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2020年7月アーカイブ

皆さんは、往診専門動物病院で診察を受けたことはありますか?

往診専門動物病院は、その名の通り、ご自宅での診察に特化した動物病院です。

動物病院に行くことが苦手なわんちゃんや猫ちゃん、そして体力的にもう動物病院への通院でストレスを与えたくないという状況にあるペットに対して、家にいながら獣医療を提供してあげることができます。

また、動物病院ごとで特色はありますが、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、高齢になった犬猫に対する緩和ケアやターミナルケアに特化した診療を行なっています。

もちろん、ワクチンなどの予防接種やフィラリア予防などのも行うこともできます。また、定期検診としての血液検査も行なっています

 

これから犬猫を迎える方、すでに犬猫と暮らしている方は往診専門動物病院があることを知っておくといいかなと思います。

最初のうちは家の近くにある動物病院がかかりつけになることかと思いますが、飼い主様の不調など、何らかの原因で動物病院まで通院させられないという場合に備えて、家まで訪問してくれる往診専門動物病院を探しておきましょう。

 

今回は、どうしても動物病院が苦手でキャリーを見るとよだれを流してしまう猫ちゃんが、急な食欲不振と嘔吐、下痢を示し、検査結果から膵炎だった症例についてお話していこうと思います。

 

猫の膵炎.jpg

 

膵炎はわんちゃんの急性膵炎が人の膵炎とイメージは似ているかと思いますが、猫ちゃんの膵炎は少し様子が違います。

 

まずは、膵炎って聞いたことあるけど・・・という方のために膵炎のご説明です。

 

そもそも膵臓とは胃の近くにある臓器で、様々な消化酵素を十二指腸に出して、消化を助けています。

具体的には、タンパク、炭水化物、脂肪の消化、十二指腸液の中和などが行われています。

この膵臓から出てくる消化酵素は出てくるときは不活性型で消化する力はないのですが、分泌されて、十二指腸に到達すると他の物質によって活性型になり、消化をすることが出来るようになります。

 

このような仕組みがあるので、通常は膵臓自体が消化酵素によって消化されることはないのですが、急性膵炎では何らかの理由でこの消化酵素が、膵臓内で活性化してしまい、膵臓自身を消化して細胞が壊死することから始まります。

 

これが急性膵炎の激しい壊死と炎症の正体です。

しかし、なぜこのようなことが起こるのかはわかっていません。

人やわんちゃんでは食事の影響が言われていますが、猫ちゃんでは食事内容というよりも、炎症性腸疾患や肝疾患が危険因子と言われており、慢性的な嘔吐があると、十二指腸の内容物が逆流して急性膵炎を引き起こす引き金として重要ともいわれています。

 

膵炎がどうやって起こるのか分かったところで、では次は症状の説明です。

イメージとしては、

・おなかが痛い

・激しい嘔吐

・下痢

・全くご飯を食べない

などが挙げられるかと思いますが、猫ちゃんでは症状が少し異なります。

 

・全くご飯を食べない

・脱水

・元気消失

などが挙げられますが、お腹の痛みや嘔吐、発熱を示す猫ちゃんはわんちゃんに比べてすごく少ないです。

なので、これといって膵炎に特徴的な症状はなく、どのような疾患でも認められる症状しか見られないので、診断は慎重に行う必要があります。

では次はどうやって診断していくか、ですね。疑っても診断できないと治療に進めないので、診断が重要になってきます。

一番重要となってくるのは血液検査です。

ここでも一般的な検査は膵炎に特徴的な所見はありませんが、膵炎では炎症の数値の上昇や膵臓特異的リパーゼの上昇が認められます。

レントゲン検査では膵臓はうつらないので診断は難しく、画像検査で有用なのは超音波検査です。

超音波検査では、炎症によって、膵臓の周囲の脂肪が白く見え、それが診断の一助となってきます。

また、膵炎で注意しなければいけないのは、激しい炎症による体の中での変化です。激しいい炎症が体の中で起こると、血栓症や胸水貯留、肺水腫、敗血症などが二次的に起こることが少なくありません。そしてこれらが併発すると、回復もかなり厳しくなってきます。なので、膵炎の場合には呼吸状態の変化も決して見逃してはならないサインです。

 

次は、治療方法です。

 

猫ちゃんの膵炎では、基本的に嘔吐がないので早期からご飯を与えましょう。

 

人では絶食と言われていると思いますが、わんちゃんや猫ちゃんでは嘔吐がない場合には早期からご飯を与えてもらいます。

 

わんちゃんでは基本的に低脂肪食を与えてもらいますが、猫ちゃんでは特に食事成分に制限はありません。

しかし、食欲がない場合が多いのでその時は、積極的に行く場合には食道チューブを使用する場合もあります。

食道チューブの設置には、麻酔をかけた外科処置が必要なため、往診では食道チューブの設置ができないため、信頼できそうな動物病院を紹介することもありますが、往診をご依頼されるという状況から、多くの場合が家で口へご飯を流し込む強制給餌を行って少量頻回投与を頑張ってもらっています。

猫ちゃんは、摂取カロリーの不足が数日間続くと、身体の中でエネルギーを作るために脂肪を肝臓に蓄えます。

それによって、脂肪肝になってしまい、肝機能が落ちてしまいます。

肝機能が落ちてしまうと、黄疸が出たり、肝臓での解毒作用が低下してしまい、高アンモニア血症になってしまったりといったことが起こり、それによって食欲がさらになくなってしまう、という悪循環に陥ってしまいます。

膵炎に対する特効薬というのはないので、基本的には対症療法を行って、膵臓が復活してくるのを待つしかありません。

しかし、その過程でしっかりと対症療法を行い、呼吸状態が悪くなってしまったりしていないかをしっかりとみていくことがすごく重要になってきます。

また、猫ちゃんでは膵炎と一緒に胆管炎、炎症性腸炎といった3臓器が一緒に炎症を起こしてしまう、三臓器炎というのが起こることがあります。

この場合、肝臓の数値もかなり上昇し、膵臓の数値、炎症の数値すべてが上昇しますが、これに関しても、抗生剤の投与を行ったり、ステロイド剤の投与を行ったり、といった治療が主になってきます。

 

これまでお話してきたのは、急性膵炎のお話ですが、猫ちゃんでは慢性膵炎の例も多くあり、慢性膵炎は気付かないことが多いですが、何らかの要因で急性悪化した際に、急激な症状を示します。

 

猫ちゃんは普段、本能的に多少の症状では元気にふるまってしまいます。

しかし、実は急激な症状を示す前かもしれません。

ご家族様にはぜひその少しの変化に気づけるように、また、病気の早期発見のためにも、定期健診を受けることをお勧めいたします。

往診専門動物病院わんにゃん保健室でも、血液検査や超音波検査などの定期健診が実施可能です。

お家から出られなくて定期健診を諦めていた方、特に症状はないし大丈夫かな、という方も、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

年齢、種類によって多い疾患、どのような治療が必要になるか、など詳しくお伝えさせて頂きます。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 獣医師の江本宏平です。

江東区豊洲エリアでは、たくさんのペットが暮らしているため、最近では動物病院の数も増えてきています。

しかし、動物病院はあくまで通院できる犬猫に限ってしまうため、動物病院が苦手で連れて行けなかったり、具合が悪くて動かせなかったりすると、通院を断念せざるを得ません。

しかし、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京23区の東側を中心に、近隣地区まで獣医師と動物看護師が一緒にお伺いしています。ですので、動物病院への通院ではなく、訪問方の動物病院をご希望されたい飼い主様は、まずはご連絡ください。愛犬、愛猫の体調が急変してからでは遅いので、体調が下がってしまう前に往診のご予約を行い、事前にカルテ作成をしておきましょう!

 

今日もリンパ腫のお話の続きです。

 

3123855_s.jpg

 

今回はリンパ腫を発症してしまったシニア猫のお話です。皆さんリンパ腫とはご存知ですか?猫ちゃんではリンパ腫はウィルス疾患が原因で起こりやすかったり、中にはタバコの煙との因果関係も証明されています。

リンパ腫はリンパ球と言う細胞の癌で、リンパ球は血液に存在するため、リンパ腫は全身どの臓器でも発生します。

猫ちゃんで多いのは、消化器型リンパ腫と言う消化管にできるリンパ腫です。

今回お話しする高齢猫ちゃんも消化器型リンパ腫で、往診専門動物病院わんにゃん保健室にて緩和ケアを行いましたので、ご紹介します。

 

症例は東京都江東区在住の12歳の高齢猫のすずちゃんです。

お家の高齢猫ちゃんが食欲が落ち、嘔吐や下痢が続いていたため近くの動物病院に連れて行ったところ、消化器型のリンパ腫と言われ、今後どうしていくか考えてきてくださいと言われたとの事でした。

しかしすずちゃんは動物病院に行った日かなり興奮し、帰ったときにはぐったりしていたと言うことで、動物病院に連れて行くよりも家で残りの時間をゆっくりと過ごしてほしいと思われて、家まで来てくれる動物病院はないかと探した結果、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室を発見し、ご連絡をいただいたとの事でした。

お電話の次の日に往診をさせていただくこととなりました。

 

お家にお伺いすると、すずちゃんは自分のベッドの上で横になっていましたが、私たちの姿が見えると別の部屋に行ってしまいました。

そこで、先に詳しくお話をお伺いすることとしました。

嘔吐や下痢が続いているのは1ヵ月ほど前からの事とのことで、最近になって食欲が落ち始めたようです。

体型も痩せてきてしまって最近ではドライフードは全く食べず、大好きだった缶詰を1口2口食べる程度で1日のほとんどを寝て過ごすほど活動性も落ちてしまったそうです。

そこで、近くの動物病院に連れて行ったところ、リンパ腫と診断され、その日はステロイドの注射を受けたそうです。次の日までは見違えるようによく食べ元気に見えたそうですが、もらったお薬が飲めず、日に日に食べなくなってしまい、またウェットフードを数口しか食べなくなってしまったそうです。

動物病院への通院は、すずちゃんにとってストレスが大きすぎることと、抗がん剤治療はご希望ではないため、お家での緩和ケアをご希望されました。

 

ここで、リンパ腫の治療について少しお話しします。

リンパ腫の治療は大きく2つに分かれます。

1つは抗がん剤による積極的な治療、2つ目はステロイド剤による緩和的な治療です。抗がん剤による治療は主に注射での治療になるため動物病院にて実施します。

一方ステロイド剤による緩和的な治療は、治すためではなく症状の緩和を目標としています。

ステロイド剤は注射もありますが、基本的にはおうちで内服薬を飲ませていただきます。

リンパ腫はステロイド剤がすごくよく効く腫瘍で一時的に症状はすごく緩和されます。

しかし効果があるのは1ヵ月程度でその後少しずつ耐性ができて、効きが悪くなってきます。

また、リンパ腫の種類によっても、かなり進行が速いものとゆっくりなものがあるので、進行が速いものだと1ヶ月も効かないこともあります。

 

ご家族様にはこのことをお話しした上で、緩和的治療を行っていくかどうかご相談させていただきました。

ご家族様としては、苦しい思いをさせず、お家で過ごしてほしいという思いでしたので、その日から緩和ケアを行なっていくことにしました。

 

まずはすずちゃんの現状を知るために、身体検査と血液検査を実施することとしました。

すずちゃんのお部屋に入らせてもらい、すずちゃんをバスタオルで包んで身体検査を開始しました。

身体検査では脱水が見られ、体も痩せてしまっていました。

身体検査の後は採血です。採血では、すずちゃんは嫌そうにないていましたが、往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフはこういう猫ちゃんにも慣れているため、素早く採血を行い、その後素早く皮下点滴と胃薬、ステロイド剤、吐き気止めを注射して、解放してあげました。

その日の診察はそれにて終了とし、次の日、血液検査の結果説明にお伺いすることとし、食欲が復活するか見ていただきました。

 

血液検査では、わずかに腎臓の数値が高くなっている以外は大きな異常値は見られませんでしたので、ステロイド剤も使用していけそうだと判断しました。

 

次の日お伺いすると、ご飯のお皿は空になっていて、相変わらずすずちゃんは別のお部屋にいました。

昨日の注射以降調子が良さそうとのことで、ドライフードもよく食べてくれたそうです。

吐き気はもうなさそうとのことでしたので、本日はお薬を飲ませる練習をして頂くことにしました。

お薬を口の中に素早く入れて、お水を飲ませるという方法をお伝えさせていただき、その日実際にステロイド剤を飲ませて頂きました。

すずちゃんは少し嫌そうにしていましたが、ご家族様は上手に飲ませることができ、あまり苦味も感じなかったようです。脱水があったので、引き続きその日も皮下点滴を行い、うまくお薬を飲めていれば、次回の診察は1週間後として、その日の診察は終了としました。

 

すずちゃんのように、近医にて診断を受け、余生を家で過ごさせてあげたいとお考えの飼い主様は、当院までご連絡ください。

最良の往診プランを一緒に考えさせていただきます。

 

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削痩とぐったり(猫、リンパ腫、東京往診)

こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

 

往診専門動物病院では、診療施設を持たず、医療機器や資材、医薬品を飼い主様のご自宅まで持ち込み、家の中で検査から治療までの一通りを行います。

 

往診では、血液検査から糞便検査、尿検査など、大型医療機器を必要としない検査であれば、動物病院と変わらない診察を受けることができます。

 

おしりの悪性腫瘍の猫.jpg

 

また、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、獣医師と動物看護師が一緒にお伺いしますので、全く触れない猫ちゃんであったり、大型犬で立ち上がれないなどの症状であったりしても、安心して家の中で診察を行うことができます。

 

往診で出会うペットの多くが高齢であったり、ぐったりしていて残りの時間を家の中でストレスなく過ごさせてあげたいというケースであったりします。

そんなわんちゃん、猫ちゃんに対して腹部超音波検査(エコー検査)を行うと、しばしば腫瘍病変と出会います。

 

そんな時、往診で出会う多くの飼い主様が、最愛のペットに対する外科手術や放射線治療はもちろんのこと、抗がん剤治療ですら選択されません。

動物病院に通院できる犬猫であれば、きっと抗がん剤治療までは挑戦される方が多いのかなと思いますが、往診で出会うご家族様のほぼ全員が、抗癌剤ではなく緩和治療を希望されています。

 

動物病院で腫瘍が見つかり、余命宣告を受け、余生をゆっくり過ごさせてあげたいとお考えの飼い主様、状態が急変する前にご連絡ください。事前に状態を把握させていただき、診療プランを一緒に考えていきましょう。

 

今回は腫瘍性疾患の中でも遭遇することが多いものの中で、リンパ腫というガンがあります。

 

リンパ腫とはどういう病気か、皆さんご存知ですか?

 

最近では、テレビなどで見ることもあるかもしれませんが、ピンと来ない方も多いかと思います。

そこで今回は、猫ちゃんのリンパ腫についてお話しようと思います。

 

まず、リンパ腫とは何でしょうか?

リンパ腫とは、血液中のリンパ球という細胞のガンで、血液のガンなので、どの臓器でも起こる可能性があります。その中でも、動物では大きく3つに分けられています。

 

①多中心性リンパ腫

 

②縦隔型リンパ腫

 

③消化器型リンパ腫

 

の3タイプです。

 

①の多中心型リンパ腫とは、全身のリンパ腫がガン化してしまい、全身のリンパ節の腫脹が見られます。

犬でよく見られるリンパ腫のタイプで、発症すると、元気消失、食欲減退、発熱などが見られます。

 

②の縦隔型リンパ腫とは、胸の中にある縦隔という部位にできるリンパ腫です。

縦隔にあるリンパ腫が腫れたり、悪化すると胸水が溜まって呼吸が苦しくなることもあります。

こちらは主に猫のよく見られます。

 

最後に③の消化器型リンパ腫です。

消化器型リンパ腫とは、お腹の消化管にできるリンパ腫のことで、消化管の粘膜が肥厚し、嘔吐や下痢を引き起こしたり、お腹のリンパ節が腫れて外からでも触ることができることもあります。

消化器型リンパ腫は主に高齢の猫でよく見られるリンパ腫です。

 

症状は3タイプそれぞれですが、共通して元気がなくなったり、食欲が落ちたり、痩せるといったどんな病気にも当てはまる症状が見られるので、診断が大切になってきます。

診断は、腫れているリンパ節から細胞を取って調べるという方法です。

そこでガン化したリンパ球が見られれば診断がつきますが、たとえば縦隔型リンパ腫の場合、胸の中に針を刺すことは極めて難易度が高く、また、動いてしまう子の場合には鎮静剤などを使用しなければ難しいこともよくあります。

逆に多中心型リンパ腫が疑われる場合には、触診で触ることが出来るので、検査は容易に行うことが出来ます。

そのため、診断をつけるためには検査が必要ですが、どこまで検査を行うかは、基本的にはご相談ということが多いかと思います。

 

では、リンパ腫と診断された場合どういった治療をすることになるのでしょうか?

 

もっとも分かれ目になるのは、積極的に治療をするのか、緩和治療を行うのか、というところかと思います。

 

積極的な治療を行うのであれば、抗がん剤を使用します。

リンパ腫は比較的抗がん剤が効きやすいタイプの腫瘍なので、効果があれば寛解といって、治っているわけではありませんがガン細胞が体の中からほとんど消えている状態まで持っていくことができます。

ここまで来れれば2年ほど頑張ることができることもあります。

しかし、抗がん剤の効果や副作用の出方にはかなりの個体差があり、同じ治療をしていても全く副作用が出ない子もいれば、副作用が強すぎて抗がん剤を続けることが出来なくなってしまうこともあります。また、副作用も出なければ効果も出ない、という子もいます。

これはやはりやってみなければ分からないというところではあります。

 

一方、緩和治療という方法もあります。

積極的な治療ではかなり体力が必要になります。

高齢であったり、基礎疾患があったり、治療を行う前からかなり体力が落ちている場合には、抗がん剤が適応にならないこともあります。

そういった場合には、ステロイドを使用します。

リンパ腫はステロイドがかなり効果があり、一時的にすごく良くなってくれることが多いです。

ステロイドは食欲増進や元気を出すという効果もあるので、劇的な変化が見られます。

しかし、ステロイドは抗がん剤ではないので、次第に耐性が出来ていき、実際効果があるのが1ヶ月ほど、平均寿命としては2ヶ月程度と言われています。

 

治療として2種類をあげましたが、どちらを選んでも正解です。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、リンパ腫と診断された場合には、これらの治療をご説明した上で、今後どちらの治療を行っていくかご相談させて頂きます。

抗ガン剤は病院での注射になりますが、緩和治療は基本的にお家での投薬になります。

そのため、動物病院に行くことが難しい場合、動物病院のストレスが強い場合にもその選択をされる方もたくさんいらっしゃいます。

また、緩和治療では、副作用はほとんどなく、最期までその子らしくお家で過ごすことが出来るかと思います。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、今までにもリンパ腫の緩和ケアを行った例がたくさんあります。

動物病院でリンパ腫と診断されたが、抗ガン剤は...という場合や、ガンの緩和ケアをして欲しい、などというご相談もよく受け付けます。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご家族様と環境、その動物に合った治療法をよくご相談し、ご提案させて頂きます。

 

ガン以外にも、高齢猫の緩和ケアを考えていらっしゃる方もいると思います。

緩和ケア、ターミナルケアもいつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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皆さんは、往診専門動物病院があることをご存知でしょうか?

往診専門動物病院は、通常の動物病院とは違い、獣医師と動物看護師が、わんちゃん・猫ちゃんたちが暮らすお家まで訪問し、診察を行います。

ワクチンなどの軽度医療も行なっておりますが、メインとなっている診療が、腎不全などの慢性疾患や、ご自宅での看取りまでを一緒に歩んでいくターミナルケアです。

緩和ケア、ターミナルケアでは、飼い主様の意向を十分な時間をかけてゆっくりとお伺いし、一緒に最良となる診療プランを立てていきます。

ご近所にある動物病院に今まではかかっていたが、もう動かすことが可哀想で、できれば家の中で苦痛を軽減しながら余生を過ごさせてあげたいという思いを抱いている飼い主様、まずはご連絡ください。日程調整を行い、お家までご訪問させていただきます。

 

子猫.jpg

 

今回は、連日お送りしているリンパ腫の話です。今回もまた、高齢猫ちゃんのお話です。

 

リンパ腫は抗がん剤がよく効く治療の1つではありますが、高齢で、腎不全がある猫ちゃんには抗がん剤は負担が大きいのであまり実施する事はありません。

そのため高齢のリンパ腫の猫ちゃんではターミナルケアを実施します。

今回は往診専門動物病院わんにゃん保健室にてターミナルケアを行ったリンパ腫の高齢猫の治療経過をお話しします。

 

症例は東京都江戸川区在住の15歳の高齢猫のサラちゃんのお話です。

 

私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室は、都内の東側にいくつかの拠点があります。

最近、東京江戸川区に江戸川区支部を設けました。

東京江戸川区には、江戸川区支部を設けてから頻繁に往診するようになりました。東京江戸川区は土地が広く、往診という診療形態ですので、駐車場がたくさんあるという利点をいつも嬉しく思っています。

往診車でサラちゃんが待つご自宅までお伺いすると、サラちゃんはリビングで待っていてくれました。

高齢猫のサラちゃんの鼻がズビズビしており、鼻血が出て、もう2ヶ月ほど鼻がつまっているとのことでした。

サラちゃんはかなりナーバスな猫ちゃんで、ご家族様も触るのが難しい猫ちゃんです。

そのため、動物病院には子猫のときにワクチンに行ったきり、行けておらず、健康診断なども行ったことがないということでした。

しかし、2ヶ月ほど前から鼻がつまり出してきて、最初は風邪かな?と思っていたそうですが、そのうちくしゃみとともに鼻血を出すようになって心配なってきたとのことでした。

とはいえ、サラちゃんをキャリーに入れて動物病院に連れて行くことは難しいため、様子を見ていたそうです。

すると、ここ最近は食欲も落ちてきてしまい、さすがに風邪だけではないと思い、往診での診察を探していたところ、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室を知ったとのことでした。

ここで、鼻血というのが気になるポイントでもありました。

鼻づまりがある場合、通常は鼻の感染症と腫瘍、骨格の問題、歯の感染などを考えます。

かし、鼻血が出るとなると、もちろん感染症でも鼻血が出ることはありますが、多くの場合腫瘍があると考えなければなりません。

高齢でもあるので、食欲不振が鼻の方から来ているのか、他の疾患から来ているのかも見ていく必要があるため、まずは身体検査と血液検査、腫瘍だった場合にお腹に転移などがないかどうかを見るために超音波検査をご提案させて頂きました。

ご家族様としては、今まで検査をしたことがないので、今日で出来る限りの検査をしてあげてほしいとのご希望でしたので、サラちゃんの様子を見つつ実施させて頂くこととしました。

 

サラちゃんのお部屋に入ると、とても威嚇していて、カーテンの裏側に隠れてしまっていました。

しかし、こういった場合にも往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフは慣れています。

うまくサラちゃんをタオルで包んで保定して、まずは身体検査です。

身体検査では、鼻血の跡が見られ、左右ともに詰まってしまっている様子でした。また、体は削痩しており、脱水も見られました。

口の粘膜の色は薄く貧血も見られます。

 

次に採血です。

 

採血では、サラちゃんとても興奮していましたが、素早く終わらせてすぐに楽な姿勢に戻ってもらいました。最後に超音波検査です。

超音波検査では、お腹の臓器を一通り全て見ていきますが、肝臓や腎臓に転移と思われるような所見が認められました。

その日はまずは対症療法として、皮下点滴と吐き気どめや胃薬などを注射し、サラちゃんは解放しました。

 

これらの結果をご家族様にご説明し、やはり鼻の方は腫瘍の可能性が高いということをお伝えしました。

鼻の方をしっかりと見ていくためには、鼻は骨に覆われているため、レントゲンやCT検査を行って、どういった腫瘍かは細胞を取って検査をしなければ分からないことをお伝えさせて頂き、もし検査までご希望であれば二次診療施設をご紹介することもできるけれど、ということをご相談にさせて頂いたところ、それはかなりサラちゃんにとってストレスになるだろうということで、腫瘍に対するターミナルケアを実施していくこととしました。

そのため、もう一度だけサラちゃんを保定し、ステロイド剤を注射してその日の診察は終了とし、次の日もう一度お伺いさせて頂くこととしました。

ステロイド剤は、腫瘍によってはかなり効果を示してくれます。今回のサラちゃんにもそれを期待して使用していくこととしました。

 

血液検査では、白血球数、特にリンパ球や肝臓、腎臓の数値全てが上昇していました。

この結果からほぼリンパ腫の転移で間違いなく、骨髄まで転移が起こっていることが予測されました。

リンパ腫であればステロイド剤は初期はかなり効いてくれますが、かなり腎臓の数値も上がっているため、食欲がどこまで回復してくれるか心配なところでもありました。

 

次の日お伺いすると、サラちゃんは相変わらず別のお部屋にいて、ご飯はウェットフードを少量食べてくれた程度だったとのことでした。

昨日の結果をご説明し、どれぐらいステロイドの効果が出てくれるかとお伝えさせて頂いたところ、注射前よりは顔つきが良いとのことでした。

そのため、その日も点滴と注射を行い、1週間は連続でお伺いさせて頂くこととしました。

 

あと3日で1週間目となりますが、サラちゃんは少しずつ食べてくれています。

 

ご家族様のご希望としてはなんとか苦しむことなく最期を迎えさせてあげたいとのことでしたので、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室でも少しでもサラちゃんがしんどくないように願っています。

 

今回のサラちゃんのように、動物病院に連れていくどころか、ご家族様が触るのも難しいという猫ちゃんもよく出会います。

そういった場合には一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

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往診専門動物病院 往診獣医の江本宏平です。

 

往診専門動物病院があることをご存知でしょうか?

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なんとなく元気がない、便が緩い(軟便・下痢)、よく吐く(嘔吐)、フラフラする(ふらつき)など、日常の中でよく遭遇する症状に気がついた場合には、きっと家の近くにある動物病院にペットを連れて通院し、獣医師の診察を受けるかと思います。

そのため、動物病院への通院や外出が大の苦手でない場合には、近くにある動物病院がかかりつけの動物病院になることと思います。

しかし、中には動物病院に連れて行けないケースも多くあります。

その代表例が猫です。

猫ちゃんは、家の中から連れ出されることが大嫌いであり、ほとんどの猫ちゃんがキャリーにすら入ってくれません。

また、ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーなどの大型犬の歩行困難(歩けない、立ち上がれない)でも、動物病院への通院を断念してしまうケースに該当しています。柴犬やコーギーなどの中型犬クラスでも、飼い主様がペットを担いで動物病院に行けないというお問い合わせを受けることもあります。

こういった場合には、往診専門動物病院をご利用ください。

往診専門動物病院は、東京都内だけでも10を超える数があります。それぞれの動物病院で特色がありますので、予約する前に各動物病院のホームページをご確認ください。

 

獣医師が一人で運営している動物病院では動物看護師がいませんので、飼い主様に処置や採血、保定などをお願いする場合があります。

その場合には、どんなことを協力すればいいのか、事前に準備しておくものは何かなど、電話予約の段階で往診専門動物病院に伺っておくことをお勧めします。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、獣医師と動物看護師が一緒にご自宅までお伺いさせていただき、スムーズな処置、検査から飼い主様、わんちゃん・猫ちゃんにとって可能な限りストレス無く診察をさせていただいています。

また、完全予約制ですので、ペットも安心できる空間でゆっくりとお話をお伺いさせていただき、その子その子にとって最良の診療方針をご提案させていただきます。

特に、ペットが高齢であったり、家での緩和ケア、ターミナルケア及び看取りをご検討されている飼い主様は、急変する前にご連絡をいただき、事前に診察にてカルテを作成しておくことをお勧めします。残された時間をその子らしく過ごせるよう、全力でサポートさせていただきます。

 

さて、ここからが本日の記事です。

本日も連日お送りしている、慢性腎不全の猫ちゃんのお話です。

 

猫ちゃんを迎えることを決めたその日から、腎臓病について知っておかなければいけないと言っても過言ではないです。

 

ということで、今回も慢性腎臓病の高齢猫のお話です。

 

慢性腎臓病というと、よく耳にする病名かと思いますが、どのような症状が出るかご存知ですか?

猫ちゃんは症状を隠してしまい、なかなか気付くことができず、気付いた時にはかなり悪化してしまっているというケースも少なくありません。

しかし、動物病院に猫ちゃんを連れて行くというのは、猫ちゃんにとっても、ご家族様にとってもストレスが大きいかと思います。

初期症状を知っていれば、早い段階で気付くことが出来、また往診専門動物病院わんにゃん保健室であれば、動物病院に連れて行くというストレスもなく診察をさせて頂くことができます。

そこで、今回は初期症状のお話もはさみつつ、慢性腎臓病の高齢猫ちゃんのお話しをさせて頂こうと思います。

 

症例は東京江東区在住の16歳の高齢猫のニャン太ちゃんです。ニャン太ちゃんと初めて出会ったのは1年ほど前のことです。

お電話にて、最近尿量が増えた気がするとのことで往診をご希望され、お伺いさせて頂きました。

東京江東区にも往診をしてくれる動物病院は複数ありますが、動物病院業務が多忙であるために、動物病院業務が終わった夜中だったり、頑張ってたまに昼休憩中に行っているのが現状です。そのため、高頻度での往診を実施することが現実問題難しいです。

東京江東区は、最近では週1~2回程度往診で行っている方向ですので、もし東京江東区で動物病院への通院が困難な状況にある犬猫と暮らしている飼い主様はお気軽にお問い合わせください。

 

話を戻します。

 

ニャン太ちゃんはシニア猫のためなのか、お家の中ではとても温厚でした。お母さんのお話だと、一歩でもお外に出ると大興奮してしまうらしく、一度動物病院に連れて行って以来、動物病院に連れて行くハードルが上がってしまい、当院までご連絡を頂いたとのことでした。

ニャン太ちゃんは、お家での診察ではすごく大人しく、身体検査も血液検査も順調に終わり、すぐに解放しました。

高齢で、尿量が増えたとのことでしたので、慢性腎臓病を疑って診察を行い、脱水も見られたので、その日は点滴のみ実施し、次の日に血液検査の結果のご説明にお伺いすることとして、診察を終了としました。

血液検査では、腎臓の数値が上昇してきており、慢性腎臓病の治療を開始することをご提案させて頂き、皮下点滴とともに慢性腎臓病の内服薬もスタートすることになりました。

 

そんなニャン太ちゃん、月に1回の往診で調子が良かったのですが、先日食欲が落ちてきたとのことでご連絡があり、急遽お伺いさせて頂くこととなりました。

 

お家にお伺いすると、いつもキャットタワーの中にいるニャン太ちゃんですが、その日はベッドに横になって元気がない様子でした。

詳しくお話しをお伺いすると、数日前から食欲が落ちていて、今日は全然食べていないとのことでした。

お水もあまり飲んでいないとのことで、慢性腎臓病の悪化を疑い、血液検査をご提案させて頂き、実施することとしました。

ニャン太ちゃんをタオルでくるんで、身体検査からスタートです。

身体検査では軽度の脱水と歯肉口内炎、また、舌の色が薄くなってきており、貧血していると考えられました。

次に血液検査です。

いつも通り落ち着いて採血をさせてくれました。

その後、皮下点滴と吐き気止めや胃薬、消炎剤の注射を行いその日の処置は終わり、ニャン太ちゃんを解放しました。

おそらく、慢性腎臓病の悪化により、尿毒症が出てきており、貧血や歯肉口内炎も腎臓病によるものと考えられました。

次の日もう一度お伺いさせて頂くこととして、その日の診察は終了としました。

 

血液検査では、やはり腎臓の数値の上昇、貧血の数値の低下が認められました。

 

ではなぜこのような変化が見られるのでしょうか?

 

まず、猫の慢性腎臓病の初期症状は、今回のニャン太ちゃん同様、薄いおしっこがたくさん出る、いわゆる多飲多尿の状態です。

慢性腎臓病が始まると、通常水分を再吸収しておしっこを濃くするのですが、その機能が落ちてしまい、薄いおしっこがたくさん出てしまうようになります。

その後、腎臓によって老廃物を出す機能が落ちていき、体の中で尿毒素が蓄積していきます。

そしてある時点で吐き気や食欲不振、口内炎などの症状を出す、尿毒症を発症します。

また、腎臓は骨髄に向けて、造血ホルモンを放出しています。

しかし、慢性腎臓病になるとその造血ホルモンの放出量が減ってしまい、貧血となってしまうのです。

治療を行うことで、これらの症状になるまでの期間を延ばすことはできますが、いずれは発症してしまいます。

そういった場合には対症療法を行い、少しでも症状を和らげてあげる必要があります。

今回のニャン太ちゃんにも同様の処置を行っていきました。

 

次の日お伺いすると、ニャン太ちゃんは少しご飯を食べるようになり、少し顔つきも良くなったとのことでした。

そのため、まずは3日間集中的に往診にて注射治療をさせて頂き、ご飯を食べられるようになれば少し間隔を空けることにして、3日間集中治療を実施しました。

また、貧血に対しては、造血ホルモンの注射を行い、貧血の数値が改善するか1週間後検査を行うことにしました。

 

すると、3日後にはニャン太ちゃんはドライフードも食べてくれるまで回復してくれました。

ご家族様も私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも一安心です。

ご飯も食べられるようになったので、少し治療を弱めてお家での点滴と内服薬に切り替えて1週間後再診としました。

 

次回のお伺いがその再診日となっているので、ニャン太ちゃんがどこまで回復してくれているか、気になるところです。

 

このように、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、緩和ケアだけではなく、慢性疾患の管理にも力を入れています。

動物病院に連れていけないけれど、腎臓病がある、心臓病がある、などがあれば、いつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

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