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東京千代田区 犬猫往診の最近のブログ記事

こんにちは!

往診専門獣医師の江本です。

今回は外に遊びに行ったら怪我をして帰ってきた猫ちゃんのお話です。

 

猫の喧嘩.jpg

 

にゃんぽは危険(東京千代田区)

症例は東京千代田区在住、12歳で元気な猫のモンちゃんです。

普段から外に出かけるタイプの猫ちゃんで(本当はダメです)、1週間前に帰宅すると外傷を負っていて、食欲が下がってしまったので、家での皮下点滴をしてほしいとのご依頼で往診をさせて頂きました。

お家にお伺いすると、モンちゃんはテーブル下で、シャーっと怒っており、不機嫌さが伝わってきたので、ごめんね、と謝りつつ、別のお部屋でご家族様から詳しくお話をお伺いすることにしました。

モンちゃんは、普段からその性格ゆえに、抱っこをしたり、キャリーに入れることができず、通院するのも一苦労で、以前は満を辞して頑張ることができたそうなのですが、飼い主様としても、嫌がるモンちゃんを無理やりキャリーに入れて動物病院に連れて行き、抵抗する中での治療をすることに精神的に疲弊してしまい、お家で治療を出来ないか探して頂いたところ、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室を見つけてご連絡して頂いたとのことでした。

通院で処置してもらって帰宅すると、ずっとシャーシャー言っていて、家の隅っこに隠れたまま出てこないようになってしまうような感じで、投薬どころか全く食べ物に興味を示さず、ご飯を食べてくれないため、投薬もできないとのことでした。何とかご飯を食べられるようになると内服薬にすることができるので、頑張って食べてくれるようになるまで、食べてくれることを願って、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフで治療をさせて頂くことになりました。

 

往診でも、通常の動物病院と同様に、検査や処置をする間は多少ながらもストレスを与えていますのは事実です。

しかし、通院と往診の大きな違いは、『すぐに好きな場所に逃げられる』ということです。猫ちゃんは環境に懐く生き物であるということもあり、安心できる環境でさっと処置を済ませて解放してあげることで、ストレスのかかっている時間をより少なくすることを図ります。

 

さぁ、いよいよ検査開始です!

 

検査開始

まずは食べない原因を調べるために、動物病院にて行なっていた血液検査の結果を見せて頂くことにしました。

血液検査ではたしかに大きな異常値はなく、電解質バランスも正常でした。

つぎに、実際にモンちゃんを触って、身体検査です。

モンちゃんのいるお部屋に行くと、再びシャーっとお怒り気味でしたが、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフは慣れっこです。

モンちゃんをバスタオルに包んで出てきてもらい、全身を触って身体検査を行なっていきました。

すると、通常はお腹に聴診器を当てると、消化管が蠕動する音、いわゆる、ギュルギュルというお腹の音が聞こえるのですが、モンちゃんの場合それが聞こえず、お腹の動きが良くないことが考えられました。

そこで、実際にどれぐらい動いていないのかを超音波検査で見てみることにしました。

食べない以外は元気そうなモンちゃん、とても嫌そうでしたが、何とか実施することができました。

たしかに、胃の中や十二指腸まで液体が溜まっているような状態で、消化管の動きも全体的にあまり蠕動運動していない様子でした。

そのため、消化管が動くようになると、今溜まっている液体が流れていき、食べられるようになることが予測できましたので、消化管を動かすお薬を使っていくことにしました。

とりあえず現時点では脱水はしていないようでしたので、注射で消化管を動かすお薬のみ使用し、拘束時間を短くしてモンちゃんのストレスを最小限にすることにしました。

しかし、このお薬は効果時間が長くはないため、お家でご家族様にあと2回、注射して頂くこととし、その日の診察は終了としました。

次の日、もう一度お伺いすると、ご家族様は無事に注射が出来たとのことで安心しました。また、少し缶詰を温めて置いておくと、今朝は匂いを嗅ぎに行っていたとのことで、少し消化管が動き始めた感じがしたので、もう一度超音波にて胃の中を確認しました。

すると昨日よりも明らかに液体貯留は減っており、腸も少し蠕動運動をし始めていました。

治療が好感触でしたので、引き続き、モンちゃんには点滴ではなく、お薬のみ注射を頑張ってもらい、ご家族様にも注射を頑張ってもらいました。

その次の日には、モンちゃんは少しスープとスープの具を食べてくれていました。

この調子だと内服薬への切り替えももうすぐ出来そうとおはなしをさせて頂いたところ、ご家族様も喜ばれていて、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも安心しました。

その後、モンちゃんは無事に内服薬への切り替えもできて、今ではしっかりとご飯もいつも通り食べてくれています。

 

猫ちゃんの性格によっては、動物病院に連れて行くこと自体が難しくなってしまうケースもたくさんあります。

そういった場合には、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。

お家で出来る限り最大限の治療をご提案させて頂きます。

 

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1.jpeg

今回は 黄疸が出てしまった猫ちゃん のお話です。

 

黄疸が出てしまう原因は皆さま知っていますか?

 

一番最初に思い浮かぶのは、肝臓の病気ではないでしょうか?

 

人ではよく、肝臓が悪くなって黄疸が出るという話を聞くかと思いますが、実は黄疸が出る原因は肝臓だけではありません。

 

私たち獣医師は、黄疸が出ているときには3つのことを考えます。

 

黄疸に関連する3のこと

1つ目は、肝臓の疾患です。

肝臓の中で胆石が詰まってしまったり、肝臓の中で何かしらの大きな障害が起こると黄疸が出てしまいます。

 

2つ目は、胆管の病気です。

胆汁が肝臓から出るところ、いわゆる胆管が詰まっていないかどうかです。

胆管結石や炎症によって胆管が腫れてしまい、胆汁がうまく排出されなくなると黄疸が出てしまいます。

 

3つ目は、肝臓以外のことです。(肝臓以外でも黄疸は出ます)

赤血球にはたくさんのビリルビン(黄疸が出る原因物質)が含まれています。

その赤血球が何らかの原因、つまり自己免疫疾患や玉ねぎ中毒などによって壊されてしまうことによってビリルビンが血管内に出てきてしまい、黄疸が出ます。

 

黄疸が出てしまう原因は大きく分けると上の3つなので、この中からどれが原因かをしっかりと診断する必要があります。

 

今回はその中でも、2番目の原因によって、黄疸が出てしまった猫ちゃんのお話です。

 

111.jpg

 

胆石疑いの猫ちゃん(東京千代田区)

症例は東京都千代田区在住の10歳の高齢猫ちゃんのタロちゃんです。

タロちゃんは小さいころからよく下痢をしては、対症療法で良くなる、というのを繰り返していたそうです。

しかし、今回はいつも飲んでいたお薬でもなかなか治らないと思っていたら、おしっこの色が濃くなってきた、ということで往診専門動物病院わんにゃん保険室にご連絡いただきました。

 

お家にお伺いすると、タロちゃんは一気に2階に逃げて行ってしまい、とてもシャイな性格なようです。

 

タロちゃんは、いつも下痢をしても食欲が落ちることはないそうなのですが、今回は下痢が長く、時には少し良くなる日もあるようなのですが、1か月近く下痢が続いているそうです。

そのためか、食欲も少しずつ落ちてきて、今朝のおしっこがやけにオレンジ色だったことが気になり往診専門動物病院わんにゃん保健室にお電話いただいたとのことでした。

 

当院は、基本的に前日までの完全予約診療で訪問スケジュールを決めているのですが、大体の初診は当日予約です。

通院が苦手な犬猫と暮らしているご家族様は、ご遠慮なくお問い合わせください。

 

タロちゃんは、すぐに2階に上がってしまったことからも分かるように、かなりシャイな性格なので動物病院に連れていくのも本人にとってストレスになってしまうとのことで、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

 

今朝のおしっこを見せていただくと、たしかにかなりオレンジ色尿検査もさせていただくこととしました。

 

まずは身体検査、また尿の色から黄疸が考えられたので血液検査、超音波検査もご提案させていただいたところ、ご同意いただけたので、タロちゃんには少し頑張ってもらうことにしました。

 

身体検査

2階に行き、タロちゃんをバスタオルで包んで、まずは身体検査を実施しました。

身体検査では、黄疸と脱水が認められました。

その後、血液検査をするためにタロちゃんには少し横になってもらい素早く採血を終わらせて、超音波検査に移りました。

 

超音波検査

超音波検査では、胆管が拡張していましたが、胆石はなく、おそらく胆管肝炎によって腫れていることが想像され、それが黄疸の原因ではないかと考えられました。

猫ちゃんでは、好酸球性の胆管肝炎が多く認められ、その場合、腸管でも好酸球性の腸炎を併発することがよく認められ、下痢の原因も好酸球性の腸炎が考えられました。

 

そのため、この日はステロイドを使用するかどうかをご家族様とご相談させていただき、ステロイドを使用することとしました。

好酸球性腸炎の場合、ステロイドで炎症を抑えることで胆管の腫れが引き、黄疸が良くなりますが、一方で、感染などがある場合にはステロイドを使用すると悪化してしまいます。

次の日ももう一度お伺いさせていただくこととして、その日はステロイドの注射と皮下点滴をして診察を終了としました。

 

血液検査ではかなり黄疸の数値も高く、それに合わせて肝臓の数値や白血球の数値、また炎症の数値も上昇していました。

また、尿検査でも強い黄疸が認められましたが、それ以外の尿糖や尿蛋白などは正常でした。

 

次の日、お伺いした際に血液検査の結果をご説明し、ステロイドを使い治療していくことをご説明し、タロちゃんの様子をお伺いすると昨日より良さそうで、少し缶詰のご飯も食べてくれたようです。

そのため、その日もステロイド剤と点滴を行い、最低3日は点滴をしたほうが良い旨をお伝えしたところ、ご同意頂けましたので次の日ももう一度お伺いさせていただくこととしました。

 

3日目になると、おしっこの色も正常に戻ってきたとのことで、少し炎症が治まってきていることが予測されました。タロちゃん自身も以前より嫌がる力が強くなってきていて、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも安心しました。

 

その日は注射と点滴を行いましたが、次の日からは内服薬を飲んでもらうこととして、内服薬が終わるころにもう一度血液検査を実施することとしました。

 

再診日はまだですが、お電話で様子をお伺いするとタロちゃんはすごく元気になってきているようで、ご家族様も安心されていました。

 

このように、猫ちゃんの黄疸は急に起こることがよくあります。

一番分かりやすく、最初に出る変化が尿の色の変化なので、シャイな猫ちゃんの場合でも、健康チェックのために猫ちゃんの尿の色は毎日チェックしてあげましょう。

 

・急にトイレに行く頻度が増えた

・急に尿の色が変わった

・急に尿の臭いが変わった

・ここ最近、お水を飲む量が増えた  などなど

 

変化があれば動物病院に行けないからと諦めるのではなく、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

 

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こんにちは!久しぶりの投稿です!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室は、基本的には10:00〜19:00の不定休で診察を行っています。前日までの完全予約制ですが、実際のところ、ほとんどの初診の方は当日でのご予約です。

犬猫は、私たちと違って病気を隠す生き物であり、特に猫ちゃんにその傾向が強く見られます。ペットの体調の変化には、普段との比較がとても重要です。

元気、食欲、飲水量、排尿量・回数・性状、排便回数・性状・形状などを見ていきます。

些細なことでも気づかれましたら、すぐにかかりつけの動物病院に電話または通院し、獣医師の指示を仰ぐようにしましょう。

 

そんな今回は、病気というよりは事故に近いですが、外傷によって後遺症が残ってしまったわんちゃんのお話です。

 

外傷というと、身近なところでいう深爪の際の出血や爪が折れてしまった際の出血などの軽度なものから、窓からの落下や交通事故による重度なものまで、原因も重症度も様々です。

 

外傷は気をつけて頂いて、させないようにするのが一番良いのですが、それでも起こってしまうことがあります。

また、人でも同じですが、怪我自体が治っても、後遺症という形でなんらかの症状が残ってしまうことがあります。

まずは外傷自体を治すことが大切ですが、もし後遺症が残ってしまった場合には、それに対するケアやリハビリがもちろん必要であり、大切になってきます。

今回は重度な外傷ののち、残ってしまった後遺症と頑張ってたたかった高齢犬とご家族様のお話です。

 

トイプードルの奈々ちゃん(東京千代田区在住、認知症?)

症例は千代田区半蔵門在住の15歳の小型犬で高齢犬の奈々ちゃんです。

奈々ちゃんとの出会いは半年ほど前です。

外傷後の後遺症のケアをご希望とのことでお電話をいただきました。

お家にお伺いすると、奈々ちゃんを抱っこしてご家族様がお出迎えをしてくれました。

その時は奈々ちゃんは寝てしまっていましたので、まずは詳しくお話をお伺いさせて頂くこととしました。

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問診(今までの経緯と今日の状態を伺います)

奈々ちゃんは1ヶ月ほど前に、ご家族様が気付かないうちに窓から落ちてしまったそうなのですが、幸い下には植木があり、それがクッションとなって一命は取り留めたものの、おそらく腰椎を骨折してしまったのか、後ろ足の麻痺が残ってしまいました。

また、頭部を打ってしまったのか、突然鳴き出して鳴き止まなくなってしまったり、今までご飯をしっかり食べていたにも関わらず食が細くなってしまったり、といった後遺症が残ってしまったそうです。

ただ、外傷が良くなるまでは動物病院で入院をしていたそうなのですが、退院してお家に帰ってからどんどんそのような症状が進んできて、声も大きくなってきたため、お家で何かできることがあればとのご相談で、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡をいただきました。

今もっともご家族様の中で負担になっていることは、昼夜問わず大きい声で鳴くこと、とのことで、他のお家の方にも迷惑になってしまう、とご心配されていらっしゃいました。

たしかに、高齢犬では特に夜鳴きや夜の徘徊をする子が多く、痴呆の一つの症状として考えることが多いのですが、今回の奈々ちゃんの場合は、外傷をきっかけに症状が出てきたので、後遺症の可能性が高いかと思われました。

しかし、食欲にムラがあるとのことでしたので、一概に後遺症だけではなく、他の疾患の可能性も考えて、念のために血液検査を実施することをご提案させて頂いたところ、ご同意が得られましたので、身体検査に加えて血液検査を実施しました。

 

検査

身体検査では、おそらく食欲不振からの軽度の脱水が見られ、また、後ろ足に関しては両後肢ともに完全麻痺となっていました。

外傷後運動ができていないこともあり、筋肉が落ちて痩せてしまっていたので、何か奈々ちゃんが好きなものを見つけてもらい積極的に食べさせてもらうことにしました。

次に血液検査のための採血です。

採血は特に嫌がることなく、お利口さんにさせてくれました。

血液検査の結果が出次第、使用できるお薬を検討して、処方させて頂くこととし、次の日にもう一度お伺いさせて頂くことになりました。

血液検査の結果を見てから、奈々ちゃんの負担も出来るだけ少なく、また、ご家族様の精神的負担、肉体的負担を少しでも減らせるようにという思いで治療プランを考えさせて頂きました。

 

血液検査では、一部の肝臓の数値がやや高めでしたが、ものすごい高値というわけではありませんでした。

また、それ以外も優秀で、異常値はほとんど認められませんでした。

 

翌日

次の日、奈々ちゃんのお家にお伺いすると、お外にいても聞こえる声で奈々ちゃんが鳴いていて、早く何とかしてあげなければ、との思いに駆られました。

ご家族様に血液検査の結果をお伝えし、鎮静効果のある、てんかんの時などに使用する飲み薬をご提案させて頂いたところ、少しでも身体の負担が少なく鳴くことが減るなら、ということで飲ませてみて頂くことになりました。

このお薬は、効き目が2週間ほど飲み続けなければ明らかにならないお薬なのですが、奈々ちゃんの場合1週間ほどで効果が出てきて、鳴く回数が減ってきました。

本人も、鳴いているとかなり体力を消耗してしまっていたため、身体は楽になったのか、少し顔つきもよくなってきました。

 

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奈々ちゃんは現在は食が細くなってきていて、お薬もほとんど飲んでいない状況です。

しかし、ご家族様の献身的な介護により、自力での排泄が難しい場合は解除をしてもらったり、ご飯をスプーンで頻回にあげてもらったりと、頑張ってくれています。

頑張っている姿をみて、私たちも他に何かできることはないかと日々考えていますが、やはりここまで奈々ちゃんが頑張ってくれているのも、ご家族様の愛情が一番の源だと思っています。

しかし、どれだけ愛情があっても、どうやって介護をしたら良いか、どうやったら少しでも楽になれるか、分からない時もあると思います。そういった手助けを私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室ではさせて頂いておりますので、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。

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こんにちは!

 

今回は外傷を負ってしまった猫ちゃんのお話です。

猫ちゃんは身体が柔らかく、狭い場所なども一瞬にして走りすぎて行ってしまうこともあるかと思います。

そのため、玄関の扉を開けた隙に逃げ出してしまったり、窓を開けた途端にベランダに出てしまったり、といったことはよく耳にします。

頭ではわかっていて、気をつけていても、動物たちの動きは一瞬なので、不意の事故が起こってしまうこともあります。

今回は、そんな不意の事故で外傷を負ってしまった、東京千代田区在住の猫ちゃん症例です。

 

東京千代田区は、動物病院がとにかく少ないエリアですので、東京千代田区に今後お引っ越しされる予定のある飼い主様は、早めにどんな動物病院がどこにあるのかを把握しておくようにしましょう。

 

マンションのベランダから落下した猫(東京千代田区)

症例は東京千代田区在住、4歳で元気な猫のモンちゃんです。

モンちゃんとの出会いは夏の本格的な暑さで苦しんでいた、1ヶ月ほど前でした。

外傷を負って以来あまり食べなくなってしまったので、家での皮下点滴をしてほしいとのご依頼で往診をさせて頂きました。

お家にお伺いすると、モンちゃんはテーブル下で、シャーっと怒っており、不機嫌さが伝わってきたので、ごめんね、と謝りつつ、別のお部屋でご家族様から詳しくお話をお伺いすることにしました。

 

問診

 

問診①.jpg

 

モンちゃんは、1ヶ月ほど前に、偶然の事故によって窓から落ちてしまい、マンションの下の植木の上に落ちてしまったところを発見され、すぐに動物病院に連れていかれたそうです。

幸い、植木がクッションとなり、内臓からの出血や損傷、骨折などはありませんでしたが、ショック状態になっていたため、緊急処置の末、無事に意識を取り戻し、数日間入院をして、体調が安定したため、退院して通院に切り替えられたとのことでした。

しかし、モンちゃんは、普段からその性格ゆえに、抱っこをしたり、キャリーに入れることができず、通院するのも一苦労で、1,2日は頑張ることができたそうなのですが、飼い主様としても、嫌がるモンちゃんを無理やりキャリーに入れて動物病院に連れて行き、抵抗する中での治療をすることに精神的に疲弊してしまい、お家で治療を出来ないか探して頂いたところ、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室を見つけてご連絡して頂いたとのことでした。

退院しても、投薬どころか全く食べ物に興味を示さず、ご飯を食べてくれないため、動物病院にて点滴にてお薬なども入れていたとのことで、何とかご飯を食べられるようになると内服薬にすることができるので、頑張って食べてくれるようになるまで、食べてくれることを願って、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフで治療をさせて頂くことになりました。

 

 

検査開始

 

一般身体検査

まずは食べない原因を調べるために、動物病院にて行なっていた血液検査の結果を見せて頂くことにしました。

血液検査ではたしかに大きな異常値はなく、電解質バランスも正常でした。事故直後からの推移でも大きくは変化はないので、内臓の損傷などから来ていることは考えにくい状況でした。

つぎに、実際にモンちゃんを触って、身体検査です。

モンちゃんのいるお部屋に行くと、再びシャーっとお怒り気味でしたが、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフは慣れっこです。

モンちゃんをバスタオルに包んで出てきてもらい、全身を触って身体検査を行なっていきました。すると、通常はお腹に聴診器を当てると、消化管が蠕動する音、いわゆる、ギュルギュルというお腹の音が聞こえるのですが、モンちゃんの場合それが聞こえず、お腹の動きが良くないことが考えられました。

 

超音波検査

そこで、実際にどれぐらい動いていないのかを超音波検査で見てみることにしました。

食べない以外は元気そうなモンちゃん、とても嫌そうでしたが、何とか実施することができました。

たしかに、胃の中や十二指腸まで液体が溜まっているような状態で、消化管の動きも全体的にあまり蠕動運動していない様子でした。

そのため、消化管が動くようになると、今溜まっている液体が流れていき、食べられるようになることが予測できましたので、消化管を動かすお薬を使っていくことにしました。

 

診療プラン

とりあえず現時点では脱水はしていないようでしたので、注射と強制給餌による内服薬の投与、そして内服薬の投薬指導を行い、薬の内容は消化管を動かすお薬のみ使用し、拘束時間を短くしてモンちゃんのストレスを最小限にすることにしました。

しかし、このお薬は効果時間が長くはないですが、お家でご家族様にあと2回分お渡しし、その日の診察は終了としました。

 

次の日、もう一度お伺いすると、ご家族様は無事に投薬が出来たとのことで安心しました。

また、少し缶詰を温めて置いておくと、今朝は匂いを嗅ぎに行っていたとのことで、少し消化管が動き始めた感じがしたので、もう一度超音波にて胃の中を確認しました。

すると昨日よりも明らかに液体貯留は減っており、腸も少し蠕動運動をし始めていました。

治療が好感触でしたので、引き続き、モンちゃんには点滴ではなく、お薬のみお渡しし頑張ってもらいました。

その次の日には、モンちゃんは少しスープとスープの具を食べてくれていました。

この調子だと強制的に投薬しなくても、ご飯に混ぜる内服薬の投与方法にもうすぐ切り替えられそうだとのお話をさせて頂いたところ、ご家族様も喜ばれていて、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフも安心しました。

その後、モンちゃんは無事に切り替えもできて、今ではしっかりとご飯もいつも通り食べてくれています。

 

まとめ

 

猫ちゃんの性格によっては、弱っている時は動物病院に連れて行けても、通院をするなど動物病院に連れて行くこと自体が難しくなってしまうケースもたくさんあります。

そういった場合には、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。

お家で出来る限り最大限の治療をご提案させて頂きます。

 

 

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こんにちは!

 

今日は発作が続いている猫ちゃんのお話です。

 

往診専門動物病院では、発作を主訴に多くに猫ちゃんの飼い主様からご依頼をいただきます。

往診で発作の猫ちゃんにあった時には、初診での問診が最重要課題となってきます。

 

・発作を認めたのはいつが最初か

 

・頻度

 

・発作の継続時間

 

・発作中の猫ちゃんの様子

 

・発作前後の猫ちゃんの様子

 

その他、細部に渡った問診を行っていきます。

 

お勧めのまとめ方は、こんな感じです。

 

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◯月◯日

◯◯:◯◯ 何となく変な行動あり(←後付けでも大丈夫です。獣医師としてはストーリーが見たいだけです。)

 

 

 

◯◯:◯◯〜◯◯:◯◯ 激しく痙攣、失禁、脱糞、呼びかけにも反応なし(←発作中は大きな声で呼びかけるのはNGですので、ご注意ください。動画が撮れたら◎)

 

 

◯◯:◯◯ 歩き出した

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そして、発作を止めるために使う薬の多くが内服薬であるため、その猫ちゃんが内服薬を受け入れてくれるかどうかも重要なポイントです。

問診で発作に関する様子をお聞きする上で、もし可能であれば、発作前から発作中、発作後の様子を動画で残していただけると診療の参考になります。

 

問診が終わると、次は血液検査です。

 

往診専門動物病院の多くが、飼い主様に保定をしてもらうことが多いのですが、保定には本来技術が必要とされるため、うまく抑えられたとしても犬猫にとってはストレスであったり身体的な負担になったりします。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、往診獣医師だけでなく訪問に特化した動物看護師が一緒にご訪問させていただくため、飼い主様はもちろん、ペットに対する負担も最小限になるように診療を実施することを目標に、日々診療しております。

血液検査を始め、超音波検査なども、今後も繰り返して実施していくことを考えると、あまり無理な保定で実施することはお勧めできません。

複数にわたって採血を行うことがペットにとって身体的・精神的負担となってしまうため、わんにゃん保健室では、1回の採血でなるべく広めに検査項目をみていきます。

 

項目に関しては、都度担当している往診獣医師にご相談ください。

 

血液検査が終われば、症状に合わせた対症療法を行い、結果が出るまでの間は数日間対症療法で凌ぐこともありますが、大体の場合はこのタイミングで発作に対するお薬を処方していきます。

 

flairお薬が苦手なわんちゃん、猫ちゃんへの投薬方法に関しては、必ずご相談ください。

 

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特に、猫ちゃんはお薬を飲むのが苦手な生き物です。

投薬方法は錠剤のまま喉の奥に入れるか、錠剤のままor粉にしてウェットに混ぜる粉にして水で溶きシロップ状にして喉の奥に入れてあげるか、など方法は多岐に渡ります。

投薬方法についてはご説明だけでなく、飼い主様ができるまでトレーニングさせていただけますので、心が折れる前に、まずはご相談をしていただき、一緒に頑張っていきましょう!

 

それでは、発作を起こした猫ちゃんの症例紹介です。

 

もしも猫ちゃんと暮らしていて、急に変な行動や挙動を見せたのであれば、もしかしたら発作かもしれません。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

皆さま、発作の原因というとどういったものを想像されますか?

 

脳の病気を1番に思い浮かべられるのではないでしょうか?

 

もちろん脳の疾患でてんかんのような発作が出ることもありますし、チックと言って、ピクピクとした発作が出ることもあります。

しかし、これらの発作が起こる原因は脳だけでなく、他の臓器が原因になっていることもあります。

例えば、高齢猫で多いのは腎不全です。

腎不全によって、本来おしっこから出て行くはずの毒素が身体に溜まってしまい、それが発作の原因になることもあります。

また、先天的な血管の異常によって発作が起こることもあれば、肝臓が悪くなって発作が出てしまうこともあり、脳以外にも何が原因なのかしっかりと考えていく必要があります。

 

今回はそんな発作が続いている猫ちゃんのお話です。

 

症例は東京千代田区在住のはなちゃん、18歳の高齢猫さんです。

お家の猫ちゃんが今朝痙攣していて、数十秒で収まったが、最近食欲も落ちてきているので、とのことで往診をご希望されました。

その日は午後の往診の診察予定に空きがあり、獣医師が緊急性があると判断しましたので、当日にお伺いさせて頂くことにしました。

お家にお伺いすると、部屋の端にあるベッドめはなちゃんはぐったりと横になっていて、痩せていました。

舌の色などを確認し、呼吸状態は安定していたことから、詳しくお話をお伺いしました。

はなちゃんは5歳の時に保護団体さんのところからお家にやってきました。

しかし、当時はすごく警戒心が強くて、なかなか触ることができず、ご飯を交換したり、トイレを綺麗にしたりするだけで、はなちゃんとの触れ合いはなかなか出来なかったそうです。

しかし、数年でようやく慣れてきてくれたのか、撫でることは許してくれてきたようで、機嫌の良い時や寝ている時には撫でて、と寄ってくることもあるようです。

しかし、抱っこやキャリーに入れることが出来ず、高齢であることを考えると健康診断もしてあげたかったそうなのですが、動物病院には連れて行くことが出来ず、諦めてしまっていたそうです。

しかし、最近になって食欲が落ちてきて、その途端にみるみる痩せていってしまったそうで、ここ数日はお水もあまり飲めておらず、おしっこの量も減ってきてしまっていると思っていると、今朝数十秒ほどピクピクと痙攣をしていてびっくりして、往診を検索されたとのことでした。

たしかに、はなちゃんはすごく痩せてしまっていて、最初に触った時も脱水しているのが分かりました。

ただ、なかなか他人に気を許さないはなちゃんを、こんな状態の中動物病院に連れて行って、治療をさせるのはかわいそうということで、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にお電話をいただきました。

様子が分かったところで、次は身体にどういうことが起こっているのかを知るために、血液検査をご提案させて頂きました。

すごく体力的に弱ってしまっているので、無理のない範囲で、ということでご同意を頂き、採血と治療をさせて頂くこととしました。

 

まずは身体検査です。

身体検査では、激しい脱水黄疸が見られました。

また、身体は痩せていて、筋肉も落ちてしまっておりました。心臓の音は正常で、呼吸音も特に問題はありませんでした。

 

次に採血です。

採血では、嫌がるそぶりはありましたが、往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医師も看護師もそういった猫ちゃんには慣れているので、素早く採血を終わらせて、点滴を行うことしました。

点滴には胃薬や消化管を動かすお薬などを入れて、少しでも楽になることを願いながら点滴を行いました。

また、アンモニアという血液検査項目は、採血後すぐに分かるのですが、アンモニアの高値が認められました。

もしかすると、この影響で朝の痙攣が起こった可能性があるため、アンモニアを下げるお薬もシロップタイプなので、お口に入れて飲んでもらいました。

次の日に再診をさせて頂くこととして、その日の診察はそれで終了となりました。

血液検査では、腎臓の数値がものすごく高く、貧血も少し進んでいました。

ただ、脱水していての数値なので、脱水を補正するとおそらく貧血はもっと進むことが予測されました。

その他にも腎臓に起因する数値と肝臓の数値が異常値を示しており、発作の原因は腎臓かアンモニアの高値という可能性が高いと考えられました。

 

では、なぜアンモニアが高くなってしまったのでしょう?

そもそもアンモニアは、タンパク質を食べると消化管で消化、吸収され、アンモニアという有害物質が出されます。

これが、血液に乗って肝臓に運ばれて解毒されるのです。

しかし、猫ちゃんはご飯を食べれない状態が、短いと数日、長いと1,2週間ほどで代謝の関係で肝臓に脂肪を溜め込んで脂肪肝になってしまいます。

そのため、肝臓での解毒ができなくなってしまい、身体に毒素であるアンモニアが蓄積してしまい、アンモニアが血液に乗って脳に行ってしまった時に、発作を起こしてしまうことがあるのです。

しかし、今回は、腎臓の数値も高く、アンモニアで発作が起きたのか、尿毒素が溜まってしまい発作が起きたのかは判断しかねるところではありますが、どちらにしても点滴をして脱水を補正しつつ、おしっこの量を元に戻すことを目標に治療をしていくことになりました。

次の日に、再診を行い、やはりぐったりした様子のはなちゃんでしたが、少し尿量が増えたとのことで安心しました。

また、発作も出なかったとのことで、ご家族様も安心されていらっしゃいました。

尿量が増えたということは、しっかりと点滴が吸収されているということなので、その日も同量で点滴と注射を行い、次の日にもう一度お伺いさせて頂き、様子次第でご家族様での皮下点滴に切り替えるかどうかをご相談させて頂くことにしました。

はなちゃんは今も頑張ってくれていて、ご家族様に癒しを与えてくれています。

動物病院に連れて行けなくて、諦めてしまっているご家族様はたくさんいらっしゃると思いますが、決して諦めず、まずは往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡ください。ご家族様としっかりと病状や今後のプランなどについてご相談させて頂きます。

 

 

sunわんちゃん・猫ちゃんの発作に関する過去のブログ記事を抜粋しました!参考にどうぞ^^

猫の痙攣/発作(嘔吐/下痢/ふらつき/東京犬猫往診)

発作が続く高齢犬(発作/高齢犬/東京千代田区)

犬の発作(犬往診/東京千代田区/往診専門動物病院)

 

 

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2020年9月4日公開

こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

往診専門動物病院では、お家まで獣医師と動物看護師がペアとなって訪問させていただくため、ご家族様は安心して診察を見ていただけます。

診療圏は東京台東区と東京中央区にメインオフィスを構えていますが、東京23区とその近隣地区までと広く往診獣医療の依頼に応えられるようにしています。

酸素室の中でないと呼吸が苦しそうな状態にある愛犬、愛猫に対して、投薬をしてあげたいがどうしたらいいのかなどのお問い合わせをお受けすることがあります。

往診専門動物病院では、ペットの状態だけでなく、愛犬・愛猫が暮らす環境を考慮して診療プランを組んでいきます。

ですので、酸素室の中に入りっぱなしでも、皮下点滴などの処置を行うことができます。

酸素室が必要なわんちゃんのケースですと、心不全や腎不全、肺の病気などが多いと思います。

猫ちゃんでは、末期の腎不全による腎性貧血を起こしている場合が多いかなという印象です。

 

今回は、そんな中にある僧帽弁閉鎖不全症という、心臓の病気の高齢犬のお話です。

 

僧帽弁って何??という方も多いと思いますので、簡単にお話しさせて頂こうと思います。

心臓は4つのお部屋でできていて、左心房、左心室、右心房、右心室というお部屋があります。

このうち、左心房と左心室の間に、血液が逆流しないようにあるものが僧帽弁という弁です。

この弁があるおかげで、心臓が収縮して血液を流す時に、左心房に逆流せずしっかりと左心室から全身に血液を送る大動脈に血液を送ることができます。

しかし、この弁が変形してしまったり、何らかの原因で完全に閉まらなくなってしまう病気が僧帽弁閉鎖不全症です。

僧帽弁閉鎖不全症にはステージがあり、大きくはステージA〜Dの4段階に分かれており、ステージB以上は投薬が必要になります。

しかし投薬のおかげで進行を抑えることはできますが、完全に治すことはできません。

完治をさせるためには手術という方法もありますが、手術には様々なリスクもあります。

もちろん再発というリスクや、麻酔のリスク、様々なリスクを伴うため、手術という選択をする時には主治医の獣医さんとよくご相談しましょう。

 

では僧帽弁閉鎖不全症が悪化するとどうなるのでしょう??

 

肺で二酸化炭素と酸素を交換した綺麗な血液が左心房に帰ってきます。

その血液は左心室に送られて、左心室から大動脈に送られ、大動脈から全身に血液に乗って酸素が運ばれていきます。

しかし、僧帽弁閉鎖不全症があると、左心室から本来大動脈に行くはずの血液の一部が左心房に逆流してしまい、左心房に血液がたまってしまい、その影響で肺にも血液がたまってしまい、肺の血管から水分が漏れ出てしまいます。

その結果、肺に水が溜まってしまい、空気を取り込めなくなってしまうこの状態を肺水腫と言い、緊急の治療が必要となります。

 

こんな僧帽弁閉鎖不全症と頑張って闘った高齢犬を今回はお話をしようと思います。

 

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症例は東京千代田区在住の16歳の小型犬のクーちゃんです。

 

お電話では、かかりつけの動物病院にて肺炎と言われ内服治療をしているが良くならないとのことで、呼吸に関することなので、緊急性があると判断し、当日にご訪問させて頂きました。

お伺いすると、クーちゃんは部屋の端でハアハアと辛そうな呼吸をしており、すぐに身体検査をさせて頂きました。

身体検査では心臓の音がかなり大きく、僧帽弁でのかなりの逆流が判断されました。

また、肺の音からもおそらく肺水腫が想定されました。

ただ、舌の色や粘膜色は真っ青ではありませんでしたので、まずは詳しくお話しをお伺いすることとしました。

2,3日前に呼吸が早くなったのことで近くの動物病院さんにいったところ、レントゲン検査から肺炎だろうということで、今までにも飲んでいる心臓のお薬、利尿薬に加えて、抗生物質を処方され、食欲はなかったそうなのですが頑張って飲ませてもらっていたそうです。

しかし、呼吸は良くならず、立つのもしんどそうな状態になってしまったため、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡をいただきました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室ではお家を診察室として使わせて頂きますので、レントゲン検査は出来ませんが、身体検査所見から、おそらく肺水腫が疑われましたので、利尿剤の量を上げて、注射で入れていくことをご提案させて頂きました。

また、数日前にかかりつけの動物病院さんにて行なった血液検査の結果を見せて頂くと、腎臓の数値が上がっており、おそらく継続的な利尿薬の投薬によるものと考えられました。

ただし、現状で利尿薬を無くしてしまうと致命的になってしまうので、利尿薬をどの程度使えるかを見るためにも血液検査をご提案させて頂きました。

 

利尿薬は腎臓におしっこを作らせるので、腎臓には負担がかかります。

 

ではなぜ腎臓の数値が高いのに利尿薬を使うのでしょう??

それは、肺に溜まった水をおしっことして出して、呼吸が楽になるようにするためです。

またおしっことして水分を出すことで心臓の負担も減らすことが出来るので、今のクーちゃんの状態を考えると利尿薬は積極的に使用しなければなりません。

 

このことをご家族様にご相談させて頂いたところ、とにかくまずは呼吸を楽にしてあげたいとのことでしたので、初日は利尿薬を1日2回注射で入れていくこととしました。

 

注射の前にまず採血です。

クーちゃんは普段は嫌なことをするとすぐ動き回ってしまうそうなのですが、今日は足を延ばすのも嫌がらずにさせてくれました。

すぐにいつもは大好きなおやつをあげましたが、少し舐める程度で、あまり食欲がない様子です。

その後注射を行い、呼吸状態やおしっこの出が心配でしたので、その日のうちにもう一度注射にお伺いすることとしました。

また、酸素ハウスはすでにお家にご用意されていましたので、できるだけその中で過ごしてもらうこととしました。

 

もう一度お伺いすると、少し顔つきが良くなっており、おしっこもたくさん出たとのことでした。

酸素ハウスの中で、呼吸も少し落ち着いておりましたが、食欲はまだ戻らないとのことでした。

血液検査の結果ではやはり腎臓の数値が高く、出来るだけ早めに利尿薬を減らしていきたいところではあり、次の日の呼吸状態次第で減らすかどうかをご相談させて頂くこととしました。

もう一度利尿薬を注射し、次の日にもう一度お伺いさせて頂くので、その日の診察は終了となりました。

 

クーちゃんは、その状態で徐々に呼吸状態も良くなり、利尿薬も減らしていくことができ、今度は腎臓の治療に並行して、腎臓の治療を始めることになりました。

今では、クーちゃんは酸素ハウスから出ても元気に歩けるようになるまで回復しています!

 

心臓に疾患を持っている子は、ストレスがかかったりして興奮することで、呼吸状態が悪くなってしまうこともあります。

そのため、お家の落ち着いたところでの治療も一つの選択肢になるかと思います。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、心臓病のような慢性疾患や、肺水腫のような急性疾患、また、ターミナルケアや緩和ケアも治療に当たらせて頂いております。

 

できるだけ一緒に過ごしてあげたい、最期の時間をお家で過ごさせてあげたい、など、往診専門動物病院わんにゃん保健室ではいつでもご相談をお受けしております。

一度ご連絡下さい。

 

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こんにちは!

 

今日はウイルス疾患とたたかっている猫ちゃんのお話です。

猫ターミナル.jpg

 

猫ちゃんのウイルス疾患はたくさんの種類がありますが、ヘルペスウイルスやカリシウイルス、猫エイズウイルス、猫白血病ウイルス、コロナウイルスなどなど他にもたくさんあります。

そんなウイルス疾患の中でも、獣医療で怖いと言われているのが猫伝染性腹膜炎ウイルスです。

猫伝染性腹膜炎ウイルスというのは、猫コロナウイルスが変異したもので、現在根本的な治療法はないと言われています。

通常、猫コロナウイルスには外猫の場合はほとんどの猫ちゃんがかかったことがあり、80%以上の確率で身体に持ち続けていると言われています。

主に胃腸炎を引き起こしますが、主症状を乗り切れば死に至ることはありません。

しかし、身体に持ち続けているウイルスが何らかの影響で、ウイルスの遺伝子が突然変異を起こしてしまうことがあり、突然変異が起こると、猫伝染性腹膜炎を引き起こす、猫伝染性腹膜炎ウイルスとなってしまいます。

そのため、猫伝染性腹膜炎はほとんどの猫ちゃんで起こる確率はあるものの、未だに治療法が確立されていない怖い感染症と言えます。

今回は、そんな猫伝染性腹膜炎と戦っている猫ちゃんのお話です。

 

症例は東京千代田区在住の3歳の猫ちゃんのにぁあちゃんです。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京台東区と東京中央区にメインオフィスを構えて、日々往診先に訪問しています。もちろん、今回のケースのように、東京千代田区などをはじめ、東京足立区などを幅広いところから依頼を受けた場合にも時間調整の上ご訪問させていただいています。

今回にゃあちゃんの場合は、お母さんからのお電話で「猫ちゃんが徐々に食欲がなくなってきて、元気がない」とのことで、往診をご希望されました。

猫ちゃんはご飯を食べないとすぐに脱水してしまうことがあるので、緊急性を感じ、お電話当日に往診させて頂くこととしました。

お家にお伺いすると、にゃあちゃんは横になっていて、ご家族様曰く、普段であれば知らない人が入ってくるとすぐに隠れてしまうとのことでしたが、今日は全く動かないのを見ると本当に元気がない様子でした。

まずは詳しくお話をお伺いすることとしました。

 

にゃあちゃんは普段から食欲にムラがあり、よく食べる日もあるかと思えば缶詰しか食べないような日もあり、最初はいつもの食欲のムラだと思われていたそうなのですが、徐々に痩せて来て、食べなくなって来て、元気もなくなって来てしまったそうです。

また、最近、にゃあちゃんの兄弟猫が猫伝染性腹膜炎で亡くなったとのことで、ご家族様も猫伝染性腹膜炎の心配をされていらっしゃいました。

若い猫ちゃんの元気食欲がなくなってしまう時は、やはり可能性としては感染症を一番最初に考えていかなければなりません。

また、兄弟猫が猫伝染性腹膜炎になったとのことから、にゃあちゃんもコロナウイルスはもっていて、それがいつ突然変異してもおかしくはない状況であることを考えると猫伝染性腹膜炎の可能性も否定はできません。

しかし、現状では、血液検査だけでの診断は正確性に欠けるため、腹水や胸水が貯留してきたら、それを採取して検査をするというのが最も診断率が高いと言われています。

あるいは、お腹のリンパ節が腫れてきた場合には、リンパ節をとって検査をするという方法もありますが、体力が落ちている中で、侵襲性が高いため、あまりオススメはできません。

とはいえ、他の疾患の可能性も考えて、できる限りの検査をご提案させて頂いたところ、ご同意を頂きましたので、行なっていくことにしました。

まずは身体検査です。

身体検査では、わずかに耳が黄色くなってきていて、黄疸所見が認められました。

また、身体は軽度に脱水していて、点滴が必要と考えられました。

その後は採血です。

にゃあちゃんは少し抵抗していましたが、タオルで巻いて、お母さんに頭を撫でてもらうとお利口さんにやらせてくれました。

その後は超音波検査にて、臓器の異常所見はないか、腹水はないか、リンパ節の腫れはないかを確認していきました。

 

では、ここで、猫伝染性腹膜炎の2つのタイプをお話させていただきます。

 

猫伝染性腹膜炎には、ドライタイプとウェットタイプという2タイプがあり、多くの猫ちゃんはウェットタイプになると言われています。

ドライタイプとは、胸水や腹水はたまりませんが、お腹のリンパ節が大きくなったり、ウイルスによって他の内臓に障害がでたりして、それに伴った症状が出てきます。

一方、ウェットタイプは胸水や腹水が貯留して、胸水が溜まった場合には呼吸が苦しくなってしまったり、ドライタイプ同様ほかの臓器に障害がでて、それに伴った症状が見られます。

しかし、これらの症状が出ていても、根本的な治療法は確立されていないため、対症療法を行なっていきますが、この感染症はかなり進行が早く、早ければ2週間ほどで命を落としてしまうこともあります。

今回、にゃあちゃんは超音波検査を行ったところ、腹水貯留が確認されました。

診断をするためには腹水を抜去して、検査を行う必要がありますが、ご家族様としては、診断ができても根本的な治療法がなく対症療法を行うことになるため、検査をしないという方向をご希望されました。

 

それも一つの正解だと思います。

 

針を刺して検査をして、陽性だったとしても、この疾患に関しては対症療法をして、免疫力を少しでも高められるようにするしかありません。

しかし、今回は臨床所見から、猫伝染性腹膜炎の可能性がかなり高いことから、点滴や抗生剤、ステロイド剤といった対症療法を行い、続けていくこととしました。

この日は点滴とステロイド剤の注射、胃薬などの対症療法を行い、次の日にもう一度お伺いすることとしました。

血液検査では、白血球の上昇が見られ、肝臓や腎臓の数値も上がってきており、年齢的にも、背景的にも、猫伝染性腹膜炎の可能性が高いと感じられました。このことを飼い主様にご説明したところ、せめて辛くないように、しんどくないように過ごさせてあげたいとのことで、対症療法を続けており、すごくよく頑張ってくれていましたが、3週間ほどで虹の橋を渡ってしまいました。

しかし、最期までにゃあちゃんは頑張ってくれていて、ご家族様との時間を大切にしていました。

また、ご家族様もそれに応えるように、できるだけにゃあちゃんと一緒に過ごすようにされていました。

 

今回のように、経過がかなりはやい感染症もありますが、それでも最期の時間をどう過ごすかは、動物たちにとっても、ご家族様にとっても、すごく大切です。

それが少しでも良いものになるように、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室は日々往診をさせて頂いております。

慢性疾患の末期から、急性疾患の急性期まで様々な疾患に対応させて頂いております。

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こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

 

往診専門動物病院でよくお問い合わせいただく内容に、わんちゃんですと、大型犬で立てなくなってしまったので動物病院に連れて行かないための訪問依頼だったり、慢性疾患で週2~3回皮下点滴だけで動物病院に通院しているが、暑くなって来たため熱中症が気になるので往診してほしい、そして発作がひどいので少しでも刺激を少なくして家で余生を過ごさせてあげたい、なども挙がってきます。

 

日本の夏の暑さは尋常ではなく、昼間であれば容易に熱中症を引き起こせるほどであると考えています。

水分補給をしているから大丈夫、若いから大丈夫、ではなく、散歩などを含めて諸々の時間帯を考えてあげましょう!

また、慢性疾患(腎不全などの腎臓病、心不全などの心臓病、肝不全などの肝臓病)やがん(腫瘍)、発作持ち、そして大型犬(バーニーズ、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなど)やモサモサしているわんちゃん(シェルティーやボーダーコリーなど)では要注意です。

熱中症は命を落とす可能性がある病気ですので、くれぐれもご注意ください。

ラブラドール熱中症.jpg

 

今回は発作が止まらないわんちゃんのお話です。

発作というと皆さんどういったものを想像されますか?全身で起こるけいれん発作でしょうか?それとも手足が震えるチックのようなものでしょうか?

発作の大きさに違いはありますが、どちらも発作です。全身で起こる発作を全発作、手の震えなど一部で起こる発作を部分発作と呼びます。

 

ではこれら発作の起こる原因は何でしょうか?

 

原因は様々なことを考えなければなりませんが、大きな外傷や誤食などがなければ大きく3つのことを考えます。

 

まず一つ目が脳の問題です。

 

脳腫瘍や脳炎、血栓、あるいは先天的な脳の異常など様々な問題が考えられますが、脳は外からは分からないため、確定診断をするためには麻酔をかけてMRIを撮る必要があります。

MRIによって脳の異常が見つかった場合には、どういった治療をするかご相談していきます。

 

次に内臓の疾患です。

 

肝臓や腎臓といった代謝に毒素の代謝をしている臓器の機能が落ちてしまったり、ホルモンを分泌している臓器の異常によって発作の原因になります。

肝機能が落ちてしまうと、アンモニアが体にたまって、肝性脳症という状態になってしまい、腎機能が落ちてしまうとアンモニアや尿毒素が体に蓄積してしまう尿毒症になって、それぞれ発作が起こる原因となります。

この場合には原因となるものがある場合にはそれを治療しますが、まずは点滴をしてそれぞれ体の毒素を流し出します。

あるいは、血糖値を調節しているホルモンが少なくなってしまうと、低血糖に伴い発作が起こることもあります。

 

最後は特発性といって原因がわからない発作です。

血液検査やほかの画像検査を行っても異常所見がない場合にこちらの診断となります。

原因が分からないため、発作の頻度が高ければ抗けいれん薬を使って発作を止める治療を行います。

 

こういった原因を考えなければならない発作ですが、発作が起こっていればまずは止めてあげることが先決です。

発作が長時間起こってしまうと、それだけで体はすごくエネルギーを消費します。そのため低血糖に陥ってしまったり、呼吸が止まってしまうこともあるのでなるべく早く止めなければなりません。

 

今回はそんな発作が続いてしまっていた高齢犬のお話です。

 

2952090_s.jpg

 

症例は東京千代田区在住の15歳の高齢犬のポンちゃんです。

ポンちゃんは発作のコントロールがなかなかできず、発作が起きれば近隣の動物病院に連れていって抗けいれん薬を注射して止めてもらうということを行っていましたが、発作回数が増えていき、何度も動物病院に連れていくことがかわいそうなので、お家での管理のご相談を希望され、往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

メールでのご連絡でしたが、早めの診察をさせていただいたほうが良いと判断し、その日にお伺いさせていただくこととなりました。

お家に到着すると、ポンちゃんは別のお部屋で寝ていましたが、私たちがお顔を見ると興奮して鳴き始めてしまったため、とりあえず別のお部屋にてお話をお伺いしました。

現状では、近くの動物病院でもらっている抗けいれん薬を飲ませているとのことでしたが、それでも発作の回数はコントロールできておらず発作が起こるのが怖くて、飼い主様が最近まともに眠れていないとおっしゃっていました。

たしかに、発作が何度も続いていたり、動物の体調が悪いとなかなか眠れないというご家族様の声はよく耳にします。

しかし、ご家族様が疲弊して倒れてしまっては元も子もないので、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室ではご家族様、動物たちが安心して過ごせるように、治療法をご提案、ご相談させていただいています。

ポンちゃんはご飯もよく食べて、発作以外はすごく元気にしているとのことでしたが、以前椎間板ヘルニアを起こしてから立ち上がることができず、後肢麻痺が残っているという既往歴がありました。

元気食欲はあるとのことでしたが、発作の原因がないかどうか、また、現在の抗てんかん薬の血中濃度を調べるために、血液検査の実施をご提案させていただいたところ、ご同意頂けましたので、身体検査と血液検査を実施することとしました。

まずは身体検査です。

ご家族様以外に触られるのがすごく嫌なのか、近づくだけですごく興奮してしまうポンちゃんでしたので、顔の前でご家族様にあやしてもらいながら、すぐに身体検査を実施しました。身体検査ではたしかに後肢のマヒが認められましたが、前肢は正常で、大きな特筆所見はありませんでした。

その後採血を行い、ポンちゃんはすぐに開放しました。

また、万が一発作が起きた時のために、経鼻投与で使用できる抗てんかん薬をお渡しして、その日の診察は終了とし、薬物の血中濃度が出るころに再診としました。

 

血液検査では軽度に腎臓の数値の上昇が認められましたが、肝臓の数値は問題なく、内臓から発作につながるような血液検査は得られませんでした。

薬物の血中濃度は、最適な濃度の下限値あたりを維持できておりました。

十分な薬物の血中濃度があるにも関わらず、発作がコントロールできていない場合には、その薬物をさらに増やしてしまうと体の血中濃度が上がりすぎてしまうため、別の抗てんかん薬を足します。

1種類の抗てんかん薬の量を増やすよりも、何種類かの抗てんかん薬を少ない量で使うほうが体の副作用は少ないためです。

 

次の再診時では、初診日以降、発作が何度か起こったそうなのですが、経鼻投与で薬を使うことで発作はとまり、ポンちゃんもよく眠れていたとのことでした。

今回の血液検査結果をご説明し、抗てんかん薬をもう一種類増やすことをご提案させていただいたところ、ご同意頂けましたので抗てんかん薬をもう一種類処方し、2週間ほどで血中濃度が安定するため、2週間後に血中濃度を測定する予定です。

 

現在のところ、発作の回数は以前より減っているらしく、調子も良いとのことで、ご家族様もよく眠れているそうです。

 

私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご家族様も動物たちも安心して過ごすことができることを第一に考え、続けていることができる治療法を一緒に考えていきます。

 

現在の治療でうまくいっていない、現在の治療が負担になっている、などお悩みがあれば、いつでも往診専門動物病院わんにゃん保健室にご相談ください。

 

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往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

当院は、往診専門ということもあり、猫ちゃんの診察がとても多いという特徴があります。

往診予約の電話で相談される猫ちゃんの症状でとても多いのが、よくお水を飲む、おしっこをたくさんする、トイレにたくさん行く、痩せてきた、元気がない、ぐったりしている、などです。

 

子猫.jpg

 

お水をよく飲む、おしっこの量が多いなどから連想されるのは、腎不全がまずは上がってくると思います。また、トイレの回数が多いという主訴に加えて、トイレの時によく鳴いているという主訴が加われば、膀胱炎を除外していきたいところです。

 

しかし、今回は、おしっこの量が多く、トイレの回数も多い、たくさん水を飲むという主訴から往診をしたところ、なんとなく単純な腎不全でも膀胱炎でもなさそうだなという雰囲気の猫ちゃんで、実は糖尿病だったという症例に出会いましたので、今回は猫ちゃんの糖尿病についてお話ししていきます。

 

猫ちゃんにも糖尿病があることは皆様ご存じかと思うのですが、どういったものか、どんな症状が出るのかは知らない方も多いと思います。

そこで今回は、豊食の現代で増えてきた、猫ちゃんの糖尿病についてお話していこうと思います。

 

そもそも糖尿病とはどんな病気なのでしょうか?

 

糖尿病はおしっこに糖が出る、というイメージですよね。

たしかにその通りです。

ではなぜ通常は尿糖が出ないのに、糖尿病になると出てしまうのでしょう・・・。

健康であれば、ご飯を食べて糖分を摂取します。

その糖分によって血糖値が上昇し、膵臓からインスリンが分泌されます。

インスリンによって、血液中の糖分やほかの物質も細胞の中に吸収されて、血糖値が落ち着き、ある一定ラインを切るとインスリンの分泌はストップします。

こうして体の血糖値は調節されますが、膵臓からのインスリンの分泌量が減ってしまう、あるいはインスリンに対する体の反応が落ちてしまっていると、細胞内に糖分が吸収されず、血糖値が下がらなくなってしまい、高血糖状態が持続してしまいます。

そうすると、腎臓から再吸収量を超えてしまった糖分が出てしまい、尿糖が出てきてしまうのです。

また、身体の中では、食べても糖分が細胞のエネルギーとして使えていないため、身体の中でエネルギーは不足した状態となっており、糖分ではなく体の脂肪を代謝してエネルギーを産生します。

その結果、ケトンという物質が体内に蓄積し、致死的になってしまうこともあります。

 

通常糖尿病は1型糖尿病と2型糖尿病に分類されていますが、猫ちゃんではほとんどが2型糖尿病であると言われています。

 

1型と2型の違いを簡単にご説明します。

1型は人やわんちゃんで一般的ですが、膵炎や免疫疾患によって膵臓が破壊されて、インスリンが出なくなってしまいます。

一方、猫ちゃんで多い2型糖尿病では、インスリンは出ているものの、肥満、炎症、など様々な要因によって、身体がインスリンに反応しにくくなっており、糖尿病になってしまいます。

 

では糖尿病になるとどうなってしまうのでしょうか?

 

まずは、おしっこに糖が出ていってしまうので、浸透圧の関係で、水分も多量に出ていってしまいます。

そうするとのどが渇くので、いわゆる多飲多尿の状態となります。そして、尿糖が出ていると、尿中に細菌も増えやすくなってしまいますので、膀胱炎も起こりやすくなってきます。

また、重症化してくると、身体の中でエネルギーが使えないので、痩せていってしまったり、食欲が落ちてきたり、といった変化が起きてきます。

ご家族の方では、最近妙にお水をたくさん飲むようになった、という変化で気付かれる方が多いかと思います。

また、神経障害が出てくることもあり、かかとを付けて歩く姿を見ることもありますが、人やわんちゃんのように白内障や糖尿病性腎症などは猫ちゃんではほとんど起こらないと言われています。

 

以上のような変化が見られた時には注意が必要で、すぐに獣医さんの診察を受けることをお勧めします。

 

しかし、なかなか病院に連れていくことが出来ない猫ちゃんも多いかと思いますので、そんな時は、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室が往診をさせて頂きます。

 

では実際に診断はどのようにするのでしょうか?

 

糖尿病の診断は、興奮しやすい猫ちゃんでは血糖値が上がりやすいので、他の検査結果と症状と合わせて考えていきます。

まずは持続する高血糖があるかどうかが重要で、それを見ていきます。また、尿検査にて尿糖が出ているかも確認していきます。

一時的な高血糖であれば尿糖は出てきません。そのため、尿検査は必須となってきます。

 

では自分の猫ちゃんが糖尿病になってしまったら、どうしたら良いのでしょう?

 

一番に思い浮かべるのはインスリンではないでしょうか?まさにその通りで、インスリンを注射して血糖値をコントロールすることが治療になってきます。

また、それと同時に痩せさせないと、と思われる方も多いかと思います。

しかし、猫ちゃんの場合、必要カロリーが足りないと肝臓に脂肪が蓄積してしまい、肝機能が低下してしまいます。

そのため、急激なダイエットは絶対やってはいけません。

治療の目標は血糖値のコントロールと、動物の調子が良い、と言えるようになることです。

そのうえで、体重を少しずつ落としていく、身体の中に炎症があるとインスリンの効きが悪くなってしまうので、歯周病などに注意する、といったことが重要です。

 

どうしても、ダイエットのために猫ちゃんに運動をさせるというのは、特にぽっちゃりの猫ちゃんであれば動きたがらないので、難しいかと思います。

そうなると、猫ちゃんのダイエットで一番実施しやすいのが食事制限ですが、まずはおやつを減らす、ごはんの量を決める、ご飯を食物繊維が多いフードに変える、などといったことから始め、ある程度身体が軽くなった時点で遊びを取り入れると良いかと思います。

 

次に、往診で出会った猫ちゃんの糖尿病症例のご紹介です。

 

猫ちゃんは、6歳の未避妊雌、東京千代田区在住の日本猫のサッちゃんです。

半年くらい前から水を飲む量が増えてきて、よく吐き戻す(嘔吐)という症状はあったのですが、キャリーを見ると異常に興奮し、無理やり入れるとキャリーの中でおしっこやうんちをしてしまい、開口呼吸をしてしまうまでになることから、動物病院に通院できないので諦めていたとのことでした。

3ヶ月くらい前から徐々に痩せてきて、ここ2週間くらいで一気に痩せるスピードが早くなり、ぐったりしているので、どうにか家まで来てくれる動物病院はないかということで、当院を発見したとのこおtでした。

お伺いすると、腎不全のような膀胱炎のような雰囲気もあったのですが、なんとなく違和感を覚え、採血を行なったところ、血糖値が600以上という高血糖症候群を引き起こしていました。点滴内容からステロイドを削除し、外注検査にて内分泌検査や糖尿病検査(フルクトサミン)を行いました。また、診察時に失禁を認めましたので、尿検査を行なったところ、尿糖と尿ケトンが多量に検出されました。

検査結果が出るのを待てる状況ではないことから、即日入院手配を進めました。

サッちゃんの性格上、入院はストレスになってしまうということもありますが、この病状から抜け出すには入院管理が必須であることをお伝えし、入院の手続きを始めていただきました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、入院設備を設けていないため、入院管理が必要な状況だと判断した場合には、飼い主様のご自宅から近い場所、かつ環境的に整っている動物病院を一緒に探していきます。動物病院を選ぶ際に幾つかポイントはあるかと思いますが、この時の検索基準は、獣医師が複数人いること、酸素室があること、の2つでした。

 

その後、2週間の入院管理の末、無事退院ができ、現在はご自宅でインスリン療法を毎日行いながら普段通りの生活を遅れています。

 

突然猫ちゃんの調子が悪くなった、といった場合、糖尿病の可能性も考えられます。

調子がわるくて動物病院に行けない、ストレスになってしまうので心配です、といったご相談も、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、お家を診察室として使用させて頂きますので、ストレスも少なく治療することが出来ます。

一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談下さい。

 

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こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診獣医師 江本宏平です。

先日、夕方の報道番組News every.で往診専門動物病院について密着取材を受けました。

撮影にご協力くださりましたご家族様、本当にありがとうございました。

往診は動物病院の付属サービスではなく、ペットと飼い主様のニーズに対応できる往診専門動物病院でなければいけません。今回放送された症例の子たちは、みんな高齢の子たちでしたが、動物病院に通院できない事情は、ご家族様ごとで異なり、その形は全て異なっています。

しかし、共通して言えることは、最愛のペットに対して『何かしてあげられることはないか』という、優しい想いです。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、東京中央区、東京江東区、東京台東区に拠点を構え、東京23区を中心にその近隣地区まで、往診専門獣医師と動物看護師で訪問します。

諦める前に、まずはご連絡ください。

サクラちゃんとウメちゃん.jpg

(写真:ウメちゃん&サクラちゃん)

 

 

 

 

さて、今回は黄疸になってしまった猫ちゃんのお話です。

検査はしないで緩和ケア(食欲不振/黄疸/猫/東京千代田区)

ご紹介するのは東京千代田区在住のライトちゃん、17歳の女の子の猫ちゃんです。

猫のライトちゃんとの出会いは1か月ほど前で、その時は血尿が出ているとのことでお電話を頂きました。

初めてライトちゃんに会ったときは、すごく大人しくて良い子だな、という印象で、ちゃんと寄ってきてご挨拶をしてくれました。お話をお伺いすると血尿だけではなく、2~3年前に食欲が落ちて以来、2日に1回程度吐くようになってしまい、痩せてきてしまっているとのことでした。また、2~3年前から多飲多尿があり、他院にて腎臓の数値が高いことから腎機能不全と言われていましたが、東京千代田区にはあまり動物病院がないことと、やはり連れ出されることが猫ちゃんであることから、特に治療は行っていないとのことでした。そのため、家でできる在宅医療、今後のペット緩和ケアについても相談をしたいということで往診をご依頼され、訪問させていただきました。

その日は、血液検査はご希望されなかったため、まずは膀胱炎と仮診断をして、抗生剤で対症療法を行いました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、飼い主様とじっくりご相談させていただいた上で、選択肢をまずはご提案しています。検査が全てではありませんが、やはり検査をすることである程度病気を絞り込めることがあります。検査方法や内容について詳しく飼い主様とご相談した上で、診療方針を決めていきます。今回の場合は、検査なしでの対症療法で診察を進めさせていただきました。

次の日から血尿はなくなったとのことで、ライトちゃんの様子は落ち着いており、1週間ほどの内服で一旦治療は終了としました。その約1か月後、再び往診のお電話を頂きました。

急に食欲が無くなってしまい、1週間ぐらい何も食べていないとのことで、診察をご希望されました。ちなみに猫ちゃんでは、基本的には3日間の絶食は新たな病気を引き起こしてしまうため、緊急度は一気に上がります。

お家にお伺いすると、猫のライトちゃんは前回あった時よりもすごく元気がなくなっていて、苦しそうな顔をしていました。また、耳の内側や目、皮膚が黄色くなっており、黄疸が出ていることが確認されました。このことから、ご家族様に、検査を行ってからの治療をお話しましたが、検査をせずの緩和ケアをご希望されたため、皮下点滴と胃薬、抗生剤などの対症療法を行いました。その間に、ライトちゃんが排尿してくれたため、採尿し尿検査を行いました。その結果、やはり強い黄疸の反応が見られました。

では黄疸とはなぜ出るのでしょう???

黄疸には3種類あり、

①肝性黄疸

②溶血性黄疸

③肝後性黄疸

に分けられます。

①が一番思い浮かべられる黄疸かと思います。よく人でも肝臓が悪くなって黄疸が出た、というお話があるかと思いますが、まさにその黄疸です。

肝臓にダメージがあって、肝機能が落ちてしまうことで起こります。猫ちゃんで多いのは、体調が悪くて、食欲がなく食べられない日が数日間続いてしまった場合に、身体の代謝が変化してしまい、肝臓に脂肪をため込んでしまう、脂肪肝になってしまいます。その結果、肝機能が落ちてしまい、黄疸が出てしまうようになります。

②はいまいちピンとこない方も多いかと思いますが、赤血球の中にもビリルビンが含まれていますが、肝臓より手前で赤血球が壊されてしまったり、大量に壊れてしまったりすると、そこで大量のビリルビンが放出され、肝臓で処理しきれなくなってしまい、黄疸となってしまいます。

③は何となくもうお分かりかと思いますが、胆汁の通り道が何らかの原因でふさがってしまったりすることで黄疸が起こってしまいます。多いのは胆汁の通り道である胆管が炎症を起こしてしまう、胆管炎です。また、膵炎を併発していることもあります。

 

このように、黄疸には3種類の原因があるため、検査をしてみないとどの原因かは分かりませんが、猫のライトちゃんの場合は検査はご希望されず、往診による在宅医療で緩和ケアをご希望されましたので、続けて対症療法を行っていくこととしました。どの原因であっても、無治療であれば致命的になってしまうこともありますが、③であれば炎症が治まったり、胆汁が通るようになれば落ち着いてくれますので、その可能性を信じて治療を続けていきました。また、ご飯は全く食べたくない様子で、食べること自体がストレスになっている様子でしたので、強制給餌はせず過ごしたいように自由にしていてもらいました。

 

すると、ライトちゃんの生命力がとっても強かったおかげで、なんと!!治療を始めてから2週間ほどで自分でササミを食べてくれるようになりました。その間自分でお水は飲み、ウロウロはしているものの、ご飯には口を付けず、という生活で、お薬だけ飼い主様から投薬して頂く形でした。点滴はライトちゃんも慣れてきてくれていて、あまり嫌がることなく実施することができていました。通常は2~3分で終わるのですが、皮下点滴を行う時はある程度保定したり、逃げていってしまう子はがっちり保定することもあるのですが、ライトちゃんの場合はお家で行っている、という点もあるかと思いますが、すごく受け入れてくれていて、ふわっと持って、撫でているだけで終わることが出来ます。

ササミを食べ始めたのをきっかけにどんどん食欲も上がってきて黄疸もなくなり、現在はドライフードもおねだりするぐらい食べてくれています。

 

今回の猫ちゃんのように、黄疸が出ていて急に食べなくなってしまった場合も、様々な原因があり、必ずしもそのままずっと食べられないというわけではないです。また、病院に連れていけないからと治療を諦められているご家族様、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、その子の性格に合った治療をご提案させて頂き、処置が終わればすぐにいつもの場所に戻ってもらいます。

猫ちゃんの性格上、病院に連れていけず治療法を悩まれている方、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談下さい。

 

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往診専門動物病院の往診専門獣医師 江本宏平です。

最近話題の往診獣医療ですが、その認知度も普及率はまだまだ低いです。そのため、もう少し早くお電話いただいていれば、というケースが少なくないのが事実です。

動物病院への通院でお困りの飼い主様は、まずはかかりつけの動物病院にお問い合わせいただき、往診できないのであれば、諦める前に、まずは往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

 

さて、今回は歯周病の猫ちゃんについてのお話です。

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猫の歯周病というと、最近人でも注目されていて、歯ブラシのCMなどでもよく目にする方も多いのではないでしょうか?

犬猫でも、最近歯周病が注目されていて、歯石除去や歯ブラシをおすすめすることも多くなってきました。特にワンちゃんでは、高齢になって歯石がついて、歯周病が悪化していくことが多いのです。一方、猫ちゃんでももちろん高齢で歯石によって歯周病が起こることもあるのですが、今回お話するのは若齢の猫ちゃんで起こる、若年性歯周病です。

 

ご紹介するのは、千代田区在住、4歳の雄猫、ぎんちゃんのお話です。

下顎の腫れ(猫/東京千代田区)

1週間前から下顎が腫れているとのことで、他の動物病院にて様子を見るように言われたそうですが、良くならず、どんどん腫れがひどくなってきてしまったそうです。しかし、ぎんちゃんは動物病院から帰った後は2、3日落ち込んでしまうぐらい動物病院が苦手なため、往診による訪問獣医療をご希望されました。

お家に訪問すると、猫のぎんちゃんはトイレの奥に隠れてしまいましたが、同居猫ちゃんが人懐っこく挨拶をしてくれました。やはりぎんちゃんは繊細でシャイな猫ちゃんのようです。

 

詳しくお話をお伺いすると、その日の朝もかなり下顎が腫れていて、食べにくそうな感じがあり、食欲も落ちてきているとのことでした。また、千代田区にあるかかりつけの動物病院にて口内炎があると言われており、それが原因で食べにくそうな感じになってしまっているのではないかということで、実際ぎんちゃんの口の中を見てみることにしました。

ぎんちゃんはその間も猫ちゃん用のトイレに隠れており、お父さんに出してきてもらいました。出てきてもらった後も必死に段ボールに隠れようとしていたので、まずはバスタオルで隠れてもらい、お顔を出して口の中を見てみたところ、激しい歯周病が観察され、歯肉もかなり後退していました。また、下顎もかなり腫れていて、おそらく膿がたまっているのだろうと考えられました。

口の様子からおそらく歯周病の膿が下顎に溜まって腫れてしまっていると考えられましたが、4歳というまだ若い子での重度の歯周病は多くはありません。それではぎんちゃんはなぜこんなにひどくなってしまったのでしょうか・・・。

 

わんちゃんでは若齢での歯周病はほとんどありませんが、猫ちゃんでは若齢性歯周病というものがあります。

若齢性歯周病とは、過形成性歯肉炎と若齢性歯周炎に分けられます。過形成性歯肉炎は奥歯に起こりやすく、歯肉が過形成することで、過形成した歯肉と歯の間に歯垢が溜まりやすく歯周病を引き起こしてしまいます。一方、若齢性歯周病とは、全部の歯肉に起こりやすく、歯肉が真っ赤になってしまうもので、そのまま放っておくと若いうちから歯垢がつきやすく、歯石がつきやすくなってしまいます。その結果、若齢で重度の歯周病になってしまい、歯や顎の骨を溶かしてしまったり、歯周病の細菌が全身の臓器に影響を及ぼすこともあります。

それを防ぐためにも、若齢期に歯肉が赤いことや歯肉が腫れていることを指摘された場合には、早めにご相談下さい。ホームケアなどもご相談させて頂きます。

ただし、若齢性歯周炎の場合の多くは痛みを伴っているため、消炎鎮痛剤や抗生物質などを使用することもあります。また、歯肉過形成の場合であれば、過形成の部分を切り取ってしまうと、通常通り生活が出来るので、気になる場合は一度ご相談下さい。

また、ワンちゃんでもそうですが、猫ちゃんでも若いうちからの歯磨きはとくに重要となってきます。小さいころから少しずつ慣れさせることで、歯磨きへの抵抗感が減り、また、おいしい歯磨きペーストなどを使用することで「歯磨き=おいしいこと」という認識をしてもらうことができます。もちろん最初から歯磨きが出来る子はいないので、最初は歯茎を触る、歯茎に歯磨きペーストを塗る、といったことから始めましょう。そもそも口を触ること自体嫌いな子は、口を触る練習から。そして、一つ出来たら盛大にほめておいしいおやつをあげましょう!!!これが重要で、歯磨きしているのにおやつってどういうこと?と思われるかもしれませんが、まずは「歯磨き=おいしいものをもらえる」というインプットをさせることが重要です。

歯茎に歯ブラシがあてられるようになったら、次はいよいよ歯に歯ブラシを当てて少しこすります。それで嫌がらなければおやつです!!これを根気よく少しずつ続けることで、徐々に歯磨きが出来る子になってくれるでしょう。

ただ、嫌がっているところに無理やりやってしまうと、嫌な思い出になってしまうので、決して無理は禁物です。

わんちゃんはこのようなやり方でできるようになるかと思いますが、猫ちゃんは簡単にはいきません。猫ちゃんの場合は、上のやり方でもできない子もいて、その場合はガーゼでも歯に充てるだけでだいぶ変わってきます。

もう一つ重要なことは歯周ポケットを磨くことですが、これは上級者の方向けです。しかし、ここに菌が入り込んでしまい、歯周病の原因となってしまうため、歯周ポケットの歯磨きはとても重要です。

 

余談が長くなってしまいましたが、ぎんちゃんは若齢性歯周炎から重度の歯周病になってしまったと考えられましたので、歯科専門の動物病院をご紹介させて頂き、歯科処置をこれから行っていく予定です。

 

歯は、食べ物をかむためには必要ですが、それよりも痛みで食べられないことの方が問題です。歯のせいで痛みがある場合は抜歯をしてしまった方がその子のためにはなるでしょう。

しかし、歯の状態を診るというのはなかなかお家では難しいかと思いますので、最近口臭が気になる、一度歯も見てほしいというご相談がありましたら、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

 

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こんにちは!往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本です!

東京千代田区では、皇居乾通りが一般開放され、紅葉を楽しめる時期がやってきましたね!

12月は何かと忙しない時期であり、人もペットもなぜか体調を崩しやすい時期です。

どうぞ体調には十分に気をつけてください。

 

最近寒くなってきて、人でも風邪が流行る季節になってきましたが、鼻がぐずぐずしている猫ちゃんも注意が必要です。

皆様聞かれたことがあるかもしれませんが、その鼻のぐずぐずやズビズビは、もしかすると猫風邪かもしれません。猫風邪であれば、鼻のぐずぐずだけでなく、くしゃみ、鼻水、結膜炎、目やになど他の症状を伴うこともよくあります。ただ、鼻がぐずぐずするのは、猫風邪だけではありません。お家の猫ちゃんをよく見てあげて、他の症状が併発しているかどうかみてあげましょう。

今回は、猫風邪ではなく、別の原因で鼻がぐずぐずしてしまった猫ちゃんのお話です。

大東先生と須之内さん.jpg

 

ご紹介するのは東京都千代田区在住のあいちゃん、15歳の雌、高齢猫ちゃんです。

 

高齢猫/東京千代田区/食欲がない/鼻がズビズビする

高齢猫のあいちゃんに初めて会ったのはちょうど1年ほど前でした。くしゃみと鼻水が出ているということでお電話で往診のご予約を頂き、ご自宅まで獣医師と動物看護師がご訪問させて頂きました。あいちゃんはすごく神経質なタイプの猫ちゃんで、私たちがお部屋に入るだけでも威嚇してシャーシャー鳴いていました。活動性も食欲もあり、くしゃみと鼻水が出るだけとのことでしたので、猫風邪と判断し、抗生剤と抗炎症剤を注射してその日の診察は終了となりました。あいちゃんはとても神経質な性格のため、動物看護師による保定でも、興奮によって開口呼吸になってしまうといったことがあったため、その日の処置は出来るだけ時間をかけないように行っていきました。

その後症状は治まって元気に過ごしてくれていましたが、2019年8月に、鼻が詰まっていて食欲が落ちているとのことで再びお電話を頂き、ご訪問させて頂きました。今回も猫のあいちゃんは私たちを見るなり戦闘態勢に入っており、できるだけストレスがかからないように、あいちゃんがいる部屋とは別のお部屋に移動し、詳しくお話をお伺いしました。今回は鼻詰りではありますが、鼻水が出たり、くしゃみはしていないとのことでした。

以前、猫風邪の疑いがあったということもあるので、猫風邪を疑い、今回も抗生物質を注射し、まずは様子をみることとなりました。食欲に関しては、おそらく鼻詰りによる嗅覚の低下から来ていると考えられましたので、風邪の症状が改善すれば良化すると考えられました。

しかし、数日たっても猫のあいちゃんの鼻は良くならず、ぐずついたままで、食欲不振も改善が見られず、もう一度訪問し、往診をさせて頂きました。

食欲はないものの、今回も高齢猫のあいちゃんは怒っていたことから、いつものあいちゃんだと感じ安心しました。

 

身体検査を行ったところ、やはり鼻から音がするものの、目やにや結膜炎などの症状はなく、もしかすると猫風邪ではなく、もしかしたら次に考えなければいけない病気である、鼻の奥の腫瘍の可能性が浮上しました。鼻の奥の腫瘍はレントゲンやCTなどの画像検査とともに、病理検査を必要とし、さらに初期の段階では、病理検査でも診断が困難なこともあります。しかし、猫風邪ではない場合、より症状を緩和できる治療をご提案させて頂くためにも、飼い主様にご説明し、二次診療施設での精査をお話したところ、ご同意頂けたため、二次診療施設へ行って頂くこととなりました。ただ、高齢猫のあいちゃんはとても繊細で神経質なため、ご家族様が無理に抱っこすると怒ってしまい双方にとって危険なため、おそらく飼い主様ではキャリーに入れることも困難と判断し、緩和ケアの一環とし往診専門動物病院わんにゃん保健室の動物看護師が診療の当日の朝にお家にお伺いし、あいちゃんをキャリーに入れるという流れをとりました。

 

このように、怒ってしまい、キャリーに入れることが出来ないけれど、二次診療施設での精査が必要と判断した場合は、往診獣医療スタッフにてキャリーに入れさせていただくことも可能です。

猫のあいちゃんは当日、往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフによってキャリーに入れ、二次診療施設で検査を頑張ってもらいました。その結果、鼻腔内リンパ腫という確定診断が出て、しっかりと診断が出たことは良かったものの、腫瘍という厳しい結果が現実となってしまい、飼い主様もすぐには受け入れがたいものでした。

ここで、猫のリンパ腫について少しご説明させて頂きます。

 

猫のリンパ腫

そもそもリンパ腫とは、身体の中のリンパ球という白血球の一種が腫瘍化してしまったもので、白血病と似ていますが異なります。白血病は、血液のガンで、骨髄が起源ですが、リンパ腫はリンパ球が分布しているところ、つまり身体の様々なところで発生します。例えば、消化管、縦郭(胸の中)、脾臓、腎臓、鼻腔内、皮膚などなど・・・。その中でも、猫ちゃんに多いのは消化管型が圧倒的ですが、次いで鼻腔内、縦郭型と続きます。

診断するには主に画像検査や細胞診、場合によっては組織生検が必要となってきます。

治療法は、積極的にいくのであれば、抗がん剤がとても効きやすいタイプの腫瘍なので、抗がん剤治療が第一選択となってきます。ただ、抗がん剤までは・・・、という方や、そもそも抗がん剤を行う体力がない子たちにはステロイドも効きやすい腫瘍なので、ステロイド投与を行います。しかし、ステロイド剤だけではやはり限界があり、リンパ腫の種類にもよりますが、早ければ1か月程度で耐性が出来てしまうため、その後は効きが徐々に落ちてきてしまいます。

抗がん剤というと、人間の抗がん剤をイメージされる方が多いかと思います。実際、ヒト用の抗がん剤を動物でも使用しますが、人間ほどの激しい副作用が出ることもありますが、激しい副作用は人に比べると少なくはあります。なぜなら、例えば白血病であれば、人医療では一度白血球をほとんどゼロにしてしまい、滅菌室に入って、骨髄移植等の治療を行っていきますが、動物では、骨髄移植を行うことはなく、また滅菌室での生活も現実的ではないため、白血球をゼロにするほど強く抗がん剤を使用することもないためです。もちろん、個体差があるので、嘔吐や下痢、その他の副作用がでることもありますが、程度の差もかなりあり、副作用の出方によっては、抗がん剤を休薬することもあります。

 

 

こういったことを踏まえて、今後の治療法を高齢猫であることを踏まえて、東京千代田区にお住いのあいちゃんのご家族様と相談した結果、治ることはないですが、ステロイド剤を投与して、緩和治療を行っていくということになりました。

あいちゃんはステロイドをご飯に混ぜてしまうとご飯を食べなくなってしまい、また、ご家族様ではお薬を口に入れようとするとかまれてしまうため、毎日ステロイドの注射をするために往診をさせて頂きました。

最初はステロイドが効いて食欲も出てきて鼻のぐずぐずもなくなってきましたが、2か月ほど経った頃には、効きが悪くなってきており、食欲も活動性も落ちてきました。

その後も食欲増進剤などで少し食べるようにはなってくれましたが、一時的なもので、その後1か月ほどでだんだん撫でさせてくれるほどに弱ってしまい、最期のご挨拶だったかのように、虹の橋を渡ってしまいました。

 

今回の高齢猫であるあいちゃんのように、ただの鼻づまりではなく、高齢であればそれが腫瘍によるものの可能性も十分にあります。

抗生剤を使用しても全く良くならない、という場合や鼻血が出る、といった場合には一度そのような腫瘍の可能性も考えなければなりません。

しかし、あいちゃんのように、精査に連れていきたいけれど連れていけない、治療を続けたいけど薬を飲めない、などお悩みの方は、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談下さい。一緒に続けていける方法を考えていきましょう。

 

 

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こんにちわ!

 東京中央区晴海と東京江東区牡丹に拠点を構えて以来、東京中央区、東京江東区、東京千代田区、東京墨田区からのご依頼が多くなってきました。通院できないで困っているペットがたくさんいることを反映しての結果なのかなと感じています。また、連絡が致命ラインギリギリなことが多いです。猫を飼っているご家族様、また通院できないで困っているご家族様が周囲にいましたら、往診専門動物病院があることを知らせてあげてください。

知らなかったため医療提供が遅れてしまい、致命的な結果になってしまったという悲しいことが少しでも減ることを心から願っています。

 

さて、今回は朝から突然食欲が無くなってしまい、呼んでもトイレから出てこなくなってしまった猫ちゃんのお話です。

サクラちゃんとウメちゃん.jpg

 

高齢猫の膀胱炎(東京千代田区/高齢猫/シニア猫/頻尿)

猫ちゃんは、東京千代田区在住のみーちゃん、13歳の男の子です。年齢的には、いわゆるシニア猫でした。

いつものように、往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診車で東京都23区内を往診していると、朝から突然食欲が無くなってしまい、名前を呼んでもトイレから出てこない、とのことでお電話を頂きました。お話をお伺いすると、過去に同様にトイレで寝ていたことがあり、その際は結石による尿路閉塞で手術をしたとのことで、その日はまだ排尿が確認できていないとのことでしたので、今回もその可能性も考慮して、緊急でお伺いさせて頂きました。

このように、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、緊急のお電話で診察をご希望される場合もよくあり、獣医師が緊急性を判断して、緊急と判断した場合にはスケジュール調整後、当日予約にてご訪問させて頂きます。

ということで、今回、高齢猫のみーちゃんもご訪問させて頂き、詳しくお話をお伺いしました。

お家に入ると、みーちゃんはリビングの隅で寝ていて、しっぽであいさつしてくれました。

前日の夜まではいつも通り過ごしていたとのことでしたが、その日の朝から元気食欲がなくなってしまい、トイレに閉じこもってしまっているとのことでした。排尿は確認できていないとのことでしたが、私たちがお伺いした際にトイレに入って、出ていったあと確認するとおしっこをしていたので、ひとまず、尿路閉塞にはなっていないことが確認できて一安心しました。

 

ではそもそもなぜ尿路閉塞はそこまで緊急疾患なのでしょうか?

尿路閉塞というのは、膀胱から尿道口までの間の尿路で閉塞が起こってしまい、おしっこが膀胱から出せない状態のことを言います。こうなってしまうと、本来おしっことして体外に出ていくはずの老廃物が体内に残ってしまい、腎臓に負担をかけ、急性腎不全を引き起こします。急性腎不全は致命的になってしまったり、慢性腎不全に移行してしまうことも多々あるため、緊急の治療が必要になってきます。そのため、急性腎不全にならないように、早期に閉塞を解除しなければなりません。また、急性腎不全時にもう一つ必ず気を付けなければならないのが、高カリウム血症です。高カリウム血症になってしまうと、心筋の動きに影響が出て、不整脈を引き起こします。不整脈も高カリウム血症をコントロールできなければ致死的になってしまうことがあるので、必ず気を付けなければなりません。

このように、尿路閉塞によっておこる疾患が致命的になるため、尿路閉塞は緊急疾患となっています。ご家族の皆様、これから寒くなってくると、尿路閉塞になってしまったり、膀胱炎になってしまう猫ちゃんが増えてきますので、お家の猫ちゃん(犬も同様です)のおしっこが出ているかは必ずチェックしてあげて下さい。

 

猫のみーちゃんの場合は、排尿が確認できたので、ひとまず尿路閉塞が起こっていないことはわかりました。猫ちゃんがトイレから出てこない原因として考えられるのは、

・体調が悪い(じっとして隠れていたい)

・頻尿(尿意がずっとある)

というようなことが考えられます。

体調が悪い場合には、何が原因か突き止めて治療方針を立てる必要があります。そのためには、まず全身状態をチェックするために身体検査と血液検査を行い、疑わしい疾患を考えていきます。一方、頻尿の場合、原因として最も多いのは膀胱炎です。この場合は、腹部超音波検査にて膀胱の状態を確認し、膀胱炎の可能性があるかどうかを見ていきます。

東京千代田区在住のみーちゃんの場合、身体検査では明らかな異常が認められなかったので、血液検査と膀胱の超音波検査をご提案させて頂きました。

みーちゃんはすごく協力的な猫ちゃんでしたので、飼い主様にもご同意いただき、検査を行うこととなりました。

検査中は、みーちゃんもすごくお利口さんで、ほとんど動くことなく、検査を行うことが出来ました。その結果明らかな膀胱炎所見はありませんでした。

しかし、血液検査では、腎臓の数値がかなり上昇しており、おそらくそれによって体調が悪くなってしまっていると考えられました。

腎臓の数値が上昇すると、気分が悪くなったり、元気がなくなってしまったり、かなりの高値だとけいれんが認められることもあります。

そこで、みーちゃんには皮下点滴と胃薬や吐き気止めを注射し、その日は治療を終了としました。

その日は治療のみで、みーちゃんはすごく元気になってくれましたが、数値を考えると数日間の点滴は必要と考えられましたので、ご家族様とご相談し、数日間のみ皮下点滴を行いまいした。

 

今回のみーちゃんのように、何度も尿路閉塞を繰り返している場合、腎臓への負担は避けることが出来ず、そのため、定期的な血液検査を行い、腎臓に関してはモニタリングすることをおすすめしています。しかし、猫ちゃんの性格によって、検査がかなり負担になってしまう場合ももちろん多々あります。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、在宅で処置・採血をさせて頂きますので、猫ちゃんにはぎりぎりまで落ち着く場所で隠れていてもらい、処置が終わればすぐに落ち着く場所に帰ってもらうことが出来ます。そのため、ストレスも最小限に抑えることができ、負担も少ないかと思います。

腎臓も心配だけど、猫ちゃんのストレスも心配だ、という方は一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談ください。できるだけペット(犬・猫)にもストレスが少なく済む方法をご相談させて頂きます!

 

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こんにちは!

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の大東です。

東京千代田区からのペット往診の予約を、ここ数日ですが連日複数件お問い合わせをいただき、往診車で獣医師と動物看護師で、東京千代田区周辺をぐるぐる訪問している今日この頃です。

東京千代田区という土地柄、皇居周りをジョギングしている方やゆっくりとお散歩されている方、観光客の方などをたくさん見受けますが、犬の散歩をしている方はあまりいないような気がします。やはり、東京千代田区のペット飼育頭数が少ないことが区役所調べ(狂犬病予防に関連した犬の登録数)で出ているのですが、やっぱり犬の散歩を見かけないですね、

そんな中、東京千代田区在住の高齢犬、はなちゃんが1ヶ月ほど前から立てなくなってしまったということでご自宅まで訪問した時のお話をご紹介させていただきます。

高齢犬に多く、そしてご家族様にも気を付けて見て頂きたい、褥瘡(床ずれ)が出来てしまったわんちゃんのお話です。

老犬.jpg

はなちゃん(立てない/寝たきり/ペット介護/褥瘡/高齢犬/東京千代田区在住)

今回は、東京千代田区にお住いの高齢犬、はなちゃん、17歳です。

1か月ほど前から立てなくなってしまい、寝たきりで、布団の上で寝返りを打ちながら移動する、という日を繰り返していましたが、1週間ほど前から全く動けなくなってしまい、食欲も落ちてきて、寝返りも打てていないということで、1日前に体位を変えてみたところ、下側になっていた方に褥瘡(床ずれ)が出来てしまっていたということでした。しかし、はなちゃんは10キロ近くあり、動物病院に連れていくことが困難ということで、往診専門動物病院わんにゃん保健室までお電話を頂き、往診をご希望されました。

電話でお話をお伺いした際に、おそらくかなり深いところまで褥瘡が広がっていることが予測されましたので、お電話を頂いたその日の夜に獣医師と動物看護師でご自宅まで訪問し、往診させて頂きました。

 

お家にご訪問させて頂くと、はなちゃんは座布団の上で寝ており、ちらりとこちらを見てくれました。まずは、褥瘡のステージの確認と感染の確認に入りました。はなちゃんは長期的に立てていませんでしたので、筋肉が薄くなっており、もっとも褥瘡が起こりやすい部分、つまり肩や、太ももの付け根、肋骨の床にあたる部分、など骨が出っ張っている部分に褥瘡が複数見られました。

また、感染も起こしており、骨が見えてる箇所も認められましたので、褥瘡のステージ4、感染あり、という判断のもと、治療に入らせて頂きました。

 

そもそも褥瘡って何? 

褥瘡は平たく言うと床ずれです。長期的に同じ体勢で寝ていると、通常はしびれや痛みを感じて寝返りを打ったり、起き上がったりして体勢を変えます。しかし、高齢犬等、自分で動けない子たちは、痛みなどがあっても自分で体勢を変えることができないために、ずっと同じ部分に体重がかかってしまい、その部分の血流が不足してしまいます。その結果、皮膚が破れてしまい、ジュクジュクとしてきて進行していくと筋肉や骨に達してしまいます。

また、動物では毛が生えているため、その毛が、褥瘡から出てくる浸出液によって固まってしまい、褥瘡に毛がついてしまうことで、毛の菌が感染してしまいます。健康な成犬の通常の傷であれば、免疫力があるためにひどい感染になることは少ないですが、高齢犬のように免疫力が落ちている子の場合は、褥瘡から入った細菌が全身に回ってしまい、敗血症といって全身性の細菌感染症を引き起こすことがあります。敗血症はかなり致命的になってしまうことがあるので、積極的な治療が必要となってきます。

 

では、褥瘡の治療はどうしていけば良いの??

最近では傷の治し方で聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、湿潤療法といって、感染を抑えながら表面のうるおいを失わないように保護する方法が最も傷の治りも早いと言われています。人では傷パワーパッドを貼って、湿潤を保ちながら傷が治るのを待つというのがイメージしやすいかと思います。

傷から出てくる浸出液が上皮形成(皮膚の形成)や傷の治りに必要な物質を含んでいるので、それを使って傷を治していきます。

しかし、そのジュクジュクの部分に感染が起こってしまっては、先ほどお話したように、高齢犬だと敗血症になってしまう可能性がありますので、慎重に洗浄して滅菌状態を保つ必要があります。洗浄したうえで、肉芽形成を促し、皮膚の形成を促すようなお薬を塗って上から湿潤が保てて、クッション材になるようなもので保護します。

褥瘡も上手にケアが出来れば、少しずつ小さくなって、完全に治すことも可能です。

しかし、できれば褥瘡ができないようにしたいものかと思います。

 

では予防法は?

立ち上がれない犬猫の褥瘡に対する予防方法はペット介護を知るということがまずは最優先です。例えばですが、床にクッション性があり、体重を分散できるようなマットを敷いて、2~3時間ごとに体位変換することが理想とされています。しかし、ご家族の方も寝なければ体力が持たないかと思いますので、夜は出来る範囲で、ご家族の方が無理しないようにして頂くことが最も大切です。

 

今回のはなちゃんは、おしっこの量も少なくなってきているということで、かなり危険な状態と判断されました。しかし、飼い主様とご相談し、検査をして積極的な治療、というよりは、褥瘡の感染や痛みなどのコントロールを行いながら、ターミナルケアを行うことをご希望されましたので、その日は、はなちゃんが疲れすぎない程度に、褥瘡周辺の毛刈りと洗浄、軟膏の塗布、傷の保護、皮下点滴と抗生物質の注射を行いました。

また、口におやつを持っていくとくわえて飲み込もうとしてくれて、なんとか食べれるようになってほしいと願って、その日の治療は終了としました。

 

その後も数日間お伺いさせて頂き、洗浄と点滴など全力で治療をさせて頂きましたが、残念ながら、はなちゃんは治療開始1週間で、虹の橋を渡っていきました。

しかし、最期の日の前日、はなちゃんはご飯を食べてくれていたそうです。おそらく、最期のお別れの時間をはなちゃんが作ってくれていたのではないかと思います。

 

このように、褥瘡が進行した状態で気付き、ペット往診のご予約を頂くことも多く、その際にはしっかり処置の方法、また続けることが出来るような犬猫の介護方法を、生活環境を踏まえで一緒に相談して見つけていきますので、ペットの介護について諦める前に一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡下さい。

一緒に大切なわんちゃん、猫ちゃんが快適に過ごすことが出来る方法を探しましょう。

 

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こんにちは!!

往診専門動物病院わんにゃん保健室 獣医師の大東です。

東京千代田区は動物病院が少なく、通院に苦戦している飼い主様がたくさんいます。今回は、東京千代田区で頻発する発作で苦しんでいた高齢犬のアンズちゃんの症例紹介です。

柴犬.jpg

 

柴犬のアンズちゃん(東京千代田区在住、15歳の高齢犬)

1か月ほど前から発作が起きて、かかりつけの動物病院さんにて抗けれん薬を注射してもらって発作を抑えていましたが、最近発作の回数が増えてきて、座薬の抗けいれん薬を使用すると、お尻周りの皮膚が荒れてしまったので、お家で管理をしてあげたいとのことで、お電話を頂き、往診をご希望されました。

 

お家に訪問すると、高齢犬のアンズちゃんは寝ていて、その時はすごく落ち着いていました。

お話をお伺いすると、ご家族様の寝ている時間もかなり短く、ご家族様の体調も心配になってしまうほどで、何とか発作を落ちつけて、アンズちゃんもご家族の方々もしっかりと睡眠時間をとれるようにしてあげないと、という気持ちで往診に向かわせていただきました。

アンズちゃんはかかりつけの動物病院さんにて、すでに内服で抗けいれん薬を飲んでいましたが、それでも発作が出ているということで、抗けいれん薬の血中濃度、つまりお薬が十分かどうかを調べる検査をご提案したところ、同意が得られましたので、血液検査を実施することになりました。

身体検査では、心臓に雑音が認められ、また、触診を行った際に起きてしまい、すごく興奮しておりましたが、触診が終わると落ち着いてくれました。その後採血を行い、その際もかなり興奮状態で、敏感になっていました。

お尻も座薬の投与によって赤くなってしまっていましたので、抗けいれん薬の点鼻薬をお渡しし、けいれんが出た際に座薬の代わりに使用してもらうこととし、この日はそれで診察終了となりました。

 

では発作とはなぜおこるのでしょうか?

 

高齢犬の発作の原因

発作の原因はたくさんありますが大きく分けると

・脳自体の異常(脳腫瘍など)

・体内に有毒物質(アンモニアなど)が溜まって脳に影響を及ぼす

・原因不明

の3つに分けられます。

脳自体の異常はMRIなどの画像検査、脳脊髄液の検査など麻酔が必要となる検査を行う必要があります。

次に、体内の有毒物質ですが、肝臓や腎臓が悪くなってしまうと、身体の毒素がうまく分解・排出されずに体内に溜まってしまいます。これについては血液検査で判断することができます。往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診では、ご自宅で獣医師と動物看護師が一緒に訪問し、採血および各種検査を行いますので、飼い主様が保定するということはないです。

ただ、往診専門動物病院は獣医師が1人で運営していることが多いため、何人で来てもらえるのかを、ペット往診を予約する場合には、事前にお伺いすることをお勧めします。

 

最後に原因不明ですが、検査をしても明らかな異常が出ないときにこの診断がでます。

これら以外にも、発作の原因はたくさんありますが、多いのは上に書いた原因です。

また、年齢によってもどの原因が多いかは変わってきます。例えば、若いわんちゃんであれば、原因不明のてんかんが多く、高齢犬であれば脳腫瘍や毒素が脳に影響して発作が起こっている可能性が高いです。

このように年齢、性別、犬種、検査結果などさまざまな要因を考えて診断していきます。

それでは発作が起きてしまったときはどうすればよいのでしょうか?

まず原因となる疾患がないかどうかを検査します。このときに可能であれば、MRIなどの画像検査までできると原因がはっきりとわかることもあります。

原因となる疾患がある場合にはそれを治療し、見つからなかった場合には、発作を止める抗てんかん薬を使用します。この抗てんかん薬には様々な種類があり、1種類の量を増やすよりも、少ない量で何種類か使用する方が副作用をあまり出さずに発作を抑えることが出来ます。

しかしそれでも発作が起こってしまうこともあり、そのようなときに座薬や点鼻薬などの抗てんかん薬を頓服として使用します。

通常お薬は口から飲んで、消化管の血管から吸収され、肝臓で代謝されて脳に送られます。そのため、飲み薬は飲んでから効果が出るまでに時間がかかってしまいます。これを初回通過効果と言います。一方、点鼻薬は、鼻の粘膜から吸収され、そのまま脳に効くため、初回通過効果を受けずに、より早く効果を得ることが出来ます。

そこで、今回、東京台東区にお住いのアンズちゃんには座薬ではなく、点鼻薬をお渡しし、効果をみてもらうこととなりました。

 

高齢犬のアンズちゃんの場合、血液検査以外の精密検査は行っていないため、はっきりとした原因はわかりませんが、ご家族様とご相談した結果、精密検査をするよりも、お家で発作がでないように緩和ケアを行っていきたいということでしたので、画像検査を行うよりは、発作をどのようにして止めていくかを考えながらの治療でした。

点鼻薬だけでは効果は15分程度でとても短いため、内服薬を一部少しだけ増やしました。老犬(シニア犬)のアンズちゃんは食欲があり、お薬を飲むことは難しくないため、内服薬での維持が可能となりました。

もし、食欲がない子であれば、点滴をお渡ししてそこにお薬を混ぜてもらったり、お薬が飲めなければ、その時に、ご家族様とわんちゃん、猫ちゃんに合った、続けていける方法をご提案させて頂きます。

 

その後、発作が止まらなかったアンズちゃんの発作回数が激減し、ほとんど点鼻薬を使うこともなく、現在は、発作が全くない状態で過ごすことが出来ています。

最近はご家族様とカートでお散歩に出かけたりできるようにまで回復してくれました。

 

発作は、本人は意識がない状態ではありますが、やはり見ている方としては驚いてしまうかと思います。

そして発作には、脳内ですごくエネルギーを使っているので、長時間の発作は命にかかわってしまうこともありますので、発作のコントロールで困っている場合、うまくお薬がのませられない、など、緩和ケアのご相談もいつでもご連絡下さい。

一緒に続けていける方法を、飼い主様とペット(犬、猫)に最良なオーダーメイドの診療プランをご提案させて頂きます。

 

 

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熱っぽい/寝てることが多い/子猫/東京

こんにちは

わんにゃん保健室の看護師です。

先週は都心にも今年始めての雪が降りましたね!

空気が冷たいせいか、お散歩に行かれる飼い主様とペットちゃんの足取りが

速く感じました。本当に寒い日でした(^^;)

 

先日は血小板減少により、身体の中の血小板がなくなってしまったさくらちゃんのお宅に往診にお伺いしました。

自宅で余生を過ごすことを期に自宅療養、酸素ハウス、加湿、栄養のあるごはん、注射を続けています。

pet_tenteki_cat.pngSakura(顔写真)

 

●血小板減少症とは

血小板減少症は、骨髄でつくられる血小板が少なくなった状態で、非常に出血しやすく、一度出血すると血がとまらなくなります。

血小板数低下の最初の徴候は、皮膚の内出血で皮下出血やあざがみられます。

例えば、体の一部に皮膚に小さな赤い斑点(点状出血)が多数現れ、ちょっとした打ち身であざ(斑状出血)が広がることがあります。

他にも、歯ぐきから出血する場合や、便や尿に血液が混じる場合があります。月経の出血が多量になることもあります。また、出血が止まりにくくなります。

その血小板の減少が進むと、こうした出血傾向が悪化します。血小板数が非常に少なくなると、消化管から多量の血液が失われたり、外傷がなくても生命を脅かす脳内出血を起こしたりします。とても怖い病気です。

この病気の場合、治療方法の一つに「輸血」があります。

さくらちゃんは高度医療の病院にて輸血を行いましたが、

一時状態が持ち直しつつも、時間と共に悪化し始め

危篤状態までになりました。


そんな、さくらちゃん!
ここからがすごい✨
自宅療養として、酸素室ではありますが、新しい治療方法を試したところ
自力でトイレにいくだけでなく、ごはんを催促するまでになりました(^^)

帰宅二日目、片目をつむり、子猫なのに身体に力が入らずだらんと…

新しい治療を始めてからは
目力と手足に少し力が戻っていきました!!

大変な時期を堪えた昨年。

年越しも無事終え、治療は2ヶ月目に突入しております(^^)

 

診察した日は、お調子が悪いようで
出してくれー!!おねだり遊びもせず、
ベットで過ごす時間が多いとのこと。

診察をすると
お熱が高く、呼吸も早め。

必要なお薬に加えて、抗生物質をしばらく飲むことになりました。

同居猫のすももお姉ちゃんとあんずお姉ちゃんの診察も終わり、ご褒美タイム✨

おやつをあげると…

一心不乱に食べるさくらちゃん

あれ?

お調子悪いって、
お熱もあるんじゃ…(笑)

不安も吹っ飛ぶほどのたべっぷりで
おやつを完食しました‼️ このお調子で
早く本調子になってね(*^^*)

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肺ガンの高齢猫/千代田区/往診専門動物病院

年末年始は、どこも動物病院がやっていなかったため、初診でご依頼される症例が、どれも病状が深刻です。

年末年始で出会った多くのご家族様で、最後にかかりつけ動物病院を受診したのは、12月29日または12月30日が多く、そのまま内服薬だけをもらって新年の診療開始日(多くが1月4日からのようです)を待っていたそうです。

病状が深刻であり、食欲もなく、そして呼吸も苦しい犬猫に内服薬を飲ませることは非常に困難であり、無理に投薬すれば、それによって亡くなってしまうことだって想定されます。ですので、かかりつけの動物病院がお休みに入ることを前もって知っていれば、その日に急変することを想定し、その間の診察を受けてもらえる動物病院に事前に相談しておくことがとても重要です。

 

本日は、千代田区麹町にお住いの、肺ガンを患ってしまった高齢猫ちゃん、19歳です。

1月2日の早朝、事態は急変しました。

高齢猫(フリー).jpg

 

高齢(シニア)猫の開口呼吸/千代田区/酸素室利用

1月2日の朝4時頃、往診専用の携帯電話が鳴り、お電話先からは混乱している様子の声で緊急往診依頼を受けました。次の診察が朝8時からであったことから、電話の後すぐに訪問することにし、朝5時からの診察を行いました。

こちらの高齢猫ちゃんは、2018年10月26日に近所のかかりつけである動物病院にて肺ガンであることを告げられ、1週間に3回くらい動物病院へ通院し、検査と点滴注射をされていたとのことでした。

全身状態は不良であり、ペット用酸素室の中で深く努力性呼吸(頑張って呼吸している様子)を見せていました。ご家族様は、もっていた内服薬の投与を何度も何度も挑戦した様子でしたが、1度も成功しなかったとのことでした。瞳孔は散大しており、光を当てても反応がなく、また瞼(まぶた)に触れても反応がなかったのですが、最後に何かできることはないかというというご家族様のご要望により、注射による緩和処置を行いました。

その後1時間ほどで、さっきまで意識がなかった猫ちゃんが、顔をあげてお母さんの方に話し掛け始めたとお電話をいただきましたが、その2時間ほど後に、ゆっくりと眠りについたとご連絡をいただきました。

 

高齢ペット(犬・猫)を飼っているご家族様は、かかりつけ動物病院以外に、必ずもう一つ、セカンドドクター(2つ目のかかりつけ動物病院)を持っていてください。もし、かかりつけの動物病院がお休みであった場合に、セカンドドクターで診察を受けられるような環境構築を考えておいてあげてください。また、酸素室を利用している犬猫を連れ出して動物病院にいくことは非常に困難です。すでに酸素室に入っている、または今後すぐに必要になる可能性があるならば、事前に往診専門動物病院の診察を受けておき、何かあった時の対処法などが相談できる環境も整えてあげましょう。ご家族様しか、ペットの命を守ることはできません。

 

『昨日のうちに連絡していれば、少しでも楽にさせてあげられたのではないか・・・』

『もっと早く相談していれば、何かできたんじゃないか・・・』

 

すでに手は尽くし、何も出来ないかもしれません。ただ、それでも寝ている体制や気温、湿度、ご飯のあげ方、お水のあげ方、トイレのさせ方など、獣医療面以外の高齢動物看護・高齢動物介護面で、もしかしたら、残された時間をもっと快適に過ごさせてあげることはできるかもしれません。

 

明日は1月4日で、多くの動物病院で診療を開始します。

まずは、今のペットの状態をしっかりと把握するためにも、かかりつけの動物病院の獣医師にわからないことはわかるまで質問し、愛犬・愛猫に何かが起きた時、万が一かかりつけの動物病院にいけない場合、違う動物病院に駆け込まなければいけません。その時、その動物病院の担当獣医師に病状と既往歴などをちゃんと伝えられるよう、日頃から心がけておきましょう!

 

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ダイエット奮闘中/猫/千代田区

こんにちは

往診専門動物病院 わんにゃん保健室の動物看護師です。

 

今回はストレッチダイエットを頑張っている

アメリカンショートヘアーのだいきちくんのお宅にお伺いしました。

 

なぜ、ダイエットか

というと

こんな一面がありました。

 

 

ねこちぐらを目の前にキョロキョロして、お困りの様子のだいきちくん

 

どうしたのー?っと聞くと 

猫ちぐらに頭をいれるも

 

入れない』

 

入場規制にひっかかってしまったようです(;^_^A

 

そこから少しずつ

ラジオ体操というストレッチダイエットを続けています。

 

掛け声は

「ラジオ体操だいきちー\(^o^)/」

 

毎日一回は行うだいきちくんの体操です

 

頑張って運動した後はしっかり食事をしっかり食べています(^^)

猫(アメショ、完食)

頑張って続けようね!

 

 

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