往診専門獣医の江本宏平です。
東京都内を中心に往診獣医師としてご自宅にお伺いし、在宅医療に特化した往診獣医療を行っております。
本日は、分院開設のお知らせを兼ねて、往診獣医療について少し書かせていただきます。まずは、往診専門動物病院あさくさワンニャン保健室の分院開設のお知らせです!
この度、中央区銀座にて都内で3ヶ所目となる分院を設けることになりました。
『あさくさワンニャン保健室 銀座』
中央区銀座は世界的にも有名な商業施設が連なる素敵な街ですが、ペットを飼われている方からすれば、なかなか生活しづらい街であるかもしれません。人通りが多いので散歩などでペットを連れ出すのも大変であり、そんな中を外出すること自体がストレスになりうる猫ちゃんを連れ出すのはかなり厳しいかと思います。そんなご家族様にとって、中央区銀座エリアで具合の悪いペットを動物病院に連れていくのは難しいかもしれません。そんな環境に住まれているご家族様の力になりたいと思い、中央区銀座に分院施設を構えることにしました。
分院といっても、そこに動物病院があるわけではなく、基本的には、こちらは獣医療会議やペットグッズ販売促進会議などを行う施設です。こちらの施設で今後の往診獣医療の発展をサポートしていきます。往診依頼の時には、中央区晴海の分院から往診獣医師が診療に向かいます。
晴海分院に併せて銀座分院を構えることによって多くの方に往診専門獣医師がいることを知っていただければと思います。現在の獣医療において、なかなか手を届けることができなかった『通院できないペットたち』に、最後砦として手を届けることができる獣医療形態こそが往診獣医療であり、この獣医療形態を東京都内から発信し、ゆくゆくは日本全体まで広げていければと考えています。
獣医業界にようやく浸透し始めてきた往診獣医療ですが、なかなか飼い主様に往診獣医療を知ってもらえる機会は少ないのが現状です。動物病院と違って視認性に欠けてしまうため、『通院するのは難しいけど、どうしたらいいのかな・・・』悩まれている飼い主様がインターネットで検索して、始めて私たち往診獣医師の存在にたどり着く事ができるくらいです。
往診獣医療は先進国では主流であり、かかりつけの動物病院と並列して、家庭環境まで把握してくれる往診獣医師をホームドクターとして携えているご家族様が多くいます。獣医療内容を大別するとこんな感じです。
『ちょっとした症状やワクチン接種、フィラリア予防、ノミダニ予防などのときは往診獣医師(ホームドクター)に連絡し、日程調整をして往診に来てもらう』
『往診獣医師(ホームドクター)から動物病院での各種検査を勧められ、街の動物病院に通院して検査を行う』
『街の動物病院での検査結果からさらなる精査が必要であると判断され、街の動物病院から2次医療施設を紹介され、後日紹介受診する』
場合によっては、往診獣医師(ホームドクター)が2次医療施設を直接紹介する事もあります。
このように、ペット(犬、猫)を守るには1つの動物病院に全部を委任する形ではなく、セカンドオピニオンやサードオピニオンとしての獣医療機関を知っておく必要があります。かかりつけの動物病院では、なかなか担当の獣医師にセカンドオピニオンが欲しいという旨を伝える事は、心情的に難しいかもしれません。しかし、獣医師も人間ですので完璧ではありません。緊急時を除き、複数の獣医師に意見を仰ぐ事は決して間違ったことではありませんので、悩んだときにはインターネットで情報を集めるのではなく、他の動物医療機関に相談するようにしましょう。往診でのセカンドオピニオンのやり方として、まずは電話にて状況を簡単にお伺いし、往診獣医師がご自宅まで往診し、診察を行います。そのときに、今までかかられていた動物医療機関での検査結果をご用意しておいていただければ、それらのデータを往診診療の参考にさせていただきます。中には、『かかりつけの動物病院の獣医師には大学病院などの2次医療機関を紹介して欲しいと言いづらくて・・・』という飼い主様がいらっしゃいます。当院では、往診獣医師による往診診療後に、ご家族様のご希望があれば紹介状を作成し、2次医療機関をスムーズにご紹介させていただいております。病気が悪化してからの紹介ではなく、悪化することを防ぐための先制紹介受診を推奨しております。
往診獣医療は今後もっと広がっていき、多くの飼い主様の支えとなることと思います。あさくさワンニャン保健室では、往診獣医療普及の第一人者としてペットライフでお困りの飼い主様をサポートできる獣医療体制をとっていきます。
通院できないわんちゃん、猫ちゃんと暮らしている飼い主様、まずはご連絡ください。その子その子にあった診療プランを一緒に考えていきましょう。
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