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2019年11月アーカイブ

こんにちわ!

 東京中央区晴海と東京江東区牡丹に拠点を構えて以来、東京中央区、東京江東区、東京千代田区、東京墨田区からのご依頼が多くなってきました。通院できないで困っているペットがたくさんいることを反映しての結果なのかなと感じています。また、連絡が致命ラインギリギリなことが多いです。猫を飼っているご家族様、また通院できないで困っているご家族様が周囲にいましたら、往診専門動物病院があることを知らせてあげてください。

知らなかったため医療提供が遅れてしまい、致命的な結果になってしまったという悲しいことが少しでも減ることを心から願っています。

 

さて、今回は朝から突然食欲が無くなってしまい、呼んでもトイレから出てこなくなってしまった猫ちゃんのお話です。

サクラちゃんとウメちゃん.jpg

 

高齢猫の膀胱炎(東京千代田区/高齢猫/シニア猫/頻尿)

猫ちゃんは、東京千代田区在住のみーちゃん、13歳の男の子です。年齢的には、いわゆるシニア猫でした。

いつものように、往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診車で東京都23区内を往診していると、朝から突然食欲が無くなってしまい、名前を呼んでもトイレから出てこない、とのことでお電話を頂きました。お話をお伺いすると、過去に同様にトイレで寝ていたことがあり、その際は結石による尿路閉塞で手術をしたとのことで、その日はまだ排尿が確認できていないとのことでしたので、今回もその可能性も考慮して、緊急でお伺いさせて頂きました。

このように、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、緊急のお電話で診察をご希望される場合もよくあり、獣医師が緊急性を判断して、緊急と判断した場合にはスケジュール調整後、当日予約にてご訪問させて頂きます。

ということで、今回、高齢猫のみーちゃんもご訪問させて頂き、詳しくお話をお伺いしました。

お家に入ると、みーちゃんはリビングの隅で寝ていて、しっぽであいさつしてくれました。

前日の夜まではいつも通り過ごしていたとのことでしたが、その日の朝から元気食欲がなくなってしまい、トイレに閉じこもってしまっているとのことでした。排尿は確認できていないとのことでしたが、私たちがお伺いした際にトイレに入って、出ていったあと確認するとおしっこをしていたので、ひとまず、尿路閉塞にはなっていないことが確認できて一安心しました。

 

ではそもそもなぜ尿路閉塞はそこまで緊急疾患なのでしょうか?

尿路閉塞というのは、膀胱から尿道口までの間の尿路で閉塞が起こってしまい、おしっこが膀胱から出せない状態のことを言います。こうなってしまうと、本来おしっことして体外に出ていくはずの老廃物が体内に残ってしまい、腎臓に負担をかけ、急性腎不全を引き起こします。急性腎不全は致命的になってしまったり、慢性腎不全に移行してしまうことも多々あるため、緊急の治療が必要になってきます。そのため、急性腎不全にならないように、早期に閉塞を解除しなければなりません。また、急性腎不全時にもう一つ必ず気を付けなければならないのが、高カリウム血症です。高カリウム血症になってしまうと、心筋の動きに影響が出て、不整脈を引き起こします。不整脈も高カリウム血症をコントロールできなければ致死的になってしまうことがあるので、必ず気を付けなければなりません。

このように、尿路閉塞によっておこる疾患が致命的になるため、尿路閉塞は緊急疾患となっています。ご家族の皆様、これから寒くなってくると、尿路閉塞になってしまったり、膀胱炎になってしまう猫ちゃんが増えてきますので、お家の猫ちゃん(犬も同様です)のおしっこが出ているかは必ずチェックしてあげて下さい。

 

猫のみーちゃんの場合は、排尿が確認できたので、ひとまず尿路閉塞が起こっていないことはわかりました。猫ちゃんがトイレから出てこない原因として考えられるのは、

・体調が悪い(じっとして隠れていたい)

・頻尿(尿意がずっとある)

というようなことが考えられます。

体調が悪い場合には、何が原因か突き止めて治療方針を立てる必要があります。そのためには、まず全身状態をチェックするために身体検査と血液検査を行い、疑わしい疾患を考えていきます。一方、頻尿の場合、原因として最も多いのは膀胱炎です。この場合は、腹部超音波検査にて膀胱の状態を確認し、膀胱炎の可能性があるかどうかを見ていきます。

東京千代田区在住のみーちゃんの場合、身体検査では明らかな異常が認められなかったので、血液検査と膀胱の超音波検査をご提案させて頂きました。

みーちゃんはすごく協力的な猫ちゃんでしたので、飼い主様にもご同意いただき、検査を行うこととなりました。

検査中は、みーちゃんもすごくお利口さんで、ほとんど動くことなく、検査を行うことが出来ました。その結果明らかな膀胱炎所見はありませんでした。

しかし、血液検査では、腎臓の数値がかなり上昇しており、おそらくそれによって体調が悪くなってしまっていると考えられました。

腎臓の数値が上昇すると、気分が悪くなったり、元気がなくなってしまったり、かなりの高値だとけいれんが認められることもあります。

そこで、みーちゃんには皮下点滴と胃薬や吐き気止めを注射し、その日は治療を終了としました。

その日は治療のみで、みーちゃんはすごく元気になってくれましたが、数値を考えると数日間の点滴は必要と考えられましたので、ご家族様とご相談し、数日間のみ皮下点滴を行いまいした。

 

今回のみーちゃんのように、何度も尿路閉塞を繰り返している場合、腎臓への負担は避けることが出来ず、そのため、定期的な血液検査を行い、腎臓に関してはモニタリングすることをおすすめしています。しかし、猫ちゃんの性格によって、検査がかなり負担になってしまう場合ももちろん多々あります。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、在宅で処置・採血をさせて頂きますので、猫ちゃんにはぎりぎりまで落ち着く場所で隠れていてもらい、処置が終わればすぐに落ち着く場所に帰ってもらうことが出来ます。そのため、ストレスも最小限に抑えることができ、負担も少ないかと思います。

腎臓も心配だけど、猫ちゃんのストレスも心配だ、という方は一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。できるだけペット(犬・猫)にもストレスが少なく済む方法をご相談させて頂きます!

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師 江本宏平です。

私たち往診専門獣医療チームは、動物病院に通院できないペット(犬、猫)へ獣医療を届ける往診獣医療に特化しています。ご自宅まで獣医師と動物看護師が一緒に訪問することで、家にいながら安心して獣医療を提供できます。動物病院への通院が難しい場合には、受診することを諦めず、まずはご相談ください。

訪問診療(往診)範囲は東京23区を中心に、近隣地区までお伺いしています。

現在は、東京台東区に本拠点を持ち、東京中央区と東京江東区に2拠点、そして東京中央区日本橋には往診オフィスを設け、往診獣医療を提供できる万全の環境を整えています。

往診をご希望の場合には、まずはご連絡をいただき、往診日程を決めていきます。当日での往診も時間調整が取れれば可能なこともありますので、ご連絡ください。

 

年末年始に向けて

もう2019年も終わりますね。来月は師走です。この時期は、なぜか高齢犬、高齢猫が体調を崩しやすいです。高齢期(シニア期)の犬猫や慢性疾患を抱えているペット(犬・猫)と暮らしているご家族様はなんとなく気づいていると思いますが、年の瀬である12月、そして年末年始はなぜか体調を壊しやすい時期です。

高齢ペット(犬・猫)と暮らしているご家族様からの、ご飯を食べなくなった、立ち上がれない、ふらつく、嘔吐が止まらない、下痢が止まらないなど、新規のお問い合わせが急増しています。当院で緩和ケア中の犬猫も同じく、この時期はなぜか体調が下がってきます。

高齢期(シニア期)では、若かった頃とは対照的に、病気に対して攻める姿勢を取るのではなく、受け入れる姿勢を希望されるご家族様がほとんどです。

家の中で余生を過ごさせ、家族の腕の中で看取ってあげたいと願うご家族様の力になれるよう、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医療スタッフは常に誠心誠意サポートさせていただきます。

 

ここからは、年末年始に関する動物病院の診療スケジュールに関する注意報です!

12月30日から多くの動物病院がお休みに入ります。もしかかりつけの動物病院がお休みで、担当の獣医師に電話が繋がらない場合に、どうしていいかわからなくなってしまうご家族様が多くいます。そうならないように、今日からでも遅くないので以下の情報を整理しておきましょう。

 

1. 近所にどんな動物病院があるか

まずは、緊急事態に備えてすぐに駆け込める動物病院を知っておきましょう。

今通っているかかりつけの動物病院に休診日はありますか?もしあるならば、もしその日にペットが体調不良になってしまった場合、どうしますか?

まずは、近所にどんな動物病院があり、何時までやっているのか、休診日はいつなのかをリストとして保持しておきましょう。かかりつけがお休みであった場合に、セカンドドクターの存在があるか無いかは、運命の分かれ道です。

 

2. 夜間緊急も対応できる動物病院は決まっているか

なぜか体調変化が多いのは夜間です。往診専門動物病院である当院ですら、特に21時以降の電話は多く、23時〜25時は電話がよく鳴っています。愛犬・愛猫が体調不良を訴えてきた時は、家からもっとも近い夜間緊急を対応できる動物病院はどこにあるのかを知っておかなければ、最悪朝までかかりつけの動物病院が開院するのを待ってしまい、致命的な結果になってしまったということは少なくありません。

また、夜間緊急では、初動の早さが本当に重要になります。まずは、どんな症状がいつから発症して、今どうなっているのか、初めての症状か繰り返している症状なのか、元気・食欲・排便・排尿の状態はどうなのか、などをまとめておき、時系列にして説明できると、獣医師からしても話を整理しやすいです。そして、今までの既往歴や検査結果、服用したことがある内服薬の種類、もし可能であれば打ったことがある注射薬の種類までをまとめておくと、診察がよりスムーズになりますので尚いいです。

愛犬・愛猫の命を守れるのは、誰でもなく飼い主様です。責任がある立場であることを、今一度肝に銘じて行きましょう!

 

3. 年末年始はどうするのか

ここは重要なポイントです。年末年始は多くの動物病院が休診であり、12月30日〜1月2日まで電話が繋がらない場合が多々あります。そのため、仕方がないから年始まで待ってしまうというのはやめましょう。年末年始の動物病院診療スケジュールは、すでにホームページ上で公開しているはずですので、近隣の動物病院の年末年始診療スケジュールを確認しておきましょう。

 

4. どうしても通院できない場合には

当院までご連絡ください。多くの方が上記の点を網羅していたとしても、やはり通院できなかったから諦めたという現状を打開するために、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、年末年始も特別診療としてフルオープンしております。

もし、かかりつけの動物病院が年末年始をお休みとしている場合には、事前に連絡するかもしれない旨を、万が一の時の初動を早めるためにも、問い合わせフォームからご連絡ください。

 

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こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の大東です。

東京千代田区からのペット往診の予約を、ここ数日ですが連日複数件お問い合わせをいただき、往診車で獣医師と動物看護師で、東京千代田区周辺をぐるぐる訪問している今日この頃です。

東京千代田区という土地柄、皇居周りをジョギングしている方やゆっくりとお散歩されている方、観光客の方などをたくさん見受けますが、犬の散歩をしている方はあまりいないような気がします。やはり、東京千代田区のペット飼育頭数が少ないことが区役所調べ(狂犬病予防に関連した犬の登録数)で出ているのですが、やっぱり犬の散歩を見かけないですね、

そんな中、東京千代田区在住の高齢犬、はなちゃんが1ヶ月ほど前から立てなくなってしまったということでご自宅まで訪問した時のお話をご紹介させていただきます。

高齢犬に多く、そしてご家族様にも気を付けて見て頂きたい、褥瘡(床ずれ)が出来てしまったわんちゃんのお話です。

老犬.jpg

はなちゃん(立てない/寝たきり/ペット介護/褥瘡/高齢犬/東京千代田区在住)

今回は、東京千代田区にお住いの高齢犬、はなちゃん、17歳です。

1か月ほど前から立てなくなってしまい、寝たきりで、布団の上で寝返りを打ちながら移動する、という日を繰り返していましたが、1週間ほど前から全く動けなくなってしまい、食欲も落ちてきて、寝返りも打てていないということで、1日前に体位を変えてみたところ、下側になっていた方に褥瘡(床ずれ)が出来てしまっていたということでした。しかし、はなちゃんは10キロ近くあり、動物病院に連れていくことが困難ということで、往診専門動物病院わんにゃん保健室までお電話を頂き、往診をご希望されました。

電話でお話をお伺いした際に、おそらくかなり深いところまで褥瘡が広がっていることが予測されましたので、お電話を頂いたその日の夜に獣医師と動物看護師でご自宅まで訪問し、往診させて頂きました。

 

お家にご訪問させて頂くと、はなちゃんは座布団の上で寝ており、ちらりとこちらを見てくれました。まずは、褥瘡のステージの確認と感染の確認に入りました。はなちゃんは長期的に立てていませんでしたので、筋肉が薄くなっており、もっとも褥瘡が起こりやすい部分、つまり肩や、太ももの付け根、肋骨の床にあたる部分、など骨が出っ張っている部分に褥瘡が複数見られました。

また、感染も起こしており、骨が見えてる箇所も認められましたので、褥瘡のステージ4、感染あり、という判断のもと、治療に入らせて頂きました。

 

そもそも褥瘡って何? 

褥瘡は平たく言うと床ずれです。長期的に同じ体勢で寝ていると、通常はしびれや痛みを感じて寝返りを打ったり、起き上がったりして体勢を変えます。しかし、高齢犬等、自分で動けない子たちは、痛みなどがあっても自分で体勢を変えることができないために、ずっと同じ部分に体重がかかってしまい、その部分の血流が不足してしまいます。その結果、皮膚が破れてしまい、ジュクジュクとしてきて進行していくと筋肉や骨に達してしまいます。

また、動物では毛が生えているため、その毛が、褥瘡から出てくる浸出液によって固まってしまい、褥瘡に毛がついてしまうことで、毛の菌が感染してしまいます。健康な成犬の通常の傷であれば、免疫力があるためにひどい感染になることは少ないですが、高齢犬のように免疫力が落ちている子の場合は、褥瘡から入った細菌が全身に回ってしまい、敗血症といって全身性の細菌感染症を引き起こすことがあります。敗血症はかなり致命的になってしまうことがあるので、積極的な治療が必要となってきます。

 

では、褥瘡の治療はどうしていけば良いの??

最近では傷の治し方で聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、湿潤療法といって、感染を抑えながら表面のうるおいを失わないように保護する方法が最も傷の治りも早いと言われています。人では傷パワーパッドを貼って、湿潤を保ちながら傷が治るのを待つというのがイメージしやすいかと思います。

傷から出てくる浸出液が上皮形成(皮膚の形成)や傷の治りに必要な物質を含んでいるので、それを使って傷を治していきます。

しかし、そのジュクジュクの部分に感染が起こってしまっては、先ほどお話したように、高齢犬だと敗血症になってしまう可能性がありますので、慎重に洗浄して滅菌状態を保つ必要があります。洗浄したうえで、肉芽形成を促し、皮膚の形成を促すようなお薬を塗って上から湿潤が保てて、クッション材になるようなもので保護します。

褥瘡も上手にケアが出来れば、少しずつ小さくなって、完全に治すことも可能です。

しかし、できれば褥瘡ができないようにしたいものかと思います。

 

では予防法は?

立ち上がれない犬猫の褥瘡に対する予防方法はペット介護を知るということがまずは最優先です。例えばですが、床にクッション性があり、体重を分散できるようなマットを敷いて、2~3時間ごとに体位変換することが理想とされています。しかし、ご家族の方も寝なければ体力が持たないかと思いますので、夜は出来る範囲で、ご家族の方が無理しないようにして頂くことが最も大切です。

 

今回のはなちゃんは、おしっこの量も少なくなってきているということで、かなり危険な状態と判断されました。しかし、飼い主様とご相談し、検査をして積極的な治療、というよりは、褥瘡の感染や痛みなどのコントロールを行いながら、ターミナルケアを行うことをご希望されましたので、その日は、はなちゃんが疲れすぎない程度に、褥瘡周辺の毛刈りと洗浄、軟膏の塗布、傷の保護、皮下点滴と抗生物質の注射を行いました。

また、口におやつを持っていくとくわえて飲み込もうとしてくれて、なんとか食べれるようになってほしいと願って、その日の治療は終了としました。

 

その後も数日間お伺いさせて頂き、洗浄と点滴など全力で治療をさせて頂きましたが、残念ながら、はなちゃんは治療開始1週間で、虹の橋を渡っていきました。

しかし、最期の日の前日、はなちゃんはご飯を食べてくれていたそうです。おそらく、最期のお別れの時間をはなちゃんが作ってくれていたのではないかと思います。

 

このように、褥瘡が進行した状態で気付き、ペット往診のご予約を頂くことも多く、その際にはしっかり処置の方法、また続けることが出来るような犬猫の介護方法を、生活環境を踏まえで一緒に相談して見つけていきますので、ペットの介護について諦める前に一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

一緒に大切なわんちゃん、猫ちゃんが快適に過ごすことが出来る方法を探しましょう。

 

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こんにちは!!

往診専門動物病院わんにゃん保健室 獣医師の大東です。

東京千代田区は動物病院が少なく、通院に苦戦している飼い主様がたくさんいます。今回は、東京千代田区で頻発する発作で苦しんでいた高齢犬のアンズちゃんの症例紹介です。

柴犬.jpg

 

柴犬のアンズちゃん(東京千代田区在住、15歳の高齢犬)

1か月ほど前から発作が起きて、かかりつけの動物病院さんにて抗けれん薬を注射してもらって発作を抑えていましたが、最近発作の回数が増えてきて、座薬の抗けいれん薬を使用すると、お尻周りの皮膚が荒れてしまったので、お家で管理をしてあげたいとのことで、お電話を頂き、往診をご希望されました。

 

お家に訪問すると、高齢犬のアンズちゃんは寝ていて、その時はすごく落ち着いていました。

お話をお伺いすると、ご家族様の寝ている時間もかなり短く、ご家族様の体調も心配になってしまうほどで、何とか発作を落ちつけて、アンズちゃんもご家族の方々もしっかりと睡眠時間をとれるようにしてあげないと、という気持ちで往診に向かわせていただきました。

アンズちゃんはかかりつけの動物病院さんにて、すでに内服で抗けいれん薬を飲んでいましたが、それでも発作が出ているということで、抗けいれん薬の血中濃度、つまりお薬が十分かどうかを調べる検査をご提案したところ、同意が得られましたので、血液検査を実施することになりました。

身体検査では、心臓に雑音が認められ、また、触診を行った際に起きてしまい、すごく興奮しておりましたが、触診が終わると落ち着いてくれました。その後採血を行い、その際もかなり興奮状態で、敏感になっていました。

お尻も座薬の投与によって赤くなってしまっていましたので、抗けいれん薬の点鼻薬をお渡しし、けいれんが出た際に座薬の代わりに使用してもらうこととし、この日はそれで診察終了となりました。

 

では発作とはなぜおこるのでしょうか?

 

高齢犬の発作の原因

発作の原因はたくさんありますが大きく分けると

・脳自体の異常(脳腫瘍など)

・体内に有毒物質(アンモニアなど)が溜まって脳に影響を及ぼす

・原因不明

の3つに分けられます。

脳自体の異常はMRIなどの画像検査、脳脊髄液の検査など麻酔が必要となる検査を行う必要があります。

次に、体内の有毒物質ですが、肝臓や腎臓が悪くなってしまうと、身体の毒素がうまく分解・排出されずに体内に溜まってしまいます。これについては血液検査で判断することができます。往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診では、ご自宅で獣医師と動物看護師が一緒に訪問し、採血および各種検査を行いますので、飼い主様が保定するということはないです。

ただ、往診専門動物病院は獣医師が1人で運営していることが多いため、何人で来てもらえるのかを、ペット往診を予約する場合には、事前にお伺いすることをお勧めします。

 

最後に原因不明ですが、検査をしても明らかな異常が出ないときにこの診断がでます。

これら以外にも、発作の原因はたくさんありますが、多いのは上に書いた原因です。

また、年齢によってもどの原因が多いかは変わってきます。例えば、若いわんちゃんであれば、原因不明のてんかんが多く、高齢犬であれば脳腫瘍や毒素が脳に影響して発作が起こっている可能性が高いです。

このように年齢、性別、犬種、検査結果などさまざまな要因を考えて診断していきます。

それでは発作が起きてしまったときはどうすればよいのでしょうか?

まず原因となる疾患がないかどうかを検査します。このときに可能であれば、MRIなどの画像検査までできると原因がはっきりとわかることもあります。

原因となる疾患がある場合にはそれを治療し、見つからなかった場合には、発作を止める抗てんかん薬を使用します。この抗てんかん薬には様々な種類があり、1種類の量を増やすよりも、少ない量で何種類か使用する方が副作用をあまり出さずに発作を抑えることが出来ます。

しかしそれでも発作が起こってしまうこともあり、そのようなときに座薬や点鼻薬などの抗てんかん薬を頓服として使用します。

通常お薬は口から飲んで、消化管の血管から吸収され、肝臓で代謝されて脳に送られます。そのため、飲み薬は飲んでから効果が出るまでに時間がかかってしまいます。これを初回通過効果と言います。一方、点鼻薬は、鼻の粘膜から吸収され、そのまま脳に効くため、初回通過効果を受けずに、より早く効果を得ることが出来ます。

そこで、今回、東京台東区にお住いのアンズちゃんには座薬ではなく、点鼻薬をお渡しし、効果をみてもらうこととなりました。

 

高齢犬のアンズちゃんの場合、血液検査以外の精密検査は行っていないため、はっきりとした原因はわかりませんが、ご家族様とご相談した結果、精密検査をするよりも、お家で発作がでないように緩和ケアを行っていきたいということでしたので、画像検査を行うよりは、発作をどのようにして止めていくかを考えながらの治療でした。

点鼻薬だけでは効果は15分程度でとても短いため、内服薬を一部少しだけ増やしました。老犬(シニア犬)のアンズちゃんは食欲があり、お薬を飲むことは難しくないため、内服薬での維持が可能となりました。

もし、食欲がない子であれば、点滴をお渡ししてそこにお薬を混ぜてもらったり、お薬が飲めなければ、その時に、ご家族様とわんちゃん、猫ちゃんに合った、続けていける方法をご提案させて頂きます。

 

その後、発作が止まらなかったアンズちゃんの発作回数が激減し、ほとんど点鼻薬を使うこともなく、現在は、発作が全くない状態で過ごすことが出来ています。

最近はご家族様とカートでお散歩に出かけたりできるようにまで回復してくれました。

 

発作は、本人は意識がない状態ではありますが、やはり見ている方としては驚いてしまうかと思います。

そして発作には、脳内ですごくエネルギーを使っているので、長時間の発作は命にかかわってしまうこともありますので、発作のコントロールで困っている場合、うまくお薬がのませられない、など、緩和ケアのご相談もいつでもご連絡下さい。

一緒に続けていける方法を、飼い主様とペット(犬、猫)に最良なオーダーメイドの診療プランをご提案させて頂きます。

 

 

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こんにちわ。

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の大東です。

先週は東京墨田区、東京葛飾区からのペット往診依頼が立て込み、高齢の猫ちゃんで元気がない、食欲がない、ふらつくという主訴のもと、検査結果から腎不全であったという症例と複数出会いました。心臓にも雑音があり、目も見えていないため、すでに腎不全からくる腎性高血圧によってダメージを受けていたという症例が2症例いました。動物病院へ通院できない猫ちゃんでも、往診専門動物病院わんにゃん保健室ならご自宅まで訪問できますので、在宅で獣医療を猫ちゃんに提供することができます。ペットの体調が悪そうだななど、異変に気がつきましたらすぐにご連絡ください。

 

さて、今回は症例のご紹介ではなく、前置きは猫であったにも関わらず、わんちゃんの心臓病のお話をしようと思います。

犬の心臓病といっても、犬の心臓病もとってもたくさんの種類があり、ここだけではお話しきれないので・・・

今回は、犬の心臓病の中でも最もよく見られる「僧帽弁閉鎖不全症」についてお話していきます。

ゴールデン、高齢犬.jpg

 

そもそも心臓の構造ってどうなってるの?

犬の心臓は、人と同じで、4つの部屋に分かれています。右上に右心房、右下が右心室、左上に左心房、左下に左心室の4つがあり、それぞれのお部屋に太い血管が繋がっています。

簡単に血液の流れをお話しますと

全身→右心房→右心室→肺→左心房→左心室→全身

という流れになっています。

そして、今回お話する「僧帽弁」というのは

全身→右心房→右心室→肺→左心房→僧帽弁→左心室→全身

のように、左心房と左心室のお部屋の仕切りとして存在し、肺で酸素交換をして綺麗になった血液を全身に送るために左心房から左心室に一方向に血液が流れるようにしてくれています。

心臓はポンプの役割があると言われており、実際、上の矢印の方向に血液を送るために心臓は日々収縮してくれています。

そして、収縮したときに、お部屋の間を血液が逆流しないようにするために、弁がついています。上には書いていませんが、もちろん右心房と右心室の間にも三尖弁という弁がありますよ。

 

ではいよいよ本題へ・・・

 

僧帽弁閉鎖不全症ってどんな病気?

僧帽弁閉鎖不全症とは、僧帽弁がもろくなったり、厚くなったり、僧帽弁を支える筋肉が切れてしまったりして、僧帽弁の閉まりが不完全になってしまい、左心室に行くはずの血液の一部が左心房に帰って行ってしまう病気です。

そうすると、せっかく肺で綺麗になった血液が、左心室に行かずに、左心房にうっ滞してしまい、左心房の圧が上がってしまいます。そして、本来全身に送られるはずの血液が、心臓の中に溜まってしまいますので、そのままでは身体は血液が不足してしまいます。そこで、心臓は送り出そうとして、頑張ってポンピングします。

そうして、心臓が頑張ることで、身体は今までと同じぐらいの量の血液が循環します。

身体は今までと同じぐらいの量の血液が来るので、問題なく動くことが出来ているため、ご家族様は症状にほとんど気づかないかと思います。

しかし、その裏側で心臓は頑張り続けているので、その負荷がどこかのタイミングで症状として現れてきます。

 

犬の僧帽弁閉鎖不全症の症状

初期の段階では、今までと変わりない生活が出来るでしょう。

しかし、進行してくると、例えば、運動をしたり、興奮したりするとそのたびに心拍数があがり、疲れやすくなってきます。

また、もっと進行すると、今までできていた、お家に入ったときのお迎えをしなくなったり、寝ている時間が増えたりしてきます。

そして、さらに進行すると、肺水腫といって、肺に水が溜まって、呼吸が苦しくなってしまったり、咳がでたりするようになります。肺水腫になってしまうと命にかかわりますが、僧帽弁閉鎖不全症があるからといって全員が肺水腫になるわけではありません。しかし、致命的な症状なので、もっとも注意しなければなりません。

他にも、失神が起こってしまったり、酸欠になってチアノーゼになってしまったりと、進行するとかなり注意が必要な疾患です。

 

犬の僧帽弁閉鎖不全症の治療方法

まずは、頑張ってくれている心臓に対して、1回の収縮力を上げるお薬を使用していったり、血圧を下げて心臓から血液が出ていくときの負荷を減らすお薬を使用します。

それではコントロールが難しい場合には利尿剤を併用します。しかし、利尿剤は全身の血液量を減らして、心臓の負荷を下げまずが、腎臓に無理やりおしっこを作らせるので、腎臓への負担は避けられません。

あるいは最近では外科手術によって治療することもありますが、完全に治る子と、完全には治らない子がいるので、その辺りをご相談しながら治療方針を決めていかなくてはなりません。また、術後の合併症はどの子にも同程度の確率で起こることがあり、かなり低い確率ですが、最悪の場合亡くなってしまうこともあります。しかし、肺水腫を繰り返す、など内服でのコントロールが難しい子では、外科治療を選択することもあります。

 

僧帽弁閉鎖不全症は現在根治的な治療法は、外科治療のみとなっています。しかし、他の基礎疾患があって手術が困難な場合、右側の心臓(三尖弁の逆流)については手術での治療は出来ない場合には内科的に治療していきます。また、僧帽弁閉鎖不全症においても、多くのわんちゃんは、内服薬でコントロールしています。進行性の病気ではありますが、しっかりとコントロール出来れば、肺水腫にならずに過ごせる子も、肺水腫になったとしても再び内服でコントロールできる子もいます。

 

そして最も大切なのが、早期に発見して、お薬を開始することです。

疲れやすくなった、などの様子の変化が出る前に、聴診でわかることがほとんどなので、お家から出せない、動物病院に通院したことがない、という方でも、まずは往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談下さい。ご自宅まで獣医師と動物看護師が一緒に訪問し、しっかりとペット(犬、猫)の診察をさせて頂きます。

また、心臓病と聞くと驚いてしまう方も多いかと思いますが、しっかりとお薬でコントロールできる子も多いので、いつでもご相談下さい。

 

 

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こんにちは!

 

朝晩が涼しくなってきて、過ごしやすくなってきましたね!

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京台東区、東京中央区、東京江東区に拠点を構え、東京23区全体までを主な診療圏としています。また、その近隣地区からのご依頼でも、日程を調整させていただきお伺いしています。ご家族様やペットの諸事情により動物病院に通院させられない場合には、諦めずにまずは往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

さて、今回は「口が痛い」猫ちゃんの症例のご紹介です。

猫ちゃんで口が痛いというと、口内炎かな?と思い浮かべる方も多いと思いますが、実は口が痛くなる原因はそれだけではなく、さらに口内炎になる原因もたくさんあるので、お話させて頂こうと思います。

 

今回は、東京台東区在住、3歳のクロちゃんのお話です。

黒猫.jpg

 

口が痛い猫(口内炎/猫/東京台東区)

東京台東区に在住している猫のクロちゃんは、口が痛そう、なんとなく口を気にしている、とのことでお電話を頂き、かなり神経質で繊細な対応なため動物病院に通院させられないということでペット往診をご希望されました。

お家にご訪問させていただくと、猫のクロちゃんはカーテンの裏に隠れており、かなりビクビクしていたのでまずはお話を詳しくお伺いすることにしました。

クロちゃんは保護猫で、兄弟猫がいましたが、4か月ぐらいで亡くなってしまったらしく、もしかすると先天性疾患などあるのかもしれないと譲渡するときに言われたとのことでした。また、1週間ほど前から口の周りの毛が濡れていることが多く、2日前ほど前からちゅーるの食べ方が変わったということで、口が痛いのかな?と思ったそうです。

たしかに、口が痛くなると食べ方が変わったり、よだれの量が増えたりと、よだれがよく出てくる症状が、クロちゃんにも現れていました。

 

では猫で口が痛くなる原因は何でしょう?

一つは歯周病による歯肉炎が考えられます。歯周病によって歯周ポケットに炎症が起き、歯肉炎を引き起こします。

もう一つは口内炎が考えられますが、こちらはたくさん原因が考えられます。高齢猫であれば、一番考えられるのは慢性腎不全による口内炎です。慢性腎不全により、身体に老廃物が溜まった結果口内炎や胃潰瘍を引き起こします。

また、かみ合わせが悪く歯が当たってしまっていたり、ウイルス性の口内炎の場合もあります。

ウイルス性の場合、代表的なところではヘルペスウイルスやカリシウイルス、猫白血病ウイルス、猫エイズウイルス、猫コロナウイルスなどたくさんのウイルスが口内炎、結膜炎などを引き起こします。

治療法は、歯周病の場合は主に麻酔下での歯石除去になります。一方、ウイルス性の場合は、抗生剤やヘルペス性の場合であれば抗ウイルス剤の投与が主な治療法であり対処法となりますが、難治性の場合は全抜歯を行うこともあります。全抜歯というと食べられないんじゃないの?と心配される飼い主様もたくさんいらっしゃいますが、実は猫ちゃんたちは歯がなくても丸のみで食べることが出来ます。さらに、歯がなくなって口内炎が治った方がすっきりと痛みなく過ごすことが出来て快適に生活している子がほとんどです。

 

ということで、様々な原因がある中で、原因疾患を追求するために血液検査を行うこととなりました。

また、歯周病があるかどうかを見るために、身体検査では口の中もしっかりとチェックを行っていきました。

 

まず、びくびくする猫のクロちゃんを保定するために、往診専門動物病院わんにゃん保健室の動物看護師がタオルで包もうとしましたが、カーテンを登ったり、キャットタワーに飛び乗ったりとすごくパワフルでした。このような猫ちゃんにも往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフは慣れておりますので、うまくバスタオルで包み、口の中を観察しました。

 

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(※参考写真でクロちゃんのではありません)

 

案の定たくさんの歯石がついており、歯周病も重度な状態でした。また、口を触っている途中で歯が1本抜けてしまい、その歯は歯根部がかなり溶けていて、すごく小さい歯になってしまっていました。

 

次はいよいよ採血です。採血の時も、しっかりと保定をするので、クロちゃんは全く動くことなく、すごくお利口さんに終わらせることができました。

 

ここで、少し猫ちゃんのウイルス疾患についてお話しようと思います。

 

猫ちゃんのウイルス疾患のあれこれ

最もご家族様が聞いたことがあるウイルスはヘルペスウイルスかと思います。しかし、ヘルペス以外にも、カリシウイルスやコロナウイルス、猫白血病ウイルス、猫免疫不全ウイルスなどたくさんのウイルスがいます。

このうち猫風邪を引き起こすことが多いのがヘルペスウイルスとカリシウイルスです。よく子猫時代に鼻水やくしゃみ、結膜炎といった症状があった子も多いのではないでしょうか?

猫風邪は、症状が治まっても、身体の中からウイルスがいなくなっているわけではないので、免疫力が落ちた時などに症状が再燃することがほとんどです。

子猫や老猫であれば、猫風邪が致命的になることもありますが、成猫であれば猫風邪が致命的になることはほとんどありません。

では、どういったウイルスが致命的になるのでしょう?

多いのは、猫白血病や猫エイズです。これらのウイルスにかかっている猫は発症すると致命的になることが多いので、お家に迎えたときに必ずチェックすることをおすすめします。

また、猫コロナウイルスも致命的になる場合があります。猫コロナウイルスは通常腸炎を引き起こすウイルスで、ほとんどの猫ちゃんがウイルスに感染し体に抗体を持っています。しかし、このコロナウイルスが稀に突然変異を起こし、血管炎を起こして腹水や胸水が溜まったり、肉芽腫を形成したりと、猫伝染性腹膜炎になってしまうことがあります。猫伝染性腹膜炎を発症すると致死的な結果となり、残念ながら、現在のところ確立された治療法はありません。

このように、猫ちゃんのウイルス疾患はとてもたくさんあり、その病状も重症度もとても様々です。

また、診断も難しい場合もありますので、難治性の口内炎や結膜炎、猫腹膜炎での緩和ケアなど往診専門動物病院わんにゃん保健室ではいつでも受け付けております。

 

 

 

 

話が逸れてしまいましたが、台東区在住のクロちゃんは採血後、口内炎を抑えるために、抗炎症剤と抗生物質を注射し、放してあげると、ふたたびキャットタワーに登って、まだ何かされるのかな?という目でこちらを見ていましたので、私たち往診獣医療チームは素早く終えて、その日の診察は終了しました。

 

今回のクロちゃんのように、ご家族様だけでは捕まえることが出来ず、猫ちゃんも神経質で繊細だという場合にも、往診専門動物病院わんにゃん保健室では出来るだけ負担をかけないように処置を行い、処置が終われば、すぐに、自分のいつもの居場所に戻ることが出来るので、猫ちゃんにとっても、ご家族様にとっても負担が少ない処置が可能となります。

猫ちゃんが怖がりで動物病院に通院させられない、難治性の疾患で家での緩和ケアを希望している、などの場合にも一度お気軽に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

ご家族様と猫ちゃんの環境に合わせた治療方針を一緒に考えましょう。

 

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