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急な食欲低下、嘔吐、下痢(猫/リンパ腫/往診専門/緩和ケア)

こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 獣医師の江本宏平です。

江東区豊洲エリアでは、たくさんのペットが暮らしているため、最近では動物病院の数も増えてきています。

しかし、動物病院はあくまで通院できる犬猫に限ってしまうため、動物病院が苦手で連れて行けなかったり、具合が悪くて動かせなかったりすると、通院を断念せざるを得ません。

しかし、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京23区の東側を中心に、近隣地区まで獣医師と動物看護師が一緒にお伺いしています。ですので、動物病院への通院ではなく、訪問方の動物病院をご希望されたい飼い主様は、まずはご連絡ください。愛犬、愛猫の体調が急変してからでは遅いので、体調が下がってしまう前に往診のご予約を行い、事前にカルテ作成をしておきましょう!

 

今日もリンパ腫のお話の続きです。

 

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今回はリンパ腫を発症してしまったシニア猫のお話です。皆さんリンパ腫とはご存知ですか?猫ちゃんではリンパ腫はウィルス疾患が原因で起こりやすかったり、中にはタバコの煙との因果関係も証明されています。

リンパ腫はリンパ球と言う細胞の癌で、リンパ球は血液に存在するため、リンパ腫は全身どの臓器でも発生します。

猫ちゃんで多いのは、消化器型リンパ腫と言う消化管にできるリンパ腫です。

今回お話しする高齢猫ちゃんも消化器型リンパ腫で、往診専門動物病院わんにゃん保健室にて緩和ケアを行いましたので、ご紹介します。

 

症例は東京都江東区在住の12歳の高齢猫のすずちゃんです。

お家の高齢猫ちゃんが食欲が落ち、嘔吐や下痢が続いていたため近くの動物病院に連れて行ったところ、消化器型のリンパ腫と言われ、今後どうしていくか考えてきてくださいと言われたとの事でした。

しかしすずちゃんは動物病院に行った日かなり興奮し、帰ったときにはぐったりしていたと言うことで、動物病院に連れて行くよりも家で残りの時間をゆっくりと過ごしてほしいと思われて、家まで来てくれる動物病院はないかと探した結果、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室を発見し、ご連絡をいただいたとの事でした。

お電話の次の日に往診をさせていただくこととなりました。

 

お家にお伺いすると、すずちゃんは自分のベッドの上で横になっていましたが、私たちの姿が見えると別の部屋に行ってしまいました。

そこで、先に詳しくお話をお伺いすることとしました。

嘔吐や下痢が続いているのは1ヵ月ほど前からの事とのことで、最近になって食欲が落ち始めたようです。

体型も痩せてきてしまって最近ではドライフードは全く食べず、大好きだった缶詰を1口2口食べる程度で1日のほとんどを寝て過ごすほど活動性も落ちてしまったそうです。

そこで、近くの動物病院に連れて行ったところ、リンパ腫と診断され、その日はステロイドの注射を受けたそうです。次の日までは見違えるようによく食べ元気に見えたそうですが、もらったお薬が飲めず、日に日に食べなくなってしまい、またウェットフードを数口しか食べなくなってしまったそうです。

動物病院への通院は、すずちゃんにとってストレスが大きすぎることと、抗がん剤治療はご希望ではないため、お家での緩和ケアをご希望されました。

 

ここで、リンパ腫の治療について少しお話しします。

リンパ腫の治療は大きく2つに分かれます。

1つは抗がん剤による積極的な治療、2つ目はステロイド剤による緩和的な治療です。抗がん剤による治療は主に注射での治療になるため動物病院にて実施します。

一方ステロイド剤による緩和的な治療は、治すためではなく症状の緩和を目標としています。

ステロイド剤は注射もありますが、基本的にはおうちで内服薬を飲ませていただきます。

リンパ腫はステロイド剤がすごくよく効く腫瘍で一時的に症状はすごく緩和されます。

しかし効果があるのは1ヵ月程度でその後少しずつ耐性ができて、効きが悪くなってきます。

また、リンパ腫の種類によっても、かなり進行が速いものとゆっくりなものがあるので、進行が速いものだと1ヶ月も効かないこともあります。

 

ご家族様にはこのことをお話しした上で、緩和的治療を行っていくかどうかご相談させていただきました。

ご家族様としては、苦しい思いをさせず、お家で過ごしてほしいという思いでしたので、その日から緩和ケアを行なっていくことにしました。

 

まずはすずちゃんの現状を知るために、身体検査と血液検査を実施することとしました。

すずちゃんのお部屋に入らせてもらい、すずちゃんをバスタオルで包んで身体検査を開始しました。

身体検査では脱水が見られ、体も痩せてしまっていました。

身体検査の後は採血です。採血では、すずちゃんは嫌そうにないていましたが、往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフはこういう猫ちゃんにも慣れているため、素早く採血を行い、その後素早く皮下点滴と胃薬、ステロイド剤、吐き気止めを注射して、解放してあげました。

その日の診察はそれにて終了とし、次の日、血液検査の結果説明にお伺いすることとし、食欲が復活するか見ていただきました。

 

血液検査では、わずかに腎臓の数値が高くなっている以外は大きな異常値は見られませんでしたので、ステロイド剤も使用していけそうだと判断しました。

 

次の日お伺いすると、ご飯のお皿は空になっていて、相変わらずすずちゃんは別のお部屋にいました。

昨日の注射以降調子が良さそうとのことで、ドライフードもよく食べてくれたそうです。

吐き気はもうなさそうとのことでしたので、本日はお薬を飲ませる練習をして頂くことにしました。

お薬を口の中に素早く入れて、お水を飲ませるという方法をお伝えさせていただき、その日実際にステロイド剤を飲ませて頂きました。

すずちゃんは少し嫌そうにしていましたが、ご家族様は上手に飲ませることができ、あまり苦味も感じなかったようです。脱水があったので、引き続きその日も皮下点滴を行い、うまくお薬を飲めていれば、次回の診察は1週間後として、その日の診察は終了としました。

 

すずちゃんのように、近医にて診断を受け、余生を家で過ごさせてあげたいとお考えの飼い主様は、当院までご連絡ください。

最良の往診プランを一緒に考えさせていただきます。

 

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