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2020年9月アーカイブ

こんにちは!

 

今回は外傷を負ってしまった猫ちゃんのお話です。

猫ちゃんは身体が柔らかく、狭い場所なども一瞬にして走りすぎて行ってしまうこともあるかと思います。

そのため、玄関の扉を開けた隙に逃げ出してしまったり、窓を開けた途端にベランダに出てしまったり、といったことはよく耳にします。

頭ではわかっていて、気をつけていても、動物たちの動きは一瞬なので、不意の事故が起こってしまうこともあります。

今回は、そんな不意の事故で外傷を負ってしまった、東京千代田区在住の猫ちゃん症例です。

 

東京千代田区は、動物病院がとにかく少ないエリアですので、東京千代田区に今後お引っ越しされる予定のある飼い主様は、早めにどんな動物病院がどこにあるのかを把握しておくようにしましょう。

 

マンションのベランダから落下した猫(東京千代田区)

症例は東京千代田区在住、4歳で元気な猫のモンちゃんです。

モンちゃんとの出会いは夏の本格的な暑さで苦しんでいた、1ヶ月ほど前でした。

外傷を負って以来あまり食べなくなってしまったので、家での皮下点滴をしてほしいとのご依頼で往診をさせて頂きました。

お家にお伺いすると、モンちゃんはテーブル下で、シャーっと怒っており、不機嫌さが伝わってきたので、ごめんね、と謝りつつ、別のお部屋でご家族様から詳しくお話をお伺いすることにしました。

 

問診

 

問診①.jpg

 

モンちゃんは、1ヶ月ほど前に、偶然の事故によって窓から落ちてしまい、マンションの下の植木の上に落ちてしまったところを発見され、すぐに動物病院に連れていかれたそうです。

幸い、植木がクッションとなり、内臓からの出血や損傷、骨折などはありませんでしたが、ショック状態になっていたため、緊急処置の末、無事に意識を取り戻し、数日間入院をして、体調が安定したため、退院して通院に切り替えられたとのことでした。

しかし、モンちゃんは、普段からその性格ゆえに、抱っこをしたり、キャリーに入れることができず、通院するのも一苦労で、1,2日は頑張ることができたそうなのですが、飼い主様としても、嫌がるモンちゃんを無理やりキャリーに入れて動物病院に連れて行き、抵抗する中での治療をすることに精神的に疲弊してしまい、お家で治療を出来ないか探して頂いたところ、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室を見つけてご連絡して頂いたとのことでした。

退院しても、投薬どころか全く食べ物に興味を示さず、ご飯を食べてくれないため、動物病院にて点滴にてお薬なども入れていたとのことで、何とかご飯を食べられるようになると内服薬にすることができるので、頑張って食べてくれるようになるまで、食べてくれることを願って、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフで治療をさせて頂くことになりました。

 

 

検査開始

 

一般身体検査

まずは食べない原因を調べるために、動物病院にて行なっていた血液検査の結果を見せて頂くことにしました。

血液検査ではたしかに大きな異常値はなく、電解質バランスも正常でした。事故直後からの推移でも大きくは変化はないので、内臓の損傷などから来ていることは考えにくい状況でした。

つぎに、実際にモンちゃんを触って、身体検査です。

モンちゃんのいるお部屋に行くと、再びシャーっとお怒り気味でしたが、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフは慣れっこです。

モンちゃんをバスタオルに包んで出てきてもらい、全身を触って身体検査を行なっていきました。すると、通常はお腹に聴診器を当てると、消化管が蠕動する音、いわゆる、ギュルギュルというお腹の音が聞こえるのですが、モンちゃんの場合それが聞こえず、お腹の動きが良くないことが考えられました。

 

超音波検査

そこで、実際にどれぐらい動いていないのかを超音波検査で見てみることにしました。

食べない以外は元気そうなモンちゃん、とても嫌そうでしたが、何とか実施することができました。

たしかに、胃の中や十二指腸まで液体が溜まっているような状態で、消化管の動きも全体的にあまり蠕動運動していない様子でした。

そのため、消化管が動くようになると、今溜まっている液体が流れていき、食べられるようになることが予測できましたので、消化管を動かすお薬を使っていくことにしました。

 

診療プラン

とりあえず現時点では脱水はしていないようでしたので、注射と強制給餌による内服薬の投与、そして内服薬の投薬指導を行い、薬の内容は消化管を動かすお薬のみ使用し、拘束時間を短くしてモンちゃんのストレスを最小限にすることにしました。

しかし、このお薬は効果時間が長くはないですが、お家でご家族様にあと2回分お渡しし、その日の診察は終了としました。

 

次の日、もう一度お伺いすると、ご家族様は無事に投薬が出来たとのことで安心しました。

また、少し缶詰を温めて置いておくと、今朝は匂いを嗅ぎに行っていたとのことで、少し消化管が動き始めた感じがしたので、もう一度超音波にて胃の中を確認しました。

すると昨日よりも明らかに液体貯留は減っており、腸も少し蠕動運動をし始めていました。

治療が好感触でしたので、引き続き、モンちゃんには点滴ではなく、お薬のみお渡しし頑張ってもらいました。

その次の日には、モンちゃんは少しスープとスープの具を食べてくれていました。

この調子だと強制的に投薬しなくても、ご飯に混ぜる内服薬の投与方法にもうすぐ切り替えられそうだとのお話をさせて頂いたところ、ご家族様も喜ばれていて、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも安心しました。

その後、モンちゃんは無事に切り替えもできて、今ではしっかりとご飯もいつも通り食べてくれています。

 

まとめ

 

猫ちゃんの性格によっては、弱っている時は動物病院に連れて行けても、通院をするなど動物病院に連れて行くこと自体が難しくなってしまうケースもたくさんあります。

そういった場合には、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。

お家で出来る限り最大限の治療をご提案させて頂きます。

 

 

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こんにちは!

 

今日は発作が続いている猫ちゃんのお話です。

 

往診専門動物病院では、発作を主訴に多くに猫ちゃんの飼い主様からご依頼をいただきます。

往診で発作の猫ちゃんにあった時には、初診での問診が最重要課題となってきます。

 

・発作を認めたのはいつが最初か

 

・頻度

 

・発作の継続時間

 

・発作中の猫ちゃんの様子

 

・発作前後の猫ちゃんの様子

 

その他、細部に渡った問診を行っていきます。

 

お勧めのまとめ方は、こんな感じです。

 

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◯月◯日

◯◯:◯◯ 何となく変な行動あり(←後付けでも大丈夫です。獣医師としてはストーリーが見たいだけです。)

 

 

 

◯◯:◯◯〜◯◯:◯◯ 激しく痙攣、失禁、脱糞、呼びかけにも反応なし(←発作中は大きな声で呼びかけるのはNGですので、ご注意ください。動画が撮れたら◎)

 

 

◯◯:◯◯ 歩き出した

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そして、発作を止めるために使う薬の多くが内服薬であるため、その猫ちゃんが内服薬を受け入れてくれるかどうかも重要なポイントです。

問診で発作に関する様子をお聞きする上で、もし可能であれば、発作前から発作中、発作後の様子を動画で残していただけると診療の参考になります。

 

問診が終わると、次は血液検査です。

 

往診専門動物病院の多くが、飼い主様に保定をしてもらうことが多いのですが、保定には本来技術が必要とされるため、うまく抑えられたとしても犬猫にとってはストレスであったり身体的な負担になったりします。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、往診獣医師だけでなく訪問に特化した動物看護師が一緒にご訪問させていただくため、飼い主様はもちろん、ペットに対する負担も最小限になるように診療を実施することを目標に、日々診療しております。

血液検査を始め、超音波検査なども、今後も繰り返して実施していくことを考えると、あまり無理な保定で実施することはお勧めできません。

複数にわたって採血を行うことがペットにとって身体的・精神的負担となってしまうため、わんにゃん保健室では、1回の採血でなるべく広めに検査項目をみていきます。

 

項目に関しては、都度担当している往診獣医師にご相談ください。

 

血液検査が終われば、症状に合わせた対症療法を行い、結果が出るまでの間は数日間対症療法で凌ぐこともありますが、大体の場合はこのタイミングで発作に対するお薬を処方していきます。

 

flairお薬が苦手なわんちゃん、猫ちゃんへの投薬方法に関しては、必ずご相談ください。

 

1.jpg2.jpg3.jpg

 

特に、猫ちゃんはお薬を飲むのが苦手な生き物です。

投薬方法は錠剤のまま喉の奥に入れるか、錠剤のままor粉にしてウェットに混ぜる粉にして水で溶きシロップ状にして喉の奥に入れてあげるか、など方法は多岐に渡ります。

投薬方法についてはご説明だけでなく、飼い主様ができるまでトレーニングさせていただけますので、心が折れる前に、まずはご相談をしていただき、一緒に頑張っていきましょう!

 

それでは、発作を起こした猫ちゃんの症例紹介です。

 

もしも猫ちゃんと暮らしていて、急に変な行動や挙動を見せたのであれば、もしかしたら発作かもしれません。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

皆さま、発作の原因というとどういったものを想像されますか?

 

脳の病気を1番に思い浮かべられるのではないでしょうか?

 

もちろん脳の疾患でてんかんのような発作が出ることもありますし、チックと言って、ピクピクとした発作が出ることもあります。

しかし、これらの発作が起こる原因は脳だけでなく、他の臓器が原因になっていることもあります。

例えば、高齢猫で多いのは腎不全です。

腎不全によって、本来おしっこから出て行くはずの毒素が身体に溜まってしまい、それが発作の原因になることもあります。

また、先天的な血管の異常によって発作が起こることもあれば、肝臓が悪くなって発作が出てしまうこともあり、脳以外にも何が原因なのかしっかりと考えていく必要があります。

 

今回はそんな発作が続いている猫ちゃんのお話です。

 

症例は東京千代田区在住のはなちゃん、18歳の高齢猫さんです。

お家の猫ちゃんが今朝痙攣していて、数十秒で収まったが、最近食欲も落ちてきているので、とのことで往診をご希望されました。

その日は午後の往診の診察予定に空きがあり、獣医師が緊急性があると判断しましたので、当日にお伺いさせて頂くことにしました。

お家にお伺いすると、部屋の端にあるベッドめはなちゃんはぐったりと横になっていて、痩せていました。

舌の色などを確認し、呼吸状態は安定していたことから、詳しくお話をお伺いしました。

はなちゃんは5歳の時に保護団体さんのところからお家にやってきました。

しかし、当時はすごく警戒心が強くて、なかなか触ることができず、ご飯を交換したり、トイレを綺麗にしたりするだけで、はなちゃんとの触れ合いはなかなか出来なかったそうです。

しかし、数年でようやく慣れてきてくれたのか、撫でることは許してくれてきたようで、機嫌の良い時や寝ている時には撫でて、と寄ってくることもあるようです。

しかし、抱っこやキャリーに入れることが出来ず、高齢であることを考えると健康診断もしてあげたかったそうなのですが、動物病院には連れて行くことが出来ず、諦めてしまっていたそうです。

しかし、最近になって食欲が落ちてきて、その途端にみるみる痩せていってしまったそうで、ここ数日はお水もあまり飲めておらず、おしっこの量も減ってきてしまっていると思っていると、今朝数十秒ほどピクピクと痙攣をしていてびっくりして、往診を検索されたとのことでした。

たしかに、はなちゃんはすごく痩せてしまっていて、最初に触った時も脱水しているのが分かりました。

ただ、なかなか他人に気を許さないはなちゃんを、こんな状態の中動物病院に連れて行って、治療をさせるのはかわいそうということで、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にお電話をいただきました。

様子が分かったところで、次は身体にどういうことが起こっているのかを知るために、血液検査をご提案させて頂きました。

すごく体力的に弱ってしまっているので、無理のない範囲で、ということでご同意を頂き、採血と治療をさせて頂くこととしました。

 

まずは身体検査です。

身体検査では、激しい脱水黄疸が見られました。

また、身体は痩せていて、筋肉も落ちてしまっておりました。心臓の音は正常で、呼吸音も特に問題はありませんでした。

 

次に採血です。

採血では、嫌がるそぶりはありましたが、往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医師も看護師もそういった猫ちゃんには慣れているので、素早く採血を終わらせて、点滴を行うことしました。

点滴には胃薬や消化管を動かすお薬などを入れて、少しでも楽になることを願いながら点滴を行いました。

また、アンモニアという血液検査項目は、採血後すぐに分かるのですが、アンモニアの高値が認められました。

もしかすると、この影響で朝の痙攣が起こった可能性があるため、アンモニアを下げるお薬もシロップタイプなので、お口に入れて飲んでもらいました。

次の日に再診をさせて頂くこととして、その日の診察はそれで終了となりました。

血液検査では、腎臓の数値がものすごく高く、貧血も少し進んでいました。

ただ、脱水していての数値なので、脱水を補正するとおそらく貧血はもっと進むことが予測されました。

その他にも腎臓に起因する数値と肝臓の数値が異常値を示しており、発作の原因は腎臓かアンモニアの高値という可能性が高いと考えられました。

 

では、なぜアンモニアが高くなってしまったのでしょう?

そもそもアンモニアは、タンパク質を食べると消化管で消化、吸収され、アンモニアという有害物質が出されます。

これが、血液に乗って肝臓に運ばれて解毒されるのです。

しかし、猫ちゃんはご飯を食べれない状態が、短いと数日、長いと1,2週間ほどで代謝の関係で肝臓に脂肪を溜め込んで脂肪肝になってしまいます。

そのため、肝臓での解毒ができなくなってしまい、身体に毒素であるアンモニアが蓄積してしまい、アンモニアが血液に乗って脳に行ってしまった時に、発作を起こしてしまうことがあるのです。

しかし、今回は、腎臓の数値も高く、アンモニアで発作が起きたのか、尿毒素が溜まってしまい発作が起きたのかは判断しかねるところではありますが、どちらにしても点滴をして脱水を補正しつつ、おしっこの量を元に戻すことを目標に治療をしていくことになりました。

次の日に、再診を行い、やはりぐったりした様子のはなちゃんでしたが、少し尿量が増えたとのことで安心しました。

また、発作も出なかったとのことで、ご家族様も安心されていらっしゃいました。

尿量が増えたということは、しっかりと点滴が吸収されているということなので、その日も同量で点滴と注射を行い、次の日にもう一度お伺いさせて頂き、様子次第でご家族様での皮下点滴に切り替えるかどうかをご相談させて頂くことにしました。

はなちゃんは今も頑張ってくれていて、ご家族様に癒しを与えてくれています。

動物病院に連れて行けなくて、諦めてしまっているご家族様はたくさんいらっしゃると思いますが、決して諦めず、まずは往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡ください。ご家族様としっかりと病状や今後のプランなどについてご相談させて頂きます。

 

 

sunわんちゃん・猫ちゃんの発作に関する過去のブログ記事を抜粋しました!参考にどうぞ^^

猫の痙攣/発作(嘔吐/下痢/ふらつき/東京犬猫往診)

発作が続く高齢犬(発作/高齢犬/東京千代田区)

犬の発作(犬往診/東京千代田区/往診専門動物病院)

 

 

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こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、訪問に特化した動物医療を提供しています。

出会う犬猫の多くが高齢であり、何かしらの病気を抱えながらも日々のんびりと暮らしている子たちです。

往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡をいただく中で特に多いのが、詳しい検査や積極的な治療は望まないが、できるだけ楽にしてあげたいという緩和ケアの依頼から、状態によって最後に日までの集中的に緩和処置を行うターミナルケアの依頼です。

緩和ケアとターミナルケアの中では、よく状態安定を目的にステロイドを使用します。その中で、よく質問に上がるのが「ステロイドって怖くないんですか?」というのがあります。

 

ですので、今日はステロイドについてお話ししようと思います。

 

ステロイドというと、何となく怖い気がする、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。私たちも、往診専門動物わんにゃん保健室でステロイドを使用することももちろんあります。

しかし、中にはステロイドは使いたくない、という方もいらっしゃいます。

もちろん闇雲に使い続けると副作用が出てしまいますが、ちゃんとした理由の元使用し、長期間使い続けなければ大きな副作用が出ることは比較的少ないです。

そこで今回は、ステロイドとはどんなお薬なのか、どういった時に使用するのか、副作用はどういったものがあるのかなどをお話ししていこうと思います。

 

そもそもステロイドとはどんなお薬なのでしょう?

 

ステロイドとは、副腎皮質ホルモン剤です。

つまり、身体の中でも作られている物質です。副腎皮質ホルモンは、糖質コルチコイドといって血糖値を上げるホルモンと、鉱質コルチコイドといって電解質のバランスをとるホルモンの2種類があり、ステロイド剤にはその2種類のホルモンがある比率で含まれています。その比率は薬の種類によって異なるので、副作用の出方や出やすさもステロイド剤の種類によって違ってきます。副腎皮質ホルモンは、ストレスがかかると身体の中で放出され、ストレス耐性がつくようにできています。このように、身体の中で作られているからこそ、使い方にも気をつけなければいけません。

 

では、ステロイド剤の副作用とは何でしょうか?

先ほどお話ししたように、ステロイド剤には、血糖値を上げる作用と電解質バランスを取る作用があります。

つまり、ステロイド剤を使用すると血糖値が上がってしまうため、糖尿病になってしまうことがあります。これが一つ目の副作用です。

 

あるいは、本来は体から出る副腎皮質ホルモンで電解質のバランスを取っているのですが、外から同じものが入ってくることで電解質のバランスがうまく取れなくなってしまうことがあります。これが二つ目の副作用です。

 

また、かなり長期的にステロイドを使用していると、外から副腎皮質ホルモンが入ってくるため、体からの副腎皮質ホルモンの放出量が減ってしまい、副腎自体が小さくなってしまい、ステロイドをやめても副腎皮質ホルモンが不足してしまうことがあります。

それら以外にも、免疫抑制や食欲増進、多飲多尿、肝臓への負担などたくさんあります。

しかし!これらの副作用が出るのは長期的に使用し続けた結果起こることが多いです。

しっかりと症状に合わせて、副作用が出ていないか検査をしながら使用していくと、こういった副作用はあまり起こりません。

 

では、次はどういう時にステロイドを使用していくのかをお話ししていきます。

ステロイド剤を使用する場面はいろいろですが、主には

 

・末期の疾患の緩和ケア、ターミナルケア

・腫瘍

・免疫疾患

・皮膚疾患

・アナフィラキシーショック

・炎症性疾患

 

などがあります。

末期の疾患の緩和ケアやターミナルケアの際には、ステロイドを使って、少しでも食欲増進を図ったり、末期の疾患の倦怠感や辛さを和らげる目的で使用していきます。

往診専門動物病院わんにゃん保健室でも、こういった使用をすることが多く、比較的辛さを和らげてあげることができています。

こういった場合には高容量で使用するわけではなく、比較的少ない量で使用していきます。

また、免疫疾患やアナフィラキシーショックでは高い用量で使用するため、副作用に注意が必要です。

アナフィラキシーショックでは1度の仕様なのでほとんど心配はありませんが、免疫疾患や皮膚疾患では、長期的に使用することが多く、特に免疫疾患では高用量での使用期間も長くなるため、副作用が起こりやすくもあります。

そのため、闇雲に使用し続けるのではなく、獣医師の診察のもと、処方に従って使用して、しっかりと検査も行いましょう。

腫瘍性疾患の場合は、腫瘍性の痛みを伴うこともよくあるのですが、ステロイドは腫瘍性疾患の痛みも比較的よくとってくれます。

もちろん、麻酔系や麻薬系の痛み止めも使用していくのですが、それらを使用すると消化管の動きが悪くなってしまったり、鎮静作用が出てしまったりすることもあるので、ステロイドを一緒に使用していくことがよくあります。

 

簡単にステロイドの副作用や使用するタイミングをお話しさせていただきましたが、しっかりと検査を行い、獣医師処方のもと、むやみに長期使用をしなければ決して怖れる薬ではなく、メリットもたくさんあるお薬です。

しかし、ステロイドを使用すると逆に悪化してしまったり、それこそ副作用が出てしまうことももちろんございます。

そのため、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室でも、使用する目的を明確にしたり、使用しても良いかどうかをしっかりと検査してから使用したりと、使用には気をつけています。

 

もちろん、往診専門動物病院わんにゃん保健室ではステロイドを使用しない治療法もご提案させて頂きます。動物たち、ご家族様に合った治療法をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

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2020年9月4日公開

こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

往診専門動物病院では、お家まで獣医師と動物看護師がペアとなって訪問させていただくため、ご家族様は安心して診察を見ていただけます。

診療圏は東京台東区と東京中央区にメインオフィスを構えていますが、東京23区とその近隣地区までと広く往診獣医療の依頼に応えられるようにしています。

酸素室の中でないと呼吸が苦しそうな状態にある愛犬、愛猫に対して、投薬をしてあげたいがどうしたらいいのかなどのお問い合わせをお受けすることがあります。

往診専門動物病院では、ペットの状態だけでなく、愛犬・愛猫が暮らす環境を考慮して診療プランを組んでいきます。

ですので、酸素室の中に入りっぱなしでも、皮下点滴などの処置を行うことができます。

酸素室が必要なわんちゃんのケースですと、心不全や腎不全、肺の病気などが多いと思います。

猫ちゃんでは、末期の腎不全による腎性貧血を起こしている場合が多いかなという印象です。

 

今回は、そんな中にある僧帽弁閉鎖不全症という、心臓の病気の高齢犬のお話です。

 

僧帽弁って何??という方も多いと思いますので、簡単にお話しさせて頂こうと思います。

心臓は4つのお部屋でできていて、左心房、左心室、右心房、右心室というお部屋があります。

このうち、左心房と左心室の間に、血液が逆流しないようにあるものが僧帽弁という弁です。

この弁があるおかげで、心臓が収縮して血液を流す時に、左心房に逆流せずしっかりと左心室から全身に血液を送る大動脈に血液を送ることができます。

しかし、この弁が変形してしまったり、何らかの原因で完全に閉まらなくなってしまう病気が僧帽弁閉鎖不全症です。

僧帽弁閉鎖不全症にはステージがあり、大きくはステージA〜Dの4段階に分かれており、ステージB以上は投薬が必要になります。

しかし投薬のおかげで進行を抑えることはできますが、完全に治すことはできません。

完治をさせるためには手術という方法もありますが、手術には様々なリスクもあります。

もちろん再発というリスクや、麻酔のリスク、様々なリスクを伴うため、手術という選択をする時には主治医の獣医さんとよくご相談しましょう。

 

では僧帽弁閉鎖不全症が悪化するとどうなるのでしょう??

 

肺で二酸化炭素と酸素を交換した綺麗な血液が左心房に帰ってきます。

その血液は左心室に送られて、左心室から大動脈に送られ、大動脈から全身に血液に乗って酸素が運ばれていきます。

しかし、僧帽弁閉鎖不全症があると、左心室から本来大動脈に行くはずの血液の一部が左心房に逆流してしまい、左心房に血液がたまってしまい、その影響で肺にも血液がたまってしまい、肺の血管から水分が漏れ出てしまいます。

その結果、肺に水が溜まってしまい、空気を取り込めなくなってしまうこの状態を肺水腫と言い、緊急の治療が必要となります。

 

こんな僧帽弁閉鎖不全症と頑張って闘った高齢犬を今回はお話をしようと思います。

 

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症例は東京千代田区在住の16歳の小型犬のクーちゃんです。

 

お電話では、かかりつけの動物病院にて肺炎と言われ内服治療をしているが良くならないとのことで、呼吸に関することなので、緊急性があると判断し、当日にご訪問させて頂きました。

お伺いすると、クーちゃんは部屋の端でハアハアと辛そうな呼吸をしており、すぐに身体検査をさせて頂きました。

身体検査では心臓の音がかなり大きく、僧帽弁でのかなりの逆流が判断されました。

また、肺の音からもおそらく肺水腫が想定されました。

ただ、舌の色や粘膜色は真っ青ではありませんでしたので、まずは詳しくお話しをお伺いすることとしました。

2,3日前に呼吸が早くなったのことで近くの動物病院さんにいったところ、レントゲン検査から肺炎だろうということで、今までにも飲んでいる心臓のお薬、利尿薬に加えて、抗生物質を処方され、食欲はなかったそうなのですが頑張って飲ませてもらっていたそうです。

しかし、呼吸は良くならず、立つのもしんどそうな状態になってしまったため、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡をいただきました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室ではお家を診察室として使わせて頂きますので、レントゲン検査は出来ませんが、身体検査所見から、おそらく肺水腫が疑われましたので、利尿剤の量を上げて、注射で入れていくことをご提案させて頂きました。

また、数日前にかかりつけの動物病院さんにて行なった血液検査の結果を見せて頂くと、腎臓の数値が上がっており、おそらく継続的な利尿薬の投薬によるものと考えられました。

ただし、現状で利尿薬を無くしてしまうと致命的になってしまうので、利尿薬をどの程度使えるかを見るためにも血液検査をご提案させて頂きました。

 

利尿薬は腎臓におしっこを作らせるので、腎臓には負担がかかります。

 

ではなぜ腎臓の数値が高いのに利尿薬を使うのでしょう??

それは、肺に溜まった水をおしっことして出して、呼吸が楽になるようにするためです。

またおしっことして水分を出すことで心臓の負担も減らすことが出来るので、今のクーちゃんの状態を考えると利尿薬は積極的に使用しなければなりません。

 

このことをご家族様にご相談させて頂いたところ、とにかくまずは呼吸を楽にしてあげたいとのことでしたので、初日は利尿薬を1日2回注射で入れていくこととしました。

 

注射の前にまず採血です。

クーちゃんは普段は嫌なことをするとすぐ動き回ってしまうそうなのですが、今日は足を延ばすのも嫌がらずにさせてくれました。

すぐにいつもは大好きなおやつをあげましたが、少し舐める程度で、あまり食欲がない様子です。

その後注射を行い、呼吸状態やおしっこの出が心配でしたので、その日のうちにもう一度注射にお伺いすることとしました。

また、酸素ハウスはすでにお家にご用意されていましたので、できるだけその中で過ごしてもらうこととしました。

 

もう一度お伺いすると、少し顔つきが良くなっており、おしっこもたくさん出たとのことでした。

酸素ハウスの中で、呼吸も少し落ち着いておりましたが、食欲はまだ戻らないとのことでした。

血液検査の結果ではやはり腎臓の数値が高く、出来るだけ早めに利尿薬を減らしていきたいところではあり、次の日の呼吸状態次第で減らすかどうかをご相談させて頂くこととしました。

もう一度利尿薬を注射し、次の日にもう一度お伺いさせて頂くので、その日の診察は終了となりました。

 

クーちゃんは、その状態で徐々に呼吸状態も良くなり、利尿薬も減らしていくことができ、今度は腎臓の治療に並行して、腎臓の治療を始めることになりました。

今では、クーちゃんは酸素ハウスから出ても元気に歩けるようになるまで回復しています!

 

心臓に疾患を持っている子は、ストレスがかかったりして興奮することで、呼吸状態が悪くなってしまうこともあります。

そのため、お家の落ち着いたところでの治療も一つの選択肢になるかと思います。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、心臓病のような慢性疾患や、肺水腫のような急性疾患、また、ターミナルケアや緩和ケアも治療に当たらせて頂いております。

 

できるだけ一緒に過ごしてあげたい、最期の時間をお家で過ごさせてあげたい、など、往診専門動物病院わんにゃん保健室ではいつでもご相談をお受けしております。

一度ご連絡下さい。

 

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