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2025年2月アーカイブ

東京都内近郊、関東エリアにて往診による獣医療を提供しています「わんにゃん保健室」です。
飼い主様とペットのための安心の治療をお届けします。

「わんにゃん保健室」では、飼い主様とペットのもとにお伺いして診療を行う、往診専門のサービスを提供しています。
私たちの医療の特徴は、通常の動物病院とは一線を画し、ご自宅という安心できる環境で診療が行われることにあります。
この環境により、飼い主様は待ち時間なく、ペットは見慣れた場所でリラックスした状態で治療を受けることができるため、非常に高い安心感を得ることができます。

ペットにとってのストレスの重要性

ペットは、病院のような異なる環境に強いストレスを感じることがあります。
このストレスが原因で、普段とは異なる行動を示すことがあり、思わぬトラブルや問題を引き起こすこともあります。
さらに、病院へ通院すること自体がペットにとって大きな負担となり、暴れてしまうことで治療が困難になるケースもあります。もし通院ができない状況になった場合、治療の継続が難しくなり、治るべき病気が治らず治療が遅れてしまう恐れもあります。このような問題を解決するために、「わんにゃん保健室」では往診医療を提供しています。特に、通院ができず治療を中断せざるを得ないペットにとって、往診は非常に有効な手段となり得ます。

ペットと飼い主様の安心のための診療

病院での診察は、ペットが多く待機していることから、診察がどうしても急ぎ足になりがちです。
その結果、飼い主様への説明が不十分になったり、理解が追いつかないまま診察が終了してしまうことも少なくありません。ペットの治療において、飼い主様の理解は非常に重要です。
その理解がなければ、治療の効果は十分に発揮されません。

「わんにゃん保健室」では、時間をかけてじっくりと診察を行います。
ご自宅にお伺いし、まずは飼い主様のお話をお聞きします。
その上で、ペットの現在の状態を深く理解し、最適な医療方針をご提案します。
もしその方針に疑問があれば、その場で納得できるまでご説明いたします。
私たちは妥協せず、より良い医療を提供することを常に心掛けています。

在宅医療と緩和ケアでの安心

在宅医療や緩和ケアにおいて、飼い主様が特に直面するのは「どうしたら良いのか」という悩みです。
ペットのために何かをしてあげたいと思いながらも、それが本当にペットのためになっているのか、
という不安や疑問を抱えている飼い主様は多いです。
「わんにゃん保健室」では、そのような飼い主様に寄り添い、後悔のない緩和ケアやターミナルケアを提供しています。
ただの医療提供者ではなく、飼い主様とペットの心の支えとして寄り添い、
治療が難しい状況でも、ペットとその家族が最良の結果を迎えられるよう全力でサポートいたします。

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犬猫の往診専門動物病院
わんにゃん保健室
 
猫の腎不全、末期がん(腫瘍)、診断後の慢性疾患、酸素室設置、家での皮下点滴など、お気軽にご相談ください!
電話番号:03-4500-8701(往診本部直通)
 
 
受付時間:10:00~19:00
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猫の腎臓病と穏やかに過ごすための在宅ケア

腎臓病は高齢の猫ちゃんにとても多い病気のひとつです。10歳を超えると多くの猫ちゃんで腎機能の低下が見られ、徐々に進行していきます。

初期は多飲多尿や食欲低下といった症状が見られる程度ですが、進行すると嘔吐や体重減少、貧血などが現れ、最終的には腎不全へと移行します。腎臓病は完治が難しい病気ですが、適切なケアを行うことで穏やかな時間を長く過ごすことができます。

しかし、猫ちゃんは通院を極端に嫌がることが多く、ストレスによって病状が悪化することもあります。そんな時に選択肢となるのが「在宅ケア」です。往診を利用することで、ご家族の負担を減らしつつ、猫ちゃんにとっても安心できる環境で治療を受けることができます。

この記事では、腎臓病の猫ちゃんに対する在宅ケアの流れや、看取りに向けた準備について詳しく解説します。

 

目次

 

 

猫の腎臓病の初期症状と気づき方

腎臓病は静かに進行する病気

猫の腎臓病は「気づいたときには進行している」ことが多い病気です。初期段階では目立った症状が少なく、ご家族が異変に気づく頃にはすでに腎機能の多くが失われていることも珍しくありません。

特に、高齢の猫ちゃんでは腎臓の機能が徐々に低下していくため、「年のせいかな?」と思われがちです。しかし、腎臓病の早期発見・早期対策が猫ちゃんの余命を大きく左右します。

 

こんな症状が見られたら要注意

以下のような症状が見られたら、腎臓病の可能性を疑いましょう。

- 水をたくさん飲む(多飲)

- トイレの回数が増え、尿の量が多い(多尿)

- 体重が減ってきた(削痩)

- 毛づやが悪くなった

- 後ろ足がふらつく(筋力低下)

- 食欲が落ちてきた

- 嘔吐が増えてきた

 

腎臓病の発見が遅れやすい理由

猫ちゃんは本能的に体調の悪さを隠そうとする動物です。特に腎臓病はゆっくり進行するため、少しずつ変化していく姿を毎日見ているご家族が異変に気づきにくいこともあります。

また、猫ちゃんは環境の変化を嫌うため、「病院に連れて行くこと自体がストレスになるのでは?」と通院をためらうご家族も多いです。

そのため、動物病院での定期検診が難しい猫ちゃんの場合は、日々の様子をしっかり観察し、異変に気づいたらできるだけ早く対応することが大切です。

 

 

猫の腎臓病が進行するとどうなる?

腎臓病の進行とともに現れる症状

腎臓病が進行すると、猫ちゃんの体にはさまざまな変化が現れます。初期症状の段階では気づきにくかった異変も、次第にはっきりと見えてくるようになります。

- 食欲が著しく低下し、好きなものも食べなくなる

- 体重減少が顕著になり、骨ばってくる

- 毛づやがさらに悪くなり、被毛がバサバサする

- 嘔吐が頻繁になり、胃液を吐くことが増える

- 後肢のふらつきが強くなり、歩くのが困難になる

- 貧血が進行し、歯茎や舌の色が薄くなる

- おしっこの色が薄くなり、臭いが弱くなる

 

腎不全の末期に起こる変化

腎臓病がステージ4に進行すると、腎機能のほとんどが失われ、老廃物を排出できなくなります。すると、以下のような症状が現れることがあります。

- まったく食べなくなる

- 水を飲む量も減る

- 寝ている時間が圧倒的に長くなる

- 呼吸が荒くなることがある

- 意識がぼんやりする(尿毒症による影響)

- 強い貧血で動くのが困難になる

- 尿毒症による痙攣発作が起こる

 

猫の腎不全末期での選択肢

この段階になると、腎臓の機能を回復させることはできません。そのため、治療の目的は「腎臓の負担を軽減しながら、少しでも快適に過ごしてもらうこと」にシフトします。

選択肢としては、以下のようなものがあります。

- 皮下点滴で体の水分バランスを維持する

- 貧血対策として造血ホルモン剤を使用する

- 嘔吐や胃腸の不快感を和らげる内服薬を使う

- 食事を無理に与えず、猫ちゃんのペースに合わせる

- 酸素室を準備し、呼吸をサポートする

ご家族ができることは限られていますが、猫ちゃんが少しでも楽に過ごせるように、最適なケアを考えていくことが大切です。

 

 

在宅でできる腎不全のケア

皮下点滴による水分補給

腎不全の猫ちゃんにとって、皮下点滴は重要なケアのひとつです。特に、腎機能が低下すると体内の水分バランスが崩れ、脱水が進行しやすくなります。定期的に皮下点滴を行うことで、次のような効果が期待できます。

- 脱水を防ぎ、腎臓への負担を軽減する

- 老廃物の排出を促し、尿毒症の進行を遅らせる

- 食欲の回復をサポートする

ご家族が自宅で皮下点滴を行う場合、適切な手技と準備が必要です。当院では、ご家族が無理なく実施できるよう、丁寧にトレーニングを行っています。

 

投薬管理:無理なく飲ませる工夫

腎不全の治療では、複数の薬を併用することが一般的ですが、猫ちゃんにとって投薬は大きなストレスになりやすいものです。以下のような方法を取り入れることで、負担を軽減しつつ投薬を続けることができます。

- 錠剤をすりつぶしてウェットフードに混ぜる

- シロップタイプの薬をスポイトで与える

- 投薬用のおやつを活用する

- どうしても飲めない場合は、皮下点滴に切り替える

当院では、猫ちゃんの状態や性格に合わせた投薬方法を提案し、ご家族と一緒に最適な方法を見つけていきます。

 

食欲が落ちたときの対応

腎不全が進行すると、食欲が低下することがよくあります。無理に食べさせようとすると、かえって猫ちゃんにストレスを与えてしまうこともあるため、以下のような工夫をしながら様子を見ていきます。

- 好きなフードや手作り食を試してみる

- 温めて香りを立たせることで食欲を刺激する

- 強制給餌が必要かどうかを慎重に判断する

- 食欲促進剤の使用を検討する

最終的には、食べる・食べないも猫ちゃんの意思のひとつです。無理のない範囲で、ご家族と一緒にサポートしていきます。

 

 

家での生活環境の整え方

トイレ環境の工夫

腎不全の猫ちゃんは多飲多尿になり、トイレの回数が増えることが一般的です。また、体力の低下によりトイレまでの移動が負担になることもあります。以下のような工夫で、快適なトイレ環境を整えましょう。

- トイレの数を増やし、寝床の近くにも設置する

- 段差をなくし、入りやすい形状のトイレを選ぶ

- ペットシーツを活用し、万が一の粗相にも対応できるようにする

特に、高齢の猫ちゃんはトイレの失敗が増えることがあります。叱らずに、できるだけ負担のない環境を整えてあげることが大切です。

 

寝床と移動スペースの調整

腎不全が進行すると、筋力が低下し、ふらつきや転倒のリスクが高まります。安全で快適に過ごせるよう、寝床や移動スペースを見直しましょう。

- 柔らかく暖かいベッドを用意し、快適な睡眠環境を整える

- 滑りにくいマットを敷き、転倒を防ぐ

- キャットタワーの段差を減らし、安全に登れるようにする

寝床の位置を工夫することで、猫ちゃんが安心して休めるようになります。

 

温度管理と快適な空間作り

腎不全の猫ちゃんは体温調節が難しくなることがあります。特に冬場の寒さは体力を奪うため、適切な温度管理が重要です。

- 冬場は湯たんぽやペット用ヒーターで温かく保つ

- 夏場はエアコンや扇風機を使い、適度な涼しさを維持する

- 直射日光を避けつつ、適度に日向ぼっこできる場所を用意する

快適な環境を整えることで、猫ちゃんがリラックスして過ごせるようになります。

 

 

在宅緩和ケアでの投薬と水分補給

投薬の工夫と飲ませ方

腎不全の猫ちゃんにとって、適切な投薬は病状の進行を遅らせるために重要です。しかし、猫ちゃんは投薬を嫌がることが多いため、できるだけ負担の少ない方法を選ぶ必要があります。

- シロップや粉薬を使用し、投薬用のおやつやウェットフードに混ぜる

- カプセルに入れて匂いを抑え、投薬をスムーズにする

- 強制投薬が必要な場合は、事前に獣医師から適切な方法を学ぶ

無理に投薬すると猫ちゃんにストレスがかかるため、なるべく自然に摂取できる方法を探していくことが大切です。

 

水分補給の重要性

腎不全では脱水を防ぐことが非常に重要です。猫ちゃんが自発的に水を飲める環境を整えることで、体調を安定させやすくなります。

- 複数の場所に新鮮な水を用意し、いつでも飲めるようにする

- 流れる水を好む猫ちゃんには、自動給水器を設置する

- ウェットフードや水分を多く含むフードを与え、水分摂取量を増やす

猫ちゃんが水を飲みやすい環境を整えることが、腎臓の負担を軽減するポイントです。

 

皮下点滴の導入と実施方法

腎不全が進行すると、経口摂取だけでは十分な水分補給が難しくなることがあります。そのため、皮下点滴を取り入れることで、脱水を防ぐことができます。

- 獣医師の指導のもと、ご家族が自宅で皮下点滴を行う

- 点滴の頻度や投与量は、猫ちゃんの状態に合わせて調整する

- 点滴を行う際は、猫ちゃんがリラックスできる環境を整える

皮下点滴はご家族の協力が必要ですが、在宅緩和ケアを進める上で非常に有効な手段となります。

 

 

腎不全の猫ちゃんの生活環境の工夫

猫ちゃんが過ごしやすい環境作り

腎不全の猫ちゃんが快適に過ごせるように、生活環境を工夫することが重要です。体力の低下や関節の衰えを考慮し、以下のような調整を行いましょう。

- 移動の負担を減らすために、ベッドやトイレを近くに配置する

- 登り降りの負担を軽減するため、スロープやステップを設置する

- 寒さや暑さに敏感になるため、適温を維持できるように空調を調整する

 

トイレ環境の見直し

腎不全では多尿傾向があるため、トイレ環境の調整が必要です。

- トイレの数を増やし、猫ちゃんがすぐに行けるようにする

- 高さの低いトイレを用意し、足腰への負担を軽減する

- トイレの出入り口に滑り止めマットを敷き、安全に移動できるようにする

 

快適な寝床の準備

腎不全の猫ちゃんは寝ている時間が長くなるため、快適な寝床を用意しましょう。

- 体圧を分散するクッション性の高いベッドを用意する

- 冬場は湯たんぽや電気毛布などで適度に暖かさを確保する

- 静かで落ち着いた場所に寝床を配置し、ストレスを軽減する

生活環境の調整を行うことで、猫ちゃんが安心して過ごせる時間を増やしてあげることができます。

 

 

腎不全の猫ちゃんとの最期の時間

ターミナル期のサイン

腎不全が進行し、ターミナル期に入ると以下のような変化が見られることがあります。

- 食欲が極端に低下し、ほとんど食べられなくなる

- 水を飲む量が減り、脱水が進行する

- 動くことが少なくなり、一日の大半を寝て過ごす

- 呼吸が浅くなり、不規則になる

- 意識がぼんやりし、呼びかけへの反応が鈍くなる

これらの症状が見られた場合、積極的な治療を行うか、できるだけ穏やかに見送るか、ご家族での話し合いが必要です。

 

看取りに向けた準備

最期の時間を穏やかに過ごせるよう、以下の準備をしておきましょう。

- 猫ちゃんが安心できる静かな環境を整える

- 必要に応じて酸素ハウスや保温設備を用意する

- 食事が取れなくなった場合の水分補給方法を考える

- 痛みや苦しみを軽減するための頓服薬を準備する

- 看取りのタイミングについて、獣医師と相談しておく

 

ご家族の心の準備

看取りの時間はご家族にとっても精神的に大きな負担がかかる時期です。以下のポイントを意識して、心の準備を整えましょう。

- 「最期の時間をどう過ごしたいか」を家族で話し合っておく

- 愛猫の状態に合わせて、できることを受け入れる

- 悲しみや不安を抱え込まず、獣医師や周囲のサポートを頼る

- 後悔のないよう、できる限りそばにいてあげる

最期の時間をどう過ごすかは、それぞれのご家族によって異なります。どの選択も間違いではなく、愛猫とご家族にとって最善の方法を見つけることが大切です。

 

 

看取り後の対応とご家族のケア

看取り後の対応

愛猫が旅立った後、まずは静かにお別れの時間をとることが大切です。すぐに何かを決めなくても大丈夫です。以下の手順を参考にしてください。

- 猫ちゃんの体を優しく拭き、落ち着いた場所に寝かせる

- ご家族でお別れの時間をゆっくりととる

- 動物病院やペット葬儀社に連絡し、火葬や埋葬の手続きを確認する

- 信頼できる人に話を聞いてもらい、気持ちを整理する

 

ペット葬儀の選択肢

ペットの葬儀にはいくつかの方法があります。それぞれのご家庭に合った形を選びましょう。

- 個別火葬:自宅でお別れをした後、ペット専門の火葬施設で個別に火葬を行い、遺骨を手元に残す

- 合同火葬:他のペットと一緒に火葬し、遺骨は共同墓地に納める

- 自宅での供養:遺骨を手元に置き、写真や思い出の品とともに供養する

- ペット霊園での埋葬:専門の施設に納骨し、定期的にお参りできる場所を確保する

 

ご家族の心のケア

ペットを失った悲しみ(ペットロス)は、深い喪失感を伴うことがあります。無理に気持ちを切り替えようとせず、自然な形で受け入れることが大切です。

- 悲しい気持ちを抑え込まず、家族や友人と共有する

- 写真や思い出を振り返り、感謝の気持ちを持つ

- 必要であれば、ペットロスカウンセリングを受ける

- 次のステップに進む準備ができたら、新たな家族を迎えることを検討する

愛猫との時間はかけがえのないものであり、思い出はずっと心の中に残り続けます。どのような形であっても、大切な家族として過ごした時間を忘れずに、ゆっくりと前を向いていきましょう。

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犬猫の往診専門動物病院
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猫の腎不全、末期がん(腫瘍)、診断後の慢性疾患、酸素室設置、家での皮下点滴など、お気軽にご相談ください!
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東京都台東区を中心に、東京23区、そして関東エリアでペットの往診診療を行っているわんにゃん保健室です。 当院では、通院が難しいわんにゃん・ねこちゃんのために、飼い主様のご自宅へお伺いし獣医療を提供しております。

本日のブログでは、当院が何故往診専門の動物病院であるかをご紹介いたします。

ペットへの治療に、往診という選択肢

ペットは人間とは異なり、自分で自分の状況を言葉で説明することはできません。 そのため、飼い主が体調や状況等を判断し、必要であれば動物病院に通院させる必要があります。

ですが、全ての方がペット中心の生活を送れるわけではありません。
ご自身の体調が悪いタイミングや、どうしても家を離れることが難しいご状況があるかもしれません。
あるいは、ペット自体が家から出ることが難しい・病院が嫌いで医者にかかることができない、といった状況もあると思います。

ですが、だからと言って治療を受けずにそのままにするわけにはいきません。
そういったご状況の方たちに、往診という選択肢が必要だと考えました。

当院は建物がある動物病院ではないため、道端で看板を見て来た、という方はいません。
ですが有難いことに、ホームページをご覧になってお問い合わせをいただくことが多くございます。

飼い主様からは
「往診で先生に家に来てもらえるなんて知らなかった」
「通院が嫌いな子なので、とても助かっている」

といったお声をいただきます。

飼い主の皆様の困難を解消する手助けができている事、
そして病院嫌いの犬や猫のために正しい獣医療が提供できていることに、嬉しく思います。

そして同時に、ペットの往診に関する認知度をもっと上げていきたいと考えました。
ご自宅でペットに関するお困り事や、ペットの緩和ケア・ターミナルケアで不安に思うことがあれば、すぐにお問い合わせください。

往診獣医療で大切にしている点

往診は、ペットがリラックスできる家が診察室になるため、 病院での治療よりも安心して治療を受けてくれる確率が高いです。
ですが飼い主様もペットも、治療に対して不安に思うことは多いはずです。
その中で、飼い主様とのコミュニケーションを大切にしています。

勉強し、獣医療に関する知識や能力はいくらでもつけることができます。
ですが、コミュニケーション能力は、自分で取り組んでいこうと思わなければ身に付きません。

コミュニケーションは、「自分が言いたいことを言う」能力ではありません。
飼い主様の立場に立って、心に寄り添う言葉や行動の選択が、コミュニケーションとなります。

どんなに卓越した知識やスキルがあったとしても、人として信用できない人や、
意思疎通が取れない人には自分の大切な家族を預けることはできません。
ですので、わんにゃん保健室では獣医師をはじめすべてのスタッフが、飼い主様に寄り添う姿勢を持っています。

ペットとその家族が安心できる治療を心がけておりますので、
お困りのことがございましたら、是非お気軽にご相談ください。

 

 

 

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犬の膵炎の在宅緩和ケア

犬の膵炎は、突然の嘔吐や激しい腹痛を伴い、場合によっては命に関わる病気です。多くのケースでは入院管理が推奨されますが、中には通院や入院が難しい犬もいます。

入院中のストレスや環境の変化により、状態が悪化してしまう犬も少なくありません。「できることなら自宅で落ち着いて過ごさせてあげたい」と考えるご家族のために、在宅緩和ケアの選択肢を詳しく解説します。
本記事では、膵炎の基本的な治療法に加え、在宅でできるケアの方法、症状の管理ポイントについてご紹介します。

 

目次

はじめに:膵炎とその治療の選択肢
膵炎の標準治療:通院・入院が可能な場合
在宅緩和ケアが必要なケースとは?
在宅での疼痛管理と症状緩和
在宅での経過観察と注意点
最期をどう迎えるか:ご家族の選択
まとめ:犬の膵炎と在宅緩和ケアの選択

 

 

はじめに:膵炎とその治療の選択肢

膵炎とは?犬の膵炎の基本

犬の膵炎は、膵臓が強い炎症を起こし、消化酵素が異常に分泌されることで膵臓自身を傷つけてしまう病気です。急性膵炎は特に症状が激しく、命に関わることもあります。
膵炎の発症には、脂肪分の多い食事や肥満、基礎疾患(クッシング症候群や糖尿病など)などが関係しているとされていますが、明確な原因が特定できないこともあります。

膵炎の症状と診断方法

膵炎の主な症状には以下のようなものがあります。

- 繰り返す嘔吐や下痢

- 食欲不振(全く食べなくなることも)

- お腹を触ると痛がる(腹部の違和感)

- 元気消失、ぐったりする

- 発熱や脱水

診断には、血液検査で膵炎のマーカー(Spec cPLIなど)を測定し、超音波検査で膵臓の腫れや異常を確認することが一般的です。

膵炎の治療方針と選択肢

膵炎の治療では、基本的に入院管理が推奨されます。その理由は、嘔吐や食欲不振が強いため、内服薬を使った治療が難しくなるためです。主な治療のポイントは以下の通りです。

- 点滴による水分・電解質補正

- 吐き気止めの投与

- 鎮痛剤による疼痛管理

- 必要に応じた抗生剤の使用

軽度の膵炎であれば、通院での治療も可能ですが、重度の場合には集中管理が必要になります。では、入院ができない場合、在宅でのケアはどこまで可能なのでしょうか?

 

 

膵炎の標準治療:通院・入院が可能な場合

入院管理のメリット

膵炎の標準治療は、基本的に入院での集中管理です。入院することで、以下のような治療が可能になります。

- 持続的な点滴で脱水や電解質バランスを整える

- 嘔吐がひどい場合でも、注射や点滴で薬を投与できる

- 痛みが強い場合に、持続的な鎮痛剤の投与が可能

- 必要に応じて酸素管理や血糖コントロールも実施できる

このように、入院管理は膵炎の治療において最も安定した環境を提供できます。

 

通院での治療が可能なケース

膵炎の症状が軽度で、嘔吐がそこまでひどくなく、食欲がわずかに残っている場合は、通院治療が可能です。通院治療では以下のような対応を行います。

- 点滴を打ち、脱水の進行を防ぐ

- 吐き気止めの注射や内服薬での対処

- 消化器サポートのフードを用いた食事療法

- 痛みが強くない場合の軽い鎮痛剤の使用

ただし、膵炎は急激に悪化することがあるため、通院での治療を選択する場合でも、慎重な経過観察が必要になります。

 

入院・通院のどちらが適しているのか?

愛犬の膵炎治療において、入院・通院のどちらが適しているかは、症状の重さやご家族の意向によります。以下のポイントを参考に判断することが重要です。

- 入院が適しているケース:重度の嘔吐・下痢、意識レベルの低下、強い腹痛、血液検査で著しい異常がある場合

- 通院が可能なケース:食欲がある程度あり、点滴での管理が不要な場合

- 在宅緩和ケアが必要なケース:入院や頻繁な通院ができない、または高齢やストレスに弱い犬である場合

もし入院や通院が難しい場合には、在宅での緩和ケアが選択肢になります。

 

 

在宅緩和ケアが必要なケースとは?

入院・通院が難しい理由

膵炎の治療には入院が推奨されますが、すべての犬が入院できるわけではありません。以下のような理由から、在宅緩和ケアを選択するご家族も少なくありません。

- 強い入院ストレス:病院が苦手で、入院すると極度のストレスを感じてしまう

- 家で最期を迎えたい:膵炎の重症度によっては回復が難しいため、病院で最期を迎えるのではなく、自宅で過ごさせたい

- 通院が困難:入院はさせたくないが、ご家族の事情により、頻繁な通院が難しい

このような場合、在宅での緩和ケアを検討することが重要になります。

 

在宅緩和ケアを選択する際のポイント

在宅緩和ケアでは、犬の症状を管理しながらできる限り苦痛を和らげることが目的になります。以下のようなポイントを押さえておくことで、適切なケアが可能になります。

- 吐き気止め・鎮痛剤の適切な使用:動物病院と相談し、在宅で使える薬を処方してもらう

- 水分補給の管理:皮下点滴を利用して脱水を防ぐ

- 食事管理:膵炎用の消化に優しいフードを準備し、少量ずつ与える

- 愛犬の変化をよく観察する:呼吸の異常、ぐったりしている、嘔吐が続くなどの症状があればすぐに獣医師に相談

在宅緩和ケアは、ご家族のサポートが不可欠です。そのため、無理のない範囲でケアできるよう、往診やオンライン相談などのサポートを活用することをおすすめします。

 

在宅緩和ケアのゴールとは?

在宅での膵炎ケアは、「回復を目指すケース」と「穏やかに見送るケース」の2つに分かれます。

- 回復を目指すケース:症状をコントロールしながら徐々に食欲や元気を回復させる

- 穏やかに見送るケース:愛犬が苦しまずに最期を迎えられるよう、疼痛管理や環境調整を行う

ご家族の希望に沿ったケアプランを立てることが大切です。

 

 

在宅緩和ケアの具体的な方法

1. 痛みの管理(鎮痛剤の使用)

膵炎の犬にとって痛みの管理は最も重要です。強い炎症が膵臓を刺激し、激しい腹痛を引き起こすため、適切な鎮痛剤の使用が不可欠です。

- 内服薬:軽度の痛みであれば、飲み薬での鎮痛管理が可能

- 皮下点滴による鎮痛薬:内服が困難な場合や、痛みが強い場合には、皮下点滴で鎮痛剤を投与

- 注射薬:必要に応じて、往診で鎮痛薬の注射を実施

在宅での鎮痛管理は、ご家族が犬の様子を観察しながら調整することが重要です。

 

2. 吐き気の管理(制吐剤の使用)

膵炎の犬は強い吐き気を感じることが多いため、食事を受け付けなくなることがあります。これを防ぐために、以下のような対応を行います。

- 制吐剤の内服:嘔吐が軽度であれば、内服薬でコントロール

- 皮下点滴での制吐剤投与:食欲がない場合には、皮下点滴に制吐剤を混ぜて投与

- 食事の工夫:少量ずつ、消化に優しいフードを与える

嘔吐が続く場合には、速やかに獣医師に相談することが大切です。

 

3. 水分補給(皮下点滴の実施)

膵炎による脱水を防ぐために、在宅での皮下点滴が推奨されます。

- 1日1回、皮下点滴を実施(ご家族が自宅で行う場合はトレーニングが必要)

- 電解質バランスを考慮:適切な輸液を使用し、犬の状態に合わせて調整

- 水分摂取のサポート:皮下点滴だけでなく、飲水量を確保できるよう、工夫が必要

皮下点滴の頻度や量は、獣医師と相談しながら調整しましょう。

 

4. 食事管理(膵炎用の低脂肪フード)

膵炎の犬にとって、適切な食事管理は回復の鍵となります。

- 低脂肪・消化の良い食事を選ぶ

- 少量ずつ、こまめに与える

- 食欲がない場合は流動食やシリンジ給餌を検討

食事の選択肢についても、獣医師と相談しながら決定することが大切です。

 

5. 環境の整備(安静とストレス軽減)

膵炎の犬は静かで落ち着いた環境で過ごすことが重要です。

- 安静を保てるスペースを作る

- 動きやすい場所にベッドやトイレを配置

- ストレスを最小限に抑えるため、過度な接触を避ける

快適な環境を整えることで、犬が少しでも楽に過ごせるようサポートします。

 

 

在宅緩和ケアの経過とご家族の対応

1. 初診時の状態とご家族の決断

犬の膵炎が判明し、ご家族は入院ではなく在宅での緩和ケアを選択しました。初診時には以下のような状態でした。

- 食欲低下:3日間ほとんど食べられていない

- 嘔吐が継続:水を飲んでも吐いてしまう

- 腹痛の兆候:背中を丸めるような姿勢

- 脱水の進行:皮膚をつまんでも戻りが遅い

この状態から、ご家族と相談しながら在宅緩和ケアのプランを決定しました。

 

2. 皮下点滴と投薬の実施

在宅での緩和ケアでは、皮下点滴と投薬が重要な役割を果たします。

- 皮下点滴:毎日2回、ご家族が自宅で実施(獣医師が指導)

- 鎮痛剤:痛みのコントロールのために定期投与

- 制吐剤:嘔吐を防ぐために皮下投与

ご家族には、投薬のタイミングや皮下点滴の方法について詳しくレクチャーしました。

 

3. 食事の工夫と経過

膵炎の犬は適切な食事管理が回復の鍵となります。

- 食事の工夫:低脂肪フードを少量ずつ与える

- 食欲がない場合:流動食をシリンジで与える

- 水分摂取:常に新鮮な水を用意し、飲水量を確認

在宅ケア開始から2日目には、少量ずつ食事を取れるようになりました。

 

4. ご家族のサポートと犬の変化

在宅緩和ケアの成功には、ご家族の協力が不可欠です。

- 観察の継続:毎日の様子を記録し、診察時に獣医師と共有

- 環境の整備:安静に過ごせる場所を確保

- ストレス軽減:いつも通り声をかけながら落ち着いた環境を維持

これにより、犬は次第に回復の兆しを見せ、落ち着いて過ごせるようになりました。

 

 

在宅緩和ケアの結果と今後の見通し

1. 在宅ケア開始後の経過

在宅緩和ケアを開始してから、犬の体調には徐々に変化が見られました。

- 1日目:嘔吐が軽減し、落ち着いて過ごせる時間が増える

- 4日目:少量ながら食事を受け付けるようになる

- 7日目:動きが出始め、短時間の歩行も可能に

- 14日目:食事量が安定し、投薬もスムーズに進む

この段階で、ご家族からも「少し元気になってきた気がする」という声が聞かれました。

 

2. 改善が見られたポイント

在宅緩和ケアによって、以下の点で改善が見られました。

- 嘔吐の完全抑止:制吐剤の効果で安定

- 食欲の回復:低脂肪フードを少量ずつ摂取

- 痛みの軽減:鎮痛剤により落ち着いた様子を維持

- ご家族の不安が軽減:在宅ケアに慣れ、対応がスムーズに

 

3. 今後の見通しと注意点

このまま安定した状態を維持できるよう、ご家族と協力しながらケアを継続していきます。

- 継続的なモニタリング:食欲や排泄、元気の有無を確認

- 皮下点滴の頻度調整:体調に応じて量や回数を調整

- 緊急時の対応準備:急変時の対処法を事前に共有

今後も定期的なフォローを行い、犬ができるだけ穏やかに過ごせるようサポートを続けます。

 

 

在宅緩和ケアの選択肢とご家族の決断

1. 入院と在宅ケアの選択肢

急性膵炎の治療には、一般的に以下の2つの選択肢があります。

- 入院治療:点滴や注射を用いて集中的に管理する

- 在宅緩和ケア:症状を和らげながら、自宅で見守る

本来であれば、入院管理が最善とされるケースが多いですが、ご家族の考え方や犬の性格、病状によっては在宅緩和ケアが適した選択となることもあります。

 

2. ご家族が在宅ケアを選択した理由

今回のケースでは、ご家族は入院ではなく在宅緩和ケアを選びました。その理由として、以下の点が挙げられます。

- 犬が入院を極度に嫌がる:ストレスで状態が悪化する可能性があった

- 自宅で穏やかに過ごさせたい:環境の変化がない方が安心できる

- 最後までそばにいたい:万が一のときに、一緒にいられる

- 治療の方向性を緩和ケアにシフト:病気の進行を考慮し、苦痛を和らげる方針に

こうしたご家族の想いを尊重し、往診でのサポート体制を整えました。

 

3. 在宅緩和ケアの準備と方針

在宅緩和ケアを選択するにあたり、以下の準備を行いました。

- 皮下点滴の指導:自宅での実施方法を詳しくレクチャー

- 投薬管理の調整:飲みやすい形での処方を検討

- 緊急時の対応プラン:急変時の行動指針を作成

ご家族の不安を軽減し、できる限り安心して看護できる環境を整えました。

 

 

まとめ:在宅緩和ケアを通じて感じたこと

1. ご家族の決断と向き合い方

今回のケースでは、入院ではなく在宅緩和ケアを選択し、ご家族が犬のそばで最後まで見守る道を選びました。この選択には、不安や葛藤が伴いましたが、「できる限り穏やかに過ごさせたい」という強い想いがありました。

在宅緩和ケアでは、獣医師の往診サポートのもと、ご家族が主体となってケアを行うことになります。だからこそ、事前にしっかりと準備し、正しい知識を持つことが重要です。

 

2. 在宅緩和ケアのメリットと課題

在宅緩和ケアを選択することで、以下のようなメリットがありました。

- 自宅という安心できる環境で過ごせる

- ご家族が最期までそばにいられる

- ストレスを最小限に抑えられる

一方で、次のような課題もありました。

- ご家族がケアを担う負担がある

- 急変時の対応が必要になる

- 精神的なプレッシャーを感じることがある

こうした課題を少しでも軽減するために、獣医師と密に連携をとり、状況に応じたサポートを受けながら進めていくことが大切です。

 

3. 最後に:後悔のない時間を過ごすために

在宅緩和ケアは、「最期まで穏やかに過ごさせてあげたい」と願うご家族にとって、大切な選択肢のひとつです。しかし、その道のりは決して簡単なものではなく、冷静な判断や決断が求められる場面もあります。

大切なのは、「どの選択が正解か」ではなく、「ご家族がどのように寄り添いたいか」です。最期の時間をどう過ごすか、どのようなサポートが必要かを考えながら、ご家族とペットが納得できる形を選んでいただきたいと思います。

もし在宅緩和ケアについてお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。ペットとご家族が安心して過ごせるよう、最適なプランをご提案いたします。

 

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犬の肺水腫の在宅緩和ケア

肺水腫とは?

肺水腫は、心臓の機能が低下することで肺に水が溜まり、呼吸が苦しくなる状態です。特に小型犬の高齢期に多くみられる僧帽弁閉鎖不全症が進行すると、心臓のポンプ機能が低下し、肺水腫を引き起こすことがあります。

今回ご紹介するのは、13歳の小型犬モコちゃんのケースです。モコちゃんは2ヶ月前に僧帽弁閉鎖不全症と診断され、内服薬で経過観察を続けていました。しかし、ある日突然呼吸が荒くなり、肺水腫が疑われる状態に。動物病院で緊急処置を受けましたが、ご家族は入院ではなく在宅での緩和ケアを選択しました。

本記事では、モコちゃんの在宅緩和ケアの流れを通じて、肺水腫の管理やケアのポイントについて詳しく解説します。

IMG_7845.jpg

 

目次

モコちゃんのケース:肺水腫発症から在宅緩和ケアへ

在宅緩和ケアの開始:呼吸を楽にするための対策

現在の経過と今後の展望

まとめ:肺水腫の犬を在宅で支えるために

 

 

肺水腫発症から在宅緩和ケアへ

診断から2ヶ月間の経過

モコちゃんは13歳の小型犬で、2ヶ月前にかかりつけの動物病院で僧帽弁閉鎖不全症と診断されました。当初は内服薬で経過観察を続けていましたが、3日ほど前に呼吸がゼコゼコしているのに気づいたとのことでした。元気食欲などの一般状態には大きく変化はなく、たまたま定期検診だった日の前日の夜から体調が悪そうで、検査日当日は食欲廃絶の状態だったとのことでした。

 

呼吸状態の急変と肺水腫の診断

定期検診の当日、ご家族がモコちゃんの呼吸が異常に荒く、苦しそうにしていることに気づき、動物病院で詳しい検査をお願いしたところ、超音波検査を実施しようとした時に急変し、呼吸状態が一気に増悪したとのことでした。すぐに利尿剤などを用いた緊急処置を受けましたが、ご家族は入院でお別れしてしまうリスクを考慮し、ご自宅に連れて帰り、最後の時間を在宅緩和ケアで過ごさせたいと希望されました。

 

在宅緩和ケアの選択

動物病院では、急性肺水腫を疑う場合には、緊急処置と徹底した入院管理を行うことが常ですが、その選択が正しかったかどうかは、結果を見てみなければ誰も断定できません。モコちゃんのご家族は「入院中に亡くなってしまうのではないか」という不安を抱えました。

結果として、最期の時間を家で過ごさせてあげたいという想いから、入院ではなく在宅での緩和ケアを選択しました。

 

 

在宅緩和ケアの開始

酸素環境の構築

モコちゃんのご家族は、帰宅後すぐに酸素ハウスの導入を決定しました。肺水腫の犬にとって、酸素濃度を適切に維持することは、呼吸の負担を軽減するために非常に重要です。

当院では、以下のような方法で酸素環境の構築をサポートしました。

- 酸素発生装置をレンタルし、モコちゃんが落ち着いて過ごせるスペースを確保

- 酸素ハウス内の温度や湿度を適切に管理

- モコちゃんの呼吸状態に適した酸素濃度指示

 

皮下点滴と投薬プランの調整

肺水腫の犬では、内服薬を無理に飲ませることで誤嚥やストレスによる悪化が懸念されます。そのため、モコちゃんには以下の対応を実施しました。

- 一旦内服薬の全面中止と注射薬への変更

- 皮下点滴による投薬を導入し、必要な薬剤を投与

- 利尿剤を適切な用量で使用し利尿による呼吸状態改善を目指す

モコちゃんは、ご家族の優しい声掛けと適切な環境調整により、少しずつ落ち着きを取り戻しました。診療の最後には、寝返りや呼び掛けに応じるなどの行動を見せてくれました。

 

食欲管理と日常生活のケア

肺水腫の犬は、呼吸が苦しくなることで食欲が低下しがちです。モコちゃんの場合も、食事を口にする機会が減っていました。そのため、ご家族には以下のような工夫をお願いしました。

- モコちゃんが好む食材を与える

- 水分補給は自由にさせてあげる

このようなケアを通じ、モコちゃんが少しでも体調を安定させ、もしかしたら酸素室から離脱できるかもしれない期待をみつつ、僧帽弁閉鎖不全症からの肺水腫に対する在宅緩和ケアが始まりました。

IMG_7844.jpg

 

現在の経過と今後の展望

在宅緩和ケア開始時の状況

モコちゃんは、在宅緩和ケアを開始したばかりであり、まだ安定しているとは言えない状態です。呼吸は高濃度酸素下でかろうじて維持できており、皮下点滴による治療と酸素環境の調整を行いながら、少しずつ様子を見ていく段階です。

 

モコちゃんの今後の展望

現時点では、今後の経過がどのように進むかは分かりません。大きく分けると以下の2つのシナリオが考えられます。

 

回復に向かう場合

- まずは酸素室内での飲食ができるようになる

- 現在は酸素濃度を高めに設定しているため、徐々に濃度を下げても呼吸の乱れが起きないか確認

- 酸素濃度を30%台まで下げることができれば、酸素室からの離脱が視野に入る

- 呼吸の安定を最優先しながら、皮下点滴での投薬を継続し、状態が良くなれば内服薬へ移行

- 最終的に酸素室なしで日常生活を送れるようになり、内服薬でのコントロールが可能になるのが理想のゴール

 

病状が進行する場合

- 高濃度酸素下でも呼吸促迫が止まらない

- 食欲廃絶が続き、栄養補給が困難になる

- 利尿剤を投与しても排尿が認められない状態になる

 

今後の診療計画

今後の診療では、モコちゃんの呼吸状態、食欲、排尿の有無などをこまめにチェックしながら、適切なケアを続けていきます。回復に向かうか、それとも悪化していくかは、今後の経過次第です。引き続きご家族と連携を取りながら、可能な限り最善のサポートを行っていきます。

どちらの道を進むのか、または紆余曲折しながらどちらにも揺れ動くのか、慎重に見守りながらケアを続けます。

 

 

まとめ:肺水腫の犬を在宅で支えるために

在宅緩和ケアの選択とその意義

肺水腫を発症した犬にとって、在宅緩和ケアは、ご家族が最期まで寄り添いながら治療を行う選択肢の一つです。モコちゃんのように、入院ではなく自宅でのケアを希望するケースでは、適切な環境を整え、状態を見ながら慎重に対応することが求められます。

 

肺水腫の犬に必要なサポート

- 酸素環境の適切な管理:酸素室や酸素発生装置を活用し、呼吸の負担を軽減する

- 定期的な状態チェック:呼吸の変化、食欲、排尿の有無をこまめに確認する

- 適切な投薬プラン:内服薬の調整や皮下点滴による薬剤投与を行い、症状を管理する

家族の心構え:病状の進行に備え、最期まで穏やかに見守る準備をする

 

モコちゃんのこれから

モコちゃんは、まだ在宅緩和ケアを開始したばかりです。今後の経過次第で、回復に向かう可能性もあれば、症状が悪化することも考えられます。どのような道を辿るにせよ、ご家族がモコちゃんと過ごす時間を大切にしながら、最適なサポートができるよう努めていきます。

 

在宅緩和ケアのご相談について

肺水腫や心臓病を抱える犬の在宅緩和ケアについて、ご相談を希望される場合は、お気軽にご連絡ください。東京23区を中心に往診を行い、愛犬とご家族が安心して過ごせるようサポートいたします。

 

 

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在宅緩和ケアの流れとは?

高齢や病気によって通院が難しくなったペットにとって、在宅緩和ケアは大切な選択肢のひとつです。自宅での診療を通じて、ペットができるだけ苦しまずに穏やかに過ごせるようにサポートします。

わんにゃん保健室では、ご家族の不安に寄り添いながら、診療・投薬指導・在宅酸素の導入・定期フォローアップまで、一貫した緩和ケアを提供しています。

この記事では、当院の在宅緩和ケアの流れを詳しくご紹介します。ペットの最期の時間を後悔のないものにするために、ぜひご一読ください。

▼この記事の内容

 

 

1. 在宅緩和ケアとは?自宅での安心した医療を提供

在宅緩和ケアの目的

在宅緩和ケアは、病気や加齢によって通院が難しくなったペットが、ご家族と一緒に自宅で穏やかに過ごせるようにサポートする医療ケアです。

緩和ケアの目的は、「治すこと」ではなく、「苦痛を軽減し、穏やかな時間を過ごす」ことにあります。

  • 痛みや呼吸困難の緩和
  • 食欲低下時のサポート
  • 生活環境の調整とご家族の負担軽減

通院が難しいペットとご家族の負担軽減

高齢や病気の進行により、ペットがキャリーに入るのを嫌がる、移動の負担が大きいといった理由から、通院が難しくなることがあります。また、大型犬の場合は、歩けなくなると通院自体が物理的に困難になります。

往診による在宅緩和ケアでは、自宅で診療を受けられるため、ペットのストレスを大幅に軽減でき、ご家族も移動の負担を減らすことができます。

こんなペット・ご家族におすすめ

  • ペットが高齢で通院の負担が大きい
  • 病気の進行により、動物病院までの移動が困難
  • ペットが通院を極端に嫌がる(キャリーを見ただけでパニックになる)
  • 最期の時間をできるだけ穏やかに過ごさせたい

在宅緩和ケアを選択することで、ペットのストレスを最小限に抑えながら、ご家族がそばで見守ることが可能になります。

 

 

2. じっくり時間をかけた初回カウンセリング

初診は約2時間:ペットとご家族の状況を深く理解する

在宅緩和ケアを始める際、最も重要なのが初診の問診とカウンセリングです。ペットの病状だけでなく、ご家族の意向や生活環境も考慮しながら、最適な緩和ケアのプランを作成します。

当院では、初診時に約2時間をかけて以下のような内容を詳しく伺います。

  • ペットの病歴・現在の症状・服用中の薬
  • 食欲や排泄の状態、普段の生活リズム
  • ご家族のケアに対する考え方(どこまで治療をするか)
  • ペットが快適に過ごせる環境の確認

ご家族の気持ちに寄り添った方針の模索

緩和ケアでは、ペットのためだけでなく、ご家族の負担を減らすことも重要です。そのため、以下のような点も考慮しながら、無理のないケアプランを模索します。

  • ご家族がケアに割ける時間(仕事や家庭の事情)
  • どこまで治療を続けるか、在宅でどのように見守るか
  • 「最後まで自宅で看取りたい」「少しでも長く一緒にいたい」などの希望

「何が正解かわからない」「どうしてあげるのが一番いいのか迷う」と感じる方も多いため、獣医師と一緒に考えながら、最適な方針を決めていくことを大切にしています。

診療後に行う方針の決定

初診後には、問診と診察結果をもとに、以下のような方針を決めていきます。

  • 緩和ケアを進める上での具体的なケアプラン
  • 内服薬や皮下点滴の導入有無
  • 必要に応じた酸素管理の計画
  • ご家族ができる在宅ケアの指導

初診時にしっかりと方針を決めておくことで、今後のケアをスムーズに進めることができます。

 

 

3. 診察の流れと検査の実施

診察は基本的に獣医師1名で実施

在宅緩和ケアの診察は、ペットのストレスを最小限に抑えるため、基本的に獣医師1名で訪問し、穏やかな環境で行います。

診察では、ペットの状態を総合的に確認し、ご家族が普段気になっている症状についても詳しく伺います。

必要な検査の実施と動物看護師の同行

病状の変化を正確に把握するために、検査が必要な場合は動物看護師1~2名が同行し、以下のような検査を行います。

  • 血液検査:腎機能・肝機能・貧血の状態を確認
  • 超音波検査:胸水や腹水の有無、腫瘍の状態を確認
  • レントゲン検査:呼吸器や心臓の状態を把握(ご自宅では不可)

ご家族と結果を共有し、今後の方針を決定

検査結果はその場でご家族と共有し、今後のケア方針を相談しながら決定します。

  • 検査結果に応じた内服薬や皮下点滴の調整
  • 病状の進行に合わせた酸素管理の必要性
  • ご家族ができる在宅ケアの範囲

診察と検査を通じて、ペットの状態を正確に把握し、ご家族と一緒に最適なケアプランを立てていきます。

 

 

4. 具体的な在宅緩和ケアプランの策定

ペットの状態に応じた個別ケアプラン

診察と検査の結果をもとに、ペットの状態やご家族の希望に合わせた個別の在宅緩和ケアプランを作成します。

緩和ケアは「全ての症状に対処する」のではなく、ペットの負担を最小限にしながら快適に過ごせる方法を選択することが大切です。

緩和ケアプランの主な内容

  • 内服薬・皮下点滴の投与計画:投薬が難しい場合の代替方法も考慮
  • 呼吸管理:酸素発生装置の導入や使用方法の指導
  • 食事管理:食欲低下時の補助方法や好みに合わせた食事調整
  • 疼痛管理:痛みがある場合の鎮痛薬の使用
  • 生活環境の調整:移動しやすいスペース作りや寝床の整備

ご家族が無理なく続けられるプランを

緩和ケアは、ご家族が毎日行うケアでもあるため、無理のない範囲で続けられることが重要です。

  • 仕事や家事の合間でもできるケア方法の提案
  • ご家族の負担が少ないシンプルな投薬・点滴スケジュール
  • ペットの性格に合わせたストレスの少ない方法を優先

「何を優先すべきか」「何を諦めるべきか」も一緒に考えながら、最適なケアプランを決めていきます。

 

 

5. 内服薬・皮下点滴などの投薬指導

ご家族が無理なくできる投薬方法を提案

緩和ケアでは、投薬が負担になりすぎないことが大切です。ペットの性格やご家族の状況に合わせ、ストレスの少ない方法を提案します。

「内服薬が飲めない=治療ができない」わけではありません。飲めない場合には、皮下点滴や注射薬への切り替えを検討します。

内服薬の工夫とサポート

  • 投薬補助おやつ:おやつの中に薬を包み、自然に食べてもらう
  • ウェットフードに混ぜる:香りが強いフードで薬を包み込む
  • カプセルに入れて負担を減らす:苦味がある薬はカプセルで飲ませる

投薬に慣れていないご家族には、実際にやり方を見せながら指導し、スムーズにできるようサポートします。

皮下点滴の導入とトレーニング

腎不全や脱水症状がある場合、皮下点滴が在宅ケアの重要なポイントになります。ご家族が安心して実施できるよう、以下の点を重点的に指導します。

  • 適切な針のサイズと点滴量の確認
  • 皮下に適切に点滴液を注入する方法
  • ペットがリラックスできる体勢と環境作り

無理なく続けられる投薬計画

「毎日投薬しなければならない」と思うと、ご家族にとって大きな負担になります。そのため、無理なく続けられるスケジュールを提案します。

  • 飲ませる回数を最小限にする(1日1回にまとめるなど)
  • どうしても飲めない薬は皮下点滴や注射薬に切り替え
  • 投薬がストレスにならないよう、成功率の高い方法を選ぶ

ご家族が安心して投薬や点滴ができるよう、実践的なアドバイスを行いながらサポートします。

 

 

6. 生活環境に合わせた在宅酸素の運用指導

呼吸状態が悪化したときのための酸素管理

心疾患や腫瘍、腎不全の進行により、呼吸が苦しくなることがあります。このような場合、在宅での酸素療法が重要になります。

特に以下のような症状が見られた場合は、早めの酸素環境の整備を推奨します。

  • 呼吸が速く、浅い(頻呼吸)
  • お腹を使った呼吸(努力呼吸)
  • 伏せの姿勢で首を伸ばし、口を開けて呼吸する

在宅での酸素供給の方法

在宅で酸素を供給する方法には、酸素発生装置酸素ボンベの2種類があります。

  • 酸素発生装置:長時間の使用が可能で、自宅での管理に適している
  • 酸素ボンベ:緊急時に高濃度の酸素を即座に供給できる

酸素ハウスの活用と環境調整

小型犬や猫の場合、酸素ハウス(簡易的な酸素室)を設置することで、呼吸状態の安定を図ることができます。

  • ペットが出入りできるようにして、ストレスを最小限に
  • 室内の酸素濃度を適切に管理する(測定器の使用)
  • 酸素の供給量を状態に応じて調整する

大型犬の場合は酸素ハウスの設置が難しいため、鼻先に酸素を吹きかける方法を採用します。

ご家族ができる酸素療法の工夫

酸素管理を在宅で行うためには、ご家族の協力が不可欠です。以下のような工夫で、より効果的な酸素供給が可能になります。

  • 酸素発生装置の設置場所をペットの好きな場所に調整
  • 酸素を嫌がる場合は、徐々に慣れさせる
  • ペットがリラックスできる環境を作り、呼吸を落ち着かせる

在宅での酸素療法は、ご家族の理解と協力が不可欠です。事前に準備し、適切なタイミングで導入することで、ペットの呼吸状態を安定させることができます。

 

 

7. 定期フォローアップとご家族へのサポート

定期的な訪問診療でペットの状態を把握

在宅緩和ケアでは、定期的なフォローアップが重要です。ペットの状態に合わせて、診察やケアプランの見直しを行います。

訪問診療の頻度は以下を目安に調整します。

  • 安定している場合:1〜3ヶ月に1回程度の訪問診療
  • 症状が進行している場合:2週間~1週間に1回
  • 終末期の管理:必要に応じた頻回のフォローアップ

ご家族が不安にならないためのサポート

緩和ケアでは、ペットだけでなくご家族のサポートも大切です。ご家族が「何をすればいいかわからない」とならないよう、以下の対応を行います。

  • ペットの状態が悪化したときの対応方法を事前に説明
  • 食欲低下や呼吸の変化など、注意すべきポイントを共有
  • 内服薬・点滴の管理に関する相談受付

緊急時の対応と判断のポイント

「急に元気がなくなった」「食欲が落ちた」「呼吸が苦しそう」など、緊急時の対応が必要な場面では、すぐにご相談いただける体制を整えています。

ただし、緩和ケアを行う上で、救急対応が難しいケースもあります。そのため、以下のようなポイントを事前にお伝えし、ご家族に判断していただくこともあります。

  • 動物病院に連れて行くべきか、在宅で見守るべきか
  • 症状が出たときの具体的な対応手順
  • どのような状態が「危険な兆候」なのかを理解しておく

ご家族が不安なく対応できるよう、事前にしっかりと準備を整え、サポートしていきます。

 

 

8. わんにゃん保健室の在宅緩和ケアとは

在宅緩和ケア専門の動物病院として

「わんにゃん保健室」は、ペットの在宅緩和ケアを専門とする往診専門の動物病院です。通院が難しくなったペットとご家族のために、ご自宅での診療を提供しています。

当院では、病気の治療だけでなく、ペットとご家族が穏やかに過ごせることを最優先に考え、以下のような診療を行っています。

  • 緩和ケアの方針決定とカウンセリング
  • ご自宅での診察・検査・処置
  • 内服薬や皮下点滴などの投薬指導
  • 在宅での酸素管理サポート
  • 終末期のケアと看取りのサポート

東京23区を中心に訪問診療を実施

わんにゃん保健室では、東京23区を中心に往診を行っています。ご自宅での診療をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

「病院に連れて行くのが難しくなった」「ペットが通院を嫌がるようになった」と感じたら、一度往診を検討してみてください。

ご相談・お問い合わせ

ペットの在宅緩和ケアについてのご相談は、当院の公式サイトまたはお電話にて受け付けています。

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ペットのターミナルケア

ペットの最期の時間を迎えるとき、ご家族にはさまざまな選択が求められます。「もっと何かできたのでは?」「これでよかったのだろうか?」と、迷いや葛藤を抱えることも少なくありません。

ターミナルケアでは、時に冷静な判断を求められる場面があります。しかし、その選択は「正解・不正解」ではなく、「その子にとって最善かどうか」が大切です。ご家族の決断に後悔が残らないよう、ペットの状態や希望をしっかりと見つめ、自分を信じて選択していくことが重要です。

この記事では、ターミナルケアにおいてご家族が持つべき心構えや、決断のポイントについてお伝えします。

【目次】

 

1. ターミナルケアとは?

ペットのターミナル期とは?

ターミナル期とは、病気の進行や加齢により治療による回復が見込めなくなった段階のことを指します。この時期のケアでは、延命を目的とするのではなく、ペットができるだけ苦痛を感じず、穏やかに過ごせることを最優先に考えます。

ターミナルケアの目的と役割

ターミナルケアの最大の目的は、ペットの生活の質(QOL)を維持し、できる限り安らかに最期を迎えられるようにすることです。そのため、以下のようなケアが行われます。

  • 痛みや苦しみを和らげるための緩和医療
  • 呼吸困難時の酸素供給や環境調整
  • 食欲が低下した際のサポート
  • ご家族の精神的なケアと意思決定のサポート

在宅ケアと病院ケアの違い

ターミナル期のケアには、動物病院での治療と在宅での緩和ケアの2つの選択肢があります。

  • 病院でのケア: 集中的な医療措置が可能だが、移動や環境のストレスが大きい
  • 在宅ケア: 慣れた環境で安心して過ごせるが、家族のサポートが必要

どちらの選択肢がペットにとって最善かを、ご家族と獣医師で話し合いながら決めることが大切です。

 

 

2. ご家族が持つべき心構え

冷静な判断が求められる場面

ターミナル期では、ご家族が「何をしてあげるべきか」「どこまで治療を続けるべきか」といった選択を迫られることが多くなります。特に、延命処置を行うか、緩和ケアに切り替えるかの判断は、多くのご家族にとって難しい決断です。

その場の感情に流されず、ペットにとって何が最善かを考えることが大切です。決して「諦める」のではなく、「ペットのために最良の選択をする」という視点を持つことが求められます。

「してあげたいこと」と「必要なこと」

ご家族は、「もっとご飯を食べてほしい」「最期まで歩かせてあげたい」など、できるだけ今まで通りの生活を送らせてあげたいと思うものです。しかし、ペット自身がそれを望んでいるかどうかを考えることも重要です。

例えば、食事を無理に与えることで苦しみが増す場合もあります。また、移動が負担になる状態で無理に歩かせることが、ペットの体力を奪うこともあります。「本当に必要なことは何か?」を冷静に見極めることが大切です。

自分の決断を信じることの大切さ

どんな選択をしても、「あの時こうしていれば…」という後悔が残ることは少なくありません。しかし、その時の自分が精一杯考えて出した決断であれば、それがペットにとって最善の選択だったはずです。

「正解のない選択」だからこそ、ご家族はペットの状態と向き合い、自分を信じて決断をすることが必要になります。迷ったときには、獣医師や周囲のサポートを受けながら、冷静に判断できる環境を整えましょう。

 

 

3. ターミナル期における決断

延命治療を続けるか、緩和ケアに切り替えるか

ターミナル期では、延命治療を続けるか、緩和ケアに移行するかの判断が求められます。

  • 延命治療:さまざまな方法を駆使して、できる限り生命を維持する
  • 緩和ケア:痛みや苦しみを和らげ、穏やかに過ごせるようサポートする

どちらの選択肢も間違いではなく、ご家族の価値観やペットの状態に合わせて決めることが大切です。

苦痛緩和のための鎮静や鎮痛処置

ターミナル期には、呼吸困難や痛みが出てくることがあり、鎮静剤や鎮痛剤を使用するかどうかの判断が必要になることがあります。

しかし、ご家族の中には「意識がなくなってしまうのでは?」という不安を感じる方もいます。獣医師と相談しながら、ペットにとって最良の方法を選択することが重要です。

最期をどこで迎えさせてあげるか

ペットの最期を病院で迎えるのか、それとも自宅で迎えるのかという選択も、ご家族にとって大きな決断となります。

  • 病院での看取り:医療設備が整っているため、緊急対応が可能
  • 在宅での看取り:慣れた環境で、家族に囲まれて穏やかに過ごせる

在宅での看取りを希望される場合は、事前に緩和ケアの準備を整えておくことが大切です。

 

 

4. ご家族自身のケアも大切に

ペットロスとどう向き合うか

ターミナルケアの過程では、ペットの状態を見守る中で強い悲しみや不安を感じることがあります。そして、最期を迎えた後も「ペットロス」と呼ばれる喪失感に苦しむことが少なくありません。

  • 「もっと何かできたのでは?」と後悔してしまう
  • ペットがいない日常に適応するのが難しくなる
  • 気持ちの整理がつかず、涙が止まらない

ペットロスは自然な感情です。大切なのは、一人で抱え込まずに誰かに気持ちを話すこと。家族や獣医師、ペットロスに理解のある友人と、気持ちを共有することが心のケアにつながります。

少しでも後悔しないためにできること

「もっとこうしてあげればよかった…」と後悔しないために、以下のことを意識してみてください。

  • ペットの様子を日々観察し、必要なケアを行う
  • 「何が正解か」ではなく、「今できる最善の選択」を考える
  • 決断に迷ったときは、獣医師や専門家の意見を参考にする

ご家族が冷静に考え、しっかりと向き合うことで、「最期までできることをやってあげられた」と思えるようになります。

支えてくれる人と繋がる

ターミナルケアの期間は、ご家族自身の心のケアも非常に重要です。一人で抱え込まず、信頼できる人と話すことで気持ちが少し楽になることもあります。

  • 動物病院のスタッフや往診獣医師に相談する
  • 同じ経験をした飼い主さんと交流する
  • ペットロスのサポートグループに参加する

ペットのためにも、ご家族自身の心のケアを大切にしながら、最期までしっかりと寄り添っていきましょう。

 

 

5. 獣医師ができるサポート

ご家族の決断を支える役割

ターミナルケアでは、ご家族が重要な決断を迫られる場面が多くあります。しかし、その決断を一人で抱え込む必要はありません。きっとかかりつけの獣医師は、医学的な視点だけでなく、ご家族の気持ちにも寄り添いながら、最善の選択をサポートしてくれるはずです。

  • 現在のペットの状態を正しく把握する
  • 緩和ケアに関する選択肢を分かりやすく説明する
  • ご家族の意向に沿った治療・ケアプランを提案する

「このまま見守るべきか、処置をするべきか」など、判断に迷った際には、獣医師と話し合うことで適切な選択ができるようになります。少なくとも、ご家族としてどうしていきたいのかを、できるだけ明確にして伝えましょう。

ターミナルケアにおける医療の選択肢

ペットの状態に応じて、ターミナル期には以下のような医療的な選択肢が考えられます。

  • 痛みや苦しみを軽減するための鎮痛剤・鎮静剤
  • 呼吸が苦しい場合の酸素供給(酸素発生装置、酸素マスク)
  • 水分補給のための皮下点滴
  • 食事が取れない場合の栄養管理

「どこまで治療を行うか」はご家族の希望によって異なります。獣医師と相談しながら、ペットにとって一番穏やかに過ごせる方法を選びましょう。

ご家族とペットのための最適なプラン

ターミナルケアは、ペットだけでなく、ご家族にとっても大切な時間です。獣医師は、その時間が少しでも穏やかに、後悔のないものとなるよう、サポートを提供します。

  • ペットの体調に応じたケアプランを作成
  • ご家族が自宅でできるケアのアドバイス

「何をしてあげるべきか」と悩むのではなく、「今、何ができるのか」を一緒に考えながら、最期の時間を大切に過ごしましょう。

 

 

6. 私たちのターミナルケア

在宅緩和ケアを支える往診専門動物病院

わんにゃん保健室は、ご自宅での緩和ケア・ターミナルケアを専門とする往診動物病院です。「病院に連れて行くのが難しい」「最期まで自宅で一緒に過ごしたい」というご家族の願いに寄り添いながら、ペットが安心できる環境で穏やかに過ごせるようサポートします。

当院のターミナルケアでできること

ペットの状態やご家族の意向に合わせて、以下のようなケアを提供しています。

  • ペットの苦痛を軽減するための鎮痛・鎮静処置
  • 呼吸困難時の酸素供給(酸素発生装置の設置・管理)
  • 水分補給や薬の投与を目的とした皮下点滴
  • 食事が取れない場合の栄養管理アドバイス
  • ご家族ができるケアの指導
  • 最期の時間を穏やかに過ごすための環境づくり

「何をしてあげるのがベストなのか分からない」と感じたときも、獣医師と相談しながらケアを決めることができます。

対応エリアとご相談について

当院では、東京23区・千葉・埼玉・神奈川エリアを中心に往診を行っています。「今すぐ相談したい」「これからターミナルケアを考えたい」といった場合も、お気軽にお問い合わせください。

ターミナルケアは、ご家族にとってもペットにとっても、とても大切な時間です。最後の時間を後悔のないものにするために、一緒に考えていきましょう。

お問い合わせは、お電話またはWebフォームから受け付けています。

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犬猫の往診専門動物病院
わんにゃん保健室
 
猫の腎不全、末期がん(腫瘍)、診断後の慢性疾患、酸素室設置、家での皮下点滴など、お気軽にご相談ください!
電話番号:03-4500-8701(往診本部直通)
 
 
受付時間:10:00~19:00
休診日:不定休診療カレンダー
 
〒111-0036
東京都台東区松が谷3-12-4 マスヤビル5F
 
【わんにゃん保健室】
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在宅緩和ケアはいつからなの?

ペットが高齢になり、慢性疾患や病気の進行が見られると「いつから在宅緩和ケアに切り替えるべきか?」と悩むご家族は多いです。

「まだ通院できるから大丈夫」「お薬を飲めているうちは病院で診てもらうべき?」と思う一方で、ペットが通院のストレスでぐったりしてしまったり、内服薬が難しくなったりすると、ご家族も不安を抱えるようになります。

この記事では、在宅緩和ケアを検討するべきタイミングと切り替えるポイントについて解説します。 ペットが最期まで安心して過ごせるように、負担を減らしながら適切なケアを選択していきましょう。

目次

 

 

1. 在宅緩和ケアとは?

在宅緩和ケアの目的

在宅緩和ケアとは、病気の治療ではなく、ペットが残りの時間をできるだけ穏やかに過ごせるようにするためのケアです。特に高齢のペットや慢性疾患を抱えた子にとって、通院の負担を減らし、安心できる環境でケアを受けられることが大きなメリットになります。

病院での治療との違い

動物病院では、「治療」を中心とした診療プランを組んでいきますが、慢性疾患やがんなどの末期では、基本的には治すというよりは症状をコントロールして、これ以上悪化させないようにすることが目的だったりもします。この段階になると検査の頻度も高くなり、ペットにとって通院が負担になることが懸念されることと思います。一方、在宅緩和ケアでは、ご自宅で必要な検査や処置(皮下点滴、投薬管理、栄養補助など)を行いながら、ペットがリラックスできる環境を整えることができます。

ご家族の負担を軽減するケア

緩和ケアはペットだけでなく、ご家族の負担を軽減することも目的としています。通院のストレスが減ることで、ご家族も安心してケアに専念できるようになります。また、ペットの状態に応じた適切なアドバイスを受けることで、最期の時間を後悔なく過ごすことができます。

 

 

2. 在宅緩和ケアを検討するタイミング

通院が負担になってきたとき

ペットが高齢になり、通院のたびに疲れやすくなったり、診察後にぐったりしてしまうことが増えてきたら、在宅緩和ケアへの切り替えを考える時期かもしれません。特に、大型犬で歩行困難になった時や通院ストレスが大きい猫にとって、往診によるケアは負担を大きく軽減できます。

内服薬が難しくなったとき

病気の進行とともに、内服薬を飲ませることが難しくなる場合があります。特に、食欲が低下し始めたペットに無理に投薬を続けることで、かえってストレスを与えてしまうことも。在宅緩和ケアでは、皮下点滴や注射による投薬管理が可能なため、ペットの負担を減らしながら治療を続けることができます。

食欲や活動量が低下してきたとき

「最近あまり食べなくなった」「寝ている時間が増えた」と感じる場合、ペットの体調に大きな変化が起こっている可能性があります。食事を摂ることが難しくなってきたときこそ、適切な栄養管理やケアが必要です。在宅緩和ケアでは、食欲低下時の工夫や栄養補助、静かな環境づくりをサポートすることができます。

 

 

3. 状態に応じた切り替えのポイント

慢性疾患の進行に応じて

慢性疾患を抱えているペットは、病気の進行とともに治療の負担が増していきます。例えば、腎臓病の猫の場合、皮下点滴が必要になったり、食欲が低下したりするタイミングで、通院ではなく在宅ケアへ切り替えることで負担を軽減できます。心臓病の犬では、呼吸が苦しくなってくると頻繁な検査や投薬管理が必要になるため、在宅での緩和ケアが有効になります。

呼吸が苦しくなったとき(酸素環境の準備)

呼吸が苦しそうになってきた場合、病院への移動がかえって負担になってしまうことがあります。在宅緩和ケアでは、酸素発生装置や酸素ハウスを導入し、自宅で呼吸をサポートすることが可能です。特に、心疾患や肺疾患を抱えるペットの場合、早めに酸素環境を準備することで、苦しさを和らげることができます。

痛みや不快感が増えてきたとき

ペットの体調が悪化すると、痛みや不快感が強くなることがあります。このような場合、無理に積極的な治療を続けるよりも、痛みを和らげ、できる範囲のケアをする選択肢があります。在宅緩和ケアでは、適切な鎮痛管理を行いながら、ペットが穏やかに過ごせる環境を整えることができます。

 

 

4. ご家族の気持ちと在宅ケアの選択

在宅ケアを選ぶ心理的な不安

「本当に自宅で看られるのか?」「最期を家で迎えさせてあげるのは正しいのか?」といった不安を抱えるご家族は多いです。在宅緩和ケアは、病院での治療を諦めることではなく、ペットの負担を最小限にしながら、穏やかに過ごすための選択肢の一つです。

事前に準備しておくべきこと

在宅緩和ケアを選択する際には、あらかじめ以下の準備をしておくと安心です。

  • かかりつけ医や往診専門の動物病院と連携する
  • 必要な医療機器(酸素発生装置・皮下点滴セットなど)を整える
  • 家族のスケジュールを調整し、ケアの時間を確保する

緩和ケアの選択肢と柔軟な対応

在宅緩和ケアでは、ご家族の状況やペットの状態に応じて、治療の進め方を柔軟に調整できます。たとえば、最初は内服薬で管理しながら、徐々に皮下点滴や注射に切り替えるなど、その子に合った方法を選択していきます。

 

 

5. 在宅緩和ケア切り替えの準備

かかりつけ医との相談と連携

在宅緩和ケアに切り替える際は、まずかかりつけの動物病院や往診専門の動物病院に相談することが重要です。病状の進行やケアの方針を獣医師と共有し、適切なサポートを受けられるよう準備を整えます。

自宅でできるケアの確認

在宅緩和ケアでは、ご家族ができる範囲でのケアが求められます。以下の点を確認しておくと、安心して対応できます。

  • 投薬管理(内服薬や注射の準備)
  • 皮下点滴の実施(必要に応じて練習)
  • 食欲が低下したときの対応(流動食や栄養補助)

 

必要な医療機器・物資の準備

ペットの状態に合わせて、以下のような医療機器や物資を揃えておくとスムーズにケアが進められます。

  • 酸素発生装置や酸素ハウス(呼吸が苦しくなったときに備えて)
  • 皮下点滴セット(脱水症状や腎不全のケア)
  • ペット用の介護マットや滑り止めマット(移動をサポート)

 

 

6. 在宅緩和ケアのメリットと事例

ペットがリラックスできる環境

慢性疾患の後半や腫瘍を抱えた犬猫、特に終末期にさしかかった時には、病院での診察や処置は、ペットにとって大きなストレスになります。在宅緩和ケアでは、慣れ親しんだ環境でケアを受けることができるため、精神的な負担が軽減されます。特に、通院が難しい高齢のペットにとって、自宅で安心して過ごせることは大きなメリットです。

家族が穏やかに見守れる時間

在宅緩和ケアを選ぶことで、ご家族はペットと過ごす時間を最大限に確保できます。通院にかかる時間やストレスが減ることで、ペットとゆっくり過ごしながら、最期の時間を大切にすることができます。

実際に在宅緩和ケアを選択したケース

例えば、腎臓病を患った高齢の猫ちゃんが、通院の負担を減らすために在宅緩和ケアに切り替えたケースがあります。皮下点滴や酸素管理を自宅で行うことで、ペットもご家族も安心して過ごすことができました。実際に、多くのご家族が「最期まで穏やかに過ごせた」と話されています。

 

 

7. どんなサポートが受けられるのか?

往診専門の動物病院による診察

在宅緩和ケアでは、往診専門の動物病院による診察を受けることができます。通院が難しくなったペットのために、獣医師がご自宅に訪問し、診察や必要な処置を行います。定期的な診察だけでなく、急な体調変化にも対応できるのが特徴です。

皮下点滴や注射薬の処方

腎臓病やがんなどの慢性疾患を抱えるペットには、皮下点滴や注射薬が処方されることがあります。ご家族が自宅で投与できるよう、獣医師が指導を行い、ペットの状態に応じたケアプランを提案します。

酸素発生装置や介護用品の手配

呼吸が苦しくなったペットのために、酸素発生装置や酸素ハウスを手配することも可能です。また、寝たきりのペットには、介護マットや歩行補助のグッズなど、快適に過ごすためのサポート用品も提供されます。

 

 

8. わんにゃん保健室の在宅緩和ケア

ペットとご家族に寄り添う往診サービス

わんにゃん保健室では、通院が難しくなったペットのために、在宅での緩和ケアを提供しています。往診専門の獣医師がご自宅に伺い、ペットの状態を丁寧に診察し、ご家族の希望に沿ったケアプランを立てていきます。

診療エリアと対応可能なケア

東京23区を中心に、埼玉・千葉・神奈川の一部地域まで対応しています。対応可能なケアには、以下のようなものがあります。

  • 定期的な往診(ペットの状態に応じた診察)
  • 皮下点滴・注射薬の処方と指導
  • 酸素発生装置や介護用品の導入サポート
  • 最期の時間を穏やかに過ごすためのターミナルケア

 

在宅緩和ケアをご検討の方へ

「在宅でできる限りのことをしてあげたい」「穏やかな最期を迎えさせてあげたい」そんなご家族の思いに寄り添いながら、サポートを行っています。ペットの状態が悪化する前に、早めにご相談いただくことで、最適なケアをご提案することが可能です。

東京23区・埼玉・千葉・神奈川エリアで往診を希望される方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

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