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猫の腫瘍の在宅緩和ケア(扁平上皮癌/猫/在宅緩和ケア/往診)

最近、腫瘍を抱えた犬猫の在宅緩和ケアのご依頼をいただくことが多くなりました。

 

「緩和ケア」と聞くと、「がん(癌)」というイメージが強いですが、犬猫においては、慢性疾患に該当する心臓病、肝臓病、腎臓病などにも、適応すると考えています。

 

慢性疾患は、いかにして進行を抑止して行くのかが大切です。

 

早期発見早期治療といっても、治療ができない場合がほとんどであり、そのため、症状をできるだけ緩和させながら、定期的な血液検査や尿検査、画像検査などを実施して、医薬品の種類であったり用法用量、ご飯の話などを行います。

 

おそらく、これらの疾患を抱えた場合に、動物病院に通院ができる犬猫の場合でも、上記の内容を逸脱することはないかと思われます。

 

「いつまで通院で頑張るべきなのか」というご質問をよくいただき、その回答としては、「愛犬、愛猫のストレス状況を見て判断する」とよくお伝えしています。

 

しかしながら、本来であれば、血液検査や画像検査などで診断が下された時点で、緩和ケアに自然と移行されています。

 

腫瘍であれば、根治治療を目的に腫瘍外科や化学療法(抗がん剤)、分子標的薬や放射線治療などの選択肢が提示されますが、年齢的なもの、体力的なもの、そして、ご家族様としてどこまで頑張らせたいのかによって、選択は異なってきます。

 

そして、もう根治治療ではなく、腎臓病に対する点滴や、心臓病、肝臓病に対する内服薬でのコントロールを含めた緩和的な治療を選択されるのであれば、次に考えるべきなのは、動物病院への通院医療なのか、訪問での在宅医療なのか、です。

 

どちらを選択しても間違いではないです。

 

費用面を考えると、通院の方が安いです。

 

しかし、犬猫のストレスを考慮すれば、答えは異なることが多いです。

 

最終的な判断はご家族様に委ねられるため、家族内で話し合っていきましょうね。

 

ここからは、実際の緩和ケア症例についてです。

 

今回は、緩和ケア症例の中でも、「腫瘍(がん)」を抱えた猫ちゃんの在宅緩和ケアについて書かせていただきます。

 

現在、動物病院への通院で抗がん剤をされている方、また、もう抗がん剤はやめて内服や注射などの緩和治療に切り替えられている方は、是非ここで、在宅緩和ケアついて知っていただければと思います。

 

扁平上皮癌の猫

2022年12月10日に動物病院への通院ではなく、往診での在宅医療に切り替えた症例です。

 

2022年9月頃に顔が腫れていることを主訴に、かかりつけの動物病院に通院したところ、歯槽膿漏を疑われ、抜歯を行うことで経過観察となったとのことでした。

 

しかし、そこからさらに顔の腫れがひどくなったことで、病理検査を行ったところ、扁平上皮癌の診断を受けたとのことでした。

 

この日から通院で痛み止めを処方されていましたが、だんだんと内服薬を飲ませるのが辛くなり、食欲もなくなり、ふらつきが目立ってきたため、在宅緩和ケアに切り替えました。

 

かかりつけの動物病院から紹介状をいただけたこともあり、そのデータを元に在宅緩和ケアプランを作成していきました。

 

ご家族様はお父さん、お母さん共に基本的には在宅とのことでしたので、1日3回の処置が可能であると判断しました。

 

痛み止めを1日3回、また、朝と夜分は、その他医薬品と一緒に皮下点滴に混ぜることで投与してもらいました。

 

なお、血液検査結果では肝臓や腎臓などの数値が正常であることが多いのが、腫瘍疾患の犬猫の特徴でもあります。

 

なるべく少量の皮下点滴、そして、なるべく細い針で実施してあげることを選択することができます。

 

この猫ちゃんの場合には、輸液剤は3mlだけで十分であると判断しましたので、実際の皮下点滴に要する時間はほんの数秒程度です。

 

苦い薬を口に無理やり入れられることもないため、投薬後の口腔内の違和感もなく、また必要な医薬品を必要な分だけ的確に投与できるため、食欲は回復し、動きも良くなりました。

 

このプランをベースとし、都度容態に合わせて変更させながら在宅緩和ケアを進めていき、2023年1月22日に旅立ちました。

 

この猫ちゃんの場合には、かかりつけの動物病院からの紹介状もあったことから、事前情報がある程度まとまった状態で訪問させていただけたことによって、即日の在宅緩和ケアプラン作成を行うことができました。

 

お母さん、そして担当していた獣医師の早期判断により、診断を持って在宅での緩和ケアに切り替えられた症例でした。

 

獣医師の中には最後まで通院を進めたい先生もいますが、そこはご家族様の意思次第になると思われます。

 

また、途中から薬だけをもらうために、ご家族様だけ通院し、写真や動画で説明して状況を伝えるというのも、状況次第ではやめた方がいいです。

 

状況が安定している犬猫の場合であれば、ある程度はそのレベルで判断できるとは思います。

 

しかし、今回のような緩和ケアの症例では、日々状態が変化するため、獣医師としても、犬猫を実際に見てみなければ判断できません。

 

そのため、動物病院の休診時間に往診にきてくれないのであれば、早々に在宅緩和ケアを得意とする往診専門動物病院を探したほうがいいです。

 

在宅緩和ケアに特化した往診専門動物病院は希少ですが、東京、埼玉、千葉、神奈川であれば、私たちがお力になれます。

 

愛犬、愛猫で腎不全、心臓病、肝臓病、腫瘍(がん)、また甲状腺機能亢進症や低下症などの慢性疾患を含め、完治を見込めず、医薬品を使って症状を抑え込んでいくことが求められた場合には、早々から在宅に切り替えてあげることを推奨します。

 

当院のような、犬猫の在宅緩和ケアに特化した往診専門動物病院では、獣医師だけでなく、在宅に特化した愛玩動物看護師が一緒にお伺いさせていただきます。

 

医療面だけでなく、床の種類、ご飯の種類やその子その子に応じたご飯のあげ方、ものの配置やトイレの相談など、生活面の全てをご相談いただけます。

 

近い将来、私たちのような在宅医療に特化した往診専門獣医療チームが全国に広がっていくことを信じています。

 

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