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2021年11月アーカイブ

猫ちゃんと暮らしているご家族様なら、ほとんどの方が知っている病気に「腎不全」があがると思います。

 

なんでこんなに腎不全が有名なのかっていうと、ほとんどの猫ちゃんが腎臓を悪くするからです。

 

腎臓が悪くなるとどうなるのかってことですが、以下に大まかな症状を書きましたので、家にいる猫ちゃんが当てはまっていないか、セルフチェックしてみてください^^

 

◻︎お水をたくさん飲むようになった

◻︎おしっこの量が増えた

◻︎おしっこの色が薄くなった

◻︎おしっこの臭いが薄くなった

◻︎食欲が下がった

◻︎痩せてきた

◻︎吐き戻す頻度が上がった(週2回以上になった)

◻︎たまに痙攣発作を起こす

 

その他にもたくさんありますが、まずは気付きやすいところからです。

 

これらのどれか一つでも当てはまれば、即検査を受けてください。

 

今日は、猫ちゃんの腎不全3症例についてお話しさせていただきます。

 

お家でゆっくりマイペースに暮らす猫ちゃんの体調判断に、これらが参考にあれば幸いです^^

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症例1. 猫、13歳、1週間前から嘔吐の頻度が増えた(東京中央区勝どき/猫往診)

カンタくん、13歳、去勢雄、3.5kg(最盛期6.2kg)

 

もともとは動物病院に通院できたタイプの猫ちゃんでした。

 

そのため、年1回は健康診断を受けていたそうです。

少しずつ、血液検査での腎臓の数値が進んできているとは言われていましたが、特別大きな症状を示していなかったとのことでした。

 

血液検査では腎不全とそれに伴う肝数値上昇など、いろんなところに影響が出ているような所見でした。

 

カンタくんに認められた所見は以下のものです。

 

・多飲多尿(お水をよく飲み、おしっこをよくする)

・尿比重の低下(尿が薄くなった)

・食欲低下(ドライフードをほとんど食べない、おやつは食べる)

・削痩(徐々になのであまり気付けなかった)

・1日4~6回程度の嘔吐

 

本当は腎臓系療法食に切り替えてほしいとのことですが、食欲が下がっている猫ちゃんに対して、さらに今より美味しくないであろう療法食を食べてね!って酷すぎるため、内服薬2種類と、皮下点滴でコントロールしていきました。

 

現在は、1週間に1回程度の皮下点滴と毎日の内服薬、3ヶ月に1回の血液検査と超音波検査(エコー検査)で、症状なく過ごせています。

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症例2. 猫、18歳、3ヶ月前からふらつく(東京中央区晴海/猫往診)

美春ちゃん、18歳、避妊雌、2.8kg(最盛期4.2kg)

もともとは東京足立区千住でずっと暮らしていて、1年前に東京中央区晴海に引っ越され、それ以来動物病院に連れて行っていなかったとのことでした。

美春ちゃん人懐っこくおとなしい性格なのですが、キャリーに入ると泣き叫んでしまい、失禁・脱糞で大変なことになってしまうことがトラウマなので、あまり外出はさせたくないとのことで、往診切り替えで在宅医療を選択されました。

 

美春ちゃんに認められた所見は以下のものです。

 

・多飲多尿(お水をよく飲み、おしっこをよくする)

・尿比重の低下(尿が薄くなった)

・食欲低下(おやつしか食べてくれない)

・削痩(徐々になのであまり気付けなかった)

・1日4~6回程度の嘔吐

・よく転ぶようになった

 

血液検査では腎臓の数値がOVERとなっており、かなりの重症でることが分かりましたので、安定するまでは1日2回の往診で集中的に点滴と血液検査をしていきました。

 

最初の3日は1日2回の往診、以降は1日1回として、10日ほどで安定したことから、現在は内服薬と週1回の点滴、1ヶ月に1回の血液検査となっています。

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症例3. 猫、15歳、頻尿(東京中央区銀座/猫往診)

みぃちゃん、15歳、避妊雌、3.2kg(最盛期4.5kg)

銀座〜築地あたりで拾われた猫ちゃんということもあり、結構グルメだったとのことです。

いろんなものを食べていたんだろうと考え、動物病院に何度か連れて行って検査してもらったことはあったが、もう5年ほど連れて行けていなかったとのこと。

みぃちゃんも、やはり通院が苦手な性格でした。

お話を聞いていくと、頻尿というほどではなく、トイレの回数も1日4回くらいだったのが、1日6回くらいになったということでした。そして、1回量もちゃんとしているとのことでした。

最初は膀胱炎を疑っていたのですが、膀胱炎だと1日中ず〜っとトイレを行き来して、トイレを見るとそんなに出ていない、というのを繰り返します。

 

血液検査とエコー検査、尿検査にて、尿比重の低さと軽度の腎不全を確認しました。

 

みぃちゃんに認められた所見は以下のものです。

 

・多飲多尿(お水をよく飲み、おしっこをよくする)

・尿比重の低下(尿が薄くなった)

・削痩(徐々になのであまり気付けなかった)

 

内服薬だけでコントロールできており、今も頑張って2種類の内服薬を飲ませてもらっています。

 

というような感じで、猫ちゃんで腎不全を疑う所見って、結構日常生活の中に潜んでいたりします。

 

猫ちゃんと暮らしているご家族様は、なかなか簡単に動物病院に連れていけない場合が多いと思いますので、セルフチェックを心がけましょう!

 

今回の3症例や、腎不全かもチェックと似たような症状がある場合には、早めに検査をしてあげるのがおすすめです。

 

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動物病院への通院が難しければ、ご自宅まで来てくれる往診専門動物病院までご連絡ください。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室は、東京中央区、東京江東区、東京台東区、東京江戸川区に拠点を構え、東京23区から近隣地区まで獣医師と動物看護師で訪問しています。

 

まずはご連絡いただき、どんなことができるのかを一緒に考えていきましょう。

 

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「動物病院への通院から、往診専門動物病院に切り替えるタイミングはいつでしょうか。」

 

多くのご家族様からいただく質問です。

 

往診への切り替えタイミングはいつからなのでしょうか?

 

その参考になればと思います。

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①無難に通院できるうちは通院

元気な時は、というと語弊があるかもしれませんが、動物病院に通院できる間は、多くの方が通院の選択肢を選ばれているように感じます。

 

嘔吐、下痢、食欲不振などに対して、症状だけをみて対症療法としての治療を選択するのであれば、往診専門動物病院も通常の動物病院もさほど差はありません。

 

しかし、症状に対して、鑑別診断と言われる、「もしかしたら〇〇という病気かもしれない」というものを複数個あげて、それらの可能性を探るべく検査に踏み切り、さらに必要であれば麻酔をかけた検査まで、というような、「診断」を求めるのであれば、間違いなく動物病院への通院が必要になってきます。

 

しかし、地域にある、俗にいう一次診療施設に該当する動物病院の多くは、確定診断を下し治療に踏み込むというようなステップを飛ばして、まずは治療先行で診療を進めていくことが多いと思われます。

 

検査を進めるには、それなりの費用と、わんちゃん・猫ちゃんへのストレスがかかってくることから、なかなか診断を求めて精査していくところまで、そう簡単に踏み込めないという現実があります。

 

多くの一過性の症状に対する対症療法であれば、往診専門動物病院で十分対応できることが多いです。

 

しかし、単純に費用が動物病院への通院と比較すると高くなってくることを考えると、やはり、通院できるうちは動物病院に通院させるという選択肢をとられることがおすすめです。

 

このような背景はあるものの、中にはどうしても動物病院が苦手だったり、通院すること自体が難しい性格だったり(特に猫ちゃんに多い)すると、症状が出ていても、そのうち治るだろうとたかを括ってしまいやすい傾向にあるかと思われます。

 

これは危険な判断になりかねないので、このような場合には、すぐに往診専門動物病院に連絡するようにしましょう。

 

②治療が見込めないのであれば往診

では、往診専門動物病院への切替のタイミングはいつになるのでしょうか?

 

それは、「治療が見込めないと判断されたとき」です。

 

この言葉を聞くと、心にドッと重みを感じるかと思いますが、そんなことはなく、もう積極的な検査や治療をするのではなく、必要最小限の検査でストレスを軽減してあげ、余生はこの子なりにのんびりと過ごさせてあげたい、と考えた時がこれに該当します。

 

病気であげるのであれば、腎臓病、心臓病、肝臓病、がん(腫瘍)、てんかん、認知症、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、糖尿病などなど・・・あげていけばキリがないのですが、意外にほとんどの病気が該当してきます。

 

週に何回か、月に何度かなど、ある程度定期的に動物病院へ通院し、検査と処置をしてもらっているような病気であれば、内容次第で往診に切替ができると考えています。

 

例えば、猫ちゃんの腎不全です。

 

ステージにもよりますが、最初はご飯、次に内服薬、最後に点滴となっているだろうなと思うのですが、検査は血液検査と尿検査、動物病院によっては血圧測定もされるかと思いますが、これらは往診で対応できることが多いです。(当院では血圧測定は積極的に行なっていませんので、もしされたい場合にはご相談ください)

 

ほとんどの猫ちゃんで、キャリーに入れられ、揺られながら動物病院へ向かうことは難しいことと思われます。中には、それで血圧が上がり過ぎてしまい、帰ってきたらぐったり、食欲もなく、嘔吐下痢が始まってしまった、ということも少なくありません。

 

・月1回〜3ヶ月に1回程度の往診による血液検査、尿検査など

・必要に応じた内服薬の処方

・必要に応じた皮下点滴処置

 

このプランであれば、月1回の往診で十分ですので、無理に負担をかけてまで、動物病院へ通院する必要はありません。

 

そして、今後皮下点滴の頻度が増えてくるようであれば、往診で獣医師が毎回来て処置するのではなく、ご希望があればご家族様だけで皮下点滴ができるように、しっかりと皮下点滴指導をさせていただきます。

なお、内服薬が苦手な猫ちゃんがほとんどですので、あの手この手を一緒に考えながら投薬方法を相談したり、またはシリンジなどスポイトのようなものを使用しての投薬指導など、ご家族様の希望される内容に基づいて多岐にわたる提案をさせていただきます。

 

③酸素室が必要になった時

呼吸状態が悪かったり、貧血がひどかったりなどすると、体内をめぐる酸素量(酸素供給量)が不十分となり、大気中の酸素濃度では苦しくて生活できない状態までになることがあります。

 

これに該当するのが、心臓病と末期の腎臓病やその他病気だと思われます。

 

例えば、トイプードルで肺水腫を伴う僧帽弁閉鎖不全症という症例です。

動物病院への通院は、むしろ優しい動物看護師さんたちにたくさん撫でてもらえるから大好きで、定期的に動物病院へ通院し検査していたのですが、肺水腫を発症(心臓の病気が進行)してしまってことをきっかけに、酸素室ありきでの生活を余儀なくされてしまいました。

 

本当であればもっとたくさん検査してあげたいし、治療だって受けさせてあげたいというお母さんの願いとは裏腹に、リビングではある程度の時間(15分程度)、運動を伴わなければ生活できていましたが、少しでも興奮すると、舌の色が紫色になってしまう(チアノーゼ)状態を繰り返してしまうため、往診に切り替えました。

 

往診では、検査や処置の前に酸素室内の酸素濃度を上げて十分にこの子を酸素化し、素早く検査・処置を終わらせて、すぐに酸素室に戻して呼吸状態の悪化を防いでいきます。

 

わんにゃん保健室では、さらに酸素ボンベを持ち込み、検査・処置中は純酸素を嗅がせながらの厳戒態勢で臨んでいます。

 

このように、呼吸状態が悪くなってしまい、大気中の酸素濃度では生活が難しくなってきた場合には、満を辞して往診に切り替えることをお勧めします。

 

④大型犬で抱っこが必要になった

大型犬だと、例えば腰が痛くてうまく歩けなくなってしまっただけでも、動物病院へ通院することが難しくなることがあります。

 

痛み止めさえ効いてしまえば、おそらくまた動物病院へ通院できることと思われますが、それまでは無理に動かさずに、往診の獣医師を呼んで治療してもらうことがおすすめです。

 

運動器疾患以外でも、嘔吐、下痢、食欲不振でぐったりなど、こういった場合にも、実は通院できないとされるケースは多くあります。

 

例えばラブラドールレトリバー(36kg)、脾臓腫瘍(がん)の症例では、急に立てなくなり、嘔吐と軟便、食欲不振があったので抱っこして動物病院に行こうとしたところ、抱っこを嫌がり鳴いてしまうため、2階がリビングだったのですが、1階へ下ろすことができずに往診に切り替えたということもありました。

 

病気になると、言葉で意思疎通ができる私たち人間ですら不安になるのに、言葉での意思疎通が私たちとできない犬猫からすれば、よりその不安は大きいものと思います。

 

それに、大型犬の場合には普段から抱っこされるのに慣れていないため、持ち上げられることに対して恐怖心を示すのは当たり前です。

 

こういう場合にも、無理をせずに往診に切り替えてあげるようにしましょう。もちろん、状態が安定したら、獣医師の判断のもと通院に切り替えるように相談していただけると思いますので、「今のこの子にとっての最良とはなんだろう。」ということを常に考えてあげてください。

 

 

今は当たり前のようにできている動物病院への通院が、当たり前ではなくなる瞬間がいつか訪れます。

 

その時に、「犬猫にも往診専門の動物病院がある」ということを、頭の片隅に置いておいていただければ、きっといつか大きな助けになることと思われます。

 

犬猫にとって、飼い主様が全てであり、その飼い主様が下した決断で、この子の運命が決まります。

 

困った時は、まずはかかりつけの動物病院の獣医師に相談してみましょう。

 

通院が難しいと感じた場合には、症状が治まるのを待つのではなく、往診専門動物病院に相談しましょう。

 

東京23区とその近隣地区(千葉、埼玉、神奈川含む)であれば、当院が対応できますので、お困りの際には、まずはご連絡ください。

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過去に犬の膵炎関連の記事を書いていますので、気になる方は是非読んでみてください!

急な食欲廃絶と嘔吐が止まらない(犬/東京目黒区/緩和ケア)

高齢犬の膵炎(嘔吐/食欲なし/動けない/東京中央区)

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ペットの緩和ケアと看取りのお話

ペットの緩和ケアやターミナルケアをお考えのご家族様向けに参考ページを作成しました。

今後、もし慢性疾患など、治療による根治ではなく、症状や病状のコントロールのみと診断された場合、通院で今後も診てもらうか、在宅に切り替えるべきかを考える参考にしていただければと思います。

ペットの緩和ケアと看取りのお話

是非ご一読ください。

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過去に猫の腎不全関連の記事を書いていますので、気になる方は是非読んでみてください!

慢性腎不全を治療中の16歳の猫ちゃん(東京墨田区)

元気がなくなった高齢犬(東京墨田区)

慢性腎不全の猫(東京葛飾区)

ふらつく猫(東京板橋区)

 

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命を迎えるということは、見送るということです。

今回お話しさせていただくのは、わんにゃん保健室で在宅ターミナルケアを実施した、高齢犬で保護犬だったバウちゃんです。愛の溢れるご家族様に見守られながら、2021年10月23日、虹の向こうにお引越しされました。

高齢犬と暮らしているご家族様はもちろん、元気いっぱいのわんちゃん、猫ちゃんとくらいしている方、さらにはこれから命を迎え入れようとお考えのご家族様。

その子たちを全力で愛してあげてください。そして最後は、笑顔で送り出してあげましょう。

常に考えておいて欲しいこと:急変は常に起こりうる、ということ

1週間前までは普段と同じようにご飯を食べてくれて、一緒にお散歩にも行けていたのに、急に足腰に力が入らなくなったのか、お散歩はおろかご飯を食べることすら辛そうになってしまう。

高齢になったわんちゃん、猫ちゃんと暮らしているご家族様は、常にこの急な変化を予想していなければいけません。

この変化は、実は急に出たものではなく、徐々に進行していたものが、ある一定水準を超えたところでパツッと糸が切れかのように症状を出すのだと考えています。

おそらく1週間前もそれなりに痛く、気持ちが悪かったのかもしれないですし、それでも大好きなご飯やお散歩への精神が勝り、肉体を凌駕していたのかもしれません。

日々の変化をこまめにチェックし、些細な変化だとしても、実は些細な変化ではなく決定的な所見かもしれませんので、診察の際に担当獣医師に前回診察からの変化をお伝えしてください。

ポイントは、元気(運動性)、食欲(どのくらい食べたのか、普段の何割くらいなのか)、排便(便の状態、頻度など)、排尿(尿の色や臭い、頻度や量など)です。

大変だと思いますが、ご家族様しかできないことです。一緒に頑張っていきましょう!

ペット往診依頼までの経緯

もともと体が丈夫だったこともあり、健康診断程度でしか動物病院にかからないで13歳までこれたという中・大型犬のバウちゃん。

パピーの頃に保護されたバウちゃん、ご家族様の元に引き取られ、愛情をいっぱい注がれてすくすくと育ってきました。 お姉さんのお部屋が好きとのことで、リビングで生活し、寝るときはお姉さんのお部屋だったそうです。

かかりつけの動物病院にて、2019年頃に乳腺の病気を確認したのですが、このまま様子を見ていくこととなり、その後もずっと安定していたとのことでした。

それがここ数日で、乳腺の病気が急に大きくなってきてしまい、自壊して出血してしまったとのことでした。

昼夜鳴いて、お母さんたちを呼ぶとのことでした。

呼吸も苦しそうだったのですが、2日前までは食事ができていることから、このままゆっくり過ごさせてあげようと考えていたのですが、徐々に弱ってきたバウちゃんを前に、最後に何かしてあげられることはないかと思い、当院まで往診のご連絡をいただきました。

初診時の診療内容

初診では、今までの経緯を伺い、今考えられることと検査プラン、処置・処方プラン、そしてご家族様のご意向をしっかりとヒアリングさせていただき確認した上で、今後の診療プランを立てていきます。

わんにゃん保健室では、通常診療の初診は1時間~1時間半程度、緩和ケア・ターミナルケアの初診は1時間半~2時間程度の時間をかけて、今までの経緯、ペットの状態確認およびご家族様のご意向をしっかりとお伺いさせていただいた上で診療を行なっております。

通常の動物病院との大きな違いは、ゆっくりとお話しできるところです。バウちゃんの初診では、おおよそ2時間ほどお時間をいただきました。

1週間ほど前までは普通にご飯を食べ、散歩に出かけられていたが、急に歩けなくなり、ぐったりしてしまったとのことでした。

乳腺の病気(乳腺腫瘍疑い)のところから出血してしまい、お母さんのTシャツを着せて生活していたとのことでした。呼吸も苦しそうで、一番の問題は昼夜鳴いてしまうので、痛いのか苦しいのかってずっと考えてしまっていることです。

高齢犬の特徴で、「夜鳴き」がありますが、夜鳴き=認知症!と判断するのではなく、それは要求吠えである可能性も非常に高いと考えています。

実際に、処置を入れた後から夜鳴きが止まったことを考え、バウちゃんも何かを訴えていたのだと判断しました。

何を訴えていたのかは定かではありませんが、要求吠えが止まりぐっすり眠れていたことから、体が楽になったのは間違いないと考えています。

初診では、乳腺腫瘍の大きさと症状から乳腺腫瘍の全身転移を疑い、もうご自宅から移動させて精査するのは難しいことから、ご自宅でゆっくりと残りの時間を過ごさせてあげるためのターミナルケアの診療プランを組ませていただきました。

検査内容は、血液検査と超音波検査を酸素ボンベから純酸素を流しながら酸素化した状態を作り、呼吸に負荷の少ない環境を作って実施しました。

今ある異常所見を負担のない範囲で把握し、限定されたデータではありますが、そのデータの中から最良と考えられる処置・処方プランを構築していきます。

自壊した乳腺の保護の仕方を検討し、薬は注射薬を用いて皮下点滴と一緒に背中の中に流し込みました。

できるだけ快適に、かつご家族様に負担がかからないようなプランを構築していきます。

初診の翌日

翌日にお伺いすると、処置内容が功を奏したのか、昨日の診察後から鳴きがなくなり呼吸も落ち着いて、いびきかいて寝ていたとのことでした。ぐっすり眠れていたのはひさしぶりで、とても嬉しかったとのことでした。

それを聞いて、私たちも本当に嬉しかったです。

何気ない愛犬・愛猫の幸せそうな寝顔を見れることを、今は当たり前だと思っていますが、そうじゃない時期がやってくるということを、犬猫と生活されているご家族様方へ、この掛け合いからお伝えできればと思います。

食事に関しては、ドライもウェットフードも食べてくれなかったが、おやつはすごい食べてくれたとのことでした。

嘔吐や吐き気を示す所見をなかったとのことでした。

自力でお水を飲み、おしっこもしてくれたとのことでした。

ご家族様がいる間はいいのですが、やはり一人になると、乳腺のところをずっとなめてしまっていたとのことでした。

皮膚バリアが崩壊した状態にある部位は、犬猫からすれば気になってずっと舐めてしまうのは当たり前であり、おそらく野生の本能だと思います。

しかし、口腔内にはたくさんの雑菌がいるため、なめれば舐めるほど悪化してきます。

そのため、本来であれば物理的な障壁を作成し、舐められなくする必要があります。例えば、エリザベスカラーのようなものです。

回復期の犬猫であれば、間違いなくエリザベスカラーの設置や専用の洋服を着せるなどして、ある程度ペットグッズとして市場にある商品を使用することができるのですが、高齢犬・高齢猫において、自分の体を支えることすらままならない状態の子に対してどこまで耐えられるのかは、結構至難の技です。

経験上、ほぼ全てがご家族様によるDIYになっています。また、既製品で対応できそうなものがあれば都度ご紹介させていただきますが、結局DIYになっているというのが現状です。

今回は、自壊した乳腺に対して出血のコントロールとカバーをメインに考え、母乳パットと手ぬぐい、その上からお母さんの洋服を着せるというプランで進めていきました。

新しい洋服を着ると、なんとなく気分がよさそうなバウちゃんでした。

その後、呼吸の苦しさが少し増したことから、ご自宅に大型の酸素発生装置を設置しました。

呼吸状態が悪い子に対して、酸素供給ができることは、何より大切であると考えています。

少しでも楽に、残りの時間を過ごそうね!

その後の経過

その後は安定し、ご飯も少しではあるのですが食べてくれ、夜鳴きもなく初診の頃よりは快適に過ごせているとのことでした。ただ、10日間ほど便が出ていないことが気になっていました。

排便を促すことを目的に、シロップ剤を使用することになりました。

診察開始から一番いい顔を見せてくれていたバウちゃんでした。

この日も血液検査と超音波検査を実施し、ご自宅で使用してもらう皮下点滴内容をお渡しさせていただきました。

最初の頃と比べ、ご家族様がどんどん強くなっていくのを、診療を通じてひしひしと感じました。

急変と旅立ち

血液検査結果は一向に良化せずでしたが、全身状態として元気を取り戻しつつあったバウちゃんでしたが、10月22日の夜に急にぐったりしてしまい、23日早朝に往診にお伺いさせていただいたところ、右目が開きづらいような状態で、可視粘膜(唇の粘膜の色や舌色)が白さを大きく増していて、全身で出血が起きたことが疑われました。

診療時に排尿し、尿は黄色さを超え、おそらくオレンジ色であることから黄疸尿であると考えました。この日に実施した血液検査で黄疸が出ていたことから、もう体は限界だという合図だったのかもしれません。

久しぶりの排便を、診療時に少し認めたのですが、少し黒さを含んだ緩い便が出てきました。もしかすると黒色便かもしれないと疑いました。

黒い海苔の佃煮みたいな軟便~水っぽい下痢が出てきたら、それは旅立ちの合図になるかもしれません。治療中のわんちゃん・猫ちゃんであれば、緊急入院を視野に入れて動物病院へ駆け込む覚悟をしましょう。

実際のところ、貧血が大幅に進行していました。DICと言われる、体が限界の状態だったのかもしれません。

その日の診療を終え、安定することを祈っていた矢先、夕方にお電話をいただき、旅立ったことを教えていただきました。

最後は、お母さん、お兄さん、お姉さんに見守られながら、静かに眠りについたとのことでした。

予定よりも駆け足になった虹の向こうへのお引越しでした。

不思議なことに、わんちゃん、猫ちゃんってお別れの日を選べるんじゃないかなって思うことが多々あります。

また、あの日に見せた元気そうな姿は安定していたのでなく、エンジェルタイムだったのかなって思いました。そして、きっと最後は、安心して旅立てたのだと思っています。

バウちゃん、そして闘病を必死に支えてくれたご家族様、本当にありだとうございました。
一緒に頑張れたことを、スタッフ一同光栄に思います。
バウちゃんのご冥福を、心からお祈り申し上げます。

最後に

ペットを迎えるということは、命の責任を取るということであり、それは簡単なことではないです。
そして、迎えるということは、見送るということです。
お別れは必ずやってきます。その日まで、全力で幸せにしてあげてください。

なかなか通院させられないタイプのわんちゃん、猫ちゃんには、往診という選択肢があります。また、往診は動物病院に付随するものでなく、時間の融通がきくことを考えると、できれば往診専門の動物病院がおすすめです。

なお、緩和ケアやターミナルケアでは、通常の往診よりも密な診療プランを組む必要性が出ることから、その往診専門動物病院の診療体制で選ばれるのがいいかと思われます。

往診専門動物病院わんにゃん保健室は、犬猫の在宅緩和ケア及びターミナルケアに特化してチーム医療をおこなっています。 いつから往診にすればいいのか、どんな時に往診を呼ぶべきなのか、など、参考となるページを作成しましたので、今後往診に切り替えたい、家で看取ってあげたいなどをお考えのご家族様は、是非そちらを一読いただければと思います。

通院できないからと諦める前に、まずは往診専門動物病院までご連絡ください。

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皆さんは、「誤嚥性肺炎」ってをご存じでしょうか?

 

人の医療では、よく赤ちゃんと高齢者が発症しやすい病気なのですが、実は犬猫でも同じです。

 

飲み込んだご飯やお水、嘔吐物などが誤って気道に入ってしまい、通常だと咳が出て、それらを吐き出そうとするのですが、それがうまくいかずに肺に流れてしまって引き起こされます。

 

高齢の犬猫に対して食欲がない場合に、無理矢理にでも栄養を取らせたいという目的から、「強制給餌」を行うことがあります。

 

強制給餌とは、その名の通り、半強制的に喉の奥にご飯を流し込む手法です。

 

回復期であれば止むを得ないと考え実施することが多いのですが、緩和ケアの後半やターミナルケアでは、あまり望まれないご家族様がいるが事実です。

 

少しでもお腹が減っているだろうから、少しでも栄養を摂らせてあげたいというご家族様の意志とは裏腹に、食欲がないのにご飯を流し込まれるのは、やはり、ペットたちからすれば苦痛なのでしょう。

 

加えて、顔や鼻(マズル)を押さえられるのが好きじゃない犬猫がほとんどです。

 

やればやるだけ、栄養は入ります。

 

しかし、愛犬、愛猫からすれば、「なんでそんなに嫌なことをするの?」って気持ちになるのか、頑張りたい飼い主様の気持ちに逆行するように、どんどん心の距離ができてきます。

 

立ち上がるだけで、逃げるようになることもありますし、人が起きてる時間をずっと隠れてしまっていることもあるかもしれません。

 

それでもやってあげたいし、栄養が入ればふらつきや、はたまた貧血などの状態も改善するかもしれない!って期待もあります。

 

もし皆さんでしたら、自分の子に強制給餌、やってあげたいですか?

 

今日は、強制給餌にはつきものになりやすい誤嚥性肺炎について、予防方法なども含めてお話していきます。

 

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誤嚥性肺炎について

誤嚥性肺炎とは、冒頭にお話しさせて頂いた通り、食道に入るべきものが誤って気道に入ってしまった際に起こる肺炎です。

 

赤ちゃんや高齢者は、吐き出す力が弱かったり、免疫が落ちてしまっているため、誤嚥性肺炎が命に関わることも多々あります。

 

肺炎が命に関わるというのは、誤嚥性肺炎に関わらず、風邪の悪化やインフルエンザ、流行りの新型肺炎などでも共通しているので、皆様も肺炎にはお気をつけください。

 

話しを元に戻しますが、人と同様に、犬や猫でも、子犬や子猫、特に高齢犬や高齢猫では誤嚥性肺炎がとても多く見られます。

 

そして、そういった子たちは別の疾患で重症な中で誤嚥性肺炎を起こしてしまったり、老齢で体力的にすでに立つことができない場合が多く、治療が難しく、それが直接の原因となって命を落としてしまうことも少なくありません。

 

 

強制給餌での誤嚥性肺炎予防

 

1. 正しい姿勢であげましょう

 

姿勢は特に重要です。

 

寝転がった状態で上げようものならば、うまく飲み込めずにむせってしまって当然です。

 

私たちも、寝た状態で何かを飲み込むのって難しいと感じると思います。液状のものであれば、ストローが補助してくれますが、だとしても、それは口に含むまでであって、飲み込むのは結局難しいです。

 

姿勢を正さずに口にご飯を入れられてしまった場合には、基本的には自分で飲み込めない分はちゃんと吐き出してくれますが、何かの影響でむせてしまった瞬間に誤嚥の可能性があります。

 

注意しましょうね!

 

体勢の維持には左右から抑え込むクッション素材が最適です^^

 

2. 呼吸状態

 

苦しそうな時は、無理に責めないでください。

 

通常は気管への道が開いているのですが、飲んだり食べたりするときには、気管への道を遮断し、食道への道が開かれます。

 

この開閉作業は自動で行われていますが、老化現象というべきなのか、この作業をたまに失敗するようです。

 

ましてや、呼吸が苦しければ、常時気道への道を優先して確保し、頑張って呼吸して全身にぎりぎりの酸素を供給している状態だと思います。

 

そこにご飯(特に液状は要注意!)が入ってきたら、無理矢理気道を閉じて、食道への道を開かなければいけません。

 

もちろん、飲み込み終わるまでは気道が開きませんので、苦しさは増します。

 

そして、さらにもう一口と、ペットの顔を保持し上に向け口の中にご飯を流し込んだ時、低酸素状態に耐えられずに呼吸してしまった犬猫に誤嚥させてしまう、というような流れです。

 

呼吸状態が悪い犬猫への強制給餌は、酸素化してあげることが何より重要です。

 

在宅酸素を、動物病院から、または専用業者からレンタルできるかと思いますので、かかりつけの動物病院に尋ねてみましょう!

 

3. 1回量に注意

わんちゃんならまだしも、ここでは猫ちゃんのことをメインで話していきます。

 

猫ちゃんの場合、やってみて感じるのは、一回に0.5ml〜1ml程度までにしたほうが無難だと思います。

 

また、1回の食事で流し込める量は5ml程度から開始し、徐々に増やしていくのがお薦めです。

 

猫ちゃんの胃袋はそこまで大きくない(犬と比較してそこまでって感じです。)ということを知っておくのが大切です。

 

おおよそ、額の大きさだと言われています。

 

たくさん食べてほしい気持ちはわかりますが、一気に入れすぎて吐き出させてしまった結果、体力を奪うだけになってしまった、という悲しい結果にならないように、気をつけてあげてくださいね^^

 

というような感じで、今回は強制給餌における注意点を3つご紹介させていただきました。

 

まだまだポイントはありますが、その子の状態や性格、そして実施するご家族様を含めた生活環境などが要因として加わってくるために、これ!というパターン決めが難しいです。

 

そのため、実際に強制給餌をやりたいと、ご家族様が判断した場合には、かかりつけの動物病院でやり方を教わることが、まずは大切かと思われます。

 

また、もし動物病院への通院が難しい場合には、きてくれる往診の獣医師を片っ端から電話してみる、という方法もまた一つです。

 

東京都内、特に中央区を含めた23区および埼玉県、千葉県、神奈川県の東京近郊であれば、私たち、往診専門動物病院わんにゃん保健室がお伺いできますので、お困りの際にはご連絡ください。

 

X線検査や人工呼吸器などを必要としない検査、処置の一通りをご自宅で行います。

 

また、大型の酸素発生装置も保有しておりますので、当院の獣医師の判断のもと、最短即日でご準備させていただき、少しでも早く楽な状態を作れるように、みんなで工夫させていただきます。

 

このほかにも、高齢犬、高齢猫の場合は介護が必要になることもあり、そんな時にお家で出来るケアは沢山あります。

 

何かしてあげたいけれどどうして良いか分からない、そういった場合には往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。高齢犬や高齢猫の介護にも詳しい獣医師、看護師がしっかりとご相談させて頂きます!

 

ペットの緩和ケアと看取りのお話

ペットの緩和ケアやターミナルケアをお考えのご家族様向けに参考ページを作成しました。

今後、もし慢性疾患など、治療による根治ではなく、症状や病状のコントロールのみと診断された場合、通院で今後も診てもらうか、在宅に切り替えるべきかを考える参考にしていただければと思います。

 

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是非ご一読ください。

 

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昨日までいつも通りご飯も食べられていたのに、今日になって急に食べられなくなってしまった、という経験はありますか?

 

老化現象に伴うこともあれば、病気が急に悪化した可能性も考えられます。

 

例えば、気持ちが悪くて食べられないのか、痛みを伴っていて食べられないのか、物理的に詰まっていて食べられないのか、または単純にご飯に飽きてしまったかなど、考えることは多岐にわたります。

 

今日はそんな中から、腎不全に伴う口内炎を発症した猫ちゃんのお話です。

 

口内炎があれば、人だって食欲がなくなります。

 

猫ちゃんでは特にそれが顕著で、口が痛くなってしまうと全く食べなくなってしまいます。

 

それと同時に、お水も飲まなくなってしまうので、結果脱水状態が進んでしまい、その状態が続くとぐったりして重篤な状態になってしまいます。

 

猫ちゃんにとって、口が痛くて食べられない、というのはすぐに命に関わる重大なことになるので、口が痛そうな場合には早めに動物病院にご相談することをお勧めします。

 

慢性腎臓病の猫.jpg

 

なぜ口内炎ができてしまうのでしょう?

 

原因は様々で、たとえば猫エイズやヘルペスなどのウイルス性の疾患や、慢性腎臓病、アレルギー性疾患など多岐に渡ります。

その原因をはっきりさせて適切な治療を行い、同時に口内炎の治療を行う必要があります。

今回はそんな口内炎に悩んでいた高齢猫ちゃんのお話です。

 

症例:東京中央区在住の高齢猫(ヒジキちゃん)

東京中央区区在住の17歳の高齢猫のヒジキちゃんです。

 

基本的には前日までのご予約での診療とさせていただいておりますが、猫ちゃんたちの状態や病気は待ってくれないため、大体が当日の診療予約となっています。

お問い合わせ内容は、口が痛そうで食べない日が続いているので往診をしてほしいとのことでした。

 

お家にお伺いすると、ひじきちゃんは部屋の隅に置いてあるベットの上で丸まっていて、こちらをチラッと見て尻尾で軽く挨拶をしてくれましたが、筋肉が落ちて痩せており、辛そうな様子が見て取れました。

 

まずはご家族様から詳しくお話しをお伺いすることにしました。

 

ご家族様によると、2週間ほど前からヨダレが増えて、ドライフードのかけらがお皿の周りに落ちることが多くなった気がしていたそうなのですが、その時点ではまだご飯も食べていたためあまり気にもとめていなかったそうです。

 

しかし1週間前から少しずつご飯を残すようになり、2,3日は全く口をつけようとせず、ヨダレで口の周りの毛が濡れていることが多くなったとのことで、口の痛みが疑われました。

 

お水もここ数日は数口程度しか飲んでおらず、スプーンで運んで行っても飲んでくれないとのことで、ご家族様としては脱水も気になるとのことでした。

 

おしっこもいつもは日中も何度かするのに、ご飯を食べなくなってからは朝晩の2回ほどに減ってしまっているらしく、かなり心配な状態でしたが、ひじきちゃんは元気な時はお外ではかなり鳴いてしまい、とても動物病院に連れて行ける状態ではないぐらい興奮してしまうとのことで、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたそうです。

 

おはなしをお伺いしたところ、何らかの原因で口が痛くなってしまって食べなくなってしまったことから、高齢猫に多い慢性腎臓病の可能性を考えて、血液検査を行うことをご相談したところご同意が得られたので、身体検査に加えて血液検査も実施することとしました。

 

検査開始

 

身体検査では激しい脱水が見られ、口の中を確認するとかなり痛そうな口内炎が見られました。

 

また、ヨダレもたくさん出ており、おそらくこれが原因で食べれなくなってしまっていることが想像されました。

 

そのほか、結膜炎や鼻水は見られず、ウイルス性の可能性は低いのかなという様子でした。

 

その後採血もお利口にやらせてくれて、最後に皮下点滴と抗炎症剤、抗生剤や吐き気止めなどを注射してその日の診察は終了としました。

 

脱水がひどいので、次の日にもう一度再診予定として、ひじきちゃんに挨拶をして、お家をあとにしました。

 

血液検査結果は、動物病院とは異なり、その場では結果が出ないため、一度オフィスに持ち帰ってから検査を開始します。人間の病院のようなイメージで考えていただければ大丈夫です。

 

血液検査では、予想していたように、腎臓のかなり数値が高く、やや貧血も進んでいました。

 

また、白血球も少し上昇しており、炎症があることが予測されました。

 

そのほかには特に大きな異常値はなく、まずは点滴をして脱水を改善し、腎臓の数値を下げること、それと共に抗炎症剤を入れて、口内炎を抑えてご飯を食べられるようになることを目標にして、治療プランを考えていきました。

 

次の日、再診にお伺いすると、スープを少し飲んでくれたとのことで、ご家族様のお顔も少し安心されていて、私たちも安心しました。

 

ひじきちゃん自身も少し痛みが和らいだのか、ヨダレも減っていて、今日も引き続き同じ処置を行うことにしました。

 

今後の治療プランとして、口内炎が治るまでは抗炎症剤も入れて注射を行い、治ってきても、慢性腎臓病の疑いがあるため、数値が高ければ皮下点滴が必要であることをお伝えし増田。

 

ご家族様からは、できればお家で皮下点滴をできるようになりたいと申し出がありましたので、皮下点滴をご家族様だけでご自宅で行なって頂けるようにしっかりとご指導し、点滴をお渡しすることを今後のプランに組みました。

 

しかし、ひじきちゃんはまだしっかりと食べられているわけではないので、3日間は私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフがお伺いして様子を見て、ある程度食べられるようになってから、点滴をお渡しすることになりました。

そして1週間後、ひじきちゃんはしっかりとご飯を食べられるようになり口内炎もおさまりましたが、腎臓の数値はまだ高いままなので、皮下点滴をお家で行なって頂くこととしました。

 

獣医療というのは、犬猫たち、ご家族様、そして獣医師看護師の3つがチームになって初めて最良の医療を提供することができると考えています。

 

もし動物病院に連れて行けないなどのお悩みがあれば、いつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

過去に猫の腎不全関連の記事を書いていますので、気になる方は是非読んでみてください!

 

慢性腎不全を治療中の16歳の猫ちゃん(東京墨田区)

元気がなくなった高齢犬(東京墨田区)

慢性腎不全の猫(東京葛飾区)

ふらつく猫(東京板橋区)

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本です。

 

当院は、東京中央区・台東区にメインオフィスを構え、東京23区および近隣地区まで獣医師と動物看護師が一緒にお伺いさせていただいています。

 

診察の全てにおいて、往診獣医療チームで対応しますので、ご家族様にはその傍で愛犬・愛猫を応援していただければと思っています。

 

通院させるのが難しいな、負担だな、と感じた時は、諦める前にまずはお住まいのエリアまで来てもらえる往診専門動物病院へ電話しましょう!

 

最近出会った膵炎発症の高齢犬がいましたので、今回は膵炎のお話をわかりやすく、そして往診での考え方について解説していきます。

 

犬膵炎.jpg

 

みなさん、膵炎という病気をご存知ですか?

人の医療では、膵炎の原因はアルコールや暴飲暴食、脂質の多い食べ物を食べすぎたりといった、食生活の乱れが原因と言われています。

 

一方で、人の食べ物を食べていない犬や猫では、ある意味人よりも食生活の点でいうとバランスのとれた食生活を送っていると言えます。

 

しかし、そんな犬や猫でも膵炎が起こってしまうのはなぜでしょうか?

 

もちろん犬や猫でも、人の食べ物や脂質の多いおやつをたくさんあげている場合には、膵炎になってしまうリスクが上がってしまいます。

 

しかし、原因はそれだけではありません。

 

自分自身の細胞が、自分の細胞(臓器)を攻撃してしまう自己免疫性の膵炎であったり、ミニチュアシュナウザーでは遺伝的に高脂血症になりやすかリスクが高くなります。

 

 

あるいは感染性の膵炎であったり、術後に血栓ができてしまって膵炎になったり、と原因は様々ありますが、犬では90%以上が原因不明の膵炎と言われています。

 

膵炎とはどういったものなのでしょうか?

膵臓は、胃の裏側あたりに位置し、インスリンなどのホルモンを出したり、消化酵素を十二指腸に分泌したりする働きがあります。

 

通常、膵臓から出る酵素は強力ですが、膵臓自身を消化しないように、十二指腸に達してから酵素が活性化されて働くようになります。

 

しかし、何かしらの原因で消化酵素が膵臓の中で活性化してしまい、膵臓自身を消化してしまうことがあります。

 

これが膵炎です。

 

そうすると、膵臓の細胞は溶かされ、膵臓や周辺の臓器で強い炎症が生じます。

 

その炎症が膵臓周囲だけで治れば、死に至ることは少ないかと思われますが、その炎症が、膵臓周辺だけでなく、肝臓や胃腸、さらには全身に広がってしまうと、血栓の原因にもなります。

 

話はそれますが、COVID19による肺炎も、肺炎が死因ではなく、肺での炎症により全身に炎症が広がり、血栓ができやすくなってしまい、血栓症になってしまうことが死因になっていると言われていますね。

 

まだまだ不明なことが多いので、これからの研究に期待です。

 

話が大きくそれてしまいましたが、膵炎での死因も血栓症や、全身性の炎症反応、あるいは敗血症が二次的に引き起こされることが大きいと言われています。

 

膵炎になってしまうとどんな症状が出るのでしょう?

膵炎には2種類あり、急性膵炎慢性膵炎があります。

 

まずは急性膵炎のお話です。

 

急性膵炎とは、まさに名前の通り、急激に起こる膵炎です。

 

その進行はとても早く、治療をしなければ2,3日で亡くなってしまうこともあるほどです。

 

急性膵炎の場合、1番最初に見られるのは嘔吐や下痢、腹痛、食欲不振、発熱といった症状です。

 

特異的な症状はなく、他の病気にも当てはまる症状なので、診断が重要になってきます。

 

診断は血液検査や超音波検査によって、総合的に判断します。

 

また、膵臓の数値を測定することで、確定診断が得られます。

 

早期に診断ができれば、すぐに治療を始めなければなりません。

 

まずは点滴や吐き気どめや痛み止めの注射、そして血栓予防の注射を行います。

 

かなり痛みが強いため、鎮痛は積極的に行います。

 

そして人の医療では、急性膵炎の場合には絶食をすると言われていますが、獣医療では、吐かないのであれば出来るだけ早期に口からご飯を食べることが重要と言われています。

 

そうすることで、栄養分を膵臓に届けて、膵臓の回復に努めていきます。

 

ほとんどの場合、1週間ほどで血液検査の数値も落ち着き、お薬も減っていきます。

 

◎急性膵炎に対する往診の考え方

急性膵炎は集中的な入院管理が必要であると考えているため、往診のご依頼を頂いたとしても、電話の段階で判断し、入院治療を視野に入れて、できる限り急いで動物病院に行くように指示させていただいております。

特に、老犬ではなく、さっきまでは普通にご飯も食べれていたし、散歩も行けていたなどの場合で、急に嘔吐・下痢が止まらなくなったといった場合には、まずは急性膵炎を疑い通院を促します。

しかし、そうだとしても現実的に動物病院に連れて行くことが難しいと判断された場合には、往診でお伺いし、今の環境で提供できる獣医療内容を相談し、最良となる処置・処方プランや検査を含めた診療プランをご提案させていただきます。

みんながみんな、こういった時に通院させられる訳ではないので、ご家族様だけで悩まないで、まずは相談してくださいね!

 

 

一方慢性膵炎では、これといった急激な症状が現れないので、診断が難しいこともよくあります。

 

何となく元気がない日がある、何となく食欲がない日がある、といって症状なので、ご家族様も気付きにくく、動物病院に連れてくるきっかけとなりにくいことも一つの要因です。

 

診断は、急性膵炎と同様血液検査や超音波検査にて判断します。

 

血液検査では、膵臓の数値が軽度に上昇していたり、超音波検査では、膵臓が軽度に腫れていたりといった所見が認められます。

 

しかし、慢性膵炎は急激な悪化がなければ死に至ることは少ないので、まずは対症療法と食事療法を行います。あるいは慢性膵炎の内服薬を処方することもあります。

しかし、慢性膵炎も油断していると、急激な悪化をして急性膵炎になることがあるので、なんかいつもと違う、元気がない気がするなど、思い当たることがあれば、早めに獣医師にご相談ください。

 

◎慢性膵炎に対する往診の考え方

こんな感じで、あんまり特徴的な所見を認めないのが、慢性期の特徴でもあったります。

そのため、往診では、1回の検査でできる限り疑わしい検査を、わんちゃん・猫ちゃんの負担を考慮した上で実施するように心がけています。

通常の動物病院であれば、たとえば血液検査を考えると、費用を考慮した上で、検査項目を最小に絞り、広げたい場合には再度通院してもらい追加検査を行うかと思われますが、往診ではそうはいきません。

往診の場合には、そもそもが検査による負担が大きい場合を常に考えなければいけません。さらに、ここを検査したいので今日これから伺います!が、できないのがまた往診です。

往診だと、ここを検査したいので、次回1週間後、または1ヶ月後に追加で検査します、となってしまい、そんな悠長なことが言えないのが、おそらく初診かなと、経験的に感じています。

そのため、通院が難しく、在宅医療にお切替を検討される場合には、疑わしくは先に検査を検査することを大切にし、何度も採血するようなことはできるだけ避けてあげましょう。

 

最後に・・・

こうした膵炎ですが、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室でも膵炎を発症した犬猫と出会うことがあります。

 

急性期には毎日、時には1日2回お伺いすることもあります。

 

大型犬で動物病院に連れていくことが難しい場合、人が苦手で動物病院に連れていけない場合など、その子の性格によって動物病院に行けない理由は様々かと思います。

 

しかし、だからといって決して諦めずに、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご家族様と動物に合った治療をご提案させていただきます。

 

 

過去に犬の膵炎関連の記事を書いていますので、気になる方は是非読んでみてください!

急な食欲廃絶と嘔吐が止まらない(犬/東京目黒区/緩和ケア)

高齢犬の膵炎(嘔吐/食欲なし/動けない/東京中央区)

 

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食欲がなくなった(猫/腎不全/東京中央区)

猫ちゃんを飼っているご家族様の中には、少なからず「通院させること」に対して苦手意識をお持ちの方がいます。

 

それもそうです。ほとんどの猫ちゃんが、外出させることを嫌がります。

 

もちろん中にはキャリーに入ることをなんとも思わない猫ちゃんもいますが、個人的には避妊去勢手術をきっかけに「キャリー=怖いもの、痛いもの、嫌なもの」というような認識になっているのではないかと思います。

 

そのため、通院が苦手な猫ちゃんのほとんどが大病を患ってしまった以外は、動物病院へ通院させずに、ネット情報や知り合い情報、長年の経験などからの判断で、治るのを家で待ってしまっていることと思われます。

 

だとしても、ほとんどの病気は自己治癒力というか、恒常性の維持と言いますか、状態として安定したり治ってしまったりする印象があります。

 

とはいえ治らない病気もたくさんあり、もしそれらであった場合に、様子を見てしまったことが致命的な結果になってしまったということも多々起きていると思います。

 

今回の症例は、腎不全を患った猫ちゃんで、たまたま連絡が早かったので復活し、それから2年間闘病生活をした上で、ご自宅で長い眠りについたミケ猫のブーちゃん、18歳の避妊済みの女の子です。

 

もしこの症例と同じような症状が、ご自宅にいる猫ちゃんにも当てはまるのであれば、早めに獣医師に相談するようにしましょう。そして、具合が悪い猫ちゃんに対して、さらにストレスをかけることが厳しいと判断した場合には、ご自宅まで来てくれる往診専門動物病院を探しましょう。

 

猫ターミナル.jpg

 

往診までの経緯

ブーちゃんは、キトン(子猫)の頃にご家族様に公園で出会ったとのことでした。

その日は大雨だったのですが、なぜか気になった先の草むらに段ボールが置いてあって、そこに力強く鳴くブーちゃんの姿があったとのことです。

家に来た時に、鼻がブーブーいっていたことから、女の子ですが、ブーちゃんになったとのことでした。

近所にある動物病院に連れ家的、おそらく生後2ヶ月くらいと言われ、日を追ってワクチン接種、避妊手術と終わらせたとのことでした。

しかし、この避妊手術をきっかけにキャリーに入れようとすると失禁に脱糞を繰り返して奇声をあげるようになってしまったことから、動物病院に通院させることを断念し、避妊手術後の抜糸も、近所の獣医師に来てもらったとのことでした。

 

以来動物病院につれていくことはなく、基本的には元気で食欲旺盛な毎日を過ごせていたとのことでした。

 

そんなブーちゃんの体調に違和感を覚えたのは、16歳を過ぎた頃とのことでした。

なんとなく食欲に波が出てきて、食べない日は丸一日何も食べないこともあったとのことでした。

ちょうどこれくらいの時期から、嘔吐の頻度が週2〜3回程度になったとのことでした。

それでも、ご飯は1日食べなくても翌日には食べる、お水をいっぱい飲んでるからお腹がいっぱいなだけ、おしっこもたくさん出てるから平気、うんちは少し便秘気味だけど、出てるので大丈夫、と考えて過ごしてきてしまったとのことでした。

 

それから半年ほどで食欲が全体的に低くなってしまい、それに伴いお水を飲む量が増えたこと、体重がどんどん減ってきてしまったことなど、状態が下がってきた旨を伺いました。

 

今回往診をご依頼されたきっかけは、1週間ほど何も食べれなくなり、毎日3~4回ほど吐いてぐったりしているということで、もうだめかもしれないができることがあればしてあげたいとのことで、ターミナルケアを目的にご連絡いただきました。

 

動物病院と心の距離ができてしまうと、その距離はどんどん離れていく一方であり、その結果、ネットの情報に翻弄されてしまうということは多々あります。

 

できれば早めに、専門家や診てくれる獣医師に相談することをお勧めします。

 

初診時の診療内容

東京中央区にお住まいのぶーちゃんは、ご家族様に大人が4人もいる環境でしたので、ご自宅でのご家族様による皮下点滴環境の構築ができると判断しました。

 

お話をお伺いすると、全くと言っていいほどに動物病院から離れてしまっているようで、その原因はキャリーを嫌がったということだけでなく、近所にあった(当時は東京台東区)昔ながらの動物病院の先生に、そんなに騒ぐ猫は連れてくるなと言われたことがトラウマになってしまったとのことでした。

 

そんな獣医師もいると思いますが、最近はフレンドリーな先生も多くなってきていますので、もし獣医師に対するトラウマがある場合であれば、複数の動物病院に、ご家族様だけで訪れ、「結構暴れてしまう猫なのですが、それでも連れてきていいですか?」と尋ねてみてください

 

ほとんどの動物病院で対策を教えてくれると思いますし、受け入れてもらえると思います。

暴れてしまう性格を含めて、それが猫ちゃんであり、そんな子たちに対して診療をおこなっているプロチームが獣医師や動物看護師率いる獣医療チームです。

 

ずっとご家族様だけで抱え込んでいた悩みをできる限りたくさん伺いました。

おそらくまだまだありますし、今回伺えた内容はほんの一部分かもしれませんが、これからも疑問や質問があれば、診療時に遠慮なく質問してもらいたいと思い、箇条書きでの質問リスト作成をご依頼させていただきました。

 

ブーちゃんの体調はというと、かなり悪そうではあるのですが、まだ立ち上がってフラフラしながらも自分でお水を飲みに行けていました。

 

ブーちゃんは人が好きなようで、お話を伺っている間はずっと輪の中にいてくれました。こんな子も珍しいのですが、おそらくどんな話をしているのかが気になっていたのかもしれないですね。

 

お話を聞いてみると、優先順位として腎不全が挙げられましたので、初診では血液検査で幅広く確認し、超音波検査で胸水貯留がないことだけを確認し、血液検査結果が揃ってから腹部超音波スクリーニング検査を実施することとしました。検査も処置も酸素ボンベを使用した酸素化を図りながら、呼吸に注意して診療を進めていきます。

 

ご家族様のご希望でご飯を食べさせてあげたいとのことでしたが、今日の今日で強制給餌をするのは危険であることをお伝えさせていただき、まずは3日間の集中的な診療プランを作りました。

 

薬は全て注射薬に絞り、皮下点滴を用いて投薬し、3日間は1日1回の往診としました。

 

さぁ、今日から診療開始です。少しの間毎日くるから頑張ろうね!

 

 

初診の翌日

やっぱりブーちゃんは強い猫ちゃんでした。

昨日の処置後から少しではありますが、ドライフードを食べてくれたそうです。

血液検査の院内スクリーニング検査にて暫定的に揃った結果からまずは腎臓の数値が高いことを確認し、この日から腎臓病の方に使いたい内服薬を使用することになりました。

腹部超音波検査にて、腎臓の血流量が少ないこと以外大きな異常を認めなかったことから、腎臓病からくる症状を安定させることに尽力しました。

 

 

その翌日

食欲も上がってきて、まさかのふらつきもやや改善してくるという様子を見せてくれました。

この日、ご家族様に皮下点滴の仕方をしっかりと指導させていただき、1週間分の道具のお渡しをすることに成功しました。

 

 

その後の様子

状態は安定し、最初は毎日の往診から、1週間に1回、2週間に1回、1ヶ月に1回となり、道具と薬のお渡し、診療時に血液検査と超音波検査をするまでとなりました。

 

現在も、1ヶ月に1回の往診で、状態を見ながらゆっくりとブーちゃんらしい生活を送れています。

 

当院までご連絡をいただく前までは、もうだめか、でも最後にできることをしてあげたいと思っていたとのことでした。

往診とは、単なる獣医療だけでなく、本当に困っているご家族様たちの心を支える存在であるべきだと考えています。

またこの生活に戻れるなんて思ってもいなかった、と伺った時には、私たちも治療に反応が出て、また飼い主様の心の支えになれた気がしてとても嬉しかったです。

 

今は通院で検査・治療を受けているが、今やっている内容を往診で切り替えることはできないかと思われた場合には、お近くの往診専門動物病院までご連絡してみましょう。きっと力になってくれると思います。

 

当院は東京23区を中心に獣医師1人、動物看護師1~2人程度で毎日訪問していますので、該当地域にお住まいで在宅医療への切り替えを検討されているご家族様や、家での看取りを考えたいご家族様、まずは当院までご連絡ください。

 

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今後、もし慢性疾患など、治療による根治ではなく、症状や病状のコントロールのみと診断された場合、通院で今後も診てもらうか、在宅に切り替えるべきかを考える参考にしていただければと思います。

 

ペットの緩和ケアと看取りのお話

 

是非ご一読ください。

 

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