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腎臓病の猫ちゃんの看取りを知る①

猫ちゃんの腎臓病って、本当に多いんです。

経験的には、10歳以上になればほとんどの猫ちゃんで腎臓が悪くなっていて、以下のような症状を認めています。

 

・お水をよく飲むようになった。(多飲)

・尿量が増えた。(多尿)

・痩せてきた。(削痩)

・後肢がふらついてきた。(筋力低下)

 

そのほかにもたくさんありますが、まずはこんなところです。

 

猫ちゃんって、どうしても動物病院へ通院するのが苦手な性格の子が多く、きっかけは最初の避妊去勢のあたりかなと思っています。

 

これを機に、キャリーに入れて外出すると、キャリーに入れて持ち上げただけで、またはキャリーを見るだけで、発狂してしまったり、失禁・脱糞、泡を吹くなど、全力で嫌がるようになってきます。

 

図1.png

 

 

ご家族様も、そんなに嫌がるなら、「健康診断程度で通院させなくていいのではないか?」という感じで、通院をしないことを選択されるようになります。

 

少しくらいの体調不良も、私たちと同様で、大体数日経てば治ったりします。

 

そんな経験もあってか、かなり多くの猫ちゃんが、動物病院離れをしているのが、この世の中の現状です。

 

そんな猫ちゃんも高齢になり、数日程度でいつもは改善していた体調が治らないだけでなく、徐々に進行してるような気がしてきた段階で、覚悟を決めて通院に踏み出すはずです。

 

ここで問題なのは、そもそも通院ストレスでおかしくなってしまいそうな猫ちゃんに対して、「体調が悪いのにさらにストレスをかけてもいいのか?」ということです。

 

ご家族様の中には、それでも通院させることを選択できる方もいれば、いっそのことこのまま家で看取りを視野に入れて、ゆっくりと過ごさせてあげたいと考える方もいます。

 

動物病院へ通院させることができるのであれば、待たないですぐにでも連れて行ってあげてください。

若齢の頃と比べ、高齢、特に10歳を過ぎての体調不良は、放っておくと致命的な結果になるかも知れません。

 

そして、通院を断念し、家で看取りを視野に入れようとお考えのご家族様、一度「往診/獣医/動物病院/犬/猫」などで、ご自宅まで来てくれる往診専門動物病院を検索してみましょう。

 

東京都内であれば複数の往診専門獣医師がいますので比較的見つけやすいかと思いますが、他の地域では、往診専門動物病院の数自体がかなり少ないことが予想されるため、万が一の時に備えて、先に調べておくことをお勧めします。

 

これは猫ちゃんだけでなく、いよいよペットを連れて動物病院へ通院させることが難しい時期がくることを想定し、わんちゃんの飼い主さんも検索しておくことをお勧めします。

 

検索ワードのおすすめは、「往診/犬/東京」、「往診/猫/東京」など、目的/対象動物/地域で調べるのがいいかと思われます^^

 

携帯画面+猫.png

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診は、自宅での緩和ケアと呼ばれる苦痛をできる限り軽減して余生を過ごさせてあげることを目的とした治療、看取りが迫ったことを想定したターミナルケアに特化しています。

 

・病気に合わせた在宅医療プラン作成

・急変時の考え方と対処方法

・家で看取るということに対する心構え

 

生活環境とその子自身の性格などを考慮し、家族みんなの意思決定のもと、その方針に沿った、できる限り苦痛のない時間を過ごさせてあげるプランを作成していきます。

 

・ご飯のあげ方や種類

・トイレの位置や高さ

・床の簡易的な加工方法

 

状況に応じ、臨機応変にご提案させていただき、ご家族様と一丸となって、在宅ケアから家での看取りまで、一歩ずつゆっくりと一緒に歩んで行きます。

 

まだできることをあるはずです。諦める前に、必ずご相談ください^^

 

今回は、腎臓病の猫ちゃんの初診相談、緩和ケア〜看取り(ターミナルケア)までのお話です。

 

・問い合わせから在宅医療の初診内容

・検査プランと処方プランの立て方

・今後の方針決定

・延命と看取りを考える

・緩和ケアとターミナルケアのご飯の考え方

・看取りからお別れ、ご葬儀まで

 

猫ちゃんだけでなくわんちゃんであっても、最後を意識することで、今ある幸せにもっと気付けるようになれればなと思います^^

 

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東京の往診専門 動物病院、わんにゃん保健室です。
台東区を中心に、東京23区内へ往診エリアを拡大しております。

通院が難しいわんちゃん・ねこちゃんの飼い主様、お困りのことがございましたら往診に駆け付けます!

本日は、以前掲載を行った「猫の腎不全」関連の記事をご紹介したいと思います。

慢性腎不全の猫の症例

慢性腎不全とは、病態としては腎臓の毛細血管が萎縮したり、尿細管という水分を再吸収する器官の機能が低下するということが起こります。

その結果、腎臓全体の機能が落ちてしまい、老廃物がうまく体外に出せなくなり、必要な水分は外に出してしまうという状態になってしまいます。

老廃物とは具体的には尿毒素と言われるもので、これらが身体に溜まって症状を伴う場合に、尿毒症と呼ばれる状態になります。

これが慢性腎不全の病態です。

「よく吐く」「お水をよく飲む」「食欲が下がった」「ご飯を食べない」「よだれを流している」といった主訴の往診が多くなっております。

慢性腎不全の診断には、尿検査や血液検査を用います。

>慢性腎不全の猫(よく吐く/口をくちゃくちゃする/お水をよく飲む/痩せた)

嘔吐!大丈夫?よく吐く猫

お家の猫ちゃんが吐いてしまっても、猫だから、と思って特に気にしないことはございませんか?

たしかに、毛玉や空腹で吐いてしまうこともありますが、あまりにも嘔吐回数が多かったり、痩せてきたりするようであればそれは病気かもしれません。

見逃しがちな猫ちゃんの嘔吐の原因になる多い病気。慢性腎臓病の可能性があります。

猫ちゃんの慢性腎臓病は数年単位で進行していき、ある一定のラインを超えると嘔吐や悪心などの症状が出てきます。

>嘔吐!大丈夫?よく吐く猫(腎不全/甲状腺機能亢進症/犬猫往診)

腎不全になるには4段階ある!

猫ちゃんの往診で最も多いのが、腎機能と腎不全に関する治療です。高齢猫ちゃんで非常に多い病気の1つです。

お電話でも、『ここ1週間くらい食欲がなくて、3日前くらいから全く食べなくなった。毎日複数回吐き戻していて、今日は立てない』というお問い合わせをよくいただいています。

腎不全罹患の年齢に幅はあるものの、おおよそ10歳以上の子が多い傾向がありますので、やはり高齢期(シニア期)に発症しやすい病気だと言えます。

体内の老廃物を血液から濾し、尿として排出する機能を持つ腎臓。

 たんぱく質が体内で代謝・分解されてできた窒素化合物(尿素やクレアチニン、尿酸)
 体内で行なわれる新陳代謝で生じた老廃物
 体内に入った不要な薬物や毒物

なども、全て尿に溶けて排出されるのです。

上記が腎臓に負担をかける懸念があるため、往診の際には可能な限りタンパク量の少ないご飯をおすすめしていますが、猫ちゃんの状況によっては対応が難しい場合もありますので、臨機応変に診療プランを組んでまいります。

>腎不全になるには4段階ある!/高齢猫/ 16歳(目黒区)女の子

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こんにちは!

 

今回は糖尿病の猫ちゃんのお話です。

 

糖尿病はみなさんご存知かと思いますが、猫ちゃんも糖尿病になってしまうことがあります。

 

まずは糖尿病がどういったものなのか、少しお話しようと思います。

22543027_s.jpg

 

犬猫の糖尿病について

 

糖尿病にはⅠ型糖尿病Ⅱ型糖尿病の2つの型があり、日本人の約95%はⅠ型の糖尿病と言われています。

 

Ⅱ型糖尿病は 遺伝的に糖尿病になりやすい人が、肥満・運動不足・ストレスなどをきっかけに発病します。インスリンの効果が出にくくなったり、分泌のタイミングが悪くなったりします。

生活習慣の見直し行うと改善したり、インスリン注射が必須ではありません。

 

残りの5%のⅠ型糖尿病は膵臓のβ細胞が壊れてしまい、まったくインスリンが分泌されなくなってしまいます。

 

インスリンを体外から補給しないと生命に関わるため、インスリン注射を欠かしてはなりません。

 

Ⅰ型は子供や若い人に多く、Ⅱ型は中高年に発症することが多い病気です。

 

では、犬や猫はどうでしょうか。

 

猫ちゃんの8割はⅡ型糖尿病と言われています。

 

一方、わんちゃんではどうでしょうか?

 

実は犬はどちらの型だか不明・・・なことが多いようです。

 

ほとんどは猫と同じようにⅡ型から発症したものと推測されるようですが、実際わんちゃんが具合が悪くなって病院に来る頃には病状が進んでいるため、Ⅰ型と同じようにインスリン注射が治療には欠かせなくなります。

また、犬や猫では膵炎との関連もよく言われており、膵炎により膵臓の細胞が破壊されてしまった結果、インスリンが出なくなってしまい、Ⅰ型糖尿病になってしまうケースもよくあります。

 

では実際どういった治療を行うのでしょうか?

 

糖尿病の治療方法

基本的には3つの治療を並行して実施します。

 

①食事療法

炭水化物が少ない処方食を食べてもらうなど。

 

②インスリン注射

:インスリン注射によって適切な血糖値に調節。

 

③インスリンの効果を下げてしまう基礎疾患の治療

:炎症性疾患(歯肉炎など)などインスリン抵抗性を上げてしまう疾患を治療してインスリンを効きやすくするなど。

 

の3つです。

 

③はさておき、①は選り好みがない猫ちゃんであれば戦える手法かと思われます。

 

なお、②がよく用いられますが、こちらは「インスリン注射を接種できる」ことが大前提での条件です。

 

打てるか心配で・・・

 

とご相談されますが、大丈夫です。

そもそも、自分の猫ちゃんにインスリンを打ったことがある方が珍しいです。

 

家の中で普段から触れる猫ちゃんであれば、注射は打てると思われますので、一緒にインスリン療法のプランを立てていきましょう!

 

糖尿病からの回復劇の主演を務める猫ちゃん

症例は東京都渋谷区松濤にお住まいの猫ちゃん、8歳の女の子。

 

猫ちゃんが最近お水をたくさん飲んで、トイレの回数も多いのですが、すごく怖がりな性格で家族でも触るのが難しいけれども診察をしてもらえますか?とのお問い合わせでした。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診は、獣医師と1〜3名ほどの看護スタッフが一緒にお伺いさせていただきますので、ほとんどの猫ちゃんで捕獲から検査、処置を実施することができます。なお、危険な保定などをご家族様にお願いすることはせず、ご家族様には近くでそっと見守っていていただきます。

 

こちらの猫ちゃんは小さい頃からすごく繊細で敏感なタイプで、子猫のワクチン以来、動物病院への通院はおろか、外に連れ出すこともできなかったとのことです。

 

しかし家の中ではとても甘えん坊で、抱っこが大好きで、よくお父さんのお腹の上で寝ているとのことでした。

 

キャリーを見せた時の豹変ぶりから、通院を諦めて今になったとのことでした。

 

ここ最近になって、お水が減るのが早くなり、おしっこの量もすごく増えたこともあって、猫ということもあり腎臓病が心配となったため、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡をいただきました。

 

たしかに、年齢的に多飲多尿の症状があれば腎不全も疑われますが、多飲多尿の原因はそれだけではないので、ほかの原因も考えながら、まずは血液検査をご提案させて頂きました。

 

ご家族様としては、初めての検査なのでぜひ健診もして欲しいとのことで、血液検査と超音波検査、可能であれば尿検査を実施することとなりました。

 

猫ちゃんのいるお部屋に入ると、カーテンが静かに揺れているのを目視でき、この後ろに隠れているご様子でした^^

 

大きめのバスタオルを数枚ご用意いただき、そっと覆うようにして捕獲してあげることで、結構多くの猫ちゃんが静かに出てきてくれます。当院の看護スタッフは、いろんな性格の猫ちゃんと向き合ってきているため、かなりの手練れですのでうまくいきますが、ご家族様だけで捕獲する場合には、専用のグローブを装着することをお勧めしています。

 

さっと捕獲し、まずは身体検査です。

 

身体検査では、かなりぽっちゃりな体型で、少し脱水していました。

 

素早く採血を行い、最初に血糖値測定を実施すると、かなりの高値が認められました。

 

猫ちゃんでは興奮すると血糖値が高く出ることがありますが、今回は通常の上昇幅を超す値でした。

 

タオルで顔を隠したままひっくり返して超音波検査を実施し、蓄尿を確認できましたので尿の採取も行えました。

 

大変よく頑張りました!

 

採取した尿はその場で尿一般検査を実施したところ、尿糖陽性を検出しました。

 

この時点で、糖尿病確定です。

 

猫の糖尿病って、学術的な内容は割愛しますが、早期であればインスリンから離脱できることがあります。

今回、初診段階で把握できた内容をもとに状況整理し、今日明日の診療プランをご説明させていただき、明日再診としました。

 

院内検査の項目は、翌日までには揃いますので、明日はそれを持ってさらに診療プランを組み立てていきます。

 

結果が揃い、インスリン量も決定し、ご家族様に毎日頑張っていただいたおかげで、今回のケースでは見事にインスリンの量を4.5Uから1.0Uまで漸減成功中です。

 

具体的には、以下のようなプランを主軸としました。

 

・食事量のコントロール

・毎日のご家族様による尿検査

・1日2回のインスリン注射

・2週に1回の血液検査

 

糖尿病を発症した猫ちゃんだと、従来では通院させて日内入院し、複数回の採血を実施しながら血糖値の経時的変化を追って、血糖効果曲線を作成します。

 

何度も押さえて採血するというストレスもですが、それ以上通院や入院など、非日常に対するストレスの影響は猫ちゃんにとってとてつもなく大きく、血糖値が明らかに上昇して見えてしまうため、日常の中での正確な血糖値を測定していくことが難しいです。

本来であれば安心できる環境で血糖降下曲線を作ってあげることが理想なんですが・・・

ちなみに、往診専門動物病院わんにゃん保健室では装着型の血糖測定器を体の側面に装着させ、アプリなどを用いて管理する方法も取り入れています。

 

一度安定してしまえば、そこからは低血糖発作に気をつけながら、ご家族様と連絡をうまく取り合うことで、ゆっくりとその子その子にあったペースで治療プランを進めていくことができます。

 

昨年までは、ペットの往診ではインスリン量の調整はできない!と考えられていましたが、このケースのように、往診であったとしても、ご家族様のご協力があれば頑張ることができます。むしろ、急性期を乗り越えインスリン量が決まった猫ちゃんであれば、往診の方が合っているのでは?と感じています。

IMG_7831.jpg

 

ただし、これが需要なのですが、尿ケトン陽性となってしまった場合には、残念ですが入院させてあげて、適切かつ集中的な入院治療が必須となります。。。

 

何事も早期発見早期治療を心がけましょう!

 

猫ちゃんの糖尿病は、早期発見早期治療で、インスリンから離脱させてあげましょう^^

 

ではまた〜^^

 

#出会ってくれてありがとう #糖尿病の猫 #往診専門動物病院

 

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年末のご挨拶

2021年もたくさんの命と出逢い、その命を囲んで奮闘を繰り広げるご家族様をわんにゃん保健室のスタッフ総出でサポートさせていただきました。

 

2020年、2021年はコロナ禍ということもあり、診療数に制限をかけていたこともあり、ご連絡いただいた全てのご家族様のもとへお伺いできたわけではないのが心苦しい年でした。

世の中の雰囲気を見て、2022年はきっと明るい光が差すことを信じ、スタッフ一同、各々の健康管理に徹底し、全力で診療に励みます。

 

診療報告

新たに出逢った緩和ケア総数:62

見送った命の数(ターミナルケア含む):42頭

スヤスヤ猫.jpg

 

 

情報発信

2022年は、在宅での緩和ケアやターミナルケアに関する情報を発信にも力を入れていきます。

instagramを中心に、具体的な事例紹介や高齢期に役立つ情報や、緩和ケア・ターミナルケアの時に考えなければいけないこと、マインドセットについてなど、できる限り多くのことをお伝えできればと考えています。

事例紹介:@wannyan_hokenshitsu公式アカウント

当院で診ている子たちの在宅緩和ケア、在宅ターミナルケア(看取り)の様子を発信していきます。

情報発信:@koheiemoto 院長のつぶやき

高齢期に考えなければいけないこと、もしも時の覚悟、あったらいいな、など高齢期に特化した情報を発信していきます。

 

年始の診療に関するお知らせ

2022年1月4日午後から、通常診療を開始します。

電話やメールは通じますので、年始の診療予約はお気軽にご連絡ください。

 

では、また来年^^

 

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腎不全の猫(食欲がない)

猫ちゃんは気分屋な生き物で、昨日まで大好きだったご飯を、今日は全く見向きもしない、といったことが日常茶飯事かと思います。

 

猫ちゃんで有名なフレーズで、“3日間食べないと肝臓の病気になる”というものがあります。

 

これはどういうことかというと、ご飯を食べないことによって飢餓状態になると、糖分の不足が起き、どこからか生命維持をするためのエネルギー供給源を探す必要があります。

 

そこで、身体が探し出したエネルギー共有源は脂肪であり、それを分解することでエネルギーを作り出します。

 

その過程で、肝臓にダメージが蓄積してしまい、脂肪肝のような状態へと移行していきます。

 

肝臓のダメージは不可逆性のような印象でいた方がよく、発症してしまったら、いかにして維持し症状を出させないかに尽力していきます。

 

ほとんどの場合、翌日には食べてくれますし、またはご飯を変えることによって「そうそう、これこれ」というように、悩んでいるご家族様を嘲笑うかのうようにガツガツ食べてくれたりもするので、食べてくれないという現象に慣れてしまうようになります。

 

しかし、上記のように“3日間食べないと肝臓の病気になる”ということを常に考えていなければいけませんし、異常かもと思って毎回動物病院に連れ出すのは、猫ちゃんのストレスが気になることと思います。

 

そのため、もし猫ちゃんが通院好きなタイプであれば例外としますが、そうでなければご家族様側が「小さな変化」に気づき、冷静に判断する必要があります。

 

本当に食欲低下だけでしょうか?

普段と比べて、運動性が下がっていませんか?

以前は大丈夫だったその“以前”は、何年も前のことではないですか?

 

経験からの期待的観測は危険です。

 

その結果、致命的なものとならないように、私たち人間が過去から学んであげる必要があります。

 

今回は、経験的観測により長く「食欲低下」を見逃してしまった猫ちゃんのお話です。

 

変化に対しては、無理矢理でもある種の指標を立て、感情的ではなく客観的に評価する。

 

そんなきっかけになればと思います。

図1.jpg

 

違和感に気づくきっかけ

東京足立区にお住まいの、くるみちゃん12歳、食ムラの多い性格とのことでした。

 

普段はご飯の種類を3~4パターン変えるだけで大体食べてくれたのが、ここ最近は準備しても全く興味を示してくれなかったとのことでした。

 

しかし夜になると1~2口だけ食べてくれた後があるので、少しでも食べてるなら大丈夫と判断してしまったとのことでした。

 

その状態で1ヶ月ほど経ってしまい、丸3日ご飯を全く食べなかったため、これはおかしいと思ったとのことでした。

 

ポイント:柔軟な姿勢で向き合う

こういった猫ちゃんへの対策は、これを食べなきゃあげない!という強硬姿勢を取るより、柔軟にご飯を選んであげることが大切です。

そのため、ご飯の種類をたくさん準備しておく必要があるので、ここで注意しなければいけないのが、食物アレルギーの存在です。

ご飯を食べて、体調に異変があった場合には獣医師に相談しましょう。

 

往診を予約したきっかけ

家の中ではゴロゴロなくるみちゃんですが、キャリーの中に入れるとものすごい勢いで鳴き叫んでしまい、それがトラウマで動物病院離れしてしまったという背景もあり、通院ではなく往診でお願いしたとのことでした。

 

当初は近隣の動物病院でも往診をしているとのことだったので、電話して相談してみたところ、すでに継続診療をしている子に限って往診をしていると言われてしまったり、別の動物病院では往診では何もできないから連れてきてくださいと言われて切られてしまったなどあったとのことでした。

 

調べてみたところ、当院を発見し、ご連絡いただいとのことです。

 

ポイント:動物病院に付属する“往診”はオプションサービス

動物病院は午前・午後診療時間以外に入院患者のケアや検査、手術などを行っています。

例えば10:00診療開始であれば、もしかしたらスタッフの出勤は8:00とかで、そこから入院動物たちのケアを行い、中にはギリギリで生きている子たちもいるため、朝からアクセル全開で仕事に臨んでいます。

午前診療が終わると、昼オペと精密検査、午後の診療が終わると入院動物のケアと夜オペの準備、夜オペ、更には病院清掃業務など、多岐に渡り、かつそのどれもが重たい作業です。そんな中に往診をどう盛り込めるかが勝負ですが、多くの場合、まずは通院・入院している目の前の犬猫を助けることで精一杯のはずです。

それでも往診をしてくれるのは、先生方の優しさからであると思ってあげてください。

そのため、怪我などの1回で済む治療以外は、往診専門動物病院まで連絡するようにしましょう。

 

3-③ 食欲が下がった.JPG

 

問診内容

食欲不振というお話以外は、普段と変わりないですとのことで伺っていましたが、状況は違いました。

 

元気はなく(運動性低下)、食欲は廃絶、嘔吐も1日1回以上あり、便秘気味、排尿はできていますがその臭いはほとんどありませんでした。

 

爪を見てみると太くなっていて、長い間爪研ぎができていなかったこともあり、おそらく長く体調が悪かったのだと考えました。

 

毛並み、皮膚の状態もあまり良くなく、重度の脱水を起こしていると判断しました。

 

ポイント:先入観ほど怖いものはない

往診では、元気、食欲、排尿、排便、嘔吐の5点をまずは一般状態の確認でお伺いしています。

日常的に繰り返していたり、または長い年月をかけて起きた変化だったりすると、ご家族様側に耐性ができているため、“まぁ、今回も大丈夫でしょ”という先入観を持ってしまう傾向があります。

動物病院に連れて行けない犬猫と生活していると、ある程度先入観を持たざるを得ないと思いますが、できれば専門家に相談できる環境を作ってあげましょう。

 

検査

①全身の状態チェック(一般身体検査)

体重は3.5kgで、全盛期が6.8kgあったことを考えると半分近くまで下がっていました。

削痩状態であり、危険な状態だと判断しました。

目はうっすら黄色く、また耳の内側も若干黄色味を帯びていました。

 

②腹部超音波検査

肝臓は全体的にザラザラしており、胆嚢には泥が軽度に貯留していましたが、特記すべき所見は認めませんでした。

腎臓の大きさは、左が右に比べて少し小さめであり、また左の構造が崩れていて血流もかなり弱いことが確認されました。

右も構造が変化しており、血流は確認できたものの、やはり弱くなっていました。

 

③血液検査

BUN >140mg/dL

CRE 14.3 mg/dL

Ca 6.5mg/dL

IP >15.0mg/dL

Na 170mEq/L

K 2.5mEq/L

Cl 127mEq/L

SDMA 35μg/dL

Hct 25.6%

(※ここでは腎不全と相関性の高い数値のみ記載しています。)

 

④尿検査

比重 1.035

黄疸(+)

タンパク(+)

(※採血時に漏らしてくれたので、それを採取したものを使用しています。)

 

以上の検査結果から、腎不全ステージ4ということがわかりました。

 

今後の診療プラン

本来であれば入院管理をしてガンガン点滴を流したり、できることであれば腎臓の透析をおこなっている動物病院もあるので、そこで入院治療を行うことも選べるのですが、そうは言っていられないのが猫ちゃんです。

もともと動物病院への通院が苦手で、さらに知らない環境で数日間の入院、知らない人に囲まれ、知らない臭いがたくさんする中で、具合の悪いこの子を入院させられないと考えるご家族様がほとんどです。

それであれば、看取りを視野に入れてでも、家でできる範囲で全力でやってあげたいと希望されましたので、1日2回の皮下点滴を開始しました。

 

3日後の血液検査で、奇跡的に大幅な改善を認めました。

その後、点滴頻度を1日1回、そして2日に1回と漸減し、現在は1週間に2回+内服薬2種類でコントロールしています。

図2.jpg

 

 

まとめ

単なる食欲不振だと思っていたら、腎不全だった猫ちゃんは、往診という診療形態であることから、かなり多く出会います。

先入観からの判断はかなり危険ですが、それでも毎回動物病院に連れて行くには、そのストレスでおかしくなっちゃうんじゃないかと考えられるかと思います。

それであれば、選択肢は1択で、ご家族様が専門的な知識を得ることです。

専門的と言っても、飼い猫ちゃんに特化した専門知識です。

 

猫ちゃんを迎えたということは、通院できない前提で、ご家族様が家で何ができるのかを先に考えておくことが大切です。

 

できる限り心残りがないように、できることを事前にできる分だけやっていきましょう。

 

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腎不全の猫(元気がないような気がする)

“…元気がない”

 

これには指標がないため、判断するのが非常に難しい症状の一つになるかと思われます。

 

元気があるかないかの判断には、“日常の普通”を把握している必要があり、その判断ができるのはご家族様です。

 

例えばこんな変化が、「元気がなさそう」に入ります。

 

□好きだったキャットタワーに登らなくなった

□鳴いて甘えてきたのに甘えてこなくなった

□呼びかけに対して反応が遅くなった、ないし反応しなくなった

□ご飯の音で近づいてきたのに、来なくなった

□寝てる時間が多くなった

□一箇所から動かなくなった

□動かないのに、目をあけて寝ていないような気がする

□普段は抱っこが嫌いなのに、静かに抱っこさせてくれた

 

などなど、挙げればキリがないですが、さまざまな角度から見て「元気がなさそう」と判断していきます。

 

猫ちゃんの“元気がなさそう”は、ちゃんと具合が悪い証拠だと考えてもらった方がいいです。

 

今日は、元気がなさそうだという主訴から、検査結果、腎不全ステージ4だった猫ちゃんのお話です。

 

何気なく気づいてしまったその違和感、無視していませんか?

 

スライド2.jpeg

 

違和感に気づくきっかけ

東京千代田区にお住まいの、トラちゃん18歳、年齢の割に元気で、キャットタワーの上り下りと、お父さんの膝の上が大好きで、夕食の時間になると、いつも飛び乗って甘えていたとのことでした。

 

しかし、お母さんには強気で、「撫でろ」とお腹を見せてはくれるのですが、抱っこしようとすると怒って逃げてしまうという、気難しいキャラクターだったとのことです。

 

ある日お仕事から戻ると、なんとなく動きが悪い、というよりは冷たい床の上で寝そべったまま移動していなさそうだなという違和感を感じたとのことでした。

 

以前にも、少し動きが悪いなという日はあったのですが、その時は放っておいても大丈夫そうという感じがして、案の定3日程度で復活したという経験はあったとのことでしたが、今回の違和感は「何か変だな」っていう怖い感覚を覚えたらしく、急いで往診を予約したとのことでした。

 

 

往診を選んだきっかけ

動物病院へ通院させることもできそうなのですが、普段から抱っこが嫌いだったということもあり、あまり無理に抱きかかえてストレスを与えるくらいであれば、家でまず見てもらいたいと思ったとのことでした。

現に、採血時に低血圧を疑うほどに血管が見えにくかったので、この選択は英断でした。

 

 

問診内容

ぱっと見ふさふさで、ガリガリだったり顔が浮腫んでいたりなどの所見はなかったのですが、伺っている性格との違いは明らかで、わんにゃん保健室のスタッフが近づいても逃げることなく、じっとしていました。

食欲は普段の30%以下くらい、水は結構飲んでいるとのことでした。

トイレの回数は減ったとのことでした。

 

ポイント:“性格の変化には要注意”

年齢を重ねて丸くなったなど、加齢と共にある程度の変化は伴ってきます。

ここで重要なのは、「急激な変化」です。

急激な変化とは、昨日と今日で雰囲気が変わったなど、明らかな違和感として気づく変化です。例えば、昨日まではシャーシャーで触れなかった猫ちゃんが、今日は触っても、抱っこしても怒らない、などです。逆も然りで、普段は温厚な猫ちゃんが、急に怒りん坊になったというのも注意が必要です。

前者であれば、単純に具合が悪いか、持病が悪化して症状を伴ったのかなど。

後者であれば甲状腺機能亢進症や脳神経系疾患、どこかが痛いなどが考えられます。

 

スライド1.jpeg

 

検査

①全身の状態チェック(一般身体検査)

お母さんからの連絡が早期だったため、トラちゃんは削痩することなく、診察を受けることができました。

腰仙部と言われる腰椎と仙椎の関節部分(腰の辺り)に、圧痛があること以外、大きな所見は認めませんでした。

 

ポイント: “高齢猫ちゃんで、腰仙部の圧痛はよくあること”

猫ちゃんは、体の構造上、腰仙部に長い間負荷がかかってしまいやすい生き物です。

猫ちゃんが運動するときは、全身の筋肉と関節をうまく使用してしなやかに、かつ瞬発力のある動きを見せますが、ちゃんと体には負担がかかっているということですね。

対策や予防など、元気な時には基本的に考えないでいいです。高いところにのぼらせないなど、教科書的な判詞はあっても、現実問題キャットタワーとか高いところは猫ちゃんの大好物なわけなので、それを取り上げて逆にストレスを加えるのは、そっちの方が体に良くないと考えています。

元気がないなと感じた時に、その部分を圧迫すると皮筋がピクピクしたり、腰が下がったりなどの反応があれば圧痛ありと判断できます。

しかし、もし椎間板ヘルニアなどの病気があった場合に、むやみに刺激を加えたことが致命傷になりかねないので、違和感を感じたら、獣医師に相談しましょう。

 

 

②腹部超音波検査

肝臓はやや白くなっていて、軽度の脂肪肝はありそうではありましたが、特記すべき所見は認めませんでした。

腎臓の大きさも左右対象で、左右共に腎臓の血流が弱いことがわかりました。

 

 

③血液検査

続いて血液検査です。

血液検査では、BUN >140mg/dL、 CRE 7.5 mg/dL、 C a 10.5mg/dL、IP >15.0mg/dL、 Na 162mEq/L、 K 3.0mEq/L、 Cl 117mEq/L、 SDMA 32μg/dL、 Hct 38.1%でした。

(※ここでは腎不全と相関性の高い数値のみ記載しています。)

 

 

④尿検査

比重 1.013、タンパク(−)

(※尿は翌日の診察で、その日の朝に採取してもらったものを使用しています。)

 

 

以上の検査結果から、腎不全ステージ4ということがわかりました。

 

今後の診療プラン

腎不全ステージ4でタンパク尿陰性ということなので、当院では内服薬2種類に併せて皮下点滴プランを組みました。

食欲が下がっていることもありますが、血液検査で腎臓の数値が飛んでいることを考えると、すぐに手放しはできないと考え、最初の3日間は朝・夜の皮下点滴で訪問し、3日後の検査でデータが安定してきたことと、食欲が上がってきて元気になってきたこともあり、1日1回の皮下点滴とさせていただきました。

また、この段階でご家族様だけで皮下点滴をお渡しも可能だったのですが、お父さんの出張と重なってしまってしまったため、帰宅までの2週間は毎日お伺いして実施し、戻られてから皮下点滴トレーニングを行い、お渡しという流れになりました。

 

・最初は1日2回の皮下点滴

・3日後の血液検査と尿検査で改善傾向を認め、1日1回の皮下点滴に変更

・1週間後の血液検査と尿検査でさらに改善傾向を認め、2日に1回の皮下点滴に変更

・1週間後の血液検査と尿検査でさらに改善傾向を認め、週2回の皮下点滴に変更

・1ヶ月に1回の血液検査と尿検査で安定しているため、プランを維持

 

 

まとめ

今回は、何よりお母さんの初動の速さが功を奏したと思います。

もう少し放っておくと、嘔吐が止まらなくなり、重度の貧血を起こし、また腎不全末期まで進行してしまい、皮下点滴では対応できず入院するか家で看取りを視野に入れての集中的なケアをしてあげるかの選択を迫られていたと思われます。

 

腎不全って腎臓の病気なのですが、腎臓の病気って進行性の病気なため、早期発見・早期治療が何より重要とされています。

気づきに対する対策としては定期健診なのですが、猫ちゃんという生き物である手前、そう簡単に検査に連れ出すことが難しく、結果動物病院離れを起こしてしまっている状況が多く見られます。

動物病院へ通院できるうちは、また連れ出せる性格の猫ちゃんであれば、定期的な検査をしてもらうようにしましょう。頻度は、年2回が目安です。さらに、10歳を超えてきたら、すこなくとも年4回(3ヶ月おき)は検査を受けさせてあげ、異常値が見つかったら早期から何ができるのかを獣医師と相談しましょう。

 

通院が難しい場合には、お近くの往診専門動物病院に、まずは相談してみましょう。

東京23区とその近郊であれば、私たち、往診専門動物病院わんにゃん保健室が全力でサポートさせていただきます。

 

 

ペットの緩和ケアと看取りのお話

ペットの緩和ケアやターミナルケアをお考えのご家族様向けに参考ページを作成しました。

今後、もし慢性疾患など、治療による根治ではなく、症状や病状のコントロールのみと診断された場合、通院で今後も診てもらうか、在宅に切り替えるべきかを考える参考にしていただければと思います。

 

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是非ご一読ください。

 

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腎不全の猫(最近ふらつくようになった)

“猫ちゃんは腎不全を患ってしまう”

 

という印象があります。

 

※毎回前置きになってしまうのですが、腎不全は診断名としては不適なのですが、一般的に使われている言葉ですので、web上ではなるべく腎不全に統一させて表記していますので、ご了承ください。※

 

しかし、猫ちゃんからすれば、一体何をきっかけに腎不全と気づいてもらえるのでしょうか?

 

定期健診の中で、たまたま測定して血液検査結果や尿検査結果などをみて気づくのでしょうか?

 

多くの猫ちゃんが動物病院に通院することを苦手としているという背景を考えると、定期的な健康診断の中で発覚するという、教科書的な理想の実現は難しいと思われます。

 

なら何から気づくのでしょうか?

 

答えは、「症状」からです。

 

症状?と言われると、少し抵抗を感じるかと思いますが、大切なのはなんとなく感じる“違和感”に素直に反応することです。

 

違和感を感じるためには、日常の普通を把握しておく必要がありますので、普段から食事内容や量、運動性やトイレ事情などを肌で感じておきましょう。

 

今回は、「最近ふらつくことが多くなった気がする」というお話から、腎不全が発覚した猫ちゃんのお話です。

 

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違和感に気づくきっかけ

東京中央区にお住まいの、三郎くん16歳、年齢からなのか動きも鈍く、たまにふらつくということを数ヶ月前から認めていたとのことでした。

特に寝起きに多いことから、年齢からくる変化であり、人間も高齢になればいきなり起き上がれないということは日常的によくあることですので、あまり気にしていなかったとのことでした。

ふらつきがある以外には、食事も摂るし、トイレだって粗相しないし、嘔吐も特別目立ってはないかなったとのことでした。

 

 

往診を予約したきっかけ

16歳の誕生日を迎え、ネットの記事で猫ちゃんが16歳になったら腎不全を発症するかもっていうのを見たらしく、安心のためにご連絡をいただいたとのことでした。

また、動物病院への通院も考えたのですが、お母さんたち自体がご高齢であることから、キャリーに入れて持ち歩ことが難しいと判断したため、往診を選ばれました。

 

問診内容

元気は普段と変わらず、食欲も旺盛で、排便や排尿にも問題はないとのことでした。

しかし、ふらつきはだんだん目立ってきたので「関節が痛いんだと思っていた」、とのことで伺いました。トイレの頻度に大きな変化はないとのことでした。

 

ポイント:“日常の緩徐的な変化は見逃されやすい”

ふらつきがいつ頃から始まったのかを伺うと、3ヶ月前くらいからとのことでしたが、もっと詳しく話を伺うと、本当にふらつきが始まったのは、おそらく2 週間程度前だということがわかりました。3ヶ月前は寝起きだけふらついていたのに対して、2週間ほど前から普通歩いていて転ぶことがあるとのことでしたので、おそらくこの時点で病気が変わったか、あるいは発症したのかと考えます。

 

 

一般身体検査・血液検査・腹部超音波検査・尿検査検査

①全身の状態チェック(一般身体検査)

削痩といって、高齢の猫ちゃんであったり、病気を抱えている猫ちゃんだったりすると、全盛期と比べて大きく痩せていることから、背骨のあたりが目立ってくる子が多くいます。しかし、三郎くんはそんな様子はなく、また手足に浮腫みもなければ足腰の関節に痛みを伴うこともありませんでした。

この年齢の猫ちゃんにしては、奇跡的に丈夫な骨格の持ち主だなと感心されます。

背中のお肉を少しつねって放し、皮膚の戻りをチェックする方法で脱水状態を確認するのですが、軽度に脱水がある程度で、そこまで明らかな脱水はなさそうでした。

 

②腹部超音波検査

肝臓はやや白くなっていて、軽度の脂肪肝はありそうではありましたが、猫ちゃんで高齢であれば、大体同じような所見ですので、あまり気にする必要はないと考えています。

腎臓の大きさも左右対象でしたが、左の腎臓の血流が弱かったことがわかり、ある日を境に、右の腎臓で頑張っていたんじゃないかと推測されました。

 

ポイント: “腎臓の機能は、左右2つ合わせた合計”

片方が機能0%であったとしても、もう片方が100%機能していれば、全体では50%です。ちなみに腎不全は腎臓の機能が残り25%未満にならないと数値として評価できないことを考えると、もしかすると見逃されてしまっているかもしれません。

 

③血液検査

続いて血液検査です。

血液検査では、BUN 104mg/dL、 CRE 4.8 mg/dL、 C a 9.2mg/dL、IP 7.5mg/dL、 Na 160mEq/L、 K 4.2mEq/L、 Cl 124mEq/L、 SDMA 20μg/dL、 Hct 20.1%でした。

(※ここでは腎不全と相関性の高い項目のみ記載しています。)

 

ポイント:“血液検査中は声をかけないでください”

三郎くんはずっしりした姿勢の持ち主であったということもあり、びっくりするくらい抵抗せずにすんなり採血に応じてくれました。押さえられることが非常に苦手なのが猫ちゃんという生き物ですので、この時ギャ〜ッて鳴くのですが、お母さんたちが必死に声をかけてくれることがあります。しかし、これはかえって感情を煽ってしまったり、またはお母さんたちも嫌なことをするグループの一人として認識されてしまう恐れがあります。

そのため、心を鬼にして離れて見守ってあげてください。

 

④尿検査

比重 1.014、タンパク(−)

(※尿は翌日の診察で、その日の朝に採取してもらったものを使用しています。)

 

ポイント:“尿検査はできる限り新鮮尿で”

尿検査には、尿の採取が必要なのですが、採取方法として自然排尿または医療的な採尿に分かれます。医療的な処置であれば、圧迫排尿、カテーテル採尿、穿刺尿がありますが、どうしても急ぎ検査しなければいけない場合を除き、往診では自然排尿で採取した尿で検査することをおすすめしています。猫ちゃんはストレスに弱い生き物です。できる限り、ストレスが少ない方を選んでいきましょう!ちなみに、細菌感染の判定は、自然排尿の尿では可となってしまいますので、どんな尿がいいのかを獣医師と相談しましょう。

 

以上の検査結果から、腎不全ステージ3ということがわかりました。

 

今後の診療プラン

腎不全ステージ3タンパク尿陰性ということなので、当院では内服薬2種類に併せて皮下点滴プランを組みました。ご飯も食べれているということと、ふらつき以外に大きな支障が生活に出ていないことを考慮して、皮下点滴は週2回程度として、1ヶ月後に再検査としました。

その結果、血液検査結果上、優位に改善を認め、三郎くんのふらつきがなくなったということでした。

 

 

まとめ

単なるふらつきであっても、ふらつくタイミングや頻度、その度合いなどから、高齢猫ちゃんの単なる関節炎などの老齢性変化だけでなく、そこには腎不全が隠れているかもしれません。

 

日常の中に潜む何気ない違和感、あなたは見逃していませんか?

 

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猫ちゃんと暮らしているご家族様なら、ほとんどの方が知っている病気に「腎不全」があがると思います。

 

なんでこんなに腎不全が有名なのかっていうと、ほとんどの猫ちゃんが腎臓を悪くするからです。

 

腎臓が悪くなるとどうなるのかってことですが、以下に大まかな症状を書きましたので、家にいる猫ちゃんが当てはまっていないか、セルフチェックしてみてください^^

 

◻︎お水をたくさん飲むようになった

◻︎おしっこの量が増えた

◻︎おしっこの色が薄くなった

◻︎おしっこの臭いが薄くなった

◻︎食欲が下がった

◻︎痩せてきた

◻︎吐き戻す頻度が上がった(週2回以上になった)

◻︎たまに痙攣発作を起こす

 

その他にもたくさんありますが、まずは気付きやすいところからです。

 

これらのどれか一つでも当てはまれば、即検査を受けてください。

 

今日は、猫ちゃんの腎不全3症例についてお話しさせていただきます。

 

お家でゆっくりマイペースに暮らす猫ちゃんの体調判断に、これらが参考にあれば幸いです^^

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症例1. 猫、13歳、1週間前から嘔吐の頻度が増えた(東京中央区勝どき/猫往診)

カンタくん、13歳、去勢雄、3.5kg(最盛期6.2kg)

 

もともとは動物病院に通院できたタイプの猫ちゃんでした。

 

そのため、年1回は健康診断を受けていたそうです。

少しずつ、血液検査での腎臓の数値が進んできているとは言われていましたが、特別大きな症状を示していなかったとのことでした。

 

血液検査では腎不全とそれに伴う肝数値上昇など、いろんなところに影響が出ているような所見でした。

 

カンタくんに認められた所見は以下のものです。

 

・多飲多尿(お水をよく飲み、おしっこをよくする)

・尿比重の低下(尿が薄くなった)

・食欲低下(ドライフードをほとんど食べない、おやつは食べる)

・削痩(徐々になのであまり気付けなかった)

・1日4~6回程度の嘔吐

 

本当は腎臓系療法食に切り替えてほしいとのことですが、食欲が下がっている猫ちゃんに対して、さらに今より美味しくないであろう療法食を食べてね!って酷すぎるため、内服薬2種類と、皮下点滴でコントロールしていきました。

 

現在は、1週間に1回程度の皮下点滴と毎日の内服薬、3ヶ月に1回の血液検査と超音波検査(エコー検査)で、症状なく過ごせています。

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症例2. 猫、18歳、3ヶ月前からふらつく(東京中央区晴海/猫往診)

美春ちゃん、18歳、避妊雌、2.8kg(最盛期4.2kg)

もともとは東京足立区千住でずっと暮らしていて、1年前に東京中央区晴海に引っ越され、それ以来動物病院に連れて行っていなかったとのことでした。

美春ちゃん人懐っこくおとなしい性格なのですが、キャリーに入ると泣き叫んでしまい、失禁・脱糞で大変なことになってしまうことがトラウマなので、あまり外出はさせたくないとのことで、往診切り替えで在宅医療を選択されました。

 

美春ちゃんに認められた所見は以下のものです。

 

・多飲多尿(お水をよく飲み、おしっこをよくする)

・尿比重の低下(尿が薄くなった)

・食欲低下(おやつしか食べてくれない)

・削痩(徐々になのであまり気付けなかった)

・1日4~6回程度の嘔吐

・よく転ぶようになった

 

血液検査では腎臓の数値がOVERとなっており、かなりの重症でることが分かりましたので、安定するまでは1日2回の往診で集中的に点滴と血液検査をしていきました。

 

最初の3日は1日2回の往診、以降は1日1回として、10日ほどで安定したことから、現在は内服薬と週1回の点滴、1ヶ月に1回の血液検査となっています。

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症例3. 猫、15歳、頻尿(東京中央区銀座/猫往診)

みぃちゃん、15歳、避妊雌、3.2kg(最盛期4.5kg)

銀座〜築地あたりで拾われた猫ちゃんということもあり、結構グルメだったとのことです。

いろんなものを食べていたんだろうと考え、動物病院に何度か連れて行って検査してもらったことはあったが、もう5年ほど連れて行けていなかったとのこと。

みぃちゃんも、やはり通院が苦手な性格でした。

お話を聞いていくと、頻尿というほどではなく、トイレの回数も1日4回くらいだったのが、1日6回くらいになったということでした。そして、1回量もちゃんとしているとのことでした。

最初は膀胱炎を疑っていたのですが、膀胱炎だと1日中ず〜っとトイレを行き来して、トイレを見るとそんなに出ていない、というのを繰り返します。

 

血液検査とエコー検査、尿検査にて、尿比重の低さと軽度の腎不全を確認しました。

 

みぃちゃんに認められた所見は以下のものです。

 

・多飲多尿(お水をよく飲み、おしっこをよくする)

・尿比重の低下(尿が薄くなった)

・削痩(徐々になのであまり気付けなかった)

 

内服薬だけでコントロールできており、今も頑張って2種類の内服薬を飲ませてもらっています。

 

というような感じで、猫ちゃんで腎不全を疑う所見って、結構日常生活の中に潜んでいたりします。

 

猫ちゃんと暮らしているご家族様は、なかなか簡単に動物病院に連れていけない場合が多いと思いますので、セルフチェックを心がけましょう!

 

今回の3症例や、腎不全かもチェックと似たような症状がある場合には、早めに検査をしてあげるのがおすすめです。

 

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動物病院への通院が難しければ、ご自宅まで来てくれる往診専門動物病院までご連絡ください。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室は、東京中央区、東京江東区、東京台東区、東京江戸川区に拠点を構え、東京23区から近隣地区まで獣医師と動物看護師で訪問しています。

 

まずはご連絡いただき、どんなことができるのかを一緒に考えていきましょう。

 

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「動物病院への通院から、往診専門動物病院に切り替えるタイミングはいつでしょうか。」

 

多くのご家族様からいただく質問です。

 

往診への切り替えタイミングはいつからなのでしょうか?

 

その参考になればと思います。

写真②(エコー+酸素).JPG

 

①無難に通院できるうちは通院

元気な時は、というと語弊があるかもしれませんが、動物病院に通院できる間は、多くの方が通院の選択肢を選ばれているように感じます。

 

嘔吐、下痢、食欲不振などに対して、症状だけをみて対症療法としての治療を選択するのであれば、往診専門動物病院も通常の動物病院もさほど差はありません。

 

しかし、症状に対して、鑑別診断と言われる、「もしかしたら〇〇という病気かもしれない」というものを複数個あげて、それらの可能性を探るべく検査に踏み切り、さらに必要であれば麻酔をかけた検査まで、というような、「診断」を求めるのであれば、間違いなく動物病院への通院が必要になってきます。

 

しかし、地域にある、俗にいう一次診療施設に該当する動物病院の多くは、確定診断を下し治療に踏み込むというようなステップを飛ばして、まずは治療先行で診療を進めていくことが多いと思われます。

 

検査を進めるには、それなりの費用と、わんちゃん・猫ちゃんへのストレスがかかってくることから、なかなか診断を求めて精査していくところまで、そう簡単に踏み込めないという現実があります。

 

多くの一過性の症状に対する対症療法であれば、往診専門動物病院で十分対応できることが多いです。

 

しかし、単純に費用が動物病院への通院と比較すると高くなってくることを考えると、やはり、通院できるうちは動物病院に通院させるという選択肢をとられることがおすすめです。

 

このような背景はあるものの、中にはどうしても動物病院が苦手だったり、通院すること自体が難しい性格だったり(特に猫ちゃんに多い)すると、症状が出ていても、そのうち治るだろうとたかを括ってしまいやすい傾向にあるかと思われます。

 

これは危険な判断になりかねないので、このような場合には、すぐに往診専門動物病院に連絡するようにしましょう。

 

②治療が見込めないのであれば往診

では、往診専門動物病院への切替のタイミングはいつになるのでしょうか?

 

それは、「治療が見込めないと判断されたとき」です。

 

この言葉を聞くと、心にドッと重みを感じるかと思いますが、そんなことはなく、もう積極的な検査や治療をするのではなく、必要最小限の検査でストレスを軽減してあげ、余生はこの子なりにのんびりと過ごさせてあげたい、と考えた時がこれに該当します。

 

病気であげるのであれば、腎臓病、心臓病、肝臓病、がん(腫瘍)、てんかん、認知症、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、糖尿病などなど・・・あげていけばキリがないのですが、意外にほとんどの病気が該当してきます。

 

週に何回か、月に何度かなど、ある程度定期的に動物病院へ通院し、検査と処置をしてもらっているような病気であれば、内容次第で往診に切替ができると考えています。

 

例えば、猫ちゃんの腎不全です。

 

ステージにもよりますが、最初はご飯、次に内服薬、最後に点滴となっているだろうなと思うのですが、検査は血液検査と尿検査、動物病院によっては血圧測定もされるかと思いますが、これらは往診で対応できることが多いです。(当院では血圧測定は積極的に行なっていませんので、もしされたい場合にはご相談ください)

 

ほとんどの猫ちゃんで、キャリーに入れられ、揺られながら動物病院へ向かうことは難しいことと思われます。中には、それで血圧が上がり過ぎてしまい、帰ってきたらぐったり、食欲もなく、嘔吐下痢が始まってしまった、ということも少なくありません。

 

・月1回〜3ヶ月に1回程度の往診による血液検査、尿検査など

・必要に応じた内服薬の処方

・必要に応じた皮下点滴処置

 

このプランであれば、月1回の往診で十分ですので、無理に負担をかけてまで、動物病院へ通院する必要はありません。

 

そして、今後皮下点滴の頻度が増えてくるようであれば、往診で獣医師が毎回来て処置するのではなく、ご希望があればご家族様だけで皮下点滴ができるように、しっかりと皮下点滴指導をさせていただきます。

なお、内服薬が苦手な猫ちゃんがほとんどですので、あの手この手を一緒に考えながら投薬方法を相談したり、またはシリンジなどスポイトのようなものを使用しての投薬指導など、ご家族様の希望される内容に基づいて多岐にわたる提案をさせていただきます。

 

③酸素室が必要になった時

呼吸状態が悪かったり、貧血がひどかったりなどすると、体内をめぐる酸素量(酸素供給量)が不十分となり、大気中の酸素濃度では苦しくて生活できない状態までになることがあります。

 

これに該当するのが、心臓病と末期の腎臓病やその他病気だと思われます。

 

例えば、トイプードルで肺水腫を伴う僧帽弁閉鎖不全症という症例です。

動物病院への通院は、むしろ優しい動物看護師さんたちにたくさん撫でてもらえるから大好きで、定期的に動物病院へ通院し検査していたのですが、肺水腫を発症(心臓の病気が進行)してしまってことをきっかけに、酸素室ありきでの生活を余儀なくされてしまいました。

 

本当であればもっとたくさん検査してあげたいし、治療だって受けさせてあげたいというお母さんの願いとは裏腹に、リビングではある程度の時間(15分程度)、運動を伴わなければ生活できていましたが、少しでも興奮すると、舌の色が紫色になってしまう(チアノーゼ)状態を繰り返してしまうため、往診に切り替えました。

 

往診では、検査や処置の前に酸素室内の酸素濃度を上げて十分にこの子を酸素化し、素早く検査・処置を終わらせて、すぐに酸素室に戻して呼吸状態の悪化を防いでいきます。

 

わんにゃん保健室では、さらに酸素ボンベを持ち込み、検査・処置中は純酸素を嗅がせながらの厳戒態勢で臨んでいます。

 

このように、呼吸状態が悪くなってしまい、大気中の酸素濃度では生活が難しくなってきた場合には、満を辞して往診に切り替えることをお勧めします。

 

④大型犬で抱っこが必要になった

大型犬だと、例えば腰が痛くてうまく歩けなくなってしまっただけでも、動物病院へ通院することが難しくなることがあります。

 

痛み止めさえ効いてしまえば、おそらくまた動物病院へ通院できることと思われますが、それまでは無理に動かさずに、往診の獣医師を呼んで治療してもらうことがおすすめです。

 

運動器疾患以外でも、嘔吐、下痢、食欲不振でぐったりなど、こういった場合にも、実は通院できないとされるケースは多くあります。

 

例えばラブラドールレトリバー(36kg)、脾臓腫瘍(がん)の症例では、急に立てなくなり、嘔吐と軟便、食欲不振があったので抱っこして動物病院に行こうとしたところ、抱っこを嫌がり鳴いてしまうため、2階がリビングだったのですが、1階へ下ろすことができずに往診に切り替えたということもありました。

 

病気になると、言葉で意思疎通ができる私たち人間ですら不安になるのに、言葉での意思疎通が私たちとできない犬猫からすれば、よりその不安は大きいものと思います。

 

それに、大型犬の場合には普段から抱っこされるのに慣れていないため、持ち上げられることに対して恐怖心を示すのは当たり前です。

 

こういう場合にも、無理をせずに往診に切り替えてあげるようにしましょう。もちろん、状態が安定したら、獣医師の判断のもと通院に切り替えるように相談していただけると思いますので、「今のこの子にとっての最良とはなんだろう。」ということを常に考えてあげてください。

 

 

今は当たり前のようにできている動物病院への通院が、当たり前ではなくなる瞬間がいつか訪れます。

 

その時に、「犬猫にも往診専門の動物病院がある」ということを、頭の片隅に置いておいていただければ、きっといつか大きな助けになることと思われます。

 

犬猫にとって、飼い主様が全てであり、その飼い主様が下した決断で、この子の運命が決まります。

 

困った時は、まずはかかりつけの動物病院の獣医師に相談してみましょう。

 

通院が難しいと感じた場合には、症状が治まるのを待つのではなく、往診専門動物病院に相談しましょう。

 

東京23区とその近隣地区(千葉、埼玉、神奈川含む)であれば、当院が対応できますので、お困りの際には、まずはご連絡ください。

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過去に犬の膵炎関連の記事を書いていますので、気になる方は是非読んでみてください!

急な食欲廃絶と嘔吐が止まらない(犬/東京目黒区/緩和ケア)

高齢犬の膵炎(嘔吐/食欲なし/動けない/東京中央区)

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ペットの緩和ケアと看取りのお話

ペットの緩和ケアやターミナルケアをお考えのご家族様向けに参考ページを作成しました。

今後、もし慢性疾患など、治療による根治ではなく、症状や病状のコントロールのみと診断された場合、通院で今後も診てもらうか、在宅に切り替えるべきかを考える参考にしていただければと思います。

ペットの緩和ケアと看取りのお話

是非ご一読ください。

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過去に猫の腎不全関連の記事を書いていますので、気になる方は是非読んでみてください!

慢性腎不全を治療中の16歳の猫ちゃん(東京墨田区)

元気がなくなった高齢犬(東京墨田区)

慢性腎不全の猫(東京葛飾区)

ふらつく猫(東京板橋区)

 

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命を迎えるということは、見送るということです。

今回お話しさせていただくのは、わんにゃん保健室で在宅ターミナルケアを実施した、高齢犬で保護犬だったバウちゃんです。愛の溢れるご家族様に見守られながら、2021年10月23日、虹の向こうにお引越しされました。

高齢犬と暮らしているご家族様はもちろん、元気いっぱいのわんちゃん、猫ちゃんとくらいしている方、さらにはこれから命を迎え入れようとお考えのご家族様。

その子たちを全力で愛してあげてください。そして最後は、笑顔で送り出してあげましょう。

常に考えておいて欲しいこと:急変は常に起こりうる、ということ

1週間前までは普段と同じようにご飯を食べてくれて、一緒にお散歩にも行けていたのに、急に足腰に力が入らなくなったのか、お散歩はおろかご飯を食べることすら辛そうになってしまう。

高齢になったわんちゃん、猫ちゃんと暮らしているご家族様は、常にこの急な変化を予想していなければいけません。

この変化は、実は急に出たものではなく、徐々に進行していたものが、ある一定水準を超えたところでパツッと糸が切れかのように症状を出すのだと考えています。

おそらく1週間前もそれなりに痛く、気持ちが悪かったのかもしれないですし、それでも大好きなご飯やお散歩への精神が勝り、肉体を凌駕していたのかもしれません。

日々の変化をこまめにチェックし、些細な変化だとしても、実は些細な変化ではなく決定的な所見かもしれませんので、診察の際に担当獣医師に前回診察からの変化をお伝えしてください。

ポイントは、元気(運動性)、食欲(どのくらい食べたのか、普段の何割くらいなのか)、排便(便の状態、頻度など)、排尿(尿の色や臭い、頻度や量など)です。

大変だと思いますが、ご家族様しかできないことです。一緒に頑張っていきましょう!

ペット往診依頼までの経緯

もともと体が丈夫だったこともあり、健康診断程度でしか動物病院にかからないで13歳までこれたという中・大型犬のバウちゃん。

パピーの頃に保護されたバウちゃん、ご家族様の元に引き取られ、愛情をいっぱい注がれてすくすくと育ってきました。 お姉さんのお部屋が好きとのことで、リビングで生活し、寝るときはお姉さんのお部屋だったそうです。

かかりつけの動物病院にて、2019年頃に乳腺の病気を確認したのですが、このまま様子を見ていくこととなり、その後もずっと安定していたとのことでした。

それがここ数日で、乳腺の病気が急に大きくなってきてしまい、自壊して出血してしまったとのことでした。

昼夜鳴いて、お母さんたちを呼ぶとのことでした。

呼吸も苦しそうだったのですが、2日前までは食事ができていることから、このままゆっくり過ごさせてあげようと考えていたのですが、徐々に弱ってきたバウちゃんを前に、最後に何かしてあげられることはないかと思い、当院まで往診のご連絡をいただきました。

初診時の診療内容

初診では、今までの経緯を伺い、今考えられることと検査プラン、処置・処方プラン、そしてご家族様のご意向をしっかりとヒアリングさせていただき確認した上で、今後の診療プランを立てていきます。

わんにゃん保健室では、通常診療の初診は1時間~1時間半程度、緩和ケア・ターミナルケアの初診は1時間半~2時間程度の時間をかけて、今までの経緯、ペットの状態確認およびご家族様のご意向をしっかりとお伺いさせていただいた上で診療を行なっております。

通常の動物病院との大きな違いは、ゆっくりとお話しできるところです。バウちゃんの初診では、おおよそ2時間ほどお時間をいただきました。

1週間ほど前までは普通にご飯を食べ、散歩に出かけられていたが、急に歩けなくなり、ぐったりしてしまったとのことでした。

乳腺の病気(乳腺腫瘍疑い)のところから出血してしまい、お母さんのTシャツを着せて生活していたとのことでした。呼吸も苦しそうで、一番の問題は昼夜鳴いてしまうので、痛いのか苦しいのかってずっと考えてしまっていることです。

高齢犬の特徴で、「夜鳴き」がありますが、夜鳴き=認知症!と判断するのではなく、それは要求吠えである可能性も非常に高いと考えています。

実際に、処置を入れた後から夜鳴きが止まったことを考え、バウちゃんも何かを訴えていたのだと判断しました。

何を訴えていたのかは定かではありませんが、要求吠えが止まりぐっすり眠れていたことから、体が楽になったのは間違いないと考えています。

初診では、乳腺腫瘍の大きさと症状から乳腺腫瘍の全身転移を疑い、もうご自宅から移動させて精査するのは難しいことから、ご自宅でゆっくりと残りの時間を過ごさせてあげるためのターミナルケアの診療プランを組ませていただきました。

検査内容は、血液検査と超音波検査を酸素ボンベから純酸素を流しながら酸素化した状態を作り、呼吸に負荷の少ない環境を作って実施しました。

今ある異常所見を負担のない範囲で把握し、限定されたデータではありますが、そのデータの中から最良と考えられる処置・処方プランを構築していきます。

自壊した乳腺の保護の仕方を検討し、薬は注射薬を用いて皮下点滴と一緒に背中の中に流し込みました。

できるだけ快適に、かつご家族様に負担がかからないようなプランを構築していきます。

初診の翌日

翌日にお伺いすると、処置内容が功を奏したのか、昨日の診察後から鳴きがなくなり呼吸も落ち着いて、いびきかいて寝ていたとのことでした。ぐっすり眠れていたのはひさしぶりで、とても嬉しかったとのことでした。

それを聞いて、私たちも本当に嬉しかったです。

何気ない愛犬・愛猫の幸せそうな寝顔を見れることを、今は当たり前だと思っていますが、そうじゃない時期がやってくるということを、犬猫と生活されているご家族様方へ、この掛け合いからお伝えできればと思います。

食事に関しては、ドライもウェットフードも食べてくれなかったが、おやつはすごい食べてくれたとのことでした。

嘔吐や吐き気を示す所見をなかったとのことでした。

自力でお水を飲み、おしっこもしてくれたとのことでした。

ご家族様がいる間はいいのですが、やはり一人になると、乳腺のところをずっとなめてしまっていたとのことでした。

皮膚バリアが崩壊した状態にある部位は、犬猫からすれば気になってずっと舐めてしまうのは当たり前であり、おそらく野生の本能だと思います。

しかし、口腔内にはたくさんの雑菌がいるため、なめれば舐めるほど悪化してきます。

そのため、本来であれば物理的な障壁を作成し、舐められなくする必要があります。例えば、エリザベスカラーのようなものです。

回復期の犬猫であれば、間違いなくエリザベスカラーの設置や専用の洋服を着せるなどして、ある程度ペットグッズとして市場にある商品を使用することができるのですが、高齢犬・高齢猫において、自分の体を支えることすらままならない状態の子に対してどこまで耐えられるのかは、結構至難の技です。

経験上、ほぼ全てがご家族様によるDIYになっています。また、既製品で対応できそうなものがあれば都度ご紹介させていただきますが、結局DIYになっているというのが現状です。

今回は、自壊した乳腺に対して出血のコントロールとカバーをメインに考え、母乳パットと手ぬぐい、その上からお母さんの洋服を着せるというプランで進めていきました。

新しい洋服を着ると、なんとなく気分がよさそうなバウちゃんでした。

その後、呼吸の苦しさが少し増したことから、ご自宅に大型の酸素発生装置を設置しました。

呼吸状態が悪い子に対して、酸素供給ができることは、何より大切であると考えています。

少しでも楽に、残りの時間を過ごそうね!

その後の経過

その後は安定し、ご飯も少しではあるのですが食べてくれ、夜鳴きもなく初診の頃よりは快適に過ごせているとのことでした。ただ、10日間ほど便が出ていないことが気になっていました。

排便を促すことを目的に、シロップ剤を使用することになりました。

診察開始から一番いい顔を見せてくれていたバウちゃんでした。

この日も血液検査と超音波検査を実施し、ご自宅で使用してもらう皮下点滴内容をお渡しさせていただきました。

最初の頃と比べ、ご家族様がどんどん強くなっていくのを、診療を通じてひしひしと感じました。

急変と旅立ち

血液検査結果は一向に良化せずでしたが、全身状態として元気を取り戻しつつあったバウちゃんでしたが、10月22日の夜に急にぐったりしてしまい、23日早朝に往診にお伺いさせていただいたところ、右目が開きづらいような状態で、可視粘膜(唇の粘膜の色や舌色)が白さを大きく増していて、全身で出血が起きたことが疑われました。

診療時に排尿し、尿は黄色さを超え、おそらくオレンジ色であることから黄疸尿であると考えました。この日に実施した血液検査で黄疸が出ていたことから、もう体は限界だという合図だったのかもしれません。

久しぶりの排便を、診療時に少し認めたのですが、少し黒さを含んだ緩い便が出てきました。もしかすると黒色便かもしれないと疑いました。

黒い海苔の佃煮みたいな軟便~水っぽい下痢が出てきたら、それは旅立ちの合図になるかもしれません。治療中のわんちゃん・猫ちゃんであれば、緊急入院を視野に入れて動物病院へ駆け込む覚悟をしましょう。

実際のところ、貧血が大幅に進行していました。DICと言われる、体が限界の状態だったのかもしれません。

その日の診療を終え、安定することを祈っていた矢先、夕方にお電話をいただき、旅立ったことを教えていただきました。

最後は、お母さん、お兄さん、お姉さんに見守られながら、静かに眠りについたとのことでした。

予定よりも駆け足になった虹の向こうへのお引越しでした。

不思議なことに、わんちゃん、猫ちゃんってお別れの日を選べるんじゃないかなって思うことが多々あります。

また、あの日に見せた元気そうな姿は安定していたのでなく、エンジェルタイムだったのかなって思いました。そして、きっと最後は、安心して旅立てたのだと思っています。

バウちゃん、そして闘病を必死に支えてくれたご家族様、本当にありだとうございました。
一緒に頑張れたことを、スタッフ一同光栄に思います。
バウちゃんのご冥福を、心からお祈り申し上げます。

最後に

ペットを迎えるということは、命の責任を取るということであり、それは簡単なことではないです。
そして、迎えるということは、見送るということです。
お別れは必ずやってきます。その日まで、全力で幸せにしてあげてください。

なかなか通院させられないタイプのわんちゃん、猫ちゃんには、往診という選択肢があります。また、往診は動物病院に付随するものでなく、時間の融通がきくことを考えると、できれば往診専門の動物病院がおすすめです。

なお、緩和ケアやターミナルケアでは、通常の往診よりも密な診療プランを組む必要性が出ることから、その往診専門動物病院の診療体制で選ばれるのがいいかと思われます。

往診専門動物病院わんにゃん保健室は、犬猫の在宅緩和ケア及びターミナルケアに特化してチーム医療をおこなっています。 いつから往診にすればいいのか、どんな時に往診を呼ぶべきなのか、など、参考となるページを作成しましたので、今後往診に切り替えたい、家で看取ってあげたいなどをお考えのご家族様は、是非そちらを一読いただければと思います。

通院できないからと諦める前に、まずは往診専門動物病院までご連絡ください。

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皆さんは、「誤嚥性肺炎」ってをご存じでしょうか?

 

人の医療では、よく赤ちゃんと高齢者が発症しやすい病気なのですが、実は犬猫でも同じです。

 

飲み込んだご飯やお水、嘔吐物などが誤って気道に入ってしまい、通常だと咳が出て、それらを吐き出そうとするのですが、それがうまくいかずに肺に流れてしまって引き起こされます。

 

高齢の犬猫に対して食欲がない場合に、無理矢理にでも栄養を取らせたいという目的から、「強制給餌」を行うことがあります。

 

強制給餌とは、その名の通り、半強制的に喉の奥にご飯を流し込む手法です。

 

回復期であれば止むを得ないと考え実施することが多いのですが、緩和ケアの後半やターミナルケアでは、あまり望まれないご家族様がいるが事実です。

 

少しでもお腹が減っているだろうから、少しでも栄養を摂らせてあげたいというご家族様の意志とは裏腹に、食欲がないのにご飯を流し込まれるのは、やはり、ペットたちからすれば苦痛なのでしょう。

 

加えて、顔や鼻(マズル)を押さえられるのが好きじゃない犬猫がほとんどです。

 

やればやるだけ、栄養は入ります。

 

しかし、愛犬、愛猫からすれば、「なんでそんなに嫌なことをするの?」って気持ちになるのか、頑張りたい飼い主様の気持ちに逆行するように、どんどん心の距離ができてきます。

 

立ち上がるだけで、逃げるようになることもありますし、人が起きてる時間をずっと隠れてしまっていることもあるかもしれません。

 

それでもやってあげたいし、栄養が入ればふらつきや、はたまた貧血などの状態も改善するかもしれない!って期待もあります。

 

もし皆さんでしたら、自分の子に強制給餌、やってあげたいですか?

 

今日は、強制給餌にはつきものになりやすい誤嚥性肺炎について、予防方法なども含めてお話していきます。

 

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誤嚥性肺炎について

誤嚥性肺炎とは、冒頭にお話しさせて頂いた通り、食道に入るべきものが誤って気道に入ってしまった際に起こる肺炎です。

 

赤ちゃんや高齢者は、吐き出す力が弱かったり、免疫が落ちてしまっているため、誤嚥性肺炎が命に関わることも多々あります。

 

肺炎が命に関わるというのは、誤嚥性肺炎に関わらず、風邪の悪化やインフルエンザ、流行りの新型肺炎などでも共通しているので、皆様も肺炎にはお気をつけください。

 

話しを元に戻しますが、人と同様に、犬や猫でも、子犬や子猫、特に高齢犬や高齢猫では誤嚥性肺炎がとても多く見られます。

 

そして、そういった子たちは別の疾患で重症な中で誤嚥性肺炎を起こしてしまったり、老齢で体力的にすでに立つことができない場合が多く、治療が難しく、それが直接の原因となって命を落としてしまうことも少なくありません。

 

 

強制給餌での誤嚥性肺炎予防

 

1. 正しい姿勢であげましょう

 

姿勢は特に重要です。

 

寝転がった状態で上げようものならば、うまく飲み込めずにむせってしまって当然です。

 

私たちも、寝た状態で何かを飲み込むのって難しいと感じると思います。液状のものであれば、ストローが補助してくれますが、だとしても、それは口に含むまでであって、飲み込むのは結局難しいです。

 

姿勢を正さずに口にご飯を入れられてしまった場合には、基本的には自分で飲み込めない分はちゃんと吐き出してくれますが、何かの影響でむせてしまった瞬間に誤嚥の可能性があります。

 

注意しましょうね!

 

体勢の維持には左右から抑え込むクッション素材が最適です^^

 

2. 呼吸状態

 

苦しそうな時は、無理に責めないでください。

 

通常は気管への道が開いているのですが、飲んだり食べたりするときには、気管への道を遮断し、食道への道が開かれます。

 

この開閉作業は自動で行われていますが、老化現象というべきなのか、この作業をたまに失敗するようです。

 

ましてや、呼吸が苦しければ、常時気道への道を優先して確保し、頑張って呼吸して全身にぎりぎりの酸素を供給している状態だと思います。

 

そこにご飯(特に液状は要注意!)が入ってきたら、無理矢理気道を閉じて、食道への道を開かなければいけません。

 

もちろん、飲み込み終わるまでは気道が開きませんので、苦しさは増します。

 

そして、さらにもう一口と、ペットの顔を保持し上に向け口の中にご飯を流し込んだ時、低酸素状態に耐えられずに呼吸してしまった犬猫に誤嚥させてしまう、というような流れです。

 

呼吸状態が悪い犬猫への強制給餌は、酸素化してあげることが何より重要です。

 

在宅酸素を、動物病院から、または専用業者からレンタルできるかと思いますので、かかりつけの動物病院に尋ねてみましょう!

 

3. 1回量に注意

わんちゃんならまだしも、ここでは猫ちゃんのことをメインで話していきます。

 

猫ちゃんの場合、やってみて感じるのは、一回に0.5ml〜1ml程度までにしたほうが無難だと思います。

 

また、1回の食事で流し込める量は5ml程度から開始し、徐々に増やしていくのがお薦めです。

 

猫ちゃんの胃袋はそこまで大きくない(犬と比較してそこまでって感じです。)ということを知っておくのが大切です。

 

おおよそ、額の大きさだと言われています。

 

たくさん食べてほしい気持ちはわかりますが、一気に入れすぎて吐き出させてしまった結果、体力を奪うだけになってしまった、という悲しい結果にならないように、気をつけてあげてくださいね^^

 

というような感じで、今回は強制給餌における注意点を3つご紹介させていただきました。

 

まだまだポイントはありますが、その子の状態や性格、そして実施するご家族様を含めた生活環境などが要因として加わってくるために、これ!というパターン決めが難しいです。

 

そのため、実際に強制給餌をやりたいと、ご家族様が判断した場合には、かかりつけの動物病院でやり方を教わることが、まずは大切かと思われます。

 

また、もし動物病院への通院が難しい場合には、きてくれる往診の獣医師を片っ端から電話してみる、という方法もまた一つです。

 

東京都内、特に中央区を含めた23区および埼玉県、千葉県、神奈川県の東京近郊であれば、私たち、往診専門動物病院わんにゃん保健室がお伺いできますので、お困りの際にはご連絡ください。

 

X線検査や人工呼吸器などを必要としない検査、処置の一通りをご自宅で行います。

 

また、大型の酸素発生装置も保有しておりますので、当院の獣医師の判断のもと、最短即日でご準備させていただき、少しでも早く楽な状態を作れるように、みんなで工夫させていただきます。

 

このほかにも、高齢犬、高齢猫の場合は介護が必要になることもあり、そんな時にお家で出来るケアは沢山あります。

 

何かしてあげたいけれどどうして良いか分からない、そういった場合には往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。高齢犬や高齢猫の介護にも詳しい獣医師、看護師がしっかりとご相談させて頂きます!

 

ペットの緩和ケアと看取りのお話

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昨日までいつも通りご飯も食べられていたのに、今日になって急に食べられなくなってしまった、という経験はありますか?

 

老化現象に伴うこともあれば、病気が急に悪化した可能性も考えられます。

 

例えば、気持ちが悪くて食べられないのか、痛みを伴っていて食べられないのか、物理的に詰まっていて食べられないのか、または単純にご飯に飽きてしまったかなど、考えることは多岐にわたります。

 

今日はそんな中から、腎不全に伴う口内炎を発症した猫ちゃんのお話です。

 

口内炎があれば、人だって食欲がなくなります。

 

猫ちゃんでは特にそれが顕著で、口が痛くなってしまうと全く食べなくなってしまいます。

 

それと同時に、お水も飲まなくなってしまうので、結果脱水状態が進んでしまい、その状態が続くとぐったりして重篤な状態になってしまいます。

 

猫ちゃんにとって、口が痛くて食べられない、というのはすぐに命に関わる重大なことになるので、口が痛そうな場合には早めに動物病院にご相談することをお勧めします。

 

慢性腎臓病の猫.jpg

 

なぜ口内炎ができてしまうのでしょう?

 

原因は様々で、たとえば猫エイズやヘルペスなどのウイルス性の疾患や、慢性腎臓病、アレルギー性疾患など多岐に渡ります。

その原因をはっきりさせて適切な治療を行い、同時に口内炎の治療を行う必要があります。

今回はそんな口内炎に悩んでいた高齢猫ちゃんのお話です。

 

症例:東京中央区在住の高齢猫(ヒジキちゃん)

東京中央区区在住の17歳の高齢猫のヒジキちゃんです。

 

基本的には前日までのご予約での診療とさせていただいておりますが、猫ちゃんたちの状態や病気は待ってくれないため、大体が当日の診療予約となっています。

お問い合わせ内容は、口が痛そうで食べない日が続いているので往診をしてほしいとのことでした。

 

お家にお伺いすると、ひじきちゃんは部屋の隅に置いてあるベットの上で丸まっていて、こちらをチラッと見て尻尾で軽く挨拶をしてくれましたが、筋肉が落ちて痩せており、辛そうな様子が見て取れました。

 

まずはご家族様から詳しくお話しをお伺いすることにしました。

 

ご家族様によると、2週間ほど前からヨダレが増えて、ドライフードのかけらがお皿の周りに落ちることが多くなった気がしていたそうなのですが、その時点ではまだご飯も食べていたためあまり気にもとめていなかったそうです。

 

しかし1週間前から少しずつご飯を残すようになり、2,3日は全く口をつけようとせず、ヨダレで口の周りの毛が濡れていることが多くなったとのことで、口の痛みが疑われました。

 

お水もここ数日は数口程度しか飲んでおらず、スプーンで運んで行っても飲んでくれないとのことで、ご家族様としては脱水も気になるとのことでした。

 

おしっこもいつもは日中も何度かするのに、ご飯を食べなくなってからは朝晩の2回ほどに減ってしまっているらしく、かなり心配な状態でしたが、ひじきちゃんは元気な時はお外ではかなり鳴いてしまい、とても動物病院に連れて行ける状態ではないぐらい興奮してしまうとのことで、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたそうです。

 

おはなしをお伺いしたところ、何らかの原因で口が痛くなってしまって食べなくなってしまったことから、高齢猫に多い慢性腎臓病の可能性を考えて、血液検査を行うことをご相談したところご同意が得られたので、身体検査に加えて血液検査も実施することとしました。

 

検査開始

 

身体検査では激しい脱水が見られ、口の中を確認するとかなり痛そうな口内炎が見られました。

 

また、ヨダレもたくさん出ており、おそらくこれが原因で食べれなくなってしまっていることが想像されました。

 

そのほか、結膜炎や鼻水は見られず、ウイルス性の可能性は低いのかなという様子でした。

 

その後採血もお利口にやらせてくれて、最後に皮下点滴と抗炎症剤、抗生剤や吐き気止めなどを注射してその日の診察は終了としました。

 

脱水がひどいので、次の日にもう一度再診予定として、ひじきちゃんに挨拶をして、お家をあとにしました。

 

血液検査結果は、動物病院とは異なり、その場では結果が出ないため、一度オフィスに持ち帰ってから検査を開始します。人間の病院のようなイメージで考えていただければ大丈夫です。

 

血液検査では、予想していたように、腎臓のかなり数値が高く、やや貧血も進んでいました。

 

また、白血球も少し上昇しており、炎症があることが予測されました。

 

そのほかには特に大きな異常値はなく、まずは点滴をして脱水を改善し、腎臓の数値を下げること、それと共に抗炎症剤を入れて、口内炎を抑えてご飯を食べられるようになることを目標にして、治療プランを考えていきました。

 

次の日、再診にお伺いすると、スープを少し飲んでくれたとのことで、ご家族様のお顔も少し安心されていて、私たちも安心しました。

 

ひじきちゃん自身も少し痛みが和らいだのか、ヨダレも減っていて、今日も引き続き同じ処置を行うことにしました。

 

今後の治療プランとして、口内炎が治るまでは抗炎症剤も入れて注射を行い、治ってきても、慢性腎臓病の疑いがあるため、数値が高ければ皮下点滴が必要であることをお伝えし増田。

 

ご家族様からは、できればお家で皮下点滴をできるようになりたいと申し出がありましたので、皮下点滴をご家族様だけでご自宅で行なって頂けるようにしっかりとご指導し、点滴をお渡しすることを今後のプランに組みました。

 

しかし、ひじきちゃんはまだしっかりと食べられているわけではないので、3日間は私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフがお伺いして様子を見て、ある程度食べられるようになってから、点滴をお渡しすることになりました。

そして1週間後、ひじきちゃんはしっかりとご飯を食べられるようになり口内炎もおさまりましたが、腎臓の数値はまだ高いままなので、皮下点滴をお家で行なって頂くこととしました。

 

獣医療というのは、犬猫たち、ご家族様、そして獣医師看護師の3つがチームになって初めて最良の医療を提供することができると考えています。

 

もし動物病院に連れて行けないなどのお悩みがあれば、いつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本です。

 

当院は、東京中央区・台東区にメインオフィスを構え、東京23区および近隣地区まで獣医師と動物看護師が一緒にお伺いさせていただいています。

 

診察の全てにおいて、往診獣医療チームで対応しますので、ご家族様にはその傍で愛犬・愛猫を応援していただければと思っています。

 

通院させるのが難しいな、負担だな、と感じた時は、諦める前にまずはお住まいのエリアまで来てもらえる往診専門動物病院へ電話しましょう!

 

最近出会った膵炎発症の高齢犬がいましたので、今回は膵炎のお話をわかりやすく、そして往診での考え方について解説していきます。

 

犬膵炎.jpg

 

みなさん、膵炎という病気をご存知ですか?

人の医療では、膵炎の原因はアルコールや暴飲暴食、脂質の多い食べ物を食べすぎたりといった、食生活の乱れが原因と言われています。

 

一方で、人の食べ物を食べていない犬や猫では、ある意味人よりも食生活の点でいうとバランスのとれた食生活を送っていると言えます。

 

しかし、そんな犬や猫でも膵炎が起こってしまうのはなぜでしょうか?

 

もちろん犬や猫でも、人の食べ物や脂質の多いおやつをたくさんあげている場合には、膵炎になってしまうリスクが上がってしまいます。

 

しかし、原因はそれだけではありません。

 

自分自身の細胞が、自分の細胞(臓器)を攻撃してしまう自己免疫性の膵炎であったり、ミニチュアシュナウザーでは遺伝的に高脂血症になりやすかリスクが高くなります。

 

 

あるいは感染性の膵炎であったり、術後に血栓ができてしまって膵炎になったり、と原因は様々ありますが、犬では90%以上が原因不明の膵炎と言われています。

 

膵炎とはどういったものなのでしょうか?

膵臓は、胃の裏側あたりに位置し、インスリンなどのホルモンを出したり、消化酵素を十二指腸に分泌したりする働きがあります。

 

通常、膵臓から出る酵素は強力ですが、膵臓自身を消化しないように、十二指腸に達してから酵素が活性化されて働くようになります。

 

しかし、何かしらの原因で消化酵素が膵臓の中で活性化してしまい、膵臓自身を消化してしまうことがあります。

 

これが膵炎です。

 

そうすると、膵臓の細胞は溶かされ、膵臓や周辺の臓器で強い炎症が生じます。

 

その炎症が膵臓周囲だけで治れば、死に至ることは少ないかと思われますが、その炎症が、膵臓周辺だけでなく、肝臓や胃腸、さらには全身に広がってしまうと、血栓の原因にもなります。

 

話はそれますが、COVID19による肺炎も、肺炎が死因ではなく、肺での炎症により全身に炎症が広がり、血栓ができやすくなってしまい、血栓症になってしまうことが死因になっていると言われていますね。

 

まだまだ不明なことが多いので、これからの研究に期待です。

 

話が大きくそれてしまいましたが、膵炎での死因も血栓症や、全身性の炎症反応、あるいは敗血症が二次的に引き起こされることが大きいと言われています。

 

膵炎になってしまうとどんな症状が出るのでしょう?

膵炎には2種類あり、急性膵炎慢性膵炎があります。

 

まずは急性膵炎のお話です。

 

急性膵炎とは、まさに名前の通り、急激に起こる膵炎です。

 

その進行はとても早く、治療をしなければ2,3日で亡くなってしまうこともあるほどです。

 

急性膵炎の場合、1番最初に見られるのは嘔吐や下痢、腹痛、食欲不振、発熱といった症状です。

 

特異的な症状はなく、他の病気にも当てはまる症状なので、診断が重要になってきます。

 

診断は血液検査や超音波検査によって、総合的に判断します。

 

また、膵臓の数値を測定することで、確定診断が得られます。

 

早期に診断ができれば、すぐに治療を始めなければなりません。

 

まずは点滴や吐き気どめや痛み止めの注射、そして血栓予防の注射を行います。

 

かなり痛みが強いため、鎮痛は積極的に行います。

 

そして人の医療では、急性膵炎の場合には絶食をすると言われていますが、獣医療では、吐かないのであれば出来るだけ早期に口からご飯を食べることが重要と言われています。

 

そうすることで、栄養分を膵臓に届けて、膵臓の回復に努めていきます。

 

ほとんどの場合、1週間ほどで血液検査の数値も落ち着き、お薬も減っていきます。

 

◎急性膵炎に対する往診の考え方

急性膵炎は集中的な入院管理が必要であると考えているため、往診のご依頼を頂いたとしても、電話の段階で判断し、入院治療を視野に入れて、できる限り急いで動物病院に行くように指示させていただいております。

特に、老犬ではなく、さっきまでは普通にご飯も食べれていたし、散歩も行けていたなどの場合で、急に嘔吐・下痢が止まらなくなったといった場合には、まずは急性膵炎を疑い通院を促します。

しかし、そうだとしても現実的に動物病院に連れて行くことが難しいと判断された場合には、往診でお伺いし、今の環境で提供できる獣医療内容を相談し、最良となる処置・処方プランや検査を含めた診療プランをご提案させていただきます。

みんながみんな、こういった時に通院させられる訳ではないので、ご家族様だけで悩まないで、まずは相談してくださいね!

 

 

一方慢性膵炎では、これといった急激な症状が現れないので、診断が難しいこともよくあります。

 

何となく元気がない日がある、何となく食欲がない日がある、といって症状なので、ご家族様も気付きにくく、動物病院に連れてくるきっかけとなりにくいことも一つの要因です。

 

診断は、急性膵炎と同様血液検査や超音波検査にて判断します。

 

血液検査では、膵臓の数値が軽度に上昇していたり、超音波検査では、膵臓が軽度に腫れていたりといった所見が認められます。

 

しかし、慢性膵炎は急激な悪化がなければ死に至ることは少ないので、まずは対症療法と食事療法を行います。あるいは慢性膵炎の内服薬を処方することもあります。

しかし、慢性膵炎も油断していると、急激な悪化をして急性膵炎になることがあるので、なんかいつもと違う、元気がない気がするなど、思い当たることがあれば、早めに獣医師にご相談ください。

 

◎慢性膵炎に対する往診の考え方

こんな感じで、あんまり特徴的な所見を認めないのが、慢性期の特徴でもあったります。

そのため、往診では、1回の検査でできる限り疑わしい検査を、わんちゃん・猫ちゃんの負担を考慮した上で実施するように心がけています。

通常の動物病院であれば、たとえば血液検査を考えると、費用を考慮した上で、検査項目を最小に絞り、広げたい場合には再度通院してもらい追加検査を行うかと思われますが、往診ではそうはいきません。

往診の場合には、そもそもが検査による負担が大きい場合を常に考えなければいけません。さらに、ここを検査したいので今日これから伺います!が、できないのがまた往診です。

往診だと、ここを検査したいので、次回1週間後、または1ヶ月後に追加で検査します、となってしまい、そんな悠長なことが言えないのが、おそらく初診かなと、経験的に感じています。

そのため、通院が難しく、在宅医療にお切替を検討される場合には、疑わしくは先に検査を検査することを大切にし、何度も採血するようなことはできるだけ避けてあげましょう。

 

最後に・・・

こうした膵炎ですが、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室でも膵炎を発症した犬猫と出会うことがあります。

 

急性期には毎日、時には1日2回お伺いすることもあります。

 

大型犬で動物病院に連れていくことが難しい場合、人が苦手で動物病院に連れていけない場合など、その子の性格によって動物病院に行けない理由は様々かと思います。

 

しかし、だからといって決して諦めずに、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご家族様と動物に合った治療をご提案させていただきます。

 

 

過去に犬の膵炎関連の記事を書いていますので、気になる方は是非読んでみてください!

急な食欲廃絶と嘔吐が止まらない(犬/東京目黒区/緩和ケア)

高齢犬の膵炎(嘔吐/食欲なし/動けない/東京中央区)

 

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食欲がなくなった(猫/腎不全/東京中央区)

猫ちゃんを飼っているご家族様の中には、少なからず「通院させること」に対して苦手意識をお持ちの方がいます。

 

それもそうです。ほとんどの猫ちゃんが、外出させることを嫌がります。

 

もちろん中にはキャリーに入ることをなんとも思わない猫ちゃんもいますが、個人的には避妊去勢手術をきっかけに「キャリー=怖いもの、痛いもの、嫌なもの」というような認識になっているのではないかと思います。

 

そのため、通院が苦手な猫ちゃんのほとんどが大病を患ってしまった以外は、動物病院へ通院させずに、ネット情報や知り合い情報、長年の経験などからの判断で、治るのを家で待ってしまっていることと思われます。

 

だとしても、ほとんどの病気は自己治癒力というか、恒常性の維持と言いますか、状態として安定したり治ってしまったりする印象があります。

 

とはいえ治らない病気もたくさんあり、もしそれらであった場合に、様子を見てしまったことが致命的な結果になってしまったということも多々起きていると思います。

 

今回の症例は、腎不全を患った猫ちゃんで、たまたま連絡が早かったので復活し、それから2年間闘病生活をした上で、ご自宅で長い眠りについたミケ猫のブーちゃん、18歳の避妊済みの女の子です。

 

もしこの症例と同じような症状が、ご自宅にいる猫ちゃんにも当てはまるのであれば、早めに獣医師に相談するようにしましょう。そして、具合が悪い猫ちゃんに対して、さらにストレスをかけることが厳しいと判断した場合には、ご自宅まで来てくれる往診専門動物病院を探しましょう。

 

猫ターミナル.jpg

 

往診までの経緯

ブーちゃんは、キトン(子猫)の頃にご家族様に公園で出会ったとのことでした。

その日は大雨だったのですが、なぜか気になった先の草むらに段ボールが置いてあって、そこに力強く鳴くブーちゃんの姿があったとのことです。

家に来た時に、鼻がブーブーいっていたことから、女の子ですが、ブーちゃんになったとのことでした。

近所にある動物病院に連れ家的、おそらく生後2ヶ月くらいと言われ、日を追ってワクチン接種、避妊手術と終わらせたとのことでした。

しかし、この避妊手術をきっかけにキャリーに入れようとすると失禁に脱糞を繰り返して奇声をあげるようになってしまったことから、動物病院に通院させることを断念し、避妊手術後の抜糸も、近所の獣医師に来てもらったとのことでした。

 

以来動物病院につれていくことはなく、基本的には元気で食欲旺盛な毎日を過ごせていたとのことでした。

 

そんなブーちゃんの体調に違和感を覚えたのは、16歳を過ぎた頃とのことでした。

なんとなく食欲に波が出てきて、食べない日は丸一日何も食べないこともあったとのことでした。

ちょうどこれくらいの時期から、嘔吐の頻度が週2〜3回程度になったとのことでした。

それでも、ご飯は1日食べなくても翌日には食べる、お水をいっぱい飲んでるからお腹がいっぱいなだけ、おしっこもたくさん出てるから平気、うんちは少し便秘気味だけど、出てるので大丈夫、と考えて過ごしてきてしまったとのことでした。

 

それから半年ほどで食欲が全体的に低くなってしまい、それに伴いお水を飲む量が増えたこと、体重がどんどん減ってきてしまったことなど、状態が下がってきた旨を伺いました。

 

今回往診をご依頼されたきっかけは、1週間ほど何も食べれなくなり、毎日3~4回ほど吐いてぐったりしているということで、もうだめかもしれないができることがあればしてあげたいとのことで、ターミナルケアを目的にご連絡いただきました。

 

動物病院と心の距離ができてしまうと、その距離はどんどん離れていく一方であり、その結果、ネットの情報に翻弄されてしまうということは多々あります。

 

できれば早めに、専門家や診てくれる獣医師に相談することをお勧めします。

 

初診時の診療内容

東京中央区にお住まいのぶーちゃんは、ご家族様に大人が4人もいる環境でしたので、ご自宅でのご家族様による皮下点滴環境の構築ができると判断しました。

 

お話をお伺いすると、全くと言っていいほどに動物病院から離れてしまっているようで、その原因はキャリーを嫌がったということだけでなく、近所にあった(当時は東京台東区)昔ながらの動物病院の先生に、そんなに騒ぐ猫は連れてくるなと言われたことがトラウマになってしまったとのことでした。

 

そんな獣医師もいると思いますが、最近はフレンドリーな先生も多くなってきていますので、もし獣医師に対するトラウマがある場合であれば、複数の動物病院に、ご家族様だけで訪れ、「結構暴れてしまう猫なのですが、それでも連れてきていいですか?」と尋ねてみてください

 

ほとんどの動物病院で対策を教えてくれると思いますし、受け入れてもらえると思います。

暴れてしまう性格を含めて、それが猫ちゃんであり、そんな子たちに対して診療をおこなっているプロチームが獣医師や動物看護師率いる獣医療チームです。

 

ずっとご家族様だけで抱え込んでいた悩みをできる限りたくさん伺いました。

おそらくまだまだありますし、今回伺えた内容はほんの一部分かもしれませんが、これからも疑問や質問があれば、診療時に遠慮なく質問してもらいたいと思い、箇条書きでの質問リスト作成をご依頼させていただきました。

 

ブーちゃんの体調はというと、かなり悪そうではあるのですが、まだ立ち上がってフラフラしながらも自分でお水を飲みに行けていました。

 

ブーちゃんは人が好きなようで、お話を伺っている間はずっと輪の中にいてくれました。こんな子も珍しいのですが、おそらくどんな話をしているのかが気になっていたのかもしれないですね。

 

お話を聞いてみると、優先順位として腎不全が挙げられましたので、初診では血液検査で幅広く確認し、超音波検査で胸水貯留がないことだけを確認し、血液検査結果が揃ってから腹部超音波スクリーニング検査を実施することとしました。検査も処置も酸素ボンベを使用した酸素化を図りながら、呼吸に注意して診療を進めていきます。

 

ご家族様のご希望でご飯を食べさせてあげたいとのことでしたが、今日の今日で強制給餌をするのは危険であることをお伝えさせていただき、まずは3日間の集中的な診療プランを作りました。

 

薬は全て注射薬に絞り、皮下点滴を用いて投薬し、3日間は1日1回の往診としました。

 

さぁ、今日から診療開始です。少しの間毎日くるから頑張ろうね!

 

 

初診の翌日

やっぱりブーちゃんは強い猫ちゃんでした。

昨日の処置後から少しではありますが、ドライフードを食べてくれたそうです。

血液検査の院内スクリーニング検査にて暫定的に揃った結果からまずは腎臓の数値が高いことを確認し、この日から腎臓病の方に使いたい内服薬を使用することになりました。

腹部超音波検査にて、腎臓の血流量が少ないこと以外大きな異常を認めなかったことから、腎臓病からくる症状を安定させることに尽力しました。

 

 

その翌日

食欲も上がってきて、まさかのふらつきもやや改善してくるという様子を見せてくれました。

この日、ご家族様に皮下点滴の仕方をしっかりと指導させていただき、1週間分の道具のお渡しをすることに成功しました。

 

 

その後の様子

状態は安定し、最初は毎日の往診から、1週間に1回、2週間に1回、1ヶ月に1回となり、道具と薬のお渡し、診療時に血液検査と超音波検査をするまでとなりました。

 

現在も、1ヶ月に1回の往診で、状態を見ながらゆっくりとブーちゃんらしい生活を送れています。

 

当院までご連絡をいただく前までは、もうだめか、でも最後にできることをしてあげたいと思っていたとのことでした。

往診とは、単なる獣医療だけでなく、本当に困っているご家族様たちの心を支える存在であるべきだと考えています。

またこの生活に戻れるなんて思ってもいなかった、と伺った時には、私たちも治療に反応が出て、また飼い主様の心の支えになれた気がしてとても嬉しかったです。

 

今は通院で検査・治療を受けているが、今やっている内容を往診で切り替えることはできないかと思われた場合には、お近くの往診専門動物病院までご連絡してみましょう。きっと力になってくれると思います。

 

当院は東京23区を中心に獣医師1人、動物看護師1~2人程度で毎日訪問していますので、該当地域にお住まいで在宅医療への切り替えを検討されているご家族様や、家での看取りを考えたいご家族様、まずは当院までご連絡ください。

 

〜 ペットの緩和ケアと看取りのお話 〜

ペットの緩和ケアやターミナルケアをお考えのご家族様向けに参考ページを作成しました。

今後、もし慢性疾患など、治療による根治ではなく、症状や病状のコントロールのみと診断された場合、通院で今後も診てもらうか、在宅に切り替えるべきかを考える参考にしていただければと思います。

 

ペットの緩和ケアと看取りのお話

 

是非ご一読ください。

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室の年末年始に関するご連絡

 

図1.jpg

 

 

 

 

 

年内最終診療       2021年12月28日     12:00

 

休診期間         2021年12月28日12:00〜1月4日

 

診療再開            2022年01月04日     12:00

 

 

休診期間は、全ての電話が留守番電話へ転送されます。

返信は、1月4日以降となりますので、ご注意ください。

診療をご希望の飼い主様は、以下の内容を留守番電話に残してください。

 

 

・お名前

 

・ご住所

 

・犬/猫と品種

 

・ペットの年齢

 

・性別/避妊去勢の有無

 

・症状

 

 

現在処方管理期間中のわんちゃん・猫ちゃんの飼い主様へ

留守番電話内容を確認次第、順次ご連絡を返させていただきます。急な体調の変化などに気付かれた場合には、ご連絡ください。

当日対応の場合には、当日予約(5000円)がかかりますのでご了承ください。

 

 

 

 

 

諸事情により、動物病院に通院させることが困難な場合には、諦める前にまずは往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

診療範囲:東京23区と近隣地区

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本日は、東京中央区にお住まいのミィちゃん、16歳の女の子の腎臓病のお話です。

ミィちゃんは1年半に及ぶ緩和ケアと19日間のターミナルケアの末、2020年8月3日、お母さんの膝の上で旅立ちました。

ミィちゃんの軌跡をお話することで、きっと何かしら、猫ちゃんを飼われている方に有益な情報として届くことを信じています。

図1.png

 

どんな猫ちゃんだったのか

ミィちゃんは優しい性格で、人間が大好きな猫ちゃんでした。

生後間もない、まだ目が見えていない時に親猫と離れてしまい、衰弱しきっているところを、今のご家族様に保護されました。

一命を取り留めましたが、子猫の時は体が弱く、何度も動物病院に通院する日々だったとのことです。そんなこともあり、ミィちゃん自身、通院は苦手ではなかったとのことでした。

食は元々細く、ガツガツ食べている姿は見たことがなかったとのことです。

そんなミィちゃんが14歳を過ぎたあたりから具合が悪そうになり、食欲の低下や元気もなくなってきたとのことでした。

 

往診を選択したきっかけ

ミィちゃんのように、動物病院に通院できている猫ちゃんは珍しく、お母さんの気持ちとしても、当初は最後までかかりつけの動物病院で診てもらうつもりだったとのことでした。

しかし、動物病院で検査を行い腎臓機能が下がっていることを知り、定期的な通院が必要とされたとき、治る病気であれば通院させたいが、そうでないのであれば家の中で過ごさせてあげたいと思ったので、往診に切り替えたとのことでした。

 

往診変更時の通院頻度

ミィちゃんの場合は、調子がある程度安定していることから、月1回の通院検査で、血液検査を実施しているとのことでした。

往診でも血液検査をすることができることを知り、検査内容に差がないことから、往診がいいなと思ったとのことでした。

 

動物病院での検査内容

動物病院での検査内容は、血液検査、尿検査(持参したもの)に加えて、3ヶ月に1回はX線検査と超音波検査(エコー検査)だったとのことでした。

往診では、X線検査のような大きな医療機器は持ち込めませんが、この中からであればX線検査以外の全てを実施することかができることを知り、検査に関しても往診でお願いしたいと希望されました。

 

初診時の検査

初診時は、問診で45分程度、血液検査、尿検査、腹部超音波検査などを実施し、ミィちゃんの全体像を把握させていただきました。

処置には皮下点滴に複数の注射薬を合わせ、一気に処置を終わらせました。血液検査の結果、腎不全がかなり悪化した状態であることがわかり、尿素窒素(BUN)、クレアチン(CRE)は大きく参考基準値を超えていました。

 

診療プラン(緩和ケア)

診療プランは、1週間集中的に訪問して皮下点滴を実施し、安定したことがわかれば、徐々に頻度を下げていくというものでした。

ミィちゃんの場合、飼い主様の判断が早かったおかげで、すぐに状態が安定したため、次のステップである「飼い主様指導」を開始しました。

目標は、飼い主様自身でご自宅で皮下点滴ができることです。

無事にトレーニングを終え、内服薬2種類+週2回程度の皮下点滴としました。

 

往診頻度(緩和ケア期間)

緩和ケアの時は、基本的には1ヶ月〜3ヶ月に1回の往診を行い、そこで血液検査や尿検査、超音波検査などを行い、前回と比べてどのくらい変化したのかを評価していきます。

日を追うごとに、少しずつ腎臓の機能が下がっていくのを検査データから読み解き、少しずつ皮下点滴の頻度が増えていき、内服薬の量も増えてきました。

 

ターミナルケアへの転機

緩和ケアを開始して1年半ほど経った2020年7月中旬、ミィちゃんが急変したとの連絡を受けました。

変化の内容は、以下です。是非参考にしてください。

・昨日までご飯を食べれていたが、今朝から全く食べなくなった。

・今朝から急にふらつきが強くなった。

・吐き戻し(嘔吐)が始まった

・下痢になってしまった

 

夜に点滴をされていたこともあり、夜の点滴は一旦保留として夕方すぎにお伺いすると、ミィちゃんはぐったりしていて、呼びかけに対しても反応がやや薄くなっていました。

この日は血液検査で幅広い項目を確認し、超音波検査にて腹水、そして胸水が溜まっていうないかを確認したところ、腹水と胸水の貯留はありませんでした。

血液検査結果では、腎臓の数値が飛んでいること、黄疸の数値が高いこと、炎症の数値も高く、貧血が一気に進行していることなど、いよいよ来たなっていう結果を認めました。

ご家族様に説明させていただき、酸素室をご自宅に設置、呼吸が苦しそうなときはこの中で管理するか、または酸素チューブを顔の前に持っていって嗅がせてあげるように指導しました。

この日から1~2日に1回の往診が始まり、19日後の2020年8月3日、お母さんの膝の上で静かに眠りにつきました。

 

腎臓病は、多くの高齢猫ちゃんで認められる病気であり、治療法はなく、症状の緩和や、状態を安定させる目的で、食事内容調整、内服薬、そして皮下点滴を行います。

 

よく飼い主様から、

 

「治るのであれば治してあげたいけど、一生でしょ?一生投薬するのは可哀想だ。」

 

と伺います。

 

はい、そうです。

一生症状を緩和して、然るべき時を待つ、という表現であっているかなって思っています。

 

コントロールできる症状であれば、緩和してあげた方が、わんちゃん、猫ちゃんにとって苦しみの時間は短いのではないかと思います。

コントロールするためにも、まずは検査してデータを揃えることがとても大切です。

もちろん検査が全てではありません。

検査に耐えられそうにないと判断することも多々あります。

そんな時は、たくさんの情報をご家族様から引き出すことで、想定できる可能な限りのことを考えていき、その環境で、この家族構成で、今のその子の状態でできる最大限のことをご提案させていただきます。

 

愛犬、愛猫をおうちで看取ってあげたいと考えられているご家族様、大きく体調を崩してしまう前に、まずはご連絡ください。

 

一緒にその環境でできる最良の選択肢を考えていきましょう。

 

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こんにちは!

 

今回は重度の膵炎になった大型犬のお話です。

膵臓は、胃の下のあたりにある臓器で、インスリンを出したり、消化酵素を出したりする重要な臓器です。膵炎というのは、その消化酵素で膵臓自身を溶かしてしまう疾患で、慢性膵炎と急性膵炎に分けられます。急性膵炎の場合、重症度によっては合併症により致命的になってしまうとても怖い病気です。

今回ご紹介するのは、かなり重度の膵炎で合併症の一つである血栓もできている可能性のある大型犬の治療経過です。

 

大型犬は、本当に体調が悪いと通院できません(ゴールデンレトリバー/東京中央区/急な嘔吐)

今回の症例は、東京中央区在住の9歳のゴールデンレトリバーのマロンちゃんです。

マロンちゃんのお母さんからお電話をいただき、早朝から何度も吐いていて、身体が熱くなって熱がありそう、そして、ぐったりしていて歩けないため、往診をお願いしたいとのことでした。

状況をもう少しお伺いすると、昨日の夜までは普段通り生活していて、1週間前にもかかりつけの動物病院にいき、血液検査を実施していました。その結果、肝数値がやや高いことと、年齢からか、中性脂肪も少し高めという数値だったが、担当の獣医師からは元気なので様子見と言われたばかりの出来事でした。

昨日までしっかりご飯を食べていたし、急なことで動物病院に以降にも抱き上げられないし、どうしていいのかという緊急のお電話でした。

往診は救急車ではないため、基本的には緊急との相性は悪いです。この場合、どうにか頑張って動物病院に駆け込むことを推奨しているのですが、この日はたまたま近くにおり、30分以内に到着することが可能だと見込めたため、すぐにお伺いさせていただくことにしました。

お家にお伺いすると、マロンちゃんは横になってハアハアしていて、かなり辛そうな状態でぐったりしていました。
 
流石のゴールデンレトリバー。体重も42kgと、ぐったりしてお腹を痛そうにしている大型犬を抱っこで連れて行けるのは、限られた環境で生活できているご家族様だよなって思える光景でした。
 

お電話である程度問診させて頂いていたので、先に身体検査と超音波検査で緊急度を見てみることとしました。

身体検査では、体温40.5度、不整脈、激しい脱水が見られましたが、チアノーゼは見られなかったので、ひとまず身体の酸素濃度は明らかな低下はしていないと判断しました。

しかし、呼吸状態は明らかに悪いので、持ち込んだ酸素ボンベを開放し、顔の前で流し続けながら、診察を進めていきました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、診療時に呼吸状態の悪化を常に想定し、酸素ボンベを常備しています。呼吸状態が悪い犬猫の診察では、高濃度かつ高い流量の酸素を嗅がせながら検査・処置を行うことで、少しでもペットにとって負担にならないように心がけています。

 

超音波検査(エコー検査)では、胸水を確認しませんでしたが、少量の腹水、そしてお腹の中で強い炎症を示唆する所見が見られました。

また、お腹を抑えると強い痛みが認められ、特に膵臓周辺の脂肪で強い炎症像が見られたことから、膵炎の可能性を考えて詳しい問診に入らせていただくこととしました。

マロンちゃんはもともととても元気で、大きな病気もなく、よく食べる子でした。

昨日の夜まではいつも通り過ごしてくれていたそうですが、明け方に嘔吐が始まり、そこからぐったりし始めて、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

それまではなにも症状がなかったため、いつもの動物病院で実施した血液検査結果もあり、いつも通りの生活を送っていたのにと、お母さんはとても悔やんでいました。

検査結果を見てみると、検査項目をかなり絞っていました。

見たい項目が除外されていたので、残念ですが、膵炎の可能性が高い!と言い切れる自信を持てないまま、診療を進めていきました。

おそらく、動物病院では費用面を下げたいという思いから、項目数を最低限に絞り、血液検査をより多くの飼い主様に受けてもらいたいという院長の思いを、多くの動物病院の検査結果を拝見するときに感じています。

費用面からすればもちろん最小限であることは正しいと思いますが、シニア期(高齢期)や持病を抱えたあとは、もしかしたら必要かもしれないって項目を全て網羅して一緒に検査項目として1回の採血で見てあげた方がペットのためなのかなって、個人的には思っています。

 

お母さんにご同意の上、再度血液を採取し、幅広く検査を行うこととしました。

 

もし急性膵炎だとしてら、最も怖いのが、広い範囲で炎症が起こることで、全身での炎症反応になり、血液が固まり易くなり血栓が出来てしまったり、肺に水が溜まってしまうような合併症です。これらの合併症はすぐに致命的になってしまうことも少なくありません。

 

マロンちゃんの場合、超音波検査でかなり強い炎症所見が見られましたので、動物病院での入院治療もお話しさせて頂き、ご相談しましたが、連れて行くことができないという物理的な要因もありますが、致命的な状態ならお家で看取りたいというご家族のご希望もあり、お家での出来る限りの治療をさせて頂くこととしました。

具体的には、痛み止めや吐き気止め、点滴や血栓を溶かすお薬、そして炎症を抑えるお薬を注射し、皮下点滴を行いました。

同日の夜もお伺いする予定を組み、午前の治療は終了としました。

 

夜の診察では状態改善

夜の診察では、午前中より少し顔つきが良くなって、お水を飲めるようになりました。

また、体温も38度まで下がっており、本人も楽になった様子でした。

 

血液検査では、白血球の上昇、炎症の数値の上昇、そして膵臓の数値の上昇が認められたため、急性膵炎と判断し、まずは1週間集中治療を行っていくこととしました。

 

血液検査の結果、膵炎は併発疾患であり、原発は甲状腺機能低下症であることが疑われました。

甲状腺機能が低下したため、中性脂肪の値が上昇し、その結果膵炎を発症したというストーリーです。

大型犬、特にぽっちゃりした体型の子で、このストーリーは起こりやすいものですので、大型犬と暮らしているご家族様は日頃から検査してあげましょう。

 

その後、集中的な治療を続けた結果、1週間後には自力でご飯を食べてくれるまでになり、甲状腺のお薬だけでなく他のお薬も、この時から少しずつ内服薬への切り替えを行なっていきました。

食欲がいつもほど出ていない中でしたが、マロンちゃんは頑張ってお薬を飲んでくれ、白血球や炎症の数値、また膵臓の数値もほぼ正常値まで下がってきてくれていました。

 

犬の膵炎の原因としては、およそ90%が原因不明と言われていますが、高脂血症や肥満、脂肪分の多い食事や人の食べ物を与えることが原因にもなります。

そこで、膵炎で食欲が落ちている時には脂肪分の少ないササミを与えることも多いです。

今回のマロンちゃんの膵炎は、おそらく甲状腺機能低下症が原因かと思いますが、もしかすると肥満も要因の一つだったかもしれません。

 

また、マロンちゃんの場合は急性膵炎で、急激な悪化が認められましたが、急性膵炎を何度か起こしていたり、膵臓に負担がかかるような高脂肪のご飯を食べていると、慢性化してしまい慢性膵炎となって、膵臓の機能が落ちてしまいます。

慢性膵炎のサインとしては、何となく食欲がなかったり、元気がない日があったり、といった軽微な症状なので見逃しがちですが、そういったサインが出た場合、一度動物病院に相談してみてください。

 

マロンちゃんは再燃に注意しながら少しずつ治療強度を弱めていき、今も治療を頑張ってくれています。

 

犬の急性膵炎は名前の通り、急に発症し、治療しなければ多くは急激に悪化していってしまいます。

それを防ぐためにも、血液検査の頻度を増やし(3ヶ月に1回程度の幅広い血液検査など)、肝臓への負担を考えて低脂肪食にしたり、人のご飯を与えないようにしたりチェックしましょう。

今回のマロンちゃんのように、わんちゃんが大きくて動物病院に連れていけない、健康診断をしたいけれどわんちゃん猫ちゃんが待ち時間が苦手、など動物病院に連れて行くことができない理由は様々だと思います。

往診専門動物病院わんにゃん保健室ではお家を診察室として使わせて頂きますので、待ち時間はありません。

健康診断なども実施していますので、往診専門動物病院わんにゃん保健室にいつでもお気軽にご相談ください。

 

過去に犬の膵炎関連の記事を書いていますので、気になる方は是非読んでみてください!

急な食欲廃絶と嘔吐が止まらない(犬/東京目黒区/緩和ケア)

高齢犬の膵炎(嘔吐/食欲なし/動けない/東京中央区)

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こんにちは!

往診専門獣医師の江本です。

今回は外に遊びに行ったら怪我をして帰ってきた猫ちゃんのお話です。

 

猫の喧嘩.jpg

 

にゃんぽは危険(東京千代田区)

症例は東京千代田区在住、12歳で元気な猫のモンちゃんです。

普段から外に出かけるタイプの猫ちゃんで(本当はダメです)、1週間前に帰宅すると外傷を負っていて、食欲が下がってしまったので、家での皮下点滴をしてほしいとのご依頼で往診をさせて頂きました。

お家にお伺いすると、モンちゃんはテーブル下で、シャーっと怒っており、不機嫌さが伝わってきたので、ごめんね、と謝りつつ、別のお部屋でご家族様から詳しくお話をお伺いすることにしました。

モンちゃんは、普段からその性格ゆえに、抱っこをしたり、キャリーに入れることができず、通院するのも一苦労で、以前は満を辞して頑張ることができたそうなのですが、飼い主様としても、嫌がるモンちゃんを無理やりキャリーに入れて動物病院に連れて行き、抵抗する中での治療をすることに精神的に疲弊してしまい、お家で治療を出来ないか探して頂いたところ、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室を見つけてご連絡して頂いたとのことでした。

通院で処置してもらって帰宅すると、ずっとシャーシャー言っていて、家の隅っこに隠れたまま出てこないようになってしまうような感じで、投薬どころか全く食べ物に興味を示さず、ご飯を食べてくれないため、投薬もできないとのことでした。何とかご飯を食べられるようになると内服薬にすることができるので、頑張って食べてくれるようになるまで、食べてくれることを願って、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフで治療をさせて頂くことになりました。

 

往診でも、通常の動物病院と同様に、検査や処置をする間は多少ながらもストレスを与えていますのは事実です。

しかし、通院と往診の大きな違いは、『すぐに好きな場所に逃げられる』ということです。猫ちゃんは環境に懐く生き物であるということもあり、安心できる環境でさっと処置を済ませて解放してあげることで、ストレスのかかっている時間をより少なくすることを図ります。

 

さぁ、いよいよ検査開始です!

 

検査開始

まずは食べない原因を調べるために、動物病院にて行なっていた血液検査の結果を見せて頂くことにしました。

血液検査ではたしかに大きな異常値はなく、電解質バランスも正常でした。

つぎに、実際にモンちゃんを触って、身体検査です。

モンちゃんのいるお部屋に行くと、再びシャーっとお怒り気味でしたが、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフは慣れっこです。

モンちゃんをバスタオルに包んで出てきてもらい、全身を触って身体検査を行なっていきました。

すると、通常はお腹に聴診器を当てると、消化管が蠕動する音、いわゆる、ギュルギュルというお腹の音が聞こえるのですが、モンちゃんの場合それが聞こえず、お腹の動きが良くないことが考えられました。

そこで、実際にどれぐらい動いていないのかを超音波検査で見てみることにしました。

食べない以外は元気そうなモンちゃん、とても嫌そうでしたが、何とか実施することができました。

たしかに、胃の中や十二指腸まで液体が溜まっているような状態で、消化管の動きも全体的にあまり蠕動運動していない様子でした。

そのため、消化管が動くようになると、今溜まっている液体が流れていき、食べられるようになることが予測できましたので、消化管を動かすお薬を使っていくことにしました。

とりあえず現時点では脱水はしていないようでしたので、注射で消化管を動かすお薬のみ使用し、拘束時間を短くしてモンちゃんのストレスを最小限にすることにしました。

しかし、このお薬は効果時間が長くはないため、お家でご家族様にあと2回、注射して頂くこととし、その日の診察は終了としました。

次の日、もう一度お伺いすると、ご家族様は無事に注射が出来たとのことで安心しました。また、少し缶詰を温めて置いておくと、今朝は匂いを嗅ぎに行っていたとのことで、少し消化管が動き始めた感じがしたので、もう一度超音波にて胃の中を確認しました。

すると昨日よりも明らかに液体貯留は減っており、腸も少し蠕動運動をし始めていました。

治療が好感触でしたので、引き続き、モンちゃんには点滴ではなく、お薬のみ注射を頑張ってもらい、ご家族様にも注射を頑張ってもらいました。

その次の日には、モンちゃんは少しスープとスープの具を食べてくれていました。

この調子だと内服薬への切り替えももうすぐ出来そうとおはなしをさせて頂いたところ、ご家族様も喜ばれていて、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも安心しました。

その後、モンちゃんは無事に内服薬への切り替えもできて、今ではしっかりとご飯もいつも通り食べてくれています。

 

猫ちゃんの性格によっては、動物病院に連れて行くこと自体が難しくなってしまうケースもたくさんあります。

そういった場合には、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。

お家で出来る限り最大限の治療をご提案させて頂きます。

 

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下痢、実は怖い(犬猫往診獣医/東京)

わんにゃん保健室 獣医師の江本です!

 

ブログの更新がなかなかできず、今となってしまいました…

 

さて、本日は、「見逃してはいけない下痢」についてです!

 

腹痛の猫.jpg

 

家の中にいて、特に何か変わったことがないのに、急にわんちゃん猫ちゃんが下痢をしたって経験はありますか?

もちろん子犬子猫の時はしていたけれど、最近はあまりしなくなった、という子も多いのではないでしょうか?

あるいは、大人になっても下痢をしやすい子とほとんどしない子といったようにいわゆる体質的なものもあるかもしれません。

 

今回はそんな下痢のお話をしようと思います。

 

今回はタイトルの通り、単に下痢といっても、その原因によって、一過性のものと、実は重大な病気が潜んでいる下痢だった、ということもあるので、どういった下痢だと危険なのかというのをお話しさせて頂こうと思います。

 

下痢の話をする前に、まずは消化管の吸収、そして栄養分の通り道のお話しをしようと思います。

 

私たちがご飯を食べるとまずは食道を通って胃に入ります。

胃に入った食べ物は胃液によってタンパク質が消化されます。

その後十二指腸を通る時に膵臓からの消化酵素や肝臓からの消化酵素と混ざり、脂肪なども消化されます。

その後、ゆっくりと腸管の蠕動運動で移動していき小腸、大腸と通り、直腸に行って排便されます。

その間に、小腸では栄養分が吸収され、大腸では水分が吸収され、それらが消化管に張り巡らされている毛細血管にいき、毛細血管が1本の大きな血管に集合して門脈となり肝臓へ栄養分と毒素が混ざったものが運ばれます。

なお、毒素が肝臓で解毒されます。

この流れの中で、下痢に関係があるのは胃から直腸までの間ですが、下痢の種類は大きく2種類に分かれています。

 

下痢は大きく2つに分けられ、それらを小腸性下痢大腸性下痢と呼びます。

 

大腸性下痢の特徴

・水分量が多い

・少量頻回の下痢

・便を出そうとしても出ないしぶりがあることもある

・出血の色は鮮血

・体重減少は一般的にしない など

 

小腸性下痢の特徴

・軟便や水様便など様々

・量が増えるが回数は増えない

・出血すれば黒色

・体重減少することがある など

 

 

 

下痢の場合は、まずこのどちらの特徴を持っているかを見ていくことから始めます。

大腸では水分の吸収を行なっているので、大腸が原因である大腸性下痢の場合は、水分の吸収がうまくいっておらず、水分量が多い便になってしまいます。

しかし、小腸が正常ならば栄養分は取れているので、体重減少は起こりません。

脱水による一時的な減少は起こるかもしれませんが、どんどん体重が減っていく、ということはないでしょう。

 

一方で、小腸が原因である小腸性下痢の場合は、大腸で水分は吸収されますが、それ以前の小腸で栄養分が吸収されていないため、便の量が増えます

しかし、大腸で水分吸収されるためにとどまるため、回数は増えません

これが大きく分けた下痢の種類です。では、この2種類の下痢の原因はどういったものが考えられるのでしょうか?

まずは大腸性下痢です。

 

大腸性下痢の原因

・細菌感染

・寄生虫感染

・アレルギー

・腫瘍

・異物  など

 

小腸性下痢の原因

・食事性

・寄生虫

・細菌感染

・腫瘍

・急性膵炎

・先天性 など

 

ほとんど原因が同じじゃないか!と思われるかもしれません。

しかし、実は下痢の分類はこれだけでは無いのです。

大腸性下痢は主に急性慢性かに分けられます。

小腸性下痢も急性か慢性かに分けられますが、急性では全身症状があるかないかさらに分けることができます。

ここまで分類すると、下痢の原因はだいぶ絞り込むことができるのです。

ここで、急性と慢性という言葉が出てきましたが、ではどれぐらい続いたら慢性なのでしょう?

消化管の粘膜はだいたい1週間で新しい粘膜になると言われています。

例えば急性の下痢をしてもちゃんと治療をすればだいたい1週間経てば元に戻るはずなのです。

もちろん個体差がありますので、ちょうど1週間で完治、というわけにはいかないこともありますが、だいたいの目安としてはそれぐらいです。

なので、それ以上、つまり2週間以上続く下痢を慢性下痢と言って良いでしょう。

 

この急性か慢性かというのはとても大切で、お家の子がどれぐらいの期間下痢をしているか、確認しておきましょう。

急性か慢性かで、どこまで検査を行うかもずいぶんと変わってきます。

通常急性大腸性下痢の場合、元気や食欲があれば、慢性疾患子犬高齢犬、高齢猫でなければ大きな問題になることは少ないはずです。

しかし、急性小腸性下痢で、元気食欲がない場合はかなりの注意が必要です。

急性小腸性下痢で全身症状がある場合には、細菌感染の場合もありますが、もっとも怖いのは急性膵炎です。

急性膵炎は命に関わることもあるので、元気食欲もない場合にはすぐに動物病院に相談しましょう。

長くなってしまいましたが、下痢の分類から、どういった下痢が注意が必要か、伝わりましたでしょうか??

 

やはり一番注意が必要なのは、急性で元気食欲がなくなってしまう場合と、2週間以上の慢性的な下痢です。

慢性的な下痢の場合、アレルギーから腫瘍などまでさまざまな原因を考えて検査が必要になるかもしれません。

また、高齢犬や高齢猫では、下痢で脱水してしまうことで余計に体力を落としてしまうこともありますので、下痢の時は早めに動物病院へ相談されることをお勧めします。

しかし、高齢犬や高齢猫で動物病院に連れて行くことや、待ち時間を考えると、連れて行くこと自体心配になってしまうこともあるかと思います。

その時は往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

お家を診察室として使わせていただき、待ち時間なく診察をさせて頂くことができます。便検査から、血液検査や超音波検査まで検査の内容も豊富にあるので、検査についてもご相談させていただけます!

 

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こんにちわ!

往診専門動物病院 往診獣医師の石川です。

 

暑くなると、お家の猫ちゃんの飲水量が増えたと感じている飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

もちろん、気温が上がると猫ちゃんの飲水量が増えることもありますが、本当に飲水量が増えたのは気温の影響でしょうか?

 

猫ちゃんの飲水量が上がるのは様々な原因があります。

その中でも何かしらの疾患で飲水量があがることもありますので、注意が必要です。

中でも、高齢の猫ちゃんの場合は、甲状腺機能亢進症や慢性腎不全、糖尿病やリンパ腫によっても飲水量は増えることが多くみられます。

飲水量が増えた場合にはこれらの疾患を必ず考えなければなりません。

猫ちゃんの多くが動物病院が苦手で、長年ネットの情報だけで戦ってきたご家族様って意外と多いんです。

どうにも嘔吐が止まらなくて、飲水量が多すぎるし、明らか腎不全だろうなぁと、ある程度病気が進行してから、往診のご連絡をいただくことがほとんどです。

検査すれば何かしら見つかりますが、それによって症状を緩和できるのであれば、最初はしっかりと検査をすることをお勧めします。そして何より、そうなる前に当院までご連絡いただければ幸いです。

 

今回は、暑くなり始めて飲水量が増えたとのことでご相談を頂いた高齢猫の症例についてお話させていただきます。

 

東京足立区、高齢猫、よくお水を飲む、吐く

症例は東京都文京区在住の16歳の高齢猫のマロンちゃんです。

マロンちゃんは高齢ではありますが、かなりパワフルらしく、動物病院に連れて行こうとキャリーに入れようとするとすごい力で抵抗してしまうため、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談を頂いたとのことでした。

マロンちゃんは、ここ2,3か月の間に飲水量が増えたとのことで、それとともに排尿量も増えたため、最初は暑さからきているのかと考えられていたそうなのですが、あまりにも以前よりもお水が減るのが早いため気になり、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談を頂いたとのことでした。

 

マロンちゃんのお家にお伺いすると、マロンちゃんは扉が開いた音に反応して2階に逃げて行ってしまったため、先にご家族様に詳しくお話をお伺いすることとしました。

マロンちゃんは元気さや食欲は変わらず、すごくよく食べるとのことでした。しかしここ2,3か月お水を飲む量がすごく増えていて、気になるとのことでした。いわゆる多飲多尿の状態です。

冒頭にもご説明した通り、高齢猫ちゃんが多飲多尿の症状を示している場合には甲状腺機能亢進症や慢性腎不全、糖尿病やリンパ腫は必ず考えなければいけません。

そのことをご説明したうえで、血液検査をまずご提案させていただいたところご同意を頂きましたので、マロンちゃんのお部屋にお邪魔して処置を始めさせていただくこととしました。

マロンちゃんはお部屋のベッドの下に隠れていましたが、何とか出てきてもらい、バスタオルに包んで処置を始めました。

まずは身体検査です。

粘膜色は問題ありませんでしたが、軽度の脱水が認められました。その後は採血です。

採血は足をのばさなければなりませんが、マロンちゃんはそれが嫌なようでかなりの力で抵抗してましたが、往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフはこのような猫ちゃんにも慣れていますので素早く採血を終わらせて、マロンちゃんを開放しました。

その場で血糖値のみ測定し問題がなかったので、ひとまず糖尿病は否定的でした。それ以外の結果は後日ご説明させていただくこととして、現状症状はないのでその日は内服薬の処方はせず、血液検査の結果が出次第ご連絡させていただくこととしました。

 

血液検査では、腎臓の数値の軽度な上昇、甲状腺ホルモンの高値が認められましたが、それ以外には大きな異常値は認められなかったことから、甲状腺機能亢進症、初期の慢性腎不全と診断されました。

もう一度マロンちゃんのお家にお伺いして血液検査の結果をご説明し、内服薬の開始をお話したところ、内服薬は飲ませたことがないが、頑張ってみますとのことで、まずは2週間分お渡しして、2週間後に甲状腺ホルモン濃度を測定することとなりました。

 

では、甲状腺機能亢進症はなぜ治療しなければならないのでしょう?

そもそも甲状腺という臓器は、体の代謝を調節している大切な臓器で、心拍数や血圧、血糖値など全身の臓器に影響しています。甲状腺ホルモンがたくさん出ると、体は常に代謝が上がった状態となってしまうため、もちろん食欲も出て、活動性も上がるので、見た目はすごく元気そうに見えます。しかしその一方で、体は代謝が上がって負担がかかった状態となってしまっています。心臓では、心拍数も血圧も上がるので、血栓ができやすくなってしまい、消化管では動きが亢進してしまうため未消化物のまま流れて行ってしまい下痢が起こったり、逆に嘔吐が起こってしまうこともあります。また、腎臓では血圧が上がって血流が増えるため、見た目の腎臓の数値は良くなりますが、甲状腺機能亢進症を治療して血圧を正常に戻すと腎臓の負荷が減った結果腎臓の数値が上昇してしまうことも珍しくありません。

そのため、甲状腺機能亢進症を治療する際には慢性腎不全は必ず注意しなければなりません。

 

マロンちゃんは2週間後の血液検査では、甲状腺ホルモンの数値は正常値になっていましたが、腎臓の数値はわずかに上昇がみられました。そのため、ご家族様とご相談したうえで、慢性腎不全の内服薬も開始することとしました。

マロンちゃんはお薬も難なく飲めているそうで、ご家族様も安心されていました。

 

次の血液検査で再び甲状腺の数値や腎臓の数値をチェックしつつ今後の検査間隔などをご家族様とご相談していく予定です。

 

今回のマロンちゃんのように、飲水量の増加は、暑さの影響だけでないことは少なくありません。

何か異変や変化を感じたらそれは大切な猫ちゃんからの病気のサインかもしれません。

病院に連れていけないから、とあきらめるのではなく、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。

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