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2019年2月アーカイブ

こんにちは!往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医師です。

厳しい寒さが続いていますね。こんな季節は、家でこたつに入っている時間が至福の時です。

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家から出ることが億劫な季節にも、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、往診獣医師がご自宅に訪問してペット(犬・猫)の診療をさせていただくことが出来ます。高齢犬や高齢猫では特に、通院が困難な場合もあると思います。往診に伺える診療範囲は、台東区を中心に、文京区、新宿区、中野区などを含む23区全域および周辺地域です。日曜祝日も診療しております。ワクチン接種や、健康診断、腎不全や心疾患などの慢性疾患の在宅介護など、ご希望に応じて診療プランをご提案致します。シニア期のわんちゃんやねこちゃんがいるご自宅で考えていかなければいけないことをご一緒に相談しながら、往診獣医師による診察の上で、動物看護師による訪問介護をご提案させていただくことも可能です。完全予約制で、ご予約時間にご自宅を訪問いたしますので、受付時間内にご予約をお願いいたします。

 

先日、わんちゃんとねこちゃんのワクチンの種類と予防できる感染症についてお伝えしました。今回は、実際ワクチンを接種する際に気をつけることなど、ワクチンの接種の前に知っておきたいことをお伝えいたします。

 

そもそもワクチンとは何なのでしょう?どのようにして感染症を予防できるのでしょうか?

 

ワクチンによる感染症予防の仕組み

ヒトの病気で“おたふく風邪”がありますが、この病気は一度かかったらもうかからないと言われますよね。これは、一度かかるともう病原体が体内に侵入してこないというわけではありません。最初に病気にかかった時に、病原体の情報を体が取り込んで戦う術を覚え、いつでも戦える準備をしておくことで、2度目以降病原体が体内に侵入してきたら、病原体が体内で増殖する前に排除出来るようになるということです。これを獲得免疫と呼びます。

 

この獲得免疫の仕組みを利用して感染症を予防するために作られているのがワクチンです。ワクチンは、簡単に言うと、病気を発症させる能力を可能な限り失わせた病原体、またはその一部です。ワクチンを接種することで、病気を発症することなく病原体と戦う術、獲得免疫を得ることが出来ます。

 

ワクチンを接種する際の注意点

①子犬や子猫のワクチン接種はタイミングに注意

子犬や子猫は、生後すぐは母親から受け継いだ免疫機能が働いており、母親からの免疫機能が働いているときにワクチン接種をしても、自分自身の免疫機能が十分に獲得出来ません。生後約8週齢から約16週齢までの間に母親からの免疫機能が失われるのですが、どのタイミングで失われるかは個体差があります。母親からの免疫機能がある程度失われ、ワクチンの効果がきちんと発揮出来るタイミングに個体差があるため、子犬や子猫は数回ワクチンを接種する必要があるのです。子犬や子猫を家族に迎えた際には、一度動物病院を受診して、ワクチンスケジュールについて獣医師に相談すると良いでしょう。

 

②ワクチン接種は体調が万全の日に

体調が優れないときや、ストレスを受けているときには、ワクチンに対する反応が弱くなり、予防効果が十分に得られないことがあります。元気がないときや、下痢や嘔吐があるとき、旅行やトリミングなどストレスのかかるイベントの前後でのワクチン接種は控えましょう。

 

③ワクチンを接種した後は1日安静に

ワクチン接種後は、発熱があったり、少し元気がなくなったりすることがあります。ワクチン接種後1日は安静に過ごさせてあげるようにし、長時間の散歩や激しい運動、またシャンプーなどストレスのかかることは避けるようにしてあげてください。

 

④ワクチン接種後のアレルギー反応に注意

ワクチンは、動物の身体にとっては異物であるため、稀にアレルギー反応が起きることがあります。症状で多いものは顔面の腫脹で、ワクチン接種後数時間~半日以上後に現れることがあります。ごく稀に、ワクチン接種後1時間以内に呼吸困難など急性の激しい症状が出るアナフィラキシーショックを引き起こす場合があります。迅速に治療することで症状は改善されますが、治療が遅れると命に関わることもあります。

ワクチンを接種した後は、30分ほどは目を離さないであげてください。そして、1日は様子を見ていてあげられる日を選んで接種することが望ましいでしょう。アレルギーを疑う症状がみられた際には、ワクチンを接種してもらった病院にすぐにご相談ください。

 

◎ワクチン接種の必要性

注意すべきことが分かっていれば、ワクチンの接種は感染症から愛犬や愛猫を守るために非常に有効な方法です。室内犬や室内猫も、お散歩や病院への通院、サロンやペットホテルの利用など、他の動物と接触する機会が全くない子はほとんどいないでしょう。獣医師と相談の上で、必要な種類のワクチンを定期的に接種することをお勧めいたします。

 

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、往診獣医師がご自宅に訪問して、ワクチンの接種や健康診断を行うことも出来ます。若齢のわんちゃんや猫ちゃんでは、年一回のワクチン接種時に健康診断を、シニア期に入った高齢犬や高齢猫では、3か月から半年に一回の健康診断を実施してみてはいかがでしょうか。往診専門動物病院では10時から19時まで、土曜日曜祝日も診療しております(不定休。詳しくは診療カレンダーをご確認ください)。往診による診療をご希望の方は、受付時間内にご連絡の上、ご予約をお願いいたします。

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当院の獣医師が主催を務める高齢動物向けセミナーの開催情報です。

高齢期に突入したペットには、人間と同じように介護が必要だったり、医療面でもどこまで攻めた検査・処置を行いたいかなど、若かった頃と比べて別の知識が必要になります。そして、その知識を持って飼い主様は最後のお別れに向けて覚悟をしなければなりません。

この機会に、一緒に考えていきましょう。

 

以下、セミナー詳細です。

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ペットの終活セミナー〜悔いのない最後に向けて〜

犬猫ブームが2000年代に始まり、現在では10歳超えの犬猫が多く飼育されています。高齢期を迎えたペットに考えなければいけないこととして、『医療』、『介護』、そして『別れ』があります。

 

残された時間を不安なく快適に過ごさせてあげたいと願う飼い主にとって、どんどん衰弱していくペットを横に、何もしてあげられず、ただ見ていることは、決して気持ちのいいものではないはずです。もし自分にもっと知識があれば、今よりは過ごしやすくしてあげられるのだろうかと、多くの飼い主は悩んでいます。

 

そして、最後に必ず控えているライフイベントに『別れ』があります。人間と同様に、ペットにも葬儀があります。しかし、ペットブームにあやかった悪質な葬儀業者が増えており、ペット葬儀の被害者が続出しています。

 

今回は、ペットのための終活準備について『医療』『介護』『別れ』の3つの視点から考えていき、高齢期を迎えるペットと向き合う心の準備をサポートできればと思います。

 

日時:2019年2月23日(土)15:00 - 18:30(受付開始 14:30)

場所:世界貿易センタービルディング3F RoomB1

会場住所:東京都港区浜松町2-4-1(JR浜松町駅 徒歩1分)

会場URL:https://www.wtc-conference.jp

申し込み方法:こくちーずプロ

『ペットの終活セミナー』で検索してください。

 

当セミナーに関してのお問い合わせは、info@b-sky.co.jpまでご連絡ください。

 

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