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お尻を気にして舐めている(出血/悪性腫瘍/往診ターミナルケア/東京足立区)

こんにちは!

 

今日はおしりに悪性腫瘍が出来てしまった高齢猫ちゃんのお話です。

 

悪性腫瘍というのは、いわゆるガンです。

 

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腫瘍というのは悪性と良性に分けられますが、基本的に良性腫瘍は大きくなるスピードは遅く、自壊、つまり腫瘍が内部から壊れていくことはほとんどありません。

一方で、悪性腫瘍は大きくなるスピードが速く、表面や内部の細胞が自壊といって壊れていき、しこりが壊れていくことがよくあります。

たとえばお腹の中で自壊が起こり、出血してしまうと腹腔内出血といって、出血量が多ければすぐに致死的になってしまうこともありますが、皮膚腫瘍で自壊が起こってしまった場合には皮膚の表面に壊死組織が出てきて、臭いがしたり出血したりといったことが起こりますが、出血しても抑えることができるので、すぐ命に関わることはほとんどありません。しかし、皮膚腫瘍は肺やリンパ節などに転移しやすいため、転移にも注意しなければなりません。

今回はそんな皮膚腫瘍が出来てしまった高齢猫ちゃんのお話です。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、腫瘍性疾患で悩んでいるご家族様が、攻める医療(抗がん剤、外科手術、放射線治療など)ではなく、緩和ケア(苦痛をできる限り軽減し、その子らしく余生を過ごさせるための対症療法)で最後日まで一緒に自宅で過ごさせてあげたいとお考えの場合に、ご自宅で全て実施できるように最良の選択肢を一緒に考えていきます。

どんな選択をしても、後悔しない最後の日はないと考えています。

ただ、その時してあげられることから目を背けずにやってあげられたという事実は、緩和ケアを終えたご家族様の心の中に残ります。

悩み苦しむ前に、まずはご連絡ください。

 

東京足立区在住の17歳の高齢猫(チロちゃん)

お家の中で長年一緒に暮らしている高齢猫のおしりのしこりから臭いがする、出血している、とのことで、早めのご予約をご希望されました。

食欲は少し落ちている気がするとのことで、お電話の次の日にお伺いさせて頂くこととしました。

チロちゃんはキャリーが苦手で、動物病院で獣医師に診てもらったのは最初の手術の時だけとのことで、それ以来は力強く病気に一切かからないで今日を迎えたとのことでした。

 

お家にお伺いすると、チロちゃんはテーブルの下に置いてあるベッドの上で横になっていました。

 

お母さんのベッドの上が定位置のようで、一番の落ち着く場所だそうです。

 

今までほとんど外に連れ出したことがなく、小さい時にワクチンに行っただけでかなり興奮していたため、高齢になって連れて行くのはストレスが強くかかってしまうだろうとのことで、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂きました。

 

チロちゃんは1ヶ月ほど前からおしりをしきりに気にするようになり、ご家族が見てみるとおしりにしこりがあり、舐めているせいか、そこから出血しているのを見つけられたそうです。

そのため、舐めているのを見つけたら辞めさせるようにしていたそうなのですが、最近になってさらに大きくなり、臭いも出てきて、食欲も少しずつ落ちてきてしまったとのことでした。

たしかに、猫ちゃんの食欲が落ちてくるのは心配なことです。猫ちゃんは食べていなければ、代謝経路が変わってしまい、肝臓に脂肪がたまって、脂肪肝になってしまいます。それを避けるためにも出来るだけご飯は食べてもらう必要があります。

その時には、必ず獣医師の判断を仰いでいただきたいのですが、基本的には3日間の食欲廃絶で赤信号です。一口でもいいので口に入れてあげることが応急処置になるかもしれませんが、飲み込めない病気が隠れているかもしれませんので、できる限り獣医師に相談しましょう。

 

ご家族様のお話から、おしりにある腫瘍が転移して体調が落ちているのか、年齢的にも高齢なので他の慢性疾患があるのか、ということが考えられ、それらを調べるために血液検査を実施することをご提案させて頂いたところ、ご同意が得られましたので、身体検査と血液検査を実施することとしました。

 

身体検査

身体検査では、肛門の横に腫瘍があり、自壊していて、かなり壊死組織が出てきていました。また、臭いも強く、二次感染している可能性も考えられました。また、腫瘍がある方の膝のリンパ節も腫れていて、転移が考えられました。ご家族様に今の状況と、どんな病気が疑われて、今後どうなっていくことが想定されるのかを説明させていただきました。

 

血液検査

採血を行うために横になって足を伸ばしてもらいましたが、足を伸ばされるのは嫌なようで、チロちゃんは必死に抵抗していました。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、押さえられるのが嫌いで苦手な子でも、普段からいろんな犬猫と接しているという経験的側面から、できる限り本人たちに負担のない保定に慣れています。

素早く保定し、素早く採血を終えて、最後に処置に移りました。

その日は軽度の脱水があったことから皮下点滴、消化管を動かすお薬、そして、お尻の腫瘍に関しては洗浄と塗り薬を塗って、お家でも行なって頂くこととしました。

視診では、悪性腫瘍が強く疑われ、転移もしているだろうことをご説明させて頂いたところ、ご家族様としてもおそらくガンだと思われてらっしゃったらしく、ターミナルケアをご希望されました。

 

血液検査では、腎臓の数値が少し高くなっており、そのためにも点滴は続けていただくこととし、腫瘍に関しては洗浄と軟膏の塗布をしていくこととしました。

チロちゃんは、その後少しご飯を食べてくれるようにはなったものの、現在も以前ほどの食欲はないですが、ゆったりとご家族様と一緒の時間を過ごしています。

悪性腫瘍と聞くと、治療をするか諦めるか、という選択に迫られると思いますが、選択肢の一つとして緩和ケアやターミナルケアにうつり、最期の時間をしんどくないように過ごす方法を、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室ではご家族様とご相談してご提案させて頂いております。

 

もし今、お家のわんちゃん猫ちゃんが、慢性疾患や腫瘍などでどうすれば良いか分からない、という場合には一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談下さい。一人一人に合わせた、動物たちにもご家族様にも続けられる方法をご提案させて頂きます。

 

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