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腎不全になるには4段階ある!/高齢猫/ 16歳(目黒区)女の子

2021年11月30日 リライト(情報更新です^^)

 

こんにちは!

どうも!往診専門動物病院わんにゃん保健室 獣医師の江本宏平です!

街ではすっかりクリスマスムードですね❄️

犬猫のみんなにとっては、特別な日ほどトラブルに巻き込まれる可能性が高いので、十分に注意してくださいね!

よくあるトラブルは、クリスマスにチキンの骨を飲み込んだ、お正月にお餅が喉に詰まってしまったなど。。。

 

では、猫ちゃんの腎不全について、アップデートしていきます^^

 

往診専門動物病院では、ご自宅まで往診車で往診専門獣医師がご自宅まで往診させて頂き、猫ちゃんの診察を完全プライベートで行っていきます。また、完全予約制ですので、十分な時間でゆっくりとお話を聞くことができます。

2021年現在、東京全土から通院ができない猫ちゃんの往診依頼を受けています。

往診が特化している分野は、通院が苦手なわんちゃん、猫ちゃんであったり、病状的・体調的に動物病院への通院はもう難しいと判断された場合のご家族様への、ご自宅での緩和ケア及び各種検査(血液検査や尿検査、超音波検査など)です。

本日は、猫ちゃんの往診で最も多い、腎機能と腎不全について書いていきます!

 

腎不全とは

腎臓機能が低下し、その機能が低下し続け、機能不全を起こすことを「腎不全」と呼びます。

腎不全は、高齢猫ちゃんで非常に多い病気の1つで、往診依頼の最初の電話で最も多いのが、『ここ1週間くらい食欲がなくて、3日前くらいから全く食べなくなった。毎日複数回吐き戻していて、今日は立てない』という感じです。

当院では、腎不全として診断する猫ちゃんの年齢はある程度幅はありますが、猫ちゃんだとおおよそ10歳以上の子が多い傾向がありますので、やはり高齢期(シニア期)に発症しやすい病気であると考えています。

では、そもそも腎臓って何をしているところなのでしょうか。

 

腎臓の仕組みと働き

・ソラマメの形をした(大体、縦12cm×横5~6cm、重さ150gほどの)臓器

・お腹の中の背側で腰の上部に左右1個ずつ

・24時間365日、絶え間なく大量の血液が送り込まれている処理工場

 

腎臓の主要な機能

①  体内の老廃物の排泄

腎臓は体内の老廃物を血液から濾し出して、尿として排出します。

たんぱく質が体内で代謝・分解されてできた窒素化合物(尿素やクレアチニン、尿酸)、体内で行なわれる新陳代謝で生じた老廃物、体内に入った不要な薬物や毒物もみんな尿の中に溶けて排出されます。

これらが腎臓に負担をかけてしまうことが懸念されるので、往診のときにはできる限りタンパク量の少ないご飯をおすすめしています。もちろん、状態によってはそんなことを言ってられない場合がありますので、臨機応変に状態に合わせた診療プランを組んでいきます。

 

②  体液の恒常性の維持

体内には水分やナトリウム、カルシウム、リン、カリウム、重炭酸イオンといった電解質が決まった割合で含まれていますが、この体の中の環境(内部環境)を常に一定に保つよう、腎臓からの排泄量を調整しています。腎機能低下を伴う場合には、脱水などに陥っている場合がほとんどです。

猫ちゃんの往診では、ご自宅で皮下点滴をすることができます。

また、点滴パックの中に薬剤を混ぜ、一回の注射で必要な薬剤を投与することができ、内服が苦手な場合や、そもそも内服できない状態の犬猫の往診では、皮下点滴が絶対的に必要になってきます。

 

③  ホルモンの産生

血圧の調節や赤血球の成熟、骨の代謝に関連した骨粗しょう症を予防するビタミンDの代謝などに関与するさまざまなホルモンを産生しています。

腎不全の猫ちゃんでは、腎臓でのエリスロポエチンが十分量産生できないことから、腎性貧血を起こしていることがあります。この場合には、1〜2週に1回の増血作用を目的とした注射を行なっていきます。

 

わんにゃん保健室では、腎不全の猫ちゃんに対して、ヘマトクリット値(血液全体に占める赤血球の割合)と言われる貧血の指標が、おおよそ25%を切り、20%までかかる時には、エリスロポエチン注射をご提案させてただいています。

最初の週1回の注射を10週間程度行い、貧血が改善してきた頃には2週に1回に減らしていくなど、状態に合わせて判断させていただいています。

そのほかにも、血液を作るのに必要なサプリメントなども合わせてご提案させていただくのですが、腎不全末期などだと食欲もなくぐったりしていることもあるため、なかなかサプリメントまで手が出せない猫ちゃんたちが多いです。

 

エリスロポエチンはホルモン製剤ですので、接種したあとの体への負担を考えると、あまりに状態が悪い場合には、対応できません。いくつかの動物病院では輸血環境が整っているところもありますので、輸血が必要な場合にはご紹介させて頂きます。

 

腎不全ってどんな病気なの?

「腎不全」は腎臓の病気ですが、具体的にどういう状態を言うのでしょうか。

腎不全と一口にいっても、原因や症状が違い、さまざまな病状があります。

 


クリック・タップすると別ウィンドウで大きく表示します。

 

腎不全は大体ステージ3〜4辺りを示します。

症状としては、食欲がない、ふらつきがある、嘔吐、下痢など、さらには昏睡状態になることもあるので、状態は決して軽度とは言えません。

とっても辛そうにしている状態なので、辛さをいかにして緩和してあげられるかを考える必要があります。

方法は、大きく2つです。

1つ目は薬や注射による投薬治療と2つ目は腎臓への負担を配慮した食事を与える食事療法です。失った腎臓機能を治すことはできないため、腎不全の治療は進行を抑え、遅らせることが大切になってきます。残った腎臓機能を助けるために、腎臓が働きやすくするために腎臓の負担を減らすことなどを目的として治療を行い、できるかぎり辛い症状を緩和させてあげることを目指します。

また、食べなくなったことで体を動かすためのエネルギーがありません。けれど、なんでも良いわけではなく腎臓に負担が少ないごはんを選択していきます。

 

腎不全は、何らかの原因で腎臓の機能が長期間にわたって低下していく病気です。高齢犬・猫に多く見られますが、若い子でも発症することがあります。また、一部の純血種のワンちゃん(ラサ・アプソ、シー・ズー、バーニーズ・マウンテンドッグなど)やネコちゃん(アビシニアン、ロシアンブルー、ペルシャ、チンチラ、シャム猫、ヒマラヤンなど)、その血統をひく雑種の犬猫で遺伝的な腎疾患が認められることがあります。

 

先にあげた一覧表を見る限り、腎不全は徐々に進行していき、腎臓の機能の75%が障害されるまでは 目立った臨床症状を引き起こさないことがほとんどです。そのため、腎不全がわかったときには、すでにかなり進行した状態になっていることが多いです。

腎不全を患うと、どうしても長期的な治療と経過観察が必要となります。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、猫ちゃんと飼い主様の日常生活と、現在の猫ちゃんの状態を考慮した上で、今後どう向き合うべきか一緒に考え、ご提案しています。

 

慢性腎不全になってしまうと、どうしても週3回以上の動物病院への通院治療が必要となることが多くなります。わんちゃんならまだしも、猫ちゃんにとっては通院することがストレスとなります。そのため、通院治療を断念してしまう飼い主様が多いのですが、それだと目の前でどんどん状態が悪化していくのを見ているしかできません。

往診では、通院を断念したけど、何かできることはないかというご相談をいただくことが多いです。できる限りストレスを減らし、わんちゃん、猫ちゃんが最後の日までその子らしく過ごせるようサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

 

大丈夫です。(^^)一人じゃありません。ぜひ一緒に考えていきましょう。

 

以下のブログや特設ページも参考にしてみてください^^

慢性腎不全の猫(東京葛飾区)

ふらつく猫(東京板橋区)

腎不全の猫(東京中央区/猫往診/往診専門動物病院)

在宅切替を検討中のご家族様へ(東京犬猫往診/往診専門動物病院)

急に食べなくなってしまった(猫/腎不全/口内炎/東京中央区)

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