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シニア期を迎えた犬猫の食事で気をつけること

犬猫の往診専門動物病院

あさくさワンニャン保健室の江本宏平です。

現在は、台東区に本院中央区に分院を構えてペットの往診をしています。往診獣医師によるわんちゃん・猫ちゃんの往診をご検討のご家族様は、お気軽にお問い合わせください。

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シニア期を迎えた犬猫の食事で気をつけること(まだまだ自分で食べられる犬猫バージョン)

中央区江東区の街並みで目立つものとしてタワーマンションがあります。街が若いと表現するのが正しいのかわかりませんが、このエリアでは新たに引っ越されてくる方が多いように感じています。引越しに伴い、今まで迎えることができなかったわんちゃん・ねこちゃんを、新たな地で迎えているように思います。外で出会うお散歩中のわんちゃんの多くは10歳未満であり、往診で出会うわんちゃんは0歳の子が多く、また猫ちゃんは15歳以上の子が殆どです。元気に楽しそうに散歩しているわんちゃんの姿は、とても心癒される光景です。出会う飼い主の方々から、『ご飯は何がおすすめですか?』と聞かれることがあります。正直、どれがその子に適しているかということはわかりませんが、あまり添加物が含まれていなくて、できる限り含有成分が表示されているものをお勧めしています。中には、しっかりとしたペットフード製造工程がなされないままに製造・出荷され、店頭に並んでいるものあります。

愛犬・愛猫の健康管理は、飼い主様の義務です。しっかりやっていきましょう!

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そんなご飯の話ですが、実は成犬期や成猫期と高齢(シニア)犬・猫期では考え方が大きく変わってきます。ある程度までの年齢までならば一般食でもいいかとおもいますし、最近話題のプレミアムフードなども本人次第ですが嗜好性が高いのでお勧めです。しかし、これらの欠点としては含有成分とそれらの量についての明記が詳しくされておらず、またメーカーに問い合わせてもそこまで詳しくは答えられないということです。プレミアムフード、たしかに栄養価や嗜好性も高いようです。しかし、ずっとそれを与え続けていればいいのでしょうか?高齢期(シニア期)を迎えたわんちゃん・ねこちゃんにとって、考えるべきポイントは『含有成分』『代謝エネルギー(カロリー)』、そして『嗜好性』です。そんなご飯のお話について書いていきます。

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ご飯を大きく分類すると、一般食療法食に分かれます。一般食には総合栄養食副食(嗜好食)といったものがあります。総合栄養食は、タンパク質や脂肪、ビタミン、ミネラル、そして炭水化物がバランスよく含まれており、栄養素的にバランスのとれたものを言います。これに対して、副食や嗜好食栄養バランスよりも嗜好性を高めることを目的に作られているものです。おやつ程度やトッピング程度であれば問題無いとおもいますが、主として副食ばかりを与えていると、必要な栄養素が不足してしまい、その結果病気になってしまう可能性がありますので注意しましょう。間違えて嗜好性が高いからといって副食ばかりあげないように、購入前に必ずパッケージに書いてある『総合栄養食』の文字を確認し、それを主食としてあげてください。

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次に療法食についてです。

療法食とは、ペットが抱えている病気や症状に対して、獣医師の判断のもと治療過程の一環として処方されるものです。通常のご飯とは違い成分調整が施されているので、健常なペットが決まった療法食ばかりを与え続けられると体調を壊してしまうことが懸念されます。例えば成長期に腎機能低下用フードを与えていると、タンパク制限食のために成長に支障を起こしかねません。そのため、獣医師の処方なしでは基本的に購入することができなくなっています。ネット情報で自己判断し、量販店で購入することはあまりお勧めできませんので、まずは獣医師に相談してからにしましょう。

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たまに聞かれる質問に、『獣医師はなんでロイヤルカナン商品やヒルズ商品を勧めてくるのか』というのがあります。個人的な見解としては、『含有成分やそれらの含有量、代謝エネルギーを把握できるので、療法食として勧めやすいから』であると思います。動物病院によっては、それらの企業の方によるフードセミナーを院内で行っている場所もあります。希望すれば飼い主様も参加できるかもしれませんので、かかりつけの動物病院にいった際にはお伺いしてみてください^^

 

では、ここからは高齢期のわんちゃん・猫ちゃんには何をあげたらいいのかを実際に考えていきます。ヨーグルトを何グラムで野菜を何グラムというお話はいろいろな説がありますので、ここでは獣医療における高齢期(シニア期)の食事内容についてお話していきます。診療指針は、その子にとって最も良いことを飼い主様と一緒に考え、常に考案していくことです。

 

高齢期になると活動性も下がり、代謝機能や消化機能も衰えてきます。食欲もなんとなく以前と比べると下がってきたりもします。

活動性が下がると、犬では以前より散歩する時間が減ったり歩く速度が下がったり、物事に対する反応が鈍くなったりします。猫では、キャットタワーやテーブルの上、カーテンレールなどへの上り下りが減ってきたり、同じく物事に対する反応が鈍くなったりします。代謝機能も下がってきていることから、代謝性疾患に罹患しやすくなるのも事実です。代謝性疾患とは、代謝機能に関連して起こる疾患の総称であり、糖尿病や高血圧、脂質異常症、脂肪肝、肥満症などが含まれます。今まで通りに食事をあげていたらどんどん太ってしまったなどの場合には、もしかしたら代謝性疾患が隠れているかもしれません。そして、太ったこと自体が関節炎などの病気を悪化・発症する因子になってしまうなど、その他の疾患を誘発しやすくしてしまう可能性も考えられます。運動量も低下してくることを考慮し、1日摂取カロリー量を少なめに設定してあげるといいです。また、消化機能も低下していることも考えられます。ペットが欲しがるからと一気にたくさんのご飯をあげてしまうと、消化不良を起こして吐いてしまったり下痢や便秘になってしまったりします。ちなみに、高齢期(シニア期)の犬猫にとって、便秘は回避したことの一つです。便秘による脱水症状が致命的となることもありますので、注意してみてあげましょう。ですので、高齢期のわんちゃん・猫ちゃんへのご飯では、良質なタンパク質と高繊維食、できれば消化に負担をかけたくないので分子量が小さいものがおすすめです。

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つぎに嗜好性の変化についてです。

今まで食べてくれていたドライフード(カリカリ)をまったく食べなくなり、でも缶詰なら食べてくれたりと嗜好性が変わることもあります。

口腔内環境が悪く疼痛感がある場合には、ドライフードはおすすめできません。口が痛くて食べれない場合には、歯や歯茎の検査をするようにしましょう。必要に応じて抜歯やその他の処置を、動物病院で施してもらいましょう。犬の歯は、もともと噛みちぎって飲み込むためのものですので、基本的には飲み込みやす大きさに食いちぎって飲み込みます。そのため、歯がなくなったとしても、人間と一緒に生活している以上ご飯が食べれなくなるわけではありませんので、わんちゃんにとって口腔内環境の改善と比較したら大きな支障にはなりづらいと考えられています。さまざまな要因によって嗜好性の変化が起こり、以前のフードを食べなくなってしまった場合には、少し水で湿らせて電子レンジなどで温めることでフードの香りを際立たせてみたり、ふやかして柔らかくしてみてください。もしかすると食べてくれるかもしれません。

そして、もし固形物を食べるとすぐに吐き出し、ペースト状のものならば飲み込めるという症状がある場合には、口腔内から咽頭部、食道のどこかに障害物のようなものがあるかもしれません。この症状は『嘔吐』ではなく『吐出』かもしれません。『吐出』という症状を聞いたことはありますか?『吐出』と『嘔吐』は全く違い、吐出は胃まで行かないで吐き戻すことを指し、嘔吐は胃を経由して吐き戻されることを指します。食べてすぐ(30秒くらい)吐き戻した場合には吐出を疑います。吐出を疑った場合には、動物病院での検査が必要となりますので、疑わしい症状を確認されましたら、すぐに動物病院に連絡し、獣医師の診察を受けるようにしましょう。

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このように、高齢犬・猫の食事を選ぶにはさまざまなポイントがあります。決めるときには、前もって獣医師の診察を受けるようにしましょう。高齢期(シニア期)では体調の急な変化がいつ起きてもおかしくありませんので、できる限り月1回の動物病院への通院を検討し、獣医師による診察を受けるようにしましょう。

 

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