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本日は、東京中央区にお住まいのミィちゃん、16歳の女の子の腎臓病のお話です。

ミィちゃんは1年半に及ぶ緩和ケアと19日間のターミナルケアの末、2020年8月3日、お母さんの膝の上で旅立ちました。

ミィちゃんの軌跡をお話することで、きっと何かしら、猫ちゃんを飼われている方に有益な情報として届くことを信じています。

図1.png

 

どんな猫ちゃんだったのか

ミィちゃんは優しい性格で、人間が大好きな猫ちゃんでした。

生後間もない、まだ目が見えていない時に親猫と離れてしまい、衰弱しきっているところを、今のご家族様に保護されました。

一命を取り留めましたが、子猫の時は体が弱く、何度も動物病院に通院する日々だったとのことです。そんなこともあり、ミィちゃん自身、通院は苦手ではなかったとのことでした。

食は元々細く、ガツガツ食べている姿は見たことがなかったとのことです。

そんなミィちゃんが14歳を過ぎたあたりから具合が悪そうになり、食欲の低下や元気もなくなってきたとのことでした。

 

往診を選択したきっかけ

ミィちゃんのように、動物病院に通院できている猫ちゃんは珍しく、お母さんの気持ちとしても、当初は最後までかかりつけの動物病院で診てもらうつもりだったとのことでした。

しかし、動物病院で検査を行い腎臓機能が下がっていることを知り、定期的な通院が必要とされたとき、治る病気であれば通院させたいが、そうでないのであれば家の中で過ごさせてあげたいと思ったので、往診に切り替えたとのことでした。

 

往診変更時の通院頻度

ミィちゃんの場合は、調子がある程度安定していることから、月1回の通院検査で、血液検査を実施しているとのことでした。

往診でも血液検査をすることができることを知り、検査内容に差がないことから、往診がいいなと思ったとのことでした。

 

動物病院での検査内容

動物病院での検査内容は、血液検査、尿検査(持参したもの)に加えて、3ヶ月に1回はX線検査と超音波検査(エコー検査)だったとのことでした。

往診では、X線検査のような大きな医療機器は持ち込めませんが、この中からであればX線検査以外の全てを実施することかができることを知り、検査に関しても往診でお願いしたいと希望されました。

 

初診時の検査

初診時は、問診で45分程度、血液検査、尿検査、腹部超音波検査などを実施し、ミィちゃんの全体像を把握させていただきました。

処置には皮下点滴に複数の注射薬を合わせ、一気に処置を終わらせました。血液検査の結果、腎不全がかなり悪化した状態であることがわかり、尿素窒素(BUN)、クレアチン(CRE)は大きく参考基準値を超えていました。

 

診療プラン(緩和ケア)

診療プランは、1週間集中的に訪問して皮下点滴を実施し、安定したことがわかれば、徐々に頻度を下げていくというものでした。

ミィちゃんの場合、飼い主様の判断が早かったおかげで、すぐに状態が安定したため、次のステップである「飼い主様指導」を開始しました。

目標は、飼い主様自身でご自宅で皮下点滴ができることです。

無事にトレーニングを終え、内服薬2種類+週2回程度の皮下点滴としました。

 

往診頻度(緩和ケア期間)

緩和ケアの時は、基本的には1ヶ月〜3ヶ月に1回の往診を行い、そこで血液検査や尿検査、超音波検査などを行い、前回と比べてどのくらい変化したのかを評価していきます。

日を追うごとに、少しずつ腎臓の機能が下がっていくのを検査データから読み解き、少しずつ皮下点滴の頻度が増えていき、内服薬の量も増えてきました。

 

ターミナルケアへの転機

緩和ケアを開始して1年半ほど経った2020年7月中旬、ミィちゃんが急変したとの連絡を受けました。

変化の内容は、以下です。是非参考にしてください。

・昨日までご飯を食べれていたが、今朝から全く食べなくなった。

・今朝から急にふらつきが強くなった。

・吐き戻し(嘔吐)が始まった

・下痢になってしまった

 

夜に点滴をされていたこともあり、夜の点滴は一旦保留として夕方すぎにお伺いすると、ミィちゃんはぐったりしていて、呼びかけに対しても反応がやや薄くなっていました。

この日は血液検査で幅広い項目を確認し、超音波検査にて腹水、そして胸水が溜まっていうないかを確認したところ、腹水と胸水の貯留はありませんでした。

血液検査結果では、腎臓の数値が飛んでいること、黄疸の数値が高いこと、炎症の数値も高く、貧血が一気に進行していることなど、いよいよ来たなっていう結果を認めました。

ご家族様に説明させていただき、酸素室をご自宅に設置、呼吸が苦しそうなときはこの中で管理するか、または酸素チューブを顔の前に持っていって嗅がせてあげるように指導しました。

この日から1~2日に1回の往診が始まり、19日後の2020年8月3日、お母さんの膝の上で静かに眠りにつきました。

 

腎臓病は、多くの高齢猫ちゃんで認められる病気であり、治療法はなく、症状の緩和や、状態を安定させる目的で、食事内容調整、内服薬、そして皮下点滴を行います。

 

よく飼い主様から、

 

「治るのであれば治してあげたいけど、一生でしょ?一生投薬するのは可哀想だ。」

 

と伺います。

 

はい、そうです。

一生症状を緩和して、然るべき時を待つ、という表現であっているかなって思っています。

 

コントロールできる症状であれば、緩和してあげた方が、わんちゃん、猫ちゃんにとって苦しみの時間は短いのではないかと思います。

コントロールするためにも、まずは検査してデータを揃えることがとても大切です。

もちろん検査が全てではありません。

検査に耐えられそうにないと判断することも多々あります。

そんな時は、たくさんの情報をご家族様から引き出すことで、想定できる可能な限りのことを考えていき、その環境で、この家族構成で、今のその子の状態でできる最大限のことをご提案させていただきます。

 

愛犬、愛猫をおうちで看取ってあげたいと考えられているご家族様、大きく体調を崩してしまう前に、まずはご連絡ください。

 

一緒にその環境でできる最良の選択肢を考えていきましょう。

 

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こんにちは!

 

今回は重度の膵炎になった大型犬のお話です。

膵臓は、胃の下のあたりにある臓器で、インスリンを出したり、消化酵素を出したりする重要な臓器です。膵炎というのは、その消化酵素で膵臓自身を溶かしてしまう疾患で、慢性膵炎と急性膵炎に分けられます。急性膵炎の場合、重症度によっては合併症により致命的になってしまうとても怖い病気です。

今回ご紹介するのは、かなり重度の膵炎で合併症の一つである血栓もできている可能性のある大型犬の治療経過です。

 

大型犬は、本当に体調が悪いと通院できません(ゴールデンレトリバー/東京中央区/急な嘔吐)

今回の症例は、東京中央区在住の9歳のゴールデンレトリバーのマロンちゃんです。

マロンちゃんのお母さんからお電話をいただき、早朝から何度も吐いていて、身体が熱くなって熱がありそう、そして、ぐったりしていて歩けないため、往診をお願いしたいとのことでした。

状況をもう少しお伺いすると、昨日の夜までは普段通り生活していて、1週間前にもかかりつけの動物病院にいき、血液検査を実施していました。その結果、肝数値がやや高いことと、年齢からか、中性脂肪も少し高めという数値だったが、担当の獣医師からは元気なので様子見と言われたばかりの出来事でした。

昨日までしっかりご飯を食べていたし、急なことで動物病院に以降にも抱き上げられないし、どうしていいのかという緊急のお電話でした。

往診は救急車ではないため、基本的には緊急との相性は悪いです。この場合、どうにか頑張って動物病院に駆け込むことを推奨しているのですが、この日はたまたま近くにおり、30分以内に到着することが可能だと見込めたため、すぐにお伺いさせていただくことにしました。

お家にお伺いすると、マロンちゃんは横になってハアハアしていて、かなり辛そうな状態でぐったりしていました。
 
流石のゴールデンレトリバー。体重も42kgと、ぐったりしてお腹を痛そうにしている大型犬を抱っこで連れて行けるのは、限られた環境で生活できているご家族様だよなって思える光景でした。
 

お電話である程度問診させて頂いていたので、先に身体検査と超音波検査で緊急度を見てみることとしました。

身体検査では、体温40.5度、不整脈、激しい脱水が見られましたが、チアノーゼは見られなかったので、ひとまず身体の酸素濃度は明らかな低下はしていないと判断しました。

しかし、呼吸状態は明らかに悪いので、持ち込んだ酸素ボンベを開放し、顔の前で流し続けながら、診察を進めていきました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、診療時に呼吸状態の悪化を常に想定し、酸素ボンベを常備しています。呼吸状態が悪い犬猫の診察では、高濃度かつ高い流量の酸素を嗅がせながら検査・処置を行うことで、少しでもペットにとって負担にならないように心がけています。

 

超音波検査(エコー検査)では、胸水を確認しませんでしたが、少量の腹水、そしてお腹の中で強い炎症を示唆する所見が見られました。

また、お腹を抑えると強い痛みが認められ、特に膵臓周辺の脂肪で強い炎症像が見られたことから、膵炎の可能性を考えて詳しい問診に入らせていただくこととしました。

マロンちゃんはもともととても元気で、大きな病気もなく、よく食べる子でした。

昨日の夜まではいつも通り過ごしてくれていたそうですが、明け方に嘔吐が始まり、そこからぐったりし始めて、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

それまではなにも症状がなかったため、いつもの動物病院で実施した血液検査結果もあり、いつも通りの生活を送っていたのにと、お母さんはとても悔やんでいました。

検査結果を見てみると、検査項目をかなり絞っていました。

見たい項目が除外されていたので、残念ですが、膵炎の可能性が高い!と言い切れる自信を持てないまま、診療を進めていきました。

おそらく、動物病院では費用面を下げたいという思いから、項目数を最低限に絞り、血液検査をより多くの飼い主様に受けてもらいたいという院長の思いを、多くの動物病院の検査結果を拝見するときに感じています。

費用面からすればもちろん最小限であることは正しいと思いますが、シニア期(高齢期)や持病を抱えたあとは、もしかしたら必要かもしれないって項目を全て網羅して一緒に検査項目として1回の採血で見てあげた方がペットのためなのかなって、個人的には思っています。

 

お母さんにご同意の上、再度血液を採取し、幅広く検査を行うこととしました。

 

もし急性膵炎だとしてら、最も怖いのが、広い範囲で炎症が起こることで、全身での炎症反応になり、血液が固まり易くなり血栓が出来てしまったり、肺に水が溜まってしまうような合併症です。これらの合併症はすぐに致命的になってしまうことも少なくありません。

 

マロンちゃんの場合、超音波検査でかなり強い炎症所見が見られましたので、動物病院での入院治療もお話しさせて頂き、ご相談しましたが、連れて行くことができないという物理的な要因もありますが、致命的な状態ならお家で看取りたいというご家族のご希望もあり、お家での出来る限りの治療をさせて頂くこととしました。

具体的には、痛み止めや吐き気止め、点滴や血栓を溶かすお薬、そして炎症を抑えるお薬を注射し、皮下点滴を行いました。

同日の夜もお伺いする予定を組み、午前の治療は終了としました。

 

夜の診察では状態改善

夜の診察では、午前中より少し顔つきが良くなって、お水を飲めるようになりました。

また、体温も38度まで下がっており、本人も楽になった様子でした。

 

血液検査では、白血球の上昇、炎症の数値の上昇、そして膵臓の数値の上昇が認められたため、急性膵炎と判断し、まずは1週間集中治療を行っていくこととしました。

 

血液検査の結果、膵炎は併発疾患であり、原発は甲状腺機能低下症であることが疑われました。

甲状腺機能が低下したため、中性脂肪の値が上昇し、その結果膵炎を発症したというストーリーです。

大型犬、特にぽっちゃりした体型の子で、このストーリーは起こりやすいものですので、大型犬と暮らしているご家族様は日頃から検査してあげましょう。

 

その後、集中的な治療を続けた結果、1週間後には自力でご飯を食べてくれるまでになり、甲状腺のお薬だけでなく他のお薬も、この時から少しずつ内服薬への切り替えを行なっていきました。

食欲がいつもほど出ていない中でしたが、マロンちゃんは頑張ってお薬を飲んでくれ、白血球や炎症の数値、また膵臓の数値もほぼ正常値まで下がってきてくれていました。

 

犬の膵炎の原因としては、およそ90%が原因不明と言われていますが、高脂血症や肥満、脂肪分の多い食事や人の食べ物を与えることが原因にもなります。

そこで、膵炎で食欲が落ちている時には脂肪分の少ないササミを与えることも多いです。

今回のマロンちゃんの膵炎は、おそらく甲状腺機能低下症が原因かと思いますが、もしかすると肥満も要因の一つだったかもしれません。

 

また、マロンちゃんの場合は急性膵炎で、急激な悪化が認められましたが、急性膵炎を何度か起こしていたり、膵臓に負担がかかるような高脂肪のご飯を食べていると、慢性化してしまい慢性膵炎となって、膵臓の機能が落ちてしまいます。

慢性膵炎のサインとしては、何となく食欲がなかったり、元気がない日があったり、といった軽微な症状なので見逃しがちですが、そういったサインが出た場合、一度動物病院に相談してみてください。

 

マロンちゃんは再燃に注意しながら少しずつ治療強度を弱めていき、今も治療を頑張ってくれています。

 

犬の急性膵炎は名前の通り、急に発症し、治療しなければ多くは急激に悪化していってしまいます。

それを防ぐためにも、血液検査の頻度を増やし(3ヶ月に1回程度の幅広い血液検査など)、肝臓への負担を考えて低脂肪食にしたり、人のご飯を与えないようにしたりチェックしましょう。

今回のマロンちゃんのように、わんちゃんが大きくて動物病院に連れていけない、健康診断をしたいけれどわんちゃん猫ちゃんが待ち時間が苦手、など動物病院に連れて行くことができない理由は様々だと思います。

往診専門動物病院わんにゃん保健室ではお家を診察室として使わせて頂きますので、待ち時間はありません。

健康診断なども実施していますので、往診専門動物病院わんにゃん保健室にいつでもお気軽にご相談ください。

 

過去に犬の膵炎関連の記事を書いていますので、気になる方は是非読んでみてください!

急な食欲廃絶と嘔吐が止まらない(犬/東京目黒区/緩和ケア)

高齢犬の膵炎(嘔吐/食欲なし/動けない/東京中央区)

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こんにちは!

往診専門獣医師の江本です。

今回は外に遊びに行ったら怪我をして帰ってきた猫ちゃんのお話です。

 

猫の喧嘩.jpg

 

にゃんぽは危険(東京千代田区)

症例は東京千代田区在住、12歳で元気な猫のモンちゃんです。

普段から外に出かけるタイプの猫ちゃんで(本当はダメです)、1週間前に帰宅すると外傷を負っていて、食欲が下がってしまったので、家での皮下点滴をしてほしいとのご依頼で往診をさせて頂きました。

お家にお伺いすると、モンちゃんはテーブル下で、シャーっと怒っており、不機嫌さが伝わってきたので、ごめんね、と謝りつつ、別のお部屋でご家族様から詳しくお話をお伺いすることにしました。

モンちゃんは、普段からその性格ゆえに、抱っこをしたり、キャリーに入れることができず、通院するのも一苦労で、以前は満を辞して頑張ることができたそうなのですが、飼い主様としても、嫌がるモンちゃんを無理やりキャリーに入れて動物病院に連れて行き、抵抗する中での治療をすることに精神的に疲弊してしまい、お家で治療を出来ないか探して頂いたところ、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室を見つけてご連絡して頂いたとのことでした。

通院で処置してもらって帰宅すると、ずっとシャーシャー言っていて、家の隅っこに隠れたまま出てこないようになってしまうような感じで、投薬どころか全く食べ物に興味を示さず、ご飯を食べてくれないため、投薬もできないとのことでした。何とかご飯を食べられるようになると内服薬にすることができるので、頑張って食べてくれるようになるまで、食べてくれることを願って、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフで治療をさせて頂くことになりました。

 

往診でも、通常の動物病院と同様に、検査や処置をする間は多少ながらもストレスを与えていますのは事実です。

しかし、通院と往診の大きな違いは、『すぐに好きな場所に逃げられる』ということです。猫ちゃんは環境に懐く生き物であるということもあり、安心できる環境でさっと処置を済ませて解放してあげることで、ストレスのかかっている時間をより少なくすることを図ります。

 

さぁ、いよいよ検査開始です!

 

検査開始

まずは食べない原因を調べるために、動物病院にて行なっていた血液検査の結果を見せて頂くことにしました。

血液検査ではたしかに大きな異常値はなく、電解質バランスも正常でした。

つぎに、実際にモンちゃんを触って、身体検査です。

モンちゃんのいるお部屋に行くと、再びシャーっとお怒り気味でしたが、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフは慣れっこです。

モンちゃんをバスタオルに包んで出てきてもらい、全身を触って身体検査を行なっていきました。

すると、通常はお腹に聴診器を当てると、消化管が蠕動する音、いわゆる、ギュルギュルというお腹の音が聞こえるのですが、モンちゃんの場合それが聞こえず、お腹の動きが良くないことが考えられました。

そこで、実際にどれぐらい動いていないのかを超音波検査で見てみることにしました。

食べない以外は元気そうなモンちゃん、とても嫌そうでしたが、何とか実施することができました。

たしかに、胃の中や十二指腸まで液体が溜まっているような状態で、消化管の動きも全体的にあまり蠕動運動していない様子でした。

そのため、消化管が動くようになると、今溜まっている液体が流れていき、食べられるようになることが予測できましたので、消化管を動かすお薬を使っていくことにしました。

とりあえず現時点では脱水はしていないようでしたので、注射で消化管を動かすお薬のみ使用し、拘束時間を短くしてモンちゃんのストレスを最小限にすることにしました。

しかし、このお薬は効果時間が長くはないため、お家でご家族様にあと2回、注射して頂くこととし、その日の診察は終了としました。

次の日、もう一度お伺いすると、ご家族様は無事に注射が出来たとのことで安心しました。また、少し缶詰を温めて置いておくと、今朝は匂いを嗅ぎに行っていたとのことで、少し消化管が動き始めた感じがしたので、もう一度超音波にて胃の中を確認しました。

すると昨日よりも明らかに液体貯留は減っており、腸も少し蠕動運動をし始めていました。

治療が好感触でしたので、引き続き、モンちゃんには点滴ではなく、お薬のみ注射を頑張ってもらい、ご家族様にも注射を頑張ってもらいました。

その次の日には、モンちゃんは少しスープとスープの具を食べてくれていました。

この調子だと内服薬への切り替えももうすぐ出来そうとおはなしをさせて頂いたところ、ご家族様も喜ばれていて、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも安心しました。

その後、モンちゃんは無事に内服薬への切り替えもできて、今ではしっかりとご飯もいつも通り食べてくれています。

 

猫ちゃんの性格によっては、動物病院に連れて行くこと自体が難しくなってしまうケースもたくさんあります。

そういった場合には、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。

お家で出来る限り最大限の治療をご提案させて頂きます。

 

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下痢、実は怖い(犬猫往診獣医/東京)

わんにゃん保健室 獣医師の江本です!

 

ブログの更新がなかなかできず、今となってしまいました…

 

さて、本日は、「見逃してはいけない下痢」についてです!

 

腹痛の猫.jpg

 

家の中にいて、特に何か変わったことがないのに、急にわんちゃん猫ちゃんが下痢をしたって経験はありますか?

もちろん子犬子猫の時はしていたけれど、最近はあまりしなくなった、という子も多いのではないでしょうか?

あるいは、大人になっても下痢をしやすい子とほとんどしない子といったようにいわゆる体質的なものもあるかもしれません。

 

今回はそんな下痢のお話をしようと思います。

 

今回はタイトルの通り、単に下痢といっても、その原因によって、一過性のものと、実は重大な病気が潜んでいる下痢だった、ということもあるので、どういった下痢だと危険なのかというのをお話しさせて頂こうと思います。

 

下痢の話をする前に、まずは消化管の吸収、そして栄養分の通り道のお話しをしようと思います。

 

私たちがご飯を食べるとまずは食道を通って胃に入ります。

胃に入った食べ物は胃液によってタンパク質が消化されます。

その後十二指腸を通る時に膵臓からの消化酵素や肝臓からの消化酵素と混ざり、脂肪なども消化されます。

その後、ゆっくりと腸管の蠕動運動で移動していき小腸、大腸と通り、直腸に行って排便されます。

その間に、小腸では栄養分が吸収され、大腸では水分が吸収され、それらが消化管に張り巡らされている毛細血管にいき、毛細血管が1本の大きな血管に集合して門脈となり肝臓へ栄養分と毒素が混ざったものが運ばれます。

なお、毒素が肝臓で解毒されます。

この流れの中で、下痢に関係があるのは胃から直腸までの間ですが、下痢の種類は大きく2種類に分かれています。

 

下痢は大きく2つに分けられ、それらを小腸性下痢大腸性下痢と呼びます。

 

大腸性下痢の特徴

・水分量が多い

・少量頻回の下痢

・便を出そうとしても出ないしぶりがあることもある

・出血の色は鮮血

・体重減少は一般的にしない など

 

小腸性下痢の特徴

・軟便や水様便など様々

・量が増えるが回数は増えない

・出血すれば黒色

・体重減少することがある など

 

 

 

下痢の場合は、まずこのどちらの特徴を持っているかを見ていくことから始めます。

大腸では水分の吸収を行なっているので、大腸が原因である大腸性下痢の場合は、水分の吸収がうまくいっておらず、水分量が多い便になってしまいます。

しかし、小腸が正常ならば栄養分は取れているので、体重減少は起こりません。

脱水による一時的な減少は起こるかもしれませんが、どんどん体重が減っていく、ということはないでしょう。

 

一方で、小腸が原因である小腸性下痢の場合は、大腸で水分は吸収されますが、それ以前の小腸で栄養分が吸収されていないため、便の量が増えます

しかし、大腸で水分吸収されるためにとどまるため、回数は増えません

これが大きく分けた下痢の種類です。では、この2種類の下痢の原因はどういったものが考えられるのでしょうか?

まずは大腸性下痢です。

 

大腸性下痢の原因

・細菌感染

・寄生虫感染

・アレルギー

・腫瘍

・異物  など

 

小腸性下痢の原因

・食事性

・寄生虫

・細菌感染

・腫瘍

・急性膵炎

・先天性 など

 

ほとんど原因が同じじゃないか!と思われるかもしれません。

しかし、実は下痢の分類はこれだけでは無いのです。

大腸性下痢は主に急性慢性かに分けられます。

小腸性下痢も急性か慢性かに分けられますが、急性では全身症状があるかないかさらに分けることができます。

ここまで分類すると、下痢の原因はだいぶ絞り込むことができるのです。

ここで、急性と慢性という言葉が出てきましたが、ではどれぐらい続いたら慢性なのでしょう?

消化管の粘膜はだいたい1週間で新しい粘膜になると言われています。

例えば急性の下痢をしてもちゃんと治療をすればだいたい1週間経てば元に戻るはずなのです。

もちろん個体差がありますので、ちょうど1週間で完治、というわけにはいかないこともありますが、だいたいの目安としてはそれぐらいです。

なので、それ以上、つまり2週間以上続く下痢を慢性下痢と言って良いでしょう。

 

この急性か慢性かというのはとても大切で、お家の子がどれぐらいの期間下痢をしているか、確認しておきましょう。

急性か慢性かで、どこまで検査を行うかもずいぶんと変わってきます。

通常急性大腸性下痢の場合、元気や食欲があれば、慢性疾患子犬高齢犬、高齢猫でなければ大きな問題になることは少ないはずです。

しかし、急性小腸性下痢で、元気食欲がない場合はかなりの注意が必要です。

急性小腸性下痢で全身症状がある場合には、細菌感染の場合もありますが、もっとも怖いのは急性膵炎です。

急性膵炎は命に関わることもあるので、元気食欲もない場合にはすぐに動物病院に相談しましょう。

長くなってしまいましたが、下痢の分類から、どういった下痢が注意が必要か、伝わりましたでしょうか??

 

やはり一番注意が必要なのは、急性で元気食欲がなくなってしまう場合と、2週間以上の慢性的な下痢です。

慢性的な下痢の場合、アレルギーから腫瘍などまでさまざまな原因を考えて検査が必要になるかもしれません。

また、高齢犬や高齢猫では、下痢で脱水してしまうことで余計に体力を落としてしまうこともありますので、下痢の時は早めに動物病院へ相談されることをお勧めします。

しかし、高齢犬や高齢猫で動物病院に連れて行くことや、待ち時間を考えると、連れて行くこと自体心配になってしまうこともあるかと思います。

その時は往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

お家を診察室として使わせていただき、待ち時間なく診察をさせて頂くことができます。便検査から、血液検査や超音波検査まで検査の内容も豊富にあるので、検査についてもご相談させていただけます!

 

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こんにちわ!

往診専門動物病院 往診獣医師の石川です。

 

暑くなると、お家の猫ちゃんの飲水量が増えたと感じている飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

もちろん、気温が上がると猫ちゃんの飲水量が増えることもありますが、本当に飲水量が増えたのは気温の影響でしょうか?

 

猫ちゃんの飲水量が上がるのは様々な原因があります。

その中でも何かしらの疾患で飲水量があがることもありますので、注意が必要です。

中でも、高齢の猫ちゃんの場合は、甲状腺機能亢進症や慢性腎不全、糖尿病やリンパ腫によっても飲水量は増えることが多くみられます。

飲水量が増えた場合にはこれらの疾患を必ず考えなければなりません。

猫ちゃんの多くが動物病院が苦手で、長年ネットの情報だけで戦ってきたご家族様って意外と多いんです。

どうにも嘔吐が止まらなくて、飲水量が多すぎるし、明らか腎不全だろうなぁと、ある程度病気が進行してから、往診のご連絡をいただくことがほとんどです。

検査すれば何かしら見つかりますが、それによって症状を緩和できるのであれば、最初はしっかりと検査をすることをお勧めします。そして何より、そうなる前に当院までご連絡いただければ幸いです。

 

今回は、暑くなり始めて飲水量が増えたとのことでご相談を頂いた高齢猫の症例についてお話させていただきます。

 

東京足立区、高齢猫、よくお水を飲む、吐く

症例は東京都文京区在住の16歳の高齢猫のマロンちゃんです。

マロンちゃんは高齢ではありますが、かなりパワフルらしく、動物病院に連れて行こうとキャリーに入れようとするとすごい力で抵抗してしまうため、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談を頂いたとのことでした。

マロンちゃんは、ここ2,3か月の間に飲水量が増えたとのことで、それとともに排尿量も増えたため、最初は暑さからきているのかと考えられていたそうなのですが、あまりにも以前よりもお水が減るのが早いため気になり、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談を頂いたとのことでした。

 

マロンちゃんのお家にお伺いすると、マロンちゃんは扉が開いた音に反応して2階に逃げて行ってしまったため、先にご家族様に詳しくお話をお伺いすることとしました。

マロンちゃんは元気さや食欲は変わらず、すごくよく食べるとのことでした。しかしここ2,3か月お水を飲む量がすごく増えていて、気になるとのことでした。いわゆる多飲多尿の状態です。

冒頭にもご説明した通り、高齢猫ちゃんが多飲多尿の症状を示している場合には甲状腺機能亢進症や慢性腎不全、糖尿病やリンパ腫は必ず考えなければいけません。

そのことをご説明したうえで、血液検査をまずご提案させていただいたところご同意を頂きましたので、マロンちゃんのお部屋にお邪魔して処置を始めさせていただくこととしました。

マロンちゃんはお部屋のベッドの下に隠れていましたが、何とか出てきてもらい、バスタオルに包んで処置を始めました。

まずは身体検査です。

粘膜色は問題ありませんでしたが、軽度の脱水が認められました。その後は採血です。

採血は足をのばさなければなりませんが、マロンちゃんはそれが嫌なようでかなりの力で抵抗してましたが、往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフはこのような猫ちゃんにも慣れていますので素早く採血を終わらせて、マロンちゃんを開放しました。

その場で血糖値のみ測定し問題がなかったので、ひとまず糖尿病は否定的でした。それ以外の結果は後日ご説明させていただくこととして、現状症状はないのでその日は内服薬の処方はせず、血液検査の結果が出次第ご連絡させていただくこととしました。

 

血液検査では、腎臓の数値の軽度な上昇、甲状腺ホルモンの高値が認められましたが、それ以外には大きな異常値は認められなかったことから、甲状腺機能亢進症、初期の慢性腎不全と診断されました。

もう一度マロンちゃんのお家にお伺いして血液検査の結果をご説明し、内服薬の開始をお話したところ、内服薬は飲ませたことがないが、頑張ってみますとのことで、まずは2週間分お渡しして、2週間後に甲状腺ホルモン濃度を測定することとなりました。

 

では、甲状腺機能亢進症はなぜ治療しなければならないのでしょう?

そもそも甲状腺という臓器は、体の代謝を調節している大切な臓器で、心拍数や血圧、血糖値など全身の臓器に影響しています。甲状腺ホルモンがたくさん出ると、体は常に代謝が上がった状態となってしまうため、もちろん食欲も出て、活動性も上がるので、見た目はすごく元気そうに見えます。しかしその一方で、体は代謝が上がって負担がかかった状態となってしまっています。心臓では、心拍数も血圧も上がるので、血栓ができやすくなってしまい、消化管では動きが亢進してしまうため未消化物のまま流れて行ってしまい下痢が起こったり、逆に嘔吐が起こってしまうこともあります。また、腎臓では血圧が上がって血流が増えるため、見た目の腎臓の数値は良くなりますが、甲状腺機能亢進症を治療して血圧を正常に戻すと腎臓の負荷が減った結果腎臓の数値が上昇してしまうことも珍しくありません。

そのため、甲状腺機能亢進症を治療する際には慢性腎不全は必ず注意しなければなりません。

 

マロンちゃんは2週間後の血液検査では、甲状腺ホルモンの数値は正常値になっていましたが、腎臓の数値はわずかに上昇がみられました。そのため、ご家族様とご相談したうえで、慢性腎不全の内服薬も開始することとしました。

マロンちゃんはお薬も難なく飲めているそうで、ご家族様も安心されていました。

 

次の血液検査で再び甲状腺の数値や腎臓の数値をチェックしつつ今後の検査間隔などをご家族様とご相談していく予定です。

 

今回のマロンちゃんのように、飲水量の増加は、暑さの影響だけでないことは少なくありません。

何か異変や変化を感じたらそれは大切な猫ちゃんからの病気のサインかもしれません。

病院に連れていけないから、とあきらめるのではなく、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。

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こんにちは!

 

お家のわんちゃん、猫ちゃんに多飲多尿の症状、

 

つまり、

 

お水をたくさん飲んで、たくさんのおしっこをする

 

という症状はありませんか?

 

多飲多尿.jpeg

 

 

もともとよくお水を飲むタイプの犬猫では判断がつきづらいこともあるのですが、基本的にそういった症状がある場合には注意が必要です。

 

今回はお家のわんちゃん、猫ちゃんで多飲多尿の症状が出た時に気をつけなければならない病気についてお話しします。

 

まず、わんちゃん猫ちゃんで、多飲多尿と聞いた時に私たち獣医師が考えるのは、こんな感じです。

 

犬の多飲多尿

わんちゃんで多飲多尿を認めた場合には、以下のようなものを疑ったりします。

・腎臓病?

・糖尿病?

・クッシング症候群?

・アジソン病?

・高カルシウム血症?

・尿崩症?

・膀胱炎?

などを考えます。

 

猫の多飲多尿

一方猫ちゃんだと、ちょっと変わります。

・腎臓病?

・甲状腺機能亢進症?

・糖尿病?

・高カルシウム血症?

などを考えます。

 

 

もちろん、状況によって全く違かったり、同じようでももっと多くのことを考えなければいけないということは多々あります。また、わんちゃん猫ちゃん問わず、未避妊の女の子であれば子宮蓄膿症も疑います。

 

たくさんの疾患が出てきましたが、この中でも特に頻度の多い腎臓病や甲状腺機能亢進症、糖尿病についてお話しします。

 

まずは腎臓病です。

 

腎臓病の症状

往診で出会う、特に高齢の猫ちゃんのほとんどが慢性腎臓病、さらには慢性腎不全になっており、

 

元気低下(あまり動かない)

食欲廃絶(ご飯を全く食べない)〜食欲低下(ちょっとしか食べなくなった)

高い頻度の嘔吐(1日1回以上の吐き戻しなど)

軟便〜下痢、または便秘

 

といった症状を伴っています。

 

こういった場合、検査の結果慢性腎臓病として診断された場合に、治療を続けていくことになります。

 

発症しやすいのは高齢の猫ちゃんですが、わんちゃんでも起こることは多々あります。また、発症の少ない若齢の犬猫でも、例えば先天的に腎臓の機能が悪かったり、もともと片方しかなかったり、または空胞がたくさんできてしまっていたり(多発性嚢胞腎)など、生まれつき腎機能が弱いこともあるので、定期検査はしっかりつ行ってあげましょう!

 

ここで慢性腎臓病のお話です。

 

高齢の猫ちゃんに多い慢性腎臓病とは、腎臓への障害が慢性的に継続している状態のことを指します。

 

尿検査で尿蛋白や血尿が出ている、画像診断で腎臓の形態異常が見られる、血液検査で腎機能の低下が見られるときに診断されます。

 

腎臓の状態状態で言うと、腎臓の血管が徐々に少なくなっていき、本来おしっこの中に出て行くはずの老廃物が体の中に溜まってしまい症状を出します。

また、わんちゃんと猫ちゃんでは初期では障害が起こっている部位が異なります。

 

腎臓は糸球体といって血管がたくさん集まっている部分と、尿細管といって、糸球体から伸びて、必要な物質の再吸収を行っている部分に大きく分かれます。

 

糸球体はザルのようなイメージで、血管内から水分やそのほかの様々な物質がザルの穴を通って出ていき、尿細管に流れていきます。

 

もちろんザルの穴を通らない、たんぱく質のような大きい物質は通り抜けずに血管内を流れていきます。

 

一方、尿細管では、糸球体で出て行ったものの中で体に必要な物質を再吸収して、尿細管内の原尿はどんどん濃縮されていきます。

 

そうして濃縮されたものがおしっことして膀胱内に貯められます。

 

この中で、糸球体の機能が落ちてしまうと、ザルの穴が大きくなってしまい、たんぱく質も通り抜けてしまうようになります。

 

しかし、たんぱく質は尿細管で再吸収されないため尿中に尿たんぱくとして出て行ってしまいます。

 

その結果、わんちゃんの腎臓病では多くは最初に尿たんぱくの上昇が認められます。

 

一方、尿細管の機能が落ちてしまった場合、糸球体で出されてしまった水分を再吸収する能力が落ちてしまいます。

 

その結果、薄いおしっこを大量にするようになってしまいます。これが多飲多尿の原因です。

脱水しやすくなってしまうので、定期的な皮下点滴が必要になります。

 

 

【腎臓病の猫ちゃんの過去のブログ】

こちらもご参考にどうぞ^^

もしご自宅の猫ちゃんの症状が該当するようであれば、もしかしたらも考えられるので、お早めに獣医師に相談するようにしましょう!

慢性腎不全を治療中の16歳の猫ちゃん(東京墨田区)

元気がなくなった高齢犬(東京墨田区)

慢性腎不全の猫(東京葛飾区)

第一章 腎臓病の猫〜そのときは突然に〜①

ふらつく猫(東京板橋区)

 

 

次に甲状腺機能亢進症です。

こちらもとても多い症例です。

往診専門動物病院という特徴もあるのですが、出会う猫ちゃんで食欲亢進(よく食べる、食べても食べてもご飯を欲しがるなど)、異様に元気でよく鳴くようになった(要求吠えのような印象)、それなのに体重は増えないし、むしろ減ってきたような感じがする、というような感じです。

さらに、軟便気味の猫ちゃんもいれば、よく吐くようになったという猫ちゃんもいます。

ちなみに、わんちゃんで多いのは、甲状腺機能低下症という、甲状腺機能亢進症とは真逆の病気です。(甲状腺機能低下症については後日お話しします。)

 

実は、甲状腺機能亢進症は、慢性腎臓病と深い関係があります。

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが大量に出る疾患です。

甲状腺ホルモンは体の代謝を調節しており、甲状腺ホルモンが少なければ内臓の働きも低下してしまい、元気がなくなってしまいます。

代謝も落ちて太りやすく、皮膚病になったり、心拍数が落ちてしまったりします。一方、甲状腺ホルモンが増えると代謝が上がり見た目は元気になったように見えます。

ご飯もよく食べ、心拍数も上がります。消化管の動きも亢進し、嘔吐や下痢の原因になります。

あるいは血圧の上昇も認められます。

もちろん腎臓の中の血管の血圧も上がるので、毒素の排出も増えるのですが、体にとっては負担がかかってしまっています。

そのため、腎臓の数値は一見問題がないように見えても実は甲状腺ホルモンを正常値まで落とすと腎臓の数値が上がってしまうことがあります。

そのうえ、腎臓の機能もあがるため、多飲多尿になってしまいます。

 

往診では、血液検査にて甲状腺機能亢進症を確認したら、抗甲状腺ホルモン薬で内服によるコントロールを行います。検査のタイミングは、投薬開始または投薬用量変更から2週間後、安定していればその1ヶ月後、さらに安定していれば以降3ヶ月おきに検査を行います。

内服ができる前提でのお話ですので、もし内服が苦手な猫ちゃんだった場合には、投薬するためのアイデアは考えられるだけご提案させていただきます。それでもできなかった場合には、残念ですが諦めるというご家族様も現実問題いらっしゃいます。

まずは検査をし、もし内服が必要だと判断されたら、そこから方法を一緒に考えましょう。

 

【甲状腺機能亢進症の猫ちゃんの過去のブログ】

こちらもご参考にどうぞ^^

もしご自宅の猫ちゃんの症状が該当するようであれば、もしかしたらも考えられるので、お早めに獣医師に相談するようにしましょう!

猫の甲状腺機能亢進症と腎臓病(東京台東区)

急な食欲低下の高齢猫(東京中央区)

猫の嘔吐と食欲不振(東京足立区)

甲状腺機能亢進症を治療中の猫ちゃん(東京中央区)

 

 

最期に糖尿病です。

糖尿病は皆さんご存じの通り尿中に糖が出てしまう病気です。

糖が尿細管を通ることで、浸透圧の関係で水分が尿細管内に引っ張られ、尿中の水分が増えます。

その結果、多飲多尿になりますが、インスリン治療にて血糖値をコントロールし、尿糖が出なくなれば症状は緩和されます。

人では糖尿病性腎症といって、腎臓病に発展してしまうこともありますが、猫ちゃんではそのような報告はありません。

 

このように一口に多飲多尿といっても、原因は様々で一概に原因がはっきりしない場合もよくあります。血液検査や超音波検査を使って原因を探索していきますが、高カルシウム血症などはどこからきているか判断が難しいこともあります。

しかし、中には甲状腺機能亢進症や慢性腎不全、糖尿病やクッシング症候群などの慢性疾患が隠れていることも少なくありません。

そして、多飲多尿というのは、ご家族様が最も気づきやすい症状の一つでもありますので、ご家族様の気づきで早期発見につながるかもしれません。

もし、お家のわんちゃん、猫ちゃんでこのような症状に覚えがある場合、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。動物病院に連れていけない子もしっかりと検査・治療をさせていただきます。

動物病院が苦手な猫ちゃん、そして連れて行くことが難しい犬猫と暮らしているご家族様、諦める前に、まずは往診専門動物病院までご連絡ください。

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今回は、前回に引き続き、

 

膀胱炎だと思っていたが 腎不全が隠れていた猫ちゃん!

 

のお話です。

 

トイレの中の猫.jpg

 

トイレの中で泣き叫ぶ猫ちゃん(東京渋谷区/高齢猫)

症例は、東京都渋谷区在住の10歳の猫ちゃん、タロちゃんです。

 

タロちゃんは昨日の夜から何度もトイレに行き、その度に泣き叫び、ポタポタと血尿をしているとのことで、往診をご希望のお電話をいただきました。

 

何度もトイレに行って鳴きながらしゃがんでいるとのことで、症状が辛そうとのことで、この日は予約枠に空きが出たため、当日にてお伺いさせて頂くことができました。

 

お家にお伺いすると、タロちゃんはトイレでしゃがみこんでいて、やはり辛そうな様子でした。

 

ご家族様に詳しくお話をお伺いすると、昨日までは元気そうだったとのことですが、最近少し食欲が落ちたかな?と感じることもあり、少し心配されていたところ、今朝から血尿が始まったとのことでした。

 

たしかにトイレの砂には赤い点々とした尿が付いていました。

 

タロちゃんはお家からでると、ずっと鳴いていて、とてもストレスを感じやすいため、動物病院に連れて行くよりストレスは少ないだろうと往診をご希望されました。

 

ここで、気になった点が、最近食欲が落ちてきた気がするということです。

 

膀胱炎では通常、排尿に関する症状とほぼ同時ぐらいで食欲不振が出ることはありますが、それよりかなり前から症状が出るということはほとんどありません。

 

そこで考えられるのは、慢性腎臓病(腎不全など)です。

 

特におしっこのトラブルを若い頃から繰り返す猫ちゃんでは、早期から慢性腎不全が始まってしまうことが多いと言われています。

 

今回のタロちゃんもその可能性が考えられましたので、尿検査と腎臓・膀胱の超音波検査に加えて、血液検査をご提案させて頂きました。

 

タロちゃんは今までほとんど動物病院に連れて行けておらず、気にはなっていたとのことで、往診での血液検査および尿検査、超音波検査(エコー検査)にご同意頂けましたので、実施することとしました。

 

まずはタロちゃんをトイレから出してきてもらい、バスタオルに包んで素早く採血と超音波検査を実施しました。

 

往診では、必ずバスタオルないし大きめのタオルを2枚ほど、ご準備いただいています。

 

診療時に、そのタオルでわんちゃん・猫ちゃんを包んであげることで、本人たちも落ち着いて診療を受けてくれます。

 

タロちゃんは何度もトイレに行き、おしっこを絞り出すようにしていたため、超音波検査で膀胱を見てもほとんど溜まってはいませんでしたが、少し溜まっているのをみると中に結石が認められました。

 

採尿をすることは出来なかったので、まずは対症療法を実施しました。

 

ご飯もお水も食べられていないとのことでしたので、皮下点滴に加えて、お腹を動かすお薬や炎症を抑えるお薬、また、冒頭でお話ししたように細菌感染と結石が併発していることもあるので抗生物質を使用し、その日の診察は終了としました。

 

ちなみに、皮下点滴も無闇に打つと過剰状態になり、逆に具合が悪くなってしまったり、最悪肺水腫を起こしてしまったりすることがありますので、注意が必要です。

 

特に腎不全でBUN(尿素窒素)、CRE(クレアチニン)、IP(リン)などが高いが入院はできない猫ちゃんなどに対し、過剰なまでの皮下点滴を一度に投与するケースもあるかと思います。

 

しかし、結果として代謝が追いつかずにぐったりしてしまったり、貧血がある猫ちゃんであれば貧血が一過性に進行してしまいます、ふらついたり立ち上がれなくなってしまったりなども起こりかねません。

 

ペットの状態や環境などさまざまな要因はありますが、基本は30ml/kgを目安に、それ以上は1度に投与しないことをお勧めします。

 

抗生物質は、腎不全があると使用を推奨されていないお薬もあるので、念のため腎不全でも使用できるお薬を使用しました。

 

次の日に再診のご予約を入れて、様子を確認させて頂くこととしました。

 

血液検査では、やはり腎臓の数値がかなり高く、ステージ4の数値でした。

 

慢性腎不全のステージは4つありますが、その1番悪化しているステージです。

 

おそらく食欲不振はそこから来ていると考えられました。

 

この数値が続いてしまうと食欲不振だけでなく、悪心や嘔吐、さらには神経症状が出てしまうこともあるので、継続的な皮下点滴が必要と考えられました。

 

次の日、再診のためにお伺いすると、タロちゃんは部屋の隅にあるタロちゃんの寝床に隠れてしまいました。

 

逃げられるほど元気になったようで私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも少し安心できました。

 

タロちゃんは注射以降、ソワソワする様子もなくなり、少しご飯も食べてくれたそうで、朝はまとまったおしっこをしてくれたとのことでした。

 

ご家族様に、血液検査の結果をご説明したところ、大変驚かれていましたが、お家での皮下点滴を頑張って頂けることになりました。

 

また結石に関しては、どういった種類の石なのか、溶ける石なのかどうかを尿検査で見てみなければなりません。

 

その日の朝にしたおしっこをご家族様が採尿してくださっていたので、今回はそのおしっこで検尿をすることになりました。

 

その日は、皮下点滴のご指導をさせていただき、昨日と同様お薬も混ぜて、次は3日後に再診としました。

 

皮下点滴の指導も、往診専門動物病院では、ご自宅という環境で、どの場所で何を使い、どんな風にペットを押さえてあげて、皮下点滴をするのがいいかを一緒に考え、ご提案させていただきます。

 

道具だけをお渡しして「家でどうぞ」ではなく、ちゃんとお母さん、お父さんが打てるようになるまで、何度でも指導させていただきます。

 

もちろん、中にはどうしても暴れてしまい、ご家族様だけでは皮下点滴ができない場合もあります。

 

その場合には、おそらく抱っこしてギュッとしてしまえご家族様でも皮下点滴を打つことができることが多いので、わんにゃん保健室のスタッフがサポートにお伺いさせていただくということも可能です。

 

今回の場合には、タロちゃんも嫌がらずに皮下点滴を受け入れてくれたので、そのまま同日にお渡しができました。

 

また、尿検査の結果ですが、タロちゃんの結石は溶ける石である可能性が高いことがわかり、以降は尿石用のご飯に切り替えて、ウェットフードも与えてもらっています。

 

ご家族様も皮下点滴に慣れていただき、ご家族様もタロちゃんもストレスなく元気に過ごしてくれています。

 

タロちゃんの腎臓の数値は1ヶ月に1回の血液検査で定期チェックして、皮下点滴の量を調節していく予定です。

 

今回のタロちゃんのように、血尿が主訴であっても、その背景に実は慢性疾患が隠れていることも、猫ちゃん、とくに高齢猫では珍しくありません。

 

そのため、日々の些細な変化に気付くことで病気の早期発見に繋がるかもしれません。

 

もし変化に気付いた場合、あるいは変化はないけれど健康診断をしてほしい、しかし動物病院に連れて行くとストレスが大きすぎる、といった場合にはお気軽に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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往診の問い合わせで伺う症状として、こんなものがあります。

 

よくある主訴

・急にトイレに何回も行くようになった

・トイレの度に鳴く

・見にいくと、そんなにトイレシート/トイレ砂が濡れていない

・若干、尿が赤いような気がする

 

これらの症状から、膀胱炎が発症している可能性があることが示唆されます。

 

往診での電話問診で、上記の内容を聴取しましたら、以下のことを考えます。

 

整理しておくといい情報

・いつからの症状なのか

・その症状は初めてなのか

・お薬は飲めるタイプなのか

 

往診専門動物病院では、事前の情報を元に医薬品および医療資材・医療機器を選定しなければいけませんので、往診の電話応対はかなりの臨床的なスキルを求められます。

 

動物病院で経験と知識をある程度積んだ、3年目以降の動物看護師の皆さん、是非挑戦しにきてください!

 

猫ちゃんのご家族様は、きっと上記のような経験されたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、猫ちゃんでは膀胱炎になると血尿をすることがよくあります。

 

しかし、膀胱炎以外の可能性ももちろんありますので、しっかりと検査をしなければなりません。

 

猫ちゃんの膀胱炎は大きく、

 

  • 細菌性膀胱炎

 

  • 結石・結晶による膀胱炎

 

  • 特発性膀胱炎

 

の3つに分けられます。

 

細菌性膀胱炎は、名前の通り細菌感染による膀胱炎です。

 

細菌感染によって、膀胱の粘膜に炎症が起きて出血してしまい、血尿になってしまうことがあります。

 

また、結石や結晶による膀胱炎では、結石や結晶が膀胱粘膜に傷をつけてしまい出血して血尿になってしまうことがあります。

 

さらに、粘膜の傷がついた部分に細菌が感染してしまい、細菌性膀胱炎を併発してしまうこともあります。

 

逆に、細菌性膀胱炎では、感染が起こってしまうことで炎症が起きておしっこのphが高くなってしまいます。

 

そしておしっこのphが上がると結石が出来やすくなり、結石や結晶が形成され、②の膀胱炎が併発してしまうこともあり、①と②の膀胱炎は密接に関わり合っています。

 

そして③の特発性膀胱炎です。

 

特発性というとどういうこと?と思われるかと思いますが、特発性というのは原因が分からないという意味で、原因不明の膀胱炎ということです。

 

ストレスであったり、その他にも何かしらの影響により、膀胱炎となってしまうことがありますので、じっくりと時間をかけて治療をする必要があります。

 

今回はそんな血尿が出てしまった猫ちゃんのお話です。

 

トイレの中の猫.jpg

 

往診にて、血液検査・超音波検査(エコー検査)・尿検査を実施したところ、腎不全ストラバイト結晶を認めました。

 

腎不全に対しては内服薬とご家族様での皮下点滴、尿石症に対しては尿石用のご飯に切り替えてもらい、経過観察を行っています。

 

1ヶ月に1回だけご自宅に獣医師と動物看護師が訪問させていただき、血液検査、膀胱エコー検査、尿検査(お母さんが取れれば)を行い、今も安定した生活を送れています。

 

通院が難しい場合には、獣医師に診てもらうのを諦めるのではなく、往診という選択肢があります。

 

次回は、今回の症例についてもっと細かくお話しさせていただきます。

 

ご自宅で猫ちゃんを飼われている飼い主様、そして周囲で通院できないことを困っているご家族様がいらっしゃいましたら、是非ご一読いただき、往診専門動物病院があることを知っていただければと思います。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京中央区を中心に東京23区全体まで、獣医師と動物看護師が1チームとなって、ご自宅で待っている犬猫たちの元まで訪問し、検査・治療を行い、また生活環境などを考慮した診療プランをご提案させていただきます。

 

動物病院に通院するのが苦手で、キャリー入れるとヨダレを垂らしてしまう、おしっこしてしまうなど、繊細な猫ちゃんと暮らしているご家族様、往診専門動物病院までお問い合わせください。

 

本日は嘔吐している高齢猫のお話です。

 

猫の嘔吐.jpg

 

お家の猫ちゃんの嘔吐回数が増えたり、それに伴い食欲が落ちているということはありませんか?

 

シニア期に入った猫ちゃんが嘔吐をしているときには様々な原因が考えられます。

 

慢性腎臓病(腎不全などまでに悪化してしまった)や甲状腺機能亢進症、消化器型リンパ腫や膵炎、または時期的なことを踏まえると熱中症なども考えられます。

 

今回は嘔吐回数が増えて食欲が落ちてしまった高齢猫ちゃんのお話です。

 

高齢猫の嘔吐(東京中央区/慢性腎臓病/腎不全)

 

症例は東京都中央区在住の17歳の高齢猫のプリンちゃんです。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ホームページからのお問合せメールでの受付と、お電話での受付どちらでもご予約お受けしております。

 

最近嘔吐回数が増えて、それに伴い少しずつ食欲も落ちてしまっているとのことで、早めの診察が必要と判断したためご連絡を頂いた当日のご予約を取らせていただきました。

 

プリンちゃんのお家にお伺いすると、プリンちゃんはお部屋の端のベッドに横になっていて少しぐったりしている様子でした。

 

ぐったりして動けない状態までに進行してしまった猫ちゃんに対し、ストレスをかけて動物病院に通院させるのは、結構リスクが高いことです。

 

まずはぐったりしてしまったということをかかりつけの動物病院があれば担当の獣医師に相談し、指示を仰ぐことをお勧めします。

 

 

私たちはこの日、まずは詳しくお話をお伺いさせていただくこととしました。

 

往診で出会う高齢期(シニア期)の猫ちゃんの多くは、今まで動物病院で診てもらえていなかったケースが半分以上であり、ここからも猫ちゃんいう生き物がストレスに弱いということを物語っているなと感じています。

 

ほぼ初めての受診ですので、今までの出来事やどんな性格の子で、食欲は普段からあるタイプなのか、知らない人は苦手なのか、症状はいつからなのかなど、ゆっくりと時間をかけてお母さんのペースでお伺いさせていただいています。

 

話しづらい環境にならないことを心がけ、できる限り寄り添えるような問診をさせていただきますので、伝えづらい事などでもご遠慮なく、診療時にご相談ください。

 

プリンちゃんに関しては、普段から食欲にむらがあるとのことで、ウェットのご飯はいつも完食していたそうです。

 

よく毛玉を吐くことはあったそうですが、ここ2週間ほど前から胃液も吐いたり、未消化のご飯を吐くようになり、1週間ほど前から嘔吐の回数も増えて、ウェットフードも少しずつ残す量が増えてきたとのことでした。

 

しかし、プリンちゃんは若いころに動物病院に行ったときにかなりの興奮状態になってしまい検査や治療には鎮静剤が必要と言われて以来動物病院には行っておらず、今回もそのような興奮状態になってしまうと、と思うと動物病院に連れて行けずに悩んでいたとのことでした。

 

そこで、「猫/吐く/頻度が増えた」など検索をしていたところ、往診専門動物病院があることを知り、わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

 

高齢猫ちゃんで嘔吐回数が増えたり、食欲が落ちてきた時に考えなければならないのは、冒頭に少しお話した通り、慢性腎不全や膵炎、甲状腺機能亢進症や消化器型リンパ腫など様々な疾患を考えなければなりません。

 

まずは嘔吐・食欲不振の原因を特定するために、血液検査と超音波検査をご提案させていただき、ご同意頂けましたので実施させていただきました。

 

プリンちゃんをバスタオルで包んで、最初は身体検査です。

 

身体検査では重度の脱水と削痩、軽度の貧血が認められました。その後、血液検査は難なく終わることができ、超音波検査を実施しました。

 

プリンちゃんはお家で安心できる環境だからかすべての検査をお利口にさせてくれました。

 

超音波検査では大きな異常はなく、明らかな腫瘍や膵臓の炎症は認められませんでしたので、リンパ腫や膵炎は否定的となりました。

 

その後脱水していたことから、皮下点滴と吐き気止め、胃薬などのお薬を皮下注射してその日の処置は終了とし、次の日再診にて血液検査の結果をご説明することとしました。

 

次の日、プリンちゃんは相変わらずあまり食べていないそうでしたが、吐き気止めのおかげか吐くことはなく、ウェットフードのにおいも嗅ぎに行っていて、食べたそうな様子はあるとのことでした。

 

血液検査では腎臓の数値がかなり上昇しており、貧血の進行も認められました。

 

おそらく尿毒症による嘔吐と食欲不振が考えられました。

 

腎臓の数値を下げるために、まずは3日間の皮下点滴をご提案させていただいたところ、それでプリンちゃんが少しでも楽になるなら、とご同意していただけましたので初診日から3日間は皮下点滴を行い、様子があがってくるかを見させてもらい、場合によっては1週間の皮下点滴もするかもしれないとお話させてもらいました。

 

その日も同様に皮下点滴と吐き気止めなどのお薬、また、貧血が認められたので、造血ホルモンの注射も実施しました。

 

ここで、腎不全になると貧血してしまう仕組みについて少しお話させていただきます。

 

腎臓からは本来エリスロポエチンと呼ばれる造血ホルモンが出されます。

 

その造血ホルモンが骨髄に作用して、骨髄にて新しい赤血球が作られます。

 

そして古い赤血球は肝臓で壊され、バランスが保たれます。

 

しかし、慢性腎不全が進んでしまうと、造血ホルモンが不足してしまうため、貧血が進んでしまいます。

 

そのため、今回のプリンちゃんのように慢性腎不全が進行してしまっているときには貧血している猫ちゃんも珍しくありません。

 

こういった時には、往診では造血ホルモンの注射を週に1回注射します。

 

初診日から3日目、少し食欲も上がってきたことから、ご家族様での皮下点滴に切り替えさせていただき、7日目に血液検査を実施したところ腎臓の数値はかなり下がっていました。

 

その時にはかなり食欲も元に戻っており、プリンちゃんのご家族様もすごく安心されていました。

 

今回のように慢性腎不全の場合には最初の集中的な治療時は密な往診プランを組ませていただき、以降はお家での皮下点滴に切り替えさせていただくこともよくあります。

 

それは、私たちがお伺いするよりも、動物たちのストレスが軽減されるためです。

 

今回のプリンちゃんのように徐々に具合が悪くなる場合もあれば、それまでは症状を我慢して急激に症状が出てくる猫ちゃんもいます。

 

何か異変を感じた場合は早めに往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、それぞれのご家族様、猫ちゃんの生活に合った治療法をご相談させていただきます。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室です。

 

本日は、診療が立て込んでおり、以下のような症例のご自宅に獣医師と動物看護師で訪問させていただきました。

 

1件目:慢性腎臓病の猫、16歳、日本猫、去勢雄、東京江東区

診療内容は月一回の血液検査での腎臓の進行具合の評価です。

状態は安定しており、猫ちゃんも頑張ってお薬を飲んでくれていました!

 

2件目:腎不全の猫、18歳、アメリカンショートヘア、避妊雌、東京千代田区

診療内容は、ターミナルケアです。ここ毎日往診させていただき、皮下点滴処置をメインに注射薬をブレンドして行っています。検査は1週間に1回です。

 

3件目:巻き爪の猫、10歳、日本猫、去勢雄、東京中央区

結構繊細で怒りん坊な猫ちゃんでしたが、どうにか捕獲して巻き爪を解除したら、結構出血がひどかったので、止血に時間がかかりました。お薬が飲めないのと普段はさわれないということから、注射で抗生物質を投与して、最後にお母さんに抱っこしてもらって温もりを感じていただき終了です。

 

4件目:甲状腺機能亢進症の猫、8歳、日本猫、去勢雄、東京中央区

甲状腺ホルモンの定期検診です。今は安定しているため、3ヶ月に1回の検査でもう1年になります。このまま安定していくことを願っています。

 

5件目:心臓病の犬、16歳、キャバリア、避妊雌、東京中央区

酸素室の中で寝ており、昼間はお母さんが見ている時という条件で部屋の中をうろうろしたえり、外出も許可できています。今は月1回の血液検査と腹部エコー評価を実施しています。

 

今日であった症例が物語っているように、やはり猫ちゃんの慢性腎臓病と甲状腺機能亢進症は多いように感じています。

 

となる今回は、甲状腺機能更新症の猫ちゃんと慢性腎臓病(腎不全)の猫ちゃんの嘔吐についてです。

 

猫ちゃんと暮らしている方、ぜひご一読ください^^

 

まずは「甲状腺機能亢進症」からです。

 

甲状腺機能亢進症

 

こちらは中〜高齢猫に多い疾患です。

 

特に高齢猫で、よく食べるようになった、元気になった、よく鳴くようになった、吐く回数が増えた、食べるのに太らないといった症状がある場合には、この甲状腺機能亢進症が疑われます。

 

甲状腺機能亢進症の猫.jpg

 

甲状腺機能亢進症では、甲状腺ホルモンの分泌量が増えることで、体の様々な臓器において機能が亢進する疾患です。

 

もちろん心臓においても機能が亢進するので、心拍数や血圧が上昇し、元気に見えるようになります。

 

そして心拍数が上がることで、心臓の負荷が増えてしまい、心臓病を併発してしまったり、血栓を作って血栓症を引き起こしてしまったり、ということもあります。

 

また、消化管の機能も亢進するため、蠕動運動が活発になり、未消化物でも先に流してしまったり、食べ過ぎたりしてしまうことで、嘔吐や下痢といった症状が出てきます。

 

甲状腺機能亢進症は血液検査で診断し、内服薬でホルモン濃度を調節することで治療を行います。

 

しかし、甲状腺機能亢進症を治療することで、後述する慢性腎不全が悪化してしまうこともあるので、慢性腎不全がある場合にはそちらに関しても注意しなければなりません。

 

往診で甲状腺機能亢進症を疑っている猫ちゃんの診察をする場合には、甲状腺ホルモンについて、甲状腺機能亢進症と心臓病との関係性甲状腺機能亢進症と腎臓病との関係性、その他、高血圧に伴う失明(網膜剥離など)や肺水腫など、広い知識をわかりやすく噛み砕いてご説明させていただいています。

 

先住猫がいた、または老猫と暮らしていて動物病院に通院できている飼い主様からは、何となく病名だけは聞いたことがあった、と伺うことが多いですが、

 

ほとんどの方で、

 

「説明してもらったが、早くて覚えていない」

 

「そういう関連性があるんですね〜」

 

と、初めて表情を浮かべられています。

 

治療プランを組む上で、飼い主様の病気に対する理解は必須になってきますので、当院ではしっかりとご説明させていただくことを大切に、日々往診専門獣医療をご提供させていただいております。

 

定期的な血液検査や皮下点滴、投薬のコントロールなどのために、毎回動物病院に通院させているが、その度に猫ちゃんがぐったりしてしまうということはありませんか?

 

通院のストレスが大きすぎると感じていらっしゃるのであれば、どうしても通院させなければいけない状況でない限り、ご自宅で検査・処置・治療プランの見直しをしてあげることを検討していきましょう。

 

おそらく、その内容であれば往診で十分対応できるはずです。

 

猫ちゃんにとって最良となる診療プランを組んでいきましょう!

 

さぁ、いよいよ一番気になる「慢性腎臓病(腎不全)」です。

 

慢性腎臓病

 

従来は腎臓の病気をまとめて腎不全と呼ぶことが多かったので、飼い主様に届きやすいキーワードとして「腎不全」と話してしまうことは、今でもあります。

 

しかし、腎不全は腎臓病の中でも後半の方であり、ここではもっと大きな括りとして慢性腎臓病という病名を使用していきます。

 

往診で出会う猫ちゃんの多くが腎臓病であり、その治療方法はいくつかあるのですが、全て猫ちゃんの性格と飼い主様がどこまでしてあげたいかによって、その環境で生活している猫ちゃん専用の診療プランをご提案させていただいています。

 

慢性腎臓病の猫.jpg

 

慢性腎不全では、本来おしっこから出て行く老廃物が体の中に溜まっていき、一定のラインを超えると尿毒症の症状を引き起こします。

 

尿毒素がたまると、気分が悪くなったり、食欲不振、嘔吐や下痢、ひどい場合にはけいれん発作を起こすこともあります。

 

そうならないために、尿毒素を体から出来るだけ出すために点滴を行なったり、慢性腎不全の進行を抑える治療薬を使用したりします。

 

進行速度を緩める治療をしても、言葉の意味通り、進行を止めることはできません。

 

そのため、定期的に血液検査を実施し、数値の上昇が見られる場合には点滴の量を増やしたり、吐き気がひどい場合には吐き気止めを注射したりといった治療をして、出来るだけ症状の緩和を目的に治療を進めます。

 

基本的に、検査の頻度は月1回であり、その時のデータによって今後の診療プランや治療内容を検討していきます。

 

往診の場合も同じで、状態が安定してしまえば、月1回程度の診察と検査、検査自体は5分程度ですので、猫ちゃんにとっても負担の少ない診療として考えています。

 

嫌なことをされた後は、すぐに好きな場所に隠れられるのもまた、往診ならでは強みです。

 

慢性腎臓病の治療と検査には、やはり獣医師が必要です。

 

また、その頻度は減ることはなく、今後増えていきます。

 

もし動物病院に通院することが苦手な場合には、これからその苦手意識は徐々に高まり、この先であまりの興奮で痙攣を起こしたり、ぐったりしてしまったり、ということも起こり得ます。

 

もし通院が難しくなった、ないしすでに難しいと判断された場合には、往診専門動物病院までご連絡ください。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京中央区を中心に、東京千代田区や目黒区、江東区など、東京23区とその近隣地区まで、獣医師と動物看護師がチームとなってお伺いさせていただきます。

 

諦める前に、まずはご連絡ください。

 

前回と今回で、猫ちゃんでよく見られる嘔吐の原因をご紹介させて頂きました。

しかし、これが全てではなく、高齢猫であればもちろん腫瘍性疾患も考えなければなりません。

 

そのため、もしお家の猫ちゃん、とくに高齢猫の嘔吐の回数が増えたという場合には、獣医師にご相談ください。

 

猫ちゃんでは、動物病院に行くのが苦手な子も多いかと思います。

 

そういった場合に、待ち時間もなく、処置が終わるとすぐに自分の場所に戻ることができる、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

次回もお楽しみ^^

 

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室です^^

当院は、東京中央区と台東区、江東区に拠点を構えて、獣医師と動物看護師がチームとなって、ご訪問させていただいています。

 

今日は【猫ちゃんの嘔吐、それ大丈夫?】というお話ですので、今猫ちゃんと暮らしている方、そしてこれから猫ちゃんを迎え入れようとお考えの飼い主様は、是非最後までご一読ください^^

 

お家の猫ちゃんは、普段どのくらいの頻度で嘔吐をしますか?

 

・嘔吐の頻度は、週1回未満なんで問題ないと思っています!吐いた後もケロッとしています。

 

週2〜3回くらいで、吐いた後は食欲がないのですが、1日くらい経つと普段通り元気に戻る、というのをずっと繰り返しています。

 

・頻度は週1回くらいですが、結構大量に吐いて、1回とカウントしていいのかわかりませんが、ゲポッゲポッって4,5回立て続けに吐きます。その後は至って元気なんですが…。

 

・ここ最近、急に吐くようになってきて、今ではほぼ毎日吐いています。元気は元気ですし食欲もちゃんとあります。

 

いろんなキーワードが隠れていますね。

 

嘔吐頻度は猫ちゃんによって様々だと思います。

 

そして、「普段から」よく吐くなどの光景を見ていると、それが異常なのかどうかの判断も鈍ってきます。

 

ちなみに当院では、

 

往診先で出会う猫ちゃんのご家族様には、週1回程度の嘔吐であれば生理的嘔吐として受け止め、その後に元気・食欲・排便状況・排尿状況などの一般状態に特に変化がなければ、様子を見ていきましょう!

 

と伝えています。

 

猫ちゃんの飼い主様の多くは、猫は吐く生き物だと認識されています。

 

がしかし、そこには思わぬ疾患が隠れているかもしれません。

 

あまりにも嘔吐が続く場合(例えば週2回以上が目安です)には、一度獣医師に、早めにご相談してください。

 

今回は、そんな猫ちゃんの嘔吐の原因をいくつかご紹介します。

 

誤食

 

まずは「誤食」です。

 

元気な子猫.jpg

 

誤食とは食べてはいけないものを食べてしまうことで、子猫に多いです。

カーペットの端や、おもちゃ、ひも状のものなど、食べてしまうものはその子の好みによって様々です。

誤食をすると、食道に詰まってしまうこともゼロではありませんが、多くは胃の中まで流れていきます。

胃の中に異物があることで嘔吐を引き起こすこともありますが、異物がそのまま胃の中に数ヶ月間留まり、数ヶ月後に胃〜十二指腸の間で詰まってしまい症状を引き起こすこともあります。

また、胃の中からスムーズに流れていったとしても、消化管のどこかで閉塞を引き起こして嘔吐という症状が出ることで誤食が判明することも少なくありません。

 

誤食物が胃の中にあったり、食べてすぐの場合であれば催吐処置を行い、誤食物を吐き出させますが、鋭利なものであったり、すでに腸管に進んでいる場合、閉塞を起こしている場合な内視鏡での摘出や手術を行うことになります。

 

そのため、往診では対応できません。

ですので、普段は動物病院へ通院することが苦手な猫ちゃんであっても、満を辞して、頑張ってキャリーに押し込んで緊急で連れていくしかありません。

 

催吐処置によって、もしかしたら誤嚥をさせてしまい、誤嚥性肺炎を発症し、致命的なこととなってしまうことだって考えられます。

動物病院であれば、病院にもよりますが酸素室での集中管理からもしかしたら気管支戦場まですることができるかもしれません。

誤食をさせてしまった場合には、待たずに動物病院に飛び込みましょう。

 

また、誤食する子は異食癖がある子と認識してあげましょう。必ずと言っていいほど繰り返します。

 

誤食は、教科書的に考えればご家族様に気をつけて頂くだけで防げるものなのですが、環境全体に常に気をつけているわけにもいかないと思います。

 

できる限りものを家の中に置かない、棚やゴミ箱にも簡易的な施錠をする(猫ちゃんは鍵のついていない扉は開けられると思っていてください)と徹底しているご自宅もありました。

 

お家の猫ちゃんに誤食癖がある場合には、家の中のオペレーション自体を考え直す必要があるかもしれません。

 

気をつけましょう。

 

次に「慢性膵炎」です。こちらも猫ちゃんの嘔吐の原因でよく見られます。

 

慢性膵炎

 

膵炎とは、膵臓の炎症のことです。

 

わんちゃんでは急性膵炎が救急疾患としてポイントになりますが、猫ちゃんでは急性膵炎はあまり見られず慢性膵炎がよく見られます。

 

膵臓で炎症が起こることで、周囲の消化管にも炎症が波及し、胃腸炎のような症状を引き起こします。

 

また、嘔吐とは別のお話になりますが、膵臓は消化酵素を出す細胞もあれば、インスリンを出す細胞もあります。

 

そのため、慢性膵炎によって、膵臓の細胞が減ってしまうとインスリンが減って糖尿病になってしまうことがあります。

 

糖尿病になると多飲多尿という症状も出てくるので、慢性膵炎がある猫ちゃんは注意しましょう。

 

慢性膵炎の原因は自己免疫疾患が多いと言われていますが、実際にはっきりとした原因があるわけではなく、様々な要因が組み合わさって起こっていると考えられます。

 

往診では、嘔吐を高頻度で認める猫ちゃんには、血液検査を実施しています。

もし膵臓の検査項目に異常値を認めれば、1週間程度〜の集中的な皮下点滴治療を毎日実施してあげ、状態の安定を図ることを行なっています。

 

ちなみに、犬で急性嘔吐(いきなりゲボゲボ吐き出して、嘔吐が止まらずにぐったりしている様子)の場合は、往診適応外です。

 

もし高齢犬で通院がどうしても苦手な場合には、できる限りお伺いさせていただいていますが、往診は救急車でないため緊急で伺うことができませんので、その点だけご了承いただいております。

 

嘔吐って、奥が深いですね。

 

猫の嘔吐.jpg

 

まだ続きます。あと2個です。しかし、文量も多くなってしまったので、今回はここまでとします!

 

今回は、猫ちゃんに見られる嘔吐について2つの病気を挙げて説明させていただきました。

 

猫ちゃんの嘔吐って、放っておいてもいいかなって思っていた飼い主様に、こういった考え方が届けばいいなと思い書かせていただきました。

 

次回は、【猫ちゃんの嘔吐、それ大丈夫?】②ということで、甲状腺機能亢進症で嘔吐する猫ちゃんについて、そして高齢猫ちゃん必見の慢性腎臓病(慢性腎不全)で吐いてしまう猫ちゃんについてお送りします^^

 

それでは、また次回お会いしましょう!

 

 

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飼い主「食欲が下がってきてしまい、最近よく吐くんです。」

獣医師「12歳という年齢的にも一度検査してみましょう。」

 

獣医師「尿素窒素(BUN)高値クレアチン(CRE)高値ですね。腎臓病です。」

飼い主「えっ・・・。」

 

獣医師「内服を出しますので、これとこれを1日1回、これは2回飲ませてください。ご飯は腎臓病用のご飯に切り替えてください。また、皮下点滴に通院でまずは週2回きてください。間隔をあけたいので、水・土や日・木のように通院してください。お大事にどうぞ。」

 

猫ちゃんとの暮らしは、とても心温まるものであると思います。

 

気まぐれな愛猫に振り回されたり、昨日まで食べていたご飯を急にいらないとプイッとされてしまって凹んだり、夜中の運動会で顔の上を駆け抜けられて怪我してみたりなど、いろんなストーリーがご家族様ごとにあるかと思います。

 

ずっとそんな時間が続けばいいと誰もが願います。

 

ずっと子供のように接してきているため、歳を重ねても子供のように感じており、まだ5歳、まだ6歳、まだ9歳、まだ12歳…と、時間的な間隔を優先して考えてしまいがちです。

 

「猫ちゃんにとって12歳は間違いなく高齢期」

 

辛い現実ですが、この話に登場する12歳という年齢は、猫ちゃんからすればすでに高齢期であると考えています。

 

また、高齢期には、病気が付きものです。

 

検査をすれば、きっと何かしらの異常が検知されると思います。

 

そのときに、「うちの子に限ってそんなことは・・・」と感じてしまうかと思いますが、その心の反応はごく普通のことです。

 

自分よりも小さく、また若い猫ちゃんに対して、人間の高齢者の像を照らし合わせてみられている方のほうが希少であると考えています。

 

私ですら、現在8歳の自分の愛犬に対して、まだまだ赤ん坊のように感じてしまっています。

 

高齢期まで頑張って生き続けてくれたペットの今に対して、飼い主の考えとして大切なことは、「病気を持った我が子を、病気ごと受け入れてあげること」だと思います。

 

受け入れることで、今までの日常に終止符を打ち、その瞬間から新しい日常が始まります。

それは、単なる変化であり延長のようでもあり、また、もしかしたら全く違うもののようにも感じるかもしれません。

 

しかし、わんちゃん、猫ちゃんからしたら、間違いなく延長であり、飼い主様を思う気持ちに変化はないと思います。

 

むしろ、体調が悪くなってしまった時の不安な気持ちから、もっと飼い主様と一緒に居たいと訴えてくることでしょう。

 

その心の変化に気づいたのであれば、飼い主様側が変わらなければいけません。

 

時間は有限であり、その有限な時間をどれだけ、今目の前にいる我が子のために使えるかを、飼い主様自身で調整できるのであれば、最大限悔いのないように、時間を調整してあげてください。

 

その子達からすれば、飼い主様が全てなのです。

 

往診をしていて出会う猫ちゃんたちのほとんどが高齢であるということもありますが、大体10歳過ぎたら何かしらの体調不良を飼い主様に訴えかけているように感じます。

 

一緒に暮らしていると日常の中での少しずつの変化だと、「いつものことだから」「3日もすればいつも通り元気になる」などの経験からの推測が実証されてきたという自負もあり、結構気づけないことが多いようです。

 

もしかすると、「気づけない」のではなく、「気づかないようにしている」という方が正しいのかもしれません。

 

飼い主様による期待的観測は一概に「間違っている!」と否定はしませんが、確かな知見を持ってでない限り、肯定はできません。

 

それにより、もし状態が良化しなかった場合、おそらくその待機させてしまった期間で、その猫ちゃん、わんちゃんの状態は進行してしまったことと思われます。

 

治療すれば治るものであれば治療を進めてあげましょう!

 

ただ、その治療にもしも大きな負担を伴うのであれば、家族でしっかりと話し合いましょう

 

腎臓が悪い子の検査には、血液検査、尿検査をはじめまだまだたくさんあります。

 

全部やってあげたいという飼い主様の気持ちとは裏腹に、猫ちゃんにとって検査されること自体、中には大丈夫な猫ちゃんもいますが、ほとんどの場合は大きなストレスになります。

 

 

動物病院に通院させ

 

待合室でまち

 

診察室で診察を受け

 

検査室に運ばれて検査をされ

 

帰り道の間もじっとキャリーの中で堪えてもらう。

 

 

もしかしたら、麻酔や鎮静を必要とする検査もあるかもしれません。

 

治療だけでなく、実は検査にもさまざまなリスクがあります。

 

そのリスクを獣医師に確認した上で、どこまで攻めた検査・治療を行うか、または、もう攻めずに対症療法のみで苦痛を軽減してあげる(緩和ケア)ことを選択するかを決めていきます。

 

どの選択肢を選んでも、決して誰も飼い主様を責めません。

 

飼い主様が選んだ選択肢が、その子にとって最良となれるように、獣医師含めた動物病院の医療スタッフみんなでサポートしてくれるはずです。

 

もしも治せる病気であれば治してあげたいし、だとすれば、検査で原因となる病変部を発見してあげたいです。

 

しかし、その検査自体に負担があり、もしかしたらそれをきっかけにぐったりしてしまい、もう会うことができなくなってしまうかもしれないと考えたら、一概に検査をさせることだけが正しいとは言い難いと思っています。

 

高齢期の猫ちゃん、わんちゃんと暮らしている飼い主様にとって、病気を治してあげることに専念することもそうですが、それ以上に、病気になった我が子をまるっと受け入れてあげることも大切だと思っています。

 

「今までは元気で健康だった愛猫が、急に病気を発症してしまった。これからどうしよう・・・」

 

今までの日常はそこで終わり、ここからは新たな日常が始まります。

 

猫ちゃんをお家に迎え入れるのであれば、この子たちは高齢期になると腎臓病になりやすい、ということを知っておいてください。

 

腎臓病は、元に戻ることは考えづらい病気です。

 

そのため、如何にして早期発見し、早い段階から進行を抑制できるような診療プランを考えていくことがおすすめです。

 

そして、腎臓病を発症したのであれば、獣医師との連携投薬内容の管理ご飯の管理運動性の管理などが必要不可欠になります。

 

また、猫ちゃんはご飯の好みにとてもうるさい生き物です!

 

そのため、好きなご飯ではなく腎臓病用ご飯など、結構の確率で食べてくれません

 

食欲が今までよりもなく、ご飯の味も今までよりも悪いのであれば、そりゃ食べてくれないでしょ、ってなりますよね。

 

それでもどうにかこうにか腎臓に負担のないご飯を探していきます。

 

コンビニやショップ、ドンキやamazonなどのネット通販を駆使して、さまざまな種類のご飯を最小単位で購入し、試してみます。

 

一部屋がほぼ猫ちゃん用ご飯部屋になっているというご家庭も珍しくありません。

 

そのくらい、食べてくれるご飯を探すのは大変です。

 

そんなふうにして四苦八苦して、なんとか食べてくれる腎臓に優しいご飯と巡り会うということを、ほとんどの猫の飼い主様はやっています。

 

投薬でもそうです。

 

猫ちゃんは薬が飲めない生き物です。

 

でも飲ませてあげたいのが人間側の意見であり、頑張って飲ませるのですが一筋縄にはいきません。

 

そんな時は、まずはかかりつけの獣医師および動物病院スタッフに相談してみましょう。

 

こういった内容は、獣医師よりも動物看護師の方が得意だったりしますし、案外思ってもいなかった方法を教えてくれるかもしれません。

 

毎日投薬し、ご飯選びに四苦八苦し、日々の体調の変化にこんなにも注視する日常がやってくるのかと思っている飼い主様もいると思います。

 

そんな日は訪れます。

 

そして、そんな日が訪れたということは、ちゃんと一緒に、あなたの横で生きてきてくれたという証です。

 

さぁ、チャンスです。

 

今まで一方的に与えられ続けた愛情を返せる、恩返しのチャンスが到来しました。

 

毎日たくさんの愛情を返してあげましょう。

 

そう考えるだけで、辛い闘病生活が一転し、優しく心温まる看病生活に変わるはずです。

 

一緒に頑張っていきましょう!

 

次は、第二章①「向き合い方と家族の役割」をお送りします。

 

ここまでの話に共感されましたら、ぜひ続きも読んでください^^

 

ベンガル子猫.jpg

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第一章 腎臓病の猫〜そのときは突然に〜①

飼い主 「食欲が下がってきてしまい、最近よく吐くんです。」

 

獣医師 「12歳という年齢的にも一度検査してみましょう。」

 

獣医師 「尿素窒素(BUN)高値クレアチン(CRE)高値ですね。腎臓病です。」

飼い主 「えっ・・・。」

 

獣医師 「内服を出しますので、これとこれを1日1回、これは2回飲ませてください。ご飯は腎臓病用のご飯に切り替えてください。また、皮下点滴に通院でまずは週2回きてください。間隔をあけたいので、水・土や日・木のように通院してください。お大事にどうぞ。」

 

一緒に暮らす猫ちゃんに、唐突に訪れた腎臓病の通告。

きっとこの診断を下される前は、

 

「単なる風邪みたいなもので、今回はいつもより少しだけ長引いただけでしょ。まぁ長引いちゃってるし、しかも吐く頻度も多くなってるし、ここらで検査してもらうかな。」

 

飼い主様のモチベーションや、現状に対する捉え方はこんな程度であったと思います。

しかし、検査結果は腎臓病。

腎臓病は進行性の病気であり、大切なことは如何にして進行を抑制できるか、です。

 

毎日の投薬、ご飯の変更、頻回の通院・・・

 

「お薬なんて飲ませたことない。」

 

「ご飯の変更?うちの子、食へのこだわりが強くて食べてくれなかったらどうしよう。」

 

「週2回も通院させるの?今日だってこんなに暴れたのに、それが週2回もだなんて。仕事の休みが取れないから、平日はどうしたらいいんだろう。どうしても20:00は過ぎちゃうけど、時間外でも対応してくれるのかな。」

 

混乱の中、必死に事実を頑張って受け入れようとしている飼い主に対して、淡々とした口調で病気の説明と今後のプランを、獣医師が説明することでしょう。

 

動物病院からすれば、高齢の猫ちゃんで食欲不振、頻回嘔吐とくれば腎不全を疑わないところはないと思います。

 

そのくらい、動物病院の日常には、今回のようなケースはありふれています。

 

しかし、飼い主様からすればどうでしょうか。

 

ずっと一緒に暮らしている家族が急に腎臓病だと通告され、これからどうすればいいんだろうという不安のどん底に落とされた気持ちだと思います。

 

本当であれば、獣医師になると決めるきっかけは、少なからずペットが好きで助けてあげたいという気持ちであり、そして、もっと飼い主様の心の声を聞いて、「寄り添える獣医師になりたい」「どんな病気だって治せる獣医師になりたい」、と志高く病気と向き合っていました。

 

しかし現実はどうでしょうか。

 

この世の中には治せる病気と治せない病気があり、専門医の方々が日々困難な課題に挑戦し、一つ、また一つと改善策が考案されてきています。

本当にすごいことで、実践することで少しでもペットが健康で長生きできるのであれば、是非飼い主様に説明した上で提供できないか、と獣医師はみんな考えています。

 

現段階では直せる見込みはなく、またその時にどんなことをすれば状態改善を図れるのかを、ある程度のパターン認識として現場の獣医師は把握しています。

 

ですので、獣医師の説明は淡々としており、その雰囲気を「冷たい先生だな」と捉えられてしまうかもしれませんが、日々の診療で追われている動物病院の中では、この子の診察の後ろで苦しんで診察を待っている犬猫たちが並んでいます。

 

方針を即座に決めて、また次の犬猫を診察して方針を決め、と1症例に対して約10分程度で終わらせなければいけません。

 

もし1診察に時間をかけすぎてしまったら、本来であれば診てあげられたわんちゃん・猫ちゃんまで時間を割けず、その結果その子達が致命的な結果になってしまったら…。

 

そんなことも考えながら、日々診療と向き合っている獣医師にとって、言葉は淡々としていたとしても、心の中ではよくなって欲しいという願いを込めながら説明していたと思います。

 

たくさんの腎臓病(腎不全など)を抱えられた猫ちゃんの飼い主様と出会ってきて、心苦しい気持ちをこの目でしっかりと見てきたからこそ、そんな飼い主様に伝えたいことはただ一つです。

 

「悲しみにふけている時間はありません。」

 

なぜならば、愛猫の代弁者かつ命の手綱を掴んでいるのは、誰でもなく、飼い主様、あなただからです。

 

あなたが決断し、実行しなければ、目の前であなたを信じているその子は、ただじっと今の状態を我慢するしかないのです。

 

飼い主様が覚悟を決めて決断したその瞬間から、闘病生活が始まります。

 

猫ちゃん、わんちゃんの闘病生活は、決して甘くありません。中には途中で心病んでしまう飼い主様だっています。

 

だからこそ、寄り添える獣医師の存在が必須であり、その先生を信頼してついていくという飼い主様の決意も重要になってきます。

 

「一緒に頑張っていきましょう!」

動物病院で働いている獣医師、そして動物看護師やスタッフの皆さんは、簡単ではないこの言葉を、是非飼い主様にかけてあげてください。

 

そうすることで、自分にとっても医療従事者という自覚が芽生えるでしょうし、またその言葉で救われる飼い主様の数はとても多いことと思っています。

 

ペットを迎えるということは、命を迎えることであり、それは同時に、命の責任を持つということでもあります。そして、その命をしっかりと看取ってあげ、飼い主様の生涯をかけて幸せにしてあげる、という意味でもあるのかなと、個人的には思っています。

 

次は、第一章②「今までの生活の終わりと始まり」をお送りします。

 

ここまでの話に共感されましたら、ぜひ続きも読んでください^^

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前回に続き、今回は実際の2症例のお話を書かせていただきます。

 

少し辛い内容になるかもしれませんので、愛犬・愛猫とのお別れについてまだ考えたくないと思われた飼い主様は、この記事は読まない方がいいかと思います。

 

 

 

2017年に往診専門動物病院を開設してから今までで、200頭を超える犬猫たちを見送り、そして、そのご家族様を見てきました。

 

どんな処置を入れても、最後の最後は苦しい瞬間がやってきます。

その時間の長短はありますが、私たちができることはいかにその苦しい時間を短くし、安心できるご自宅で、ご家族様に見守られながら旅立たせてあげられるかについて、医薬品を使ったり環境を整備したりするだけです。

 

往診獣医療は究極の専門医療です。

往診による緩和ケアやターミナルケアは、決して延命処置ではありませんし、処置しても苦しんでしまうかも知れません。

しかし、医学的な根拠に則って、その子たちに残された時間を、いかに苦痛なく過ごさせてあげられるかをご家族様と一緒に考え、実施して行くのが、当院の往診専門獣医療です。

 

今回は、動物病院への通院から当院の往診に切り替え、在宅での緩和ケア、そしてターミナルケアを経て、ご家族様の腕の中で旅立つことができた2症例をお話しさせていただきます。

 

 

1. 急性腎不全→通院が苦手な子なので往診希望→腫瘍発覚

最初の症例は、東京中央区の猫、ゆきちゃん(推定21歳)です。

 

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ゆきちゃんは、急にぐったりしてしまったと言うことで、かかりつけの動物病院に通院したところ、血液検査所見から腎不全と診断され、入院点滴を指示されました。

しかし、もともと通院すること自体が大きなストレスになってしまうタイプだったので、20年近く動物病院に行けていなかったくらいであったため、院は断り、通院による皮下点滴を選択されました。

しかし、数値が数値であったからなのか、1回の皮下点滴量がゆきちゃんには多過ぎてしまったようで、帰宅してからぐったりしてしまったとのことでした。

もう無理に通院させたくないと言う気持ちと、通院しないと処置してもらえないと言う気持ちがぶつかり合っている中で、当院を見つけてくれました。

初診時には2時間程度で今までの経緯と、どんな性格の子なのか、ご家族様がどんな緩和ケアを望まれるのかなどを相談して決めていきました。

お母さん的に、針刺をできる限り減らしたいとのことから、基本は内服薬を使用し、もし内服がうまく投薬できなかったら注射薬を使用するという流れで診療プランを組みました。

結構力強く食べてくれ、またフラつきながらもしっかりとトイレまで行き粗相を最後の最後までしなかったという驚異の生命力を、ゆきちゃんに見ました。

もともと食欲旺盛だった猫ちゃんだった反面、何も食べなくなってからは状態の低下が早かったです。

ご家族様が見守る中、お母さんの腕の中で静かに旅立っていきました。

 

2. なんとなく元気がない→リンパ腫(がん)を確認→在宅緩和ケアを希望

次の症例は、東京千代田区の犬、トイプードルのくぅちゃん(15歳6ヶ月)です。

 

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くぅちゃんは、もともと心臓が悪かったわけではなく、1ヶ月くらい前に呼吸が荒いことを主訴にかかりつけの動物病院で診てもらったところ、リンパ節が腫れていることを確認し、FNA(細胞診)の結果、リンパ腫であることが発覚しました。

FNAの結果が揃う頃には、すでにふらつきが強く出ており、ご飯もほとんど食べられていませんでした。

腹部超音波検査(エコー検査)の結果、肝臓と脾臓がぼこぼこしており、抗がん剤などを使用し、しっかりとがんと向き合うこともできるが、抗がん剤に耐えられるほどの体力はないと判断し、無治療を選択されました。

残された時間はできる限り家の中で過ごさせてあげたいという気持ちから、往診によるターミナルケアを選択されました。

もともと食が細い性格でしたが、男の子ということもあり、なぜか女性スタッフが撫でると甘えたように尻尾を振ってくれ、いいところを見せたいのか、力強くご飯を食べる姿を見せてくれるという一面を併せ持った性格の子でした。

くぅちゃんは、内服薬をできる限り減らし、ほとんどの薬剤は注射薬として皮下点滴に混ぜて投与することで、くぅちゃんのQOL(生活の質)を大切にしていきました。そして、同時に、薬を飲んでくれないと悩まれる飼い主様のQOLにも着目し、診療プランを組んでいきました。

旅立つ1週間前から、黒い水っぽい下痢(海苔の佃煮のような感じ、通称:メレナ)をするようになり、下痢止めを使用してもしっかりと止まることはなく、3回目のメレナで立ち上がることができなくなり、お母さんの腕の中で静かに旅立ちました。

最後の瞬間、くぅちゃんが小さな高い声で話しかけてくれた、と伺いました。

 

腫瘍性疾患(がんなど)は、もし攻められるのであれば、化学療法(抗がん剤など)や外科手術、放射線療法など、戦い方はあります。施設や設備だけでなく、獣医師には腫瘍専門医と言われる、腫瘍(がん)に特化した獣医師も存在します。医療技術が発展してきた手前、かかりつけの獣医師によっては攻めることだけが正義のように話してしまうことがあるかもしれません。

例えば抗がん剤であれば、以前腫瘍専門の獣医師がF1レースの話を比喩表現として酢買っていました。

「運転免許をとったら、F1レースに出るような車をアクセル全開で運転できますか?直線だけのコースならいいですが、向かい風や横殴りの風、もしくは地面が凸凹かもしれないし、どんなイレギュラーが先に待っているか分からないのに、アクセルを踏み込む覚悟はありますか?抗がん剤治療は、まさにレーシングカーに乗り込んでアクセル全開で腫瘍に挑んでいくという意味です。」

抗がん剤治療は、うまくいっているときは教科書通りですので問題ないですが、必ずイレギュラーが待っています。その時に、何を予測してどんな先制処置ができて、万が一の時はどんな処置をすればいい、などの知識と経験を有している獣医師は多くないです。

もし抗がん剤治療を始めるのであれば、一度専門医の診察を受診しましょう。

 

そして、攻めるだけが正義ではないです。

 

もう攻めた治療はしたくない、または攻めてみたけど耐えられそうにない、と感じてそれでも痛みや吐き気など、症状だけは緩和してあげたいと希望される場合には、私たちがご自宅までお伺いし、愛犬・愛猫の、そしてご家族様にとって最良の診療プランを一緒に考えています。

 

最後の日まで、一緒に頑張っていきましょう。

 

 

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がん(悪性腫瘍)とは、近い将来のお別れを意味する病気であると言っても、決して過言ではないです。

 

がんに対する治療には、抗がん剤を用いた化学療法や腫瘍外科、放射線治療など、犬猫でも人と同じように医療を受けることができる時代になってきています。

 

   がん(悪性腫瘍)と診断された時、

 

   時間が一瞬止まり

 

   頭の中は真っ白になり

 

そこで説明された内容なんて頭に入ってくるはずがないくらい取り乱すものです。

少し時間が経ち、頭の中が冷静に戻ると、きっと涙が溢れてくることと思います。

その反応は当然であり、大切な家族とのお別れが近いと感じて感情的になるのが普通です。

 

この日から、がんの闘病生活が開始します。

 

がんと診断されるきっかけとなる症状は多岐に渡ります。

 

・最近食欲が下がってきた

 

・吐く頻度が高くなった

 

・吐いたものが胃液(白っぽい)なんだけど、黄色っぽいものをよく吐くようになった

 

・軟便になった

 

・黒っぽい下痢で臭いが普段と違う

 

・痩せてきた

 

・呼吸が荒い(呼吸が早い、呼吸促迫)

 

・ふらつく など

 

単なる一過性の症状なのか、それとも治療を必要とする病気なのか、またはもう治療を考えるには手遅れな状態まで進行した病気による症状なのかなど、一概に断片的な情報だけでは判断できないのが犬猫の病気です。

 

私たち人間とは違い、飼い主である人間に言葉で伝えることができません。そのため、愛犬・愛猫からのSOSのサインを見逃してしまうことは多々ありますし、きっとご家族様に迷惑をかけたくないという、ペットからの強い心遣いなのかもしれません。

 

がん治療を開始すると、直面する反応として状態良化であればいいのですが、多くの場合がご飯を食べなくなってしまった元気がない、などのネガティブなフィードバックだと思います。

状態が良化しているのであれば、そのまま続けることがおすすめです。寛解を目指して、担当獣医師、ご家族様、愛犬・愛猫の三者一丸となって突き進みましょう!

 

結果良好でずっと進めているのであれば、全部が全部そのまま進めるわけではありません。

 

・今回の注射(抗がん剤)を打ってから食欲がなくなってしまった

・帰宅後からぐったりしてしまい動かない

 

こういった症状を示した時に、ほとんどのご家族様で立ち止まって考える時間がやってきます。

 

・まだ寛解を目指して抗がん剤を継続するべきなのか

・通院のストレスも与えながらも頑張るべきなのか

・もう痩せてきてしまったし、そんなに体力的にも持たないのではないか

・ここでがん治療はやめると、この後うちの子はどうなってしまうのか

・がん治療をやめたら、あとどれくらい生きられるのだろうか

 

今まで抱えていた心の声が、リアルに心の奥から湧き上がってきて、きっと自分でもコントロールできないくらい不安な気持ちになることと思います。

 

がん治療をやめた場合に、その病気にもよりますが、延命は期待できないと考えています。

 

しかし、攻めるだけが選択肢ではなく、もう辛い治療はしないで、その子の性格や環境にあった治療方法に切り替えることも、また一つの選択肢です。

 

その選択肢が、往診に切り替えての、在宅緩和ケア、そして在宅ターミナルケアです。

 

「動物病院に通院させ待合室で待ち、診察室で抗がん剤を投与され、帰宅する。」

 

当たり前ですが、通院させなければ治療を与えてあげられないのが動物病院です。

しかし、通院すること自体がストレスになってしまい具合が悪くなってしまうのであれば、それもまた、往診専門動物病院に切り替えるタイミングです。

 

往診による家での緩和ケア・ターミナルケアへの入り方は、以下のような流れです。

 

1. 電話または問合せフォームからの診療予約

ここで、ある程度の状況を先にお伺いさせていただきます。

どんな経過があったのかなど、もし可能であれば問合せフォームから詳細事項を記載していただけると、準備する医薬品や医療資材内容の参考になりますので、ご記入ください。

 

2. 日程調整と往診

当院の往診では、獣医師+動物看護師の合計2~4人程度でお伺いさせていただき、今までの経過や現在の治療内容、そしてご家族様が求める緩和処置や診療プランなどについて詳しくお話しを聞かせていただき、その上で最良と思われる診療内容をご提案させていただきます。

 

3. 診療プランの決定とそれまでのアクションプランの決定

ご家族様にとって、診療と診療の間の時間に、もし発作が出たら、もし下痢をしてしまったら、もし吐いてしまったら・・・・、など、もし〇〇のときはどう判断して何をしたらいいのか、と言うご相談を必ずといっていいほど伺います。

全部とは言えませんが、大まかに想定される症状の発症に対して「こんな時はこうしてください」というアクションプランを複数伝えさせていただき、できる限りご家族様を一人にで悩ませないように、スタッフ全員でサポートさせていただく体制を整えていきます。

 

がん治療は決して快適ではなく、辛く険しい道のりであることは間違い無いです。

しかし、状態が良化してきているのであれば、続けてあげてください。寛解することを心から祈っています。

 

そして、もし途中で状態悪化による食欲廃絶、ぐったり、明らかな疲弊など、もう攻めた医療ではなく、余生をその子らしく過ごさせてあげたいと願われるのであれば、往診に切り替えることをお勧めします。

 

当院の往診では、がんに対しての治療はできません。

しかし、がんを患っている犬猫が今後発症するである症状に対する先制的な処方やアドバイス、アクションプランのご提案やトレーニングなど、最後の時間を家の中で過ごさせてあげるために必要だと考えられる内容をご提供させていただきます。

 

そして、緩和ケアやターミナルケアは、決して延命処置では無いです。

そのため、言いも悪いも、大きく寿命に関与しないと考えています。

しかし、残された時間の質に対しては、十分に効果を発揮できるよう、痛みを伴うのであれば痛み止めを使用し、吐きが止まらないならば吐き止めを使用、発作が止まらないのであれば発作止めを、呼吸が苦しいのであれば酸素室の設置など、最大限の対症療法をご提案させていただきます。

 

往診での緩和ケア、ターミナルケアをご希望のご家族様は、まずはご連絡ください。

 

次回は、「往診に切り替えたタイミング」をケースレポートでお送りさせていただきます。

 

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「猫の開口呼吸」は緊急のサイン

 

わんちゃんと暮らしていると、いつものように興奮すると口を開けてハァハァしていることと思います。

 

しかし、もしその行動を猫ちゃんで見受けた場合には、状況は一転し、もしかしたらお別れになってしまうかもしれません。

 

それくらい緊急であるという認識を、冒頭で付け加えさせていただきます。

 

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今回は口を開けて呼吸をする、いわゆる開口呼吸をしていた猫ちゃんのお話です。

 

皆さん、開口呼吸をする猫ちゃんはイメージがありますか?

暑い時期は特にワンちゃんであれば、ハアハアと口を開けて呼吸をする子が多いかと思いますが、猫ちゃんでそんな姿はあまり見たことがないことがない方が多いのではないでしょうか?

それは当然で、ワンちゃんは暑ければ、暑さを口から逃がすためにハアハアと、パンティングという呼吸方式をしますが、猫ちゃんは通常開口呼吸はしません。

そのため、開口呼吸をしている猫ちゃんを見ると私たち獣医師は、この猫ちゃんは呼吸が苦しいのかな?など疾患を頭に思い浮かべます。

 

では、猫ちゃんはどういうときに開口呼吸をするのでしょうか?

 

答えは激しい興奮時や、呼吸が苦しい時です。

特に基礎疾患がなく、激しく興奮しただけであれば心配なく、落ち着けばいつもの呼吸状態に戻ってくれます。

特に動物病院が苦手な猫ちゃんが動物病院に来て処置をしているときによくみられる光景で、こういった場合には無理な処置はできません。

一方、呼吸が苦しくて開口呼吸をしているときに多いのが、心疾患胸水の貯留です。

どちらも命に関わる疾患なので、開口呼吸時には何が原因なのかしっかりと見極める必要があります。

 

今回は最近少し動くだけで開口呼吸をするようになってしまった高齢猫ちゃんのお話です。

 

開口呼吸の猫ちゃん(東京港区台場)

症例は東京都港区台場在住のトラちゃん、15歳の高齢猫ちゃんです。

トラちゃんは以前は運動後のみ開口呼吸をしていたが、最近は水を飲んだ後や、ご飯を食べるために移動しただけで開口呼吸をするようになってしまったとのことで往診をご希望されました。

 

お家にお伺いすると、ソファの裏に隠れていて、飼い主様曰くトラちゃんはとってもシャイなのでいつもソファの裏に隠れてしまうとのことでした。

 

まずは飼い主様に詳しくお話をお伺いします。

 

トラちゃんは2,3か月前から運動後に呼吸が荒くなり、開口呼吸をするようになったとのことでした。

最近は運動後だけではなく、日常の少しの移動などでも呼吸が上がってしまい、開口呼吸して、ご飯の前でへたってしまうこともしばしばとのことでした。

それに伴って、食欲も落ちてきており、最近では一番好きだった缶詰もほとんど食べなくなってしまったため、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

トラちゃんはずっと元気で、特に大きな病気もしたことがありませんが、一度小さいころにワクチンに連れて行った際に大暴れしてしまい、それ以来ご家族様もトラウマになってしまって、今回も動物病院に連れていくと呼吸困難になってしまうのではないかと不安に思い、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

 

年齢と経過、開口呼吸から、腫瘍による胸水、心疾患がもっとも可能性として高いというお話をさせていただき、まずは身体検査、その後できれば超音波で心臓の動きや胸水の有無を確認させていただき、その後無理をしない程度に採血を実施するということでご同意頂けましたので、実施していきました。

 

まずは身体検査です。

 

身体検査

往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフはシャイな猫ちゃんの扱いにも慣れているので、素早くバスタオルで包んで、身体検査を実施していきました。

身体検査では、削痩、頻脈が認められ、軽度に心臓に雑音が聴取されました。トラちゃんは体調が悪いためか、ご自宅だからか、あまり興奮していなかったのでそのまま超音波検査にうつりました。

 

超音波検査

超音波検査では胸水の貯留はありませんでしたが、心臓の筋肉が大きくなっており、肥大型心筋症が示唆されました。

雑音はおそらく、肥大型心筋症からきている可能性が高かったです。

その後も落ち着いてくれていたので、採血も実施して、その日の検査はすべて終了としてトラちゃんを開放しました。

超音波検査の結果から心疾患の可能性がとても高いことをご説明し、今のトラちゃんには空気中の酸素よりも高い濃度の酸素が必要なこと、そのほうが本人も楽になれることをご説明したうえで、酸素室のレンタルをお勧めしました。しかし、この日が日曜日だったため、酸素レンタル業者と連絡を取れるのが最短で翌日になり、コロナの時期のため、酸素発生装置などが出払ってしまっていることも懸念されました。

 

以前に、必要な時に在庫がないと言われてしまったという経験から、当院では、酸素発生装置を複数台準備し、いつでも必要な時に設置できるように対策を行なっております。業者への依頼が間に合わない場合や、業者が持っている酸素発生装置の発生酸素量では足りないと判断した場合には、当院にて設置させていただいております。

 

 

ここで、先ほど出てきた肥大型心筋症のご説明をします。

 

肥大型心筋症とは

肥大型心筋症とは、高齢の猫ちゃんで多い疾患です。

心臓は筋肉で出きていますが、心臓の筋肉が肥大していく疾患です。心臓の内側に向かって肥大していくため、心臓の中に入る血液量が減ってしまい、一度の収縮で送り出せる血液量が減ってしまいます。

そのためそれを代償するために心臓の収縮回数、つまり心拍数が上がります。

すると、心臓の筋肉はますます肥大し、心拍数はますます上がりますが、うまく血液を送り出せなくなってしまうため、体が酸素不足となってしまい、開口呼吸をするようになってしまうのです。

治療法は、利尿剤と心臓の収縮力を上げる内服薬と酸素室での治療が基本となってきます。

 

トラちゃんに関しても酸素室を当日に緊急で設置させていただき、内服薬をトラちゃんに飲ませてその日の診察は終了として、次の日もう一度お伺いすることとしました。

 

血液検査では心臓の数値が上昇しており、やはり肥大型心筋症が強く疑われましたが、腎臓などそのほかの数値に関してはほとんどが正常値でした。

 

次の日お伺いすると、トラちゃんは酸素室の中で少し呼吸が落ち着いており、飼い主様も少しほっとしておられました。

 

血液検査をご説明し、心臓の疾患なので、急変の可能性もあることをお伝えし、酸素室での管理と内服薬をご希望されましたので、まずは3日間は往診にて様子を見させていただき、呼吸が落ち着くけば酸素室から少しずつ離脱していくこととしました。

 

現在は少しずつ良くなっていて、酸素室を使わずとも生活できるまで回復しましたが食欲がまだ完全ではない状況です。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、トラちゃんのように動物病院に連れていくと逆に呼吸がさらに悪化してしまう猫ちゃんの治療も行っています。

 

動物病院に連れていけないので、と諦めるのはまだ早いです。一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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今回は 黄疸が出てしまった猫ちゃん のお話です。

 

黄疸が出てしまう原因は皆さま知っていますか?

 

一番最初に思い浮かぶのは、肝臓の病気ではないでしょうか?

 

人ではよく、肝臓が悪くなって黄疸が出るという話を聞くかと思いますが、実は黄疸が出る原因は肝臓だけではありません。

 

私たち獣医師は、黄疸が出ているときには3つのことを考えます。

 

黄疸に関連する3のこと

1つ目は、肝臓の疾患です。

肝臓の中で胆石が詰まってしまったり、肝臓の中で何かしらの大きな障害が起こると黄疸が出てしまいます。

 

2つ目は、胆管の病気です。

胆汁が肝臓から出るところ、いわゆる胆管が詰まっていないかどうかです。

胆管結石や炎症によって胆管が腫れてしまい、胆汁がうまく排出されなくなると黄疸が出てしまいます。

 

3つ目は、肝臓以外のことです。(肝臓以外でも黄疸は出ます)

赤血球にはたくさんのビリルビン(黄疸が出る原因物質)が含まれています。

その赤血球が何らかの原因、つまり自己免疫疾患や玉ねぎ中毒などによって壊されてしまうことによってビリルビンが血管内に出てきてしまい、黄疸が出ます。

 

黄疸が出てしまう原因は大きく分けると上の3つなので、この中からどれが原因かをしっかりと診断する必要があります。

 

今回はその中でも、2番目の原因によって、黄疸が出てしまった猫ちゃんのお話です。

 

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胆石疑いの猫ちゃん(東京千代田区)

症例は東京都千代田区在住の10歳の高齢猫ちゃんのタロちゃんです。

タロちゃんは小さいころからよく下痢をしては、対症療法で良くなる、というのを繰り返していたそうです。

しかし、今回はいつも飲んでいたお薬でもなかなか治らないと思っていたら、おしっこの色が濃くなってきた、ということで往診専門動物病院わんにゃん保険室にご連絡いただきました。

 

お家にお伺いすると、タロちゃんは一気に2階に逃げて行ってしまい、とてもシャイな性格なようです。

 

タロちゃんは、いつも下痢をしても食欲が落ちることはないそうなのですが、今回は下痢が長く、時には少し良くなる日もあるようなのですが、1か月近く下痢が続いているそうです。

そのためか、食欲も少しずつ落ちてきて、今朝のおしっこがやけにオレンジ色だったことが気になり往診専門動物病院わんにゃん保健室にお電話いただいたとのことでした。

 

当院は、基本的に前日までの完全予約診療で訪問スケジュールを決めているのですが、大体の初診は当日予約です。

通院が苦手な犬猫と暮らしているご家族様は、ご遠慮なくお問い合わせください。

 

タロちゃんは、すぐに2階に上がってしまったことからも分かるように、かなりシャイな性格なので動物病院に連れていくのも本人にとってストレスになってしまうとのことで、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

 

今朝のおしっこを見せていただくと、たしかにかなりオレンジ色尿検査もさせていただくこととしました。

 

まずは身体検査、また尿の色から黄疸が考えられたので血液検査、超音波検査もご提案させていただいたところ、ご同意いただけたので、タロちゃんには少し頑張ってもらうことにしました。

 

身体検査

2階に行き、タロちゃんをバスタオルで包んで、まずは身体検査を実施しました。

身体検査では、黄疸と脱水が認められました。

その後、血液検査をするためにタロちゃんには少し横になってもらい素早く採血を終わらせて、超音波検査に移りました。

 

超音波検査

超音波検査では、胆管が拡張していましたが、胆石はなく、おそらく胆管肝炎によって腫れていることが想像され、それが黄疸の原因ではないかと考えられました。

猫ちゃんでは、好酸球性の胆管肝炎が多く認められ、その場合、腸管でも好酸球性の腸炎を併発することがよく認められ、下痢の原因も好酸球性の腸炎が考えられました。

 

そのため、この日はステロイドを使用するかどうかをご家族様とご相談させていただき、ステロイドを使用することとしました。

好酸球性腸炎の場合、ステロイドで炎症を抑えることで胆管の腫れが引き、黄疸が良くなりますが、一方で、感染などがある場合にはステロイドを使用すると悪化してしまいます。

次の日ももう一度お伺いさせていただくこととして、その日はステロイドの注射と皮下点滴をして診察を終了としました。

 

血液検査ではかなり黄疸の数値も高く、それに合わせて肝臓の数値や白血球の数値、また炎症の数値も上昇していました。

また、尿検査でも強い黄疸が認められましたが、それ以外の尿糖や尿蛋白などは正常でした。

 

次の日、お伺いした際に血液検査の結果をご説明し、ステロイドを使い治療していくことをご説明し、タロちゃんの様子をお伺いすると昨日より良さそうで、少し缶詰のご飯も食べてくれたようです。

そのため、その日もステロイド剤と点滴を行い、最低3日は点滴をしたほうが良い旨をお伝えしたところ、ご同意頂けましたので次の日ももう一度お伺いさせていただくこととしました。

 

3日目になると、おしっこの色も正常に戻ってきたとのことで、少し炎症が治まってきていることが予測されました。タロちゃん自身も以前より嫌がる力が強くなってきていて、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも安心しました。

 

その日は注射と点滴を行いましたが、次の日からは内服薬を飲んでもらうこととして、内服薬が終わるころにもう一度血液検査を実施することとしました。

 

再診日はまだですが、お電話で様子をお伺いするとタロちゃんはすごく元気になってきているようで、ご家族様も安心されていました。

 

このように、猫ちゃんの黄疸は急に起こることがよくあります。

一番分かりやすく、最初に出る変化が尿の色の変化なので、シャイな猫ちゃんの場合でも、健康チェックのために猫ちゃんの尿の色は毎日チェックしてあげましょう。

 

・急にトイレに行く頻度が増えた

・急に尿の色が変わった

・急に尿の臭いが変わった

・ここ最近、お水を飲む量が増えた  などなど

 

変化があれば動物病院に行けないからと諦めるのではなく、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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「 腎不全です。 すぐに入院で点滴していきます。 」

 

ペットの異変に気づき、動物病院に連れて行って血液検査をしてもらったところ、

 

腎臓の数値が高いことを告げられ、唐突にも

 

「入院による集中治療」

 

「もしかしたら今日明日の命である」

 

など、衝撃的なことを言い渡されるということは珍しくありません。

 

(最近では腎不全というよりは腎臓病ということが多いのですが、わかりやすく、ここでは分別せずに腎不全で書いていきます。)

 

慢性腎不全など、腎不全でも症状が緩やかな状態である時には、内服薬や皮下点滴でコントロールできていることが多いです。

そのほかにも、腎臓病に特化した療法食の存在も大きく、腎不全を懸念される犬猫と暮らしているご家族様であれば、タンパク量が多いご飯は腎臓に悪いから避けなければ...など、基本となる知識は持っていらっしゃるかと思います。

 

しかし、急性期を疑う時には、そんな悠長な話はできません。

通常の動物病院では、まずは急いで腎機能を改善させるために、入院による集中的な静脈点滴をしてあげることを最優先に考えることでしょう。

 

もちろん、入院での集中的な静脈点滴の効果は大きく、3日間ほどの入院による点滴で数値がある程度改善を認めれば、その後数日〜10日程度で退院できるようなレベルまで良化することは珍しくありません。むしろ、第一選択としては正しいと考えています。急性期を抜けた後に、元気な姿で元通りの日常が戻ってくるのであれば、入院治療を選択するべきです。

 

ここで重要なことは、ペットに異変を感じた時、飼い主様に求められる最初の判断までの早さです。可愛い我が子のように接している愛犬・愛猫の命を握っているという自覚を持ちましょう。

 

そして、さらに考えなければいけないのが、その判断は果たして、その子の

性格であり

体調であり

年齢などを考慮した上で、

 

最良なのかどうかです。

 

動物病院は、本来病気を治療するため、または未然予防をするために行く場所です。

そして、街にあるアットホームな動物病院での入院では、その最大の目的は、「状態を安定させて、家に帰すこと」であると考えています。

 

もし愛犬・愛猫が高齢で、もともとは動物病院に行くことがとても苦手だったり、ご家族様と離れるとご飯を食べなくなってしまったりなどを示す子たちに関しては、入院させることだけが選択ではないと思います。

本当に具合がわるい場合には、入院中にもう会えなくなってしまうことだって、決して少なくないです。

 

ここで考えなければいけないこととして、ペットの体調が悪そうだと感じた時に、どんなアクションを取るべきかを「早い段階で」判断することが、命の責任者である飼い主様に要求されます。

 

愛犬・愛猫の体調が悪そうだと感じた時、皆さんはどうされますか?

 

①すぐに動物病院に連れて行って診察を受けさせよう!

 

②こんな時期なんで、ネット予約をして、明日までは様子をみよう。

 

③動物病院に通院させるだけで具合が悪くなってしまうタイプの子なんで、今まで通り家で様子を見ていれば、そのうちよくなるさ!

 

ほかにもいろんな考え方があると思いますが、まずはこの3つについてです。

①と②は動物病院にそもそも行ける、またはかかりつけがあるタイプのご家族様です。状況判断は、やはり獣医師の意見を仰いだほうがいいと思いますので、まずはかかりつけの動物病院にweb予約だけでなく、電話などでリアルタイムに指示を仰ぎましょう。

 

問題は、です。

③を選択されるご家族様のところにいるペットの性格は、とても怖がりだったり、過去のトラウマをペットだけでなく飼い主様も共有してしまっているケースが該当するかと思います。

ケージの中に入れただけで奇声を出して失禁・脱糞してしまい、帰宅すると、通院前よりもぐったりとしてしまったなど、通院に対してネガティブな印象を抱いてしまい、結果動物病院をから離れてしまったというご家族様が多くいます。

 

ここでまずお伝えしたいことは、「愛犬・愛猫の体調に不安を抱えたら、まずは獣医師の判断を仰ぐということを忘れないでください。」ということです。

ネット情報を先に漁ってしまい、その膨大なまでの情報に翻弄されてしまい、次に起こすべきアクションに迷いが生じてしまった結果、もっと早くにご連絡いただけていれば、ということになることだけは避けなければいけません。

 

通院させることが難しい場合には、最近では当院のように往診専門動物病院が増えていますので、まずは自宅に来てくれる往診専門獣医師がどこにいるのかを探してみることをお勧めします。

もし、東京都内にお住まいの場合には、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

東京23区を中心に近隣地区まで、獣医師と動物看護師がチームとなって訪問させていただきます。

 

今まで通院させていなかったご家族様の胸の中には、10年来の想いがたくさん溜まっていると思いますので、今日に至るまでに異変はなかったのかなどを中心に、しっかりと時間をとってお話をお伺いさせていただきます。

 

通院できないからと諦める前に、まずはご連絡ください!

 

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こんにちは!

 

今日は「肥大型心筋症」という、猫ちゃんで多い心臓の病気になってしまった高齢猫のお話です。

苦しそうな猫.jpg

 

往診では、慢性疾患と言われる「心臓病」や「腎臓病」、そして認知症の犬などを多く見ることがあり、また「腫瘍」の疼痛緩和やターミナルケアに多く出会います。

 

今回は、心臓病の中に分類される肥大型心筋症についてです。この病気を、みなさん聞かれたことありますか?おそらく、あまり馴染みのない言葉だと思います。

 

どんな病気かというのをまずお話させて頂こうと思います。

心臓は、血液を全身に送り出すポンプとしての役割を担っていて、心臓から大動脈という大きな血管に向かって血液を送り出すことで、大動脈に血液が行き、大動脈から血管がたくさん分岐してさまざまな臓器に新鮮な血液が送られます。

そして、全身にいった血液は二酸化炭素を持って心臓に帰ってきます。その血液を心臓は肺に送り、綺麗な血液を肺から心臓に返して、初めて綺麗な血液が大動脈にいくのです。

この血液の移動のために、心臓は頑張って収縮しています。そのため、心臓は筋肉で出来ており、耐久性があります。

そんな心臓ですが、肥大型心筋症になると、心臓の筋肉が心臓の内側に向かって徐々に肥大していきます。

そうすると、本来の心臓のお部屋の大きさより小さくなってしまうため、1回の収縮で送れる血液量が減ってしまいます。

しかし、それでは全身への血液量が不足してしまうため、1回の拍出量が減った代償に、心臓は心拍数を上げてそれをカバーします。心筋をかなり使うため、心筋はさらに肥大していき、また心臓のお部屋が小さくなるという悪循環に入ってしまいます。そのため、早期の治療が必要になってくるのです。

今回はそんな肥大型心筋症を治療している高齢猫ちゃんのお話です。

 

症例は東京中央区在住の16歳の高齢猫のべべちゃんです。

動物病院でかなり興奮しやすく、心臓病があるため興奮するのが心配とのことで往診をご希望されました。

べべちゃんは、数日前に呼吸が荒くなっていたため、近くの動物病院にて検査を受けたところ肥大型心筋症と診断され、投薬するように言われたそうで、その日は注射をしてもらい、内服薬をもらったとのことでした。

しかし、病院でかなり興奮してしまい、途中興奮のあまり検査ができないほど呼吸が荒くなってしまい、中断したほどとのことでした。

そのため、ご家族様としては、できればお家でコントロールできればとのご希望で往診をご希望頂きました。現在は治療で少し楽になっているようでした。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、レントゲンは遮蔽室などの設備が必要なため撮ることができませんが、血液検査やエコー検査を実施して、総合的に判断させて頂きます。

 

今回ははじめての診察でしたが、数日前に近くの動物病院にて血液検査は行なっていましたので、次回実施することとし、今回は超音波検査のみ行うこととしました。べべちゃんが興奮しないことを祈るばかりです。

 

身体検査

ご家族様にべべちゃんのいるお部屋まで案内してもらい、まずは身体検査を実施しました。べべちゃんは緊張して隅に逃げていましたが、バスタオルをかけて、そっと包み、まずは聴診を行いました。

 

聴診では、大きな異常な音は認められませんでしたが、猫ちゃんでは心臓病があっても聴診で異常がないこともあります。

 

超音波検査

そのため、次はエコーで胸水が溜まっていないか、心臓の動きと共に見させてもらいました。その間、べべちゃんはおとなしくお母さんに頭を撫でてもらっていて、安心していました。

動物病院では少量の胸水が見られたと言われたそうなので、お薬のおかげで良くなったと判断されました。

検査がおわり、べべちゃんは開放して自由に隠れたいところに隠れていてもらいました。

 

ここで肥大型心筋症の時の治療をお話しします。

 

猫の心臓病(肥大型心筋症)の治療

肥大型心筋症では先ほどお話しさせて頂いたように、心臓に負担がかかって悪化していく疾患です。そのため、心臓への負荷を下げてあげるお薬を使用していきます。

一つは強心剤で、心臓の収縮力を上げてあげ、1回の拍出量を増やします。

次に血圧を下げるお薬です。血圧を下げることで、心臓からの圧が少なくても血液を送り出しやすくなります。そして、それでも心筋肥大が起こってしまう場合には、利尿剤を使って血液量自体を減らして、心臓が送り出す血液の量を減らすことで負担を減らします。しかし、利尿剤は腎臓に無理におしっこを作り出させるため、腎臓へは負担がかかってしまいます。そのため、腎不全がある場合には腎不全が悪化してしまうので、使用する場合には定期的な検査をする必要があります。

 

べべちゃんは、近くの動物病院さんにて、利尿剤と強心剤を処方されていましたので、おそらくそれで胸水もなくなり楽になったと考えられました。そのため、今回も強心剤は引き続き使用し、利尿剤は少し減らして、血圧を下げるお薬を追加して様子を見てみることにしました。

次回は利尿剤での腎臓の負担を見るために血液検査を予定しておりますが、べべちゃんの体調をみてからご家族様とご相談させていただく予定です。

 

このように、一度は動物病院に行っても、ストレスが強くて次は行くことが難しいといった場合も多くお聞きします。

特に猫ちゃんにとって、お外という、いつもとは異なる環境というだけでかかるストレスは大きいかと思います。そういった場合、お気軽に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

 

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