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2022年8月アーカイブ

みなさんは、『貧血』について、ご存じでしょうか?

 

貧血とは、赤血球に含まれるヘモグロビンという物質が少なくなった状態です。

血液検査をしたときに、ヘマトクリット値などを用いて正常値より低いので貧血ですね、など言われたことがあるかもしれません。

 

貧血っていうと、鉄剤を飲ませるとか、ビタミンを摂ろうなどいろんな話が出てきますが、今回は再生不良性貧血っていう重度な病気で、白血球、赤血球、血小板など全てが減少してしまう疾患を抱えた、ゴールデンレトリバーの元気くんのお話です。

 

2022年8月6日現在、元気くんは内服薬を苦にせず飲んでくれるため、週1回の往診と1日2回の内服薬で頑張っています。

 

8月12日がお誕生日で12歳を迎えます。元気くんと、そしてご家族様が、この日を迎えられることを祈っています。

 

元気くん②.jpg

 

【往診依頼のきっかけ】

病気が発覚したのは、お散歩中、急に立ち上がれなくなってしまったことがきっかけでした。

 

それまでも、定期的に健康診断を受けていたのですが、この病気に関連したことは一切言われていなかったようです。

 

ただ、この病気に関しては、健康診断を定期的に行なっていたとしても見逃されやすく、気づいた頃には... ということも多い病気であり、また診断するにも骨髄検査を行うため、麻酔をかけなければいけません。

 

麻酔をかけることが悪いわけではないですが、診断したら、治療が始まり、その治療の全てを受け入れなければいけないという覚悟は、なかなか過酷です。

 

初めて迎えた子であれば、どこまでも追いかけなきゃという気持ちが高いかもしれませんが、先代を看取ったことのあるご家族様であれば、『攻める苦しさ』を知っています。

知っているからこそ、もう無理をさせたくないという気持ちで、攻めない選択を選ぶことも多いです。

 

元気くんは30kg弱のゴールデンレトリバーの男の子です。

元気なうちは難なく通院できますが、具合が悪くなり、自力で長時間歩けなくなったら、頻度の高い通院は、ペットだけでなくご家族様にとっても大きな負担になってきます。

 

本来は週1回通院されていたのですが、もう厳しいと判断されて、往診専門である当院までご連絡をいただきました。

 

【診察の様子】

お伺いすると、尻尾を振って私たちを迎えてくれる元気くんの姿があり、『あれ?元気そう?』って思うほどでした。

 

事前に病気のお話を電話でお伺いしていたので、興奮して呼吸レベルが下がらないかどうかを見ながら、元気くんへの挨拶を済ませ、お母さんから詳しいお話を伺いました。

 

この時、すでにヘマトクリット値も10%ギリギリだったこともあり、挨拶してくれた後は、テーブルの横で横になり、重度の貧血ながらもリラックスできているように見えました。

 

普段は屋内で歩いた後、バギーに乗せて散歩の場所まで行き、降ろしてあげると15分程度歩いているとのことでした。

この状態でもトイレは外でなければしないため、今も頑張って外に出ています。徐々に歩ける距離が短くなったものの、お外が好きなタイプの子たちは、最後の最後まで、できれば連れ出してあげてほしいと思っています。

 

奇跡的に食欲も普段通りにあり、ご飯の中に薬を入れてもしっかりと食べてくれるとのことでした。

薬は体重に準じて投与量が増えてしまうため、大型犬だとかなりの量になりますが、元気くんはそれをものともせずに、しっかりと食べてくれているようです。

 

採血も超音波検査(エコー検査)難なく受け入れてくれて、診察が終わると体力を振り絞って玄関まで見送りに来てくれました。

 

酸素環境も家の中に整えることができ、呼吸が苦しくなった時のみ使用していただきます。

酸素環境の構築には、①酸素発生装置の設置だけでなく、②酸素ボンベの設置、そして③酸素ハウスの設置の3つを考えなければいけません。またいつか、在宅における酸素環境については書かせていただきます。

 

そしてなんと、まだまだ歩けるんだよ!って姿を見せたいのか、お外まで出てきてくれて、トイレしている姿も見せてくれました。

 

本当に心の優しい、ゴールデンレトリバーの元気くんでした。

 

【今後の診療プラン】

診療プランは週1回程度の訪問で、血液検査とエコー検査を実施していきます。

内服薬を基本としますが、食欲が下がってしまい内服が難しい時期がきたら、皮下点滴による投薬に切り替えています。

 

緩和ケアの後半以降〜ターミナルケアでは、ほとんどのわんちゃん、猫ちゃんが内服薬を飲むことができません。

食欲もなく、ご飯も一切受け付けない時期がやってきたら、早々にプラン変更し、在宅でも実施可能な処置・処方プランをご提案させていただきます。

 

もし、今のかかりつけ動物病院にて、飲めないのに内服を出され続けている、ということがございましたら、ちゃんと話し合うことをお勧めします。

飲めない間にどんどん事態は悪化し、致命的な結果になってしまう前に、対策を相談し合うことが大切です。

ご家族様から言われないと気付けないため、むしろ早く相談してほしいと獣医師も思ってい流はずですので、心置きなく相談しましょう^^

 

また来週、お会いできることを楽しみにしています。

 

元気くん③.jpg

 

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本日で連続お伺い3日目で、結果もある程度揃ってきたこともあり、今後の方針決定に入ります。

 

0201000537.png

 

初診日、昨日と処置を入れたこともあり、状態としては落ち着いているものの、やはり食欲は一口舐めた程度だったとのことでした。

シロップの薬は飲めたとのことでしたので、本日は皮下点滴指導を行い、明日からはお母さんたちだけで実施してもらいます。よく頑張りましたね^^

 

全部の結果が揃った段階で、病態を考慮すると痙攣発作を起こす可能性があることをお伝えしました。

 

腎臓病が進行すると、胃潰瘍腸潰瘍口内炎だったり高血圧に伴う網膜剥離だったりと考えることはたくさんあるのですが、その一つが尿毒症による痙攣発作です。

 

痙攣発作は、急に見られる症状なのですが、正直最初は気が動転するくらい焦ることと思われます。

猫ちゃんに腎臓病はつきものですので、痙攣発作の動画をYoutubeなどで事前に確認し、どのようなものなのかを知っておくことが重要です。

 

痙攣発作が起きた時の考え方、生活環境として取ることができる行動指針、実際の対処法などをお伝えさせていただます。

 

そして、少しでも、残された家時間を快適に過ごさせてあげるために、猫ちゃんの生活環境の改善策(床の工夫、トイレの高さ、ご飯皿など)など、アドバイスできることがあればできる限りさせていただきます。

 

今回のケースでは、内服薬を1種類のみシロップで1日1回投与、皮下点滴は状態に合わせた医薬品を混ぜ1日1回実施、1週間に1回の検査、発作止めは5回分お渡しし、使用したらご連絡をもらうこととしました。

 

最後に、とても重要なことです。

 

医療プランや生活環境の見直しなどの側面をお話ししてきましたが、実は同じくらい大切なことに、マインドセット(覚悟を決めること)があります。

次は、「延命と看取りを考える」「ターミナルケアを知る」の2つの視点から書かせていただきます。

 

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