わんにゃん保健室 03-4500-8701

2020年6月アーカイブ

こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、慢性疾患の猫ちゃんを診察することがとても多いです。

主訴では、最近よく吐く、元気がない、ご飯を食べない、痩せた、ふらふらしているなど様々ですが、食べなくなってから1週間が経過しているという電話が感覚的に多いな感じています。

猫ちゃんは、ご飯を何も口にしなければ数日で危険な状態に陥ってしまうことが予想されます。

普段と違うペット(犬・猫)の様子に気づかれましたら、かかりつけの動物病院に連絡をして予約を取って通院させるか、それが難しいようであればわんにゃん保健室までご連絡ください。

基本は予約診療ですが、その日の診療スケジュールを確認し対応できる場合には、できる限り訪問し診察を行っています。

 

ペットの変化にいち早く気づいてあげられるのは飼い主様だけですので、しっかりと愛犬・愛猫の様子を普段か観察してあげましょう!

 

さて、今回は慢性腎臓病の高齢猫ちゃんのお話です。

皆さま、慢性腎臓病という病気は聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、原因はご存知でしょうか?

猫ちゃんが高齢になると慢性腎臓病が多くなる原因は、様々なことが言われていますが正確にはまだ分かっていません。

 

猫だから?

 

ワクチンの影響?

 

腎臓が弱いから?

 

...などなど都市伝説的なことも言われていますが、正確には不明なままです。

しかし、慢性腎臓病になりやすくなる、あるいはきっかけになる疾患はあります。

例えば、尿路結石症腎盂腎炎などの疾患です。

尿路結石症とは、尿路、つまりおしっこが通る道に石ができてしまうことです。

猫ちゃんは通常お水を飲む量が少なく、おしっこの回数も少ないため、膀胱内に濃いおしっこをたくさんためて一気にすることが多いのです。

そうすると膀胱内での尿の貯留時間が長く結石ができやすくなってしまうのです。

この結石が尿道に詰まってしまうと、急性腎不全になってしまい慢性腎臓病に移行してしまいやすいのです。

あるいは、膀胱炎の細菌が腎臓に感染してしまう腎盂腎炎も慢性腎臓病へ移行しやすいと言われています。

このように、慢性腎臓病になるきっかけがある場合もよく見られます。

今回はこの中でも尿路結石によって尿路閉塞になった経験がある猫ちゃんの慢性腎臓病の治療についてお話ししていきます。

 

隠れる猫.jpg

 

症例は東京葛飾区在住の12歳の高齢猫の男の子、白猫だけど、ひじきちゃんです。

ひじきちゃんとの出会いは3ヶ月ほど前のことです。

いつものように往診車で東京都内を回っていたところ、ひじきちゃんのご家族様からお電話を頂きました。

 

お家の高齢猫ちゃんが、昨日の夜からおしっこが出ていないとのことで、尿路結石の経験もあるらしいのですが、動物病院では連れて行っている道中でさえかなり興奮してしまうため、緊急かもしれないが往診で来てもらいたいとのことでした。

尿路結石なら緊急疾患なため、すぐにお伺いさせて頂くこととしました。

お家にお伺いすると、ひじきちゃんは別の部屋に行っていましたが、緊急処置が必要かもしれないので、まずは膀胱内におしっこが溜まっているか見るためひじきちゃんのいるお部屋に行って、超音波の検査をすることにしました。

ひじきちゃんは押し入れの1番奥にいて、往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフが素早くバスタオルをかけて出てきてもらいました。

ひじきちゃんは嫌がっていましたが、元気がないのか強い抵抗はありませんでした。

超音波検査にて膀胱を見てみると、かなりのおしっこが溜まっており、膀胱の中にはキラキラと浮遊物がありました。

そのため、まずは尿路閉塞の解除を試みました。

 

尿道の中にカテーテルを入れ閉塞物を膀胱に押し戻します。

ひじきちゃんは嫌がっていましたが、強く抵抗する元気は無いようでした。

何とか閉塞を解除し、膀胱内のおしっこ抜くことができ、一部は検査用に採取しました。

おしっこは血尿で、濁りがありました。

 

閉塞を解除すると、少し楽になったのか、ひじきちゃんの抵抗が強くなってきましたので、そのまま身体検査と血液検査も実施させていただきました。身体検査では、軽度の脱水が見られましたが、不整脈などはありませんでした。

また採血時はすごく抵抗していたので素早く終わらせ治療に移りました。

尿路閉塞があったため、点滴は生理食塩水で行い、吐き気止めや胃薬、抗生物質、また尿道の腫れを抑えるために1回のみ炎症を抑えるお薬を注射しました。

処置が終わった後、ひじきちゃんを解放してあげるとすぐに押し入れの奥に入っていきました。

いつもの診察とは順番が前後してしまいましたが、ご家族様に詳しくお話をお伺いすると、いつも朝から昼まで2,3回するそうなのですが、その日は朝の排尿がなく朝ごはんも食べなかったため、いつもと様子が違うと思って見ていると、以前尿路閉塞になった時と様子が似ていたため、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡をいただいたとの事でした。

しかし前回尿路閉塞になった時も、その後点滴通院の指示を受けたとの事でしたが、ひじきちゃんがかなり興奮して疲弊してしまうため、通院もほとんどできなかったようです。また内服薬もすごく敏感で、すぐに気づいてしまい飲ませられないと言うことで前回は諦めてしまったとの事でした。

 

本来であれば、今回も抗生物質などは内服で続けていただきたいお薬ですが、投薬がとても難しいと言うことなので、ご家族様とご相談し、2週間効く抗生物質を次の日の再診時に注射することとしました。

 

尿路閉塞で1番怖いのが、急性腎不全による高カリウム血症です。高カリウム血症になると、不整脈が起こってしまい、最悪の場合死に至ります

そのためまず1番に尿路閉塞の解除が必要です。

今回ひじきちゃんの場合は早めにご連絡をいただけたため、急性腎不全になっていないことを願い次の日に血液検査の結果をご説明するためもう一度再診にお伺いすることとしてその日の診察は終了しました。

 

血液検査では軽度の高カリウム血症が見られ、腎臓の数値は高くなっていました。

おそらく尿路閉塞によるものと、カリウムの上がり方から考えるともしかすると以前から慢性腎臓病がすでにあった可能性も考えられました。

また、尿検査の結果は、ストルバイト結晶と言う石が出ていましたが、この石はご飯を変えることで溶けてくれるため、ご飯の変更もご提案させていただくことにしました。

 

次の日もう一度お伺いさせていただくと、ひじきちゃんはかなり元気になっていたようでご飯も完食してくれたようです。

また、おしっこも順調に出ているようで、ご家族様も安心されていました。

血液検査の結果をご説明すると、排尿の回数が少し増えてきていたため、もしかすると慢性腎臓病は、以前からあったかもしれないとの事でした。

また尿石の種類をご説明し、ご飯の変更もご提案させていただきました。

ご家族様としてはできるだけストレスのない生活をして、本人が苦しくなければ治療は最低限で行っていきたいとご希望だったので、まずは慢性腎不全に対する点滴治療、抗生物質の注射、またご飯の変更を行っていき、血液検査にて定期的に腎臓の状態をチェックしていくこととしました。

その日は2週間効く抗生物質の注射と点滴治療を行い、2,3日後にもう一度再診させていただくこととしました。動物病院に連れて行くとストレスが強いひじきちゃんですが、おうちでの治療では少しストレスは減っているようでした。

 

その後ひじきちゃんは元気にしてくれていて、お家での皮下点滴も実施できており、月に1回の診察となっています。

 

ひじきちゃんのように、緊急疾患であっても、動物病院はストレスがかかりすぎる猫ちゃんもたくさんいます。

そのような場合には、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、往診を依頼されるペットの多くが高齢の猫ちゃんです。

猫ちゃんの多くが、将来的に腎臓機能が低下する恐れがあるため、猫ちゃんを迎え入れることを決めたその日から、将来訪れるであろう闘病生活をどこで誰とどんな風に迎えるのか、想定しておきましょう。

 

そんな今回は、慢性腎臓病の猫ちゃんのお話です。

 

慢性腎臓病とは皆さんご存知ですか?

 

猫ちゃんを飼ったことがある方、現在猫ちゃんを飼っている方は耳にしたことがあるかもしれませんね。

 

慢性腎臓病とは、簡単に言うと腎臓の血管が減っていき老廃物が身体に溜まっていってしまう病気です。

そして、老廃物が溜まることでさまざまな症状を引き起こします。

今回は、そんな慢性腎臓病を持った高齢猫ちゃんとご家族様のお話です。

 

症例は東京都渋谷区在住のりんちゃん、17歳の高齢猫ちゃんです。

りんちゃんとの出会いは1年ほど前のことです。食欲が落ちていてよだれが増えてきたけれど、動物病院に連れて行くとストレスが強くて帰るとぐったりしてしまうとのことで、往診をご希望されました。

食欲が落ちているとのことでしたので、お電話当日にお伺いさせて頂くことにしました。

 

お家にお伺いすると、りんちゃんはかなり人見知りなようで、別のお部屋に逃げているとのことでしたので、先に詳しくお話しをお伺いすることにしました。

りんちゃんは若い頃はワクチン接種に動物病院に行っていたとのことでしたが、動物病院での過度の興奮により家に帰ると、次の日まで元気がなくなってしまうほど疲れるらしく、以来元気でもあったので、健診などはせず、動物病院には行っていなかったそうです。

しかし、ここ1週間ほど元気食欲が落ちてきていて、特にこの2日ほどはほとんど食べずに寝ているとのことで、往診専門動物病院わんにゃん保健室へお電話をいただいたとのことでした。

 

ここで、高齢の猫ちゃんで元気食欲がないなくなってしまった時に必ず考えなければならないのが、慢性腎臓病です。

慢性腎臓病は数年単位で悪化し、猫ちゃん自身が症状を隠してしまうため、急に症状が出る頃には悪化してしまっていることがよくあります。

 

今回のりんちゃんもまずは慢性腎臓病を疑い、診察を始めることとしました。

 

まずは身体検査です。

 

りんちゃんは小さくなって身を潜めていましたが、バスタオルで包んで身体検査を始めました。

身体検査では、削痩と重度の脱水、そして口の粘膜の色が薄くなっていること、そして多量のよだれが認められました。

このことから、血液検査も必要と判断し、ご家族様にご同意を頂いて採血も実施することとしました。

りんちゃんは採血も頑張ってくれて、残るは治療のみです。

よだれが出ていることから、吐き気が予測されたので、吐き気止めと胃薬の注射、点滴を行い、その日は診察を終了としました。

りんちゃんは最後まで我慢強く耐えてくれて、解放するのすぐに隠れてしまいました。

ご家族様には、貧血があるかもしれないこと、重度の脱水があること、慢性腎臓病が疑われることをご説明し、次の日にもう一度再診にお伺いすることをご説明し、好きなご飯をいくつか置いておいてもらい、食欲に変化があるか見て頂くことにしました。

 

血液検査では、軽度の貧血が認められました。また、腎臓の数値がかなり上昇しており、3〜7日程度の集中的な皮下点滴治療が必要と判断しました。

 

次の日りんちゃんのお家にお伺いすると、りんちゃんは相変わらず別のお部屋に行ってしまっていましたが、ご家族様によると少しウェットフードを口にしてくれていたとのことでした。

顔つきも治療前より良いとのことで、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも安心しました。

その後ご家族様に血液検査の結果をご説明させていただきました。

血液検査では重度の慢性腎臓病が疑われ、かなり脱水も進んでいることから数日間の点滴治療が必要であること、貧血があることから貧血に対する注射も必要である事をご説明したところ、ご同意が得られましたので、その日も引き続き点滴治療を行うこととしました。

また貧血に対しては、血液を作るホルモンの注射を実施することになりました。

りんちゃんには、この日も治療を頑張ってもらい、まずは3日間集中的に治療を行い、食欲や活動性があがるかどうかを見て頂くことにしました。

 

ここで、慢性腎臓病で起こる初期症状や治療について少しご説明をさせていただきます。

慢性腎臓病では、猫ちゃんでは最初に水の再吸収能力が落ちてしまいます。

そのため、尿量が増え(おしっこの量が多い)、脱水が進みます。これがいわゆる多飲多尿と言われる状態です。

その後慢性腎臓病が進行すると、体の中に尿毒素が溜まってしまい尿毒症となって、吐き気や嘔吐による食欲不振、あるいはひどいときには痙攣を起こします。

また猫ちゃんでは、必要カロリー量が不足してしまうと代謝経路が変わってしまい、肝臓に脂肪が溜まって脂肪肝となってしまいます。そうすると黄疸などの肝不全の症状が現れます。

 

そうなる前に、尿毒素がたまらないように治療が必要です。

 

また腎臓では、骨髄に向けて造血ホルモンを放出しています。

慢性腎臓病ではその造血ホルモンが不足し貧血になると言われています。

貧血が進行すると、歯茎の色が白っぽくなったり、舌の色が薄くなってきます。

それでは具体的にどのような治療するのでしょうか?まず尿毒素がたまらないように、点滴にて水分補給し、体から尿毒素の排出を促します。

また吐き気がある場合には胃薬や吐き気止めを使って、症状を緩和してあげることが重要です。

貧血に関しては、造血ホルモンの注射をして骨髄にて造血を促します。

 

りんちゃんの場合は、これらの治療を集中的に行うことで、3日ほどでドライフードも食べてくれるようになりました。

その後は1週間は毎日点滴を行い、腎臓の数値が下がったことを確認して、点滴の間隔を開けていきました。

今では、りんちゃんは3日に1回の点滴で、数値を維持できています。

 

このように、高齢猫では突然体調が悪くなることがよくあります。

しかし実は以前から少しずつ体の中で変化が起きていることが珍しくありません。

少しでもその変化に早く気づくために、尿量や飲水量、体重等を日々チェックすることが大切です。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、高齢猫の緩和ケアにも力を入れています。

気になることがあればいつでもご相談ください。

 

 

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こんにちは!

 

最近暑くなってきましたね。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、高齢の犬猫(老犬・老猫)で持病を抱えている子たちと出会うことが多いため、病気の話だけではなく、ペットの生活環境を含めたアドバイスをすることが多々あります。

 

例えば、夏の時期です。

 

この季節になると気をつけていても、わんちゃんでは熱中症になることがあります。わんちゃんは私たち人間よりも体高が低いため、地面からの熱も受けやすく、また全身が家に覆われており汗を出す汗腺もほとんど持っていないため、熱が体にこもって熱中症になりやすいのです。

 

今回は、そんな熱中症になってしまった高齢犬のお話です。

 

チワワ①.jpg

 

症例は、東京都江東区在住の10歳のチワワのコロちゃんです。

 

コロちゃんは、お散歩が大好きなわんちゃんです。

お昼過ぎにほんの少しだけお外をお散歩したところ、そこからハアハアと息苦しそうな様子が止まらず、身体も熱いとのことでお電話を頂きました。

その日はとても暑く、外気温も30度近くあったことから、熱中症が疑われたので、まずはお部屋を涼しくしていただき、すぐに往診させて頂くこととしました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、獣医師が緊急度が高くないと判断した場合には後日の予約になってしまうこともありますが、緊急性が高いと判断した場合はお電話当日、そして出来るだけお電話を頂いてすぐに向かわせて頂くようにしています。

 

コロちゃんも同様で、緊急性がかなり高いと判断されましたので、すぐに向かわせて頂きました。

 

お家に到着すると、コロちゃんはハアハアと息苦しそうな様子で、横になっていました。

熱中症であれば、すぐに身体を冷やす処置を行わなければならないので、まずは身体検査を行いました。

体温は40度、呼吸音や心音に異常はなく、腹痛や他の部位の痛みもない様子で、稟告からお散歩後からの症状ということで、熱中症と判断し、すぐに身体を冷やしていきました。

脇の下、首や股の間にタオルで巻いた保冷剤をいれて、サーキュレーターにて冷風を送り、体温を下げると同時に点滴も開始しました。

そうしていると、コロちゃんはおしっこをしましたが、おしっこの色が茶色〜黒っぽい血尿で、熱中症による溶血が考えられました。

その後、少しして体温を測ると39.5度まで下がっており、コロちゃんも少しだけ楽になったような顔つきでしたので、その時点で採血を行いました。

コロちゃんの様子を見つつ、ご家族様に詳しくお話しをお伺いすることにしました。

ご家族様は普段から熱中症には気をつけて下さっていたようなのですが、その日は少しだけお外に用事があり、コロちゃんが一緒に行きたいと鳴いていたため、少しだけだしということで一緒に連れて行ったそうです。

お外は暑く、早く帰らなければと思い、15分ほどで帰って来られたそうですが、帰宅後もコロちゃんはハアハアと暑そうな様子で、お外が暑かったからかと様子を見ていたそうですが、次第に元気が無くなってしまい、心配になって往診専門動物病院わんにゃん保健室へご連絡を頂いたとのことでした。

 

ここで熱中症について少しご説明します。

熱中症とは、身体に熱がこもってしまい、体温が異常に高くなってしまうことで起こる症状です。冒頭でもお話ししたように、わんちゃん、特にチワワやフレンチブルドッグ、シーズーやペキニーズなどの短頭種や大型犬では身体に熱がこもりやすく熱中症を起こしやすいです。

 

熱中症になってしまうと、普段の体温よりもかなり高いため、高熱によって身体の様々な細胞が障害を受けて死んでしまいます。

その結果、高熱が続いてしまうと、全身の臓器の細胞に障害が起き、多臓器不全によって死に至る怖い症状です。

そのため、少しでも細胞に起きる障害を減らすために、出来るだけ早く体温を元に戻してあげる必要があります。

また、その間に、身体は脱水しているため点滴を行うことも必須です。

そして、どこまで臓器に影響が出ているかを見るために血液検査も実施します。

 

今回のコロちゃんも同様に出来るだけ早く体温を下げるために冷却処置を行いながら点滴も実施して、細胞への障害を減らすことにつとめました。

 

その結果、しばらくしてコロちゃんはだいぶハアハアすることもおさまり、落ち着いてきたので、お家にて少し様子を見て頂くこととして、夜にもう一度お伺いするとし、その時点での診察は一旦終了としました。点滴は夜までは引き続き実施して頂き、コロちゃんが外してしまわないように気をつけて頂きました。

 

夜にお伺いするまでの間に血液検査を実施すると、肝臓の数値が少し上がり、黄疸が出ていました。

これはおそらく熱により赤血球が壊れる、溶血によるものだと考えられました。

しかし、その時点での赤血球の数値は正常値だったので、何とか貧血が進まないことを祈るばかりです。

 

夜になり、もう一度コロちゃんのお家にお伺いさせていただきました。

コロちゃんは日中よりも呼吸はだいぶ落ち着き、顔も穏やかでした。

体温を測ると、38.5度と平熱まで下がっており、舌な色も悪くはありませんでした。

夕方に一度おしっこが出たそうですが、色は少しましになってはいたそうですが、まだ茶色っぽい色だったようです。

しかし、それ以外には出血傾向も貧血の様子もなかったため、明日の朝まで経過観察としました。

コロちゃん自身は体調が戻ってきたのか立ち上がろうとしており、ご飯を少しあげるとよく食べていました。そのため、ふやかしたご飯をあげてもらうようにお伝えし、点滴を皮下点滴に変えて、夜はお部屋にエアコンをつけて自由に歩きまわれるようにしてもらいました。

血液検査の結果をご家族様にご説明すると、少し安心されており、本当に良かったとのことで私たちもコロちゃんの様子を見て安心しました。

次の日にはかなり回復していて、貧血の数値や内臓の数値の再検査と点滴のみで大丈夫な様子でした。

 

このように、ちょっとしたお散歩で致命的な症状を引き起こしてしまうのが熱中症です。

これからの時期、特に気をつけていかなければなりません。

もし怪しいな、息遣いが荒いなと感じた場合、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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こんにちは!

 

私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医師看護師は、朝から夜まで、都内を往診車でまわり、診察を行なっています。

救急車ではないことをご了承いただいた上で、できる限り診察を受けさせていただいています。基本は予約制ですが、ペットが体調を壊す日なんて予測がつかないものですので、慢性疾患を含む多くの病気が当日でのご予約をいただいています。

 

今回は、これからの時期、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室でよく出会う「熱中症」の大型犬の症例をお話しします。

 

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症例は、東京都大田区在住の7歳の高齢犬、ゴールデンレトリバーのルイくんです。

 

昨年7月の猛暑が続く時期に出会った大型犬のルイ君は、とても印象的であり、ご家族様と3日間に渡って一緒に戦い、そしてお別れを迎えました。熱中症は、状態によってはお別れまでを考えなければいけない病気です。

ペットの生活環境、お散歩の時間帯など、これを機に見直していきましょう!

 

大型犬/暑い日の朝の散歩/熱中症に要注意

ルイ君が、お外から帰ってきてから、ぐったりとしていて、息遣いが荒く、嘔吐を2回したとのことを電話問診で伺いました。息遣いが荒いとのことでしたので、緊急性が高いと感じ、すぐにお伺いさせて頂くこととしました。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、緊急性が高いと判断した場合には、できる限りスケジュールを調整し、対応させて頂くようにしております。そのため、今回もうまく調整ができたため、早急に向かわせて頂きました。

 

お家にお伺いすると、ルイくんはフローリングでぐったりとしており、ご家族様によると、身体が熱くて、先程血便が出たとのことでした。

 

すぐに身体検査を実施し、詳しいお話しは後ほどお伺いさせて頂くこととしました。

 

体温は42度、呼吸は浅く速い呼吸で、舌の色もやや薄いピンク色、脈も速く、血便は鮮血の水下痢のようなものでした。暑い中で、お散歩とボール遊びをしていたとの稟告、体温の上昇から、熱中症と判断し、すぐに体温を下げるように処置を始めました。

まずクーラーで室温をさらに下げて、クーラーからの冷風をサーキュレーターにて身体に当て、脇の下、首、股の間に保冷剤を入れて、点滴も行いました。

身体を冷やし始めて30分ほどでルイくんの顔つきは少し楽になったように感じられました。

 

ここで、熱中症について少しご説明させて頂きます。

 

熱中症は、人間同様、犬、特に今回のような大型犬や短頭種(フレンチブルドッグやパグ、シーズーやマルチーズ、ペキニーズなど)、また体温調節が苦手な高齢犬では起こりやすいと言われています。

熱中症になった場合、悪化してしまうと、あまりの高い体温に、身体の細胞が壊れていってしまいます。

そのため様々な臓器が障害を受けて重篤な症状を引き起こし、致死的になってしまうこともあります。

軽度の場合であれば、ハアハアと息遣いが荒くなったり、ぐったりしてしまうといった症状がみられますが、重症度が上がると、それに加えて嘔吐や血便、血圧低下や頻脈、呼吸不全や、痙攣などの神経症状など多岐に渡る症状を引き起こします。

身体の中では通常何もなければ出血は起こりません。

しかし、強い炎症が起こったり、感染が起こったり、細胞が壊れたりすると、血液が固まりにくくなってしまう、いわゆるDIC(播種性血管内凝固症候群)という状態になってしまいます。

DICになってしまうと、身体の至る所で血栓ができやすくなり、それを溶かそうと、身体は血液をサラサラにします。

その結果血液が固まりにくくなり、様々なところで出血が起こる結果、血便や血尿、血圧の低下が見られることとなります。

これらが見られると、熱中症に限らず、かなり厳しい状態と言われています。

 

今回のルイくんは、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室スタッフが到着するまでの間に血便をしてしまったこと、脈が速くなっていることから、DICが疑われました。

しかし、DICになっていても、ルイくんは頑張ってくれていて、私たちもそれに応えられるように、血栓予防のお薬や、点滴を行い、体温が下がるのを待ちました。

 

その間にも、ルイくんは血尿をしてしまい、ご家族様に、ルイくんの現状を詳しくお話しさせて頂きました。

 

ご家族様としては、つい数時間前までいつもと変わらず元気なルイくんだっただけにかなり厳しいお話しとなってしまいましたが、頑張っているルイくんを見て、せめて少しでも楽になってほしいとのご希望でした。

また、呼吸不全がいつ起こるか分からない状態のため、酸素室をレンタルして頂きました。

 

現状でできる治療をできるだけ行いつつ、体温測定を行っていると、ようやく39.8度まで下がってきました。犬の平熱が38〜39度なので、39.8度でもまだ高いのですが、熱中症の体温からはようやく抜け出せました。引き続き冷却をしてもらい、39.5度まで下がったところで、顔つきも楽になったようだったので、採血を行い、次の日の朝一で、もう一度診察をさせて頂くこととしました。しかし、状態が状態なだけに、急変のリスクがあることもご家族様にお伝えさせて頂き、何かあればすぐにご連絡を頂くこととしました。

 

血液検査では、腎臓の数値や肝臓の数値、電解質の数値などに異常値が見られました。このことから、ルイくんは熱中症による多臓器不全が考えられました。

 

次の日の朝一で、ルイくんのお家にお伺いすると、昨日よりハアハアは収まっていましたが、舌の色が少し紫色になり始めていて、かなり厳しい状態と判断されました。

血液検査と現状をご家族様にご説明し、その日も血栓に関する治療を実施しました。

 

しかし、ルイくんはその日の夕方に虹の橋を渡ってしまいました。

 

ご家族様にとって、突然のお別れになってしまいましたが、最期まで頑張っているルイくんの姿を見て、励まされたこと、お家で過ごすことが出来たので24時間離れずにルイくんと一緒にいられたことを伝えて下さり、ルイくんにとってもしっかりとお別れができたように思われました。

 

今回のルイくんのように、熱中症は死に至ることも少なくありませんが、同時にお散歩時間をずらしたり、日中はお部屋で涼しく過ごすなどを気をつけるだけで防ぐことができる病気です。

 

しかし、それでも熱中症になってしまう子も中にはいます。ルイくんのように大型犬の場合は普段は動物病院に連れて行けても、立てなくなってしまうと連れていくことが大変かと思われます。

そんな時は、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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こんにちは!

 

一気に暑くなってきましたね。梅雨の時期を迎え、早くも夏の訪れを感じます。

特に湿度が高いと、人間も余計暑く感じるかと思いますが、犬や猫たちも同様に、湿度が高ければ気温が高すぎなくても暑さを感じます。

そのため、これからの季節注意しなければならないのが熱中症です!

 

そこで今回は、熱中症になってしまったわんちゃんたちを3症例、順番にご紹介していきます。この記事を見て、今一度、ペットの生活環境を見直すきっかけになればと思います!

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症例は、東京都荒川区在住10歳のペキニーズのはなちゃんです。

はなちゃんの飼い主様が帰宅されると、はなちゃんはハアハアと息が荒く、身体が熱くなってしまって、ぐったりしてしまっているとのことで、かなり緊急性が高かったため、すぐにお伺いさせて頂くことにしました。

その時点では舌の色はピンク色とのことでしたが、その日は雨の後で、湿度が高く、気温もそれなりに高かったため、熱中症も考えて、お電話にてある程度の問診もさせて頂きました。

普段は日中一人でお留守番をすることが多く、大概は窓を開けて行くと熱がこもりにくいため、その日も窓を開けて外出をされていたとのことでしたが、帰ってみると湿度が高くて蒸し暑い部屋になってしまっていたそうで、はなちゃんは出来るだけ冷たい場所に移動しようとしたのか、自分のベッドではなくフローリングでぐったりしていたそうです。

飼い主様のお話から、熱中症を疑い、到着までにまずは出来るだけお部屋を涼しくし、身体を冷やしてもらうこととしました。

具体的には、クーラーももちろんですが、人の熱中症の際も同様ですが、脇の下と股の間にタオルで包んだ保冷剤を挟み、サーキュレーターなどで涼しい風を送るという方法です。

到着までにそれらの出来る限りのことをしていただき、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室スタッフは到着を急ぐこととしました。

お家に到着し、中に入ると、部屋は涼しくして下さっており、はなちゃんも幾分最初よりは呼吸が落ち着いたような気がするとのことでした。

お話はお電話にてお伺いしているので、まずは身体検査、そして血液検査も実施させて頂くこととしました。

身体検査では、体温は41.5度、呼吸も早くハアハアしている状態でしたが舌の色はピンクで、呼吸音も問題はありませんでした。

しかしかなり脱水しており、点滴が必要と判断されました。また、お腹の痛みなどはない様子で、かなり身体が熱いため、引き続き冷やしながら採血を実施することとしました。

発熱や呼吸が速い、という症状は熱中症以外にもよく見られる症状ですが、今回、お部屋が暑かったという点と、熱がかなり高いということから、熱中症と判断し、治療にあたらせて頂きました。

 

ではそもそも、犬の熱中症はどういうものなのでしょうか?何に気を付けなければならないのでしょうか?

 

犬の熱中症も、人と同じで身体に熱がこもってしまうことで発症します。しかし、人と犬とで大きく異なる点が一つあります。

それは、人は全身に汗腺があり、発汗して体温を下げるということができますが、犬では汗腺は肉球のみでほとんど汗はかきません。

そのため、息をハアハアして、口から体温を逃しています。

しかし、それだけでは体温調節が難しいため、犬では人よりも熱中症に気をつけてあげなければなりません。

特に、ペキニーズやフレンチブルドッグ、チワワやパグ、トイプードルなどのいわゆる短頭種では、生まれ持った骨格から、他の犬よりも呼吸で熱を逃がすことが苦手なため、熱中症にはより注意が必要です。コーギーで熱中症が発覚し、血便と嘔吐が止まらないと言う症例も以前出会ったことがあります。

熱中症の症状は、発熱、呼吸が速くなる、といったことが初期症状で、悪化していくと、嘔吐や下痢、血便や虚脱、最悪の場合死に至ります。

熱中症は身体に熱がこもってしまい、その熱によって身体の様々な細胞が壊されることによって重症化していってしまいます。

そのため、なるべく早く身体を冷やす処置が必要となるのです。

 

今回のはなちゃんも、現状で身体の細胞が壊れたりしていないかどうか、ほかの疾患は無いか、というのを判断するために血液検査を実施しました。

この日の処置としては、まず最優先は身体を冷やしながら、血圧や脈に変化がないかを見つつ、点滴や吐き気どめを注射しました。

身体を冷やし始めて1時間ほどで、体温は39.5度まで下がりました。

その間、往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフで脈や血圧を見ていましたが、呼吸も落ち着いてきたため、その日の診察は終了とし、急な変化が起こる可能性もあるため、ご家族様には注意してもらい、次の日の朝一で再診にお伺いさせて頂くこととしました。

 

血液検査では、大きな異常値は見られなかったため、何とか早めに処置ができていることに安心しました。

 

次の日、再診にてお伺いすると、はなちゃんは、昨日より顔つきが良くなっており、体温も38.5度まで下がってくれていました。

血便や血尿、嘔吐をすることもないそうですが、まだ少し怠さが残っているのか、食欲はあまりないそうなので、その日も点滴や吐き気どめ、胃薬などを注射し、次の日にもう一度お伺いすることとしました。

 

次の日には、はなちゃん自身でお出迎えしてくれるまでに回復しており、ご家族様の顔にも笑顔が戻っていました。

 

今回のはなちゃんは、熱中症の中では軽度でしたが、それでも少し遅ければどんどん悪化していたと予測されます。

熱中症は予防できる病気です。これからの季節、お散歩の時間や、お出かけの際の室温や湿度には十分注意しましょう。

しかし、どれだけ気を付けていても熱中症になってしまうことはあります。特に高齢犬では体温調節が難しいため、起こりやすいです。

もし熱中症かもしれない、ハアハアしている、身体が熱い、血便や、嘔吐をしているなどの症状があれば、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

動物病院に連れて行くことが難しい場合でも、往診専門動物病院わんにゃん保健室ではお家を診察室として使わせ頂くので、ご安心ください。

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診獣医師の江本です。

 

往診のイメージとして、動物病院(獣医師)が家に来てくれる、家で診察、家まで訪問、訪問してくれる動物病院、などニュアンスによってやや表現の仕方が変わりますが、まぁそんなところです!

ご自宅に獣医師と動物看護師がご訪問させていただき、家の中で診察を行います。まずは詳しいお話を飼い主様からゆっくりとお伺いし、ペット(犬、猫)の状況を確認し、検査プランと処置・治療プランをご提案させていただきます。

プラン内容にご同意をいただいてから、いよいよ検査・処置のスタートです。

往診専門動物病院では、自宅に来てくれる動物病院であると言う特性から、動けなくなってしまった大型犬の介護から緩和処置、緩和ケアからターミナルケアなど、動かせないからこそのご依頼を多く受けています。

 

そんな今回は、大型犬の立てなくなってしまったわんちゃんのお話です。

大型犬といえば、20キロほどの子から40,50キロほどの子まで体格も様々ですが、たとえ15キロでも立てなくなってしまうと、ご家族様は介護にかなり悩まれる方も多くいらっしゃいます。今回はそんな40キロほどの大型犬のわんちゃんのお話です。

 

東京文京区在住の10歳の大型犬、ゴールデンレトリバーのルディちゃんです。

 

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ルディちゃんは大型犬のなかでも体格が大きく、元気な頃はお庭でもよく走っていたそうです。

そんなルディちゃんのご家族様から、ある日、お家の高齢犬が食欲がなくあまり立てなくなってきている、とのお電話を頂き、往診をさせていただきました。

お家に入るとルディちゃんは玄関で寝ていて、お出迎えをしてくれましたが、立ち上がれないのか、立ち上がらずにしっぽでご挨拶をしてくれました。

緊急で処置をしなければいけない状態ではないと判断したので、先にご家族様から詳しくお話をお伺いすると、1週間ほど前に元気食欲がなくなってしまったそうなのですが、その時はまだ立ち上がって歩くことが出来たので、近くの動物病院さんに行かれたそうです。

検査をしたところ、血液検査では内臓で高い数値はありませんでしたが、超音波検査にて、心臓の周りに液体がたまっていて、心臓がうまく広がることができていないことが分かったそうです。

心臓の周りには1枚の膜があるのですが、心臓と膜の間にたまった液体のことを心嚢水といい、血液がたまることが多いです。

これによって、心臓がうまく拡張できず、全身に血液が行き渡らないため、急激に元気が無くなってしまったりしてしまいます。逆に、それを抜いてあげると抜いた直後は楽になって動きが良くなり、一見元気になったように見えるのですが、これは心嚢水が溜まった原因にもよります。

たとえば心臓腫瘍であれば腫瘍の状態によってはまたすぐに血液が溜まってしまったり、転移がどうが、ということになりますし、心破裂であれば救急疾患ですし、原因不明であればこのままたまらないこともあり得ます。

この心嚢水が溜まった原因を調べるために、ルディちゃんはすぐに心臓専門の病院に行き検査を行いました。

心臓の超音波検査を行ってもらったところ、心臓の腫瘍がある可能性が高いが確定診断ではないとのことで、その日もかなりの量の心臓嚢水が抜けたようです。

心臓に最もできやすい腫瘍が血管肉腫というかなり悪性度の高い腫瘍で、血管肉腫の可能性が高いとのことでした。

そうしているうちに、ルディちゃんはついに立てなくなってしまい、身体が大きいため、病院に連れていけず、今回、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いた、とのことでした。

ご家族様としては、大型犬にしてはもう高齢なので、ターミナルケアをご希望されていて、辛さをとってあげたり、脱水しないようにしてあげたい、とのことでした。

 

ここで、大型犬が立てなくなってしまった時に気をつけないといけないことについて少しお話をしていきます。

大型犬は小型犬と違って体重があるので、寝たままになってしまうと下側になっている皮膚にかなりの負担がかかります。

特に骨がある部分は負担が大きく、重力で床に着いている皮膚が虚血してしまい、壊死していってしまいます。

それが褥瘡です。

褥瘡になってしまうと、その部分を復活させるためにはかなり大変になってきます。そのため、立てなくなってしまった場合には、体位変換が最も大切で、理想的には2,3時間おきの体位変換が望ましいです。

しかし、夜間などに体位変換をするためご家族様が体調を崩してしまうと元も子もないので、夜間は無理のない程度にしていくことをお勧めします。

また、体位変換をいくらしていても床が固ければ効果が半減してしまいます。最近はわんちゃんの介護用マットも出てきましたが、できるだけクッション性のあるものを敷いてあげることが大切です。

ただ、それでもなる時はなってしまう褥瘡。

褥瘡も早期発見が大切で、褥瘡になりかけている部分の皮膚が最初は赤くなってきます。

それが少しずつ壊死していってしまうのですが、その赤くなった時点で対処をすれば褥瘡になることは防げるので、こまめに皮膚をチェックしてあげてください。

 

話が逸れてしまいましたが、まずは今の身体の状態を把握するために、身体検査と血液検査を実施していきました。

治療としては、ご飯は自分でなんとか食べれているようなのですが、お水も自分でそんなに飲まないとのことなので、皮下点滴とステロイドの注射を行うこととしました。

身体検査では今のところ褥瘡らしきところはなく、ご家族様の献身的な介護の賜物だと思われました。

また、聴診では心音がやや遠く、また心嚢水が溜まってきていることが予測されました。

しかし、抜去してもあまり改善がないことから、ご家族様としてはもうこれ以上胸に針は刺したくないとのことでしたので、抜去はせず、治療にうつらせて頂きました。

腫瘍からくる苦しさを少しでもステロイドがとってくれることを願って注射をしていき、この日はそれで診察終了とさせて頂きました。

 

その日から3日間、ターミナルケアとして、同様の治療をさせて頂きましたが、徐々に状態は下がっていき、食べなくなってしまい、3日目の夜にルディちゃんは大好きなお家で、大好きなご家族様に見守られながら虹の橋を渡っていきました。

 

ルディちゃんは最後まで原因は分かりませんでしたが、原因追求をするだけが全てではなく、ルディちゃん、動物たちがつらくないように過ごせることを1番に考えて私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室は治療に当たらせて頂いています。

もちろん血液検査などですぐに原因がわかるものに関してはそれに対する治療を行いますが、腫瘍などは何の腫瘍なのか分からないことも多々あります。

ただ、最期まで苦しむことなく、大好きなご家族様と一緒に過ごせることが1番幸せだと思うので、お家でのターミナルケア、緩和ケアを考えてらっしゃる方は一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

大型犬や老犬・老猫の介護でお困りのご家族様も、まずはご連絡ください。往診にて、改善策を一緒に練りましょう。

 

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こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

 

わんにゃん保健室では、東京の東側を中心に訪問依頼を受けることが多く、東京江戸川区や東京葛飾区などに頻繁に往診しています。

往診と言うと、やはり人間の医者による高齢者や病院に通院できない方のご自宅に往診に行っているイメージが強いですが、犬猫の場合も同じです。

ただ、おそらく違う点を挙げるとするならば、犬猫の往診はペットの性格や状態によっては、結構激しい現場になることです。

と言うのも、動物病院に連れていけないくらい状態が低い犬猫だけではなく、全く手がつけられないくらい怒って暴れる犬猫のケースもあるからです。

わんにゃん保健室では、状況に応じて動物看護師が1人〜3人同行し、わんちゃん・猫ちゃんの確保に尽力します。

確保できれば、あとは通常通り採血、採尿、腹部超音波検査などの各種検査を行い、内服薬が苦手な犬猫出会った場合には、複数の注射薬を皮下点滴に混ぜて1度に投与することをできますので、ペットにとっても飼い主様にとっても最小限の負担で治療を行うことができます。

動物病院に連れて行けないで困っている飼い主様、お気軽にお問い合わせください。

 

 

さて今回は、血栓症という、血栓ができて血管に詰まってしまう病気になってしまった猫ちゃんのお話をさせて頂きます。

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血栓症というのは、人でいうと脳梗塞や心筋梗塞が最もイメージしやすいかと思います。

これらの梗塞、というのは血栓が血管に詰まってしまいそこから先に血液が行かなくなってしまうことを意味します。

血液が行かないと、その先の組織は壊死してしまったり、例えば脳梗塞であれば、血液がいかない時間が長くなってしまうと脳の組織が虚血してしまい、神経麻痺が後遺症として残ってしまうことがあります。

わんちゃんや猫ちゃんでももちろん脳梗塞や心筋梗塞になる場合もありますがなかなかそこまでの診断ができることは多くはありません。

しかし、わんちゃん猫ちゃんでも血栓症が起こりやすくなってしまう疾患は沢山ありますそして、その詰まってしまった場所によって、症状にかなり差がありますが、今回は猫ちゃんで多い、足に血栓が詰まってしまった高齢猫についてお話していこうと思います。

 

症例は、東京江戸川区在住の18歳、高齢猫のシロちゃんです。

シロちゃんは1年ほど前に初めて往診に行かせていただき、そこから甲状腺機能亢進症、という高齢猫さんではよく見られる内分泌疾患の治療を続けており、内服薬で経過は良好でした。

しかし、ある日の朝、往診車で出発しようとしていると、シロちゃんからお電話がなりました。

お電話にて、シロちゃんが先ほどから急に悲鳴をあげて暴れまわっていて足がすごく痛そうですぐに往診をしてほしいとのご希望でした。その日は朝のご予約に余裕があり、甲状腺機能亢進症を治療中ということもあって、血栓の合併症が考えられたため、緊急と判断し、そのまますぐにシロちゃんのお家に向かわせて頂きました。

緊急処置が必要と感じられたので、お電話で詳しくお話をお伺いさせていただいたところ、今朝の直前までかなり元気に過ごしてくれていたそうなのですが、その後から急に暴れまわる状態になってしまい、ご家族様もかなり動揺されている様子でした。

お家に入るとシロちゃんはかなり興奮状態で、興奮することでかなり心拍数も上がってしまっていました。

足が突っ張ってしまいかなり痛そうでしたので、まず応急処置として鎮静剤、鎮痛剤を注射し、落ち着かせて痛みをまずは鎮めました。

しかし1回だけでは効果が弱く感じられましたので、追加で投与したところ、ようやく落ち着きを取り戻し少し眠そうな様子になってくれました。

そのまま薬が効いているうちに採血を行い、点滴を行なっていきました。

シロちゃんにはそのまま少し寝ていてもらい、心拍数など身体の状態を見つつ、飼い主様と再びお話させて頂きました。

急な変化ということと、興奮する様子を見たところ、血栓症の可能性がかなり高く思われ、鎮痛、鎮静剤を積極的に2日ほどは使っていき、様子次第で減らしていくことが良いかと思われました。

脳梗塞でも頭が急に痛くなるように、猫ちゃんも足に血栓が詰まってしまうとかなりの激痛が走ります。

そのため興奮してしまい、興奮しすぎてケガをしてしまったり、心拍数が上がりすぎてしまい、心臓に負担をかけてしまったり、と危険な状態になってしまいます。

そのため、まずは痛みを取ってあげて、同時に鎮静効果もあるため落ち着いてくれて、身体としては少し麻酔が入っているような状態になりますが、負担は減ってくれます。

しかし、痛みをとっても、血栓があるままであればその足はいずれ壊死していってしまう可能性があり、それに関しては注射で血栓溶解剤を入れたり、という治療がありますが、どこまで治療をしていくか、というところになってきます。

病状についてご家族様にお話させて頂いたところ、痛みを取ってあげたいが、年齢的にも無理はして欲しくないので、それ以上の治療は望まれていないということでしたので、いわゆる緩和ケアを行なっていくこととしました。

しかし、そのまま何もせず壊死していくことはかわいそうなので、血栓を溶かすように働いてくれるお薬も使っていくこととしました。

鎮痛剤や血栓のお薬は1日3回必要になってるので、お家でご家族様に入れて頂く必要があります。

それに関しては、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医師が丁寧にできるまでご指導させていただきました。

ここで、血栓症について少しお話です。わんちゃんではクッシング症候群という病気で血栓ができやすくなりますが、猫ちゃんでは冒頭でもお話させていただきました通り、甲状腺機能亢進症や心筋症などでも血栓ができやすくなってしまいます。

わんちゃんのクッシング症候群についてはまたべつの記事でお話させて頂きますので、今回は甲状腺機能亢進症で血栓ができやすくなる仕組みをお話させて頂きます。

甲状腺機能亢進症では身体の代謝がかなり上がってしまった状態になりますが、その中でもちろん心臓も心拍数が上がり血圧も上がります。

そうすると、心拍数が高すぎて、1回の拍動で出て行く血液量が減ってしまい、心臓の中に血液が残ってしまいます。そうするとそれが少しずつ固まって血栓を形成してしまうことがあるのです。

その血栓が心臓から出ていき、身体のどこかの血管で塞栓すると、その部分で症状が起きてしまいます。

今回のシロちゃんの場合はそれが足で、かなりの痛みを伴ったということです。

血液検査では、大きな異常はありませんでしたが、赤血球がかなり多くなっていて、興奮の度合いが予測されました。

次の日もう一度お伺いさせて頂いたところ、シロちゃんは昨日より落ち着いていて、お薬が効いているようでした。

引き続き同じお薬を使用し、明日も大丈夫そうであればお薬を少しずつ減らして行く方向でご家族様とお話させて頂きました。

 

今回のシロちゃんのように、基礎疾患があり、急に併発疾患が出てきてしまうこともありますが、動物病院にすぐに連れていけない、興奮しすぎるので外に連れ出せない、などの理由で動物病院に行けないご家族様はとってもたくさんいらっしゃいます。

自分の家の子だけかも、と心配なさらず、往診専門動物病院わんにゃん保健室までお気軽にご連絡ください。その子その子にあった、そのご家族様に合った治療をオーダーメイドでご提案させて頂きます。

 

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予防の季節(犬/猫/フィラリア/往診)

こんにちは!

 

いよいよ東京も梅雨に入りましたね!

動物たち、特にわんちゃんと一緒に暮らしている方は春といえば、という方も多いのではないでしょうか?

 

そうです、予防の季節ですね!

 

私たち往診専門動物病院わんちゃん保健室を含めて、多くの動物病院では年間通してのフィラリアやノミダニなどの寄生虫に対する予防をおすすめしています。それはもちろんわんちゃん猫ちゃん共にです。

 

また、法律では3ヶ月齢以上のわんちゃんには年一回の狂犬病の予防接種が定められており、春になるとおハガキが届くかと思います。

 

しかし、初めてわんちゃん猫ちゃんを飼われる場合、予防って何を予防すれば良いの?ということも少なくありません。

 

そこで今回はそんな方々に、主に寄生虫の予防のことをお話しさせて頂こうと思います。

 

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寄生虫というとどういったものを想像されますか?

 

多くの方は、お腹にいる虫を想像されると思いますが、フィラリアも寄生虫で、こちらは主に心臓や、心臓から伸びる大きな血管に寄生します。また、ノミやマダニも寄生虫の一つです。

このように、寄生虫はたくさんいますが、まずはお腹の虫からお話していきます。

 

お腹に住む寄生虫は、回虫や条虫などが多く、人にも感染することがあるので注意が必要です。

回虫の感染経路は、便の中や肛門付近にたまごが付着するため、便を食べてしまったり、なめたりすることでたまごが身体に入ってしまったり、回虫に感染したゴキブリやノミなどを食べてしまうことで感染してしまうこともあります。

感染経路は様々ですが、動物たちとの過度なスキンシップで感染することもあるので、もし外で動物と触れ合った場合に、家に帰ってペットと触れ合う前に必ず手洗いを行いましょう。

 

条虫の感染経路は、条虫卵を摂取したネズミなどのげっ歯類が六鉤幼虫という幼虫を排出します。

この六鉤幼虫を摂取した動物たちの中で成虫となり、条虫に感染してしまいます。

このように、寄生虫は様々な経路で動物たち、私たち人の体内に入って感染してしまいます。特にお外にいた猫ちゃんや、お散歩にいくわんちゃん、またペットショップなど集団で生活している場合にも感染していることがあります。

 

では感染するとどういった症状が出るのでしょう?

多くは下痢や軟便など消化器症状が見られます。また、こういった症状を示さず、便の中に虫が見られることもあるので、お家に迎えたての頃はできれば便の中もチェックしましょう。

また、嘔吐で、吐物の中に虫が出てきてしまうこともあります。

いずれにしても、しっかりと駆虫しなければなりません。また、人でも同様の症状が出ますので、もし思い当たることがあればお医者さんにご相談ください。

診断方法は便検査での虫卵の検出です。わんちゃんや猫ちゃんをお家に迎えたらまずは動物病院で検便をしてもらい、寄生虫がいないかどうかをみてもらいましょう。

 

次にフィラリアのお話です。

フィラリアは、みなさんご存知の通り犬糸状虫という寄生虫で、名前の通り多くは犬に感染します。しかし、稀に猫ちゃんにも感染することがあり、猫ちゃんに感染した場合の方が症状は重篤です。

犬に感染した場合、心臓や血管の中に虫がたくさん詰まってしまい、血流が悪くなってしまいます。

そのため、末期になると心不全や呼吸困難、失神などの重篤な症状が出てしまうので、早期予防が必須となってきます。

また、万が一感染していても、わんちゃんの場合には早期から咳などの症状が出てくるため、その時点で治療を行うと重篤化することは少ないと言われています。

一方で、猫ちゃんに感染すると、早期に発見することは難しく、多くは末期にならないと症状が出ず、気付いた時にはかなり進行した状態、ということも珍しくありません。

また、猫ちゃんの場合、フィラリアとの相性も良くないため、フィラリアに感染してしまい、そのフィラリアが体内で死んでしまっても、アレルギー反応が起きて猫ちゃんが突然死してしまうことも稀にあります。

さらに、猫ちゃんでフィラリアが怖いところは、診断がとても難しいという点です。

わんちゃんでは、簡易の検査キットで診断をすることができ、また、感染していれば超音波検査などで成虫が見えることが多いのですが、猫ちゃんの場合、検査キットでの診断率は決して高くはなく、超音波検査での検出も難しいため、症状が出ていても原因が分からない、となってしまうこともあるのです。

 

このように、フィラリア症は命に関わる寄生虫疾患ですが、確実に予防出来る病気です。

 

最後に外部寄生虫である、ノミやマダニです。お腹の寄生虫のところでも書きましたが、ノミやマダニは、それ自身がさまざまな病気を持っている可能性が高く、身体についてしまうとすぐに寄生してしまいます。

また特にノミは一度動物たちにくっついてお家に入ってくると、すごいスピードでお家の中で繁殖してしまうので、出来るだけお家に持ち込まないようにしなければなりません。

一方マダニは、以前ブログにも書かせて頂きましたが、SFTSという、動物だけでなく人にもうつる病気を媒介しています。

これらの寄生虫が身体についてしまってもすぐに落ちるように、お外に出る場合だけでなく、お家にいる場合でも必ず予防してあげましょう。

 

寄生虫は決して今回お話ししたものだけではありませんが、現在私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室で処方させて頂いているお薬も含め、動物病院で処方されるお薬は注意しなければならない寄生虫の多くに効くように作られています。

 

コロナで外出自粛やテレワークをされている方もたくさんいらっしゃるかと思います。

しかしお外に出来るだけ出ないようにしてはいても、大切な動物たちの予防は欠かさずしてあげたい、そういった方は、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡下さい。

獣医師・動物看護師が一緒にお家へご訪問させていただきますので、ご家族様もわんちゃん猫ちゃんもお外に出る必要がなく、コロナの感染リスクは減らせるかと思います。

お気軽にご相談ください。

 

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こんにちは!

 

今回はウェルシュコーギーで多いと言われている、変性性脊髄症という病気について、お話していこうと思います。

 

変性性脊髄症という病気、聞かれたことはありますか?ほとんどの方は何それ?と思われるかと思います。

もちろん、ウェルシュコーギーを飼われている方もご存知でない方がほとんどだと思います。

しかし、こういう病気があると知っているだけで、その子の変化に気付きやすいと思うので、今回はこの病気を取り上げ、実際にこの病気と戦っていたわんちゃんのお話をすることにしました。

 

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変性性脊髄症とは、ざっくりというと、お尻の方の脊髄から段々と頭の方に向かって脊髄が変性してきて、麻痺が後ろ足から前足に進んできて、最終的に中枢に麻痺が進むと呼吸ができなくなってしまい亡くなってしまう、という病気です。

ただ、進行はとてもゆっくりで、だいたい数年単位で進行してきます。そのため、最初は車いすで元気に動き回っているわんちゃんもたくさんいます。同じ麻痺が起こる病気に、椎間板ヘルニアがありますが、椎間板ヘルニアは痛みを伴うのに対して、変性性脊髄症に痛みはありません。

 

そもそも脊髄はどういうものなのでしょうか?脊髄とは、神経であり、傷害をうけるとすぐに麻痺につながってしまいます。

ただ、変性性脊髄症は傷害を受けている、というよりは脊髄自体が変性して神経の伝達ができなくなってしまう病気です。

はっきりとした原因は現在のところ分かっていません。

ただ、ウェルシュコーギーに多いことから、遺伝子疾患の可能性も言われています。

残念ながら診断方法はなく、症状や犬種から、臨床診断といって、その場で獣医師が、臨床症状から診断を出すことが多い疾患です。

 

最初の症状としては、痛みはないので本人は元気なのですが、後ろ足を引きずるようになります。

その変化も少しずつ起こっていきます。

後ろ足の甲が地面について、引きずるように歩いてしまう子が多いので、甲の部分の皮膚に傷がついて出血してしまいますので、靴や何かでカバーしてあげましょう。

本人は麻痺があるので、キズがついても痛みはありません。

そのため、ご家族様が定期的に足をチェックしてあげる必要があります。

しかし、後ろ足を引きずりながら歩くとそういった負担がかかるので、可能であれば車いすをご用意することをお勧めします。

歩かなければ前足の筋肉もすぐに衰えてしまいますので、車いすでも歩いてくれるととっても元気に歩き回ってくれることがほとんどなので、もしそういったことでご相談があれば、往診専門動物病院わんにゃん保健室までお気軽にご相談ください。

 

進行は個体差がありますが、1年ほどはそのまま過ごすことができることもあります。

しかし症状が進んでくると、前足の麻痺も進んできて、うまく歩くことができなくなってきます。

その後は、食欲が落ちてしまったりしてきて、呼吸がうまくできなくなってしまいます。そういったときには酸素ハウスのレンタルをお勧めします。

酸素ハウスをレンタルすると、お家で酸素を吸うことができるので、お家で呼吸を楽にしてあげることができます。

 

それでは実際に変性性脊髄症になってしまったわんちゃんのお話です。

 

東京渋谷区在住の13歳のウェルシュコーギー

 

高齢犬のメイちゃんです。

 

メイちゃんは、すごく人懐っこく、ご飯もすごくよく食べるわんちゃんでした。

 

しかし、2年前に足を少し引きずるようになり、近くの動物病院さんにて、変性性脊髄症の可能性が高いと言われ、症状の進行に合わせて車いすを作成したりと、ご家族様はメイちゃんが過ごしやすいように工夫されてきました。家の内装も中型犬サイズのメイちゃんが、車椅子を装着しても生活しやすい環境になっていたのが、何より幸いでした。

 

車椅子での生活を少しの間過ごせていたのですが、ここ1ヶ月ほど食欲が落ちてきていて、自分では全く歩けないため、動物病院に連れて行くことが難しくなってきて、かなり病状も進行してきていることから、お家で酸素を吸いながら、お家で最期を過ごしてほしい、との思いから私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にお電話をいただきました。

 

お家に訪問するとメイちゃんは寝ていて、私達に気付いて顔だけをあげてくれました。しかし、食欲がないことからご飯を食べていないため、痩せていて、脱水している様子もありました。

 

メイちゃんの治療経過をお伺いし、お家に酸素ハウスもレンタルして頂いていたので、早速診察にうつらせて頂きました。身体検査では、かなりの脱水が見られ、尿やけもあることから、その日は皮下点滴と洗浄、尿やけの対処法をお伝えさせて頂きました。

 

そして、メイちゃん自身かなり弱ってしまっていることから、一緒に過ごせる時間も長くはないかもしれないこともお伝えさせていただきました。残された時間は入院ではなく、ご家族様と一緒に過ごさせてあげたいという思いから、ご自宅での緩和ケアに入りました。

 

皮下点滴もお家で出来るようにご家族様にご指導させて頂き、メイちゃんもお利口さんなので、ご家族様だけでもできそう、ということで数日分お渡しさせて頂くこととしました。また尿やけに関してはしっかりと洗浄を行い、炎症が酷い場合には軟膏の外用薬を、そうでない場合は予防としてワセリンを塗って頂くと良いとお伝えして、その日は診察終了としました。

本当はご飯も少し食べてほしいところですが、ご飯を口元に持っていってもかなり嫌がるため、その日は口に入れることはしませんでした。

 

2日後、もう一度お伺いすると、少し呼吸が早くなってきていて、かなり危険な状態でした。しかし、それでも延命というよりは酸素ハウスで過ごすことをご家族様もご希望され、点滴はせずに、少しでもメイちゃんと一緒にいてあげてください、とお伝えさせて頂きました。

 

そして、メイちゃんはその日の夜に、ご家族様に見守られて、虹の橋を渡って行きました。

 

メイちゃんは、本当によく頑張ってくれていました。呼吸が辛くなっても、私たちが行くと顔を上げてくれて、本当に人が好きなことが伝わってきました。

 

このように、普段は動物病院に行けたけれど、歩けなくなってしまうと動物病院に連れて行くのが難しい場合も多くあります。

また、そういった場合、入院での集中治療を選択するか、それとも自宅での緩和ケアを選択するのか、両極端のように感じますが、どちらを選ばれても間違っていないと考えています。飼い主様が勇気を持って決断された選択を尊重し、往診の度に診療方針を決めさせていただきます。

残りの時間をご自宅で過ごさせてあげたい、お家で最期を迎えさせてあげたい、とお考えの飼い主様、往診専門動物病院わんにゃん保健室までいつでもお気軽にご相談ください。

 

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今日はわんちゃん猫ちゃんで意外と多い、膵炎のお話です。

膵炎とき聞くと、皆さんはどのようなイメージがありますか?

もちろん、聞いたことはあるけどあんまりよく分からない、という方から、なったことある!という方までいらっしゃるかと思います。

よく耳にするのは急性膵炎だと思いますが、膵炎には急性膵炎と慢性膵炎があり、急性膵炎は死に至ることもあるほど危険な病気で、救急疾患に分類されます。一方慢性膵炎は、何となく調子が悪い日と良い日が交互に来たり、何となく食いつきが悪くなった気がする、というような微妙な変化が起こります。しかし、慢性膵炎も急に悪化することがあり、その場合に急性膵炎同様、命に関わります。

今回はそんな危険な膵炎になってしまったわんちゃんのお話です。

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東京目黒区在住/15歳/ミニチュアダックスフンド/マロンちゃん

マロンちゃんとの出会いは、寒い日の中かかってきた1本のお電話でした。

東京目黒区は土地柄中規模な動物病院が立ち並んでいますが、歳を重ねてシニア期になった犬猫にとっても、なかなか通院だけでも大変になってきます。

マロンちゃんの場合も、かかりつけの動物病院はあるのですが、あまりに動かない状況と若干の震えを見て、ご家族様の心境としては、もう自宅で看取ってあげようと考えてのご連絡とのことでした。

往診における在宅緩和ケアでは、膵炎の場合に脱水補正と疼痛緩和をメインに行なっていきます。

検査結果上、もしまだ頑張れそうであれば、ご家族様とご相談の上、少量頻回での給餌を行なっていきます。

 

マロンちゃんの症状は、昨日から急に動かなくなり、嘔吐を繰り返していて全く食べなったことが目立ちました。消化器症状と元気食欲の急激な低下から、急性膵炎を視野に入れて、その日の夜にすぐに往診させて頂きました。

 

お家に入ると、お部屋のホットカーペットの上でマロンちゃんは横になってハアハアしていましたが、舌の色は悪くないようで少し安心しました。

お話を詳しくお伺いすると、マロンちゃんは数年前までは元気に歩いていてお散歩にも行っていたそうなのですが、ここ2年ほどあまり歩きたがらなくなり、最初は何とか予防薬などをもらいに動物病院に連れて行っていたそうなのですが、最近は全く歩いてくれず、体重的にも抱っこで外に連れ出すことは困難だったとのことでした。

 

昨日から急に変化が起こってしまったため、ご家族様も気持ちが追いつかず、動物病院にも連れて行けないし、何度ももうダメかもしれない、と思われたそうなのですが、ホームページから往診専門動物病院わんにゃん保健室を調べて頂き、お電話して下さり、私たちもマロンちゃんの元に来れて良かったです。

 

お話をお伺いしている間も、終始口をペロペロして、気持ち悪そうな様子のマロンちゃん。

かなり状態が悪そうなので、通常の胃腸炎ではなく、他の疾患を疑い、血液検査、お腹の超音波検査をお勧めしたところ、マロンちゃんの負担にならない範囲で、ということで身体検査、血液検査、超音波検査を行なっていくこととなりました。

 

まずは身体検査です。体温計で熱を測ると、39.8度と発熱が見られ、お腹を触ると力が入ることから、腹痛があることが分かりました。

粘膜の色は悪くはありませんが、昨日から何度も吐いてしまっていることから、少し脱水が見られました。

 

次は血液検査です。お腹を出来るだけ触らないように保定して、素早く採血を行い、横になったまま、お腹の超音波検査を実施しました。超音波検査では、胃腸炎の所見もありましたが、それよりも膵臓の周りで炎症が起こっている所見があり、膵炎が強く疑われました。

 

マロンちゃんは急性膵炎の可能性がかなり高いと判断されたので、急いで処置を行いました。

まずは急激な炎症を抑えるために、本来使用しすぎると膵炎発症のリスク因子になるとも言われていますが、全身で炎症が強く起こってしまい取り返しのつかない事態になることを防ぐために、ステロイド剤を使用し、点滴、吐き気止め、痛み止め、抗生剤を使用しました。

痛み止めは注射にて1日3回使用した方がよく効くため、注射薬を飼い主様にお渡しして、打てるようになるまで注射のご指導を行い、お家で注射をして頂くことになりました。

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室ではこのように、お家で皮下点滴や注射を行なって頂くことがあり、出来るようになるまで私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医療スタッフがやり方をお伝えさせて頂いています。

例えば腎不全の猫ちゃんで、お家で皮下点滴が必要な場合もいつでもご相談ください。

 

話が逸れてしまいましたが、マロンちゃんの処置は今日のところは以上として、次の日に悪化がないか確認するためにもう一度お伺いすることとなりました。

 

血液検査では白血球、炎症の数値がかなり高くなっており、膵臓の数値はまだ結果が出ていない状態でしたが、膵炎を強く疑う所見から、膵炎の治療を行なっていく方向です。

次の日お伺いすると、マロンちゃんの息遣いは少し良くなっていて、嘔吐もしていないとのことでした。

茹でたササミを少し食べたとのことでしたので、少し良くなっているようで安心しました。良化傾向なので、本日も同じ治療を行い鎮痛剤も引き続き使って頂くこととしました。

膵炎というのは、膵臓で強い炎症が起こってしまう病気ですが、根本的な治療法はありません。

点滴や吐き気どめ、鎮痛剤といった対症療法を行いながら、出来るだけ早期から低脂肪食を与えてもらうことが治療法になります。そのため、その子の体力面がとても大切になってきます。

しかし、膵炎の怖いところは一見元気になったように見えても身体の炎症物質が残っていると急変してしまうことがある、ということです。

 

マロンちゃんはその次の日には、低脂肪食の缶詰フードも食べてくれるようになったので、お家でも引き続き同じ治療を行なって頂くことにしていますが、経過観察にはかなり要注意しています。

現在もまだ治療を頑張ってくれていますが、ご飯はドライフードも食べてくれるようになってきて、そろそろもう一度血液検査を検討しているところです。

 

今回のように、急性膵炎で一気に状態が落ちてしまうというのは、わんちゃんではよく見られます。

特に人のご飯を欲しがる子や高脂血症の高齢犬、膵炎を併発しやすい疾患の子は注意が必要です。

高齢だけれど健診を行なっていない、病院に行けないから検診していない、という高齢犬、高齢猫がお家にいる場合は、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください、お家で健康診断をさせて頂きます。

 

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東京の東側である東京中央区、東京江東区などを初め、東京足立区などの北側にもお伺いします。

 

診察のたびに消毒すること、マスク装着、診察後に洗面所での手洗いのお願いなど、コロナウイルス感染症の蔓延を可能な限り防止できるようスタッフ一同尽力しています。

 

暑い日が続きますが、お家のわんちゃん猫ちゃんのご様子はいかがですか?

今日は膀胱炎の猫ちゃんのお話です。

 

SnekoDSC03607.jpg

膀胱炎のイメージというと、頻尿、血尿、排尿痛が一般的なイメージかと思いますが、猫ちゃんによってはその不快さから、元気が無くなってしまったり、ご飯を食べなくなってしまう、ということがよく起こります。

今回ご紹介する猫ちゃんも、当初は元気食欲の低下、とのことでご連絡をいただきました。

 

今回は、東京葛飾区在住の若齢猫のみーちゃんのお話です。

 

みーちゃんは普段すごく元気で、ご飯も出した途端によく食べる子でした。

しかし、今朝はトイレから出てこず、トイレに篭ったまましょんぼりしている、とのことでお電話を頂きました。

おしっこが出ているか分からないとのことで、おしっこが出ていない場合は緊急処置が必要になるため、すぐにお伺いさせて頂きました。

 

みーちゃんは赤い首輪がよく似合う黒猫さんで、私たちがお家に入るとトイレから出てきてソファの裏側に隠れてしまいました。

すごく怖がりさんのようだったので、先にトイレの中を確認しておしっこが出ているかどうかを見てみたところ、少量赤く濡れている箇所があったので、おそらくおしっこは出ているようでした。ひとまず安心です。

その後、ご家族様にお話をお伺いしたところ、みーちゃんはよくお水を飲んでいたとのことでした。お水を飲む量も、冬よりも夏の方が多いとのことでした。

前日までは元気も食欲も変わりなくあったので、急に変化が起こってしまい、もちろん心配な状況です。

 

まずは身体検査、その後膀胱におしっこが溜まっているかどうかを超音波検査にて確認し、腎臓など他の内臓に影響が出ていないかをチェックするために血液検査、膀胱炎の原因を知るために尿検査を行うことをご提案させて頂き、ご同意頂けましたので、みーちゃんには出てきてもらわないといけません。

 

みーちゃんはソファの裏側に隠れてしまいましたが、お母さんに抱っこで出してもらい、バスタオルに巻いて身体検査を行なっていきました。

 

猫ちゃんは基本的に隠れて、見えていない方が安心するので、基本的にはバスタオルに巻いて見えないようにして処置をさせて頂いています。

 

体を触る限りでは膀胱は大きくなっていないようでしたが、念のために超音波検査にて確認すると、身体検査通り、膀胱はすごく小さくなっていて、おしっこはほとんど溜まっていませんでした。そのため、尿検査は延期になりました。

 

タオルにくるまったまま、採血にうつります。

 

採血をするためには足を伸ばさないといけませんが、なかなか力強く抵抗していましたが、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフもこういう猫ちゃんには慣れているので、極力早く採血を行い、その後、食べれていないので、点滴と消炎鎮痛剤、膀胱炎の原因は分からないままですが念のために抗生剤を注射して、この日は終了となりました。

 

ここで、少し膀胱炎についてお話していきたいと思います。

 

猫ちゃんの膀胱炎には、大きく3つの種類があり、

 

・細菌性膀胱炎

 

・結石による膀胱炎

 

・特発性膀胱炎

 

に分かれます。

 

細菌性膀胱炎とは、名前の通り、細菌感染による膀胱炎です。

多くは尿道からの逆行性の感染で、抗生物質を使って治療していきます。ステロイドや免疫抑制剤を長期使用している子たちはかかりやすいので要注意です。

ただし短期的な使用であればあまり気にする必要はありません。

細菌性膀胱炎で最も注意しなければならないのが、そのまま腎臓に感染がいってしまう、腎盂腎炎です。

腎盂腎炎になると身体で激しい炎症が起こるだけでなく、腎機能が低下し、しっかりと治療しなければそのまま慢性腎不全に移行してしまうこともありますので、なってしまったらしっかりと治療しましょう。

 

次に結石による膀胱炎です。

こちらは膀胱内に結晶や結石ができることで、膀胱粘膜に炎症が起こってしまうことが原因です。

治療法としては、摂取する水分量を増やしてたくさんおしっこを出して膀胱の中を洗い流すイメージの治療や、おしっこの性状によって溶ける石もあるので、フードを変更して溶かす治療を行っていきます。

基本的にはドライフードとウェットフード両方を食べることになります。

 

最後に特発性膀胱炎ですが、特発性=原因不明、という意味で、原因が分からない膀胱炎の場合にこの診断を使います。猫ちゃんの場合多くはストレスが原因ではないかと言われているので、例えば静かな部屋に変えたり、トイレの数を増やしたり、同居猫と仲が悪いなどがあれば引き離したり、と少し環境を変えていくのが治療法になってきます。

症状はすべての膀胱炎で同じような、頻尿、血尿、排尿痛(おしっこする時に鳴く)といった症状を示すため、検査をしてみないと原因は分からないです。

 

話が逸れましたが、みーちゃんは後日尿検査を行ったところ、結晶が見られたので、現在フードを切り替えて頑張って治療中です。

1ヶ月ほどでもう一度尿検査を行い、結晶がなくなっているのを祈るばかりです。

 

このように、猫ちゃんの膀胱炎は症状が様々でありますが、早期に対応することが何より大切な場合がほとんどです。

お家の猫ちゃんのおしっこは健康のバロメーターでもあるので、しっかり色や匂いをチェックする習慣をつけましょう。

 

もし何かいつもと違う匂いがする、色が濃い日が続いている、などトイレに関するお悩みがあれば、いつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

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