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ペット往診動物病院日記の最近のブログ記事

こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、訪問に特化した動物医療を提供しています。

出会う犬猫の多くが高齢であり、何かしらの病気を抱えながらも日々のんびりと暮らしている子たちです。

往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡をいただく中で特に多いのが、詳しい検査や積極的な治療は望まないが、できるだけ楽にしてあげたいという緩和ケアの依頼から、状態によって最後に日までの集中的に緩和処置を行うターミナルケアの依頼です。

緩和ケアとターミナルケアの中では、よく状態安定を目的にステロイドを使用します。その中で、よく質問に上がるのが「ステロイドって怖くないんですか?」というのがあります。

 

ですので、今日はステロイドについてお話ししようと思います。

 

ステロイドというと、何となく怖い気がする、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。私たちも、往診専門動物わんにゃん保健室でステロイドを使用することももちろんあります。

しかし、中にはステロイドは使いたくない、という方もいらっしゃいます。

もちろん闇雲に使い続けると副作用が出てしまいますが、ちゃんとした理由の元使用し、長期間使い続けなければ大きな副作用が出ることは比較的少ないです。

そこで今回は、ステロイドとはどんなお薬なのか、どういった時に使用するのか、副作用はどういったものがあるのかなどをお話ししていこうと思います。

 

そもそもステロイドとはどんなお薬なのでしょう?

 

ステロイドとは、副腎皮質ホルモン剤です。

つまり、身体の中でも作られている物質です。副腎皮質ホルモンは、糖質コルチコイドといって血糖値を上げるホルモンと、鉱質コルチコイドといって電解質のバランスをとるホルモンの2種類があり、ステロイド剤にはその2種類のホルモンがある比率で含まれています。その比率は薬の種類によって異なるので、副作用の出方や出やすさもステロイド剤の種類によって違ってきます。副腎皮質ホルモンは、ストレスがかかると身体の中で放出され、ストレス耐性がつくようにできています。このように、身体の中で作られているからこそ、使い方にも気をつけなければいけません。

 

では、ステロイド剤の副作用とは何でしょうか?

先ほどお話ししたように、ステロイド剤には、血糖値を上げる作用と電解質バランスを取る作用があります。

つまり、ステロイド剤を使用すると血糖値が上がってしまうため、糖尿病になってしまうことがあります。これが一つ目の副作用です。

 

あるいは、本来は体から出る副腎皮質ホルモンで電解質のバランスを取っているのですが、外から同じものが入ってくることで電解質のバランスがうまく取れなくなってしまうことがあります。これが二つ目の副作用です。

 

また、かなり長期的にステロイドを使用していると、外から副腎皮質ホルモンが入ってくるため、体からの副腎皮質ホルモンの放出量が減ってしまい、副腎自体が小さくなってしまい、ステロイドをやめても副腎皮質ホルモンが不足してしまうことがあります。

それら以外にも、免疫抑制や食欲増進、多飲多尿、肝臓への負担などたくさんあります。

しかし!これらの副作用が出るのは長期的に使用し続けた結果起こることが多いです。

しっかりと症状に合わせて、副作用が出ていないか検査をしながら使用していくと、こういった副作用はあまり起こりません。

 

では、次はどういう時にステロイドを使用していくのかをお話ししていきます。

ステロイド剤を使用する場面はいろいろですが、主には

 

・末期の疾患の緩和ケア、ターミナルケア

・腫瘍

・免疫疾患

・皮膚疾患

・アナフィラキシーショック

・炎症性疾患

 

などがあります。

末期の疾患の緩和ケアやターミナルケアの際には、ステロイドを使って、少しでも食欲増進を図ったり、末期の疾患の倦怠感や辛さを和らげる目的で使用していきます。

往診専門動物病院わんにゃん保健室でも、こういった使用をすることが多く、比較的辛さを和らげてあげることができています。

こういった場合には高容量で使用するわけではなく、比較的少ない量で使用していきます。

また、免疫疾患やアナフィラキシーショックでは高い用量で使用するため、副作用に注意が必要です。

アナフィラキシーショックでは1度の仕様なのでほとんど心配はありませんが、免疫疾患や皮膚疾患では、長期的に使用することが多く、特に免疫疾患では高用量での使用期間も長くなるため、副作用が起こりやすくもあります。

そのため、闇雲に使用し続けるのではなく、獣医師の診察のもと、処方に従って使用して、しっかりと検査も行いましょう。

腫瘍性疾患の場合は、腫瘍性の痛みを伴うこともよくあるのですが、ステロイドは腫瘍性疾患の痛みも比較的よくとってくれます。

もちろん、麻酔系や麻薬系の痛み止めも使用していくのですが、それらを使用すると消化管の動きが悪くなってしまったり、鎮静作用が出てしまったりすることもあるので、ステロイドを一緒に使用していくことがよくあります。

 

簡単にステロイドの副作用や使用するタイミングをお話しさせていただきましたが、しっかりと検査を行い、獣医師処方のもと、むやみに長期使用をしなければ決して怖れる薬ではなく、メリットもたくさんあるお薬です。

しかし、ステロイドを使用すると逆に悪化してしまったり、それこそ副作用が出てしまうことももちろんございます。

そのため、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室でも、使用する目的を明確にしたり、使用しても良いかどうかをしっかりと検査してから使用したりと、使用には気をつけています。

 

もちろん、往診専門動物病院わんにゃん保健室ではステロイドを使用しない治療法もご提案させて頂きます。動物たち、ご家族様に合った治療法をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

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こんにちは!

暑いですね。毎日、めちゃめちゃ暑いです。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、飼い主様の家まで往診車に乗り、基本的には獣医師と動物看護師でご訪問させていただいています。

その際に、車内温度が上がりすぎないようにカバーをかけていますが、それでも暑くなりすぎる場合が多いので、常に車内にある荷物を持ち運んでいます。

入室の際に、もし荷物が多かったらすみません。

 

さて、今回は病気のお話です。

みなさん、甲状腺という臓器をご存知でしょうか?

人でも、バセドウ病などがありますがあれらも甲状腺の疾患です。

喉の気管の横に付いているとても小さな臓器ですが、身体の中ではとても重要な役割を担っています。

しかし、わんちゃん、特に高齢犬では甲状腺の機能が落ちてしまう、甲状腺機能低下症という病気がとても多いのです。

そこで今回は、甲状腺機能低下症についてお話していこうと思います。

 

以前にも甲状腺機能低下症の話、または真逆の甲状腺機能亢進症(主に猫)の話もご参考にどうぞ!

 

 

甲状腺機能低下症のブログ

・歩き方が変?(東京足立区)

・皮膚が悪くなった大型犬(東京足立区)

・大量出血の犬(東京墨田区)

 

甲状腺機能亢進症のブログ

・急な食欲低下の高齢猫(東京中央区)

・甲状腺機能亢進症を治療中の猫ちゃん(東京中央区)

・猫の嘔吐と食欲不振(東京足立区)

 

20190702_171443.jpg

 

そもそも甲状腺とはどのように働いているのでしょうか?

甲状腺は甲状腺ホルモンというホルモンを出して、それが全身の臓器の働きを活性化します。

しかし、甲状腺自身が勝手にどんどんとホルモンを出していると、たくさん出すぎてしまって臓器が活発になりすぎてしまうため、脳が調節をしています。

身体の中で甲状腺ホルモン濃度が一定ラインより低くなると、脳下垂体というところから甲状腺ホルモン放出ホルモンという、甲状腺に甲状腺ホルモンを出させるホルモンが放出されます。

そのホルモンが甲状腺に届くと甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌します。

それが血液にのって全身に行き渡ります。

そうすると全身の臓器が活性化され、代謝が上がっていきます。

例えば心臓であれば心拍数や血圧の上昇、消化管であれば消化、腎臓では尿産生の増加、など多岐にわたって身体の代謝が上がります。

そして、甲状腺ホルモンの血中濃度が一定の濃度に達すると、脳下垂体に負のフィードバックといって、甲状腺ホルモン放出ホルモンの分泌がストップされます。

そうすると、甲状腺は刺激を受けなくなるため、甲状腺ホルモンを出すことをストップし、身体の中での甲状腺ホルモンの濃度は維持されます。

これが、甲状腺ホルモンの調節機能です。

 

では高齢犬で多い甲状腺機能低下症とはどういった病気でしょうか。

 

甲状腺機能低下症とは、何らかの要因によって、甲状腺からのホルモン分泌量が減ってしまい、体内の甲状腺ホルモン濃度が低くなってしまう疾患です。

余談ですが、人では女性が多いと言われているこの疾患ですが、わんちゃんでは疾患率に特に性差はありません。

わんちゃんの甲状腺機能低下症の原因は、ほとんどは甲状腺自体が原因と言われており、免疫疾患による甲状腺炎や、特発性(原因不明)甲状腺萎縮、甲状腺腫瘍などが挙げられます。

 

では、甲状腺機能低下症になるとどうなってしまうのでしょう??

 

先ほど、甲状腺は代謝を司る臓器というお話をしましたが、その機能が落ちてしまうので、全身の代謝が落ちてしまい、さまざまな変化をもたらします。

 

心臓では心拍数が落ちてしまったり、不整脈になったりします。

その結果、不整脈が続くと失神してしまったり、疲れやすくなってしまったり、といった変化が出てきます。

また、血圧も落ちるので、寝る時間が増えたり、なんとなく元気がないような感じになってきます。

皮膚では、通常は皮膚のターンオーバーによって垢となり、古い皮膚はどんどん落ちて生まれ変わっていくのですが、皮膚の代謝が落ちてしまうことで、皮膚のターンオーバーが遅れてしまい、古い皮膚がなかなか落ちなくなってしまったり、皮脂が出過ぎてしまったり、逆に出なくて乾燥してしまったり、と皮膚にも影響が出てきます。

古い皮膚がなかなか落ちない結果、そこに細菌感染が起こりやすくなり、痒みが出たりして、皮膚炎を起こす原因となったり、皮膚が分厚くなることで、いわゆる「悲しそうな顔」になってしまいます。

そのほか、腎臓では腎臓の血圧が下がってしまったり、太りやすくなってしまったり、神経障害も起こりますので、それにより斜頸が見られることもあります。

とてもさまざまな症状が出るので、この症状が出ているからこの病気!というわけにはいきません。

 

診断方法としては血液検査で甲状腺ホルモン濃度を測定します。

 

治療方法としては、甲状腺ホルモンを内服薬で飲むことです。

甲状腺ホルモンを外から入れてあげることで、甲状腺自体が出せない分を補ってくれます。

ただ飲みすぎてしまっていたり、あるいは血中濃度が上がらなかったり、個々で飲む量は変わってくるので、最初は2週間でもう一度血中濃度を測定します。そうして、ホルモン濃度を正常範囲内に入れていきます。

猫ちゃんでは、甲状腺機能亢進症といって、甲状腺ホルモンが出すぎる病気が多いのですが、高齢犬では甲状腺機能低下症がよく見られます。

甲状腺機能亢進症はすぐ命に関わる、ということはないのですが、甲状腺機能低下症は、不整脈が起こったり、血圧が下がったりすることで、命に関わることもあります。

そのため、高齢犬がお家にいる方は、健康診断の時にぜひ一緒に検査することをおすすめします。

最近あまり歩かなくなってきた、寝ている時間が増えた、体重が増えた気がする、顔に覇気がない、といった高齢犬だからかな?と思ってしまうこれらの症状、実は甲状腺機能低下症かもしれません。

もし思い当たる症状があれば、検査をしてみることをお勧めします。

ただ、高齢で歩かなくなってしまい病院に行けない、高齢になって病院での待ち時間のストレスをかけたくない、といった方は一度往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡ください。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、血液検査はもちろん、超音波検査も実施することもできますし、それらの症状からどういった検査が必要か、ご提案させていただきます。

高齢になってほとんど外に行かなくなったというわんちゃんのご家族様、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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こんにちは!!

 

中央区晴海と江東区豊洲では、昨年度にはこの時期になると、浴衣を着た人がたくさんいました!夏が来たなという気持ちになった風景でした!しかし、やはりコロナの影響ですね、なんとなく閑散としたお盆の始まりのような感じです。

最近は中央区晴海や江東区豊洲といった臨海地区からの往診依頼が増えています。ご自宅まで訪問すると、結構このあたりはおっきなマンションが立ち並んでるなと圧巻にとらわれてしまいます。勝どき、豊洲、晴海エリアはオリンピック村建設予定地が近いためか、どんどん開拓されていて、文明の力を感じています。こちらもまた、オリンピックが延期となってしまった今、今後どうなっていくんだろうなと感じながら、往診車の中から眺めています。

 

夏も本番となり、どんどん暑くなってきましたね。

犬猫、特に高齢犬・猫(シニア犬・シニア猫)とお家で一緒に暮らしている方は、すでに夏の暑さ対策を始められているかと思いますが、もしまだ夏の暑さ対策をしていない方がいらっしゃれば、ぜひ室温を下げる、湿度を下げるなどして、暑さ対策をしてあげてください!

繰り返しますが、特に、高齢犬、高齢猫を飼っていらっしゃる方は、動物も高齢になると体温調節が苦手になっていくので、冷房で調節して、湿度も低めにすることをお勧めします。

もし、帰宅後、冷房をつけ忘れていたことに気づき、わんちゃん、猫ちゃんがぐったりしている場合は熱中症の可能性が高いです。どうぞお気を付けください。

 

最近気温が上がってきて、何か元気がない、いつもと違う感じがする、という場合には、いつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。動物病院への通院が大変、動物病院に通院すること自体がストレスになってしまい行く勇気がない、という方も、往診専門動物病院わんにゃん保健室ではご自宅まで往診専門獣医師が訪問しますので、お家で待ち時間なく、安心して診察させていただけます!

 

隠れる猫.jpg

 

それでは、今回は猫ちゃんが口を開けている時のお話をさせていただこうと思います。

早速ですが、みなさん、猫ちゃんの口が開いているのはあまりイメージがないかと思いますが、どうでしょう??

 

猫ちゃんが口を開けているときに考えなければならない病気がいくつかありますが、今回は代表的な病気をご紹介させていただこうと思います。

 

・心臓病

・甲状腺機能亢進症

・呼吸器疾患

の3つはまず考えていかなければいけません。

 

犬は暑いときや興奮したときに、口から熱を逃がすために、パンティングといって、口を開けて呼吸することがよく見られますが、猫ちゃんは通常口を開けて呼吸することはありません。

ではどういう時に口を開けて呼吸するのかというと、呼吸が苦しいときや、鼻が詰まっていて鼻呼吸出来ないときに口呼吸をしてしまいます。

それでは、上に書いた3つの疾患についてお話させていただこうと思います。

 

猫の心臓病

どんな病気??

高齢の猫で多い心臓病は、肥大型心筋症といって、心臓の筋肉がどんどん内側に分厚くなっていき、心臓がうまく拡張できないという疾患です。心臓は通常、拡張して、肺から血液を受け取り、その血液を、心臓が収縮することで全身に送り出す働きをします。

ところが、心臓がうまく拡張できないと、肺からの血液をうまく受け取ることが出来ず、全身に血液を送り出すことができません。

 

そうなると、身体は酸素不足になってしまい、息が苦しくなってしまうので、

症状としては

・口を開けて呼吸する

・舌の色がきれいなピンク色でなく、紫っぽい

・運動量が減ってじっとしている

などの症状が出ますが、初めはなんとなく元気がないかな?という感じで気付きにくいです。

では、どうように診断をするのかというと、本来心臓の超音波検査を行い、診断することが多いですが、それでも心臓に明らかな変化が起こっていなければ、はっきりと診断することは難しいといわれています、

そこで、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご自宅に訪問し血液を採取(採血)し、血液検査で心臓に変化が起こっているかを見ていきます。

 

甲状腺機能亢進症

どんな病気???

甲状腺とは、のどにあるすごく小さな臓器で、身体の代謝をつかさどっています。甲状腺機能が亢進すると、体内の代謝がすごく上がってしまい、

症状としては、

・よく食べているのに痩せてきた

・毛艶が悪くなってきた

・痒みはなさそうなのに毛が抜ける

・多飲多尿

・よく鳴くようになった

・よく嘔吐するようになった

など様々です。中には、嘔吐が多くて食欲がなくなる猫もいます。

診断は、血液検査で甲状腺ホルモンを測定することで診断できます。また、すごく興奮しやすくなったり、心拍数や血圧が上がるので、心臓にも負担がかかり、その影響で元から心臓が悪い子や、心臓に負担がかかりすぎてしまった子は呼吸が苦しくなることもあります。また、心臓に負荷がかかりすぎてしまった結果、血栓ができて、それが肺に詰まってしまうと急激に呼吸が悪くなってしまいます。

 

呼吸器疾患

呼吸器とは、口・鼻~肺までの疾患のことです。肺炎や肺腫瘍、肺血栓症、鼻の腫瘍など、呼吸器に疾患が起こった場合には呼吸が苦しくなります。

その結果、口呼吸になってしまうことがよくあります。

これらの多くはレントゲン検査での診断となります。

 

口を開けて呼吸をしている高齢猫では、主に以上のような疾患を考えて、原因特定のために検査を行い、治療を考えていく必要があります。

しかし、こうした猫ちゃんたちにはもちろん検査や病気に合ったお薬が必要ですが、最も必要なのは『酸素』です。

空気中には、実は、酸素は20%程度しかありません。

そこで、もっと高い濃度で酸素をかがせてあげることで、呼吸が楽になり、口呼吸を止めてあげることができます。

お家で酸素をかがせてあげるために、酸素室というものをレンタルで設置されることをおすすめします。

呼吸が楽になることで、根本的に治っているわけではないですが、元気になったり、食欲が出たりします。また、最初は酸素室を嫌がっていても、その中に入ると楽になることが分かると嫌がらなくなることも多いです。

 

そのように呼吸が悪くなってしまっている猫ちゃんは、外に出したり、ストレスをかけると余計に呼吸状態が悪くなってしまうことが多いので、動物病院に連れていけない、逆に興奮してしまって心配、というご家族の方も多いかと思います。

たしかにそのように、呼吸が悪い子は、興奮させないようにしなければなりません。

 

そこで、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、お家に獣医師が訪問し、検査・処置をさせていただくので、終わればすぐに自分のいつもの居場所にもどることが出来ます。

また、往診なので、猫ちゃんを連れて外に出る必要がなく、興奮も少なく処置をすることが出来ます。

 

最近口を開けて息をしているけど、どうしよう、という場合には、諦めず、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室にお気軽にご相談ください。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご家族様、動物たち、それぞれの性格、生活環境に合ったオーダーメイドで無理のない治療を提案させていただきます。

 

 

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皆さんは、往診専門動物病院で診察を受けたことはありますか?

往診専門動物病院は、その名の通り、ご自宅での診察に特化した動物病院です。

動物病院に行くことが苦手なわんちゃんや猫ちゃん、そして体力的にもう動物病院への通院でストレスを与えたくないという状況にあるペットに対して、家にいながら獣医療を提供してあげることができます。

また、動物病院ごとで特色はありますが、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、高齢になった犬猫に対する緩和ケアやターミナルケアに特化した診療を行なっています。

もちろん、ワクチンなどの予防接種やフィラリア予防などのも行うこともできます。また、定期検診としての血液検査も行なっています

 

これから犬猫を迎える方、すでに犬猫と暮らしている方は往診専門動物病院があることを知っておくといいかなと思います。

最初のうちは家の近くにある動物病院がかかりつけになることかと思いますが、飼い主様の不調など、何らかの原因で動物病院まで通院させられないという場合に備えて、家まで訪問してくれる往診専門動物病院を探しておきましょう。

 

今回は、どうしても動物病院が苦手でキャリーを見るとよだれを流してしまう猫ちゃんが、急な食欲不振と嘔吐、下痢を示し、検査結果から膵炎だった症例についてお話していこうと思います。

 

猫の膵炎.jpg

 

膵炎はわんちゃんの急性膵炎が人の膵炎とイメージは似ているかと思いますが、猫ちゃんの膵炎は少し様子が違います。

 

まずは、膵炎って聞いたことあるけど・・・という方のために膵炎のご説明です。

 

そもそも膵臓とは胃の近くにある臓器で、様々な消化酵素を十二指腸に出して、消化を助けています。

具体的には、タンパク、炭水化物、脂肪の消化、十二指腸液の中和などが行われています。

この膵臓から出てくる消化酵素は出てくるときは不活性型で消化する力はないのですが、分泌されて、十二指腸に到達すると他の物質によって活性型になり、消化をすることが出来るようになります。

 

このような仕組みがあるので、通常は膵臓自体が消化酵素によって消化されることはないのですが、急性膵炎では何らかの理由でこの消化酵素が、膵臓内で活性化してしまい、膵臓自身を消化して細胞が壊死することから始まります。

 

これが急性膵炎の激しい壊死と炎症の正体です。

しかし、なぜこのようなことが起こるのかはわかっていません。

人やわんちゃんでは食事の影響が言われていますが、猫ちゃんでは食事内容というよりも、炎症性腸疾患や肝疾患が危険因子と言われており、慢性的な嘔吐があると、十二指腸の内容物が逆流して急性膵炎を引き起こす引き金として重要ともいわれています。

 

膵炎がどうやって起こるのか分かったところで、では次は症状の説明です。

イメージとしては、

・おなかが痛い

・激しい嘔吐

・下痢

・全くご飯を食べない

などが挙げられるかと思いますが、猫ちゃんでは症状が少し異なります。

 

・全くご飯を食べない

・脱水

・元気消失

などが挙げられますが、お腹の痛みや嘔吐、発熱を示す猫ちゃんはわんちゃんに比べてすごく少ないです。

なので、これといって膵炎に特徴的な症状はなく、どのような疾患でも認められる症状しか見られないので、診断は慎重に行う必要があります。

では次はどうやって診断していくか、ですね。疑っても診断できないと治療に進めないので、診断が重要になってきます。

一番重要となってくるのは血液検査です。

ここでも一般的な検査は膵炎に特徴的な所見はありませんが、膵炎では炎症の数値の上昇や膵臓特異的リパーゼの上昇が認められます。

レントゲン検査では膵臓はうつらないので診断は難しく、画像検査で有用なのは超音波検査です。

超音波検査では、炎症によって、膵臓の周囲の脂肪が白く見え、それが診断の一助となってきます。

また、膵炎で注意しなければいけないのは、激しい炎症による体の中での変化です。激しいい炎症が体の中で起こると、血栓症や胸水貯留、肺水腫、敗血症などが二次的に起こることが少なくありません。そしてこれらが併発すると、回復もかなり厳しくなってきます。なので、膵炎の場合には呼吸状態の変化も決して見逃してはならないサインです。

 

次は、治療方法です。

 

猫ちゃんの膵炎では、基本的に嘔吐がないので早期からご飯を与えましょう。

 

人では絶食と言われていると思いますが、わんちゃんや猫ちゃんでは嘔吐がない場合には早期からご飯を与えてもらいます。

 

わんちゃんでは基本的に低脂肪食を与えてもらいますが、猫ちゃんでは特に食事成分に制限はありません。

しかし、食欲がない場合が多いのでその時は、積極的に行く場合には食道チューブを使用する場合もあります。

食道チューブの設置には、麻酔をかけた外科処置が必要なため、往診では食道チューブの設置ができないため、信頼できそうな動物病院を紹介することもありますが、往診をご依頼されるという状況から、多くの場合が家で口へご飯を流し込む強制給餌を行って少量頻回投与を頑張ってもらっています。

猫ちゃんは、摂取カロリーの不足が数日間続くと、身体の中でエネルギーを作るために脂肪を肝臓に蓄えます。

それによって、脂肪肝になってしまい、肝機能が落ちてしまいます。

肝機能が落ちてしまうと、黄疸が出たり、肝臓での解毒作用が低下してしまい、高アンモニア血症になってしまったりといったことが起こり、それによって食欲がさらになくなってしまう、という悪循環に陥ってしまいます。

膵炎に対する特効薬というのはないので、基本的には対症療法を行って、膵臓が復活してくるのを待つしかありません。

しかし、その過程でしっかりと対症療法を行い、呼吸状態が悪くなってしまったりしていないかをしっかりとみていくことがすごく重要になってきます。

また、猫ちゃんでは膵炎と一緒に胆管炎、炎症性腸炎といった3臓器が一緒に炎症を起こしてしまう、三臓器炎というのが起こることがあります。

この場合、肝臓の数値もかなり上昇し、膵臓の数値、炎症の数値すべてが上昇しますが、これに関しても、抗生剤の投与を行ったり、ステロイド剤の投与を行ったり、といった治療が主になってきます。

 

これまでお話してきたのは、急性膵炎のお話ですが、猫ちゃんでは慢性膵炎の例も多くあり、慢性膵炎は気付かないことが多いですが、何らかの要因で急性悪化した際に、急激な症状を示します。

 

猫ちゃんは普段、本能的に多少の症状では元気にふるまってしまいます。

しかし、実は急激な症状を示す前かもしれません。

ご家族様にはぜひその少しの変化に気づけるように、また、病気の早期発見のためにも、定期健診を受けることをお勧めいたします。

往診専門動物病院わんにゃん保健室でも、血液検査や超音波検査などの定期健診が実施可能です。

お家から出られなくて定期健診を諦めていた方、特に症状はないし大丈夫かな、という方も、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

年齢、種類によって多い疾患、どのような治療が必要になるか、など詳しくお伝えさせて頂きます。

 

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削痩とぐったり(猫、リンパ腫、東京往診)

こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

 

往診専門動物病院では、診療施設を持たず、医療機器や資材、医薬品を飼い主様のご自宅まで持ち込み、家の中で検査から治療までの一通りを行います。

 

往診では、血液検査から糞便検査、尿検査など、大型医療機器を必要としない検査であれば、動物病院と変わらない診察を受けることができます。

 

おしりの悪性腫瘍の猫.jpg

 

また、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、獣医師と動物看護師が一緒にお伺いしますので、全く触れない猫ちゃんであったり、大型犬で立ち上がれないなどの症状であったりしても、安心して家の中で診察を行うことができます。

 

往診で出会うペットの多くが高齢であったり、ぐったりしていて残りの時間を家の中でストレスなく過ごさせてあげたいというケースであったりします。

そんなわんちゃん、猫ちゃんに対して腹部超音波検査(エコー検査)を行うと、しばしば腫瘍病変と出会います。

 

そんな時、往診で出会う多くの飼い主様が、最愛のペットに対する外科手術や放射線治療はもちろんのこと、抗がん剤治療ですら選択されません。

動物病院に通院できる犬猫であれば、きっと抗がん剤治療までは挑戦される方が多いのかなと思いますが、往診で出会うご家族様のほぼ全員が、抗癌剤ではなく緩和治療を希望されています。

 

動物病院で腫瘍が見つかり、余命宣告を受け、余生をゆっくり過ごさせてあげたいとお考えの飼い主様、状態が急変する前にご連絡ください。事前に状態を把握させていただき、診療プランを一緒に考えていきましょう。

 

今回は腫瘍性疾患の中でも遭遇することが多いものの中で、リンパ腫というガンがあります。

 

リンパ腫とはどういう病気か、皆さんご存知ですか?

 

最近では、テレビなどで見ることもあるかもしれませんが、ピンと来ない方も多いかと思います。

そこで今回は、猫ちゃんのリンパ腫についてお話しようと思います。

 

まず、リンパ腫とは何でしょうか?

リンパ腫とは、血液中のリンパ球という細胞のガンで、血液のガンなので、どの臓器でも起こる可能性があります。その中でも、動物では大きく3つに分けられています。

 

①多中心性リンパ腫

 

②縦隔型リンパ腫

 

③消化器型リンパ腫

 

の3タイプです。

 

①の多中心型リンパ腫とは、全身のリンパ腫がガン化してしまい、全身のリンパ節の腫脹が見られます。

犬でよく見られるリンパ腫のタイプで、発症すると、元気消失、食欲減退、発熱などが見られます。

 

②の縦隔型リンパ腫とは、胸の中にある縦隔という部位にできるリンパ腫です。

縦隔にあるリンパ腫が腫れたり、悪化すると胸水が溜まって呼吸が苦しくなることもあります。

こちらは主に猫のよく見られます。

 

最後に③の消化器型リンパ腫です。

消化器型リンパ腫とは、お腹の消化管にできるリンパ腫のことで、消化管の粘膜が肥厚し、嘔吐や下痢を引き起こしたり、お腹のリンパ節が腫れて外からでも触ることができることもあります。

消化器型リンパ腫は主に高齢の猫でよく見られるリンパ腫です。

 

症状は3タイプそれぞれですが、共通して元気がなくなったり、食欲が落ちたり、痩せるといったどんな病気にも当てはまる症状が見られるので、診断が大切になってきます。

診断は、腫れているリンパ節から細胞を取って調べるという方法です。

そこでガン化したリンパ球が見られれば診断がつきますが、たとえば縦隔型リンパ腫の場合、胸の中に針を刺すことは極めて難易度が高く、また、動いてしまう子の場合には鎮静剤などを使用しなければ難しいこともよくあります。

逆に多中心型リンパ腫が疑われる場合には、触診で触ることが出来るので、検査は容易に行うことが出来ます。

そのため、診断をつけるためには検査が必要ですが、どこまで検査を行うかは、基本的にはご相談ということが多いかと思います。

 

では、リンパ腫と診断された場合どういった治療をすることになるのでしょうか?

 

もっとも分かれ目になるのは、積極的に治療をするのか、緩和治療を行うのか、というところかと思います。

 

積極的な治療を行うのであれば、抗がん剤を使用します。

リンパ腫は比較的抗がん剤が効きやすいタイプの腫瘍なので、効果があれば寛解といって、治っているわけではありませんがガン細胞が体の中からほとんど消えている状態まで持っていくことができます。

ここまで来れれば2年ほど頑張ることができることもあります。

しかし、抗がん剤の効果や副作用の出方にはかなりの個体差があり、同じ治療をしていても全く副作用が出ない子もいれば、副作用が強すぎて抗がん剤を続けることが出来なくなってしまうこともあります。また、副作用も出なければ効果も出ない、という子もいます。

これはやはりやってみなければ分からないというところではあります。

 

一方、緩和治療という方法もあります。

積極的な治療ではかなり体力が必要になります。

高齢であったり、基礎疾患があったり、治療を行う前からかなり体力が落ちている場合には、抗がん剤が適応にならないこともあります。

そういった場合には、ステロイドを使用します。

リンパ腫はステロイドがかなり効果があり、一時的にすごく良くなってくれることが多いです。

ステロイドは食欲増進や元気を出すという効果もあるので、劇的な変化が見られます。

しかし、ステロイドは抗がん剤ではないので、次第に耐性が出来ていき、実際効果があるのが1ヶ月ほど、平均寿命としては2ヶ月程度と言われています。

 

治療として2種類をあげましたが、どちらを選んでも正解です。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、リンパ腫と診断された場合には、これらの治療をご説明した上で、今後どちらの治療を行っていくかご相談させて頂きます。

抗ガン剤は病院での注射になりますが、緩和治療は基本的にお家での投薬になります。

そのため、動物病院に行くことが難しい場合、動物病院のストレスが強い場合にもその選択をされる方もたくさんいらっしゃいます。

また、緩和治療では、副作用はほとんどなく、最期までその子らしくお家で過ごすことが出来るかと思います。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、今までにもリンパ腫の緩和ケアを行った例がたくさんあります。

動物病院でリンパ腫と診断されたが、抗ガン剤は...という場合や、ガンの緩和ケアをして欲しい、などというご相談もよく受け付けます。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご家族様と環境、その動物に合った治療法をよくご相談し、ご提案させて頂きます。

 

ガン以外にも、高齢猫の緩和ケアを考えていらっしゃる方もいると思います。

緩和ケア、ターミナルケアもいつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

往診専門ということもあり、診察はもっぱら猫ちゃんが多く、わんちゃんでは大型犬で起立不能(立てない)や後肢ふらつきなどでご予約いただくことが多いです。

診療エリアは東京中央区、東京港区を始め東京23区全土であり、たまに近隣地区まで訪問することもあります。最近は、東京板橋区からのご依頼が増えてきました。動物病院に通院できない場合には、諦めず、まずは当院までご連絡ください。また、慢性腎不全の猫ちゃんで、皮下点滴の為だけに動物病院に通院させている場合には、ご自宅での皮下点滴に切り替えることができますので、猫ちゃんの皮下点滴でお悩みの飼い主様もお気軽にお問い合わせください。

 

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今日は、最近痩せてしまい歩く時にふらつきが出てきてしまったという、東京板橋区在住の高齢猫ちゃんのお話です。

 

ふらつきが出てきた猫ちゃん、皆さんは何を想像しますか?

 

筋肉が少ないから支えられない?麻痺が起こっている?貧血?など考えられることは様々です。

 

今回ご紹介するのは、そんなたくさん原因が考えられる、ふらつきという症状が出てきた高齢猫ちゃんです。

 

症例は東京板橋区在住の17歳の高齢猫のマルちゃんです。

 

ふらつき、嘔吐、食欲低下(猫/東京板橋区)

マルちゃんとは、1ヶ月ほど前にかかってきた1本のお電話が最初の出会いでした。

マルちゃんのお母さんからの電話が来たのは、これまた偶然で、東京板橋区を往診していた時でした。

 

お家の猫ちゃんが最近痩せてきていて、そのせいかふらつくようになったとのことで、往診をご希望されました。食欲も落ちてきているとのことでしたので、その日のご予約の空いているお時間で、お電話当日に往診させて頂くこととしました。

ちなみに、猫ちゃんで食欲の低下を認めた場合には、あまり放って置かないほうがいい場合が多いです。

 

マルちゃんのお家にお伺いすると、マルちゃんは別のお部屋にて横になっているとのことでしたので、先にご家族様から詳しくお話しをお伺いすることとしました。

 

マルちゃんは3年ほど前におしっこが増えてきた気がするということで、一度動物病院に行った際に、血液検査を行なったところ腎臓の数値はまだ高くはなかったということなのですが、尿検査で腎不全の初期の可能性があると言われたとのことで、その後も気にはなっていたそうなのですが、元気も食欲もあったので、様子を見ていたそうです。

というのは、動物病院に行った際に、かなり大興奮で診察室の中でも鎮静が必要かもしれないと言われるほどの興奮で、お家に帰った後も疲れでぐったりしてしまっていたそうで、それを考えるとどうしても動物病院に連れて行くのが躊躇われたとのことで、今回往診をご希望され往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

 

マルちゃんはここ1ヶ月ほどで少しずつ食欲が落ちてきて、みるみる痩せてしまい、それとともにふらつきも出てきてしまったということでした。

以前からおしっこが薄かったということから、慢性腎不全の進行がもっとも可能性として考えられました。しかし、他の原因でふらつきが出てしまうこともあるので、まずは身体検査、血液検査を実施して、原因を特定することをご提案させて頂いたところ、ご同意頂き、マルちゃんのお部屋に入らせもらいました。

マルちゃんのお部屋に入ると、マルちゃんはベッドの上で丸くなっており、いつもなら知らない人が来るとすぐどこかに行ってしまうそうなので、元気がない様子でした。

 

まずは身体検査です。

 

身体を触るとたしかにすごく筋肉が落ちてしまっていて、痩せていました。また、すごく脱水しており、舌の色も薄くなっていて貧血していることが予測されました。加えて、よだれも出ており、悪心がある様子でした。心臓や肺の音には問題はありませんでした。その後素早く採血を行い、その日は脱水を補正するために皮下点滴、吐き気どめ、胃薬などを注射し、マルちゃんを解放しました。

 

ご家族様に現在の身体検査での所見をご説明したところ、驚かれていましたが、猫ちゃんは本能的に自分の体調不良を隠して元気なように振舞ってしまうので、もちろん気付かないこともよくあります。

この時点で私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂けて良かったかと思います。

次の日にもう一度再診させて頂くこととして、その日の診察は終了としました。

 

血液検査では、やはり腎臓の数値がかなり高くなっており、貧血の数値は低くなっていました。このことから、慢性腎不全の悪化による尿毒症と貧血が今回の食欲不振とふらつきの原因と考えられました。

 

では慢性腎不全でなぜ貧血になってしまうのでしょうか?

本来、腎臓から骨髄に向けて赤血球を作るように指令するホルモンを出します。そのホルモンをエリスロポエチンと言います。エリスロポエチンの量によって骨髄で作られる赤血球の数は上下し、コントロールされています。ところが、慢性腎不全になるとエリスロポエチンの産生量が下がってしまい、骨髄に向けて指令が送れなくなってしまい、身体の中の赤血球が減ってしまいます。そうして貧血になってしまうのです。

 

ではそうなってしまった時はどうすれば良いのでしょう?

 

そういう時は、外から注射でエリスロポエチンを入れてあげます。根本的な治療ではありませんが、こうすることで骨髄が反応して赤血球を作ってくれます。

赤血球は酸素を全身に運ぶ大切な役割をしているので、赤血球が減ってしまうと全身が酸欠状態になってしまいます。そのため、あまりにも貧血が進んでしまっている場合には酸素室のレンタルをオススメします。

今回のマルちゃんは酸素室が必要なほどではありませんでしたが、貧血を起こしているため、エリスロポエチンの注射は必要と考えられました。

 

次の日、再診にお伺いすると、昨日より少し顔つきは良いけれどまだご飯は食べていないとのことでした。貧血や腎臓の数値に関してご家族様にご説明し、注射の必要性をお話しさせて頂いたところ、エリスロポエチンの注射を行い、集中的な点滴治療をまずは3日間させて頂くこととなりました。

 

3日目には、マルちゃんは少しウェットフードを食べてくれるまでになっていたので、引き続きもう少し同じ治療を続けたところ、1週間後にはご飯をいつも通り食べてくれるまでになり、ご家族様も一安心されていました。また、貧血の数値も改善し、ふらつきもなくなりました。

 

しかし、脱水が完全になくなっているわけではないので、緩和ケアとして、お家での1日1回の皮下点滴を行なって頂いて、次回の診察は2週間後となっています。

その後は月に1回の診察ペースに出来ればと思っていますが、マルちゃんの調子次第でご家族様とのご相談となります。

 

マルちゃんのように、気付かないうちに慢性腎不全が悪化しているケースは珍しくありません。しかし、もう一度体調を持ち直してくれる猫ちゃんもたくさん出会ってきました。

動物病院が苦手で連れて行けていないご家族様も、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室ではお家での診察になるので、動物たちのストレスも最小限です。お気軽にご相談ください。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

 

緊急事態宣言が発動されてから2週間が経ち、動物病院に通院できないで困っている犬猫からの体調不良に伴う緊急往診が急激に増えてきています。

現在、緊急事態宣言に伴い、当院としても可能な限り暴露及び伝播を回避できるように日々取り組んでおります。

また、緊急事態宣言中は基本的にワクチン接種のみや爪切りなどの日常ケアのみのご依頼は、緊急事態宣言後に延期させていただくことがありますので、ご了承ください。

ちなみに、フィラリア感染症予防シーズンが始まっていますが、これはワクチンとは違い、緊急事態宣言中でもフィラリア検査をすることをお勧めします。理由は単純で、蚊に緊急事態宣言は通用しないからです。

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本日は、フィラリア予防について簡単なお話をするのと併せて、昨今流行して話題になっているコロナウイルスに関してのお話です。

来年のオリンピックもどうなるか、と言われていますが、今回はそんなコロナウイルスを獣医師の観点からお話しようと思います。

 

フィラリア予防の流れ

フィラリアは蚊が媒介する病気で、蚊が飛び出したらフィラリア予防として飲み薬や背中に垂らすタイプの薬などを始め、蚊が飛び終わったのを確認してからもう1回投与してあげます。

全ての蚊が媒介するわけではありませんが、ここでは細かいお話を割愛し、蚊が飛んでていあた感染するかもと考えましょう。

 

家から出さないから大丈夫

うちは高層マンションなので大丈夫

今まで予防していなかったけどフィラリア感染しなかったので大丈夫

 

など、フィラリア予防をされない飼い主様は実際のところかなりの数います。

しかし、もしフィラリアを保有する蚊に吸血され感染してしまった場合に、心臓に寄生してしまい、最悪急なお別れとなってしまいます。

 

フィラリア予防をする時は、まずは今現在フィラリアに感染していないかの検査を行います。

検査方法は採血をしての血液検査(検査方法についてはまた今度お話しします)。

 

フィラリア感染が陰性だった場合に、安心してフィラリア予防薬の投薬を開始していただけます。

投薬プランは大きく2パターンあり、1つ目は5月〜12月までの計8ヶ月投薬するプランです。これを、当院ではシーズン投与と呼んでいます。

シーズン投与のメリットは8回で済むので費用面としてはいいですが、デメリットとしては投薬していない期間(1・2・3・4月)に、万が一暖かい日が継続したために蚊が飛んでいた場合にはフィラリア感染を起こしてしまうということです。

せっかくフィラリア予防していたにもかかわらず、4月・5月のフィラリア検査でフィラリア陽性!なんてこともあり得るということです。

 

そのため、当院ではシーズン投与ではなく、もう一方の方法をお勧めしています。

それは、休薬月なしの通年投与です。

通年投与では、休薬期間がないため、万が一暖冬で蚊が飛んでいても、安心してお散歩できます。

 

また、内服やスポイトでのフィラリア予防薬の特性として必ず覚えておいていただきたいことは、飲んだ時に体内にいたフィラリアを叩くだけであり、1ヶ月間ずっと効果を締めひているわけではあないということです。

つまり、飲んだ翌日には、もしかしたら蚊に刺されてフィラリアが体内に入ってきているかもしれません。

しかし、しっかりと定期的に予防薬を飲んでいれば、基本的には心臓に寄生する前に駆除できますので、飲み忘れに注意して、安心なペットライフを送りましょう。

 

コロナウイルス感染症(犬・猫)

次に、コロナウイルス感染症についてです。

今流行っているCOVID-19はコロナウイルス属ベータコロナウイルス科に属しており、報道されている通り、発熱や倦怠感、咳や筋肉痛、重症化すると肺炎を引き起こします。

感染は、ウイルス保持者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染が主と言われています。

もちろんその飛沫がどこかに付着し、それを触ってものを食べたりすることでも感染することがあります。

しかし、ウイルス自体は強いわけではないので、アルコールで死滅すると言われており、世間ではアルコール消毒関係のものが品薄になってしまっていますね。

そこでよく私たち獣医関係者が聞かれるのは、動物にはうつらないのか?ということです。もちろん動物にもコロナウイルスによって引き起こされる感染症はありますが、COVID19に関しては、海外の報告で感染を認めているものの症状を示さないということであり、ペットから人への感染については、現段階では認めていません。

しかし、コロナウイルスもウイルスなので、インフルエンザウイルスのようにどんどん遺伝子変異が起こる可能性があり、遺伝子変異が起こると感染する可能性もあるかと思います。

現に、ニュース番組では、すでに変異株が現れていると耳にしています。また、動物の毛などに感染者の飛沫が飛んで、それを別の人が触って感染するなどといったことは起こるかもしれません。

今後の遺伝子変異などには注意が必要かもしれません。

では動物にかかるコロナウイルスはどういったものなのでしょうか?犬では犬コロナウイルス、猫では猫コロナウイルスがそれぞれ種特異的、つまり犬コロナウイルスは犬にのみ、猫コロナウイルスは猫にのみ感染します。

犬コロナウイルス感染症、猫コロナウイルス感染症はCOVID19の症状、つまり新型コロナウイルス感染症の症状と異なるのでしょうか?答えはイエスです。犬コロナウイルス感染症や猫コロナウイルス感染症は主に胃腸炎を引き起こし、消化器症状が主になります。

それでは、犬コロナウイルス感染症、猫コロナウイルス感染症について、それぞれご説明していきます。

まず、犬コロナウイルス感染症は多くは免疫力の低い子犬で問題となります。

症状としては、嘔吐や下痢、血便、発熱などが見られ、それにより衰弱して命に関わることもあります。

治療としては、犬コロナウイルス感染症に対する特効薬というのはなく、対症療法を行い、体力回復とともにその子の免疫力をアップすることとなります。

猫コロナウイルス感染症に関しても、多くは免疫力が低い子猫で起こります。

お外で生まれた子猫ちゃんに関しては約80%の猫ちゃんたちがかかったことがあると言われているぐらい、多くの猫ちゃんが罹患しています。

子猫の時に出てくる症状としては多くは犬コロナウイルス感染症と同様、胃腸炎の症状です。嘔吐や下痢、それに伴い食欲不振になり、体力が落ちていってしまい、命に関わることもあります。

治療に関しても、犬コロナウイルス感染症同様、点滴や抗生物質の注射など、対症療法を行い、体力回復と免疫力アップに期待します。

犬コロナウイルス感染症、猫コロナウイルス感染症ともに、免疫力が上がり、体力が回復すると、体に抗体ができるので、次第に症状もなくなっていきます。

しかし、猫コロナウイルス感染症で気をつけなければならないのが、通常の猫コロナウイルスの変異型である猫伝染性腹膜炎ウイルスによる、猫伝染性腹膜炎ウイルス感染症です。

猫伝染性腹膜炎ウイルス感染症とは、猫コロナウイルスよりもはるかに致死率が高く、ほとんどの場合で回復は難しいと言われており、治療法も確立されていません。

 

では、猫伝染性腹膜炎とはどういった感染症なのでしょうか?

 

猫伝染性腹膜炎とは、猫コロナウイルスの変異型によって引き起こされる感染症で、病態によってドライ型とウェット型に分けられます。

ドライ型とは、お腹の中のリンパ節が腫れたり、嘔吐や下痢などの消化器症状が出てきたりして、数日のうちに急激に状態が落ちてしまいます。

一方ウェット型とは、お腹や胸の中に腹水や胸水がたまってしまう病態で、腹水の場合はすぐに命に関わることはありませんが、胸水は肺を圧迫してしまうため、呼吸が苦しくなってしまいます。

そのため、胸水がたまっている場合には、速やかな処置が必要になりますが、すぐにまた溜まってしまうので、かなり厳しい状態となってしまいます。

しかし、この猫伝染性腹膜炎にも治療法はありませんので、対症療法を行なっていくほかありません。

往診専門動物病院では、ご自宅で最後の時間を出来る限りその子らしく過ごさせてあげたいという飼い主様から多くのご予約を受けており、通常の動物病院よりも猫伝染性腹膜炎の子猫と出会う機会が多くあります。

治療法は確立していなく、治る見込みは正直ないと言っても過言ではありません。しかし、そうだとしても楽にしてあげることはできます。

子猫を向かい入れて、万が一、猫伝染性腹膜炎を発症してしまった場合には、ご自宅で何が出来るのか、どんな最後を過ごせるのかなど、飼い主様と詳しく相談した上で診療プランを組んでいきますので、お一人で悩まずに、まずはご連絡ください。

 

このように、動物でもコロナウイルスによる感染症がありますが、現在人で流行しているコロナウイルスとは症状が異なります。

しかし、香港やベルギーでは犬や猫などのお家の動物たちから、またアジアではトラからCOVID-19が検出されたと言われており、いつ動物たちを介して人に感染するようになるか分からない状態であるのも事実です。

 

現状では、3密を避けて、東京都や周辺の県、大阪府を超えて全国で緊急事態宣言も出ています。

しかしこういった外出自粛の時に、お家のわんちゃん猫ちゃんに体調の変化が出てしまうこともあるかと思います。

そういった場合には、お家を出ずに、お家を診察室として使わせて頂く、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室 獣医師の江本宏平です。

往診専門動物病院は完全予約制のため、基本的には前日20:00までのご予約確定により、翌日の訪問をさせていただいております。猫ちゃんの腎不全や心不全などの慢性疾患や継続での往診が必要な場合には、診察の最後に次回の予定を組んでいくことで、定期的に往診を行う診療プランを組ませていただいています。

 

ただ、いつ愛犬・愛猫が体調を崩してしまうかわからないということもあり、多く場合、初診は急なお電話で受ける傾向があります。また、なぜか多いのが夜間の時間帯です。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、夜間診療も状況によりお受けしています。

 

当院の通常往診の予約時間は10:00 – 19:00ではあり、19:00以降は自動的に留守番電話に切り替わります。通常往診以外の対応は、状況により対応し兼ねてしまうこともございますが、もし夜間緊急でお電話くださった場合には、必ず留守番電話にメッセージをお残しください。そして、往診スタッフからの折り返しを待っている間も、緊急性が高い場合には、別の夜間診療を行っている動物病院を検索し、お問い合わせください。

当院の夜間診療は19:00 – 21:00で、深夜診療は21:00以降です。費用に関しては、こちらをご参照ください。

 

では、どんな症例が今まで夜間診療として出会ったのかを簡単にご紹介していきます。

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1. 嘔吐が止まらない猫(東京中央区晴海)

18歳の日本猫の去勢雄の太郎くん。お母さんからお電話を頂いたのは、21:30頃でした。この日は夜間診療の時間を超えていましたので、深夜診療で対応させていただきました。

お話をお伺いすると、3ヶ月くらい前から食欲が低下してきて痩せてきており、水を飲む量もおしっこの量もずっと多かったとのことでした。太郎くんの性格上、キャリーを見るだけでよだれを流してしまうくらい動揺してしまうということから、動物病院への通院は考えられなかったとのことでした。そのため、なんとなく症状には気づいていたが、老化現象で仕方ないことと捉えていたとのことでした。しかし、吐き戻している姿を見て、なんとかしてあげたいと思い必死にインターネットで検索したところ、当院までたどり着いたとのことでした。

診察で得られた所見から、重度の腎不全である可能性が高いことをお伝えし、血液検査と複数の注射薬を混ぜた皮下点滴を行いました。その後、動物病院オフィスに戻り迅速検査を行ったところ、腎臓の数値が測定不能なまでに高くなっていました。

その結果から、翌日の朝と夜、翌々日の朝と夜と1日2回の往診を1週間、1日1回の往診を1週間行い、今では3ヶ月に1回の往診まで状態を安定させることができました。

そして、人見知りでシャイな性格の太郎くんも、私たちのことを受け入れてくれたのか、往診にいくと擦り寄ってきて、血液検査にも協力的にじっと我慢してくれています。

 

あの日、お母さんが夜間でどこの動物病院もやってないし、むしろ往診専門動物病院なんてきてくれるわけがないと諦めなかったことで、今日も太郎くんは元気にマイペースで過ごせています。

 

2. 焼き鳥を串ごと食べてしまったゴールデンレトリバー(東京港区)

19:30頃、少し酔っぱらったお父さんからお電話があり、焼き鳥を串ごと食べちゃったんだけど来て欲しいとお電話を受けました。

しかし、残念ですがこの症例は往診適応外でしたので、頑張って近くの動物病院で、尚且つ内視鏡がある動物病院に言ってくださいとお伝えしました。

串などの尖ったものを飲み込んでしまった場合には、吐かせることで食道などの消化管に刺さり傷つけてしまうことがあるので、催吐処置はしません。

 

3. 急な後肢ふらつきと痛み(東京足立区)

お電話が来たのは、22:00頃でした。お母さんからのご連絡だったのですが、内容としては次のようなものでした。お散歩から帰ってきて足を洗い終わって、床でいつも通り放してあげたところ、キャンッ!と鳴いたきり立てなくなり、抱っこをするにも触れるだけで鳴いてしまうため、どうしたらいいのかわからずに電話をしたとのことでした。

10歳、去勢雄のミニチュアダックスフンドのマイケルくんは、東京港区台場でしたの、電話から1時間ほどで診察に入ることができ、注射での処置で様子見とさせていただき、注射から2時間ほどで立ち上がれるようになったとのことでした。動物病院に通院できるタイプでしたので、翌日には2次医療の動物病院をご紹介させていただきCT, MRIをとり、椎間板ヘルニアを確認され、その後治療を経て、現在も元気に歩いています。

あの日、お母さんが待たずにご連絡をいただけたことで、初動が早くなり、マイケル君の今に繋げられました。

 

4. 食欲がなくなり、ぐったりした猫(東京中央区勝どき)

16歳2ヶ月、日本猫のまいちゃん、避妊済の女の子です。

お母さんから最初にご連絡をいただいたのは、18:30過ぎでした。まいちゃんは1ヶ月ほど前から体調が悪く、ご飯もほとんど食べていなかったとのことで、ここ1週間は全く食べず、ただ水だけは飲んでくれていたが、3日前からはふらつきが目立ってしまい、この日の朝からはもう起き上がることもできなくなってしまったとのことでした。最初、お母さんは翌日の診察をご予約する予定でお電話を頂いたのですが、電話問診の中で緊急性が高いと判断し、お母さんに状況を説明した上で、当日での夜間診療にて訪問させていただきました。

診療に入れたのは20:00頃で、予想していた通り、猫のまいちゃんはかなり重篤な状態であり、もう目に力がないほどまでに弱っていました。

状況を説明した上で、腹部超音波検査にて尿が作れているのかを確認したところ、少しだけできていたことと、3年前に腎不全と言われたということから、慢性腎不全の末期と判断し、採血を行い、吐き気止め、抗生剤、ステロイド、胃薬など複数の注射薬を皮下点滴に混ぜて投与しました。血液検査結果は、やはり腎臓の数値が測定値を超えており、かなりの脱水状態ではあるものの、貧血も進行しており、一回で皮下点滴による輸液を危険であると判断し、1回量を30ml(3kg程度)として、翌日の朝も往診に行きました。

すると、昨日までは意識混濁状態だったまいちゃんが、目に力が入っていて、私たち獣医療スタッフに対してニャ〜と挨拶してくれました。

この日から1日2回の往診が始まりました。

見る見るうちに元気になり、初診から1週間後には、ふらつきながらも歩けるようにまで復活を見せてくれました。お母さんに皮下点滴のやり方を指導し、ご自宅で毎日皮下点滴を打ってもらい、最後の日はお母さんの腕の中でゆっくりと眠りについたとのことでした。

 

夜間診療をしている動物病院を知っておきましょう

いつ愛犬・愛猫が体調不良を見せるかはわかりません。つまり、大切なことは事前に調べておくことです。

 

・自宅から近い動物病院で、夜間診療に対応している動物病院はどこにあるのか

 

・夜間でも自宅まで来てくれる往診専門動物病院はあるのか

 

・また、かかりつけの動物病院がお休みの日にお願いできる動物病院はどこか

 

などです。

 

愛犬・愛猫の命を守れるのは、飼い主様以外は他にいません。

だからこそ、命の責任を背負っているという自覚を持って、万が一の時への準備は怠らないようにしましょう。

 

また、これくらいの症状であれば明日動物病院に連れて行けばいいか、ではなく、まずはかかりつけの動物病院に症状を説明し緊急性があるのかどうかを確認してあげてください。その上で、夜間緊急の動物病院に通院するか、夜間診療対応の往診専門動物病院に来てもらうかなどを判断しましょう。

 

往診専門動物病院では、通常診療は10:00から19:00であり、19:00から21:00が夜間診療、21:00以降は深夜診療となります。また、通常診療以外では、状況によっては対応しかねてしまう場合がございますのでご了承ください。

 

飼い主様にとって、そして一緒に暮らしている犬猫たちの安心安全を一緒に守っていきましょう!

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

往診という診療形態から、猫ちゃんの診察が多いのですが、中でも多い主訴として、よく吐く、食欲がない、ぐったりしている、トイレにいくが尿が出ない、など多岐に渡る中で、圧倒的に多いのが、よく吐く(頻回嘔吐)です。

今回は猫ちゃんが吐いてしまう原因についてお話していこうと思います。

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皆さま、お家の猫ちゃんが吐いてしまっても、猫だから、と思って特に気にしないことはございませんか?

 

たしかに、毛玉や空腹で吐いてしまうこともありますが、あまりにも嘔吐回数が多かったり、痩せてきたりするようであればそれは病気かもしれません。

そこで、今回は見逃しがちな猫ちゃんの嘔吐の原因になる多い病気についてお話していこうと思います。

 

もちろん毛玉を吐くことは、特に長毛種の猫ちゃんであれば多いと思うので、それに関しては除いて、猫ちゃんが吐いてしまう病気で多いのは、慢性腎臓病、甲状腺機能亢進症、膵炎の3つがあげられます。もちろんこれ以外にも肝臓の病気や膀胱炎、胃腸炎などでも嘔吐してしまうこともありますが、上の3つが気付かないうちに進行してしまうことがあるので、今回はまず上記3つに気をつけて頂きたいと思います。

 

まずは慢性腎臓病についてお話ししていきます。

 

慢性腎臓病の猫

猫ちゃんの慢性腎臓病は数年単位で進行していき、ある一定のラインを超えると嘔吐や悪心などの症状が出てきます。これは身体の中に、本来おしっことして出て行く尿毒素が蓄積してしまうことで起こり、尿毒症と言われています。尿毒症は、腎臓の4分の3以上機能が落ちてしまうと起こってきますが、ここまで進行するまでに出てくる症状としては多くは多飲多尿かと思います。腎臓病の猫ちゃんのおしっこは水のように無色無臭で、お水の減りも早くなってきます。

 

では尿毒症になってしまったらどうしたら良いのでしょう?

 

腎臓の機能自体を復活させることはできないので、少しでも身体の中から出して、身体の中の尿毒素を排泄することが大切です。また、リンという物質も腎臓病では蓄積されていくのですが、リンの血中濃度が増えてしまっても強い嘔吐や悪心が出てくるので、リンも排泄させてあげなければなりません。尿毒素やリンを排泄させるために、皮下点滴やサプリメントを使って、身体からそれらの濃度を減らして、症状を軽減させてあげます。他には、あまりにも吐き気が強い場合には、吐き気止めを使って吐き気を抑えてあげて食欲を出させてあげることもあります。

 

慢性腎臓病の進行は治療をしていても進行を止めることは出来ず、進行を遅らせることしかできませんが、それでも早期に発見してあげることで、吐き気が出るほどの状態になるまでの期間を延ばすことができるので、お家の猫ちゃんたちのおしっこの状態をよく見てあげましょう。また、よだれが多くて気持ち悪そう、よく吐くようになった、などの症状がある場合は慢性腎臓病かもしれません。

 

次に甲状腺機能亢進症のお話です。

 

甲状腺機能亢進症の猫

ブログでも何度か甲状腺のお話しはさせて頂いているかと思いますが、今一度簡単にどういう病気かお話しさせて頂きます。

 

甲状腺とは、身体の代謝を調節する臓器で、甲状腺ホルモンというホルモンが全身に行き渡ることで、全身の臓器が活発に動き出します。例えば心臓であれば心拍数や血圧の上昇が見られますが、消化管の動きも活発にするため、食べ物が消化される前にどんどん流れていき、便として排泄されます。しかし、消化される前なので、下痢になってしまうことがよくあります。また、胃の動きも活発になるため、嘔吐もよく起こってしまいます。ただ、身体の代謝としては上がっているので、見た目では食欲もあり、活動も活発になるので、もっとも見過ごしがちな疾患と言えます。

嘔吐下痢をよくするようになっても、食欲が落ちない、食べても食べても痩せていく、といった場合、特に高齢になって食が細くなっていたのに急に食欲が上がってきた、などの変化がある場合はこの甲状腺機能亢進症の可能性が高いです。動物病院に連れていけない場合でも、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご自宅に往診専門獣医師と動物看護師が訪問し、安全に採血をしてホルモン濃度を測定することで診断が可能なので、動物病院に行くと興奮してしまうためしばらく行っていない方は、一度健康診断のためにも、血液検査を行ってみましょう。

また、甲状腺機能亢進症はお薬でコントロールすることができる病気です。もし甲状腺機能亢進症と診断されても、しっかりとコントロールすれば、症状も良くなってくるので、いつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。

 

最後に膵炎です。

 

膵炎の猫

猫ちゃんの膵炎は慢性膵炎が多いと言われています。犬では急性膵炎が多く、急性膵炎は救急疾患で命に関わるのですが、一方で猫ちゃんの膵炎は慢性なので、症状が出る以前から膵炎であることも珍しくありません。それが何らかの要因で急性の症状が出て、急激に食欲が落ちてしまったりします。嘔吐は起こることと起こらないことがありますが、嘔吐しているときは必ず考えていかないといけない病気の1つです。

犬では膵臓にかなりの痛みを生じるため、お腹を押されることをすごくいやがりますが、猫の膵炎ではあまり痛みが分からないことが一般的です。

ただ、膵炎の根本的な治療というのはわんちゃんでも猫ちゃんでもありません。そのため、対症療法、たとえば点滴や吐き気止めなどを使って出来るだけ早く食欲を戻して膵臓の炎症が収まるのを待つ、という治療になります。あまりにも症状が激しい場合には、しっかりと飼い主様と相談させていただいた上で、抗炎症剤を使うこともあります。

 

このように嘔吐ひとつ取ってもかなりさまざまな病気が考えられます。

大した変化でなくても、実は病気が隠れている可能性があるので、何か様子が変わったかな?という場合には、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

また、動物病院に連れていけないほど神経質で繊細な猫ちゃんの場合でも、往診専門動物病院わんにゃん保健室ではいつでもご相談をお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

かなりの冷え込みを見せた今日ですが、ご家で一緒に過ごしているわんちゃん・猫ちゃんの様子はいかがでしょうか?冬になると、なぜか犬猫の膀胱炎が増えてきます。本日は東京中央区で高齢猫の膀胱炎を2件、急患として受け入れました。

膀胱炎といっても症状は様々ですが、よくある症状として『何度もトイレを行き来する』『トイレの回数の割りには尿が出ていない気がする』というのが多く見受けられます。

ペット(犬・猫)の様子がいつもと何か違うなと感じた場合には、飼い主様だけで判断せずに獣医師に相談しましょう。

往診専門動物病院わんにゃん保健室の最近の流れとしては、東京中央区、東京葛飾区、東京墨田区、東京台東区、東京江東区で高齢の猫ちゃん症例を多く受けております。

高齢猫と暮らしていて、その猫ちゃんの性格上、動物病院に通院することが苦手な場合には、元気なうちから往診専門動物病院に診察を依頼し、今後の相談をきちんとしておきましょう!

 

さて、話は変わって、今回シニア犬と過ごす上で多い病気、気をつけることをお話しようと思います。

 

マロちゃん.jpg

 

近年シニアのわんちゃんが増える一方で、未だにシニアのわんちゃんたちがかかりやすい病気や介護などについてはあまり知られていないかと思います。もちろん、健康診断のセットに含まれていることもありますが、ではどういった症状に気をつけないといけないのか、また介護のやり方など、実践的な知識はあまり広まっていません。

 

そこで、今回はそんな高齢犬を飼っていらっしゃる方にぜひ気をつけて頂きたいこと、高齢犬に多い病気についてお話させていただきます。

 

いわゆるシニア犬と呼ばれるのは6歳以上のわんちゃんたちですが、6歳というとまだまだ元気なわんちゃんが多いかと思います。お散歩も元気にいくし、ご飯もよく食べるし問題なさそう!というご家族様も多いでしょう。

 

たしかに、最近は医療技術が進み、人だけでなく、動物たちの平均寿命もどんどん伸びています。平均寿命はわんちゃんで14歳、猫ちゃんで 16 歳と言われています。もちろんそれ以上生きる子もたくさんいます。

 

わんちゃんの寿命が延びたことで、一緒に過ごせる時間は増えましたが、一方で病気と闘っていたり、介護が必要になる子が出てきたことも事実です。しかし、疾患といっても、早期に見つけられれば治療を早く始め、寿命を延ばすことが出来るようになりました。それも、医療の進歩のおかげです。それでは、わんちゃんが健康に長く過ごせるよう、いつも一緒に過ごしているご家族様に、知っていて頂きたい病気や症状をご紹介していきます。

 

わんちゃんは犬種によって体型や性質が本当に様々なので、かかりやすい、かかりにくいがありますが、一般的に多い病気を取り上げていこうと思います。

 

高齢のわんちゃんで気をつけて頂きたい疾患は

 

① 甲状腺機能低下症

② 心臓病

③ 腎臓病

 

です。他にも腫瘍や副腎の病気など様々ありますが、ここでは一旦この 3 つに絞らせて頂

 

きます。

 

まず、①甲状腺機能低下症です。甲状腺というのは身体の代謝を調節している臓器で、すごく小さい臓器ですがかなり重要な役割を担っています。甲状腺から、甲状腺ホルモンというホルモンが出され、それが全身に行き渡り臓器を働かせています。その甲状腺ホルモンの泌量が減ってしまい、身体の代謝が落ちてしまう疾患です。身体の代謝が落ちてしまうと、心拍数や血圧の低下や、運動量の低下、また皮膚の代謝も落ちてしまうので皮膚病になりやすくなったり脱毛してしまったりします。主な症状としては、よく寝るようになった、と感じることが多いと思うのですが、これが見逃しやすく、年だからかな?となってしまうことが少なくありません。急に寝る時間が増えた、疲れやすくなった、フケっぽくなった、太りやすくなった、などの症状が出やすい病気です。気をつけて見てあげましょう。そして気が付いたら、動物病院に相談しましょう。

 

次に②心臓病です。わんちゃんの心臓病で多いのは僧帽弁閉鎖不全症や拡張型心筋症です。僧帽弁閉鎖不全症は小型犬のわんちゃん、特にトイプードルやチワワ、シーズーなどの犬種に多く、拡張型心筋症は大型犬に多く見られる傾向があります。僧帽弁閉鎖不全症は健診などで聴診をした際に気付くことがほとんどですが、お家で気をつけてみて頂くことは、今までしていたことができなくなったりすることです。例えば今までお散歩を 1 時間しても疲れなかったのに最近は 30 分ほどで帰るようになったり、階段をのぼらくなったり、玄関までのお出迎えがなくなったり、とほんの些細な変化が兆候の多々あります。

 

そして 1 番怖いのが、全く心臓病に気付かず、気付いた時には呼吸状態が悪くなってしまっている時です。心臓の機能が落ちてくると、肺に水が溜まる、いわゆる肺水腫になってしまい、命に関わることになってしまうので、そうなる前にできれば定期的な健診を受けましょう。

 

最後に③慢性腎臓病です。猫ちゃんの慢性腎臓病は数年単位での進行なのに対して、わんちゃんの慢性腎臓病は、無治療では1 年で進行していきます。わんちゃんの慢性腎臓病のもっとも最初に出る変化はおしっこにタンパクが出てくることなのですが、これは尿検査をしてみないと分かりません。そのため、定期的な尿検査をすることをお勧めします。

 

そこから進んでいくと、おしっこが薄くなったり、腎臓の数値が上がって食欲が落ちてしまったり、といった目に見えた症状が出て来ますが、症状なく進んでいくところが怖いところですね。

 

また、高齢犬はどんなに健康な子でもシニアになってくると、後ろ足の筋肉が弱ってきて、ふらつきが出てきたり、その後、前足の筋肉が落ちてきて、足が左右に開いてしまう、といった変化が起こってきます。そうするとご飯を食べたり、お水を飲んだりするのも立ちながらできなくなってしまうことも多くなってしまうため、出来るだけ歩けるうちは歩いて運動をさせて、筋肉が衰えないようにしましょう。どうしても寝ている時間が長くなってしまうので、筋肉は落ちてきてしまうのですが、ご家族様が負担にならない程度には歩かせましょう。

 

そのほかにも褥瘡(床擦れ)にならないようにしてあげたり、尿やけを起こさないようにしたり、といった介護が必要になってくるシニアの犬猫も増えてきましたが、介護に関してはまた別の記事でお伝えさせていただきます。

 

今回は高齢犬で多い疾患と気をつける症状について書かせて頂きましたが、もちろんこれだけではありません。犬猫もシニア(高齢)になってくると、気をつけなければいけない病気が増えてきます。また、健診をお勧めします、と書かせて頂きましたが、そもそも動物病院に連れていけない、という方もいらっしゃるかと思います。そういう時は、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡をください。往診専門動物病院わんにゃん保健室では、動物病院に犬猫を連れて行くのではなく、獣医師と動物看護師がお家に訪問して必要な検査を実施させて頂きます。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、健診以外にも、なんかいつもと様子が違うな、最近こんな変化が出てきた気がする、といった些細な変化でもご対応しておりますので、いつでもご相談ください。

 

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こんにちは!

 

今回は、近年ついにわんちゃんより飼育頭数が増えた猫ちゃん、特に高齢の猫ちゃんとの過ごし方、気をつけるべき症状、多い病気についてお話していこうと思います。

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京中央区などの都内を往診車で訪問しておりますが、猫ちゃんと出会うことがとても多く、特に高齢の猫ちゃんに出会うことがとっても多いです。最近では18,19歳、中には20歳なんて子にも出会うことがあり、びっくりします。

 

そもそも高齢って何歳からなの?10歳ぐらい?まだ家の子は元気だよ、という方もたくさんいらっしゃると思います。もちろん、15歳でもピンピン元気な子もたくさんいます。

 

しかし、実際シニアとして分類されるのは6歳からです。びっくりするぐらい若いですよね。

 

そんな最近増えてきた高齢猫ちゃんと住まれていても、毎日一緒だとあまり変化は分からないかもしれません。そこで今回は、気をつけるべき変化と多い病気についてお話していきます。

 

先ほど6歳を超えるとシニアに分類されるとお話しましたが、6歳で症状が出てくる子は実際にはほとんどいません。なぜなら、病気がなかったり、あるいは病気の初期のために症状が出てこないからです。

 

シニア猫の代表疾患ベスト3

シニアの猫ちゃんでもっとも多い慢性疾患は代表的には3つあります。

 

1 慢性腎臓病

 

2 甲状腺機能亢進症

 

3 心臓病

 

です。

 

そしてこれらの臓器は密接に関係しています。

 

 

 

まずは慢性腎臓病についてご説明していきます。

 

慢性腎臓病は、猫ちゃんの場合、数年単位で徐々に進行していくことが多いのですが、基礎疾患として、例えば腎結石や膀胱結石によって尿路閉塞になったり、腎盂腎炎になったりしたことがある場合には進行のスピードが早い場合があります。

 

数年単位で、少しずつ腎臓に張り巡らされている毛細血管が減っていき、少しずつおしっこの量が増えていきます。またおしっこの量が増えると身体が脱水してしまうので、お水をたくさん飲むようになります。これがいわゆる多飲多尿という症状です。この症状は血液検査で変化が出るよりもだいぶ前から出てくる変化なので、1番気をつけてみて頂く変化かと思います。

 

また、慢性腎臓病の猫ちゃんは、骨のカルシウムを血中に溶かしてしまうため、骨密度が低下してしまいます。その結果、関節炎が起こりやすくなったり、少しの段差で骨折しやすくなってしまったり、といった変化が起こります。関節炎は決して慢性腎臓病でだけで起こるわけではありませんが、高齢の猫ちゃんでは多く見られる変化で、運動量が減ったり、段差をジャンプしなくなったり、といった変化が起きてきます。この変化は、最近年だからあまり動かないのかな?と見逃しがちですが、もしかしたら足が痛いのかもしれません。

 

次に、甲状腺機能亢進症です。甲状腺とは、身体の代謝を調節する臓器で、甲状腺ホルモンというホルモンを出して全身に指令を送ります。代謝が上がるので、心拍数や血圧が上がったり、腸の動きが良くなったりするので、猫ちゃんは活発になったり、よくご飯を食べるようになります。この変化は一見ご家族様からすると最近妙に元気になったが、元気そうなので大丈夫かな、と思わせてしまいます。しかし実は身体はかなり無理をしていて、早めに治療をしてあげないと疲弊しきってしまいます。腎臓としては血圧が上がるのでたくさんおしっこを作ることができて良いのですが、心臓としては心拍も血圧も上がるので、とても負担がかかっています。年齢の割に最近元気になってきた、食べているのに痩せていく、よく鳴くようになった、などの変化があれば注意が必要です。

 

次に心臓病です。猫ちゃんで多いのは肥大型心筋症といって、心臓の筋肉が内側に肥大していき、心臓の部屋の大きさが小さくなってしまう病気です。心臓の部屋が小さくなると、心臓に入る血液量が減ってしまい、1回の拍出で押し出せる血液量が少なくなってしまいます。そうすると心臓はそれをカバーするために頑張って心拍数を上げて拍出量を維持しようとしますが、心拍数が上がると心臓の筋肉はより肥大していき、心臓のお部屋は小さくなっていってしまいます。この繰り返しになるので、心臓をサポートするお薬が必要になります。そして、心臓病になってしまった猫ちゃんは通常でも心拍数が高いので、運動すると心拍数がより上がり、また、心臓の負荷が大きいため、すぐに疲れてしまいます。1番分かりやすい変化は、この疲れやすいことと、疲れやすいので自ら運動しなくなりよく寝るようになります。

 

心臓病の猫ちゃんで、甲状腺機能亢進症もある場合はもっと心臓への負荷がかかってしまいます。一方、腎臓病の猫ちゃんは脱水しやすいので点滴をすると体液量がふえて、心臓が送り出す血液量が増えてしまい心臓にはより負担がかかってしまいます。

 

このように絶妙なバランスでこれらの臓器は成り立っているので、できれば全ての臓器で同時に検査を行うことをお勧めしています。

 

一見元気そうにしている猫ちゃんでも、特に高齢の場合、いつもと様子が違う場合は注意が必要です。

猫ちゃんの性格上、また高齢なのでお家で治療をしたい方は一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

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こんにちわ。

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の大東です。

先週は東京墨田区、東京葛飾区からのペット往診依頼が立て込み、高齢の猫ちゃんで元気がない、食欲がない、ふらつくという主訴のもと、検査結果から腎不全であったという症例と複数出会いました。心臓にも雑音があり、目も見えていないため、すでに腎不全からくる腎性高血圧によってダメージを受けていたという症例が2症例いました。動物病院へ通院できない猫ちゃんでも、往診専門動物病院わんにゃん保健室ならご自宅まで訪問できますので、在宅で獣医療を猫ちゃんに提供することができます。ペットの体調が悪そうだななど、異変に気がつきましたらすぐにご連絡ください。

 

さて、今回は症例のご紹介ではなく、前置きは猫であったにも関わらず、わんちゃんの心臓病のお話をしようと思います。

犬の心臓病といっても、犬の心臓病もとってもたくさんの種類があり、ここだけではお話しきれないので・・・

今回は、犬の心臓病の中でも最もよく見られる「僧帽弁閉鎖不全症」についてお話していきます。

ゴールデン、高齢犬.jpg

 

そもそも心臓の構造ってどうなってるの?

犬の心臓は、人と同じで、4つの部屋に分かれています。右上に右心房、右下が右心室、左上に左心房、左下に左心室の4つがあり、それぞれのお部屋に太い血管が繋がっています。

簡単に血液の流れをお話しますと

全身→右心房→右心室→肺→左心房→左心室→全身

という流れになっています。

そして、今回お話する「僧帽弁」というのは

全身→右心房→右心室→肺→左心房→僧帽弁→左心室→全身

のように、左心房と左心室のお部屋の仕切りとして存在し、肺で酸素交換をして綺麗になった血液を全身に送るために左心房から左心室に一方向に血液が流れるようにしてくれています。

心臓はポンプの役割があると言われており、実際、上の矢印の方向に血液を送るために心臓は日々収縮してくれています。

そして、収縮したときに、お部屋の間を血液が逆流しないようにするために、弁がついています。上には書いていませんが、もちろん右心房と右心室の間にも三尖弁という弁がありますよ。

 

ではいよいよ本題へ・・・

 

僧帽弁閉鎖不全症ってどんな病気?

僧帽弁閉鎖不全症とは、僧帽弁がもろくなったり、厚くなったり、僧帽弁を支える筋肉が切れてしまったりして、僧帽弁の閉まりが不完全になってしまい、左心室に行くはずの血液の一部が左心房に帰って行ってしまう病気です。

そうすると、せっかく肺で綺麗になった血液が、左心室に行かずに、左心房にうっ滞してしまい、左心房の圧が上がってしまいます。そして、本来全身に送られるはずの血液が、心臓の中に溜まってしまいますので、そのままでは身体は血液が不足してしまいます。そこで、心臓は送り出そうとして、頑張ってポンピングします。

そうして、心臓が頑張ることで、身体は今までと同じぐらいの量の血液が循環します。

身体は今までと同じぐらいの量の血液が来るので、問題なく動くことが出来ているため、ご家族様は症状にほとんど気づかないかと思います。

しかし、その裏側で心臓は頑張り続けているので、その負荷がどこかのタイミングで症状として現れてきます。

 

犬の僧帽弁閉鎖不全症の症状

初期の段階では、今までと変わりない生活が出来るでしょう。

しかし、進行してくると、例えば、運動をしたり、興奮したりするとそのたびに心拍数があがり、疲れやすくなってきます。

また、もっと進行すると、今までできていた、お家に入ったときのお迎えをしなくなったり、寝ている時間が増えたりしてきます。

そして、さらに進行すると、肺水腫といって、肺に水が溜まって、呼吸が苦しくなってしまったり、咳がでたりするようになります。肺水腫になってしまうと命にかかわりますが、僧帽弁閉鎖不全症があるからといって全員が肺水腫になるわけではありません。しかし、致命的な症状なので、もっとも注意しなければなりません。

他にも、失神が起こってしまったり、酸欠になってチアノーゼになってしまったりと、進行するとかなり注意が必要な疾患です。

 

犬の僧帽弁閉鎖不全症の治療方法

まずは、頑張ってくれている心臓に対して、1回の収縮力を上げるお薬を使用していったり、血圧を下げて心臓から血液が出ていくときの負荷を減らすお薬を使用します。

それではコントロールが難しい場合には利尿剤を併用します。しかし、利尿剤は全身の血液量を減らして、心臓の負荷を下げまずが、腎臓に無理やりおしっこを作らせるので、腎臓への負担は避けられません。

あるいは最近では外科手術によって治療することもありますが、完全に治る子と、完全には治らない子がいるので、その辺りをご相談しながら治療方針を決めていかなくてはなりません。また、術後の合併症はどの子にも同程度の確率で起こることがあり、かなり低い確率ですが、最悪の場合亡くなってしまうこともあります。しかし、肺水腫を繰り返す、など内服でのコントロールが難しい子では、外科治療を選択することもあります。

 

僧帽弁閉鎖不全症は現在根治的な治療法は、外科治療のみとなっています。しかし、他の基礎疾患があって手術が困難な場合、右側の心臓(三尖弁の逆流)については手術での治療は出来ない場合には内科的に治療していきます。また、僧帽弁閉鎖不全症においても、多くのわんちゃんは、内服薬でコントロールしています。進行性の病気ではありますが、しっかりとコントロール出来れば、肺水腫にならずに過ごせる子も、肺水腫になったとしても再び内服でコントロールできる子もいます。

 

そして最も大切なのが、早期に発見して、お薬を開始することです。

疲れやすくなった、などの様子の変化が出る前に、聴診でわかることがほとんどなので、お家から出せない、動物病院に通院したことがない、という方でも、まずは往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談下さい。ご自宅まで獣医師と動物看護師が一緒に訪問し、しっかりとペット(犬、猫)の診察をさせて頂きます。

また、心臓病と聞くと驚いてしまう方も多いかと思いますが、しっかりとお薬でコントロールできる子も多いので、いつでもご相談下さい。

 

 

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こんにちは!往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医師です。

 

当院は、ご自宅を訪問しご自宅で診療を行う往診を専門とする動物病院です。

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往診をご利用されるご家族様にはそれぞれの理由がありますが、多くお聞きする理由としては、①ペット(犬・猫)が通院が苦手である②ペット(犬・猫)が高齢である③持病のあるペット(犬・猫)に負担をかけたくないといったものがあります。

 

往診では、ご自宅にお伺いしますので、外出するという負担をなくすことが出来、待ち時間という時間の無駄もなくすことが出来ます。

また、わんちゃんや猫ちゃんが一番ストレスを感じる診察や検査、処置の後にはすぐに安心できるいつもの居場所に戻ることが出来るため、ストレスも軽減してあげることが出来ます。

 

往診においても、身体検査だけでなく、血液検査や、超音波検査などある程度の検査や処置を実施することが可能です。必要に応じて、専門の二次診療施設をご紹介させていただくこともあります。

 

当院の診療範囲は、台東区や中央区を中心とした東京23区全域および周辺地域です。まずはお気軽にお問い合わせください。

 

 

高齢ペット(犬・猫)の緩和ケア・在宅介護相談会

 

 

当院では、診療業務の他、ご家族様向けのセミナーの実施や、ペットに関する各種イベントへの参加も積極的に行っています。

 

先月は、台東区の御徒町駅前で開催された『すまいるフェスin台東区 2019 ~ありがとうのRENSAで人も動物も笑顔に~』に参加させていただき、“高齢ペットの緩和ケア・ペットの在宅介護相談会”を実施してきました。

多くの方々がイベントにご来場下さり、高齢ペットの緩和ケア・ペットの在宅介護相談会にも高齢になったペットとの暮らしの中でさまざまな悩みを抱えるご家族様にお立ち寄りいただきました。

 

先程もお話ししましたように、ご自宅に伺い診察する往診という特性から、当院は高齢犬や高齢猫のご家族様からの診療のご依頼を多く受けます。それぞれのご家族様ごとに、オーダーメイドの介護の形を一緒に考えてきました。

そんな経験を踏まえ、高齢ペットの緩和ケア・在宅介護相談会を実施いたしました。

 

相談会の中で出てきたお話は、もちろん病気に関するお話が多かったのですが、高齢ペットの行動の変化に関するお話が同じくらい多くあったことが印象的でした。

 

今日は、高齢ペットの行動の変化について少しお話させていただきます。

 

ペット(犬・猫)の高齢化

 

獣医療の発展やペットの飼育環境の改善により、犬猫の寿命はとても長くなりました。

2018年に一般社団法人ペットフード協会が行った全国犬猫飼育実態調査によると、一般家庭で飼育された犬の平均寿命は14.29歳、猫の平均寿命は15.32歳だそうです。

 

ペットの寿命が延びたことにより、以前よりもペットの高齢化による行動の変化を感じるご家族様が増えてきたように感じます。

 

人と同じように、犬猫も高齢になると加齢による身体機能の低下や、視力や聴力の衰え、認知機能の低下からさまざまな行動の変化が見られることがあります。

夜鳴きや、徘徊行動、攻撃的な行動、トイレの失敗、昼夜逆転、無駄吠えなど、それはさまざまな形で現れてきます。

 

もちろん、その中には何かしら治療が必要な疾患が隠れていることもあるため、原因をきちんと見極めることが大切です。

原因を見極めた上でそれが治療出来る疾患が原因ではなかった場合には、生涯向き合っていくことが必要となります。

 

向き合っていく上で考えるポイントは、

 

①ペットにとってそのことで苦痛があるのか

 

そして、

 

②ご家族様にとって負担となっているかということだと思います。

 

例えば、痴呆で落ち着きなく徘徊し続け、ゆっくり眠ることも出来ていない犬猫の子達には、気持ちを落ち着かせてあげるお薬を使うことがペットにとって良いこともあります。

トイレの失敗が増えて家中で用を足してしまい、ご家族様にとって大きな心労となってしまう場合には、おむつをつけてあげるという方法が一つの解決策となることもあります。

ちょっと無駄吠えはするけれど、本人に苦痛はないし、ご家族様もそれも可愛さと思って気にならないということであれば、そのままでもいいのです。ご家族様も夜も眠れなくて、体調を崩してしまうようなことがあれば、それは対策を考える必要があります。

 

完全に若い頃と同じような生活が送れなくても、ペットとご家族様がお互いに大きなご負担なく生活できること、高齢ペットとの暮らしで目指す形はこれで十分だと思います。

 

高齢犬・高齢猫の介護にお悩みのご家族様へ

 

高齢ペットの介護をされているご家族様、皆さん一人ではありません。

同じような状況の方もたくさんいらっしゃいます。

動物病院でも、治療だけでなく介護に関する相談も出来ます。

 

一人で悩まないでください。

 

頑張りすぎないでください。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、獣医療面だけでなく、高齢犬・高齢猫のペット介護に関しても知識が豊富なスタッフが介護に関する相談をお受けすることも出来ます。ペットにとってもご家族様にとっても最後まで幸せな気持ちで日々の生活を送ってほしい、と考えています。

 

以前、落ち着いて眠ることが出来ないわんちゃんのご家族様からご相談を受け、ベットのタオルの敷き方を一工夫することでぐっすり眠ってくれるようになった子がいました。ほんの一工夫で生活の質が大きく変わることもあります。

 

高齢犬・高齢猫のペット在宅介護についてのご相談や、高齢のペットの今後の通院や治療に関するご相談もいつでもお待ちしておりますので、こちらからどうぞお問い合わせください。

 

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東京台東区/中央区/港区エリアのペット往診 動物病院
わんにゃん保健室
 
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休診日:不定休診療カレンダー
 
 
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最近は、一段と暖かくなって気持ちの良い晴天の日が多いですね。

梅雨前の絶好のお出かけ日和ですね。

 

往診に向かう往診車内もぽかぽかして、日向ぼっこをしている気分です。

 

5月に入り、わんちゃんはフィラリア予防を始める季節となりました。

また、狂犬病のワクチン接種のお知らせもお手元に届き、動物病院に通院する機会が増える時期ではないでしょうか。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご自宅を訪問し、ご自宅で診療を行う往診というスタイルで診療を行っております。

 

ご家族様のご事情や、ペットの性格上の理由、ペットが高齢であるまたは持病があるなどの理由で通院が難しい場合には、どうぞお気軽にご連絡ください

 

わんちゃんであれば、フィラリアの検査および予防薬の処方、狂犬病ワクチンの接種もお受けしております。

また、わんちゃんや猫ちゃんの混合ワクチンの接種や、血液検査を含む健康診断もご自宅で実施することが可能です。

 

まずは、こちらのフォームまたはお電話にてご予約またはお問い合わせください。

 

うとうと猫 フリー 写真.jpg 

 

猫ちゃんは往診のご依頼が多い

 

 

当院では、特に猫ちゃんの診察のご依頼を多くいただいております。

これは、外出を好まない子が多いという猫ちゃんの特性によるものであると思っています。

 

キャリーに入らない、キャリーの中で落ち着きがない、移動中や病院の待合室でずっと鳴いている、家では大人しいのに病院では暴れてしまう、これらは猫ちゃんのあるあるです。

 

猫ちゃんの性格に問題があるわけでも、ご家族様の接し方に問題があるわけでもなく、猫ちゃんは往々にして臆病な性格をしています。散歩を好む猫ちゃんがほとんどいないことからもそれが分かると思います。

 

そのため、通院が出来ないまたは通院させるのはかわいそうという理由から、往診を選択されるご家族様が多くいらっしゃいます。

そんな猫ちゃん達は、多くの子が検査や処置を嫌がります。しかし、病院と違って、往診であれば、検査が終わればもう自由の身で、お家の中の大好きな居場所にすぐに帰ることが出来ます。

 

 

往診に慣れてきた猫ちゃん達だと、処置の後すぐは一旦逃げていき、私たちが帰るころにはまたひょっこり顔を見せてくれる子もいます。そんな姿には、本当に癒されます。

 

今日は、往診でお伺いしている尿石症の猫ちゃんの症例をご紹介します。

 

 

6歳の猫ちゃん・尿石症(中央区)

 

 

こちらの猫ちゃんは、かかりつけの病院で行った尿検査で尿石症が見つかりました。

 

尿石症とは、字の通り尿の中に結石が出来る疾患です。

細かい結晶が出来てしまっている状態でも尿石症と言われ、それが大きな結石となり、膀胱炎や尿道閉塞をおこしてしまうこともある疾患です。

 

尿石症により出来てしまう結晶は何種類もあり、その結晶の種類によって治療法が変わってきます。

猫ちゃんで多くみられる結晶には、リン酸マグネシウムアンモニウムシュウ酸カルシウムがあり、リン酸マグネシウムアンモニウムは食事管理により治療することが出来るのですが、シュウ酸カルシウムは食事管理による治療が出来ず、尿量を増やして薄めていくか、結石になっていればそれを手術で取り出さなければいけないこともあります。

 

当院で往診に伺った猫ちゃんは、シュウ酸カルシウムが尿中に認められているとのことでした。幸いなことに膀胱炎の症状は出ていないとのことでした。

かかりつけの病院では、尿量を増やすために通院による皮下点滴を提案されたそうですが、通院に極度のストレスを感じてしまうとのことで往診での実施をご希望なさいました

 

まず、初日に皮下点滴を実施すると同時に、ご家族様に皮下点滴のやり方のご指導をさせていただきました。

臆病な猫ちゃんでしたので、往診でもストレスは大きい上に頻繁な皮下点滴が必要になることが予想されたので、可能な限りご家族様で実施していただけるようにご説明しました。

 

慣れない器具を使いますので、もちろん1回で出来るようになることは難しいです。

ご家族様が安心して出来るようになるまでは、何度も丁寧にお教えしています。

 

無事にご自宅での皮下点滴が出来るようになり、診察は月1回の頻度にすることが出来るようになりました。

1回、診察と皮下点滴の資材をお渡しに往診に伺い、尿検査を繰り返し行いました。

 

そして、ご自宅で皮下点滴を行うようになって約2か月で、ついに尿中の結晶が認められなくなりました。

皮下点滴の継続により、維持できている可能性があるため、現在は皮下点滴の頻度を減らしながら、月1回の尿検査を実施しています。

 

ご家族様と猫ちゃんの頑張りの賜物なので、次回の検査でも尿中の結晶が出ないことを祈っています。

 

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室の方針

 

 

この猫ちゃんのように、もともと通院や検査、処置が苦手なために往診を選択されるご家族様が多いため、当院では、ご自宅で可能なことはご自宅で出来るようにご指導させていただき、出来る限り診察の頻度を減らしていけるように考えております。

 

逆に、頻繁な診察や獣医師による処置が必要なわんちゃん猫ちゃんに対しては、時間外を使ってでも可能な限り診察のお時間を確保させていただいております。

 

ご家族様のご希望と、ペットの性格や症状に合わせて、それぞれに必要でありかつ実施が可能な方法をご提案させていただきます。

ご家族様のお仕事の都合や、費用の問題、なんでもご相談ください。

 

当院では、ご家族様からのご相談に対しじっくりお話出来る時間を確保できるように、完全予約制で往診に伺っております。まずは、こちらの予約フォームまたはお電話にてご予約をお願いいたします。

 

予約フォームからのご連絡には、返信まで数日お時間をいただく場合がございます。お急ぎの方はお電話でのご予約をお勧めいたします。

また、診察中や時間外のご連絡に関しましては、留守電にメッセージを残していただけますと折り返しのご連絡が可能です。

 

ご連絡をいつでもお待ちしております。

 

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長かったゴールデンウィークが明けましたね!

気分が落ちている人もいるかもしれませんが、今日はそんな沈んだ気分も吹き飛ばしてくれるような晴天でしたね!

お散歩大好きなわんちゃんには最高の天気です。

お部屋が大好きな猫ちゃんも窓際で日向ぼっこなんかも気持ちよさそうな1日でしたね。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室は、ゴールデンウィーク中も診察を行いながら、とあるチャリティーイベントに参加させていただきました。

先日もお知らせいたしました『すまいるフェスin台東区 2019 ~ありがとうのRENSAで人も動物も笑顔に~』です。

本日は、そのイベントの様子についてお話しさせてください。

 

 すまいるフェス御徒町_190508_0003.jpg

 

高齢ペット相談会の実施にあたって

 

 

当院は、ご自宅に直接お伺いして、ご自宅で診療を行う往診という診療スタイルから、高齢のペットと暮らすご家族様からのご依頼を多くいただきます。犬や猫も高齢になると、今まで何不自由なくできていたことが少しずつ出来なくなってきます。人と同じように高齢のペットもご家族様のサポートなしに生活することが難しくなってくるのです。

 

当院は、そういった高齢ペットと暮らすご家族様のお悩みをたくさん聞いてきました。たくさんのご家族様とその愛犬愛猫とともに歩んできました。

その経験を踏まえ、台東区の御徒町駅前で開催された『すまいるフェスin台東区 2019 ~ありがとうのRENSAで人も動物も笑顔に~』において、“高齢ペット相談会”を実施させていただきました。

 

当日は多くのご家族様にお立ち寄りいただき、お話をさせていただきました。

日頃の診察の中でも常に感じることなのですが、シニア犬やシニア猫とそのご家族様が抱える問題は、本当にさまざまな形であり、それぞれの解決策を考えていくことが必要です。

 

犬猫の抱える医療面での問題だけでなく、ご家族様の生活スタイルにも合わせた解決方法を考えなければいけません。

ペットもご家族様もお互いに幸せを感じられるということが大事なポイントです。

 

ご家族様のご都合だけを優先してペットが苦痛を感じてしまってもいけないし、ペットの快適な生活のためにご家族様が無理をして体調を崩すことや、疲れ果ててしまうこともあってはいけないと当院では考えています。

 

そのことを踏まえて、ご相談内容について一方的にアドバイスをするのではなく、一緒に考えさせていただきました。いくつかの質問内容をご紹介いたします。

 

 

16歳のフレンチブルドッグの男の子

 

 

16歳のフレンチブルドッグと暮らしていらっしゃるご家族様がいらっしゃいました。

フレンチブルドッグは他の犬種と比べて平均寿命が少し短いので、16歳とは大長寿です!

 

現在も食欲元気があり、お散歩にも行けるとのことですが、足腰が弱ってきており、後ろ足を踏ん張ることが出来ないときがあることと、歩くときに後ろ足を引きずってしまうことからけがをすることがご心配とのことでした。

後ろ足を支えるための介護用のサポーターのご購入を悩んでいらっしゃるとのことでご相談にいらっしゃいました。

 

お話を詳しく伺っていると、他にも昼夜が逆転し、夜中に起きだしてトイレに行きたがるのもお悩みであるとのことでした。

 

まずは、後ろ足のサポーターについて、市販品の購入ももちろん一つの手段ですが、ご自宅にあるものでもバスタオルをお腹の下に通して両端を持つことで簡易的にサポートしてあげることが出来るというお話をさせていただきました。

また、後ろ足を引きずることによるけがに対してはお散歩のときだけ靴下でカバーしてあげることをご提案しました。洋服などもあまり好きではないとのことでしたので、お家の中は床をけがをしにくい素材にしていただき、お外に出るときだけ靴下での対策を試してみるとのことでした。

 

昼夜逆転に関しては、高齢犬と暮らす多くのご家族様が悩んでしまっている問題ではないでしょうか。多く場合、昼間寝てしまうことが根本の原因になっていることが多いと感じます。

 

昼間寝ているのを起こすのはかわいそうというお声をよくお聞きしますが、その子はどうして寝ているのでしょうか?

例えば、持病などで体力が衰えて疲れて寝ているのであれば、休ませてあげることも大切だと思います。

元気はあるのに、遊びたいのに、つまらないから、眼が見えないから、そんな理由で寝ているのだとしたら、ご家族様が声をかけて遊んでくれたらわんちゃんもうれしいのではないでしょうか。

そして、夜ぐっすり眠れるのではないでしょうか。

 

昼夜逆転しているということは、夜中に起きて動き回るエネルギーが有り余っています。それを戻すためには、昼間に起こしてあげましょう。昼間ご在宅でないならば、寝るまでの間たくさん遊んであげましょう。そして、夜は一緒にぐっすり眠りましょう。

 

そんなお話をいろいろさせていただき、ご家族様は笑顔でお帰りになりました。

 

 

今回のイベントでは、普段の診察でお会いできない多くのご家族様とお話出来る貴重な機会をいただくことができました。他のご相談についてもまた後日ご紹介させていただきます。

 

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室

 

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室は、ご自宅にお伺いし診療を行う往診を専門とする動物病院です。

診察を受けるわんちゃんや猫ちゃんは、ご家族様とご一緒に安心できるお部屋でリラックスした状態でお待ちいただけるため、通院で感じる待ち時間のストレスがありません

また、実際の生活環境を拝見させていただき、ご家族様と時間をかけてお話しすることで、処置や投薬による治療のご相談だけでなく、日ごろの生活におけるケアの仕方をより詳しく具体的にご提案させていただくことが出来ます

 

高齢になったペットに出来るだけ負担をかけずに、持病の治療や在宅看護をしていきたい方や、愛犬や愛猫が家の外に出ることや通院することに大きなストレスを感じてしまう方、ご家族様のご都合で通院することが難しい方、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

こちらのフォームよりご予約も可能ですが、直接お話を聞きたい方やお急ぎの方はぜひお電話にてご相談ください。

 

台東区中央区を中心に、23区全域および周辺地域まで対応が可能です。

遠方の場合は、予約状況によりご予約日時が限られてしまいますので、お早めのご連絡をお願いいたします。

 

十分に時間を確保して診察させていただくために完全予約制で往診に伺っておりますので、診察をご希望の方は、まずはご予約をお願いいたします。予約状況によりご連絡当日の往診が可能な場合もございますので、お急ぎの方はお電話でご連絡ください

 

愛するペットと過ごす時間を最後まで幸せな時間に出来るように、オーダーメイドの治療方法と介護方法をご提案し、全力でサポートさせていただきます。

 

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こんにちは!!

往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診獣医師です。

 

ついに令和の時代がやって来ましたね!

令和も往診専門動物病院わんにゃん保健室をどうぞよろしくお願いいたします!!!

 

当院では、ご自宅を訪問する往診という形で犬猫の診察を行っています。

 

往診の利点としては、

 

①ペットのストレスが少ない

②ご家族様の事情で通院が困難な際にもペットが診察を受けられる

③緊張していない普段の様子から診断が出来る

 

などがあります。

 

往診をご利用いただいているご家族様に特に喜んでいただいている点は、ペットのストレスが少ないという点です。

そのため、当院で往診に伺うペットは猫ちゃんが圧倒的に多く、わんちゃんでは高齢犬のご家族様が往診を選択されていることが多いです。

 

 エキゾチックショートヘア フリー写真.jpg

 

 

猫ちゃんは、家の外に出ることに大きなストレスを感じてしまう子が多くいます。まず、キャリーに入らないキャリーに入るとずっと鳴いている病院の診察室内で大暴れしてしまう、そんなお悩みから、当院にご連絡をいただくご家族様が多くいらっしゃいます。

 

これは飼い方の問題ではなく、猫ちゃんの特性であり、通院することが難しい猫ちゃんには往診をお勧めしております。

 

通院が困難な猫ちゃんの中には、往診であれば、あまり興奮することもなく、スムーズな診察をさせてくれる子もいれば、往診でもやはり検査や処置を嫌がってしまう子もいます。

ただ、通院との大きな違いは、病院に行くまでの時間~待ち時間~検査後の時間~家に帰ってくるまでの時間を全て省くことが出来るという点にあります。もちろん検査や処置が苦手な猫ちゃんはたくさんいますが、検査が終わればすぐにご自宅の安心できる場所に行くことが出来、このことは猫ちゃんのストレスの大幅な軽減につながります。

 

今まで健康に過ごしてきた子でも、高齢になると、身体のどこかしらに不調が現れます。そんな時に、通院が出来ないという理由で検査や治療を先延ばしにすることで、命に関わることもあります。

人間の医療と同じく、ペットの医療も早期発見・早期治療は大切です。大切な家族である愛猫や愛犬に、出来る限り健康に長生きしてもらうためにも、何か異変を感じた際には、ぜひお気軽にご相談ください。

 

今日は、通院が苦手で約3年間通院が出来ずに、往診を選択された猫ちゃんをご紹介します。

 

 

血尿と頻尿がある猫ちゃん(台東区)

 

 

血尿と頻尿の症状によりご連絡をいただいた猫ちゃんです。

 

初診時、血尿と頻尿が見られるという猫ちゃんでしたが、よく話を聞くと、1か月ほど前からトイレ以外でおしっこをすることがあったとのことでした。

元気や食欲には問題がないということでしたが、診察中も、何回もトイレに行き、尿意がずっと続いている様子でした。

 

ご家族様に往診を選んだ理由を聞いてみたところ、病院では診察室内で大暴れしてしまい、以前通院していた病院では、何かあっても処置することは難しいと言われる程の暴れようだったとのことでした。

 

しかし、往診ではご家族様にお話を聞いている間中、すっと獣医師と動物看護師にも頭をスリスリして甘えてくれ、お腹を見せてごろんと横になるような様子も見られました

 

そのあと、聴診や触診をしている間も全く暴れることはなく、なんと超音波検査もさせてくれました。超音波検査の間はさすがに嫌がる様子はありましたが、検査が終わって自由の身になると、また獣医師や看護師にも近づいてきて甘えてくれるのです。

 

この子は、血尿と頻尿という症状から、膀胱炎がまず強く疑われました。身体検査でも、下腹部(膀胱付近)の触診を嫌がることのほかには大きな異常はありませんでした。膀胱の超音波検査では、膀胱内に明らかなできものや結石は認められませんでした。

 

猫の膀胱炎の主な原因となるものは3つあり、①細菌感染によるもの、②結石によるもの、③ストレスによるものがあります。

実は、2か月程にご家族様が転職され、生活リズムが変わっていました。トイレ以外でのおしっこが見られるようになったのもそれ以降からであるとのことでした。

 

ご家族様のお話と、検査結果から、ストレス性の膀胱炎の疑いが強いと考え、治療を開始しました。飲み薬を飲むことが出来るとのことでしたので、診察当日は注射でお薬を入れ、その日の夜から飲み薬による治療を開始しました。

 

一週間後には、血尿や頻尿は見られなくなりました。病院では暴れてしまうために3年ほど通院が出来ず、混合ワクチンの接種や健康診断も出来ずに心配であったとのことでしたので、後日無事にワクチン接種と健康診断も実施することが出来ました。

 

猫ちゃんの往診

 

今、ご紹介させていただいた猫ちゃんのように、家の外に出ることや、病院という空間が苦手なだけで、検査や処置は上手にさせてくれる猫ちゃんもいます。この子は、私たちが往診に伺う度に、甘えた様子でお出迎えしてくれます。

 

多くのご家族様とお話をし、たくさんの猫ちゃんの往診に伺い猫と往診というスタイルはとても相性が良いと感じることが多いです。

 

もちろん通院することが出来るならば、機器や設備の整った病院で診察、検査を受けることをお勧めします。

しかし、猫ちゃんの性格や、ご家族様のご事情で通院が困難な場合は少なくないと思います。そんな場合には往診という診察の形もある、ということをぜひ頭の片隅に置いておいていただきたいです。

 

そして、往診について知りたい方や、往診による診察をご希望の方はぜひこちらよりご連絡ください。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室のご紹介

 

当院では、ご自宅に訪問する往診という形で犬猫の診察を行っております。台東区、中央区を含む23区内全域および周辺地域まで、訪問することが可能です。完全予約制で十分なお時間を確保して診察させていただくため、まずはご予約をお願いいたします。予約状況により、当日の診察も可能な場合がございますので、お急ぎの場合はお電話にてご連絡をお願いいたします。

 

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こんにちは!往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診獣医師です。

 

今日は雨模様ですが、最近は春らしく暖かい天気が続いて気持ちがいいですね。寒い間、あまりお散歩に行けなかったわんちゃんも存分にお散歩が出来る気候になったのではないでしょうか。

 

お外でのお散歩が大好きなわんちゃんもいれば、シニア期に入りお家でゆっくりと過ごす時間が幸せなわんちゃんもいます。往診専門動物病院わんにゃん保健室は、そんな高齢犬や高齢猫のお家でのご家族様との生活をサポートすることに特化しています。

 

 

私たち人間と同様に、犬や猫も高齢期に入ると、何かしらの介護が必要となってきます。そして、それは決まりきったものではなく、わんちゃんねこちゃんそれぞれに必要な介護の形、ご家族様の生活スタイルに合わせた介護の形は様々です。

 

当院は、数多くのシニア犬、シニア猫の在宅介護や在宅治療に携わってきました。ご自宅を訪問することで、ペットの生活環境や、ご家族様の生活スタイルも理解することが出来、その上で、たくさんある介護方法や治療方法の中からペットにとってもご家族様にとっても最適な方法をご提案することが出来ます。

 

大好きな家族である愛犬や愛猫に必要な最善の治療、介護をしてあげたい!!

高齢犬や高齢猫と暮らすご家族様は皆そう思っていらっしゃると思います。そのために必死に頑張った結果、体調を崩してしまう、悩みを抱え込んでしまうご家族様に出会うことも珍しくありません。

無理をしないでください。抱え込まないでください。ぜひ専門家にきちんと相談してください。

当院の往診は、その相談の手段の1つでもあります。

 

愛犬や愛猫の介護や在宅治療にお悩みの方、今後介護が必要になる時に備えて往診がどのようなものなのか知りたい方、まずは一度ご連絡ください。

 

 

本日は、当院で往診に伺っている、ミニチュアダックスフンドのモレちゃんをご紹介いたします。

 

16歳のモレちゃんとの出会い

 

現在175か月のミニチュアダックスフンドのモレちゃんは、心臓の病気と脳の病気を抱えています。また、約2か月前にお腹の中に腫瘤が見つかりましたが、投薬による在宅治療を続けています。安心できるお家の中で、ご家族様とゆっくりとした幸せな時間を過ごしています。

 

モレちゃんとの出会いは、昨年夏でした。

当時1610か月、最後の通院は2年前、壁にぶつかったり、隙間に首を突っ込んだりする行動が気になり始め、1週間ほど前から左にくるくる回る行動を始めたとのことでした。

 

身体検査をしてみると、心臓の雑音が聞こえ、背中の辺りにできものが破裂したような痕がありました。

そして、その日も左にくるくる回る行動が見られました。

 

高齢であり、2年間通院していなかったことから、全身の精査のために、初診日にお腹の超音波検査を実施、後日血液検査を実施し、その結果を元に今後の在宅治療の内容についてご相談をすることとしました。

 

検査結果からモレちゃんの症状は、僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれる心臓の病気と脳腫瘍または認知機能不全症が疑われました。

 

脳腫瘍の有無について精査するためには、MRICTなどによる全身麻酔下での画像検査が必須です。そして、脳腫瘍が見つかった場合、治療には、外科的切除や放射線治療、抗がん剤治療が必要となります。

モレちゃんのご家族様は、高齢のモレちゃんに負担をかけて通院による検査や治療をすることではなく、在宅で治療と介護をすることを選択なさいました。

 

ここから、当院とモレちゃんとご家族様での34脚の歩みが始まりました。

 

モレちゃんの在宅治療

 

モレちゃんはお薬を上手に飲むことが出来るため、日々の治療の中心は飲み薬です。

3週間から1か月おきの往診を行い、時間をかけてお話をお伺いし、モレちゃんの身体検査をした上で、お薬の量を調整していきます。必要に応じて、皮下点滴などの処置も行いました。

 

数回おきに血液検査も行い、経過も安定していたモレちゃんでしたが、初診から約半年が経過した今年2月、食欲が落ちてきたとのお話がありました。

その日の往診で、再度お腹の超音波検査を実施したところ、肝臓と脾臓に複数の腫瘤病変が見つかりました。

ご家族様とたくさんお話をして、飲み薬の種類や量を調整しながら在宅治療を続けることを改めて確認しました。

 

モレちゃんが旅立つ日は確実に近づいてきていました。この日、ご家族様におそらく4月上旬頃が限界じゃないかというお話をしました。

 

そんなモレちゃんのお家に、先日往診に伺いました。経過は安定しており、お部屋の中を歩き回っているとのことでした。

モレちゃんは私たちの予想を超え、現在もご家族様と変わらない毎日を送っています。

 

モレちゃんに会う度に、わんちゃんや猫ちゃんにとってお家でご家族様と過ごす時間がどれほど大切なのかということを改めて感じます。そんなモレちゃんとご家族様との出会いに心から感謝しています。

 

高齢ペットとの関わり方

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、往診獣医師がご自宅に訪問し、診察および治療を行います。通院することの出来ない高齢犬や高齢猫の治療を在宅で行うことが出来ます。

 

ペットの通院にお悩みの方、在宅介護や在宅治療についてご相談のある方は、まずはお気軽にご連絡ください。こちらからご予約、お問い合わせが可能です。

 

台東区、中央区などを含む23区内全域および周辺地域が対応エリアです。完全予約制ですが、当日の予約状況次第で当日の訪問が可能な場合もありますので、お急ぎの方はぜひお電話にてご連絡ください。

 

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こんにちは!往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診獣医師です。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご自宅まで往診獣医師が訪問し、ペット(犬、猫)の診療を行っております。

最近では、渋谷区からのご依頼を多くいただくようになりましたが、まだまだ往診専門動物病院を知らなかったという飼い主様が大多数であることを実感しています。

ちなみに、当動物病院は、東京23区全域、そして近隣地域まで訪問させていただきます。

当院では特に、病院が苦手な猫ちゃんの診療件数が多いです。

ワクチンの接種や健康診断、爪切りといった内容から、腎不全や心疾患といった慢性疾患を患う愛犬や愛猫のご自宅での看護のサポートなど幅広い診療に対応致しております。

毎日10時から19時まで、日曜祝日も診療しております。完全予約制で訪問させていただきますので、まずは受付時間内にお電話でご予約をお願い致します。

 

以前、猫の性格についてお話をさせていただきました。愛猫の通院に苦労する飼い主様は多いのではないでしょうか?キャリーに入れるだけで一苦労、キャリーの中では落ち着きがなく鳴き叫び、病院では警戒してほとんど検査をさせてくれない、そんな猫ちゃんはたくさんいます。出来るだけ通院の機会を減らしたいという思いは飼い主様皆様が抱えているのではないでしょうか。そのためには、猫ちゃんのSOSサインを知っておくことが必要です。SOSサイン、つまり病気の兆候です。今日は、猫ちゃんにみられる口内炎についてお話します。

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猫の口内炎

愛猫が口を気にしている、よだれが出ている、口を開けるときに鳴く、痩せてきた、食欲が落ちた、ご飯を食べなくなった、これらの症状は、口内炎による口の中の痛みが原因かもしれません。高齢期に入った猫ちゃんの食欲の低下は年のせいと思われ、見逃されてしまうこともあります。高齢期の猫ちゃんの食欲は確かに徐々に低下していくことが多いです。しかし、同時に身体のさまざまな部分で不調が出てくるのが高齢期です。どんなささいなことでも愛猫の状態の変化を感じた時には、ぜひ獣医師に相談してください。

 

猫の口内炎の原因はいまだ解明はされていませんが、口の中の細菌やウイルス、また免疫反応の異常が関与しているのではないかと疑われています。口の中の粘膜に炎症が起こり、腫れてしまったり、出血してしまったりすることで、痛みを生じます。炎症が重度の場合は、ご飯が食べれなくなるほどの強い痛みを生じることもあります。

同じような症状が見られる病気には、歯周病や口の中に出来る腫瘍もありますので、獣医師による診察と診断が必要です。また、高齢な猫ちゃんの場合は、腎不全の合併症として口内炎を発症している可能性も考えられるため、可能な場合には血液検査も実施した方が良いでしょう。

 

猫の口内炎の治療

治療としては、まず歯石がたまっている場合には全身麻酔下での歯石の除去(スケーリング)を実施し、口の中を洗浄します。その後、抗菌薬や消炎鎮痛薬を使用し、場合によっては抗ウイルス薬を使用します。

 

往診では、歯石の除去など全身麻酔を必要とする治療は行うことが出来ませんが、往診を必要とする、通院が困難な猫ちゃん達にとって必要なことは、処置の回数を出来る限り減らしてあげることだと考えています。抗菌薬と消炎鎮痛薬は、一度の注射で2週間効果が持続する注射薬を使用します。薬の内服が可能な猫ちゃんには、飲みやすいシロップの内服薬を処方します。血液検査の結果から腎不全が疑われる際には、併せて猫専用腎不全治療薬のシロップを処方します。

 

猫の口内炎は完治が難しい

猫の口内炎は、抗菌薬や消炎鎮痛薬による内科的治療で一時的に症状が改善しますが、投薬をやめると数週~数か月単位で再発を繰り返すことが多く、完治は難しいと言われています。内科的治療と併せて奥歯を全て抜歯する外科的治療を実施すると、完治や症状の緩和が認められることが多いとの報告もありますが、効果がない場合もあります。外科的治療を望まない場合には特に、猫の口内炎は長期的に付き合っていかなければならない疾患です。

 

往診専門動物病院では、往診獣医師がご自宅に訪問しペット(犬・猫)の診療をすることで、通院が困難なわんちゃんや猫ちゃんの定期健診も実施することが出来ます。診療の際に、往診では実施出来ない処置や検査が必要と考えられた場合には、ご希望に応じて二次医療施設をご紹介させていただくことも可能です。猫ちゃんにとっても、飼い主様にとっても無理のない診療をご提案させていただきます。猫ちゃんの通院にお困りの際には、ぜひ一度往診の受診もご検討ください。

 

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東京台東区/中央区/港区エリアのペット往診 動物病院
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こんにちは!往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医師です。

厳しい寒さが続いていますね。こんな季節は、家でこたつに入っている時間が至福の時です。

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家から出ることが億劫な季節にも、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、往診獣医師がご自宅に訪問してペット(犬・猫)の診療をさせていただくことが出来ます。高齢犬や高齢猫では特に、通院が困難な場合もあると思います。往診に伺える診療範囲は、台東区を中心に、文京区、新宿区、中野区などを含む23区全域および周辺地域です。日曜祝日も診療しております。ワクチン接種や、健康診断、腎不全や心疾患などの慢性疾患の在宅介護など、ご希望に応じて診療プランをご提案致します。シニア期のわんちゃんやねこちゃんがいるご自宅で考えていかなければいけないことをご一緒に相談しながら、往診獣医師による診察の上で、動物看護師による訪問介護をご提案させていただくことも可能です。完全予約制で、ご予約時間にご自宅を訪問いたしますので、受付時間内にご予約をお願いいたします。

 

先日、わんちゃんとねこちゃんのワクチンの種類と予防できる感染症についてお伝えしました。今回は、実際ワクチンを接種する際に気をつけることなど、ワクチンの接種の前に知っておきたいことをお伝えいたします。

 

そもそもワクチンとは何なのでしょう?どのようにして感染症を予防できるのでしょうか?

 

ワクチンによる感染症予防の仕組み

ヒトの病気で“おたふく風邪”がありますが、この病気は一度かかったらもうかからないと言われますよね。これは、一度かかるともう病原体が体内に侵入してこないというわけではありません。最初に病気にかかった時に、病原体の情報を体が取り込んで戦う術を覚え、いつでも戦える準備をしておくことで、2度目以降病原体が体内に侵入してきたら、病原体が体内で増殖する前に排除出来るようになるということです。これを獲得免疫と呼びます。

 

この獲得免疫の仕組みを利用して感染症を予防するために作られているのがワクチンです。ワクチンは、簡単に言うと、病気を発症させる能力を可能な限り失わせた病原体、またはその一部です。ワクチンを接種することで、病気を発症することなく病原体と戦う術、獲得免疫を得ることが出来ます。

 

ワクチンを接種する際の注意点

①子犬や子猫のワクチン接種はタイミングに注意

子犬や子猫は、生後すぐは母親から受け継いだ免疫機能が働いており、母親からの免疫機能が働いているときにワクチン接種をしても、自分自身の免疫機能が十分に獲得出来ません。生後約8週齢から約16週齢までの間に母親からの免疫機能が失われるのですが、どのタイミングで失われるかは個体差があります。母親からの免疫機能がある程度失われ、ワクチンの効果がきちんと発揮出来るタイミングに個体差があるため、子犬や子猫は数回ワクチンを接種する必要があるのです。子犬や子猫を家族に迎えた際には、一度動物病院を受診して、ワクチンスケジュールについて獣医師に相談すると良いでしょう。

 

②ワクチン接種は体調が万全の日に

体調が優れないときや、ストレスを受けているときには、ワクチンに対する反応が弱くなり、予防効果が十分に得られないことがあります。元気がないときや、下痢や嘔吐があるとき、旅行やトリミングなどストレスのかかるイベントの前後でのワクチン接種は控えましょう。

 

③ワクチンを接種した後は1日安静に

ワクチン接種後は、発熱があったり、少し元気がなくなったりすることがあります。ワクチン接種後1日は安静に過ごさせてあげるようにし、長時間の散歩や激しい運動、またシャンプーなどストレスのかかることは避けるようにしてあげてください。

 

④ワクチン接種後のアレルギー反応に注意

ワクチンは、動物の身体にとっては異物であるため、稀にアレルギー反応が起きることがあります。症状で多いものは顔面の腫脹で、ワクチン接種後数時間~半日以上後に現れることがあります。ごく稀に、ワクチン接種後1時間以内に呼吸困難など急性の激しい症状が出るアナフィラキシーショックを引き起こす場合があります。迅速に治療することで症状は改善されますが、治療が遅れると命に関わることもあります。

ワクチンを接種した後は、30分ほどは目を離さないであげてください。そして、1日は様子を見ていてあげられる日を選んで接種することが望ましいでしょう。アレルギーを疑う症状がみられた際には、ワクチンを接種してもらった病院にすぐにご相談ください。

 

◎ワクチン接種の必要性

注意すべきことが分かっていれば、ワクチンの接種は感染症から愛犬や愛猫を守るために非常に有効な方法です。室内犬や室内猫も、お散歩や病院への通院、サロンやペットホテルの利用など、他の動物と接触する機会が全くない子はほとんどいないでしょう。獣医師と相談の上で、必要な種類のワクチンを定期的に接種することをお勧めいたします。

 

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、往診獣医師がご自宅に訪問して、ワクチンの接種や健康診断を行うことも出来ます。若齢のわんちゃんや猫ちゃんでは、年一回のワクチン接種時に健康診断を、シニア期に入った高齢犬や高齢猫では、3か月から半年に一回の健康診断を実施してみてはいかがでしょうか。往診専門動物病院では10時から19時まで、土曜日曜祝日も診療しております(不定休。詳しくは診療カレンダーをご確認ください)。往診による診療をご希望の方は、受付時間内にご連絡の上、ご予約をお願いいたします。

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こんにちは!往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診獣医師です。

ペット(犬、猫)の往診専門動物病院では、ご自宅まで往診専門獣医師が訪問し、愛犬・愛猫にワクチンなどの予防接種も行うことができます。診療範囲は東京台東区をはじめ中央区、品川区を含む23区全域、そして近隣地区まで訪問させていただきます。日曜祝日も診療しておりますので、事前のご連絡の上、ご予約時間に往診専門獣医師がご自宅までご訪問させていただきます。

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今日はワクチンについてのお話ですが、今年もインフルエンザが猛威を振るっていますね。動物たちも体調を崩しやすい季節です。愛犬や愛猫に何かいつもと違う様子があるときには、すぐにかかりつけの動物病院に相談しましょう。

 

いろいろな事情で動物病院に連れて行くのが困難なわんちゃんやねこちゃんのために、往診専門動物病院わんにゃん保健室ではご自宅まで訪問して診察する往診を行っております。完全予約制で十分なお時間を確保して対応いたします。

わんちゃんやねこちゃんの性格や、生活環境、ご家族のご希望を考慮して、皆様それぞれに合わせた診療プランを提供いたしますので、動物病院に行くことができずお困りの際には、ぜひ一度お電話にてご相談ください。

 

寒い冬場は、体温の低下により免疫力も下がります。また、乾燥によりウイルスが体内に侵入しやすくなります。愛犬や愛猫に何かあった時に万全のケアをしてあげられるように私たちも体調管理に気を付けなければならない季節ですね。

 

少し時期は過ぎましたが、インフルエンザの予防のためにワクチンを接種した人も多いのではないでしょうか。わんちゃんやねこちゃんにも感染症の予防のためのワクチンがあることは多くの人がご存知でしょう。ワクチンで予防できる感染症の中には、命を脅かす可能性のある恐ろしい感染症もあります。今日は、当院でも取り扱っている狂犬病ワクチン、犬6種混合ワクチン、犬9種混合ワクチン、猫3種混合ワクチンで予防することの出来る感染症について簡単にご紹介します。

 

犬のワクチンと予防できる疾患

犬のワクチンには、日本では法律で接種することが義務付けられている狂犬病ワクチンと、任意で接種する混合ワクチンがあります。

 

〇狂犬病ワクチン

その名の通り、“狂犬病”を予防できます。

狂犬病は、犬だけでなくヒトを含む全ての哺乳類に感染する可能性がある感染症で、動物もヒトも発病するとほぼ100%死に至る恐ろしい感染症です。主に発病した動物に咬まれることで感染します。日本国内では、1957年以降狂犬病の発生はありませんが、アジアの国々やアメリカなど、日本と深く関わりのある国々では現在も発生しており、狂犬病ウイルスが日本国内に持ち込まれる可能性は多いにあります。その際に愛犬を守るため、そして日本国内で狂犬病を蔓延させないために年に一度、狂犬病ワクチンを接種しましょう。

 

〇混合ワクチン

その名の通り、複数の感染症を予防出来るワクチンを組み合わせて混合してあるため、組み合わされた種類によって予防できる感染症が変わってきます。
 

〈犬6種混合ワクチン〉

犬6種混合ワクチンで予防できるのは以下に挙げる感染症です。

①   犬ジステンパー

犬ジステンパーウイルスの感染により、発熱や食欲不振、鼻水や結膜炎、下痢など様々な症状を引き起こします。けいれん発作や震えなどの神経症状が現れることもあり、ワクチンを接種していない子犬で神経症状が現れた場合には、ほとんどの場合で亡くなってしまうとの報告があります。完治した場合でも、神経症状などの後遺症が残ることがあります。

 

②   犬パルボウイルス感染症

犬パルボウイルス2型の感染により、発熱や食欲不振、激しい下痢や嘔吐、白血球の減少などを引き起こし、重症化すると亡くなってしまうこともあります。生後2か月以内の子犬が発症すると、突然死してしまう場合もあります。妊娠中の感染は、流産や死産の原因にもなります。

 

③   犬伝染性肝炎

犬アデノウイルス1型の感染により、発熱や食欲不振、鼻水、腹部の痛みや下痢、嘔吐、時に神経症状を引き起こします。ワクチンを接種していない子犬で発症しやすく、発症した犬の10~30%が亡くなってしまうとも言われています。

 

④   犬伝染性喉頭気管炎

犬アデノウイルス2型の感染により、乾いた咳が数日から2、3週間程続きます。発熱や食欲不振、鼻水、扁桃炎など風邪のような症状がみられ、他の感染症を同時に引き起こして重症化することがあります。

 

⑤   犬パラインフルエンザ

犬パラインフルエンサウイルスの感染により、発熱や咳、くしゃみ、鼻水、扁桃炎など風邪のような症状を引き起こします。犬アデノウイルス2型など他のウイルスや細菌の感染を同時に引き起こして重症化することがあります。

 

⑥   犬コロナウイルス感染症

犬コロナウイルスの感染により、主に嘔吐や下痢を引き起こします。子犬が発症した場合には重症化することが多く、大人の犬でもパルボウイルスと同時に感染した場合には重症化することがあります。

 

〈犬9種混合ワクチン〉

犬9種混合ワクチンでは、犬6種混合ワクチンで予防できる感染症に加えて、以下の感染症が予防できます。

 

⑦   犬レストスピラ病

病原性をもつレプトスピラ菌の感染により発症します。レプトスピラ菌には、多くの分類があり、9種混合ワクチンには3種のレプトスピラ菌のワクチンが含まれています。“出血型”と呼ばれ発熱や極度の沈鬱、震え、嘔吐、口内や結膜の出血を生じる場合や、“黄疸型”と呼ばれ肝不全による強い黄疸が見られる場合があります。レプトスピラ菌は、地域によって流行する菌の種類が異なるため、獣医師とご相談の上でわんちゃんの活動範囲に合わせてワクチンの種類を検討してあげると良いでしょう。

 

◎猫のワクチンと予防できる疾患

 

猫には犬の狂犬病ワクチンのように法律で接種が義務付けられているワクチンはありませんので、ワクチンの接種は完全に任意です。

 

〈猫3種混合ワクチン〉

猫3種混合ワクチンで予防できる感染症は以下の通りです。

 

 ①猫ウイルス性鼻気管炎

 猫ヘルペスウイルス1型の感染により、目やにを伴う結膜炎やくしゃみ、鼻水や咳などを引き起こします。発熱や食欲不振も見られ、他のウイルスや細菌が同時に感染することで重症化することがあります。眼の症状が悪化すると、失明してしまう可能性もあります。

 猫ヘルペスウイルス1型は、一度感染すると症状が改善されてもウイルスが体内に残り、ストレスなどにより免疫力が低下した際に症状が再発してしまうため、生涯付き合っていく必要があります。

 

 ②猫カリシウイルス感染症

 猫カリシウイルスの感染により、発熱や元気消失、くしゃみ、鼻水、涙などを引き起こします。治療により約2~3週間で治癒することが多いですが、他のウイルスや細菌が同時に感染すると重症化して肺炎を引き起こす場合もあります。

 

 ③猫汎白血球減少症

 猫汎白血球減少症ウイルスの感染により、子猫の運動失調症や、老齢猫の嘔吐や下痢などを引き起こします。妊娠中に感染すると流産や死産の原因となります。

 

ワクチン接種の必要性

わんちゃんやねこちゃんを苦しめ、時に命をも脅かす可能性のある感染症の予防のためにワクチンの接種はとても有効な手段です。ご自身の愛犬や愛猫にはどのワクチンの接種が必要なのか、獣医師とご相談いただきワクチンを接種することをお勧めいたします。

 

わんにゃん保健室では、往診による各種ワクチンの接種にも対応しております。通院することが出来ないためにワクチン接種を諦めてしまっている方も、ぜひ一度お電話にてご相談ください。

 

次回は、実際にワクチンを接種する際に気をつけることなど、ワクチン接種の前に知っておきたいことをお伝えいたします。

 

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