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猫の乳腺腫瘍と在宅終末期ケア(肺転移/胸水抜去/酸素ハウス)

 

1. 猫の乳腺腫瘍と在宅緩和ケアの重要性

乳腺腫瘍の多くは悪性

猫ちゃんの乳腺腫瘍は、特に高齢の猫ちゃんに多く見られる病気で、その約80~90%が悪性とされています。このため、早期発見が重要であり、乳腺にしこりや腫れを見つけた際には、すぐに獣医師に相談することが大切です。  

 

乳腺腫瘍は進行すると肺への転移が起こりやすく、肺転移が確認されると、呼吸が苦しくなる症状が見られることがあります。また、胸の中に液体が溜まる胸水貯留が発生し、呼吸困難を引き起こすこともあります。

 

治療法の選択肢と終末期ケアの考え方

乳腺腫瘍の治療には外科手術が選ばれることが一般的ですが、高齢の猫ちゃんや進行した状態では手術が難しい場合があります。また、「残りの時間を穏やかに過ごさせたい」という飼い主様の意向から、積極的な治療を避けるケースも少なくありません。  

 

その場合、在宅緩和ケアが重要な役割を果たします。在宅緩和ケアでは、猫ちゃんが安心できる自宅で、苦痛を軽減しながら過ごせる環境を整えることが目的です。治療を継続する場合でも、終末期ケアを選ぶ場合でも、猫ちゃんの体調や飼い主様の希望に寄り添ったプランを構築することが大切です。

 

なぜ在宅緩和ケアが乳腺腫瘍において重要なのか

乳腺腫瘍が進行し、呼吸が苦しくなったり食欲が低下したりする猫ちゃんにとって、通院は大きな負担となります。キャリーケースでの移動や病院での待ち時間は、体力を消耗させるだけでなく、病状を悪化させるリスクも伴います。

 

在宅緩和ケアには次のようなメリットがあります。

①安心できる環境でのケア

猫ちゃんが慣れ親しんだ自宅で診察や処置を受けられるため、ストレスを大幅に軽減できます。  

②柔軟な対応が可能

猫ちゃんの状態に応じて、皮下点滴や酸素ハウスの導入、胸水抜去などの処置を在宅で行うことができます。  

③飼い主様との時間を大切に

通院の時間を削減し、猫ちゃんと一緒に過ごす時間を増やせます。

 

乳腺腫瘍は進行の早い病気であり、特に猫ちゃんの場合、その多くが末期段階で発見されることが多いです。だからこそ、早期のケアプラン作成や往診による在宅ケアが飼い主様と猫ちゃんの負担を減らし、穏やかな日々を実現する第一歩となります。

 

次のセクションでは、呼吸状態が悪化する猫ちゃんに必要なケア、胸水貯留への対応策について詳しくご紹介します。

 

 

2. 呼吸状態が悪化する猫ちゃんのケア:胸水貯留と対応策

胸水貯留とは?猫ちゃんの呼吸が苦しくなる原因

乳腺腫瘍が進行し、肺に転移が起こると、胸の中に液体(胸水)が溜まる胸水貯留が発生することがあります。胸水が溜まると肺が圧迫され、猫ちゃんが十分に息を吸い込めなくなり、次のような症状が現れることが一般的です。

 

①呼吸が浅く速くなる(頻呼吸)

②お腹を使った苦しそうな呼吸(努力呼吸)

③横にならず、座ったままの体勢で過ごすことが多くなる

④食欲不振や動きたがらない状態

 

胸水貯留が進行すると猫ちゃんの体力を大きく消耗するため、早急な対応が必要です。

 

胸水抜去と医薬品:利尿剤が効きにくい場合の対処法

胸水貯留の治療には、溜まった胸水を直接排出する胸水抜去が効果的です。細い針を胸に刺して胸水を抜くことで、呼吸がすぐに楽になる効果が期待できます。ただし、胸水抜去は一時的な効果であり、乳腺腫瘍による胸水は再び溜まることが多いため、継続的な管理が必要です。  

 

また、心臓病由来の胸水とは異なり、乳腺腫瘍に伴う胸水貯留では利尿剤が効きにくい場合がほとんどです。そのため、以下のようなアプローチが考えられます。

 

1.胸水抜去を適切に繰り返す

猫ちゃんの呼吸状態を見ながら、必要に応じて胸水抜去を行います。この際、鎮静薬や鎮痛薬を用いることで猫ちゃんの負担を軽減します。

 

2.酸素環境の整備

酸素濃度の高い環境を整えることで、呼吸をサポートします。具体的には、酸素ハウス、酸素発生装置や酸素ボンベの導入を検討します。

 

呼吸を楽にする酸素ハウスの導入と活用

呼吸が苦しい猫ちゃんには、酸素濃度を高めた環境が重要です。酸素ハウスは、簡易的な酸素室を作るための設備で、猫ちゃんが安心して過ごせるスペースを提供します。  

 

酸素ハウスのメリット

①呼吸のサポート

人だと人工呼吸器がありますが、犬猫では空間ごと酸素化する必要があります。酸素ハウスを用いることで、酸素室内の酸素濃度が上がり、猫ちゃんが少ない呼吸回数でも体内に必要な酸素を取り込めるようになります。

 

②自宅での運用が可能

病院に行かずとも、自宅で継続的に呼吸管理ができます。  

 

③ストレスを軽減

通院の必要がなくなるため、猫ちゃんのストレスを最小限に抑えられます。  

 

酸素ハウスの活用方法

①酸素ハウスを出入り自由にする

閉鎖空間になると分かれば、酸素室内に入ってくれないのが常です。まずは酸素を垂れ流し状態にし、出入りが自由であることを理解してもらいましょう。

 

②酸素室でしっかり管理

いよいよ酸素室外では苦しくなってきましたら、酸素室内で管理を始めます。酸素濃度がどのくらいで猫ちゃんの呼吸が落ち着くのかを評価するためにも、酸素濃度測定器の設置が重要です。

 

③酸素ボンベの併用

酸素ハウス内の酸素濃度が下がった際に、ブーストをかける意味合いで使用することが可能です。酸素ボンベを使用して素早く濃度を回復させます。ただし、酸素ボンベの準備ができない地域もあるため、酸素業者に確認しておきましょう。

 

 

呼吸が苦しい猫ちゃんにとって、胸水抜去や酸素環境の整備は命を守るための重要なケアです。ただし、それらの処置が猫ちゃんに過剰なストレスを与えないよう、獣医師と連携して計画的に進めることが大切です。  

 

次のセクションでは、飼い主様が在宅でできるケアやトレーニング、安心できる環境作りについて詳しくご紹介します。

 

3. 在宅終末期ケアでできること:飼い主様に寄り添うプラン

猫ちゃんの負担を軽減する皮下点滴の導入

乳腺腫瘍を抱える猫ちゃんでは、体力を維持し、病状の進行による症状を緩和するために皮下点滴が重要な役割を果たします。脱水を防ぐ目的で選択する手法ですが、ここでは、まず投薬を目的に皮下点滴を実施していきます。投薬ができれば、食欲の改善や全体的な元気の維持が期待できます。

 

皮下点滴は、輸液を皮下に注入する方法で、猫ちゃんに負担をかけずに必要な水分や医薬品の投与が可能です。往診で獣医師が実施するだけでなく、飼い主様が自宅で行えるようにトレーニングを受けることで、以下のようなメリットが得られます。

 

1.実践をより具体的に想定した皮下点滴トレーニング

実際に自宅環境で皮下点滴のトレーニングを行うため、より具体性を持って皮下点滴トレーニングに取り組んでいただけます。自宅のどの場所で、誰がどのように保定して、どのように投与して行くのかを、家族様だけで実施できるようにゆっくりと理解していただけます。

 

2.状態悪化時も家族で対応可能な環境を作る

内服薬ができる猫ちゃんでも、急に内服薬を飲めなくなる時がやってきます。その時に、注射薬を準備しておけば、獣医師の指示のもとに、皮下点滴による医薬品の投与が可能ですので、医薬品によって症状を緩和できることが期待できます。特にターミナルケアの時は、急激に症状が悪化することがあります。その時に、何もできない状況を作らないため、事前に皮下点滴のトレーニングをしておきましょう。

 

3.通院の必要性を考え直せる

在宅医療で検査と処置、処方が可能なため、万が一の時の選択的通院以外の通院ストレスを大幅に軽減できます。そのため、本当に必要な時だけ動物病院に通院、他は在宅にて対処ができることを知ることで、より心穏やかな緩和ケア期、そしてターミナルケア期を迎えることができます。

 

ご家族でできるケアのためのトレーニング

在宅終末期ケアでは、飼い主様が日常的に猫ちゃんの状態を確認し、適切なケアを行えるようサポートすることが大切です。当院では、以下のようなトレーニングを通じて、飼い主様の不安を軽減し、自信を持ってケアに取り組めるようお手伝いします。

 

1.皮下点滴の練習

獣医師が針の刺し方や輸液の量、猫ちゃんを落ち着かせる方法を丁寧に指導します。必要な器具や衛生管理についても詳しく説明させていただくことで、道具の使い方や今からやることの意義を理解して、これからの在宅ケア、皮下点滴に臨めます。

 

2.呼吸状態の観察方法

呼吸数や努力呼吸の兆候を観察し、「何がどうなったら何をすればいいのか」をお伝えします。完全に酸素室内管理で行くのか、酸素の垂れ流しで出入り自由な環境で経過観察を進めるのかなど、状態と性格に応じてアドバイスさせていただきます。この時、酸素濃度測定器を使った評価方法もサポートします。

 

3. 薬の投与方法

内服薬が苦手な猫ちゃんには、注射薬や投薬補助おやつを使った工夫を提案します。また、すでに内服は難しいと判断した場合には、注射薬での処方に切り替えさせていただきます。投薬のタイミングや投薬経路、1日1回の投薬なのか2回、3回なのかなど、飼い主様の生活スタイルに合ったものをご提案させていただいています。

 

安心して過ごせる環境作りと在宅ケアの基本

乳腺腫瘍を抱える猫ちゃんが穏やかに過ごすためには、猫ちゃんにとって少し絵も快適に過ごせる環境作りが欠かせません。在宅ケアでは、以下のポイントを意識することが大切です。

 

1. 酸素室の設置場所は落ち着ける場所で 

猫ちゃんがリラックスできるよう、いつもの環境の中に酸素環境を作ってあげること心掛けています。お気に入りのクッションや毛布を用意することで、安心感が増します。

 

2.食事や水分補給の場所を酸素室内に

飲み込む過程で呼吸を一時的に止めるのですが、呼吸状態が悪い犬猫に対してそれを期待するのは難しいです。その場合に、ご飯皿と水皿を酸素室内にも設置してあげることで、気づくと食べてくれた、というような現象が見られるかもしれません。

 

3.症状に合わせた温度と湿度の管理

呼吸が苦しい場合や体温調節が難しい場合には、エアコンや加湿器などを使って快適な室温・湿度を保つことが重要です。一概に加湿がいい、除湿したほうがいい、寒いほうがいい、暑いほうがいいなどは言えず、全て病気とその時点での症状から判断させていただきます。

 

飼い主様と猫ちゃんが共に安心できるケアを

在宅終末期ケアでは、猫ちゃんの症状を緩和するだけでなく、飼い主様が安心してケアを続けられる環境作りを目指します。当院では、飼い主様が無理なく猫ちゃんを支えられるよう、柔軟なケアプランとサポートを提供しています。

 

次のセクションでは、往診ならではの強みや、猫ちゃんの負担を最小限に抑える保定業務について詳しくご紹介します。

 

4. 保定には専門的な技術が必要

呼吸状態を悪化させないために

猫ちゃんの診察や処置を行う際、保定(動物の体を押さえて安全に診療すること)は欠かせません。しかし、乳腺腫瘍が進行し、胸水貯留や肺転移によって呼吸が苦しい猫ちゃんの場合、不適切な保定はかえって危険です。特に、胸を強く押さえつけてしまうと、猫ちゃんの呼吸状態をさらに悪化させてしまい、その場で亡くなるリスクも十分にあります。

 

状態が悪い猫の保定には専門的な知識と技術が必要不可欠

多くの往診専門動物病院では獣医師1名で訪問し、必要に応じてご家族様に保定をお願いすることと思われます。ただ、単純な採血やエコー検査などであればまだしも、呼吸状態が悪い猫ちゃんの布袋となると、専門的な知識と技術が必要です。当院では愛玩動物看護師が必ず同行するチーム体制を整えています。これにより、次のようなメリットを提供できます。

 

1.猫ちゃんの負担を最小限に

訓練を積んだ愛玩動物看護師が、猫ちゃんの状態に応じた優しい保定を行います。呼吸が苦しい猫ちゃんに無理をさせないよう、慎重に対応します。また、呼吸だけでなく、関節を痛がる猫ちゃんであっても、関節に負担をかけないような保定を行い、安全かつ安心の保定で診察をスムーズに受けていただけます。

 

2.ご家族様も安心して診察に立ち会えます

保定を飼い主様にお願いすることは、基本的にはありません。愛玩動物看護師や動物看護師といって保定のプロが対応することで、猫ちゃんと飼い主様の双方にかかるストレスを軽減します。

 

3.安全でスムーズな診療を実現

獣医師が診察や処置に集中できるため、短時間で安全にケアを行うことが可能です。

 

なぜ自宅でのケアが選べれるのか

自宅での往診ケアは、猫ちゃんにとってだけでなく、飼い主様にとっても多くのメリットがあります。

 

1.通院によるストレスを解消

キャリーケースへの移動や病院での待ち時間がなくなるため、猫ちゃんの精神的・肉体的負担を大幅に軽減できます。  

 

2.生活環境を踏まえた診療プランが立てられる

自宅というリラックスした環境で診察を行うことで、猫ちゃんの本来の状態を正確に観察できます。病院で緊張して隠れてしまう症状を見逃す心配がありません。また、生活環境に潜んでいる落とし穴に気づくことができれば、より具体的なアドバイスができます。

 

3.環境に合わせた具体的なアドバイスが可能

猫ちゃんが生活している環境を直接確認し、食事の場所や水飲み場の配置、酸素ハウスの設置場所など、具体的で実践的なアドバイスを行います。

 

当院が特化する「ペットの在宅緩和ケア」の強み

当院は、乳腺腫瘍をはじめとする進行性疾患や終末期ケアに特化した往診専門動物病院です。猫ちゃんと飼い主様に最適なケアを提供するため、以下の点にこだわっています:  

 

①柔軟なケアプランの提案

何よりも、まずは柔軟さが必要であると考えています。ご家族様の希望する内容だったり、悩まれている内容だったりと、事前に決まっているものはほとんどありません。重点的に問診を行い、猫ちゃんだけでなく、ご家族様にとっても最良となるプランを構築し、状況に応じて柔軟に調整します。

 

②経験豊富なスタッフ

在宅緩和ケアにおける豊富な症例経験を持つ獣医師と愛玩動物看護師が連携し、安心感のある診療を提供します。

 

③アフターフォローの徹底

往診後も、猫ちゃんの状態や飼い主様の不安に対してきめ細かいフォローを行います。診療にて、獣医師から今後起こりうる症状や事象、それに対する受け止め方や評価、対処法までをご説明させていただきます。その上で、まだご不安が残っていたり、またはこれってどうなってたかな?など、電話またはメールにてサポートさせていただきます。

 

保定業務は愛玩動物看護師に任せましょう

保定業務は、猫ちゃんの命を守るための重要なポイントです。不適切な保定は呼吸状態を悪化させるリスクがあるため、熟練したプロが行うことが不可欠です。自宅で安心してケアを受けられる往診のメリットを最大限活用し、猫ちゃんと飼い主様にとって最善の環境を整えましょう。  

 

もし獣医師一人で対応する往診専門動物病院にお願いする場合には、愛玩動物看護師をアテンドできるかどうかを事前に確認することをおすすめします。特に呼吸が苦しい猫ちゃんや体力が低下しているケースでは、適切な保定が命を守るために必要不可欠です。安心して依頼できる、往診体制の整った往診専門動物病院を選びましょう。

 

次のセクションでは、当院が選ばれる理由と、広範囲にわたる対応エリアについて詳しくご紹介します。

 

5. 当院が選ばれる理由:猫ちゃんとご家族様の未来を守るために

緩和ケアに特化した専門性

当院は、猫ちゃんの乳腺腫瘍をはじめとする進行性疾患や終末期ケアに特化した往診専門動物病院です。緩和ケアは、ただ病気と闘うのではなく、猫ちゃんとご家族様が一緒に穏やかな時間を過ごせるようサポートする医療です。私たちは、その時間を守るために、次のような取り組みを行っています。  

 

1.ご家族様の思いに寄り添った柔軟なプラン作成

乳腺腫瘍は進行が早い病気です。そのため、猫ちゃんの状態や飼い主様の希望を詳細に伺い、一匹一匹に最適なケアプランを提案します。例えば、呼吸状態の安定を目指した酸素ハウスの導入や、投薬や皮下点滴の指導によるご家族様でのケアの実現や、猫ちゃんの負担を最小限に抑えた処置や診療の実施などです、

 

2.経験豊富なスタッフによる安心のケア

当院の獣医師と愛玩動物看護師は、緩和ケアの専門的な知識と経験を持っています。乳腺腫瘍による胸水貯留や肺転移などの複雑な病態にも対応可能です。  

 

3.豊富な症例経験

数多くの在宅緩和ケア症例を通じて、猫ちゃんの症状に応じた適切な診療を提供しています。

 

4.丁寧でスムーズな対応

ご家族様に安心していただけるよう、診察時には猫ちゃんへの配慮を第一に考え、迅速かつ安全なケアを実施します。また、アピアランスも需要視しており、清潔感のある服装や佇まいを意識しています。

 

5. 広範囲にわたる対応エリア

当院は、東京、千葉、埼玉、神奈川を対象に往診を行っています。都市部の忙しいご家庭や移動が困難な場合でも、自宅で専門的な診療を受けられる環境を整えています。  

 

6. 飼い主様への手厚いサポート

往診時の診療だけでなく、診療後のフォローアップも徹底しています。例えばすでに当院で緩和ケア中場合には、ペットの負担を考えて、無理に高頻度で往診せず、電話にて状況を把握し、獣医師が対応しています。ご家族様が安心してケアに入れるため、いつでも相談できる体制を整備しております。

 

なぜ当院が選ばれるのか

多くの飼い主様が当院を選ばれる理由は、私たちが最も大切にしている「深いヒアリング力とご家族様の心を理解しようとする姿勢」、そして「動物たちと最後の時間を過ごしたい飼い主様に寄り添った在宅医療」を提供しているからだと考えています。乳腺腫瘍や胸水貯留などの症状に対して、一概に教科書的な話だけでなく、今までの経験から得た変化に対する知識と対策から最善の方法を共に考え、猫ちゃんの生活の質(QOL)を高めるお手伝いをしています。

 

乳腺腫瘍と診断され、外科手術での完治が望めないと宣告されることは、とても辛いことです。医療面で詰まったから終了ではなく、宣告後もご家族様と猫ちゃんの時間は続きます。専門的なサポートを受けることで、きっと今よりも安心して穏やかな時間を過ごすことができると信じています。

もしも乳腺腫瘍や呼吸困難、胸水貯留などでお悩みの際は、ぜひ当院にご相談ください。一緒に最後までの道を考えていきましょう。

 

 

今後在宅緩和ケアを検討されているご家族様へ

きっといつかは在宅緩和ケアになるだろうな、またはすでに治療ではなくて緩和ケアを選択したいご家族様は、事前の在宅緩和ケア相談をお勧めしています。いざ必要となった時に急いで探すのではなく、事前に相談しておくことで、どんな先生が来てくれるのかを知ることができます。特に、往診専門動物病院を選択する場合には、自宅のエリアまで来てくれる獣医師がいるのかどうか、どんな風な診療プランになるのかなど、事前に相談することである程度把握することができ、不安が一つ減るかもしれません。

 

わんにゃん保健室の対応エリア

当院は、東京、千葉、埼玉、神奈川を中心に往診を行っております。これらのエリアで「通院が難しい」「猫ちゃんの負担を減らしたい」と感じている飼い主様に、安心してご利用いただける往診ケアをご提供しています。

 

早めのご相談で、万全の準備を

乳腺腫瘍やリンパ腫、心筋症や腎臓病(腎不全)などの進行性疾患を抱える猫ちゃんのケアでは、飼い主様と獣医師が事前に連携し、今後の症状変化に備えることが非常に重要です。  

 

猫ちゃんの体調が大きく悪化してから急いで往診を依頼すると、対応可能な動物病院が限られたり、飼い主様のご希望に合う診療プランを構築する時間が十分に取れない場合があります。そこで、以下のようなことを感じ始めましたら、お早めにご相談いただくことをおすすめします。

 

①通院に負担を感じ始めた

②在宅緩和ケアに切り替えを検討している

③乳腺腫瘍や胸水貯留、肺転移の症状が見られる

 

診療を早めに受けることでできること

1.体調変化に備えたケアプランの構築

猫ちゃんの状態やご家族様の生活スタイルに合わせ、事前に緩和ケアのプランを作成します。病気の診断がついている場合には、今後起こりうる変化についてお話しさせていただき、その時どうするのかをご説明させていただきます。

 

2.急な悪化時の対応準備

酸素ハウスの手配や皮下点滴の導入、薬の調整を早めに進めることで、万が一の急な体調悪化時に、何もできない状況ではなく、何かできる環境をご自宅の中に構築することが可能です。

 

3.猫ちゃんとご家族様の負担軽減

症状が安定しているうちから診療を受けておくことで、後々の通院や対応の負担が大幅に減少します。いつまで動物病院に通院するのが良くて、何がどうなったら在宅緩和ケアを開始するのかなど、具体的な症状ごとのタイミングをお話しさせていただきます。決まったタイミングがない中で判断をしなければいけないため、ご家族様がどのような医療を望まれるのかを深くヒアリングさせていただいた上で、今後の診療プランをお話しさせていただきます。

 

まずはお気軽にご相談ください

通院が難しくなった時、あるいは在宅緩和ケアを検討されている飼い主様は、ぜひ一度当院にご相談ください。  

大切な猫ちゃんの穏やかな日々を守るために、早めの診療と準備が何よりの支えとなります。お気軽にお電話や問い合わせフォームからご連絡いただき、現在の状況をお聞かせください。  

 

私たちが全力でサポートさせていただきます。

 

 

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