東京中央区にあります往診専門動物病院「わんにゃん保健室 銀座」スタッフです。
当院では、銀座を中心に中央区・千代田区・港区等への往診を行っております。
東京都内でワンちゃんやネコちゃんの往診をご検討中の飼い主様は、まずはメール・お電話での無料相談から、お気軽にご相談ください。
本日は、「抗生物質」に関するブログを掲載いたします。
皆様はかかりつけの動物病院から処方された薬をきちんと飲み切っていますか? また、あまった薬を後日体調が悪くなった際に飲ませたりしていませんか?
「あまった薬を飲ませる」ことや「処方された薬を飲み切らない」ことで、どういったことが起こるのかを掲載させていただきます。普段よく処方される「抗生物質」について、飼い主様のひとりひとりが適切な取り扱いをできるようご紹介します。
動物病院で処方される【抗生物質】について
愛犬・愛猫が体調を壊してしまった場合や、なんとなく具合が悪そうだなと感じたときは動物病院に通院して、必要に応じて薬を処方されます。
パピー期の子犬やキトン期の子猫では、まだ通院させたくないので往診獣医師を呼ばれている方も多いかと思います。また逆に、高齢期ペット(シニアペット)のくくりに入っているわんちゃんや猫ちゃんでは、通院自体が大きなストレスになりかねないので、往診専門の動物病院に往診依頼をしているケースも数多くあります。
処方された薬が残ってしまうことは本来ないはずですが、場合によっては手元に残ってしまうことがあります。
今回は、もし『抗生物質』が残ってしまった場合に、「次にペットの体調が悪くなってしまった際に、それを飲ませていいのか?」について考える機会になればと思い、『抗生物質の考え方』について書いていきます。
人やペットにとって【抗生物質】とは、どういうもの?
人の病院では、風邪をひいたり、食あたりを起こしたり、怪我をした時などに抗生物質が処方されます。動物病院でも同様に、抗生物質はよく使われる薬の一つです。
そもそも、「抗生物質」は何のために飲むのでしょうか?
抗生物質は本来、細菌などの病原体が体内で異常増殖しないようにするために使います。
ちなみに、細菌全部が必ず悪さをするわけではありません。私たちやペット(犬、猫)の身体は、常在菌という菌叢で普段から覆われています。また、動物達の体内にも多く存在しています。
この常在菌の叢を正常細菌叢といい、外部から他の菌が侵入してきた時に退治してくれる役割も担っています。そして、私たちや犬、猫の身体には免疫機能が備わっており、細菌やウイルス、カビなどの病原体が侵入してきた時には免疫システムが働き、菌を排除または増殖させないようにしています。
しかし、何かの拍子に免疫システムを破られ菌が体内で増殖してしまった時や、これから増植してしまう可能性がある場合に、抗生物質を使います。
ちなみに、抗生物質を使うと、悪い菌だけではなく、もともと体の中に住みついていた良い菌も殺してしまう事があり、そのために体の調子を崩してしまうという事もあります。
つまり、抗生物質は、使い方次第でメリットもデメリットもあるという事です。
【抗生物質】を使用する時、気を付けるべきこと
抗生物質を使用する際のデメリットについて考えてみましょう。
抗生物質を指示されていない用法、用量、対応しない菌のものを使用してしまうと「耐性」を生じて菌が「耐性菌」になってしまいます。
「耐性菌」になってしまった菌は、通常の時に比べて圧倒的に抗生物質が効きにくくなってしまいます。それにより、抗生物質の飲む期間が長くなることや、強い抗生物質に変えざる得なくなってしまい、逆に体に負担をかけてしまうということも考えられます。
ですので「とりあえず体調が悪そうだから抗生剤を飲ませる」のではなく、「この病気だからこの抗生剤を飲ませる」という考え方が必要になります。
そのため、残薬に抗生剤があっても、決して乱用せずにかかりつけの動物病院の獣医師に相談していきましょう。
かかりつけの動物病院がもし休診日などで連絡が取れなかった時には、決して翌日まで待たないで、他の動物病院に連絡し、指示を仰いでください。
ワンちゃんやネコちゃんの病状・状態によっては、判断が一瞬でも遅れてしまうことで症状が大きく悪化してしまう可能性もあります。ペットは人の言葉を話すことができません。一番近くにいる飼い主様が、ペットの体調について細かく気を配ってあげてください。
往診専門動物病院 わんにゃん保健室では、無料電話・メール相談も実施しておりますので、もしお困りであればお気軽にご連絡ください。
飼い主様の判断による投薬ストップ
【抗生物質】がどういったものなのか、おわかりいただけたと思います。
それでは、逆に「抗生物質を飲まなかった場合」についても考えてみましょう。
動物病院や、おそらく人の病院でも同じだと思いますが、処方された医薬品を飼い主様や患者様の自己判断で、病気が治ったと考え投薬を中止してしまうケースが多々有ります。
動物病院で、獣医師は「耐性菌」が生まれないように用法・用量や服用期間を調節して抗生物質を処方します。症状が治まったからといって、途中で抗生物質を止めてしまうことは、「耐性」ができる大きな原因です。
そのため、処方された抗生物質は、用法、用量を守り飲み切るようにしてください。
また、処方された薬の投薬により「逆に体調が悪化してしまった」「普段とは様子が異なる」といった状態の場合には、迷わず獣医師に相談してください。
【抗生物質】の投薬に関するまとめ
今日は抗生物質について書いていきました^^
抗生物質を処方されたら、
1:獣医師に処方された分はきっちりと飲む
2:ペット(犬、猫)のご家族様の判断で途中で投薬中止をしない
3:もし残ってしまった場合でも、自己判断で使用しない
飼い主様の自己判断で使用する/中止するのではなく、きちんと獣医師に相談または獣医師による診察を受けるように心がけましょう。
もし通院することが難しいようであれば、かかりつけの動物病院に往診を依頼してみましょう。かかりつけの動物病院が往診に対応していない場合は、往診専門動物病院に連絡し、往診獣医師の診察を受けるようにしましょう。
往診専門の動物病院「わんにゃん保健室」では、ご家族様の生活環境に合わせた診療内容をご提案させていただきます。
お仕事などで忙しい方や、諸事情により動物病院に通院することが難しい場合。または動物病院での待ち時間を無くしたいといったご家族様に、ペット往診を多くご依頼されています。ワンちゃんやネコちゃんについて、まずはお気軽にご相談ください。
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