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動物病院の転院方法①(転院/セカンドオピニオン/往診切り替え/犬猫)

愛犬、愛猫を迎えた日、譲り受け元からの動物病院の紹介があったり、近所にある動物病院を探してみたり、口コミサイトを見てみたりと、どこの動物病院を愛犬、愛猫のかかりつけとするかを期待と不安の中で探されたと思います。

 

身体検査から予防接種、定期的な健康診断や日常ケアなどで、たくさんの時間をかかりつけの動物病院でお世話になったことと思います。

 

きっとそこには今までの愛犬、愛猫の検査データが集まっており、万が一の体調不良でも、担当してくれる獣医師も、サポートしてくれる愛玩動物看護師も、動物病院の建物や空間のどれをとっても、初めての動物病院に行くのと比べれば、幾分かは緊張しないことと思います。

 

それは犬猫も同じで、慣れている環境の方が、比較的安心して終始診察を受けてくれる印象です。

 

きっとそれは、同行されたご家族様の緊張感なども相まっての事なのかもしれません。

 

町にある動物病院は全部ある程度ならできる

この「かかりつけの動物病院」は、いわゆるジェネラリストと呼ばれる総合臨床を得意とする獣医師で構成されており、幅広い軽度な病気に対して専門的な検査なしで簡易的に診断を下して、治療していくことに特化しています。

 

ちなみに予防医療とされる避妊手術や去勢手術などは、各種専門医と比較しても引けは取らないどころか、一般の臨床医、特に開業医とされる院長の腕前はピカイチだったりします。

 

ただ、ここで覚えて欲しいことは、総合臨床を得意としているため、専門的な知見はそこまで強くない可能性がある、ということです。

 

人の医療では、各科が細分化されているのに対し、動物医療に関しては、最近になってようやく細分化され始めた程度です。

 

しかし、まだペットの飼い主側がその細分化になかなか着いてこれてないこともあってか、結果として全診療を1つの動物病院で、1人の獣医師が診ているのが大多数だと思います。

 

どんなに口コミが良くても、それは予防医療の範疇であったり、子犬子猫の話だったり、大きな病気を抱える前だったりと、本当に今の愛犬、愛猫の状態に対しての評価かどうかは分かりません。

 

そのため、覚えておいて欲しいことは、セカンドオピニオンは正義であるということです。

 

積極的にセカンドオピニオンを

現在継続している治療内容に疑問があったり、なかなか治らない、または効果が見えにくいと感じた場合には、同じような症例を扱ったことがある動物病院を探し、セカンドオピニオンに伺った方がいいです。

 

ただこれは、かなりハイレベルな検索が必要になると思いますので、現在の治療に違和感を覚えた場合には、専門医が集う二次医療施設を紹介受診することがお勧めです。

 

この場合に、かかりつけの動物病院からの紹介状が必要になるため、担当の獣医師にやんわりと相談してみましょう。

 

本来であれば、子犬、子猫の時期から、高齢犬、高齢猫までずっと一貫して1つの動物病院で、1人の獣医師(おそらく院長)が診ていくことが理想ですが、基本的には叶わないと思います。

 

途中で別の動物病院を挟みつつ、最終的には元の動物病院で余生を全うするまでお世話になるということはあるかもしれませんが、その動物病院が緩和ケアについてどこまで理解を持ってくれているのかは分かりません。

 

もちろん緩和ケアを選ばなければいけないわけではないので、最後まで病気の治療に専念しても、決して間違いではないです。

 

ただ、それがご家族様のやりたいことであれば、です。

 

転院することは悪くない

獣医師に忖度し、本来の答えとは違う方向に診療が進んでしまうと、きっと大きな後悔が残るかもしれないです。

 

昔は良かったが、今は違う感じがすると思った時は、それはきっとご家族様の求めるものが変わった可能性もあると思っています。

 

・日常ケアやしつけなどを知りたかった時期

・嘔吐下痢などの一過性の症状を治して欲しかった時期

・大きな病気の精査と治療を求めたい時期

・余生を負担なく過ごさせたい時期。

 

きっとこの4つで大きな分類はできると思っています。

 

今ご家族様の悩みがどこに位置しているかで、かかりつけの動物病院に求める像は異なり、それが意味するのは「転院」です。

 

転院したからといって、もう戻ってはいけないわけではないですし、お薬の注文などをしていないのであれば、特別転院の挨拶はする必要はないですが、また戻ってくるかもしれないと思っている場合には、一言挨拶しておくのもいいと思います。

 

 

最後は人

何を求めるかによって、その先にあるものは異なるのに対して、動物病院側はサービス内容を増やしたとしても、スタッフや院長が変わるわけではないです。

 

もう治療ではなく緩和ケアを希望したいけど、かかりつけの動物病院に通院させると治療の話をされるのが辛い、または一番辛いケースとして知らない間に治療薬を投与されていた、ということを伺っています。

 

ご家族様の同意のもとで行なったとは思いますが、きっと獣医師からの説明を理解できないまま事が進んでしまった結果、認識の齟齬が発生したのだと思います。

 

また、通院での緩和ケアか、もう通院のストレスや待合室で待つストレスもかわいそうだと感じた場合には、在宅緩和ケアを選択することができます。

 

在宅緩和ケアを希望されるご家族様(東京/千葉/埼玉/神奈川)

在宅緩和ケアをご希望される場合には、往診専門動物病院が強い味方になってくれると思われます。

 

東京、千葉、埼玉、神奈川であれば、私たちがご自宅まで訪問し、在宅緩和ケアプランを構築させていただき、余生を最後までサポートしていきます。

 

まずは事前にご連絡をいただき、体調がグッと下がる前にペットの状態とご家族様の意向を把握させてください。

 

さて、長くなりましたので、今日はここまでとして、次はもし転院を検討している場合には、何を準備しておけばいいのかについて書いていきます。

 

続きはこちら【動物病院の転院方法②

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