こんにちは!
最近なかなか動物病院ブログを更新できていなかった、台東区上野・浅草エリアの動物看護師です。旧名(あさくさワンニャン保健室)から新名(わんにゃん保健室)に変更してから、台東区にお住まいのペットオーナー様達からは浅草を捨てたな!なんて言われることがありますが、決してそんなことはありません!
江東区や中央区、港区や渋谷区など最近広い地域からオファーがあり、その都度『浅草って書いてあるから来てくれないと思ってた。』と言われるので、思い切って動物病院名を変更したそうです!(江本宏院長説)また、江本宏平先生は犬猫の往診専門動物病院の院長なのですが、2018年7月1日に株式会社B-skyという名前で会社化され、たまにWeb上や紙面で【株式会社B-skyの往診獣医療サービス『わんにゃん保健室』】と書かれています。これは、単なる呼称違いであり、ペットの飼い主様からは『往診専門動物病院わんにゃん保健室』と呼ばれていて、企業様からは『往診獣医療サービスわんにゃん保健室』と呼ばれています。ちなみに、正式名(登録名)は旧名(あさくさワンニャン保健室)ですので、ややこしいですね。。。
さて、前置きが長くなってしまったのですが、ここからが今日の本題『動物病院での診察にかかる時間』についてです!
動物病院は待ち時間が長い
愛犬・愛猫の健康診断やワクチン接種などの予防医療を受けるために動物病院に通院するときに、みんなが懸念することに『待ち時間』があります。特に、犬の狂犬病予防ワクチン接種期間である4月〜6月くらいだと、待ち時間は最低1時間で2, 3時間待ちなんてのはざらにあります。これは、ワクチン接種(狂犬病予防ワクチン、混合ワクチン)が原則午前中に行うことを推奨しているからです。なぜかというと、万が一ワクチンアレルギーが発症してしまったら・・・ということが懸念されるためです。ちなみに、前回大丈夫だったから今回も大丈夫だという保証はありませんので、このポイントは間違えないでください。
次に、体調不良時の通院についてです。病気の犬猫を連れて動物病院に来たけれど、待合室はペット(犬、猫、その他小動物、たまに大動物)で溢れていて、診察を受ける前までに精神的にも体力的にも疲れてしまったなんてことはありませんか?
ペットの体調変化は急であり、そのために仕事を休んで、または半日休暇(半休)をもらって動物病院に行っているなんてことはよくあることであり、それに対して待ち時間を減らす努力がなかなかできないのが動物病院のシステムです。獣医師はすべての命に対して最大の倫理を持って平等に向き合わなければいけません。ですが、忙しい飼い主様にとって、そして体調が悪いペットにとって、動物病院での長い待ち時間は苦痛以外のなにものでもありません。
『ただ、ワクチン接種に来ただけなのに・・・』
『診察は5分なのに、診察までの待ち時間が2時間も・・・』
『愛犬・愛猫の薬だけをもらいに来たのに、1時間以上待たされてしまった』
動物病院の業務はとてつもなく多く、みんながみんな全力で多忙な毎日を過ごしています。しかし、それでもペットオーナー様、そしてペットたちを待たせてしまいます。できる限りミスがないよう最速で頑張っていると思われますので、何卒ご了承ください。
ここで考えること、それは『消費時間』についてです!
時間は有限であり、取り戻すことができないということを覚えておいてください。
江東区清澄白河エリアにお住まいのトイ・プードル(10歳、避妊雌)
例えば、家から200m離れた動物病院に愛犬を連れて行きました。いつも慢性疾患(腎機能低下症とします)で通院していて、2日に1回、通院で皮下点滴を行っていました。
では、ここにどんな時間がかかっているのかを考えてみます。
1. 通院時間
家から約200m先の動物病院であれば、歩いて行くことが多いかなと思います。(東京都内でなければ車の可能性、自転車のカゴに入れて通院するのは事故の原因になりますのでやめてください、よくカゴからの落下で骨折という症例が動物病院にきます。)
このとき、準備したから向かうとして、準備10分、通院15分の約25分が使われます。
2. 待ち時間
ようやく動物病院についたのに、待合室は混雑していたなんてことはよくあることです。自分のペットより前に4頭いれば、おおよそ45〜1時間待ちです。(1症例5分〜10分、カルテ記載・処方に2分〜5分、カルテをまとめて書く獣医師もいますが割愛します。)地域で人気の動物病院であれば、さらに待ち時間が長くなるかと思います。
3. 診察時間
担当獣医師の性格や診察スタイル、ペットの病気の状態や性質、飼い主様とのコミュニケーション度合いなどにより大きく変わってきますが、だいたい5分〜10分です。(初診で10分、再診で5分くらいが基準、担当獣医師がグルグル変わる動物病院だと引き継ぎやカルテの読み込み時間が別途診察以外に発生)
4. 会計待ち時間
処方内容より薬と本日の会計を作ってもらっている時間です。これも前のペットがどんな病気・状態かなどによって変わりますが、だいたい10分〜30分くらいかなと思います。
5. 帰宅時間
家に帰るまでの時間(今回だと15分くらい)、荷物の片付けと足裏の洗浄など(10分くらい)が必要になってきます。
さて、ここでどのくらいかかったのかを計算していきたいと思います。
ざっと、約2時間前後です。
この2時間は単純に時間消費だけでなく、その前後には見えない時間消費が隠れており、多くの場合に半日作業になることが懸念されています。
そのため、多少の異変であれば様子を見てしまおうと判断されてしまうのだと思います。
この時間的な懸念が、愛犬・愛猫の体調変化を見逃してしまい、ペットオーナーに向けたSOSサインをスルーしてしまう要因であると考えられます。
忙しい飼い主様に朗報
時間を有効に使いたいとお考えの飼い主様には、通常の通院による診察ではなく予約診療やペット往診サービスをお勧めします。少し費用が高くなるかもしれませんが、完全予約制の動物病院や往診専門の動物病院があります。動物病院によっては、予約は昼休憩時間帯のみとされている、または別途予約診療費がかかるかもしれませんが、まずはかかりつけの動物病院に予約制度があるかを確認してみましょう。また、家でお仕事をされていて離れられない、待ち時間をできる限りゼロにしたいと考えられているペットオーナー様は、完全予約制の往診専門動物病院がおすすめです。完全予約制かつ往診専門であることから、診察時間まではいつも通りの生活をしていただき、診察が終わればすぐに日常生活に戻れるというメリットがあります。
時間を重視される飼い主様には、往診獣医療サービス・往診専門動物病院・完全予約制の3つがキーワードになると思われます。
時間を有効活用したい飼い主様 → 完全予約制
通院時間を無くしたい飼い主様 → 往診獣医療
仕事の前後で効率よく受診したい飼い主様 → 往診専門動物病院
時間をまとめてみましょう!
通常の受診には、通院→待合室→診察→会計の流れがあり、そこにはカウントされづらい『消費時間』があります。時間は有限であり、ほとんどの方でできれば有効活用したいと考えていることかとおもいますし、消費される時間が少ないに越したことはないはずです。
通院準備(20分)、通院(通院時間20分)
待合室(待ち時間1時間)
診察(診察時間5分)
会計(待ち時間30分)
帰宅(通院時間20分)、荷物の片付けと足裏洗浄(20分)
などと、ご自分でメモしてみると、意外とこんなに時間がかかっているんだなと感じると思います。
かかった時間をお金に換算すると・・・など考えると、もしかしたら見えない費用がかかっていたかもしれません。
次回は、できる限り時間を短縮するための受診方法を考えていきます!
『動物病院でスムーズに診察を受けられる3つの方法』というテーマでお送りしますので、乞うご期待!(^^) ※あくまで個人の意見です。
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