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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

 

ここ最近は東京中央区、東京台東区を中心にペット往診車で獣医師と動物看護師の2人で診察でクルクル回っていましたが、東京足立区、東京江戸川区からのご依頼が増えてきて、毎日の移動距離が急速に伸びていることを目の当たりにして、日々の診療の軌跡を感じています。東京都内では往診専門動物病院が日々増えているようで、家で待っている犬猫たちからのペット往診ニーズに十分な獣医療で応えられる時代もそう遠くはないかもしれませんね!

 

さて、今回は訪問させていただいた往診症例で、メラノーマという癌が転移してしまった高齢犬のお話です。

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メラノーマの肺転移(高齢犬/ターミナルケア/ペット緩和ケア/東京中央区)

メラノーマとは、メラニン色素をもつ細胞が何らかの原因で癌化してしまう病気で、犬で多く、悪性度はかなり高い腫瘍です。多くは犬の口の中に出来ますが、その他にも目など、メラニン色素がある場所ではどこでも起こりうる腫瘍です。また悪性度が高いだけではく転移もよく起こります。

今回はそんなメラノーマがさまざまな場所に転移してしまったわんちゃんのお話です。

 

東京中央区在住の高齢犬、ベラちゃんは、慢性的な外耳炎で定期的に耳洗浄のためにかかりつけの動物病院さんにかかられてきました。

しかし半年ほど前にメラノーマが見つかり、手術をしたそうですが、次は足に転移してしまい、後ろ足を断脚したそうです。しかし、次は反対の足の骨に転移が見つかり、そちらの骨はもう折れてしまっていて、肺にも転移があるため、手術適応ではなく、見ているのもかわいそうなので積極的な治療はせず、お家でターミナルケアを中心に行なっていきたい、とのことでご連絡を頂きました。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、飼い主様のご意向をまずは伺うことで、最善の診療プランを一緒に考えていきます。方針は決して一つではなく、言うなれば全てオーダーメイドの診療計画を立てていきます。飼い主様にも犬猫にも負担ができる限り少なくできるよう、複数案をご提案させていただきます。

 

お家に入ると、ベラちゃんは痛いはずの足を使って器用にお出迎えに来てくれました!

人が大好きでいつもお客さんにおやつをもらうということで、私たちも早速飼い主様におやつをもらい、ベラちゃんに差し出したところ、ペロッと全部食べてくれました。食欲は旺盛のようでした。

 

詳しくお話をお伺いすると、後ろ足は骨折していますが、まだ使えてはいそう、とのことで、そのほか元気食欲は問題ないようでした。しかし肺にも転移しているとのことですので、今のベラちゃんからは全くそんな風に見えませんが、状況的にはかなり進んでしまっていました。

現在は、かかりつけの動物病院へ最後に行った時にもらったお薬を続けて飲んでいるとのことで、おそらくそれのおかげで安定しているのだと考えられました。

ご家族様としては、痛みや息苦しさなどを取ってあげて、それ以上の治療はせず、最期までご家族と一緒に過ごすことを望まれていましたので、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室としても、最大限ベラちゃんが痛くないように、苦しくないように過ごせるよう、治療にあたらせて頂きました。

 

まず身体検査を行うと、足を触ると痛そうで、また、耳の洗浄も必要なほど外耳炎も起こっていました。また口の中は、手術で取った箇所の再発は認められませんでした。

その後は全身状態を見るために血液検査を行い、その日は終了としました。

肺にも転移があるとのことでしたので、おそらく近いうちに酸素室が必要になると判断し、飼い主様に酸素ハウスのレンタルをお勧めし、また、足の痛みに関しては注射薬の鎮痛剤をお渡ししてお家で実施して頂くこととなりました。これも、ご家族様のご協力があって、ベラちゃんがお利口なため、出来ることですね。

また飲み薬は引き続き、かかりつけの動物病院と同じものを処方し、1週間後の再診としました。

血液検査の結果、貧血が認められ、また肝臓の数値がやや高めでしたが、その他には異常所見を認めませんでした。

ここで、貧血について、何が原因か、というところですが、貧血の原因はたくさんあります。

その中で今回考えられるのが、腫瘍随伴症候群というものです。これは腫瘍を持っていることで、その腫瘍の影響で身体の中でも起こる合併症で、例えば食欲がなくなり痩せてしまう、ガン性悪液質や、貧血、また突然死の原因にもなる血栓症がよく認められます。

おそらく今回のベラちゃんもこの腫瘍随伴症候群と考えられ、これからどんどん進んでいくことが予想されました。また、肺にも転移があることからも、やはり早急に酸素の準備をして頂いた方が良いかと思い、飼い主様にご相談したところ、その方が楽になるなら、と、すぐに手配して頂けました。

 

1週間後、再診時にも、ベラちゃんは相変わらずおやつを求めて玄関までお迎えに来てくれました。見た目はとっても元気ですが、やはり口の粘膜色はやや薄く、貧血があることを表していました。今日もおやつをあげるとパクパクとご機嫌に食べてくれていました。

お部屋には酸素室があり、必要な時に使って頂くようにしてありましたが、高齢犬のベラちゃんはまだまだ酸素室が嫌のようで、すぐに出たがるとのことでした。元気がある証です。

ベラちゃんは今後も鎮痛剤と内服薬を続けていく予定で、ご飯が食べれないようであればお家での皮下点滴も考えていく予定です。

 

ベラちゃんはまだまだ見た目には元気ですが、検査結果からは、血栓症などでいつお別れになってしまうか、という状態ですが、ベラちゃんのおかげでご家族様も明るく過ごすことが出来ています。また状態が悪化してしまった際にも、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご自宅で処置をさせて頂けるので、完全にお家でのターミナルケアが可能となっております。

ベラちゃんのように、断脚して歩くのが大変だったり、大型犬で連れて行くのが大変、猫ちゃんでそもそもお外に連れていけない、などお悩みのご家族様は、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

一般診療から、介護、緩和ケア、ターミナルケアまで幅広く対応させて頂いております。

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

 

東京中央区を中心に東京23区まで、往診獣医師と動物看護師の2人でペット往診車でご自宅までご訪問しております。

 

今回は、胸の中に癌が出来てしまった高齢猫ちゃんのお話しです。

胸の中に出来る癌の種類は様々ですが、そのほとんどで、胸水貯留という状態が見られます。胸水が溜まると、胸の中で肺が膨らめる空間が狭くなってしまうことから、徐々に息が苦しくなっていき、胸水は抜いてもすぐ溜まってしまう、という状態になってしまいます。今回は癌によって胸水が溜まってしまいましたが、すごく頑張ってくれた高齢猫ちゃんのご紹介です。

 

東京中央区在住の高齢猫のランちゃん、20歳です。

 

がん性胸水の高齢猫(酸素室管理/高齢猫のターミナルケア/東京中央区)

ランちゃんは、病気知らずで、ここ3ヶ月前までほとんど動物病院にかかることはなかったそうなのですが、3ヶ月ほど前に、急にいつも乗っているテーブルへのジャンプに失敗して、足を引きずるようになり病院に行ったところ、特に異常はないとのことで、痛み止めをもらいましたが、大きくは改善せず、セカンドオピニオンとして別の動物病院に行きましたが、変形性脊椎症、という老化による背骨の変化での痛み、とのことで、様子を見ることになりました。しかし、その後呼吸が荒くなってきて、ここ1週間ほどご飯を食べない、とのことでお電話を頂き、緊急性があると判断しましたので、当日にお伺いさせて頂きました。

お家に入るとランちゃんはソファの奥のランちゃん用のベッドに丸まっていて、そのときは特に呼吸の荒さは感じませんでした。

お話をお伺いすると、ランちゃんは動物病院に行くとかなり興奮して、ストレスが大きいため動物病院に通院させられない、とのことでした。普段はよく食べる猫ちゃんで、運動量も年の割には多い方だとのことでしたが、急に呼吸が荒いように感じ始め、元気食欲がなくなってしまったとのことで、その日からは全く食べていないとのことで、お水も飲めていないようでした。

 

ストレスがかかってしまうので、1度で終わらせるために、まずは今日させて頂こうと思っている検査内容についてお話しさせて頂き、ご同意を得られたので身体検査と採血をランちゃんには頑張ってもらうことになりました。しかし呼吸状態が良くないので、それには必ず注意しなければなりません。

 

まずはお母さんにランちゃんを抱っこで連れてきてもらい、身体検査からです。聴診では大きな異常はありませんでしたが、かなり呼吸の仕方が大きく、息が苦しそうな様子でした。その後、採血もおとなしく頑張ってくれて、お水が飲めていないようなので皮下点滴と抗炎症剤、抗生剤、胃薬などを投与し、その日は終了としました。

また、息がかなり苦しい様子でしたので、ご家族様には酸素ハウスのご提案をさせて頂きました。酸素ハウスがあると、処置など興奮した後にも、すぐに酸素を吸って楽になることができるので、息が苦しい場合にはお家にレンタルすることをお勧めしています。

血液検査では目立った異常所見はなく、次の日お伺いした際にもあまり改善が見られず、2,3日の間大きな改善がなかったことから、二次診療施設での精査をご提案させて頂きました。興奮することで、より呼吸状態が悪くなってしまうかもしれない、という葛藤はありましたが、飼い主様に決断していただき、精査をした結果、胸水が溜まっており、その中にはがん細胞が出ているとのことでした。

しかし、年齢的にもご家族様は抗がん剤などの治療はご希望されず、ご自宅で出来る限りの苦痛を軽減しながらゆっくりと看取ってあげるために行うターミナルケアをご希望され、再び往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡を頂きました。

緩和ケアというのは、癌などの病気に対して治療をしつつ、治療による副作用への対症療法や、病気の症状に対する対症療法を行うことであるのに対して、ターミナルケアとは、治療はせず、対症療法のみを行い、病気で起こる吐き気や痛みなどのみを取り除くことです。

今回のランちゃんでは、どういったガンか特定できていない以上治療法としては、ステロイド剤の投与と、癌による胸水なので効果が的面というわけではありませんが、利尿剤を使用、また癌による吐き気などを取り除くための吐き気止めや胃薬を注射で入れる、という治療方法が最善と考えられ、飼い主様とご相談した結果、これらを使用して少しでも楽に過ごさせてあげる、という方向になりました。

ステロイド剤というのは、量によって使い方が様々で、例えば軽い皮膚炎などの場合は1番下の投与量、末期の腎不全などの場合にはその少し上の量、そして癌の場合には最も高い量で使用します。ステロイド剤を使うのに抵抗があるご家族様もいらっしゃるかと思いますが、ガンの場合には、しっかりと使えば癌による苦しさをかなり軽減させてくれることが期待できます。

また、ガン性の胸水の場合、すぐに溜まってしまうということもあり、精査で胸水が見つかった際は抜去して頂きましたが、その後お家では抜去せず酸素ハウスで過ごしてもらっていました。

しかし、その後2週間ほどで、急激に呼吸状態が悪くなっていき、ご家族様の腕の中で虹の橋を渡って行きました。

 

ランちゃんのように、猫ちゃんの場合は我慢をして症状を出さずに過ごしてしまうので、見つかった時には進行してしまっている、ということも少なくありません。

ただその時も諦めず、その子がどうやって最期を迎えるのが1番良いか、出来るだけ楽に過ごすためにはどうすれば良いかなど、往診専門動物病院わんにゃん保健室ではご家族様と一緒に考えて、最善の方法をご提案させて頂きます。

ターミナルケアや緩和ケアを考えられているご家族様、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

かなりの冷え込みを見せた今日ですが、ご家で一緒に過ごしているわんちゃん・猫ちゃんの様子はいかがでしょうか?冬になると、なぜか犬猫の膀胱炎が増えてきます。本日は東京中央区で高齢猫の膀胱炎を2件、急患として受け入れました。

膀胱炎といっても症状は様々ですが、よくある症状として『何度もトイレを行き来する』『トイレの回数の割りには尿が出ていない気がする』というのが多く見受けられます。

ペット(犬・猫)の様子がいつもと何か違うなと感じた場合には、飼い主様だけで判断せずに獣医師に相談しましょう。

往診専門動物病院わんにゃん保健室の最近の流れとしては、東京中央区、東京葛飾区、東京墨田区、東京台東区、東京江東区で高齢の猫ちゃん症例を多く受けております。

高齢猫と暮らしていて、その猫ちゃんの性格上、動物病院に通院することが苦手な場合には、元気なうちから往診専門動物病院に診察を依頼し、今後の相談をきちんとしておきましょう!

 

さて、話は変わって、今回シニア犬と過ごす上で多い病気、気をつけることをお話しようと思います。

 

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近年シニアのわんちゃんが増える一方で、未だにシニアのわんちゃんたちがかかりやすい病気や介護などについてはあまり知られていないかと思います。もちろん、健康診断のセットに含まれていることもありますが、ではどういった症状に気をつけないといけないのか、また介護のやり方など、実践的な知識はあまり広まっていません。

 

そこで、今回はそんな高齢犬を飼っていらっしゃる方にぜひ気をつけて頂きたいこと、高齢犬に多い病気についてお話させていただきます。

 

いわゆるシニア犬と呼ばれるのは6歳以上のわんちゃんたちですが、6歳というとまだまだ元気なわんちゃんが多いかと思います。お散歩も元気にいくし、ご飯もよく食べるし問題なさそう!というご家族様も多いでしょう。

 

たしかに、最近は医療技術が進み、人だけでなく、動物たちの平均寿命もどんどん伸びています。平均寿命はわんちゃんで14歳、猫ちゃんで 16 歳と言われています。もちろんそれ以上生きる子もたくさんいます。

 

わんちゃんの寿命が延びたことで、一緒に過ごせる時間は増えましたが、一方で病気と闘っていたり、介護が必要になる子が出てきたことも事実です。しかし、疾患といっても、早期に見つけられれば治療を早く始め、寿命を延ばすことが出来るようになりました。それも、医療の進歩のおかげです。それでは、わんちゃんが健康に長く過ごせるよう、いつも一緒に過ごしているご家族様に、知っていて頂きたい病気や症状をご紹介していきます。

 

わんちゃんは犬種によって体型や性質が本当に様々なので、かかりやすい、かかりにくいがありますが、一般的に多い病気を取り上げていこうと思います。

 

高齢のわんちゃんで気をつけて頂きたい疾患は

 

① 甲状腺機能低下症

② 心臓病

③ 腎臓病

 

です。他にも腫瘍や副腎の病気など様々ありますが、ここでは一旦この 3 つに絞らせて頂

 

きます。

 

まず、①甲状腺機能低下症です。甲状腺というのは身体の代謝を調節している臓器で、すごく小さい臓器ですがかなり重要な役割を担っています。甲状腺から、甲状腺ホルモンというホルモンが出され、それが全身に行き渡り臓器を働かせています。その甲状腺ホルモンの泌量が減ってしまい、身体の代謝が落ちてしまう疾患です。身体の代謝が落ちてしまうと、心拍数や血圧の低下や、運動量の低下、また皮膚の代謝も落ちてしまうので皮膚病になりやすくなったり脱毛してしまったりします。主な症状としては、よく寝るようになった、と感じることが多いと思うのですが、これが見逃しやすく、年だからかな?となってしまうことが少なくありません。急に寝る時間が増えた、疲れやすくなった、フケっぽくなった、太りやすくなった、などの症状が出やすい病気です。気をつけて見てあげましょう。そして気が付いたら、動物病院に相談しましょう。

 

次に②心臓病です。わんちゃんの心臓病で多いのは僧帽弁閉鎖不全症や拡張型心筋症です。僧帽弁閉鎖不全症は小型犬のわんちゃん、特にトイプードルやチワワ、シーズーなどの犬種に多く、拡張型心筋症は大型犬に多く見られる傾向があります。僧帽弁閉鎖不全症は健診などで聴診をした際に気付くことがほとんどですが、お家で気をつけてみて頂くことは、今までしていたことができなくなったりすることです。例えば今までお散歩を 1 時間しても疲れなかったのに最近は 30 分ほどで帰るようになったり、階段をのぼらくなったり、玄関までのお出迎えがなくなったり、とほんの些細な変化が兆候の多々あります。

 

そして 1 番怖いのが、全く心臓病に気付かず、気付いた時には呼吸状態が悪くなってしまっている時です。心臓の機能が落ちてくると、肺に水が溜まる、いわゆる肺水腫になってしまい、命に関わることになってしまうので、そうなる前にできれば定期的な健診を受けましょう。

 

最後に③慢性腎臓病です。猫ちゃんの慢性腎臓病は数年単位での進行なのに対して、わんちゃんの慢性腎臓病は、無治療では1 年で進行していきます。わんちゃんの慢性腎臓病のもっとも最初に出る変化はおしっこにタンパクが出てくることなのですが、これは尿検査をしてみないと分かりません。そのため、定期的な尿検査をすることをお勧めします。

 

そこから進んでいくと、おしっこが薄くなったり、腎臓の数値が上がって食欲が落ちてしまったり、といった目に見えた症状が出て来ますが、症状なく進んでいくところが怖いところですね。

 

また、高齢犬はどんなに健康な子でもシニアになってくると、後ろ足の筋肉が弱ってきて、ふらつきが出てきたり、その後、前足の筋肉が落ちてきて、足が左右に開いてしまう、といった変化が起こってきます。そうするとご飯を食べたり、お水を飲んだりするのも立ちながらできなくなってしまうことも多くなってしまうため、出来るだけ歩けるうちは歩いて運動をさせて、筋肉が衰えないようにしましょう。どうしても寝ている時間が長くなってしまうので、筋肉は落ちてきてしまうのですが、ご家族様が負担にならない程度には歩かせましょう。

 

そのほかにも褥瘡(床擦れ)にならないようにしてあげたり、尿やけを起こさないようにしたり、といった介護が必要になってくるシニアの犬猫も増えてきましたが、介護に関してはまた別の記事でお伝えさせていただきます。

 

今回は高齢犬で多い疾患と気をつける症状について書かせて頂きましたが、もちろんこれだけではありません。犬猫もシニア(高齢)になってくると、気をつけなければいけない病気が増えてきます。また、健診をお勧めします、と書かせて頂きましたが、そもそも動物病院に連れていけない、という方もいらっしゃるかと思います。そういう時は、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡をください。往診専門動物病院わんにゃん保健室では、動物病院に犬猫を連れて行くのではなく、獣医師と動物看護師がお家に訪問して必要な検査を実施させて頂きます。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、健診以外にも、なんかいつもと様子が違うな、最近こんな変化が出てきた気がする、といった些細な変化でもご対応しておりますので、いつでもご相談ください。

 

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こんにちは!

 

今回は、近年ついにわんちゃんより飼育頭数が増えた猫ちゃん、特に高齢の猫ちゃんとの過ごし方、気をつけるべき症状、多い病気についてお話していこうと思います。

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京中央区などの都内を往診車で訪問しておりますが、猫ちゃんと出会うことがとても多く、特に高齢の猫ちゃんに出会うことがとっても多いです。最近では18,19歳、中には20歳なんて子にも出会うことがあり、びっくりします。

 

そもそも高齢って何歳からなの?10歳ぐらい?まだ家の子は元気だよ、という方もたくさんいらっしゃると思います。もちろん、15歳でもピンピン元気な子もたくさんいます。

 

しかし、実際シニアとして分類されるのは6歳からです。びっくりするぐらい若いですよね。

 

そんな最近増えてきた高齢猫ちゃんと住まれていても、毎日一緒だとあまり変化は分からないかもしれません。そこで今回は、気をつけるべき変化と多い病気についてお話していきます。

 

先ほど6歳を超えるとシニアに分類されるとお話しましたが、6歳で症状が出てくる子は実際にはほとんどいません。なぜなら、病気がなかったり、あるいは病気の初期のために症状が出てこないからです。

 

シニア猫の代表疾患ベスト3

シニアの猫ちゃんでもっとも多い慢性疾患は代表的には3つあります。

 

1 慢性腎臓病

 

2 甲状腺機能亢進症

 

3 心臓病

 

です。

 

そしてこれらの臓器は密接に関係しています。

 

 

 

まずは慢性腎臓病についてご説明していきます。

 

慢性腎臓病は、猫ちゃんの場合、数年単位で徐々に進行していくことが多いのですが、基礎疾患として、例えば腎結石や膀胱結石によって尿路閉塞になったり、腎盂腎炎になったりしたことがある場合には進行のスピードが早い場合があります。

 

数年単位で、少しずつ腎臓に張り巡らされている毛細血管が減っていき、少しずつおしっこの量が増えていきます。またおしっこの量が増えると身体が脱水してしまうので、お水をたくさん飲むようになります。これがいわゆる多飲多尿という症状です。この症状は血液検査で変化が出るよりもだいぶ前から出てくる変化なので、1番気をつけてみて頂く変化かと思います。

 

また、慢性腎臓病の猫ちゃんは、骨のカルシウムを血中に溶かしてしまうため、骨密度が低下してしまいます。その結果、関節炎が起こりやすくなったり、少しの段差で骨折しやすくなってしまったり、といった変化が起こります。関節炎は決して慢性腎臓病でだけで起こるわけではありませんが、高齢の猫ちゃんでは多く見られる変化で、運動量が減ったり、段差をジャンプしなくなったり、といった変化が起きてきます。この変化は、最近年だからあまり動かないのかな?と見逃しがちですが、もしかしたら足が痛いのかもしれません。

 

次に、甲状腺機能亢進症です。甲状腺とは、身体の代謝を調節する臓器で、甲状腺ホルモンというホルモンを出して全身に指令を送ります。代謝が上がるので、心拍数や血圧が上がったり、腸の動きが良くなったりするので、猫ちゃんは活発になったり、よくご飯を食べるようになります。この変化は一見ご家族様からすると最近妙に元気になったが、元気そうなので大丈夫かな、と思わせてしまいます。しかし実は身体はかなり無理をしていて、早めに治療をしてあげないと疲弊しきってしまいます。腎臓としては血圧が上がるのでたくさんおしっこを作ることができて良いのですが、心臓としては心拍も血圧も上がるので、とても負担がかかっています。年齢の割に最近元気になってきた、食べているのに痩せていく、よく鳴くようになった、などの変化があれば注意が必要です。

 

次に心臓病です。猫ちゃんで多いのは肥大型心筋症といって、心臓の筋肉が内側に肥大していき、心臓の部屋の大きさが小さくなってしまう病気です。心臓の部屋が小さくなると、心臓に入る血液量が減ってしまい、1回の拍出で押し出せる血液量が少なくなってしまいます。そうすると心臓はそれをカバーするために頑張って心拍数を上げて拍出量を維持しようとしますが、心拍数が上がると心臓の筋肉はより肥大していき、心臓のお部屋は小さくなっていってしまいます。この繰り返しになるので、心臓をサポートするお薬が必要になります。そして、心臓病になってしまった猫ちゃんは通常でも心拍数が高いので、運動すると心拍数がより上がり、また、心臓の負荷が大きいため、すぐに疲れてしまいます。1番分かりやすい変化は、この疲れやすいことと、疲れやすいので自ら運動しなくなりよく寝るようになります。

 

心臓病の猫ちゃんで、甲状腺機能亢進症もある場合はもっと心臓への負荷がかかってしまいます。一方、腎臓病の猫ちゃんは脱水しやすいので点滴をすると体液量がふえて、心臓が送り出す血液量が増えてしまい心臓にはより負担がかかってしまいます。

 

このように絶妙なバランスでこれらの臓器は成り立っているので、できれば全ての臓器で同時に検査を行うことをお勧めしています。

 

一見元気そうにしている猫ちゃんでも、特に高齢の場合、いつもと様子が違う場合は注意が必要です。

猫ちゃんの性格上、また高齢なのでお家で治療をしたい方は一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

2020年を迎え、愛犬・愛猫の調子はいかがでしょうか?

年末年始の間は、かかりつけの動物病院がお休みであったり、ご家族様が多忙であったりと、なかなかペットに目を向けてあげられなかったご家族様も多くいるかと思います。

年明けから、ペット往診のご予約が東京中央区、特に東京中央区勝どき、東京中央区晴海、東京中央区月島、東京中央区築地からの問い合わせがなぜか殺到しています。高齢犬・高齢猫は急に体調が下がることが多く、その瞬間風速はかなりなもので、昨日までは普通だったのにということも少なくありません。心臓や腎臓などの持病を抱えている犬猫と暮らしているご家族様は、定期的にかかりつけの動物病院に通院し、担当獣医師からペットの日常ケアや気をつけなければいけない症状についてなどの説明とその時にどうすればいいのかなどの指示を仰ぐようにしましょう。

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さて今回は、東京中央区勝どきにお住いの甲状腺機能亢進症の猫ちゃん(ウニちゃん)についてです。3日前までは普通に食べていたのに、突然元気食欲が無くなってしまいました。

 

突然の食欲無し(18歳猫/シニア猫/東京中央区在住)

ウニちゃんは18年間ほとんど体調を崩したことがなく、5年前に一度だけ食べているのに痩せてきたということで、動物病院に連れて行ったそうなのですが、その際にすごく暴れてしまい麻酔をかけて入院検査を行ったとのことで、もう連れていくのは大変なのでお家で何とかしてほしい、とのことでご連絡を頂きました。

お家にお伺いさせて頂くと、ウニちゃんはかまくらの中で丸くなっていたので、まずは挨拶だけしてお話をお伺いさせて頂きました。3日前ぐらいから急に元気食欲が無くなったとのことで、それまではすごく元気に過ごしていたそうです。5年前に動物病院に行ったときは、甲状腺の疾患が疑われたそうなのですが、特に検査で異常がなく治療せずに過ごしていたところ気付けば体型も安定してきたので、動物病院に連れて行くのが大変な性格であったこともあり、一旦様子見としたとのことでした。その後は特に何もなく元気に過ごしていたそうなのですが、3日前ぐらいから急にご飯を食べなくなってかまくらから出てこなくなってしまったそうです。

身体検査では激しい脱水が認められ、体型も削痩していました。また、わずかに皮膚が黄色くなっていて、黄疸の所見も認められました。食べても太らない、という経歴があったので甲状腺の疾患も疑われましたが、まずは血液検査で全身状態を見て、治療方針を決めていく必要があるので、血液検査をご提案させて頂きました。ペット往診では、ご自宅で動物看護師がタオルなどで愛猫・愛犬を覆うようにして確保し、安心して採血を行うことが出来ます。状況に応じて、チュールやおやつなどをあげながら行うこともありますので、その場合には飼い主様にあやしてもらっています。

 

通常のちょっとした下痢や嘔吐、若齢の犬猫での体調不良であれば内服薬でまず様子を見てみる、ということもありますが、今回のウニちゃんのように高齢で激しい脱水が認められる場合には内服薬で、というわけにはいかず、まず何が原因で体調が落ちてしまっているのかを見る必要があります。

ウニちゃんには少し頑張ってもらい、採血を行って、この日は脱水があって食欲も落ちてしまっていたことから、吐き気止めや胃薬が入っている皮下点滴も行いました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、獣医師と動物看護師が一緒にご自宅まで訪問し、動物看護師による保定のもと、往診獣医師が検査・治療を行います。そのため、飼い主様の負担は特別なく、検査・処置が終了するまでの間は近く、または別の部屋で待機してもらえます。

 

治療後ウニちゃんをかまくらに戻してあげると、再び丸まっていましたが、しっぽがかなり膨らんでいたのでおそらく少し不機嫌なようでしたが、すぐに隠れることができたので落ち着いていました。

この日はそれで診察終了としましたが、全く食べられておらず脱水も進んでいたのでまずは皮下点滴が数日間必要になるだろうということで、予定を組ませて頂きました。

血液検査の結果は心臓、肝臓、腎臓、甲状腺、炎症反応、すべての数値が上昇しており、甲状腺機能亢進症、慢性腎臓病の急性悪化が疑われました。炎症反応の数値は、甲状腺機能亢進症や慢性腎臓病でも数値の上昇が認められることがあるため、肝臓などで炎症が起こっているのか、あるいは慢性疾患によって上昇しているのかはこの時点で判断はつきませんでしたが、まずは脱水を補正して食欲の回復を期待し、甲状腺の疾患も内服が可能になれば行っていくこととなりました。

ここで、甲状腺機能亢進症について少し触れていこうと思います。

そもそも甲状腺って何をしている臓器なの?という方も多いかと思います。

甲状腺とは、身体の代謝をつかさどっている臓器で、脳からの刺激を受けて、甲状腺からホルモンが出されます。それが甲状腺ホルモンです。甲状腺ホルモンは血液にのって体のいろいろなところに作用して、活動を行わせる役割をしています。

甲状腺ホルモンが十分に出ると、今度は、もう甲状腺ホルモンは出さなくて良い、という指令が脳に行って、脳からの刺激がストップします。このようにして、体内の甲状腺ホルモンの濃度は調節されているのですが、甲状腺機能亢進症では甲状腺が過形成などで大きくなってしまい、脳からの刺激が無くとも、甲状腺ホルモンが出続けてしまう疾患です。そして甲状腺ホルモンは代謝を調節しているので、甲状腺ホルモンが増えると代謝がすごく上がってしまいます。

一見、代謝が上がるのだから良いのでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、身体にとってはとても負担がかかります。

心臓では、心拍数が上がり、血圧も上がるので、かなりの負荷がかかります。また、消化管の動きも活発になるので、嘔吐や下痢が出ることもあります。そして嘔吐が出てくると気持ち悪くて食べなくなってしまう場合があったり、逆に嘔吐がない猫ちゃんでは、代謝が上がって食欲がすごく出てくる猫ちゃんもいます。もちろん活動性も上がるので、本当に一見元気に見えてしまうのですが、実は体の中では、すべての臓器が頑張りすぎている、という状態です。

また、血流が上がるので、腎臓にとっては有益で、どんどん血液がくるので、おしっこをどんどん作って老廃物を排出していきます。そのため、多尿になっていきます。

 

ではどうやって治療するのでしょうか?

 

治療法は、甲状腺ホルモンを減らす内服薬を飲ませることで治療していきます。

そうすると、代謝が元の状態に戻るので、全身の負担を減らすことができますが、腎臓にとっては血流が減ってしまうので、今まで隠されていた腎臓病が出てきてしまうことがあります。なので、甲状腺を治療する際は腎臓の数値にも必ず気を付けなければなりません。

 

このように甲状腺疾患は、ご家族からすると良い兆候に見えてしまうのですが、高齢でいつも寝ていた猫ちゃんが、よく動くようになったり、よく食べるようになったときは注意が必要です。

 

ウニちゃんも例外ではなく、甲状腺によって、おそらくそれまで元気に見えていたのだと考えられました。しかし、腎臓病によって脱水が進み、体調が悪くなって食べなくなり、それによってさらに脱水が進んで、腎臓病がより悪化してしまった可能性が高いです。

ウニちゃんは点滴を1週間続けてようやく少し食べれるようにはなってきたので、これから甲状腺の内服をご家族様に頑張ってもらう予定をしています。

ウニちゃんのように急に体調が悪くなったように見えても、実は慢性疾患を抱えていて、症状が急に現れるということも珍しくありません。

特に猫ちゃんの場合、本能的に体調不良を隠してしまうことも多いので、少しでも様子の変化があれば、早めに往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、動物病院が苦手な猫ちゃんでもお家で診察させて頂きますので、処置が終わればすぐにお家の隠れる場所に戻ることが出来ます。

動物病院にずっと行けていない、という方でもお気軽にお電話ください。

 

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

ここ2週間で、東京中央区勝どき8症例(24回往診)、東京中央区築地4症例(8回往診)、東京中央区晴海4症例(24回往診)と、ほとんどが東京中央区に集中していました。

東京都内における往診専門動物病院の数は日々増えています。しかし、まだまだ犬猫の飼っているご家族様への往診専門動物病院の存在は周知されていません。

 

ペットを飼っている方同士のコミュニティやご友人同士での会話の中で、往診専門動物病院があることを教えてあげてください!

そして、病末期や酸素室管理状態のペット、そして動物病院に通院できないことで諦めていたと言うご家族様が少しでも減り、最後にできることのご提案が少しでも早くお届けできるような社会が来ることを期待しています。

 

さて今回は、食欲が安定しない猫ちゃんのお話です。

猫ちゃんの飼い主様であれば、多くの方が猫ちゃんは腎不全になりやすい、というのを聞いたことがある方が多いかと思います。

そんな慢性腎不全の猫ちゃんの頑張りとご家族様の頑張りをお話しさせて頂こうと思います。

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食欲不振でぐったり(慢性腎不全/心筋症/高齢猫/東京中央区)

東京中央区在住の18歳の高齢猫さんのさくらちゃんです。

さくらちゃんとの出会いは、3ヶ月ほど前の夜にかかってきた電話でした。最近調子が良くないとのことでしたが、夜になってやはり全く食べずにぐったりしているとのお電話で訪問することとなりました。

ご自宅に訪問すると、普段はご家族様も抱っこが出来ないほど敏感なさくらちゃんですが、この日は飼い主様が撫でても全く怒らず、かなり苦しそうな様子でした。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、完全予約制でのペットも飼い主様も安心ができるご自宅というプライベート空間で診察を行えるため、十分な時間を取り、詳しくお話をお伺いすることができます。

お伺いすると、調子が悪くなってきたのは数日前からとのことでしたが、それ以前から何となくいつもと様子が違うかな?という様子で、ここ数年は何となく運動量が減っていたり、おしっこが多飼ったりと感じられていたそうです。

 

このお話から、まず心臓病と腎臓病が疑われましたが、他の疾患でもこのような様子になることもあるので、本日は血液検査が必要になると思われ、ご家族様とご相談したところ、実施することとなりました。

往診では獣医師と動物看護師が一緒に訪問しますので、ご家族様もペットのワンちゃん・猫ちゃんも安心して診察を受けることができます。

いつもは全く触れないさくらちゃんですが、その日はタオルで包んであげると、身体検査は怒ることなく実施させてくれました。しかし、採血となると話は別のようで、採血をするために保定した途端すごく怒っていて、少しだけ、いつものさくらちゃんが垣間見えてご家族様もほんの少し安心されていました。

身体検査では顕著な脱水が見られ、口の粘膜の色がやや薄くなっていたことから貧血の所見もありました。

そのため、この日は皮下点滴を行い、そこに胃薬や吐き気止めといった対症療法のためのお薬を入れてました。皮下点滴は、タオルに包んで実施してあげるとすんなりと受け入れてくれて、ほとんど嫌がることなくさせてくれました。

在宅での皮下点滴は、家にあるものや設備、ドアだったりの建具を含めた環境を考慮して実施場所と実施方法を変えていきます。最初のうちは往診による獣医師と動物看護師で皮下点滴を行い、タイミングを見てご家族様に皮下点滴のやり方を指導させていただきます。ご家族様だけで皮下点滴をできるところまでご指導させていただきますので、皮下点滴に協力してくれる方が2人いれば、まずご自宅でできないことはありません。皮下点滴で一番重要なことは、ペット(犬・猫)をどうやって保定(押さえる)するかです。保定の方法は、保定のスペシャリストである動物看護師からご説明させていただきますので、ご安心ください。

 

この日は皮下点滴で治療終了とし、脱水がひどいので皮下点滴を数日間続けることとしました。

血液検査の結果は、腎臓の数値が高く、また、心臓の数値も高値を示しており、慢性腎臓病と心臓病が疑われました。

ここで、猫ちゃんに多い、心臓病と慢性腎臓病、ふたつの関係について少しお話していきます。

猫ちゃんに多い心臓病は肥大型心筋症といって、心臓の内側に向かって筋肉が大きくなり、心臓のお部屋が小さくなってしまう病気です。

心臓のお部屋が小さくなってしまうと、心臓に入る血液量が減ってしまい、1回の拍動で出て行く血液量が少なくなってしまうので、送り出す血液量を増やすために心臓は心拍数を増やして、部屋が小さくなってしまった分をカバーします。しかし、心臓にとっては負担がかかっているため、いつしか限界が来てしまうだけでなく、心拍数は上がりますが、一気に血液を送るための力が不足してしまうために心臓に残ってしまう血液も出てきて、それが固まってしまい血栓になってしまうこともあります。これが肥大型心筋症の合併症です。

 

ではどうやって治療すれば良いのでしょう?

 

根本的な治療法はありませんが、心臓への負荷を下げるために、強心薬や血管拡張剤、利尿剤を併用することで、1回の心拍で出せる血液量を増やし、利尿剤で体の体液量を減らすことで心臓への負担が減って、楽になります。また、血栓予防のお薬を使うこともあります。

しかし、この疾患は慢性腎臓病とも深く関係しています。

猫ちゃんの慢性腎臓病は、多くの場合は数年かけて少しずつ進行していき、症状が出てくるタイミングはその子によりますが、血液検査で腎臓の数値が上がってくると悪心や食欲不振が出てくることが多いです。慢性腎臓病は、少しずつ腎臓の毛細血管が減っていき、腎機能が落ちていく疾患で、脱水しやすくなってきます。そのため、腎臓にとっては、少ない血管でたくさんの血液をろ過して尿を作ろうとするので、身体の体液量は多い方が良いのです。

ここで、さくらちゃんのお話に戻りますと、さくらちゃんはかなり脱水しているので、できれば点滴をたくさん入れてあげたいところなのですが、心臓の数値が高い以上、点滴をし過ぎると心臓への負担が心配、という状況でした。

こういう時は点滴を少なくして、出来るだけ口からの水分摂取を増やしてもらいますが、さくらちゃんは数日間点滴を続けることで優位に回復してくれました。その後は点滴回数と注射を減らしていくために、お薬を飲んでもらうことにしましたが、飼い主様がこれなら食べてくれると思う、とチーズを出してきて下さり、チーズに包んでお薬をあげたところ難なくクリア出来ました!!!さすがペットの1番の看護師さんは飼い主さんですね。

そうして、3ヶ月ほど定期検診とお薬を続けて、安定していたのですが、最近数日で再び状態が落ちてしまい、ご飯を食べなくなってしまいました。

点滴にお伺いすると、やはりぐったりしていて前回同様点滴をスッとさせてくれるほどにしんどい状態でした。

しかし、点滴を3日間続けて行いましたが今回は状態が上がって来ず、腎臓、心臓の数値も前回よりかなり上がってしまっていることから、かなり厳しい状況というお話をさせて頂きました。

しかし、何かあっても救急病院に行くより、最期までお家の好きな場所で、さくらちゃんらしく過ごさせてあげたい、という飼い主様のご希望もあり、お家でゆっくり過ごしてもらうことにしました。その次の日にさくらちゃんは残念ながら息を引き取りました。いつものお家の、いつもの大好きだった場所で、家族に見守られながら迎えることができました。

 

ご家族様の涙には、最後まで最愛のさくらちゃんと向き合うことを決めた覚悟と、走り抜けたことに対する達成感を兼ね揃えていたように思いました。

 

さくらちゃんのご冥福、心からお祈り申し上げます。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ペットが最後の時間を家族と迎えられるよう 最大限寄り添った最良の往診獣医療を最後まで提供していくことを診療理念とし、日々診療と向き合っています。

緩和ケア、ターミナルケアをご自宅で、とお考えの方は一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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犬の咳(咳/心臓病/東京中央区)

こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

寒さ増す中、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、スタッフ一同雨にも風邪にも負けず、日々動物病院に通院できない犬猫の元へ、獣医師と動物看護師でご訪問して獣医療を提供しています。

現在は、メインとして東京中央区のオフィスから犬猫のご自宅へご訪問していますが、診察時間のスケジューリングには、前後の診察場所や診察内容が重要ですので、往診専門動物病院をご利用予定の場合には、候補となる往診予約希望日および時間帯を複数枠ご準備しておくと、おそらくその中や付近で調整可能かと思われます。

留守番電話にメッセージを残される場合には、ご住所を一緒にお伝えいただくと、大まかな往診可能枠を想定しながら折り返しでご連絡ができます。

高齢ペット、通院が難しい犬猫など、状態が悪化および急変する前に、まずは往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。ご自宅に安心の獣医療をお届けします。

 

今回は、心臓病のわんちゃんのお話です。

わんちゃんの心臓病というと、有名なのが僧帽弁閉鎖不全症という病気が有名ですが、他にも三尖弁閉鎖不全症、拡張型心筋症などなどたくさんあります。

その中でも今回はもっとも有名な僧帽弁閉鎖不全症のわんちゃんのお話をさせて頂きます!

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耳の臭いと咳(犬/心臓病/僧帽弁閉鎖不全症/東京中央区)

紹介するのは、東京中央区在住のポメラニアン×マルチーズの9歳のメンちゃんです。メンちゃんは普段はすごく元気でトリミングのために、病院に併設しているトリミングに行って少し検診をしてもらう程度で病気という病気はしたことありませんでした。ところが、最近外に出ると興奮し過ぎで咳が出てしまい、外に連れ出すのがかわいそうになってきたが、耳が痒そうで見ていられない、とのことで、往診専門動物病院わんにゃん保健室までペット往診のご依頼をされました。

お家に訪問すると、メンちゃんは部屋の隅で寝ていたので、まずはお話を聞かせて頂きました。耳はここ1週間ぐらいですごく痒みが増し、黄色の耳垢が出てきているそうなのですが、触ると痛いのか嫌がって綺麗にしようとしても、触れない、とのことでした。また、元気食欲は問題がないとのことでしたので、一般状態は良好なようでした。

それではいよいよ、メンちゃんに起きてもらい、身体検査を始めていきます。メンちゃんは起きた途端すごくテンションが上がってガアガアと咳き込んでしまいました。咳の仕方からするとおそらく気管虚脱が考えられました。次に全身の身体検査です。聴診では、呼吸の音は問題ありませんでしたが、心臓では6段階中4番目の雑音が聞こえました。また、もっとも嫌がる耳は、かろうじて触ることは出来ましたが、真っ赤に腫れてしまっていて、黄色のドロっとした耳垢が出ていましたので、それを採取し、検査用としました。

身体検査で、メンちゃんは心臓病があること、気管虚脱の疑い、外耳炎あるいは中耳炎が疑われました。

そこで、心臓病がどの程度進行しているのかを見るために、また、心臓は全身に血液を送る大切な臓器なのでほかの臓器とも密接に関わっています。そのため、他の臓器にも問題がないかどうかチェックするために、全身の血液検査を行うかどうかをご提案したところ、しばらく血液検査はやっていないので、とのことでご同意が得られたので、血液検査を行いました。

余談になりますが、わんちゃんの高齢期またはシニア期はいつからかご存知でしょうか?

参考とする教科書やデータによって変わってきますが、小型犬で言うならば6歳を超えるとシニアと言われているので、できれば元気そうに見えても6歳を超えると年に1回の健康診断をお勧めします。ちなみに、当院では、体調に異変が生じた場合に、それは高齢期のサインであると、ペットの飼い主様には伝えています。

 

健康診断上、異常所見が見つからなければ安心ですし、問題があればそれを早期から追いかけることで、疾患悪化の予防にもなるので、もしお外に出られない場合でも往診専門動物病院わんにゃん保健室ではお家にご訪問して動物看護師による保定のもと、採血や超音波検査をさせて頂くことができるので、一度ご相談下さい。

 

メンちゃんのお話に戻りますが、耳に関しては、今の腫れている状態では洗浄をするにも痛くておそらく出来ないと考えられましたので、まずは耳の炎症を抑えることを目的にステロイド剤と抗生物質の内服をお渡しして、1週間後の再診としました。

外耳炎は本来、洗浄して綺麗に洗い流すことが1番の治療ですが、今回のように痛みが強すぎる場合は洗うことの負担が大きすぎるため、まずは内服で炎症を抑えてから洗浄+点耳薬を行なっていきます。

ということで、メンちゃんは今回の往診では採血のみを頑張ってもらいました。抱っこして保定するとすごく大人しくなってくれて、採血もすごくスムーズに終わることが出来ました。

メンちゃんは何でも食べてくれるので、その場で内服薬をご飯に混ぜてあげてもらいましたが、ぺろっと完食してくれました。

また、心臓の雑音がかなり大きく聞こえていたので、心臓のお薬をお渡ししました。本来であれば、レントゲン検査や超音波検査を行い、心臓の大きさを評価してお薬を増やしたり、といったことをしていきますが、メンちゃんはお外に出ると興奮で咳が止まらないほどになってしまうことから、動物病院に連れて行くことは難しいと飼い主様とご相談の上で、お薬を使って行くことになりました。

耳のお話はまた別のブログにてお話させて頂こうと思いますので、今回はメンちゃんで偶然見つかった心臓病のお話を少しさせて頂こうと思います。

心臓は4つの部屋に分かれていて、左心房、左心室、右心房、右心室とあります。そのうち左心房と左心室の間にある「僧帽弁」という弁の病気が、わんちゃん、とくに小型犬で最もよく見られます。最も多いのが、冒頭でも少し挟みましたが、僧帽弁閉鎖不全症という疾患で、この僧帽弁に何らかの原因で異常が生じてしまい、完全に閉まらなくなってしまって、心臓の中で血液の逆流が起こってしまう病気です。ひどくなると、肺に水がたまってしまう肺水腫、という状態になってしまったり、右の心臓にも負担がかかってしまい腹水が溜まってしまったり、という状態になってしまうこともあります。

 

腹水が溜まってもすぐには致命的にはなりませんが、肺に水が溜まってしまうと、呼吸が出来ないので、すぐに致命的な結果になってしまいます。そうならないように、心臓病は早期発見早期治療が大切となってきます。もちろん、適切な治療をしていれば、みんながみんな肺水腫になるとは限りませんが、やはり肺水腫になってしまう犬猫も少なくありません。

では早期発見するためにどういった症状に注意すれば良いのでしょう?

例えば、今まで玄関までお出迎えしてくれていたのにしてくれなくなった、散歩中に疲れてしまい散歩の距離が短くなった、咳をするようになった、など最初は疲れやすさや咳が出るようになった、などという変化を見て頂くのが大切だと思います。

では早期発見したら、どういった治療ができるのでしょう?

まずはメンちゃんにも飲んでもらっていた心臓の薬を始めていきます。例えば、そのお薬を始めるだけで疲れにくくなる、というペットも多くいます。それだけではなかなか症状の改善が見られない場合には別の心臓の薬の併用や、腎臓に負担がかかってしまいますが利尿薬を使用していきます。また肺水腫になってしまった場合も積極的に利尿薬を使って、体の水分をおしっことして出していきます。

あるいは、もっと積極的にいくのであれば外科手術をすることもできます。ただ、手術をするには麻酔のリスクもあり、簡単な手術ではないので、この場合はその子の状態との相談になってきます。

 

このように心臓病は早期発見することで、うまくコントロールできることも多いので、定期的な健診をお勧めします。

 

今回のメンちゃんは、心臓の数値に高値を認めましたが、それ以外は特に大きな異常はなく、心臓と耳の治療を現在も行なっています。

メンちゃんの場合は強心薬を始めて1週間ほどで、明らかに疲れにくくなって元気なったとのことでしたので、メンちゃんのようにお外に出られない場合でも、お家で出来ることはたくさんあります。

健診もできない、と諦めずに、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談下さい。

 

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こんにちは。

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

多くの方が本年は1月6日からの動き出しだったようで、1件目:東京中央区晴海→2件目:東京中央区勝どき→3件目:東京江東区東雲→4件目:東京中央区月島→5件目:東京中央区築地までは良かったのですが、そこから東京足立区に向かう道がとてつもなく混んでいて、通常30分程度の道で2時間かかるという出来事がありました。これは、2020年のオリンピック期間中とその前後は、訪問数を制限しなければいけないのかなと、ふと考えさせられる1日でした。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京中央区と東京台東区を中心に、東京23区とその近隣地区まで往診専門獣医療チームが、獣医師と動物看護師が訪問させていただきます。往診では、動物病院に通院できないペットへ獣医療提供を行うことができます。そして、残された時間をゆっくりストレスなく家で過ごさせてあげたいとお考えの場合に行う緩和ケア及びターミナルケアは、往診専門動物病院が特化している分野です。いわば、ペットに届ける「最後の獣医療」です。状態が下がってきた犬猫とくらいしている、または高齢犬・高齢猫と暮らしいるご家族様は、体調がグッと下がる前にご連絡ください。事前にカルテを作成し状態を確認することで、初動が早くなり、ペットに少しでも早い緩和処置を行うことができます。

 

本日は、東京足立区にお住いのミニチュアシュナウザーの女の子、ウメちゃんについてです。これから酸素室で戦うウメちゃんの姿をリアルでお伝えしていきます。

ウメちゃん3.jpg

 

犬の嘔吐(胸水/胸腔内腫瘍/酸素室)

 

ウメちゃんは、東京足立区にお住いの10歳6ヶ月、ミニチュアシュナウザーの女の子(避妊済み)です。2019年12月26日に嘔吐があり、東京足立区のお住まいからお近くにある動物病院を受診したところ、吐き気止めを打ってもらったとのことでした。そこで、もしこれで止まらなければ腫瘍の可能性があると言われたとのことでした。その時は、この注射処置で容態が安定し、元気食欲も戻ってきたとのことでした。年末ということもあり、ご実家へウメちゃんを連れて規制していた2020年1月3日、再度体調が悪くなり、ご実家から近い動物病院を受診し検査したところ胸水が溜まっていて、胸水を少し抜き細胞をみたところ、腫瘍性疾患を示唆されたとのことでした。また、ウメちゃんに残された時間は長くないことを同時に伝えられました。1月4日に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡をいただき、在宅でのペット緩和ケアを実施するため、1月6日に予定を組みました。しかし、1月5日に再度嘔吐が始まってしまい、同日は往診予約で追い伺いすることが難しかったため、東京足立区のお住まい近くにある動物病院に行き注射処置をしてもらいました。この日からご飯は食べれなくなってしまいましたが、まだまだ自分で起き上がって水は飲めているとのことでした。診察に入ると、ちょうど酸素室を準備する業者の方が来てお理、酸素室の使い方について詳しくご説明をしていただけていました。

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酸素室の準備ができてから、診察を開始しました。お母さんとこれまでのウメちゃんとの経緯や状態についてゆっくりお話しをお伺いし、ウメちゃんにとって一番いい方法を一緒に考えていきました。お母さんは元々転勤が多い方だったようで、東京足立区の今の家が一番長いのですが、今までに何度か転居し、その都度一緒にウメちゃんと歩んできたとのお話でした。できる限りご自宅でケアをしてあげたいとのお母さんのご希望を尊重し、その上で最良と考えられる診療方針で進めていくことにしました。

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ウメちゃんは終始お利口さんで、採血時、超音波検査時、皮下点滴時もほとんど抵抗なく処置を受け入れてくれました。1月3日にご実家の近くの動物病院で実施した血液検査結果もあることから、その数値を参考に追加項目だけの検査を実施しました。超音波検査では、通常お腹を上にして万歳の姿勢で検査を行っていくのですが、胸水が溜まっているということもあり、伏せの状態でエコー(超音波)を当てていきました。すると、確かに胸水が貯留しており、胸腔内がボコボコしている状態でした。皮下点滴には、吐き気止めやステロイドなど計8種類の薬を混ぜて投与しました。検査から処置まで、終始お母さんにご協力いただき酸素を嗅がせてあげながら実施することができました。今回は、お母さんの方で内服薬を投与できることから、内服薬6種類を処方しました。次は、1月9日に再診でお伺いします。

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呼吸状態が悪い犬猫には酸素室準備が大切

呼吸状態が良くない犬猫に対して検査・処置などの負担をかける場合には、酸素を嗅がせてあげることがとても大切です。酸素を嗅がせることで、チアノーゼ(舌の色が紫になるのが特徴)を呈していた犬猫でも、比較的早く通常のピンク色に戻ってきます。また、心臓疾患の犬猫でも、病態が悪くなってきた時には呼吸状態が明らかに悪くなることから、早めに酸素室を手配してあげることをお勧めします。酸素室はレンタルすることができます。

 

以下が酸素レンタル業者です。東京都内以外では、もしかしたら別の会社があるかもしれませんので、お近くの動物病院などにお問い合わせください。

・日本医療

http://www.nihoniryo.co.jp/ni-vetpox.html

 

・テルコム

https://www.terucom.co.jp

 

・ユニコム

https://www.unicom-co.jp/shop/otherpages/view/8?gclid=Cj0KCQiA9dDwBRC9ARIsABbedBNz3vM_Kdut7YkvA4uNww8ahNlQfhqdt6zg15VUKZzVs0UIIGC_8ecaApO8EALw_wcB

 

酸素室は決して安くないですが、呼吸状態が悪いペットにとってはライフラインであったり、そこまでいかないとしても生活の質を向上させるためのツールになり得るものです。しかし、むやみに酸素室を使用することで、酸素中毒など逆に体調に害を及ぼしてしまうこともありますので、酸素室のレンタルについては、現在のかかりつけの動物病院の担当獣医師と相談してから手配するようにしましょう。

 

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、酸素室が必要な状態である犬猫に対しても、酸素室から長時間離脱させずに獣医療提供をすることができます。通常の動物病院では、通院できないペットの場合にはなかなか動物医療を提供することが難しいです。だとしても、酸素室から長時間出して連れていくには、ポータブルの酸素ボンベはあるとしても、できる限りペットに負担をかけたくないと考えたときに、動物病院に連れていくことを躊躇してしまうと思います。状態の悪いペットとの生活では、1分1秒でも長く一緒にいたいけど、苦しませて長く生きさせることは延命ではないのか、などの矛盾した感情で常に苦しめられる方がほとんどです。往診では、毎症例と言っていいほどに、同じ質問をいただきます。そして、この問いに関しては、答えはないと思っています。ただ、唯一言えることは、飼い主様の意思一つでペットの命に対して取捨選択を行うことができるということと、できる全てで向き合うことができたご家族様は、ペットが旅立った時、できることは全てやってあげられたという事実を胸に、明るい気持ちで最愛のペットを送り出せているということです。

愛犬・愛猫が病気であったり、もう動物病院に連れて行きたくないと考え、残された時間をご自宅心で一緒に過ごさせてあげたいとお考えのご家族様、まずは往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

東京中央区、東京台東区、東京江東区に拠点を構え、最近はなぜか東京中央区勝どき、東京中央区晴海、東京中央区築地、東京中央区月島あたりでの診察が急激に増えました。年末を年始は都市の変わり目でもありますが、もしかしたら、同時に命の入れ替わりの時期なのかなと、往診専門動物病院を運営しながら日々感じています。

 

動物病院に通院できないケースを大きく2つに分けると、1. ペットの事情、2.ご家族様の事情に分かれます。

ペットの事情では、ペットの性格や性質、または病状により、余生をなるべくストレスなくご自宅で過ごさせてあげたいということが含まれます。猫ちゃんが動物病院に通院できないくなる理由の多くが、このケースにカテゴリされます。猫はキャリーに入れて動物病院に通院させるだけで、そのストレスによって体調を崩してしまうことがしばし見受けられます。特に高齢猫になると動物病院への通院頻度が高くなってしまうため、受けたストレスを消化する前に、また次のストレスがのしかかってきてしまうというのを繰り返してしまい、最初の頃は無理なく動物病院に連れて行けたが、急に起こるようになったり暴れるようになったりし、キャリーに入れることすら難しくなってしまいます。

本来であれば、X線検査を含めた検査を行ってあげたいのですが、猫があまりにも嫌がってしまったり、それだけで体調を崩してしまったりがある場合には、無理に動物病院に通院させるのではなく、往診専門動物病院にご連絡ください。ご自宅に獣医師と動物看護師がペット往診車で訪問し、愛犬・愛猫の診察・検査・治療を行っていきます。往診専門動物病院わんにゃん保健室では、犬猫の血液検査(アンモニア検査も対応可能)、糞便検査、尿検査、腹部超音波検査などを含めた各種検査が行えます。動物病院に無理に連れて行くよりは、動物病院への通院が苦手なペット(特に猫)は、まずは往診専門動物病院で診察を行い、動物病院への通院が必須であるかどうかを確かめることをお勧めします。

 

今回ここでお話しする症例は、近医にて消化管腫瘍と診断された猫13歳、アメリカンショートヘアのミーちゃんです。

 

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消化器腫瘍の猫(高齢猫/嘔吐/後肢起立不能/東京足立区)

高齢猫のミーちゃんは、2019年12月4日に嘔吐し体調不良を訴えたため、近くの動物病院に通院させ検査をしたとのことでした。血液検査上で異常所見はなかったのですが、腹部超音波検査を行なった結果、十二指腸のところに腫瘍病変が見つかり、おそらくその腫瘍病変が十二指腸を飲み込んでいると伝えられたとのことでした。腫瘍部の細胞診を行なったところ、リンパ腫を疑う所見は認めなかったと言われたとのことでしたが、あくまで細胞診のため、診断をつけるには試験開腹による病変部の切除、および病理検査が必要であると伝えられたとのことでした。ご家族様は、試験開腹を望まずに、できる限りの緩和ケアをご希望されたとのことでした。12月4日から12月23日まではなんとか動物病院に通院させて皮下点滴を行うことができていたのですが、12月24日に大きく暴れてしまった姿を見て、動物病院に通院することを断念してしまったとのことでした。それからは、在宅で水を飲ませたり、液体の栄養価の高いご飯を上げていたりとしていたのですが、お水は飲めるもののご飯をあげると吐き戻してしまうというのを繰り返し、1月3日に発作が出てしまったため、当院までご連絡をいただき、往診を行いました。

 

ご自宅をご訪問すると、ミーちゃんはまだまだ力強い目をしていました。頭は好きだけど抱き上げようとすると怒るタイプの猫ちゃんです。

心臓に雑音が少しだけあり、背中を圧迫すると疼痛感を示しました。また、両後肢に冷感と、左後肢の深部痛覚の消失を認めました。急に立てなくなった原因は、栄養不足によるふらつきではなく、神経障害であることを伝えました。

 

ご家族様とゆっくりとミーちゃんを観察し、状況を整理し、今後の診療プランのご相談を行いました。診療プランの決定には、まずはミーちゃんに必要な投薬内容のご説明、ご家族様自身でできる処置内容の説明・指導、ご家族様のスケジュールの確認を行なった上で、次に重要なことが、どこまでの医療を提供して行くかの決定です。

 

獣医療の選択(ペット緩和ケアの意義)

獣医療は日々進歩し、2次医療施設などに通院すれば、最先端の医療技術を提供することができます。それは、人のものとさほど変わらないくらいまで進化を遂げています。しかし、人と違う点は、検査を行うだけでも中には麻酔が必須のものが存在します。ペットはいくら賢くても人の言葉をちゃんとは理解できず、知らない環境でこれから何をされるのだろうという不安と恐怖で胸を締め付けられていることでしょう。いざ手術を行って無事成功したとしても、その後ご飯が食べれなくなったり、血栓が飛んでしまい急な経過を遂げることだって否定できません。だからこそ、何もしないという選択肢もあります。しかし、何もしないという選択肢を選ぶのにも、とても勇気と覚悟がいります。何もしなければ、病状は明らかなまま徐々に進行して行くのを見ているしか方法がありません。この真ん中に位置するのが、緩和ケアです。

 

ペットに残された時間を、いかにその子らしく過ごさせてあげられるかを追求に、痛みや吐き気など、ペットの生活の質を下げてしまうような症状を可能な限り取り除いてあげます。

それには皮下点滴が必要であったり、鎮痛薬の投与が必要であったり、ご飯が必要だったりと、病状やその子の性格、生活環境に応じて複数あります。ペットと長年一緒に暮らしてきたご家族様だからこそ決断ができるのです。

 

現在の診療プラン

今回は、週1回の注射と、ご自宅での鎮痛薬の投与、排便時に力むことですごく痛そうにするということを軽減するために便を柔らかくするシロップを飲ませてもらうという診療プランです。

まずは週1回の往診で様子を見ていき、状態の変化に備えていきます。

 

往診専門動物病院は、都内におおよそ20ほど存在していますが、まだまだペット社会に浸透できていないのが現状です。そのため、最後の最後でネット上で調べ上げた結果、当院まで行き着いたというご家族様がほとんどです。

往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診は、在宅での緩和ケアおよびターミナルケアに特化しています。

往診の費用は、通常の動物病院への通院と比較して高いです。しかし、動物病院では相談できなかった些細なことも、ゆっくりと診察を進めていきますので、そこでしっかりとご相談してください。どんな出会いでこの子を迎え、現在どんな状況で、治療に協力できる大人が何人いて、どこまでの診療を希望したいのか。そして費用面です。診療プランを決定する前に、緊急事態でなければ、最初に診療プランをご提案した上で診療見積もりをお伝えさせていただいています。高齢期での緩和ケアおよびターミナルケアで一番厳しいのは、診療を断念してしまうことです。最後の日まで続けられる診療プランを一緒に考え、状況に応じて再度ご相談を行なって診療プランを変更していき、今この瞬間のペットとご家族様に最適な診療プランをご提案させていただきます。

 

高齢猫・高齢犬、通院が苦手な猫ちゃん・わんちゃんと暮らしているご家族様は、まずは当院の電話番号(03-4500-8701)をメモしておいてください。また、すでに往診を検討されえいるのであれば、できる限り早めの診察日程を組むことをお勧めします。

 

 

動物病院に通院できない犬猫たちに安心できる獣医療を届けられる動物病院として、東京中央区のオフィスに医療機器を設備し、そこから往診車で東京23区と近隣地区までペット往診を行います。まずはお気軽にご相談ください。

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新年のご挨拶

往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診獣医師の江本です。

 

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2017年に往診専門動物病院を東京台東区に開設してから、動物病院に通院できない500近い犬猫を診察してきました。

現在では、東京中央区に事務所を構え、東京台東区と東京中央区を中心に、往診専門獣医療をお届けしています。往診専門動物病院という特徴から、出会う犬猫たちの多くは命の瀬戸際のことが多く、通常の動物病院と比べてもペットの旅立ちに関わることは比にならないほどに多いです。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、まずはお電話(03-4500-8701/10:00 – 19:00/不定休)、または「ホームページのお問い合わせ」からご連絡をいただき、日程を調整して獣医師と動物看護師が一緒に、ペット往診車で訪問します。

 

初診では、ペットの状態以外にペットの生活環境、そして飼い主様の希望される診療プランや内容、治療計画に協力してくれるご家族様の有無など、多岐にわたる内容を一つずつ確認し整理していくため、1時間半程度はかかります。動物病院ではなかなか時間を取ることができないため、飼い主様のお話を聞ける時間に耳を傾けることは難しいです。動物病院では、最短ルートで情報を整理し、的確な鑑別診断と検査プランを立てなければいけないので、飼い主様が聞くべきかどうかと悩んでいるうちに診察が終わってしまうこともあるかと思います。往診専門動物病院では、完全予約制なので1件1件に十分な時間を取ることができ、プライベート空間でゆっくりと本当に聞きたいことをお話しいただけます。

 

飼い主様にとって聞きづらいことだったり、そういえば!というような出来事だったりに、ペットの病態の真相を掴む鍵が隠れていることもあります。そして、何より、飼い主様から質問をいただくことで、飼い主様が抱えている疑問や悩みを共有することができ、もしかしたら的確な解決策を獣医師や動物看護師などの動物病院スタッフ側から提案できるかもしれません。

ペットにとって最大の理解者は飼い主様であり、それと同時に、絶対的な存在は飼い主様です。飼い主様が目を瞑ることを選択した場合には、動物病院にいる獣医師や獣医療スタッフからはサポートすることができません。

 

獣医療は日々進歩し、今までは治らない病気や知り得なかった事などがどんどん解明されて、今や犬猫の平均寿命は15年以上(個体差あり)になるまでになり、まさにペット長寿社会がやってきたと言っても過言ではありません。

愛犬・愛猫と長く一緒にいれることは、飼い主様にとって何より幸せなことだと思っています。人間と同じように徐々に歳をとり、人間と同じように運動機能や消化機能は徐々に低下していき、トイレも今までできたのに、急に粗相をしてしまうようになってしまった、ということが起こり得ます。

もしかしたら、高齢犬・高齢猫に基礎疾患があり、それによってできなくなっているのかもしれませんが、ただ単に運動機能の低下によってトイレまで間に合わなかった、または認知症のような症状で間違ってしまったのかもしれません。

一概に、ペットが長生きできることでみんながみんな幸せではなく、高齢犬・高齢猫の介護生活で滅入ってしまっている飼い主様は少なくありません。

 

ペットへの獣医療の選択には大きく3つあり、1.動物病院への通院治療、2. 動物病院での入院治療、3. 往診専門動物病院での在宅獣医療です。

具合の悪いペットを高頻度で動物病院に通院させることはなかなか過酷な場合もあり、それならば動物病院で入院させようかと選択肢が2番にいきます。しかし、入院中に体調が急変し、ペットの最後の瞬間が、動物病院のケージの中である可能性も否定できません。

ほとんどの動物病院で犬猫用の入院ケージが完備されています。しかし、24時間交代制で動物病院スタッフの誰かしらが必ず常駐している動物病院は、かなり稀少です。そのため、重症な犬猫の場合には、動物病院では預からずに、ご自宅で余生をお過ごしくださいとお返しになる場合も少なくありません。

 

動物病院での入院治療の最大の目的は、ご自宅にお返しできる状態まで回復させ、ご家族様のもとにお返しすることです。動物病院で働く獣医師を含めた全スタッフが、みんなペットのことを想っています。

 

入院が一概に良いとは限りません。もしかしたら、飼い主様の元で過ごしている方が、ペット(特に猫の場合)にとってストレスフリーになり、長く効果が出る注射でサポートしてあげる程度の方が復活するかもしれませんし、もうすでに旅立つ準備に入っているならば、無理に入院させて知らないところで過ごさせるくらいならば、ご自宅で残された時間を過ごさせてあげた方が、ペットにとっても、そして飼い主様にとっても幸せなのかもしれません。

 

いままでは、動物病院への通院治療を断念した場合には、他に選択肢がなかったため、ただペットが弱っていくのを見守るしかできなかったのですが、今は往診専門動物病院があります。

往診専門動物病院は、ペットが余生をご自宅でゆっくり過ごせるようサポートすることに長けており、ペットの緩和ケア、そしてターミナルケアに特化しています。ご自宅での皮下点滴を始め各種検査・治療、ペット用のレンタル酸素室の手配など、現在は在宅ケアのコンテンツが豊富になっています。最後の時間を、その子らしく一緒に過ごさせてあげたいという思いをサポートできる方法の一つが、往診専門動物病院です。

 

往診専門動物病院の診療費は、通常の動物病院での診療と比べると診療費は高いです。そのため、費用面を考えてなかなか往診専門動物病院に連絡ができないという飼い主様が多くいることもまた事実です。往診専門動物病院での診療も、ペット保険でまかなえます。(往診料などの加算分は除かれる場合が多いです)

費用面を考えるならば、早めからペット保険に加入し、動物病院に通院できるうちは通院治療を選択し、攻めた治療ではなく余生をゆっくり過ごさせてあげたいと考えたのちに、往診専門動物病院を検討することをお勧めします。

 

ペットにとって、そして飼い主様にとっての最良の選択ができるよう、まずは心のうちや些細なことを、かかりつけの動物病院にいる獣医師に相談することから始めましょう!

 

在宅での緩和ケアおよびターミナルケア、通院できないで困っている猫ちゃんと暮らしているなど、往診をご検討されている場合には、お気軽にご連絡ください。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、犬猫だけではなく飼い主様や生活環境を考えた上で、最良となる診療プランをご提案させていただきます。

 

2020年の幕開けです。

本年が皆様にとって素敵なとしになるよう、心からお祈り申し上げます。

 

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年末年始はほとんどの動物病院が休診です。

東京中央区晴海、東京中央区日本橋付近でも休診になっている動物病院が多いので、かかりつけの診療状況をまずはチェックしましょう!もし休診であれば、近隣で年末年始も診療を行っている動物病院をピックアップしておきましょう。

 

年末年始の診療に関するお知らせ

年末年始は、通常診療はお休みであり、緊急のみに対応できる特別診療となっています。また、年末年始特別診療費として、別途で30,000円がかかります。ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

 

・年末年始特別診療          12月30日〜1月2日(特別診療費 30,000円加算)

・通常診療開始日              1月3日

 

ペットの体調に異変を感じた場合には、決して待たずに、緊急の動物病院に連れていくか、当院までご連絡ください。例年、年末年始は高齢犬・高齢猫の体調急変による緊急往診で混雑していることが予想されますが、時間調整の上、必ずご訪問させていただきます。

 

いつ緊急になってもおかしくない(心臓病の犬/高齢猫/腎不全/犬猫往診)

持病を抱えていて、以下に当てはまる場合には、次の事柄を常にまとめておくことをおすすめします。ペット往診でお伺いした際に、治療に入るまでの時間を短縮できます。

 

ペットの名前、品種、生年月日、性別(雄、雌、避妊去勢の有無)

検査結果

かかりつけの動物病院での診断名

飲んでいる薬

 

10歳をすぎた高齢犬・高齢猫と暮らしている飼い主様で、ご自宅での緩和ケアおよびターミナルケアをご希望予定の場合には、当院の電話番号をメモしておくことをお勧めします。(03-4500-8701)また、状態が下がりきる前に診察をしておくことをお勧めします。

ペットの緊急事態には、何よりも飼い主様の気づきが必要です。普段から愛犬・愛猫と一緒に暮らしているからこそ気づけることや、決断できることがあります。自信を持って、獣医師にペットの状況と飼い主様の意向を伝え、動物病院スタッフと一緒に診療プランを決めていきましょう。

 

年末年始のご挨拶

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

 

2019年も終わりを迎えています。

街は年末に向け、そして年始に向けて色々なところで門松を見かけるようになりました。

毎年12月は、命の入れ替わりの時期なのか、たくさんのわんちゃん・猫ちゃんを見送っています。往診で出会う犬猫は、病末期であったり、酸素室から出られない状態だったりと、通常の動物病院のように、元気になってまたね!、となれるペットは決して多くはありません。

 

旅立ちの日をそう遠くない未来に控えている犬猫たちが、ご家族様のもとでゆっくり余生を過ごせるように、スタッフ一同全力で取り組んでいます。

 

当院の診療理念である「ペットが最後の時間を家族と迎えられるよう 最大限寄り添った最良の往診獣医療を 最後まで提供していく」をそれぞれが胸に刻み、日々の診療と向き合っています。

 

往診でのペットの在宅医療は、現状まだまだメジャーではありません。しかし、攻めるだけが医療ではなく、静かに受け止め、愛犬・愛猫とゆっくりと過ごせる時間を作ることもまた医療であると考えています。

 

緩和ケアとターミナルケアの末、2018年は47頭、2019年は51頭のペットたちの最後に立ち会いました。ペットの最後の一呼吸を見てあげることができたご家族様もたくさんいます。旅立つ我が子を前に、自分たちができる最大限を尽くしてあげられたというご家族様の姿を、いつも凛々しく思っています。

 

2019年に出会った全ての命に敬意を表し、2020年も新たな気持ちで、往診専門動物病院わんにゃん保健室として邁進していきます。

 

2019年12月29日

往診専門動物病院わんにゃん保健室

江本 宏平

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こんにちわ!

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

今日は犬猫の洋服などを扱っているお店に往診がてらよったのですが、クリスマスを終え、ペットグッズ屋さんの繁忙期は終わったようでしたが、今度は年末に向けた大量購入を求める飼い主様たちでごった返していました。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京中央区などを中心に東京23区全域まで動物病院へ通院できない犬猫に獣医療を届けています。

今日は、東京中央区の慢性腎臓病の猫ちゃんが4件、東京台東区の皮膚病の猫ちゃん1件、東京港区の猫ちゃん1件と、猫ちゃんオンパレードでした。

そんな中ですが、今日はわんちゃんの病気について書いていきます。

今日の症例紹介は、犬の膵炎です。

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高齢犬の膵炎(ミニチュア・シュナウザー/東京中央区/高齢犬)

みなさん、膵炎という病気、聞いたことありますか??たまに、芸能人の方などでニュースになったりすることもありますよね。

膵炎とは、膵臓の炎症で、かなりの激痛を伴い、嘔吐や食欲不振、下痢といった症状が主な症状です。

そんな膵炎と頑張って戦った東京中央区在住のマロンちゃんのお話です。

高齢犬のマロンちゃん(15歳)は、3日ほど前から食欲が無くなってしまい、その次の日には立てなくなってしまったとのことで、お電話を頂きました。また、2日間おしっこも出ていないとのことでしたので、緊急性を感じ、当日にお伺いさせて頂きました。

お伺いしたときには、ミニチュア・シュナウザーのマロンちゃんは廊下の床でハアハアと少し呼吸がしんどそうで、ぐったりした様子でしたが、私たちが来たということで何かを感じ取って、上半身だけ起き上がっていました。

まずは、詳しくお話をお伺いすることとしました。

マロンちゃんは特に既往歴はなく、2年ほど前から散歩を嫌がるようになったそうで、今考えるとその時から後ろ足が痛かったのかな、ということでしたが、食欲に関しては全く問題がなく、5日ほど前から食欲が徐々に落ちていき、3日前から完全に食べなくなってしまったということでした。後ろ足は、以前から徐々に弱ってきており、1日前から急に完全に立てなくなってしまったとのことでした。

飼い主様のお話からすると、足についてはヘルニアや、進行速度と病態から脊髄軟化症など、複数の疾患が考えられましたが、食欲がなくなってしまったのはたくさんの原因が考えられましたので、まずは身体検査、その後全身状態を見るために血液検査を行うということで、ご家族様と相談したところ、触ると怒ってしまうため心配されていましたが、その点に関しては、スタッフで保定をするので大丈夫です、ということで、血液検査まで実施することとなりました。

身体検査では、後肢の麻痺(浅部痛覚の消失など)、腹部圧痛、腰部圧痛が認められました。その中でも特におなかの痛みが激しく、膵炎などの消化器系の疾患が疑われました。

血液検査は顕著な体調不良があったためか、すんなりとさせてくれました。その時に大量におしっこをしてくれたので、まずはおしっこが出ていることに一安心です。

この日は、その後水分摂取量も不足していたので点滴、痛み止め、吐き気止め、胃薬などの注射を行い、治療終了とし、血液検査結果が出揃い次第治療方針を決めていくということになりました。

ミニチュア・シュナウザーのマロンちゃんの血液検査結果では、身体の中でかなり強い炎症反応と、膵臓の酵素の上昇、腎臓の数値の上昇が見られました。

血液検査、身体検査所見のみから考えると、高齢犬のマロンちゃんは全身性炎症反応症候群という、全身で強い炎症が起こっているかなり危険な状態でした。

また、膵臓の酵素が上昇していることから、膵炎と判明しました。おそらく、今回の食欲不振や下痢は膵炎から来ていると考えられ、後肢については整形疾患を考えていく必要があるかと考えられましたが、緊急度から考えるとまずは膵炎の炎症を止めることが先決ということで、膵炎の治療をメインに行っていくこととなりました。

ここで、膵炎について少しご説明していきます。

 

そもそも膵炎とはどういった病気なのでしょう??

 

膵臓はリパーゼやトリプシン等という消化酵素を消化管内に分泌して、消化管内で活性化し、消化を助ける役割をしています。それが何らかの原因によって膵臓内で活性化してしまい、膵臓自体を溶かしていってしまう病気です。膵臓が酵素によって溶かされることで、強い炎症反応がそこで引き起こされます。この炎症反応が膵臓だけでなく、肝臓や腹膜にも波及してしまうこともあり、かなりの痛みを伴います。

しかし、膵炎にも2種類あり、慢性膵炎と急性膵炎があります。先ほどお話したのは急性膵炎のお話で、急性膵炎の場合、症状は急激に現れ、致命的になってしまうこともあります。一方、慢性膵炎は、長期間にわたって何となく調子が悪い感じがあったり、あるいは血液検査の数値だけが高い、という子もいます。慢性膵炎の場合は急激な悪化がなければ基本的には大きな問題になることは少なく、食事療法などの治療を行っていきます。

しかし、急性膵炎ではそんな悠長なことは言ってられません。

治療法としては、まず強い吐き気と強い痛みがあるため、それらを抑えるお薬を使用していきます。また、膵臓が虚血気味になっていたり、嘔吐下痢で脱水傾向になってしまうため、点滴も必要になってきます。最近であれば炎症を抑える、5日間連続で使うお薬も出ています。

人の方であれば、膵炎の場合は絶食が推奨されていますが、獣医療では吐かなくなったら低脂肪食を少しずつ食べさせて、膵臓に栄養を供給して回復を促す、という方法がとられています。ちなみに猫ちゃんでは低脂肪食でなくとも、通常の食事で問題がないです。

根気よく対症療法を行って、炎症は自分の力で治るのを待つしかない、というのが膵炎です。

 

では予防はどうなのか?

完全に予防することは出来ませんが、脂肪分の多い食事を避ける、暴食を避ける、高脂血症がないか定期健診を実施する、などが予防になってきます。

 

ここで一番大切なのが、膵炎はかなり危険な病気という点です。

膵炎の炎症が強ければ強いほど、体の中の様々な物質が働き、肺水腫や血栓症、敗血症などを引き起こし、致死的になってしまうことも少なくありません。こういったことを防ぐためにも、定期的な健康診断と食事には気を付けてあげましょう。

 

話は逸れましたが、ミニチュア・シュナウザーのマロンちゃんの場合、対症療法を続けていくと少し食べてくれるようになりました。そこで、すこし診察回数の間隔を空けるために、お家での皮下点滴を行っていただくこととなりました。2日ほどはお家にて皮下点滴を行っていただきましたが、次はおしっこが出なくなってしまったとのことでご連絡を頂きました。

超音波にて膀胱を確認すると、おしっこは溜まっていましたが、自分で出せていない様子でかなり苦しそうな様子がありましたので、導尿処置後、尿道カテーテルの設置を行いました。この原因としては、おそらくヘルニアの進行によるものが考えられましたが、飼い主様は病院に連れて行くよりはお家で苦しくないように、痛くないように過ごさせてあげたい、というご希望でしたので、ヘルニアが進行して生活の質が落ちてしまう可能性もお伝えしたうえで、安静、という手段を選びました。おしっこが出たあとは、すごく穏やかな顔をしていて、すやすや眠ってしまいました。

しかし、その次の日、ミニチュア・シュナウザーのマロンちゃんは眠るように息を引き取っていきました。

おそらく膵炎による敗血症や強い炎症によるものを考えていますが、最期まで鎮痛剤をしっかりと使用できたおかげで、マロンちゃんは苦しまずに最期を過ごすことが出来ました。

 

このように、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、お家でできる限り苦しみを取ってあげたい、積極的な治療は望んでいないが痛みは取ってほしい、という場合にもお家でできる処置をご相談させて頂きます。

動物病院に連れていけない、という場合にもお家にて処置ができるので、わんちゃん猫ちゃんを無理に移動させる必要がありません。そして処置が終われば、すぐにいつもの環境に変えることが出来ます。

こういったお悩みをお持ちの方は、いつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

 

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室、往診専門獣医師の江本宏平です。

クリスマスの夜、かなり冷え込みましたね。

本日は、東京中央区、東京千代田区で診察が立て込んでいました。

東京中央区にお住いの高齢猫の太郎くんは慢性腎臓病で、本日は毎月行っている血液検査と皮下点滴の調節、内服薬の調整でお伺いしました。猫ちゃんに多いこの病気ですが、最初は2日に1回、動物病院に通院して点滴をしてもらっていたとのことでした。動物病院に連れて行くたびに異常興奮しまい、失禁し、ヨダレを流してしまうとのことで困り切った挙句、当院のペット往診にたどり着けたとのことでした。今回、東京中央区にある動物病院からのご紹介でしたので、スムーズに治療に入ることができました。家での点滴は、猫の太郎くんにとってはほとんどストレスはなさそうで、逆に温かい点滴が背中に入ってくるのが気持ちいいのか、目を閉じてじっとしてくれているとのことでした。現在、お母さんとお姉さんで2日に1回の点滴を続けてもらっていて、慢性腎不全のコントロールをしてもらっています。

川の字の猫.jpg

(引用:https://withnews.jp/article/f0190621004qq000000000000000W00o10101qq000019370A)

 

往診専門動物病院で出会うペットは猫ちゃんが多く、その中でも高齢期に突入したペットが多いです。

高齢犬・高齢猫を多く診察していると、やはり出会う確率が多い病気の中には腫瘍が入ってきます。

 

今回は、東京中央区にお住いで、乳腺腫瘍を抱えている猫のコムちゃんのお話です。

皆様、乳腺腫瘍は聞いたことがある方が多いかと思います。イメージとしては乳がんではないでしょうか?

ただ、乳腺腫瘍にも良性の場合と悪性の場合があり、一概にすべてが悪性腫瘍、いわゆる乳がんとは言えません。

しかし、統計的には犬の場合には良性と悪性の割合は半々、猫ちゃんの場合には80~90%が悪性と言われていますので、猫ちゃんの乳腺にしこりを見つけた場合には注意が必要です。

今回ご紹介するのは、乳腺腫瘍になってしまった、東京中央区在住15歳のコムちゃんのお話です。

 

ペットのターミナルケア(往診/ターミナルケア/高齢猫/東京中央区)

コムちゃんは半年ほど前にかかりつけの動物病院の獣医師に乳腺のしこりを指摘されましたが、年齢的に手術はせずに経過を見ていたとのことでした。

しかし、ここ1週間ほどで急激に食べなくなってしまい、かかりつけの動物病院にて点滴をしてもらっていましたが、連れていくのもストレスがかかってかわいそうになってきたので、お家でやってあげられることがあるなら、とお電話を頂きました。

お家に入ると、コムちゃんは自分のベッドで丸まっていて、寝ている様子でした。かかりつけの動物病院での血液検査結果やレントゲン検査結果を見せて頂くと、腎数値の上昇や炎症所見、また、肺転移を疑う所見が認められました。

身体検査を行うと、激しい脱水と貧血が認められ、乳腺腫瘍の周りは熱感があり、周辺で炎症が起こっている様子でした。リンパ節の腫れは身体検査では腫瘍がある方のわきの下のリンパ節が腫れていました。また、ここ数日頭が下がっていると飼い主様がおっしゃっていましたが、たしかに頭部下垂があり、低カリウム血症を疑う所見でした。

カリウムというのは筋肉が動くときに必要になる物質なので、低カリウムになってしまうと、全身がだるくなったり、心臓の動きも悪くなってしまい、不整脈を起こしてしまうことがあります。

ということで、まずは全身状態を把握するために血液検査と、脱水がひどいので皮下点滴、腫瘍性の痛みをとるためのステロイド剤などのお薬を使用して治療を行っていきました。

猫のコムちゃんは、身体検査の間はもちろんのこと、採血、皮下点滴の間もすごくお利口で、全く動くことなく、処置をさせてくれました。採血は、老猫ならではですが、すごく血管が細くなっていて血流がゆっくりでしたが、しっかりと頑張ってくれました。

その後は、そそくさと自分のベッドへ。ゆっくりとくつろいでくれていました。これがペットにとっての往診メリットで、処置が始まる直前まで自分の安心できる場所にいて、処置が終わればまたすぐ自分の場所に戻ることができ、そうすることで、動物たちのストレスもすごく少なくて終わることが出来ます。

ここで、冒頭で少し触れた乳腺腫瘍のお話です。

まず、乳腺腫瘍は乳腺にできる腫瘍のことなのですが、早期に避妊手術を行ったかどうかで発生率が変わってきます。わんちゃんでは発情が来る前に行うのが最も発生率を減らすことが出来、1回目の発情が来てから行うとわずかに発生率は増えますが、初回発情前と大きな差はありません。ただし2回目の発情後以降の避妊手術では、グッと発生率が上がってしまうため、2回目の発情が来る前の避妊手術が望まれています。最近言われているのは、初回発情の前に避妊手術を行うと発生率は一番低いですが、一次性徴が始まる前なので、身体がしっかりと出来上がっていないため、避妊手術は初回発情と2回目の発情の間に行うのが良いと言われています。猫ちゃんの乳腺腫瘍でも同様で、初回発情の後に行うと一次性徴が終わった後になるので、最近では推奨され始めています。しかし、猫ちゃんの場合、発情中の鳴き声が問題行動になったりすることもあるため、初回発情が始まる前、生後半年ほどで行うことも多くあります。また、十分に成長した段階での手術が好まれる傾向にあるのは、成長途中で避妊去勢手術を行うことで、腺組織の発達が不十分になってしまい、将来的に内分泌疾患を引き起こす可能性があることも懸念されています。そのため、当院では、体重が安定してきた頃が避妊去勢手術のタイミングですとお伝えさせていただいています。

一概に早ければ早いほうがいいということはありませんので、避妊去勢のタイミングはかかりつけの獣医師にご相談してみてください。

 

ちなみに、わんちゃんの乳腺腫瘍では悪性と良性の割合はおよそ半々なのに対して、猫ちゃんでは8~9割が悪性と言われています。また、猫ちゃんの場合、腫瘍のサイズによって、中央生存率が変わりますが、基本的には広範囲での摘出を行わなければ再発率が高い腫瘍となっています。一方、わんちゃんの場合は、1個のみで小さければ、1つの乳腺のみ取っても片側乳腺切除を行っても基本的に再発率は変わらないと言われていますが、猫ちゃんの場合は片側乳腺切除、あるいは両側乳腺切除が一般的です。

乳腺腫瘍は転移もしやすい腫瘍で、リンパ節や肺に特に転移が起こりやすいです。なので、腫瘍を切除しても定期的に肺のレントゲンやリンパ節の触診など、定期検査が必要になってきます。定期的なモニタリングを行うことで、早期発見や早期治療にとりかかれます。

 

しかし、猫ちゃんの場合は乳腺のしこりに気づかないことも多く、発見が遅れてしまうことも珍しくありません。

そのため、発見したときにはだいぶ大きくなってしまっていて手遅れに、という場合もあります。あるいは、早期に発見したけれども手術はせずに余生を過ごさせてあげたいという場合もあります。

 

今回のコムちゃんがまさにそうでした。私たちもできるだけストレスなく、痛みなく余生を過ごしてほしいという思いで治療をさせて頂きました。

コムちゃんは血液検査の結果、激しい貧血と黄疸、カリウムの低下、強い炎症反応が認められました。貧血や炎症反応は腫瘍によるものと考えられました。また、低カリウムが認められたことから、やはり頭部下垂の原因は低カリウムであり、低カリウムを補正しなければ致命的になってしまうこともあるため、カリウムを多く含む食材をご飯に混ぜて少しずつ口に入れてもらいました。また、腫瘍性の痛みをとるためにステロイド剤を併用し、飼い主様にもコムちゃんにも負担が少なくなるように治療方針をご相談させて頂いた結果、お家で薬を混ぜた皮下点滴を行っていただくこととなりました。

治療して4日ほどはコムちゃんもすごく顔つきが良くなってきましたが、少しずつ尿量が減ってしまい、点滴の量を減らすことになりました。

その後立ち上がれなくなってしまい、2日後、ご家族様の横で永い眠りにつきました。

コムちゃんは最後まで、飼い主様の愛情を一心に受けて頑張ってくれていて、最期まで飼い主様と一緒にお家で過ごすことが出来て幸せだったと思います。また、飼い主様もお家でできるだけのことをしてあげられたということと、お別れの覚悟をする時間を作れた、ということで、しっかりとお別れをすることができました。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、お家で最期を過ごさせてあげたいがどうして良いか、何ができるのかわからない、といった場合や、とにかく痛みや吐き気だけを取ってあげたい、という場合に、どういったことができるのか等日常のケアの方法も含めてしっかりとご相談させて頂き、そのご家族様に合った方法をご提案させて頂きますので、お悩みの方は一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

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クリスマスイブとなる本日、いかがお過ごしでしょうか?

東京都内をペット往診車でぐるぐる回っていると、あちこちでイルミネーションが飾られているのを目にします。

東京港区にあるミッドタウンや、東京千代田区の東京駅エリアはとても幻想的な世界でした。

 

クリスマスといえば、チキン!

動物病院で最も多い症例は、クリスマスに骨つきチキンを食べちゃった、そして、お正月にお餅を飲み込んでしまった、の2点です!絶対にやめてくださいね!

 

12月は高齢犬・猫にとって、最も体調を崩しやすい時期です。理由は定かではありませんが、シニア期を迎えたワンちゃん・猫ちゃんが一気に状態が下がる傾向にありますので、些細な変化でも見逃さないで、まずはかかりつけの動物病院に連絡しましょう。

 

 

さて、今回は猫エイズについてお話させて頂こうと思います。

皆様、「猫エイズ」という病気は聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、どのような病気かはぼんやりとしている方も多いかと思います。

ということで、今回は実際に猫エイズに感染してしまった子をご紹介させて頂きます。

 

東京中央区在住、猫、10歳のクロちゃんのお話です。

 

目やにと結膜浮腫(高齢猫/外猫出身/東京中央区)

東京中央区は、最近よくペット往診をご依頼いただく地域です。

クロちゃんは鼻水がと目やにがひどくて、目が開いていない日もあったということで、ご連絡を頂きました。

IMG_3460.jpg

(参考:https://1013.jp/結膜炎-結膜浮腫/)

クロちゃんはずっと地域猫としてお外でいろいろな方にお世話をしてもらっていたそうですが、鼻水がひどくてかわいそう、ということでお家に迎えられたそうですが、お家では遊んだりすることは可能ですが、目を触ったり、キャリーに入れるというのは難しく、かなり暴れまわってしまうということで往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡を頂きました。かなりの人見知りで繊細な性格であるということから、逃げてしまうことが予想されましたので、いつもトイレを入れている3段ケージに入ったところで扉を閉めてもらい、獣医師と動物看護師が到着するまで待機して頂くようにお伝えしました。

お家に訪問すると、クロちゃんは隣の部屋のケージの端で目を真ん丸にしていたので、まずはそっとしておき、飼い主様にお話をお伺いしました。

詳しくお話をお伺いすると、鼻水や目やにが出ていたらしく、毎年冬になると食欲低下やくしゃみをしていたそうですが、ずっと元気に過ごしていたようです。お家に来てからもずっと黄色の鼻水が止まらず、目も開けにくくなってきていて、どんどんひどくなってきている感じがするということでした。

元々外にいた猫ちゃん、ということでウイルス性疾患を中心に考えながら、身体検査、猫エイズと猫白血病の検査、10歳と言うことで全身状態をみるために血液検査を実施する、ということで飼い主様にご同意頂き、クロちゃんのお部屋にお邪魔しました。

クロちゃんは最初すごく怖がって端で威嚇していましたが、バスタオルをそっとかけると諦めてくれて、無事にケージから出すことが出来ました。

その後、動物看護師による保定しっかり頑張ってくれて、無事に採血をすることができました。目は結膜炎がひどくて、結膜がブヨブヨとしていて目が開けにくそうで、目の周りにはたくさんの黄色の目やにが付着していました。また、鼻は、緑色の鼻水が出ており、かなり感染が疑われる様子でした。

この日の診察は、抗生剤の点眼と、抗生剤の内服薬をお渡しし、血液検査結果が出次第治療を考えるという方向で終了しました。

血液検査では猫エイズ陽性以外に異常値はなく、おそらく猫エイズによって免疫力が落ちた結果、目や鼻に感染が起こりやすくなってしまい、感染症が起こっていると考えられました。

ここで、猫エイズに関して、少しお話ししようと思います。

エイズというと、免疫が落ちる病気、というざっくりとしたイメージがある方が多いのではないでしょうか?

もちろん、猫エイズも最終的には免疫力が落ちてしまい、感染症にかかってしまうことも少なくありません。

しかし急にそういったことが起こるわけではなく、段階を踏んで進行したり、その子によっては進行しなかったりします。

そもそも猫エイズはどのように感染するのでしょう?

多くは、外猫さんやペットショップ、ブリーダーのもとで集団生活している間に、感染している猫によって咬まれてしまい、唾液を介して感染してしまうことが多いです。口腔内に口内炎などの症状がある場合にはより感染する率が高いと言われています。また、外猫の場合には喧嘩をすることもよくあるため、外猫は室内外の猫よりも感染率は高いという統計が出ています。

この病気は症状と感染経路に基づいて5つの病期に分かれています。

①急性期:発熱やリンパ節の腫大、白血球の減少、貧血、下痢などの症状が現れます。この期間は感染後約数週間~4か月ほど持続し、身体の中でウイルスと戦うための抗体が産生されます。一般的に抗体は8週間で産生されます。

②無症候キャリアー期:この時期には特に何も症状はありません。この期間は数か月~数年続き、ずっとこのステージの子も少なくありません。

③持続性リンパ節腫大期:全身のリンパ節が腫大しますが、この時期は臨床的に明確でない場合も多いです。

④エイズ関連症候群期:歯肉炎や口内炎、上部気道炎や消化器症状、皮膚病変など免疫異常に伴う症状が現れてきます。

⑤後天性免疫不全症候群期:感染症の日和見感染や貧血、白血球減少、脳炎、腫瘍など免疫不全に関連した症状が出てきます。

ただし、すべての猫ちゃんが①~⑤の経過をたどるとは限りません。

例えば、②から進行しない子もいれば、④で対症療法を続けつつ、できるだけストレスを与えないようにすれば⑤に進行しない猫ちゃんもいます。発病して⑤に行っていなければ、小さな症状が出るたびに正しい対症療法を行っていけば、かなり長く生き延びられると言われています。

この病気の厄介なところは、検査がタイミングによっては偽陰性になってしまうことがあるということです。

よくお家に来た時に、あるいは保護団体で検査をしています、という方もいらっしゃますが、この病気は感染してすぐは陰性で出ても、2ヶ月後には陽性になってしまうことがあるのです。その見逃しを防ぐために、検査はお家に来てすぐ、と、お家に来てから2ヶ月後、の2回行うことを往診専門動物病院わんにゃん保健室ではお勧めしています。もちろん動物病院に連れていけない子の場合は、私たちがご自宅に訪問する往診獣医療にて検査することも可能なので、お気軽にご相談下さい。

では、この病気の予防はどうすれば良いのでしょう??

ワクチンもあるのですが、効果については100%とは言われていません。一番有効な予防は、お家から出さないことです。感染ネコと接触しなければ、感染することはありません。

また、お家に来た時点ですでに感染していた場合にも、お外だとケンカしてしまったり、けがをしてしまうリスクも高く、感染猫は傷の治りがとても悪くなってしまいます。そのため、家の中で出来る限りストレスをかけないような生活をさせてあげましょう。

 

今回、クロちゃんは、抗生物質の投与によって、無事に結膜炎や鼻炎の症状が治まってきましたので、今後は免疫力を上げるラクトフェリンなどを続けていき、症状が出ればまた対処をする、という方向になりました。

 

猫ちゃんの場合、保護団体さんからの譲渡、あるいは地域猫を保護、といった方法で、お外の猫ちゃんをお家に迎えることも多いかと思います。

その場合、必ず行って頂きたいことが、お外に出さない、ウイルス検査、ノミダニの予防です。したいけれど触れないからできていない、何となく連れていけなさそう、などお悩みがあるかと思います。その場合には私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフが訪問して処置させて頂きますので、お気軽にご相談下さい。

 

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こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診獣医師 江本宏平です。

先日、夕方の報道番組News every.で往診専門動物病院について密着取材を受けました。

撮影にご協力くださりましたご家族様、本当にありがとうございました。

往診は動物病院の付属サービスではなく、ペットと飼い主様のニーズに対応できる往診専門動物病院でなければいけません。今回放送された症例の子たちは、みんな高齢の子たちでしたが、動物病院に通院できない事情は、ご家族様ごとで異なり、その形は全て異なっています。

しかし、共通して言えることは、最愛のペットに対して『何かしてあげられることはないか』という、優しい想いです。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京中央区、東京江東区、東京台東区に拠点を構え、東京23区を中心にその近隣地区まで、往診専門獣医師と動物看護師で訪問します。

諦める前に、まずはご連絡ください。

サクラちゃんとウメちゃん.jpg

(写真:ウメちゃん&サクラちゃん)

 

 

 

 

さて、今回は黄疸になってしまった猫ちゃんのお話です。

検査はしないで緩和ケア(食欲不振/黄疸/猫/東京千代田区)

ご紹介するのは東京千代田区在住のライトちゃん、17歳の女の子の猫ちゃんです。

猫のライトちゃんとの出会いは1か月ほど前で、その時は血尿が出ているとのことでお電話を頂きました。

初めてライトちゃんに会ったときは、すごく大人しくて良い子だな、という印象で、ちゃんと寄ってきてご挨拶をしてくれました。お話をお伺いすると血尿だけではなく、2~3年前に食欲が落ちて以来、2日に1回程度吐くようになってしまい、痩せてきてしまっているとのことでした。また、2~3年前から多飲多尿があり、他院にて腎臓の数値が高いことから腎機能不全と言われていましたが、東京千代田区にはあまり動物病院がないことと、やはり連れ出されることが猫ちゃんであることから、特に治療は行っていないとのことでした。そのため、家でできる在宅医療、今後のペット緩和ケアについても相談をしたいということで往診をご依頼され、訪問させていただきました。

その日は、血液検査はご希望されなかったため、まずは膀胱炎と仮診断をして、抗生剤で対症療法を行いました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、飼い主様とじっくりご相談させていただいた上で、選択肢をまずはご提案しています。検査が全てではありませんが、やはり検査をすることである程度病気を絞り込めることがあります。検査方法や内容について詳しく飼い主様とご相談した上で、診療方針を決めていきます。今回の場合は、検査なしでの対症療法で診察を進めさせていただきました。

次の日から血尿はなくなったとのことで、ライトちゃんの様子は落ち着いており、1週間ほどの内服で一旦治療は終了としました。その約1か月後、再び往診のお電話を頂きました。

急に食欲が無くなってしまい、1週間ぐらい何も食べていないとのことで、診察をご希望されました。ちなみに猫ちゃんでは、基本的には3日間の絶食は新たな病気を引き起こしてしまうため、緊急度は一気に上がります。

お家にお伺いすると、猫のライトちゃんは前回あった時よりもすごく元気がなくなっていて、苦しそうな顔をしていました。また、耳の内側や目、皮膚が黄色くなっており、黄疸が出ていることが確認されました。このことから、ご家族様に、検査を行ってからの治療をお話しましたが、検査をせずの緩和ケアをご希望されたため、皮下点滴と胃薬、抗生剤などの対症療法を行いました。その間に、ライトちゃんが排尿してくれたため、採尿し尿検査を行いました。その結果、やはり強い黄疸の反応が見られました。

では黄疸とはなぜ出るのでしょう???

黄疸には3種類あり、

①肝性黄疸

②溶血性黄疸

③肝後性黄疸

に分けられます。

①が一番思い浮かべられる黄疸かと思います。よく人でも肝臓が悪くなって黄疸が出た、というお話があるかと思いますが、まさにその黄疸です。

肝臓にダメージがあって、肝機能が落ちてしまうことで起こります。猫ちゃんで多いのは、体調が悪くて、食欲がなく食べられない日が数日間続いてしまった場合に、身体の代謝が変化してしまい、肝臓に脂肪をため込んでしまう、脂肪肝になってしまいます。その結果、肝機能が落ちてしまい、黄疸が出てしまうようになります。

②はいまいちピンとこない方も多いかと思いますが、赤血球の中にもビリルビンが含まれていますが、肝臓より手前で赤血球が壊されてしまったり、大量に壊れてしまったりすると、そこで大量のビリルビンが放出され、肝臓で処理しきれなくなってしまい、黄疸となってしまいます。

③は何となくもうお分かりかと思いますが、胆汁の通り道が何らかの原因でふさがってしまったりすることで黄疸が起こってしまいます。多いのは胆汁の通り道である胆管が炎症を起こしてしまう、胆管炎です。また、膵炎を併発していることもあります。

 

このように、黄疸には3種類の原因があるため、検査をしてみないとどの原因かは分かりませんが、猫のライトちゃんの場合は検査はご希望されず、往診による在宅医療で緩和ケアをご希望されましたので、続けて対症療法を行っていくこととしました。どの原因であっても、無治療であれば致命的になってしまうこともありますが、③であれば炎症が治まったり、胆汁が通るようになれば落ち着いてくれますので、その可能性を信じて治療を続けていきました。また、ご飯は全く食べたくない様子で、食べること自体がストレスになっている様子でしたので、強制給餌はせず過ごしたいように自由にしていてもらいました。

 

すると、ライトちゃんの生命力がとっても強かったおかげで、なんと!!治療を始めてから2週間ほどで自分でササミを食べてくれるようになりました。その間自分でお水は飲み、ウロウロはしているものの、ご飯には口を付けず、という生活で、お薬だけ飼い主様から投薬して頂く形でした。点滴はライトちゃんも慣れてきてくれていて、あまり嫌がることなく実施することができていました。通常は2~3分で終わるのですが、皮下点滴を行う時はある程度保定したり、逃げていってしまう子はがっちり保定することもあるのですが、ライトちゃんの場合はお家で行っている、という点もあるかと思いますが、すごく受け入れてくれていて、ふわっと持って、撫でているだけで終わることが出来ます。

ササミを食べ始めたのをきっかけにどんどん食欲も上がってきて黄疸もなくなり、現在はドライフードもおねだりするぐらい食べてくれています。

 

今回の猫ちゃんのように、黄疸が出ていて急に食べなくなってしまった場合も、様々な原因があり、必ずしもそのままずっと食べられないというわけではないです。また、病院に連れていけないからと治療を諦められているご家族様、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、その子の性格に合った治療をご提案させて頂き、処置が終わればすぐにいつもの場所に戻ってもらいます。

猫ちゃんの性格上、病院に連れていけず治療法を悩まれている方、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談下さい。

 

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往診専門動物病院の往診専門獣医師 江本宏平です。

最近話題の往診獣医療ですが、その認知度も普及率はまだまだ低いです。そのため、もう少し早くお電話いただいていれば、というケースが少なくないのが事実です。

動物病院への通院でお困りの飼い主様は、まずはかかりつけの動物病院にお問い合わせいただき、往診できないのであれば、諦める前に、まずは往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

さて、今回は歯周病の猫ちゃんについてのお話です。

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猫の歯周病というと、最近人でも注目されていて、歯ブラシのCMなどでもよく目にする方も多いのではないでしょうか?

犬猫でも、最近歯周病が注目されていて、歯石除去や歯ブラシをおすすめすることも多くなってきました。特にワンちゃんでは、高齢になって歯石がついて、歯周病が悪化していくことが多いのです。一方、猫ちゃんでももちろん高齢で歯石によって歯周病が起こることもあるのですが、今回お話するのは若齢の猫ちゃんで起こる、若年性歯周病です。

 

ご紹介するのは、千代田区在住、4歳の雄猫、ぎんちゃんのお話です。

下顎の腫れ(猫/東京千代田区)

1週間前から下顎が腫れているとのことで、他の動物病院にて様子を見るように言われたそうですが、良くならず、どんどん腫れがひどくなってきてしまったそうです。しかし、ぎんちゃんは動物病院から帰った後は2、3日落ち込んでしまうぐらい動物病院が苦手なため、往診による訪問獣医療をご希望されました。

お家に訪問すると、猫のぎんちゃんはトイレの奥に隠れてしまいましたが、同居猫ちゃんが人懐っこく挨拶をしてくれました。やはりぎんちゃんは繊細でシャイな猫ちゃんのようです。

 

詳しくお話をお伺いすると、その日の朝もかなり下顎が腫れていて、食べにくそうな感じがあり、食欲も落ちてきているとのことでした。また、千代田区にあるかかりつけの動物病院にて口内炎があると言われており、それが原因で食べにくそうな感じになってしまっているのではないかということで、実際ぎんちゃんの口の中を見てみることにしました。

ぎんちゃんはその間も猫ちゃん用のトイレに隠れており、お父さんに出してきてもらいました。出てきてもらった後も必死に段ボールに隠れようとしていたので、まずはバスタオルで隠れてもらい、お顔を出して口の中を見てみたところ、激しい歯周病が観察され、歯肉もかなり後退していました。また、下顎もかなり腫れていて、おそらく膿がたまっているのだろうと考えられました。

口の様子からおそらく歯周病の膿が下顎に溜まって腫れてしまっていると考えられましたが、4歳というまだ若い子での重度の歯周病は多くはありません。それではぎんちゃんはなぜこんなにひどくなってしまったのでしょうか・・・。

 

わんちゃんでは若齢での歯周病はほとんどありませんが、猫ちゃんでは若齢性歯周病というものがあります。

若齢性歯周病とは、過形成性歯肉炎と若齢性歯周炎に分けられます。過形成性歯肉炎は奥歯に起こりやすく、歯肉が過形成することで、過形成した歯肉と歯の間に歯垢が溜まりやすく歯周病を引き起こしてしまいます。一方、若齢性歯周病とは、全部の歯肉に起こりやすく、歯肉が真っ赤になってしまうもので、そのまま放っておくと若いうちから歯垢がつきやすく、歯石がつきやすくなってしまいます。その結果、若齢で重度の歯周病になってしまい、歯や顎の骨を溶かしてしまったり、歯周病の細菌が全身の臓器に影響を及ぼすこともあります。

それを防ぐためにも、若齢期に歯肉が赤いことや歯肉が腫れていることを指摘された場合には、早めにご相談下さい。ホームケアなどもご相談させて頂きます。

ただし、若齢性歯周炎の場合の多くは痛みを伴っているため、消炎鎮痛剤や抗生物質などを使用することもあります。また、歯肉過形成の場合であれば、過形成の部分を切り取ってしまうと、通常通り生活が出来るので、気になる場合は一度ご相談下さい。

また、ワンちゃんでもそうですが、猫ちゃんでも若いうちからの歯磨きはとくに重要となってきます。小さいころから少しずつ慣れさせることで、歯磨きへの抵抗感が減り、また、おいしい歯磨きペーストなどを使用することで「歯磨き=おいしいこと」という認識をしてもらうことができます。もちろん最初から歯磨きが出来る子はいないので、最初は歯茎を触る、歯茎に歯磨きペーストを塗る、といったことから始めましょう。そもそも口を触ること自体嫌いな子は、口を触る練習から。そして、一つ出来たら盛大にほめておいしいおやつをあげましょう!!!これが重要で、歯磨きしているのにおやつってどういうこと?と思われるかもしれませんが、まずは「歯磨き=おいしいものをもらえる」というインプットをさせることが重要です。

歯茎に歯ブラシがあてられるようになったら、次はいよいよ歯に歯ブラシを当てて少しこすります。それで嫌がらなければおやつです!!これを根気よく少しずつ続けることで、徐々に歯磨きが出来る子になってくれるでしょう。

ただ、嫌がっているところに無理やりやってしまうと、嫌な思い出になってしまうので、決して無理は禁物です。

わんちゃんはこのようなやり方でできるようになるかと思いますが、猫ちゃんは簡単にはいきません。猫ちゃんの場合は、上のやり方でもできない子もいて、その場合はガーゼでも歯に充てるだけでだいぶ変わってきます。

もう一つ重要なことは歯周ポケットを磨くことですが、これは上級者の方向けです。しかし、ここに菌が入り込んでしまい、歯周病の原因となってしまうため、歯周ポケットの歯磨きはとても重要です。

 

余談が長くなってしまいましたが、ぎんちゃんは若齢性歯周炎から重度の歯周病になってしまったと考えられましたので、歯科専門の動物病院をご紹介させて頂き、歯科処置をこれから行っていく予定です。

 

歯は、食べ物をかむためには必要ですが、それよりも痛みで食べられないことの方が問題です。歯のせいで痛みがある場合は抜歯をしてしまった方がその子のためにはなるでしょう。

しかし、歯の状態を診るというのはなかなかお家では難しいかと思いますので、最近口臭が気になる、一度歯も見てほしいというご相談がありましたら、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

 

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こんにちは!往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本です!

東京千代田区では、皇居乾通りが一般開放され、紅葉を楽しめる時期がやってきましたね!

12月は何かと忙しない時期であり、人もペットもなぜか体調を崩しやすい時期です。

どうぞ体調には十分に気をつけてください。

 

最近寒くなってきて、人でも風邪が流行る季節になってきましたが、鼻がぐずぐずしている猫ちゃんも注意が必要です。

皆様聞かれたことがあるかもしれませんが、その鼻のぐずぐずやズビズビは、もしかすると猫風邪かもしれません。猫風邪であれば、鼻のぐずぐずだけでなく、くしゃみ、鼻水、結膜炎、目やになど他の症状を伴うこともよくあります。ただ、鼻がぐずぐずするのは、猫風邪だけではありません。お家の猫ちゃんをよく見てあげて、他の症状が併発しているかどうかみてあげましょう。

今回は、猫風邪ではなく、別の原因で鼻がぐずぐずしてしまった猫ちゃんのお話です。

大東先生と須之内さん.jpg

 

ご紹介するのは東京都千代田区在住のあいちゃん、15歳の雌、高齢猫ちゃんです。

 

高齢猫/東京千代田区/食欲がない/鼻がズビズビする

高齢猫のあいちゃんに初めて会ったのはちょうど1年ほど前でした。くしゃみと鼻水が出ているということでお電話で往診のご予約を頂き、ご自宅まで獣医師と動物看護師がご訪問させて頂きました。あいちゃんはすごく神経質なタイプの猫ちゃんで、私たちがお部屋に入るだけでも威嚇してシャーシャー鳴いていました。活動性も食欲もあり、くしゃみと鼻水が出るだけとのことでしたので、猫風邪と判断し、抗生剤と抗炎症剤を注射してその日の診察は終了となりました。あいちゃんはとても神経質な性格のため、動物看護師による保定でも、興奮によって開口呼吸になってしまうといったことがあったため、その日の処置は出来るだけ時間をかけないように行っていきました。

その後症状は治まって元気に過ごしてくれていましたが、2019年8月に、鼻が詰まっていて食欲が落ちているとのことで再びお電話を頂き、ご訪問させて頂きました。今回も猫のあいちゃんは私たちを見るなり戦闘態勢に入っており、できるだけストレスがかからないように、あいちゃんがいる部屋とは別のお部屋に移動し、詳しくお話をお伺いしました。今回は鼻詰りではありますが、鼻水が出たり、くしゃみはしていないとのことでした。

以前、猫風邪の疑いがあったということもあるので、猫風邪を疑い、今回も抗生物質を注射し、まずは様子をみることとなりました。食欲に関しては、おそらく鼻詰りによる嗅覚の低下から来ていると考えられましたので、風邪の症状が改善すれば良化すると考えられました。

しかし、数日たっても猫のあいちゃんの鼻は良くならず、ぐずついたままで、食欲不振も改善が見られず、もう一度訪問し、往診をさせて頂きました。

食欲はないものの、今回も高齢猫のあいちゃんは怒っていたことから、いつものあいちゃんだと感じ安心しました。

 

身体検査を行ったところ、やはり鼻から音がするものの、目やにや結膜炎などの症状はなく、もしかすると猫風邪ではなく、もしかしたら次に考えなければいけない病気である、鼻の奥の腫瘍の可能性が浮上しました。鼻の奥の腫瘍はレントゲンやCTなどの画像検査とともに、病理検査を必要とし、さらに初期の段階では、病理検査でも診断が困難なこともあります。しかし、猫風邪ではない場合、より症状を緩和できる治療をご提案させて頂くためにも、飼い主様にご説明し、二次診療施設での精査をお話したところ、ご同意頂けたため、二次診療施設へ行って頂くこととなりました。ただ、高齢猫のあいちゃんはとても繊細で神経質なため、ご家族様が無理に抱っこすると怒ってしまい双方にとって危険なため、おそらく飼い主様ではキャリーに入れることも困難と判断し、緩和ケアの一環とし往診専門動物病院わんにゃん保健室の動物看護師が診療の当日の朝にお家にお伺いし、あいちゃんをキャリーに入れるという流れをとりました。

 

このように、怒ってしまい、キャリーに入れることが出来ないけれど、二次診療施設での精査が必要と判断した場合は、往診獣医療スタッフにてキャリーに入れさせていただくことも可能です。

猫のあいちゃんは当日、往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフによってキャリーに入れ、二次診療施設で検査を頑張ってもらいました。その結果、鼻腔内リンパ腫という確定診断が出て、しっかりと診断が出たことは良かったものの、腫瘍という厳しい結果が現実となってしまい、飼い主様もすぐには受け入れがたいものでした。

ここで、猫のリンパ腫について少しご説明させて頂きます。

 

猫のリンパ腫

そもそもリンパ腫とは、身体の中のリンパ球という白血球の一種が腫瘍化してしまったもので、白血病と似ていますが異なります。白血病は、血液のガンで、骨髄が起源ですが、リンパ腫はリンパ球が分布しているところ、つまり身体の様々なところで発生します。例えば、消化管、縦郭(胸の中)、脾臓、腎臓、鼻腔内、皮膚などなど・・・。その中でも、猫ちゃんに多いのは消化管型が圧倒的ですが、次いで鼻腔内、縦郭型と続きます。

診断するには主に画像検査や細胞診、場合によっては組織生検が必要となってきます。

治療法は、積極的にいくのであれば、抗がん剤がとても効きやすいタイプの腫瘍なので、抗がん剤治療が第一選択となってきます。ただ、抗がん剤までは・・・、という方や、そもそも抗がん剤を行う体力がない子たちにはステロイドも効きやすい腫瘍なので、ステロイド投与を行います。しかし、ステロイド剤だけではやはり限界があり、リンパ腫の種類にもよりますが、早ければ1か月程度で耐性が出来てしまうため、その後は効きが徐々に落ちてきてしまいます。

抗がん剤というと、人間の抗がん剤をイメージされる方が多いかと思います。実際、ヒト用の抗がん剤を動物でも使用しますが、人間ほどの激しい副作用が出ることもありますが、激しい副作用は人に比べると少なくはあります。なぜなら、例えば白血病であれば、人医療では一度白血球をほとんどゼロにしてしまい、滅菌室に入って、骨髄移植等の治療を行っていきますが、動物では、骨髄移植を行うことはなく、また滅菌室での生活も現実的ではないため、白血球をゼロにするほど強く抗がん剤を使用することもないためです。もちろん、個体差があるので、嘔吐や下痢、その他の副作用がでることもありますが、程度の差もかなりあり、副作用の出方によっては、抗がん剤を休薬することもあります。

 

 

こういったことを踏まえて、今後の治療法を高齢猫であることを踏まえて、東京千代田区にお住いのあいちゃんのご家族様と相談した結果、治ることはないですが、ステロイド剤を投与して、緩和治療を行っていくということになりました。

あいちゃんはステロイドをご飯に混ぜてしまうとご飯を食べなくなってしまい、また、ご家族様ではお薬を口に入れようとするとかまれてしまうため、毎日ステロイドの注射をするために往診をさせて頂きました。

最初はステロイドが効いて食欲も出てきて鼻のぐずぐずもなくなってきましたが、2か月ほど経った頃には、効きが悪くなってきており、食欲も活動性も落ちてきました。

その後も食欲増進剤などで少し食べるようにはなってくれましたが、一時的なもので、その後1か月ほどでだんだん撫でさせてくれるほどに弱ってしまい、最期のご挨拶だったかのように、虹の橋を渡ってしまいました。

 

今回の高齢猫であるあいちゃんのように、ただの鼻づまりではなく、高齢であればそれが腫瘍によるものの可能性も十分にあります。

抗生剤を使用しても全く良くならない、という場合や鼻血が出る、といった場合には一度そのような腫瘍の可能性も考えなければなりません。

しかし、あいちゃんのように、精査に連れていきたいけれど連れていけない、治療を続けたいけど薬を飲めない、などお悩みの方は、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談下さい。一緒に続けていける方法を考えていきましょう。

 

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室 院長の江本宏平です。当院は、東京中央区、東京台東区、東京江東区に拠点を構え、東京の東側をメインに東京23区と近隣地区まで訪問し、往診獣医療をご自宅にて提供しています。

ペット(犬、猫)の性格上、または、酸素室管理や病末期でもう家の中から動かせないなど、動物病院に通院させることが難しい場合には、ペットへの医療提供を諦めるのではなく、往診専門動物病院までご連絡ください。

 

今回は、先日投稿したコラムのご紹介です。

読売新聞の夕刊にあるペットらいふ特集の「教えて!」のコーナーにて、11月11日、18日、25日と、連週でペットの終活についてのコラムを書かせていただきました。

 

近年、医療やペットフードの向上によりペットの平均寿命が延びてきました。

しかし、寿命を延ばした先の未来を我々はまだ見据えられていないのが現状です。

 

例えば、寿命を延ばした先に待つ介護、高齢期特有の病気などです。

これらについての社会認知度は低く、それによって高齢期を迎えたペットとの生活に苦しんでいる飼い主は多くいます。

若かった頃とは違い、歳を重ねるに連れ徐々にできないことが増えてきます。

元気に走り回っていたペットも介護が必要になってきます。

 

介護が必要となったペットとの生活は、決して楽ではありません。現在、ペットの介護サービスは少しずつ普及されてきています。そして、医療においてはどこまでの検査・治療を求めるのかという決断を迫られます。

もう負担を掛けさせたくないという気持ちはあっても、しっかりと自分の意見を主張できる飼い主は多くないです。そして、必ず訪れるのが最愛のペットとの別れです。

 

様々な場面で求められる「選択」を誤ってしまったことで、ペットと過ごしてきた楽しかった時間が、最終的に辛かった思い出になってしまったということも珍しくありません。

 

ペットを迎えることを決めたその時から、どこでどんな風に最後の時間を過ごさせてあげたいのか、どこまでの医療を提供してあげたいのかなど、このコラムを通じ、その子の生涯を通した話し合いをご家族様の中でしていただける一つのきっかけになれれば幸いです。

 

当院が往診専門動物病院であるという側面からの切り口ではございますが、ペットを飼われている方、これからペットを飼おうとされている方は、是非ご一読ください。

 

1. 「理想の最期」を考えよう(2019年11月11日夕刊)

読売新聞コラム①.jpg

 犬や猫も人と同じように年を取ります。ペットに病気が見つかり、治療しても回復の見込みが薄い、または、入院中麻酔をかけている際に旅立ってしまうかもしれないと告げられた時、飼い主は今後の診療プランに対する決断を迫られます。

 ペットの医療は日々進歩しています。すでに、人と大差ないと言っても過言ではないかもしれません。自身の細胞を使った再生医療や抗がん剤治療をすることもできます。

 しかし、高齢期のペットにとって、麻酔をかけた検査や手術などの治療は負担が少ないとは言えません。最先端の医療を目指すことだけが正しいとも限りません。集中的な治療はしないで、自宅で余生を過ごさせるという選択肢もあります。

 だからこそ、病気の宣告をされた時、飼い主にまずしてもらいたいことは「どこまでの医療を望むか」、そして「最期の時間をどう過ごさせてあげたいか」について話し合うことです。

 一番近くでペットのことを思い、一緒に過ごしてきた飼い主だからこそ、積極的な医療ではなく、ゆっくり余生を過ごさせることを選択できるのです。

 飼い主だけで決められなければ、かかりつけの動物病院スタッフを含めて相談し、ペットにとって最良の選択をしてあげましょう。

 

2. ストレス少ない治療を(2019年11月18日夕刊)

読売新聞コラム②.jpg

 高齢のペットは積極的に入院治療をしても、回復を見込めないことがあります。病気の進行を遅らせたり、症状を抑えたりすることはできるかもしれませんが、体調が安定するまでに時間がかかり、飼い主の心が折れてしまうことがあります。

 若くて元気だった頃の印象が強いことで、老化のために「できないこと」が増えていく姿から目を背けがちになってしまうのです。ここで重要なことは、「ペットの今」を受け入れることです。

 ペットの看病に動物病院への通院が重なると、ペットと飼い主の負担がどんどん増していきます。飼い主の負担を少しでも減らすためには、ペットの状態を把握し、現在の治療は通院しなくてもできることかどうかを知ることです。

 例えば、皮下注射は自宅でもできます。頻繁に行う必要があるのであれば、できるようにしておきましょう。針を刺す人と、ペットを動かさないようにする人がいれば、暴れてしまうペットでない限り、できるものです。1人でやることも珍しくありません。このように対処方法を学べば、通院回数を減らせるかもしれません。

 ペットの今の状態を受け入れ、飼い主にとってもペットにとっても、ストレスが少ない治療プランにしましょう。

 

3. 負担をかけず 最期は家で(2019年11月25日夕刊)

読売新聞コラム③.jpg

 ペットに対して頑張って治療を続けていても、病気によっては徐々に衰弱してしまいます。病気の症状が明らかになってきた段階から、緩和ケアが始まることもあります。

 緩和ケアは、痛みや吐き気などの苦痛を薬を飲ませることで軽減したり、食事を介助したりしてその子らしい余生を過ごさせてあげるための対症療法です。QOL(生活の質)の向上が目的です。負担をかけずに過ごさせたいなら、通院より在宅での往診。事前に対応できる病院を調べておきましょう。

 食事が出来ないほど呼吸が苦しそうなら、酸素室を使ってください。ビニールシートで覆ったケージに酸素を送り込んで酸素濃度を高めるものです。専門業者が貸し出しています。

 衰弱が進んで治療にほとんど反応しなくなり、生命維持が難しくなった段階でターミナルケア(終末医療)に入ります。この段階になると、痛みや吐き気を抑える薬を飲めないので、投薬は皮下点滴になります。在宅で行い、飼い主と一緒に最期を迎えることでペットのQOD(死の質)を高められます。飼い主も全力で支えることで一つの達成感が得られます。

 ペットも大切な家族です。悔いのない最期を迎えるために最良の選択を考えてください。

 

ご一読いただき、ありがとうございました!

 

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こんにちわ!

 東京中央区晴海と東京江東区牡丹に拠点を構えて以来、東京中央区、東京江東区、東京千代田区、東京墨田区からのご依頼が多くなってきました。通院できないで困っているペットがたくさんいることを反映しての結果なのかなと感じています。また、連絡が致命ラインギリギリなことが多いです。猫を飼っているご家族様、また通院できないで困っているご家族様が周囲にいましたら、往診専門動物病院があることを知らせてあげてください。

知らなかったため医療提供が遅れてしまい、致命的な結果になってしまったという悲しいことが少しでも減ることを心から願っています。

 

さて、今回は朝から突然食欲が無くなってしまい、呼んでもトイレから出てこなくなってしまった猫ちゃんのお話です。

サクラちゃんとウメちゃん.jpg

 

高齢猫の膀胱炎(東京千代田区/高齢猫/シニア猫/頻尿)

猫ちゃんは、東京千代田区在住のみーちゃん、13歳の男の子です。年齢的には、いわゆるシニア猫でした。

いつものように、往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診車で東京都23区内を往診していると、朝から突然食欲が無くなってしまい、名前を呼んでもトイレから出てこない、とのことでお電話を頂きました。お話をお伺いすると、過去に同様にトイレで寝ていたことがあり、その際は結石による尿路閉塞で手術をしたとのことで、その日はまだ排尿が確認できていないとのことでしたので、今回もその可能性も考慮して、緊急でお伺いさせて頂きました。

このように、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、緊急のお電話で診察をご希望される場合もよくあり、獣医師が緊急性を判断して、緊急と判断した場合にはスケジュール調整後、当日予約にてご訪問させて頂きます。

ということで、今回、高齢猫のみーちゃんもご訪問させて頂き、詳しくお話をお伺いしました。

お家に入ると、みーちゃんはリビングの隅で寝ていて、しっぽであいさつしてくれました。

前日の夜まではいつも通り過ごしていたとのことでしたが、その日の朝から元気食欲がなくなってしまい、トイレに閉じこもってしまっているとのことでした。排尿は確認できていないとのことでしたが、私たちがお伺いした際にトイレに入って、出ていったあと確認するとおしっこをしていたので、ひとまず、尿路閉塞にはなっていないことが確認できて一安心しました。

 

ではそもそもなぜ尿路閉塞はそこまで緊急疾患なのでしょうか?

尿路閉塞というのは、膀胱から尿道口までの間の尿路で閉塞が起こってしまい、おしっこが膀胱から出せない状態のことを言います。こうなってしまうと、本来おしっことして体外に出ていくはずの老廃物が体内に残ってしまい、腎臓に負担をかけ、急性腎不全を引き起こします。急性腎不全は致命的になってしまったり、慢性腎不全に移行してしまうことも多々あるため、緊急の治療が必要になってきます。そのため、急性腎不全にならないように、早期に閉塞を解除しなければなりません。また、急性腎不全時にもう一つ必ず気を付けなければならないのが、高カリウム血症です。高カリウム血症になってしまうと、心筋の動きに影響が出て、不整脈を引き起こします。不整脈も高カリウム血症をコントロールできなければ致死的になってしまうことがあるので、必ず気を付けなければなりません。

このように、尿路閉塞によっておこる疾患が致命的になるため、尿路閉塞は緊急疾患となっています。ご家族の皆様、これから寒くなってくると、尿路閉塞になってしまったり、膀胱炎になってしまう猫ちゃんが増えてきますので、お家の猫ちゃん(犬も同様です)のおしっこが出ているかは必ずチェックしてあげて下さい。

 

猫のみーちゃんの場合は、排尿が確認できたので、ひとまず尿路閉塞が起こっていないことはわかりました。猫ちゃんがトイレから出てこない原因として考えられるのは、

・体調が悪い(じっとして隠れていたい)

・頻尿(尿意がずっとある)

というようなことが考えられます。

体調が悪い場合には、何が原因か突き止めて治療方針を立てる必要があります。そのためには、まず全身状態をチェックするために身体検査と血液検査を行い、疑わしい疾患を考えていきます。一方、頻尿の場合、原因として最も多いのは膀胱炎です。この場合は、腹部超音波検査にて膀胱の状態を確認し、膀胱炎の可能性があるかどうかを見ていきます。

東京千代田区在住のみーちゃんの場合、身体検査では明らかな異常が認められなかったので、血液検査と膀胱の超音波検査をご提案させて頂きました。

みーちゃんはすごく協力的な猫ちゃんでしたので、飼い主様にもご同意いただき、検査を行うこととなりました。

検査中は、みーちゃんもすごくお利口さんで、ほとんど動くことなく、検査を行うことが出来ました。その結果明らかな膀胱炎所見はありませんでした。

しかし、血液検査では、腎臓の数値がかなり上昇しており、おそらくそれによって体調が悪くなってしまっていると考えられました。

腎臓の数値が上昇すると、気分が悪くなったり、元気がなくなってしまったり、かなりの高値だとけいれんが認められることもあります。

そこで、みーちゃんには皮下点滴と胃薬や吐き気止めを注射し、その日は治療を終了としました。

その日は治療のみで、みーちゃんはすごく元気になってくれましたが、数値を考えると数日間の点滴は必要と考えられましたので、ご家族様とご相談し、数日間のみ皮下点滴を行いまいした。

 

今回のみーちゃんのように、何度も尿路閉塞を繰り返している場合、腎臓への負担は避けることが出来ず、そのため、定期的な血液検査を行い、腎臓に関してはモニタリングすることをおすすめしています。しかし、猫ちゃんの性格によって、検査がかなり負担になってしまう場合ももちろん多々あります。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、在宅で処置・採血をさせて頂きますので、猫ちゃんにはぎりぎりまで落ち着く場所で隠れていてもらい、処置が終わればすぐに落ち着く場所に帰ってもらうことが出来ます。そのため、ストレスも最小限に抑えることができ、負担も少ないかと思います。

腎臓も心配だけど、猫ちゃんのストレスも心配だ、という方は一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。できるだけペット(犬・猫)にもストレスが少なく済む方法をご相談させて頂きます!

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師 江本宏平です。

私たち往診専門獣医療チームは、動物病院に通院できないペット(犬、猫)へ獣医療を届ける往診獣医療に特化しています。ご自宅まで獣医師と動物看護師が一緒に訪問することで、家にいながら安心して獣医療を提供できます。動物病院への通院が難しい場合には、受診することを諦めず、まずはご相談ください。

訪問診療(往診)範囲は東京23区を中心に、近隣地区までお伺いしています。

現在は、東京台東区に本拠点を持ち、東京中央区と東京江東区に2拠点、そして東京中央区日本橋には往診オフィスを設け、往診獣医療を提供できる万全の環境を整えています。

往診をご希望の場合には、まずはご連絡をいただき、往診日程を決めていきます。当日での往診も時間調整が取れれば可能なこともありますので、ご連絡ください。

 

年末年始に向けて

もう2019年も終わりますね。来月は師走です。この時期は、なぜか高齢犬、高齢猫が体調を崩しやすいです。高齢期(シニア期)の犬猫や慢性疾患を抱えているペット(犬・猫)と暮らしているご家族様はなんとなく気づいていると思いますが、年の瀬である12月、そして年末年始はなぜか体調を壊しやすい時期です。

高齢ペット(犬・猫)と暮らしているご家族様からの、ご飯を食べなくなった、立ち上がれない、ふらつく、嘔吐が止まらない、下痢が止まらないなど、新規のお問い合わせが急増しています。当院で緩和ケア中の犬猫も同じく、この時期はなぜか体調が下がってきます。

高齢期(シニア期)では、若かった頃とは対照的に、病気に対して攻める姿勢を取るのではなく、受け入れる姿勢を希望されるご家族様がほとんどです。

家の中で余生を過ごさせ、家族の腕の中で看取ってあげたいと願うご家族様の力になれるよう、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医療スタッフは常に誠心誠意サポートさせていただきます。

 

ここからは、年末年始に関する動物病院の診療スケジュールに関する注意報です!

12月30日から多くの動物病院がお休みに入ります。もしかかりつけの動物病院がお休みで、担当の獣医師に電話が繋がらない場合に、どうしていいかわからなくなってしまうご家族様が多くいます。そうならないように、今日からでも遅くないので以下の情報を整理しておきましょう。

 

1. 近所にどんな動物病院があるか

まずは、緊急事態に備えてすぐに駆け込める動物病院を知っておきましょう。

今通っているかかりつけの動物病院に休診日はありますか?もしあるならば、もしその日にペットが体調不良になってしまった場合、どうしますか?

まずは、近所にどんな動物病院があり、何時までやっているのか、休診日はいつなのかをリストとして保持しておきましょう。かかりつけがお休みであった場合に、セカンドドクターの存在があるか無いかは、運命の分かれ道です。

 

2. 夜間緊急も対応できる動物病院は決まっているか

なぜか体調変化が多いのは夜間です。往診専門動物病院である当院ですら、特に21時以降の電話は多く、23時〜25時は電話がよく鳴っています。愛犬・愛猫が体調不良を訴えてきた時は、家からもっとも近い夜間緊急を対応できる動物病院はどこにあるのかを知っておかなければ、最悪朝までかかりつけの動物病院が開院するのを待ってしまい、致命的な結果になってしまったということは少なくありません。

また、夜間緊急では、初動の早さが本当に重要になります。まずは、どんな症状がいつから発症して、今どうなっているのか、初めての症状か繰り返している症状なのか、元気・食欲・排便・排尿の状態はどうなのか、などをまとめておき、時系列にして説明できると、獣医師からしても話を整理しやすいです。そして、今までの既往歴や検査結果、服用したことがある内服薬の種類、もし可能であれば打ったことがある注射薬の種類までをまとめておくと、診察がよりスムーズになりますので尚いいです。

愛犬・愛猫の命を守れるのは、誰でもなく飼い主様です。責任がある立場であることを、今一度肝に銘じて行きましょう!

 

3. 年末年始はどうするのか

ここは重要なポイントです。年末年始は多くの動物病院が休診であり、12月30日〜1月2日まで電話が繋がらない場合が多々あります。そのため、仕方がないから年始まで待ってしまうというのはやめましょう。年末年始の動物病院診療スケジュールは、すでにホームページ上で公開しているはずですので、近隣の動物病院の年末年始診療スケジュールを確認しておきましょう。

 

4. どうしても通院できない場合には

当院までご連絡ください。多くの方が上記の点を網羅していたとしても、やはり通院できなかったから諦めたという現状を打開するために、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、年末年始も特別診療としてフルオープンしております。

もし、かかりつけの動物病院が年末年始をお休みとしている場合には、事前に連絡するかもしれない旨を、万が一の時の初動を早めるためにも、問い合わせフォームからご連絡ください。

 

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