こんにちは!
梅雨でじめじめした日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
一見寒い日が続いているように感じますが、湿度が高いと暑く感じてしまうため、わんちゃん猫ちゃん、特に高齢犬、高齢猫は体調を崩しやすいです。
何か元気がない、いつもと違う感じがする、という場合には、いつでも往診専門わんにゃん保健室までご相談ください。通院が大変、ストレスになってしまい行く勇気がない、という方も、往診専門わんにゃん保健室では、お家で待ち時間なく、安心して診察させていただけます!
オーナー様の皆様も体調にお気をつけてお過ごしください。
さてさて、先日は犬の皮膚病に関して書かせていただきましたが、
今回は猫ちゃんの皮膚病について書かせていただこうと思います。
わんちゃんは、夏になると特に皮膚が悪くなってしまう、という印象が強いですが、猫ちゃんは季節性の場合とそうでない場合があります。
それでは猫ちゃんの皮膚病はどういうものがあるのでしょうか?
詳しくお話させていただこうと思います。
猫の皮膚病
皮膚病というと、
・皮膚が痒い
・毛が抜けてきた
というイメージをお持ちのご家族様が多いと思います。
しかし、猫ちゃんの皮膚病はそれに加えて、
・ぶつぶつしている
・ジュクジュクの腫瘍のようなものができてきた
・痒くないが毛がごっそりと抜ける
など症状は様々です。
猫の皮膚病の原因
猫ちゃんの皮膚病の原因もすごく様々で、アレルギーや感染症、寄生虫や自己免疫疾患、腫瘍など多岐にわたります。
その中で、比較的よくある疾患をここではご紹介させていただきます。
ノミアレルギー・蚊アレルギー
ノミや蚊に刺されて、その部分がぶつぶつになり、痒みを伴うものです。
アレルギーなので、炎症を抑えてあげると、痒みも皮膚のぶつぶつも消えていきます。
比較的耳の外側などに多く、これからの季節に多い病気です。特に外に愛猫ちゃんが外に行く方は、しっかりノミ予防をしてあげることが重要となってきます。また、お家で買っている場合でも、蚊は入ってきますので、注意が必要です。
主に、ステロイドや抗ヒスタミン剤を使用することが多く、投薬が難しい場合には2週間効果が続く注射もございますので、投薬が難しい猫ちゃんの場合にはぜひご相談ください。
糸状菌症
糸状菌と聞くとピンとくる方は少ないかと思いますが、いわゆるカビによる皮膚病です。
猫ちゃんをお家で飼っていらっしゃる場合はほとんど起こらないですが、猫ちゃんが外に行く場合は持ち帰る場合が多いです。
この病気は人にもうつってしまうので、注意が必要です。
症状は
・痒みがほとんどない
・毛がごそっと抜ける
・顔周辺に多い
などがあります。
カビに効くお薬は、飲み薬と塗り薬がありますが、飲み薬は肝臓に負担がかかることが多いため、塗り薬をしようすることが多いです。
アトピー・食物アレルギー
多くの飼い主様は、アトピーや食物アレルギーはわんちゃんのイメージが強いかと思いますが、猫ちゃんにもよくある疾患です。
症状は
・顔周囲が痒くて掻いて脱毛
・口の奥やかかと、おなかなどに潰瘍がある
・後肢に線状の盛り上がりがある
など、これも症状がたくさんあります。
治療としては、アトピーであればステロイドがよく効果を示してくれますが、食物アレルギーの場合は、ステロイドが効くこともあれば、飲み薬で免疫抑制剤を飲む場合もあります。
甲状腺機能亢進症
これは高齢猫に多い病気で、
・最近すごくよく食べるのに毛艶が悪く痩せてきている
・左右対称で脱毛している
・毛がごわごわしている
などの症状があります。この病気は皮膚だけでなく、全身に影響がでる病気ですので、甲状腺ホルモンを調節するお薬が必要になります。
その他の脱毛
おなかをよく舐めて脱毛している、関節をよく舐めて脱毛している、というお話をよく聞きます。この根本的な原因は皮膚病ではなく、下腹部の場合は膀胱炎、関節の場合は関節炎を疑っていかなければいけません。
膀胱炎、関節炎はどちらも猫ちゃんに多い病気で、特に高齢猫では慢性腎不全にともなって関節炎になる猫ちゃんはとても多いです。
・最近おなかをなめていて、とても頻尿だ
・最近足をよく舐めていて、高いところに登らなくなってきた
など、舐める以外にも症状がある場合には注意しましょう。
往診専門わんにゃん保健室では、高齢猫の慢性腎不全も治療も、膀胱炎の治療もよく行っております。慢性腎不全の場合には、脱水しやすくなっているので、点滴をお渡しして、ご自宅で点滴を行っていただいている飼い主様も多くいらっしゃいます。
また、ご自宅での点滴が難しい場合には、数日間隔でのご訪問も可能で、ご家族の生活環境、猫ちゃんの性格、など一人一人にあった治療をご提案させていただいております。
猫ちゃんの皮膚病といっても、とてもたくさんの種類があり、ここではすべてをご紹介することは出来ませんが、皮膚だけでなく、全身に影響が出てしまう病気が関係していることもあるので、いつもと様子が違う場合にはお気軽にご相談ください。
投薬が難しいから治療できないのでは?
通院が難しいから治療は諦めている
といった方々も、往診専門わんにゃん保健室では、ご家族、愛猫さんに合った治療法をご相談させていただきますので、いつでもお待ちしております!
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【執筆・監修】
江本宏平(在宅緩和ケア専門獣医師)
【病院名】
往診専門動物病院 わんにゃん保健室
【診療受付】
10:00~19:00(不定休)
【住所】
東京都台東区松が谷3-12-4 マスヤビル
【連絡先】
03-4500-8701(留守電対応)
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※診療中につき電話をとることができないことが多いです。
往診をご希望の際には、問合せフォームからご連絡をいただくか、留守番電話にメッセージをお残しください。
【SNS】
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@wannyan_hokenshitsu(診療紹介)
@koheiemoto(家族に向けた心のケア)
note:
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【ご挨拶】
末期がん、腎不全、心疾患など、 高齢の犬や猫に対する在宅緩和ケア・ターミナルケアを専門としています。
ご自宅でのケアに限界を感じたとき、 病院への通院が難しくなってきたとき、
「最後まで苦しませたくない」という気持ちに寄り添った診療を行っています。
【診療対応地域(往診対応エリア)】
東京都:
23区全域、国立市、府中市、三鷹市、稲城市、調布市、狛江市、武蔵野市
神奈川県:
川崎市(高津区・宮前区・川崎区)、横浜市(青葉区・港北区・神奈川区・鶴見区)
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千葉県:
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