こんにちわ!
東京都内で犬猫専門の往診獣医師をしている江本です^^
主な活動範囲は台東区、荒川区、足立区、文京区、中央区、江東区、千代田区、墨田区です。
8月20日に秋葉原近郊で行われた『保護っこセミナー』で、セミナー講師を務めてさせていただきました。
今回は保護っこ(保護された動物)を家に迎えるにあたって考えなきゃいけない医療面をベースにお話させていただきました!その中で質問された『猫の疥癬ってうつるの?』について今日は書いてみました^^
疥癬とは?
みなさんは、疥癬にかかった動物を目の前で見たことはあるでしょうか?痒さのあまり皮膚を搔き壊し血が出て、その部位の被毛はなくなり、皮膚が硬く(角化状態)なっています。犬猫の疥癬は、耳のあたりから広がっていくことが多いです。
疥癬は皮膚の角質の中をトンネルを掘るように侵入していき、そこで産卵します。あまりの痒さに、動物たちは患部をこれでもかってほどに痒がります。
また、ヒゼンダニは宿主特異性が高いことも知られております。つまり、猫や犬の疥癬が人に寄生することはありません。しかし、感染することはあります。ちなみに、猫ではネコショウセンコウヒゼンダニ、犬ではイヌセンコウヒゼンダニ、飼い主(人)ではヒゼンダニです。
感染された人の皮膚は赤くブツブツして激しいかゆみを伴います。ヒゼンダニ自体はそんなに長く生きることができませんので、人に感染したヒゼンダニは自然と死んでいきます。再感染を起こさなければ、そのまま症状は消失していきます。とはいえ、激しいかゆみを伴いますので、動物は獣医師に、人間は医師に相談することをお勧めします。
参考URL:http://kawaiikotati.blog119.fc2.com/blog-entry-254.html
感染経路
基本的には感染動物と接触しなければうつりません。ただ、飼い主が疥癬を保有した猫を触ったあとに家の猫を触ってしまった結果、家から出ない猫にもうつってしまう可能性はあります。
治療と予防
治療には、まずはレボリューションをつかって疥癬の原因であるダニを駆除します。感染すると激しいかゆみによる搔き壊しを起こすため、搔き壊してしまった箇所への細菌などの新たな皮膚炎を招いてしまいます。なんかおかしいなと感じましたら、すぐに獣医師にご相談しましょう。病院についれていくことが難しい場合には、往診獣医師を呼び、在宅にて診察をしてもらいましょう。
セミナーでは、このような流れで身近な病気についてどう対処したらいいのかについてお話させていただいています。次回の日程が決まりしだい、また告知しますので、お時間がありましたら是非ご参加下さい(^0^)
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