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2021年5月アーカイブ

第一章 腎臓病の猫〜そのときは突然に〜①

飼い主 「食欲が下がってきてしまい、最近よく吐くんです。」

 

獣医師 「12歳という年齢的にも一度検査してみましょう。」

 

獣医師 「尿素窒素(BUN)高値クレアチン(CRE)高値ですね。腎臓病です。」

飼い主 「えっ・・・。」

 

獣医師 「内服を出しますので、これとこれを1日1回、これは2回飲ませてください。ご飯は腎臓病用のご飯に切り替えてください。また、皮下点滴に通院でまずは週2回きてください。間隔をあけたいので、水・土や日・木のように通院してください。お大事にどうぞ。」

 

一緒に暮らす猫ちゃんに、唐突に訪れた腎臓病の通告。

きっとこの診断を下される前は、

 

「単なる風邪みたいなもので、今回はいつもより少しだけ長引いただけでしょ。まぁ長引いちゃってるし、しかも吐く頻度も多くなってるし、ここらで検査してもらうかな。」

 

飼い主様のモチベーションや、現状に対する捉え方はこんな程度であったと思います。

しかし、検査結果は腎臓病。

腎臓病は進行性の病気であり、大切なことは如何にして進行を抑制できるか、です。

 

毎日の投薬、ご飯の変更、頻回の通院・・・

 

「お薬なんて飲ませたことない。」

 

「ご飯の変更?うちの子、食へのこだわりが強くて食べてくれなかったらどうしよう。」

 

「週2回も通院させるの?今日だってこんなに暴れたのに、それが週2回もだなんて。仕事の休みが取れないから、平日はどうしたらいいんだろう。どうしても20:00は過ぎちゃうけど、時間外でも対応してくれるのかな。」

 

混乱の中、必死に事実を頑張って受け入れようとしている飼い主に対して、淡々とした口調で病気の説明と今後のプランを、獣医師が説明することでしょう。

 

動物病院からすれば、高齢の猫ちゃんで食欲不振、頻回嘔吐とくれば腎不全を疑わないところはないと思います。

 

そのくらい、動物病院の日常には、今回のようなケースはありふれています。

 

しかし、飼い主様からすればどうでしょうか。

 

ずっと一緒に暮らしている家族が急に腎臓病だと通告され、これからどうすればいいんだろうという不安のどん底に落とされた気持ちだと思います。

 

本当であれば、獣医師になると決めるきっかけは、少なからずペットが好きで助けてあげたいという気持ちであり、そして、もっと飼い主様の心の声を聞いて、「寄り添える獣医師になりたい」「どんな病気だって治せる獣医師になりたい」、と志高く病気と向き合っていました。

 

しかし現実はどうでしょうか。

 

この世の中には治せる病気と治せない病気があり、専門医の方々が日々困難な課題に挑戦し、一つ、また一つと改善策が考案されてきています。

本当にすごいことで、実践することで少しでもペットが健康で長生きできるのであれば、是非飼い主様に説明した上で提供できないか、と獣医師はみんな考えています。

 

現段階では直せる見込みはなく、またその時にどんなことをすれば状態改善を図れるのかを、ある程度のパターン認識として現場の獣医師は把握しています。

 

ですので、獣医師の説明は淡々としており、その雰囲気を「冷たい先生だな」と捉えられてしまうかもしれませんが、日々の診療で追われている動物病院の中では、この子の診察の後ろで苦しんで診察を待っている犬猫たちが並んでいます。

 

方針を即座に決めて、また次の犬猫を診察して方針を決め、と1症例に対して約10分程度で終わらせなければいけません。

 

もし1診察に時間をかけすぎてしまったら、本来であれば診てあげられたわんちゃん・猫ちゃんまで時間を割けず、その結果その子達が致命的な結果になってしまったら…。

 

そんなことも考えながら、日々診療と向き合っている獣医師にとって、言葉は淡々としていたとしても、心の中ではよくなって欲しいという願いを込めながら説明していたと思います。

 

たくさんの腎臓病(腎不全など)を抱えられた猫ちゃんの飼い主様と出会ってきて、心苦しい気持ちをこの目でしっかりと見てきたからこそ、そんな飼い主様に伝えたいことはただ一つです。

 

「悲しみにふけている時間はありません。」

 

なぜならば、愛猫の代弁者かつ命の手綱を掴んでいるのは、誰でもなく、飼い主様、あなただからです。

 

あなたが決断し、実行しなければ、目の前であなたを信じているその子は、ただじっと今の状態を我慢するしかないのです。

 

飼い主様が覚悟を決めて決断したその瞬間から、闘病生活が始まります。

 

猫ちゃん、わんちゃんの闘病生活は、決して甘くありません。中には途中で心病んでしまう飼い主様だっています。

 

だからこそ、寄り添える獣医師の存在が必須であり、その先生を信頼してついていくという飼い主様の決意も重要になってきます。

 

「一緒に頑張っていきましょう!」

動物病院で働いている獣医師、そして動物看護師やスタッフの皆さんは、簡単ではないこの言葉を、是非飼い主様にかけてあげてください。

 

そうすることで、自分にとっても医療従事者という自覚が芽生えるでしょうし、またその言葉で救われる飼い主様の数はとても多いことと思っています。

 

ペットを迎えるということは、命を迎えることであり、それは同時に、命の責任を持つということでもあります。そして、その命をしっかりと看取ってあげ、飼い主様の生涯をかけて幸せにしてあげる、という意味でもあるのかなと、個人的には思っています。

 

次は、第一章②「今までの生活の終わりと始まり」をお送りします。

 

ここまでの話に共感されましたら、ぜひ続きも読んでください^^

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前回に続き、今回は実際の2症例のお話を書かせていただきます。

 

少し辛い内容になるかもしれませんので、愛犬・愛猫とのお別れについてまだ考えたくないと思われた飼い主様は、この記事は読まない方がいいかと思います。

 

 

 

2017年に往診専門動物病院を開設してから今までで、200頭を超える犬猫たちを見送り、そして、そのご家族様を見てきました。

 

どんな処置を入れても、最後の最後は苦しい瞬間がやってきます。

その時間の長短はありますが、私たちができることはいかにその苦しい時間を短くし、安心できるご自宅で、ご家族様に見守られながら旅立たせてあげられるかについて、医薬品を使ったり環境を整備したりするだけです。

 

往診獣医療は究極の専門医療です。

往診による緩和ケアやターミナルケアは、決して延命処置ではありませんし、処置しても苦しんでしまうかも知れません。

しかし、医学的な根拠に則って、その子たちに残された時間を、いかに苦痛なく過ごさせてあげられるかをご家族様と一緒に考え、実施して行くのが、当院の往診専門獣医療です。

 

今回は、動物病院への通院から当院の往診に切り替え、在宅での緩和ケア、そしてターミナルケアを経て、ご家族様の腕の中で旅立つことができた2症例をお話しさせていただきます。

 

 

1. 急性腎不全→通院が苦手な子なので往診希望→腫瘍発覚

最初の症例は、東京中央区の猫、ゆきちゃん(推定21歳)です。

 

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ゆきちゃんは、急にぐったりしてしまったと言うことで、かかりつけの動物病院に通院したところ、血液検査所見から腎不全と診断され、入院点滴を指示されました。

しかし、もともと通院すること自体が大きなストレスになってしまうタイプだったので、20年近く動物病院に行けていなかったくらいであったため、院は断り、通院による皮下点滴を選択されました。

しかし、数値が数値であったからなのか、1回の皮下点滴量がゆきちゃんには多過ぎてしまったようで、帰宅してからぐったりしてしまったとのことでした。

もう無理に通院させたくないと言う気持ちと、通院しないと処置してもらえないと言う気持ちがぶつかり合っている中で、当院を見つけてくれました。

初診時には2時間程度で今までの経緯と、どんな性格の子なのか、ご家族様がどんな緩和ケアを望まれるのかなどを相談して決めていきました。

お母さん的に、針刺をできる限り減らしたいとのことから、基本は内服薬を使用し、もし内服がうまく投薬できなかったら注射薬を使用するという流れで診療プランを組みました。

結構力強く食べてくれ、またフラつきながらもしっかりとトイレまで行き粗相を最後の最後までしなかったという驚異の生命力を、ゆきちゃんに見ました。

もともと食欲旺盛だった猫ちゃんだった反面、何も食べなくなってからは状態の低下が早かったです。

ご家族様が見守る中、お母さんの腕の中で静かに旅立っていきました。

 

2. なんとなく元気がない→リンパ腫(がん)を確認→在宅緩和ケアを希望

次の症例は、東京千代田区の犬、トイプードルのくぅちゃん(15歳6ヶ月)です。

 

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くぅちゃんは、もともと心臓が悪かったわけではなく、1ヶ月くらい前に呼吸が荒いことを主訴にかかりつけの動物病院で診てもらったところ、リンパ節が腫れていることを確認し、FNA(細胞診)の結果、リンパ腫であることが発覚しました。

FNAの結果が揃う頃には、すでにふらつきが強く出ており、ご飯もほとんど食べられていませんでした。

腹部超音波検査(エコー検査)の結果、肝臓と脾臓がぼこぼこしており、抗がん剤などを使用し、しっかりとがんと向き合うこともできるが、抗がん剤に耐えられるほどの体力はないと判断し、無治療を選択されました。

残された時間はできる限り家の中で過ごさせてあげたいという気持ちから、往診によるターミナルケアを選択されました。

もともと食が細い性格でしたが、男の子ということもあり、なぜか女性スタッフが撫でると甘えたように尻尾を振ってくれ、いいところを見せたいのか、力強くご飯を食べる姿を見せてくれるという一面を併せ持った性格の子でした。

くぅちゃんは、内服薬をできる限り減らし、ほとんどの薬剤は注射薬として皮下点滴に混ぜて投与することで、くぅちゃんのQOL(生活の質)を大切にしていきました。そして、同時に、薬を飲んでくれないと悩まれる飼い主様のQOLにも着目し、診療プランを組んでいきました。

旅立つ1週間前から、黒い水っぽい下痢(海苔の佃煮のような感じ、通称:メレナ)をするようになり、下痢止めを使用してもしっかりと止まることはなく、3回目のメレナで立ち上がることができなくなり、お母さんの腕の中で静かに旅立ちました。

最後の瞬間、くぅちゃんが小さな高い声で話しかけてくれた、と伺いました。

 

腫瘍性疾患(がんなど)は、もし攻められるのであれば、化学療法(抗がん剤など)や外科手術、放射線療法など、戦い方はあります。施設や設備だけでなく、獣医師には腫瘍専門医と言われる、腫瘍(がん)に特化した獣医師も存在します。医療技術が発展してきた手前、かかりつけの獣医師によっては攻めることだけが正義のように話してしまうことがあるかもしれません。

例えば抗がん剤であれば、以前腫瘍専門の獣医師がF1レースの話を比喩表現として酢買っていました。

「運転免許をとったら、F1レースに出るような車をアクセル全開で運転できますか?直線だけのコースならいいですが、向かい風や横殴りの風、もしくは地面が凸凹かもしれないし、どんなイレギュラーが先に待っているか分からないのに、アクセルを踏み込む覚悟はありますか?抗がん剤治療は、まさにレーシングカーに乗り込んでアクセル全開で腫瘍に挑んでいくという意味です。」

抗がん剤治療は、うまくいっているときは教科書通りですので問題ないですが、必ずイレギュラーが待っています。その時に、何を予測してどんな先制処置ができて、万が一の時はどんな処置をすればいい、などの知識と経験を有している獣医師は多くないです。

もし抗がん剤治療を始めるのであれば、一度専門医の診察を受診しましょう。

 

そして、攻めるだけが正義ではないです。

 

もう攻めた治療はしたくない、または攻めてみたけど耐えられそうにない、と感じてそれでも痛みや吐き気など、症状だけは緩和してあげたいと希望される場合には、私たちがご自宅までお伺いし、愛犬・愛猫の、そしてご家族様にとって最良の診療プランを一緒に考えています。

 

最後の日まで、一緒に頑張っていきましょう。

 

 

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がん(悪性腫瘍)とは、近い将来のお別れを意味する病気であると言っても、決して過言ではないです。

 

がんに対する治療には、抗がん剤を用いた化学療法や腫瘍外科、放射線治療など、犬猫でも人と同じように医療を受けることができる時代になってきています。

 

   がん(悪性腫瘍)と診断された時、

 

   時間が一瞬止まり

 

   頭の中は真っ白になり

 

そこで説明された内容なんて頭に入ってくるはずがないくらい取り乱すものです。

少し時間が経ち、頭の中が冷静に戻ると、きっと涙が溢れてくることと思います。

その反応は当然であり、大切な家族とのお別れが近いと感じて感情的になるのが普通です。

 

この日から、がんの闘病生活が開始します。

 

がんと診断されるきっかけとなる症状は多岐に渡ります。

 

・最近食欲が下がってきた

 

・吐く頻度が高くなった

 

・吐いたものが胃液(白っぽい)なんだけど、黄色っぽいものをよく吐くようになった

 

・軟便になった

 

・黒っぽい下痢で臭いが普段と違う

 

・痩せてきた

 

・呼吸が荒い(呼吸が早い、呼吸促迫)

 

・ふらつく など

 

単なる一過性の症状なのか、それとも治療を必要とする病気なのか、またはもう治療を考えるには手遅れな状態まで進行した病気による症状なのかなど、一概に断片的な情報だけでは判断できないのが犬猫の病気です。

 

私たち人間とは違い、飼い主である人間に言葉で伝えることができません。そのため、愛犬・愛猫からのSOSのサインを見逃してしまうことは多々ありますし、きっとご家族様に迷惑をかけたくないという、ペットからの強い心遣いなのかもしれません。

 

がん治療を開始すると、直面する反応として状態良化であればいいのですが、多くの場合がご飯を食べなくなってしまった元気がない、などのネガティブなフィードバックだと思います。

状態が良化しているのであれば、そのまま続けることがおすすめです。寛解を目指して、担当獣医師、ご家族様、愛犬・愛猫の三者一丸となって突き進みましょう!

 

結果良好でずっと進めているのであれば、全部が全部そのまま進めるわけではありません。

 

・今回の注射(抗がん剤)を打ってから食欲がなくなってしまった

・帰宅後からぐったりしてしまい動かない

 

こういった症状を示した時に、ほとんどのご家族様で立ち止まって考える時間がやってきます。

 

・まだ寛解を目指して抗がん剤を継続するべきなのか

・通院のストレスも与えながらも頑張るべきなのか

・もう痩せてきてしまったし、そんなに体力的にも持たないのではないか

・ここでがん治療はやめると、この後うちの子はどうなってしまうのか

・がん治療をやめたら、あとどれくらい生きられるのだろうか

 

今まで抱えていた心の声が、リアルに心の奥から湧き上がってきて、きっと自分でもコントロールできないくらい不安な気持ちになることと思います。

 

がん治療をやめた場合に、その病気にもよりますが、延命は期待できないと考えています。

 

しかし、攻めるだけが選択肢ではなく、もう辛い治療はしないで、その子の性格や環境にあった治療方法に切り替えることも、また一つの選択肢です。

 

その選択肢が、往診に切り替えての、在宅緩和ケア、そして在宅ターミナルケアです。

 

「動物病院に通院させ待合室で待ち、診察室で抗がん剤を投与され、帰宅する。」

 

当たり前ですが、通院させなければ治療を与えてあげられないのが動物病院です。

しかし、通院すること自体がストレスになってしまい具合が悪くなってしまうのであれば、それもまた、往診専門動物病院に切り替えるタイミングです。

 

往診による家での緩和ケア・ターミナルケアへの入り方は、以下のような流れです。

 

1. 電話または問合せフォームからの診療予約

ここで、ある程度の状況を先にお伺いさせていただきます。

どんな経過があったのかなど、もし可能であれば問合せフォームから詳細事項を記載していただけると、準備する医薬品や医療資材内容の参考になりますので、ご記入ください。

 

2. 日程調整と往診

当院の往診では、獣医師+動物看護師の合計2~4人程度でお伺いさせていただき、今までの経過や現在の治療内容、そしてご家族様が求める緩和処置や診療プランなどについて詳しくお話しを聞かせていただき、その上で最良と思われる診療内容をご提案させていただきます。

 

3. 診療プランの決定とそれまでのアクションプランの決定

ご家族様にとって、診療と診療の間の時間に、もし発作が出たら、もし下痢をしてしまったら、もし吐いてしまったら・・・・、など、もし〇〇のときはどう判断して何をしたらいいのか、と言うご相談を必ずといっていいほど伺います。

全部とは言えませんが、大まかに想定される症状の発症に対して「こんな時はこうしてください」というアクションプランを複数伝えさせていただき、できる限りご家族様を一人にで悩ませないように、スタッフ全員でサポートさせていただく体制を整えていきます。

 

がん治療は決して快適ではなく、辛く険しい道のりであることは間違い無いです。

しかし、状態が良化してきているのであれば、続けてあげてください。寛解することを心から祈っています。

 

そして、もし途中で状態悪化による食欲廃絶、ぐったり、明らかな疲弊など、もう攻めた医療ではなく、余生をその子らしく過ごさせてあげたいと願われるのであれば、往診に切り替えることをお勧めします。

 

当院の往診では、がんに対しての治療はできません。

しかし、がんを患っている犬猫が今後発症するである症状に対する先制的な処方やアドバイス、アクションプランのご提案やトレーニングなど、最後の時間を家の中で過ごさせてあげるために必要だと考えられる内容をご提供させていただきます。

 

そして、緩和ケアやターミナルケアは、決して延命処置では無いです。

そのため、言いも悪いも、大きく寿命に関与しないと考えています。

しかし、残された時間の質に対しては、十分に効果を発揮できるよう、痛みを伴うのであれば痛み止めを使用し、吐きが止まらないならば吐き止めを使用、発作が止まらないのであれば発作止めを、呼吸が苦しいのであれば酸素室の設置など、最大限の対症療法をご提案させていただきます。

 

往診での緩和ケア、ターミナルケアをご希望のご家族様は、まずはご連絡ください。

 

次回は、「往診に切り替えたタイミング」をケースレポートでお送りさせていただきます。

 

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「猫の開口呼吸」は緊急のサイン

 

わんちゃんと暮らしていると、いつものように興奮すると口を開けてハァハァしていることと思います。

 

しかし、もしその行動を猫ちゃんで見受けた場合には、状況は一転し、もしかしたらお別れになってしまうかもしれません。

 

それくらい緊急であるという認識を、冒頭で付け加えさせていただきます。

 

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今回は口を開けて呼吸をする、いわゆる開口呼吸をしていた猫ちゃんのお話です。

 

皆さん、開口呼吸をする猫ちゃんはイメージがありますか?

暑い時期は特にワンちゃんであれば、ハアハアと口を開けて呼吸をする子が多いかと思いますが、猫ちゃんでそんな姿はあまり見たことがないことがない方が多いのではないでしょうか?

それは当然で、ワンちゃんは暑ければ、暑さを口から逃がすためにハアハアと、パンティングという呼吸方式をしますが、猫ちゃんは通常開口呼吸はしません。

そのため、開口呼吸をしている猫ちゃんを見ると私たち獣医師は、この猫ちゃんは呼吸が苦しいのかな?など疾患を頭に思い浮かべます。

 

では、猫ちゃんはどういうときに開口呼吸をするのでしょうか?

 

答えは激しい興奮時や、呼吸が苦しい時です。

特に基礎疾患がなく、激しく興奮しただけであれば心配なく、落ち着けばいつもの呼吸状態に戻ってくれます。

特に動物病院が苦手な猫ちゃんが動物病院に来て処置をしているときによくみられる光景で、こういった場合には無理な処置はできません。

一方、呼吸が苦しくて開口呼吸をしているときに多いのが、心疾患胸水の貯留です。

どちらも命に関わる疾患なので、開口呼吸時には何が原因なのかしっかりと見極める必要があります。

 

今回は最近少し動くだけで開口呼吸をするようになってしまった高齢猫ちゃんのお話です。

 

開口呼吸の猫ちゃん(東京港区台場)

症例は東京都港区台場在住のトラちゃん、15歳の高齢猫ちゃんです。

トラちゃんは以前は運動後のみ開口呼吸をしていたが、最近は水を飲んだ後や、ご飯を食べるために移動しただけで開口呼吸をするようになってしまったとのことで往診をご希望されました。

 

お家にお伺いすると、ソファの裏に隠れていて、飼い主様曰くトラちゃんはとってもシャイなのでいつもソファの裏に隠れてしまうとのことでした。

 

まずは飼い主様に詳しくお話をお伺いします。

 

トラちゃんは2,3か月前から運動後に呼吸が荒くなり、開口呼吸をするようになったとのことでした。

最近は運動後だけではなく、日常の少しの移動などでも呼吸が上がってしまい、開口呼吸して、ご飯の前でへたってしまうこともしばしばとのことでした。

それに伴って、食欲も落ちてきており、最近では一番好きだった缶詰もほとんど食べなくなってしまったため、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

トラちゃんはずっと元気で、特に大きな病気もしたことがありませんが、一度小さいころにワクチンに連れて行った際に大暴れしてしまい、それ以来ご家族様もトラウマになってしまって、今回も動物病院に連れていくと呼吸困難になってしまうのではないかと不安に思い、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

 

年齢と経過、開口呼吸から、腫瘍による胸水、心疾患がもっとも可能性として高いというお話をさせていただき、まずは身体検査、その後できれば超音波で心臓の動きや胸水の有無を確認させていただき、その後無理をしない程度に採血を実施するということでご同意頂けましたので、実施していきました。

 

まずは身体検査です。

 

身体検査

往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフはシャイな猫ちゃんの扱いにも慣れているので、素早くバスタオルで包んで、身体検査を実施していきました。

身体検査では、削痩、頻脈が認められ、軽度に心臓に雑音が聴取されました。トラちゃんは体調が悪いためか、ご自宅だからか、あまり興奮していなかったのでそのまま超音波検査にうつりました。

 

超音波検査

超音波検査では胸水の貯留はありませんでしたが、心臓の筋肉が大きくなっており、肥大型心筋症が示唆されました。

雑音はおそらく、肥大型心筋症からきている可能性が高かったです。

その後も落ち着いてくれていたので、採血も実施して、その日の検査はすべて終了としてトラちゃんを開放しました。

超音波検査の結果から心疾患の可能性がとても高いことをご説明し、今のトラちゃんには空気中の酸素よりも高い濃度の酸素が必要なこと、そのほうが本人も楽になれることをご説明したうえで、酸素室のレンタルをお勧めしました。しかし、この日が日曜日だったため、酸素レンタル業者と連絡を取れるのが最短で翌日になり、コロナの時期のため、酸素発生装置などが出払ってしまっていることも懸念されました。

 

以前に、必要な時に在庫がないと言われてしまったという経験から、当院では、酸素発生装置を複数台準備し、いつでも必要な時に設置できるように対策を行なっております。業者への依頼が間に合わない場合や、業者が持っている酸素発生装置の発生酸素量では足りないと判断した場合には、当院にて設置させていただいております。

 

 

ここで、先ほど出てきた肥大型心筋症のご説明をします。

 

肥大型心筋症とは

肥大型心筋症とは、高齢の猫ちゃんで多い疾患です。

心臓は筋肉で出きていますが、心臓の筋肉が肥大していく疾患です。心臓の内側に向かって肥大していくため、心臓の中に入る血液量が減ってしまい、一度の収縮で送り出せる血液量が減ってしまいます。

そのためそれを代償するために心臓の収縮回数、つまり心拍数が上がります。

すると、心臓の筋肉はますます肥大し、心拍数はますます上がりますが、うまく血液を送り出せなくなってしまうため、体が酸素不足となってしまい、開口呼吸をするようになってしまうのです。

治療法は、利尿剤と心臓の収縮力を上げる内服薬と酸素室での治療が基本となってきます。

 

トラちゃんに関しても酸素室を当日に緊急で設置させていただき、内服薬をトラちゃんに飲ませてその日の診察は終了として、次の日もう一度お伺いすることとしました。

 

血液検査では心臓の数値が上昇しており、やはり肥大型心筋症が強く疑われましたが、腎臓などそのほかの数値に関してはほとんどが正常値でした。

 

次の日お伺いすると、トラちゃんは酸素室の中で少し呼吸が落ち着いており、飼い主様も少しほっとしておられました。

 

血液検査をご説明し、心臓の疾患なので、急変の可能性もあることをお伝えし、酸素室での管理と内服薬をご希望されましたので、まずは3日間は往診にて様子を見させていただき、呼吸が落ち着くけば酸素室から少しずつ離脱していくこととしました。

 

現在は少しずつ良くなっていて、酸素室を使わずとも生活できるまで回復しましたが食欲がまだ完全ではない状況です。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、トラちゃんのように動物病院に連れていくと逆に呼吸がさらに悪化してしまう猫ちゃんの治療も行っています。

 

動物病院に連れていけないので、と諦めるのはまだ早いです。一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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今回は 黄疸が出てしまった猫ちゃん のお話です。

 

黄疸が出てしまう原因は皆さま知っていますか?

 

一番最初に思い浮かぶのは、肝臓の病気ではないでしょうか?

 

人ではよく、肝臓が悪くなって黄疸が出るという話を聞くかと思いますが、実は黄疸が出る原因は肝臓だけではありません。

 

私たち獣医師は、黄疸が出ているときには3つのことを考えます。

 

黄疸に関連する3のこと

1つ目は、肝臓の疾患です。

肝臓の中で胆石が詰まってしまったり、肝臓の中で何かしらの大きな障害が起こると黄疸が出てしまいます。

 

2つ目は、胆管の病気です。

胆汁が肝臓から出るところ、いわゆる胆管が詰まっていないかどうかです。

胆管結石や炎症によって胆管が腫れてしまい、胆汁がうまく排出されなくなると黄疸が出てしまいます。

 

3つ目は、肝臓以外のことです。(肝臓以外でも黄疸は出ます)

赤血球にはたくさんのビリルビン(黄疸が出る原因物質)が含まれています。

その赤血球が何らかの原因、つまり自己免疫疾患や玉ねぎ中毒などによって壊されてしまうことによってビリルビンが血管内に出てきてしまい、黄疸が出ます。

 

黄疸が出てしまう原因は大きく分けると上の3つなので、この中からどれが原因かをしっかりと診断する必要があります。

 

今回はその中でも、2番目の原因によって、黄疸が出てしまった猫ちゃんのお話です。

 

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胆石疑いの猫ちゃん(東京千代田区)

症例は東京都千代田区在住の10歳の高齢猫ちゃんのタロちゃんです。

タロちゃんは小さいころからよく下痢をしては、対症療法で良くなる、というのを繰り返していたそうです。

しかし、今回はいつも飲んでいたお薬でもなかなか治らないと思っていたら、おしっこの色が濃くなってきた、ということで往診専門動物病院わんにゃん保険室にご連絡いただきました。

 

お家にお伺いすると、タロちゃんは一気に2階に逃げて行ってしまい、とてもシャイな性格なようです。

 

タロちゃんは、いつも下痢をしても食欲が落ちることはないそうなのですが、今回は下痢が長く、時には少し良くなる日もあるようなのですが、1か月近く下痢が続いているそうです。

そのためか、食欲も少しずつ落ちてきて、今朝のおしっこがやけにオレンジ色だったことが気になり往診専門動物病院わんにゃん保健室にお電話いただいたとのことでした。

 

当院は、基本的に前日までの完全予約診療で訪問スケジュールを決めているのですが、大体の初診は当日予約です。

通院が苦手な犬猫と暮らしているご家族様は、ご遠慮なくお問い合わせください。

 

タロちゃんは、すぐに2階に上がってしまったことからも分かるように、かなりシャイな性格なので動物病院に連れていくのも本人にとってストレスになってしまうとのことで、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

 

今朝のおしっこを見せていただくと、たしかにかなりオレンジ色尿検査もさせていただくこととしました。

 

まずは身体検査、また尿の色から黄疸が考えられたので血液検査、超音波検査もご提案させていただいたところ、ご同意いただけたので、タロちゃんには少し頑張ってもらうことにしました。

 

身体検査

2階に行き、タロちゃんをバスタオルで包んで、まずは身体検査を実施しました。

身体検査では、黄疸と脱水が認められました。

その後、血液検査をするためにタロちゃんには少し横になってもらい素早く採血を終わらせて、超音波検査に移りました。

 

超音波検査

超音波検査では、胆管が拡張していましたが、胆石はなく、おそらく胆管肝炎によって腫れていることが想像され、それが黄疸の原因ではないかと考えられました。

猫ちゃんでは、好酸球性の胆管肝炎が多く認められ、その場合、腸管でも好酸球性の腸炎を併発することがよく認められ、下痢の原因も好酸球性の腸炎が考えられました。

 

そのため、この日はステロイドを使用するかどうかをご家族様とご相談させていただき、ステロイドを使用することとしました。

好酸球性腸炎の場合、ステロイドで炎症を抑えることで胆管の腫れが引き、黄疸が良くなりますが、一方で、感染などがある場合にはステロイドを使用すると悪化してしまいます。

次の日ももう一度お伺いさせていただくこととして、その日はステロイドの注射と皮下点滴をして診察を終了としました。

 

血液検査ではかなり黄疸の数値も高く、それに合わせて肝臓の数値や白血球の数値、また炎症の数値も上昇していました。

また、尿検査でも強い黄疸が認められましたが、それ以外の尿糖や尿蛋白などは正常でした。

 

次の日、お伺いした際に血液検査の結果をご説明し、ステロイドを使い治療していくことをご説明し、タロちゃんの様子をお伺いすると昨日より良さそうで、少し缶詰のご飯も食べてくれたようです。

そのため、その日もステロイド剤と点滴を行い、最低3日は点滴をしたほうが良い旨をお伝えしたところ、ご同意頂けましたので次の日ももう一度お伺いさせていただくこととしました。

 

3日目になると、おしっこの色も正常に戻ってきたとのことで、少し炎症が治まってきていることが予測されました。タロちゃん自身も以前より嫌がる力が強くなってきていて、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも安心しました。

 

その日は注射と点滴を行いましたが、次の日からは内服薬を飲んでもらうこととして、内服薬が終わるころにもう一度血液検査を実施することとしました。

 

再診日はまだですが、お電話で様子をお伺いするとタロちゃんはすごく元気になってきているようで、ご家族様も安心されていました。

 

このように、猫ちゃんの黄疸は急に起こることがよくあります。

一番分かりやすく、最初に出る変化が尿の色の変化なので、シャイな猫ちゃんの場合でも、健康チェックのために猫ちゃんの尿の色は毎日チェックしてあげましょう。

 

・急にトイレに行く頻度が増えた

・急に尿の色が変わった

・急に尿の臭いが変わった

・ここ最近、お水を飲む量が増えた  などなど

 

変化があれば動物病院に行けないからと諦めるのではなく、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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