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猫の膀胱炎(高齢/猫/頻尿/血尿/往診)

こんにちは!!

往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診獣医師です。

最近では、東京中央区勝どき、東京中央区晴海、東京中央区月島、東京中央区銀座、東京中央区日本橋を中心に多く訪問させていただいています。動物病院に通院できないペット(犬・猫)と暮らしているペットオーナー様は、諦める前にまずご連絡くださいますようお願いします。そして、できる限り早期に対処してあげたいので、ペット(犬・猫)の様子が少しでもおかしいなと感じましたら、待たずにご連絡ください。

 

最近東京のいろいろなところで花火大会が行われていますね!電車でも、浴衣姿の方々を見かけることが多くなって夏を感じております。

猛暑が続いておりますが、皆様体調は崩されていませんか??

直射日光がすごく強くなってきましたね。クーラーをつけていても、直射日光が当たっていると体温が上がってしまい熱中症になってしまいますので、特に高齢であまり動かない犬や猫と暮らしている方は、クーラーを付けているから安心ではなく、寝る場所もぜひ一度ご検討下さい!!そして、人でも同じく室温が低くても、直射日光が当たっているだけで熱中症になってしまうので、ご家族様の皆様もお気を付けください。

 

それでは、今回は猫ちゃんの膀胱炎についてお話させていただきたいと思います。

 

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猫ちゃんを飼っていらっしゃる方は、聞いたことがある方が多いかと思いますが、原因は様々で、その子によって考えていく必要があります。

 

まずは、膀胱炎の説明と原因をお話させていただきます。

 

膀胱炎と原因

文字の通り膀胱の炎症で、原因によって症状の出方はいろいろあります。

原因は大きく3つに分けられます。

・細菌性膀胱炎

・膀胱結石や結晶による膀胱炎

・特発性膀胱炎(原因不明)

 

猫ちゃんのこれらの尿路の疾患や尿路のその他の疾患を総称して、FLUTD(猫の下部尿路疾患)と言います。

 

まずは細菌性膀胱炎からお話させて頂きます。

 

菌性膀胱炎は、膀胱内に細菌が入ってきてしまい、膀胱に炎症が起きる病気です。多くは、尿道からさかのぼって菌が入ってくるので、雌猫ちゃんの方が多く見られますが、もちろん雄猫ちゃんにも見られます。

また、糖尿病など基礎疾患があって免疫力が落ちていたり、尿に糖が出ている場合にも、膀胱内のおしっこに菌が繁殖しやすくなるので細菌性膀胱炎になりやすいです。

この場合注意しなければいけないのは、逆行性に腎臓まで感染が及んでしまうことです。通常の免疫力があればそのようなことはかなり少ないですが、腎臓に感染が進んでしまうと、生命にかかわることもあるため注意が必要です。

 

次に膀胱結石や結晶による膀胱炎です。

膀胱結石や膀胱内に結晶がある場合、その刺激によって膀胱粘膜に炎症が起きてしまい、膀胱炎になります。結晶が出きている猫ちゃんは、結石もできやすい性質で、結石がある猫ちゃんは、細菌性膀胱炎も併発しやすいです。

また、結石で注意しなければならないのは、おしっこがちゃんと出ているかどうかです。結石が、膀胱の出口や尿道に詰まってしまったり、尿道に栓が出来てしまったりして、おしっこが出なくなってしまうことがよくあります。おしっこが出なければ、膀胱がパンパンになってしまい、身体の老廃物も出ていかないので、これに関しても放っておくと生命に関わることがあります。

 

最後に特発性膀胱炎です。

特発性というと難しく聞こえますが、簡単にかみ砕くと原因がわからない膀胱炎です。感染もなく、結石もなく、基礎疾患も無いのに、膀胱炎の症状が治らない場合にこの診断となります。原因は様々ですが、ストレスによることもよくあります。猫ちゃんはストレスを感じやすく、その結果膀胱炎になってしまうというパターンが多く見られます。ストレスというと猫ちゃんの嫌なことをしたときに感じると思われる方が多いかと思われますが、意外と、寒かった、外の音が気になった、来客が多かった、など、人からするとあまり気に留めないようなことが意外とストレスになっていたりすることもあるので、特発性膀胱炎が疑われたときは注意してみてあげましょう。

 

膀胱炎の症状

多くは

・頻回少量で排尿する

・トイレでおしっこを出そうとするがほとんど出ない

・トイレでいきんでいる

・陰部をよくなめる

・血尿

・おなかをよくなめる

・排尿時に痛そう

などが挙げられます。

どの種類の膀胱炎でも上のような症状がみられるので、しっかり検査してどれが原因かを調べてあげる必要があります。排尿ポーズをとるが全くおしっこが出ていない、という場合は、閉塞している可能性もあるので注意が必要です。また、膀胱炎の場合膀胱が気になっておなかをよく舐めて、おなかが脱毛してしまい、一見皮膚病に見えてしまうこともありますが、膀胱炎の症状のことも多いです。

 

膀胱炎の診断

まずは、尿検査と膀胱の超音波検査は必須となってきます。往診専門動物病院わんにゃん保健室では、ご自宅に獣医師が訪問させていただき、自宅にいながら超音波検査を行うことができます。また、超音波下で採尿を行い、尿検査を行なっていきます。超音波検査で結石の有無や膀胱粘膜の状態をチェックし、尿検査で結晶や尿pH、細菌の有無をチェックします。

検査によって、原因が分かればそれに合わせて治療を進めていきます。

 

・細菌性膀胱炎

細菌によって炎症が起こっているので、細菌をやっつけるために、抗生剤を使用します。抗生剤は、内服薬もありますが、猫ちゃんの場合飲めない子も多いので2週間効果のある注射薬があります。往診では、獣医師が訪問しご家族様のお話や猫ちゃんの性格・性質などを詳しくお伺いして処方内容を決めていきます。

また、ひどい膀胱炎だった場合は抗生剤を2種類併用して徹底的に治療する必要があります。2週間効果のある注射液と、もう1種類は内服薬あるいは、注射液で使用していきます。

 

・結石、結晶による膀胱炎(ストラバイト結晶・シュウ酸カルシウム結晶)

結石にはストラバイト結晶・シュウ酸カルシウム結晶の子が多く、これらは尿pHによってできやすくなります。そのため、尿pHを変化させるために、ご飯を変える必要があります。尿pHが正常化することで、ストルバイト結晶は溶けてなくなります。しかし、シュウ酸結晶は溶かすことが出来ないので、水分摂取量を増やして排尿を促し、流しだす必要があります。数日間点滴を行うこともありますが、お家でもフードをふやかしたり、ウェットフードを与える量を増やすなどして水分摂取量を増やす必要があります。

余談になりますが、高齢になって腎不全が出てきてしまった場合などにもウェットフードは治療の一環としてとても大切なので、少しずついろいろな種類を食べさせて慣れさせておくというのも重要です!ぜひ実践してみてください。

また、結晶や結石による膀胱炎では、これらが元となって、二次的に細菌性膀胱炎を併発することもあるので、抗生剤の投与も考慮していかなければなりません。

 

・特発性膀胱炎

こちらに関しては、原因が不明ということもあって、確実な治療法というのはまだ議論されている途中です。

たとえば、トイレの数を増やしてあげたり、安心できる居場所(静かな場所)を作ってあげたり、気持ちを落ち着かせてあげるようなサプリメントを使用したり、気持ちを落ち着かせるような成分が含まれているフードに切り替えてみたりと、いろいろ試してみる必要があります。

またまた余談ですが、皆さんトイレはいくつ置いていますか?

実は猫ちゃんの数+1個置いてあげるのが良いと言われています。同じトイレを使っているからそんなにいらない、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、猫ちゃんは綺麗好きですので、使用後のトイレだと使えない、という場合もあるので余裕があれば置いてあげて下さい。

また、お部屋の数ですが、本来は家の部屋数≧猫の数と言われています。もし猫ちゃん同士でもめてしまった場合にも、自分のテリトリーを一頭に一部屋ずつ与えられるようにするためです。

もし、特発性膀胱炎が疑われた場合には、サプリメントなどが有効な場合もありますが、まずは生活環境をお聞きし、可能な限り改善していくということもよくあります。

 

猫ちゃんの膀胱炎は症状はよく似ていますが、原因はその子によってとても様々です。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、しっかりと検査を行ったうえで、原因を考え、治療法をご提案させて頂きます。

もちろん、ご家族様の生活環境や生活時間も考慮して、ご家族様に合った治療法をご提案させて頂きますので、膀胱炎がなかなか治らない、最近頻尿だけれど病院はストレスになるので連れていけない、病院は遠くて行けない、高齢猫で外に連れ出すのが心配、などでお悩みのご家族様、お気軽に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

一緒に治療していきましょう!!!

 

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