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2021年10月アーカイブ

往診専門動物病院わんにゃん保健室の年末年始に関するご連絡

 

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年内最終診療       2021年12月28日     12:00

 

休診期間         2021年12月28日12:00〜1月4日

 

診療再開            2022年01月04日     12:00

 

 

休診期間は、全ての電話が留守番電話へ転送されます。

返信は、1月4日以降となりますので、ご注意ください。

診療をご希望の飼い主様は、以下の内容を留守番電話に残してください。

 

 

・お名前

 

・ご住所

 

・犬/猫と品種

 

・ペットの年齢

 

・性別/避妊去勢の有無

 

・症状

 

 

現在処方管理期間中のわんちゃん・猫ちゃんの飼い主様へ

留守番電話内容を確認次第、順次ご連絡を返させていただきます。急な体調の変化などに気付かれた場合には、ご連絡ください。

当日対応の場合には、当日予約(5000円)がかかりますのでご了承ください。

 

 

 

 

 

諸事情により、動物病院に通院させることが困難な場合には、諦める前にまずは往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

診療範囲:東京23区と近隣地区

診療時間:10時〜19時(不定休)

電話番号:03-4500-8701

メール:house.call@asakusa12.com

 

 

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本日は、東京中央区にお住まいのミィちゃん、16歳の女の子の腎臓病のお話です。

ミィちゃんは1年半に及ぶ緩和ケアと19日間のターミナルケアの末、2020年8月3日、お母さんの膝の上で旅立ちました。

ミィちゃんの軌跡をお話することで、きっと何かしら、猫ちゃんを飼われている方に有益な情報として届くことを信じています。

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どんな猫ちゃんだったのか

ミィちゃんは優しい性格で、人間が大好きな猫ちゃんでした。

生後間もない、まだ目が見えていない時に親猫と離れてしまい、衰弱しきっているところを、今のご家族様に保護されました。

一命を取り留めましたが、子猫の時は体が弱く、何度も動物病院に通院する日々だったとのことです。そんなこともあり、ミィちゃん自身、通院は苦手ではなかったとのことでした。

食は元々細く、ガツガツ食べている姿は見たことがなかったとのことです。

そんなミィちゃんが14歳を過ぎたあたりから具合が悪そうになり、食欲の低下や元気もなくなってきたとのことでした。

 

往診を選択したきっかけ

ミィちゃんのように、動物病院に通院できている猫ちゃんは珍しく、お母さんの気持ちとしても、当初は最後までかかりつけの動物病院で診てもらうつもりだったとのことでした。

しかし、動物病院で検査を行い腎臓機能が下がっていることを知り、定期的な通院が必要とされたとき、治る病気であれば通院させたいが、そうでないのであれば家の中で過ごさせてあげたいと思ったので、往診に切り替えたとのことでした。

 

往診変更時の通院頻度

ミィちゃんの場合は、調子がある程度安定していることから、月1回の通院検査で、血液検査を実施しているとのことでした。

往診でも血液検査をすることができることを知り、検査内容に差がないことから、往診がいいなと思ったとのことでした。

 

動物病院での検査内容

動物病院での検査内容は、血液検査、尿検査(持参したもの)に加えて、3ヶ月に1回はX線検査と超音波検査(エコー検査)だったとのことでした。

往診では、X線検査のような大きな医療機器は持ち込めませんが、この中からであればX線検査以外の全てを実施することかができることを知り、検査に関しても往診でお願いしたいと希望されました。

 

初診時の検査

初診時は、問診で45分程度、血液検査、尿検査、腹部超音波検査などを実施し、ミィちゃんの全体像を把握させていただきました。

処置には皮下点滴に複数の注射薬を合わせ、一気に処置を終わらせました。血液検査の結果、腎不全がかなり悪化した状態であることがわかり、尿素窒素(BUN)、クレアチン(CRE)は大きく参考基準値を超えていました。

 

診療プラン(緩和ケア)

診療プランは、1週間集中的に訪問して皮下点滴を実施し、安定したことがわかれば、徐々に頻度を下げていくというものでした。

ミィちゃんの場合、飼い主様の判断が早かったおかげで、すぐに状態が安定したため、次のステップである「飼い主様指導」を開始しました。

目標は、飼い主様自身でご自宅で皮下点滴ができることです。

無事にトレーニングを終え、内服薬2種類+週2回程度の皮下点滴としました。

 

往診頻度(緩和ケア期間)

緩和ケアの時は、基本的には1ヶ月〜3ヶ月に1回の往診を行い、そこで血液検査や尿検査、超音波検査などを行い、前回と比べてどのくらい変化したのかを評価していきます。

日を追うごとに、少しずつ腎臓の機能が下がっていくのを検査データから読み解き、少しずつ皮下点滴の頻度が増えていき、内服薬の量も増えてきました。

 

ターミナルケアへの転機

緩和ケアを開始して1年半ほど経った2020年7月中旬、ミィちゃんが急変したとの連絡を受けました。

変化の内容は、以下です。是非参考にしてください。

・昨日までご飯を食べれていたが、今朝から全く食べなくなった。

・今朝から急にふらつきが強くなった。

・吐き戻し(嘔吐)が始まった

・下痢になってしまった

 

夜に点滴をされていたこともあり、夜の点滴は一旦保留として夕方すぎにお伺いすると、ミィちゃんはぐったりしていて、呼びかけに対しても反応がやや薄くなっていました。

この日は血液検査で幅広い項目を確認し、超音波検査にて腹水、そして胸水が溜まっていうないかを確認したところ、腹水と胸水の貯留はありませんでした。

血液検査結果では、腎臓の数値が飛んでいること、黄疸の数値が高いこと、炎症の数値も高く、貧血が一気に進行していることなど、いよいよ来たなっていう結果を認めました。

ご家族様に説明させていただき、酸素室をご自宅に設置、呼吸が苦しそうなときはこの中で管理するか、または酸素チューブを顔の前に持っていって嗅がせてあげるように指導しました。

この日から1~2日に1回の往診が始まり、19日後の2020年8月3日、お母さんの膝の上で静かに眠りにつきました。

 

腎臓病は、多くの高齢猫ちゃんで認められる病気であり、治療法はなく、症状の緩和や、状態を安定させる目的で、食事内容調整、内服薬、そして皮下点滴を行います。

 

よく飼い主様から、

 

「治るのであれば治してあげたいけど、一生でしょ?一生投薬するのは可哀想だ。」

 

と伺います。

 

はい、そうです。

一生症状を緩和して、然るべき時を待つ、という表現であっているかなって思っています。

 

コントロールできる症状であれば、緩和してあげた方が、わんちゃん、猫ちゃんにとって苦しみの時間は短いのではないかと思います。

コントロールするためにも、まずは検査してデータを揃えることがとても大切です。

もちろん検査が全てではありません。

検査に耐えられそうにないと判断することも多々あります。

そんな時は、たくさんの情報をご家族様から引き出すことで、想定できる可能な限りのことを考えていき、その環境で、この家族構成で、今のその子の状態でできる最大限のことをご提案させていただきます。

 

愛犬、愛猫をおうちで看取ってあげたいと考えられているご家族様、大きく体調を崩してしまう前に、まずはご連絡ください。

 

一緒にその環境でできる最良の選択肢を考えていきましょう。

 

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こんにちは!

 

今回は重度の膵炎になった大型犬のお話です。

膵臓は、胃の下のあたりにある臓器で、インスリンを出したり、消化酵素を出したりする重要な臓器です。膵炎というのは、その消化酵素で膵臓自身を溶かしてしまう疾患で、慢性膵炎と急性膵炎に分けられます。急性膵炎の場合、重症度によっては合併症により致命的になってしまうとても怖い病気です。

今回ご紹介するのは、かなり重度の膵炎で合併症の一つである血栓もできている可能性のある大型犬の治療経過です。

 

大型犬は、本当に体調が悪いと通院できません(ゴールデンレトリバー/東京中央区/急な嘔吐)

今回の症例は、東京中央区在住の9歳のゴールデンレトリバーのマロンちゃんです。

マロンちゃんのお母さんからお電話をいただき、早朝から何度も吐いていて、身体が熱くなって熱がありそう、そして、ぐったりしていて歩けないため、往診をお願いしたいとのことでした。

状況をもう少しお伺いすると、昨日の夜までは普段通り生活していて、1週間前にもかかりつけの動物病院にいき、血液検査を実施していました。その結果、肝数値がやや高いことと、年齢からか、中性脂肪も少し高めという数値だったが、担当の獣医師からは元気なので様子見と言われたばかりの出来事でした。

昨日までしっかりご飯を食べていたし、急なことで動物病院に以降にも抱き上げられないし、どうしていいのかという緊急のお電話でした。

往診は救急車ではないため、基本的には緊急との相性は悪いです。この場合、どうにか頑張って動物病院に駆け込むことを推奨しているのですが、この日はたまたま近くにおり、30分以内に到着することが可能だと見込めたため、すぐにお伺いさせていただくことにしました。

お家にお伺いすると、マロンちゃんは横になってハアハアしていて、かなり辛そうな状態でぐったりしていました。
 
流石のゴールデンレトリバー。体重も42kgと、ぐったりしてお腹を痛そうにしている大型犬を抱っこで連れて行けるのは、限られた環境で生活できているご家族様だよなって思える光景でした。
 

お電話である程度問診させて頂いていたので、先に身体検査と超音波検査で緊急度を見てみることとしました。

身体検査では、体温40.5度、不整脈、激しい脱水が見られましたが、チアノーゼは見られなかったので、ひとまず身体の酸素濃度は明らかな低下はしていないと判断しました。

しかし、呼吸状態は明らかに悪いので、持ち込んだ酸素ボンベを開放し、顔の前で流し続けながら、診察を進めていきました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、診療時に呼吸状態の悪化を常に想定し、酸素ボンベを常備しています。呼吸状態が悪い犬猫の診察では、高濃度かつ高い流量の酸素を嗅がせながら検査・処置を行うことで、少しでもペットにとって負担にならないように心がけています。

 

超音波検査(エコー検査)では、胸水を確認しませんでしたが、少量の腹水、そしてお腹の中で強い炎症を示唆する所見が見られました。

また、お腹を抑えると強い痛みが認められ、特に膵臓周辺の脂肪で強い炎症像が見られたことから、膵炎の可能性を考えて詳しい問診に入らせていただくこととしました。

マロンちゃんはもともととても元気で、大きな病気もなく、よく食べる子でした。

昨日の夜まではいつも通り過ごしてくれていたそうですが、明け方に嘔吐が始まり、そこからぐったりし始めて、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

それまではなにも症状がなかったため、いつもの動物病院で実施した血液検査結果もあり、いつも通りの生活を送っていたのにと、お母さんはとても悔やんでいました。

検査結果を見てみると、検査項目をかなり絞っていました。

見たい項目が除外されていたので、残念ですが、膵炎の可能性が高い!と言い切れる自信を持てないまま、診療を進めていきました。

おそらく、動物病院では費用面を下げたいという思いから、項目数を最低限に絞り、血液検査をより多くの飼い主様に受けてもらいたいという院長の思いを、多くの動物病院の検査結果を拝見するときに感じています。

費用面からすればもちろん最小限であることは正しいと思いますが、シニア期(高齢期)や持病を抱えたあとは、もしかしたら必要かもしれないって項目を全て網羅して一緒に検査項目として1回の採血で見てあげた方がペットのためなのかなって、個人的には思っています。

 

お母さんにご同意の上、再度血液を採取し、幅広く検査を行うこととしました。

 

もし急性膵炎だとしてら、最も怖いのが、広い範囲で炎症が起こることで、全身での炎症反応になり、血液が固まり易くなり血栓が出来てしまったり、肺に水が溜まってしまうような合併症です。これらの合併症はすぐに致命的になってしまうことも少なくありません。

 

マロンちゃんの場合、超音波検査でかなり強い炎症所見が見られましたので、動物病院での入院治療もお話しさせて頂き、ご相談しましたが、連れて行くことができないという物理的な要因もありますが、致命的な状態ならお家で看取りたいというご家族のご希望もあり、お家での出来る限りの治療をさせて頂くこととしました。

具体的には、痛み止めや吐き気止め、点滴や血栓を溶かすお薬、そして炎症を抑えるお薬を注射し、皮下点滴を行いました。

同日の夜もお伺いする予定を組み、午前の治療は終了としました。

 

夜の診察では状態改善

夜の診察では、午前中より少し顔つきが良くなって、お水を飲めるようになりました。

また、体温も38度まで下がっており、本人も楽になった様子でした。

 

血液検査では、白血球の上昇、炎症の数値の上昇、そして膵臓の数値の上昇が認められたため、急性膵炎と判断し、まずは1週間集中治療を行っていくこととしました。

 

血液検査の結果、膵炎は併発疾患であり、原発は甲状腺機能低下症であることが疑われました。

甲状腺機能が低下したため、中性脂肪の値が上昇し、その結果膵炎を発症したというストーリーです。

大型犬、特にぽっちゃりした体型の子で、このストーリーは起こりやすいものですので、大型犬と暮らしているご家族様は日頃から検査してあげましょう。

 

その後、集中的な治療を続けた結果、1週間後には自力でご飯を食べてくれるまでになり、甲状腺のお薬だけでなく他のお薬も、この時から少しずつ内服薬への切り替えを行なっていきました。

食欲がいつもほど出ていない中でしたが、マロンちゃんは頑張ってお薬を飲んでくれ、白血球や炎症の数値、また膵臓の数値もほぼ正常値まで下がってきてくれていました。

 

犬の膵炎の原因としては、およそ90%が原因不明と言われていますが、高脂血症や肥満、脂肪分の多い食事や人の食べ物を与えることが原因にもなります。

そこで、膵炎で食欲が落ちている時には脂肪分の少ないササミを与えることも多いです。

今回のマロンちゃんの膵炎は、おそらく甲状腺機能低下症が原因かと思いますが、もしかすると肥満も要因の一つだったかもしれません。

 

また、マロンちゃんの場合は急性膵炎で、急激な悪化が認められましたが、急性膵炎を何度か起こしていたり、膵臓に負担がかかるような高脂肪のご飯を食べていると、慢性化してしまい慢性膵炎となって、膵臓の機能が落ちてしまいます。

慢性膵炎のサインとしては、何となく食欲がなかったり、元気がない日があったり、といった軽微な症状なので見逃しがちですが、そういったサインが出た場合、一度動物病院に相談してみてください。

 

マロンちゃんは再燃に注意しながら少しずつ治療強度を弱めていき、今も治療を頑張ってくれています。

 

犬の急性膵炎は名前の通り、急に発症し、治療しなければ多くは急激に悪化していってしまいます。

それを防ぐためにも、血液検査の頻度を増やし(3ヶ月に1回程度の幅広い血液検査など)、肝臓への負担を考えて低脂肪食にしたり、人のご飯を与えないようにしたりチェックしましょう。

今回のマロンちゃんのように、わんちゃんが大きくて動物病院に連れていけない、健康診断をしたいけれどわんちゃん猫ちゃんが待ち時間が苦手、など動物病院に連れて行くことができない理由は様々だと思います。

往診専門動物病院わんにゃん保健室ではお家を診察室として使わせて頂きますので、待ち時間はありません。

健康診断なども実施していますので、往診専門動物病院わんにゃん保健室にいつでもお気軽にご相談ください。

 

過去に犬の膵炎関連の記事を書いていますので、気になる方は是非読んでみてください!

急な食欲廃絶と嘔吐が止まらない(犬/東京目黒区/緩和ケア)

高齢犬の膵炎(嘔吐/食欲なし/動けない/東京中央区)

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