嬉しくて大興奮し、咳が止まらなくなってしまい、そのまま舌の色がどんどん悪くなっていってしまったため、救急病院へ急いで連れて行ったとのことでした。

救急病院では検査を行い、気管虚脱と、喉が、咳の炎症によって腫れてしまって呼吸が苦しくなってしまっていること、また、ポンちゃんはやや肥満だったために脂肪によっても気管が慢性的に圧迫されていたとのことで、喉の炎症を抑えるために抗炎症剤の投与とネブライザーの処置をして酸素ハウスをお家に設置することを勧められ、お家にレンタルしたそうです。

そして朝方になると少し舌の色が戻ってきたためお家に帰ったそうです。

しかし、酸素吸入をやめると、また舌の色が悪くなってしまうらしく、酸素ハウスから離脱して自由にさせてあげたいけれども、動物病院に連れて行くのはまた興奮してしまって呼吸困難になるのが怖いということで、今回往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂きました、

まずは、ポンちゃんの現状を見るために、酸素ハウスから出して、酸素を吸入しながら身体検査を行うこととしましたが、まず酸素ハウスから抱っこで出そうとするとすごく興奮してしまい、舌の色が悪くなりそうでしたので、急いで酸素ハウスに戻ってもらいました。

少しすると私たちに慣れたのか、落ち着きを取り戻し、ご家族様に酸素ハウスから出してもらいました。

酸素吸入をしつつ、身体検査をしたところまだ呼吸音は完全に良化はしておらず、治療が必要と判断しました。

また、血液検査は昨日の救急病院で実施していたため、数日後呼吸が少し落ち着いたころに行うこととしました。

やはり抗炎症剤や抗生剤、気管支拡張剤は必須と思われ、注射にて入れていきました。

お家であれば、興奮してもすぐ落ち着いてくれるので、あまり舌の色が悪くなることなく、処置をすることができて一安心しました。

このような場合、あまりにも興奮しているようであれば、興奮することが致命的になってしまうため、鎮静剤を投与することもありますが、今回は往診でお家の中で処置を出来たからか、鎮静剤を使わずに済み良かったです。

その日は1日2回で使って頂きたい注射薬をお渡しして、診察は終了とし、次の日にもう一度往診することとなりました。

本来病院であれば、救急病院にてレントゲン検査で気管支炎、あるいは肺炎のような像も見られたため、連日でレントゲン検査を行うところですが、飼い主様が動物病院への通院をご希望でないことと、車に乗せることでの興奮による呼吸困難の方が心配ではあるので、状態が落ち着くまでは一旦レントゲン検査は保留としました。

次の日お伺いすると、ポンちゃんは慣れたのか、昨日と比べてほとんど興奮することなく、呼吸も少し落ち着いているように感じました。

呼吸音はやはりまだ完全に、とはいきませんが、少しずつ良くはなってきていたので、少し酸素流量を落として、少しずつ酸素ハウスからの離脱を試みました。

治療は同じように続けて、5日後!ポンちゃんはついに酸素吸入から離脱することができました!

しかし、興奮や暑さにはやはり要注意で、ハアハアしてしまうといつまた呼吸困難になるか分からないような状況でしたが、ご家族様は気管虚脱の積極的な治療は望んでいらっしゃらず、内科的治療で今後続けていく予定です。

また、肥満も呼吸を苦しくさせている一因なので、ダイエットも頑張ってもらうこととなりました。

 

今回のポンちゃんのように、興奮することが呼吸困難を引き起こしてしまうことも十分にあり得ます。

また、呼吸困難の状態では車での移動がかなり負担になってしまうため、入院することがほとんどですが、酸素ハウスで管理ができる場合はお家にいた方がストレスが少ない場合が多いので、もし呼吸状態のことでご相談がございましたら、いつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

 

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