往診専門動物病院のあさくさワンニャン保健室
代表獣医師の江本宏平です^^
3月3日(土)・4日(日)は、動物看護師統一認定試験が行われます。
様々なカリキュラムを経た動物看護師の卵たちが、この試験を超え、これから出会う動物の命に寄り添える人財として高く飛び立ちます。私が講師を務めていたビジョナリーアーツの学生たちも、この日のために日々勉強に勤しんでいました。是非とも最良の結果を出し、今まで学んできたことを糧に臨床現場などで頑張っていただきたいと思います。
さて、動物看護師という職種をみなさんはご存知でしょうか?
動物看護師といっても仕事内容は診療の補助だけではありません。動物病院で働く動物看護師の仕事は多種多様であり、単に診察室や手術室での診療助手や入院動物のお世話だけではなく、細かい備品の位置や在庫数の管理、待合室の物品の配置の仕方、そして動物病院の運営などなど、とてつもない量の仕事内容をこなさなければいけません。
そんな動物看護師にとって、診療補助以外での大きな仕事の一つが飼い主様との会話があります。実は、ここがとっても大切です。飼い主様が診察室で話せなかった本当のところを、飼い主様との何気ない会話の中から汲み取り、それをペットの飼い主様に変わって担当獣医師に伝えてあげられるのも動物看護師です。ペットの飼い主様からしても、そして獣医師からしても、きっと心強い味方になることでしょう。
『本当はこれを伝えたかっただろうな』
相手の心の中身を汲み取れる動物看護師に、そして何事にも前向きで真摯に向き合えるようなマインドを持った人間に育ってください。
往診獣医療では、飼い主様のご自宅に上がって診察を行います。ただ単に獣医療を提供すればいいだけではなく、しっかりと飼い主様の声を受け取り、ペット(犬、猫)にとって何が一番いいのかを生活環境などを含めた観点から診療を行わなければなりません。今後の往診獣医療においてなくてはならないのが、相手の心の声を汲み取れる、頼れるパートナーでもある訪問に特化した動物看護師です。訪問に特化した動物看護師という仕事像がまだ存在していませんので、まずはあさくさワンニャン保健室で、命に寄り添える訪問に特化した動物看護師の育成を試みたいと思います。
現在、当院の往診獣医師への往診依頼は、中央区・江東区を中心に増え始めています。土地柄もあり、立地の条件でなかなか具合の悪い犬猫を連れて動物病院に行く事が難しいからだと考えます。動物種としては、圧倒的に多いのが猫です(当院では犬猫専門のため、あくまで犬と比較してのことです)。猫ちゃんは、キャリーに入れることがまず一苦労、それに重ねるように家から連れ出したときの鳴き声で飼い主様の心は折れてしまい、往診を選択したという方が多いです。キャリーを苦手とするペットにとって、往診獣医師に家の中で診察してもらうことはかなりのストレス軽減に繋がると考えます。いつも動物病院から帰ってくると一過性に体調を壊してしまう子でも、往診では落ち着いて診察をさせてくれる場合もあります。獣医師にみせることを諦める前に、まずはご連絡ください。ペット(犬、猫)のお住まいごとに、台東区、中央区から往診獣医師がわんちゃん・ねこちゃんの命に、そしてご家族様の心に寄り添い救うために向かいます。私たちと一緒にお仕事をしてみたいと希望していただける動物看護師の方は、経験を問いませんので、お電話またはメール(house.call@asakusa12.com)までご連絡ください。
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