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歩き方が変?(立てなくなった高齢犬/東京足立区在住)

こんにちは!

 

最近涼しくなってきましたね!ようやく秋の到来、という感じです。

みなさま、急な寒さで体調崩されていませんか?

私たち往診専門動物病院では、毎日ペットの往診車で、東京墨田区、東京台東区、東京中央区、東京足立区、など東京都内を回っているので、毎日東京都の天気予報をチェックしていますが、最近は最高気温も下がってきて過ごしやすくなってきましたね。

 

 

それでは本日の本題です!!

今日は「立てなくなってしまった犬」というテーマで、実際診察したわんちゃんをご紹介させていただこうと思います。みなさんは「立てなくなってしまった犬」というとどういったわんちゃんを想像されますか?立てなくなる理由は様々ですが、多くの方は高齢犬で足が弱くなってしまって立てなくなってしまったわんちゃんを想像されるのではないでしょうか?しかし、今回お話させて頂くわんちゃんの変化は、一見老化に思える症状ですが、違った病気が隠れている可能性が高いので、その変化がお家の子にもないかを見てもらえるようになれば、と思って書かせて頂きました。ご家族は動物たちの一番の看護師さんです。もっとも、動物たち、とくに猫ちゃんは症状を隠してしまうことが多いですが、何かおかしいな、いつもと様子が違うな、と感じたら、お気軽に往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

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起立不全から立てなくなってしまった高齢犬(東京足立区在住)

症例は、東京足立区在住で高齢犬のマメちゃん、15歳齢、突然立てなくなってしまい、立とうとすると痙攣が起こる、しかし車がなく動物病院に連れていけない、とのことでお電話を頂き、往診獣医師と動物看護師で訪問させて頂くこととなりました。

東京足立区という土地柄、車がなければ動物病院に行くには少し難しいとのことで、動物病院離れをしてしまっていたとのことでした。東京足立区では、

在宅で行う訪問獣医療では、動物病院に行くとストレスになる、という理由の他に、このように病院に連れていく手段がない、という場合もとても多いです。

お家に入ると、高齢犬のマメちゃん(東京足立区在住)は横になって寝ていました。しかし、私たちとお母さんがお部屋に入ると起き上がろうともがいていて、一緒にお話にいれてよ、と言っているようでした!

 

詳しくお話をお伺いすると、実際は急に立ち上がれなくなったわけではなく、1月頃から左に回るようになり、7月辺りから後肢の力が弱くなってきていて、立っていると後ろ脚だけ外側に開いていってしまっていたそうなのですが、9月に入ってから全く立てなくなってしまい、褥瘡もできてしまったということでした。そしてその辺りから、痙攣が起こるようになり、夜中に痙攣が多いとのことで、痙攣を止めてほしいとのご希望でした。

たしかに、高齢犬になると、後ろ足の筋力が弱くなり、立っていると足を開いていってペタンとなってしまう、というのはよくあります。この場合、特に基礎疾患がなければ、筋力低下と考え、できるだけ支えてあげたりして立つ時間を増やしてあげると、それ以上の筋力低下の防止にもなります。

一方で、今回のマメちゃん(東京足立区在住/高齢犬)で気になった症状が左旋回運動です。つまり、左にぐるぐるとまわってしまうということです。

高齢犬でこの症状を見た場合考えなければいけないのは、痴呆と神経症状です。

痴呆で多いのが、同じ方向にぐるぐる回る以外に、昼夜逆転している、ずっと抑揚のない声で鳴いている、狭い場所にはまってしまって抜け出せない、ごはんをいくらでも食べる、などがありますが、けいれんは、痴呆では起こりません。

今回マメちゃん(東京足立区在住/高齢犬)はけいれんを起こしているとのことでしたので、おそらく神経症状だろう、ということで診察を進めていきました。

神経症状といっても、原因はたくさんあり、大きく分けると

・心臓

・腎臓

・肝臓

・脳・中枢神経系(感染性/炎症性/腫瘍性)

・内分泌系

・特発性

に分けられます。

上記以外にもたくさんの原因があり、それぞれメカニズムがありますが、そのご説明はまた別のブログにて!

どれが原因になっているか、通常は血液検査や心電図検査をお勧めいたしますが、今回は検査はご希望されませんでしたので、稟告や身体検査から、おそらく脳からの神経症状だろうと推測されました。マメちゃんのように、検査をご希望ではない場合は、ある程度の推測で診察を進めることにはなりますが、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、必ずご相談させて頂きますので、お気軽におっしゃってください。

高齢犬のマメちゃんは、食欲はあり、多飲多尿はなく、不整脈も身体検査ではありませんでした。また、すべての足でナックリングといって、足の甲を地面につけても元に戻る反射が見られないことから、おそらく脳からの神経症状ではないかと推測しました。

マメちゃん(東京足立区在住/高齢犬)は身体検査中も立ちたい立ちたい、という感じで頑張っていて、スタッフで腰を支えてあげると立ち上がって、お母さんの方に行こうとしていました。本人も立ち上がりたい、という意思が強く、なんとかけいれんをなくして、立たせてあげられればなあと思いましたが、やはり筋力の低下がある以上、支えなしでは難しいですが、けいれんが起こらなければ満足に立たせてあげられると思い、けいれんを抑えられるように薬を考えていきました。

まずは、頓服で鼻に入れる点鼻薬を使用し、応急処置で発作時に使用してもらい、飲み薬で発作を抑えるお薬も飲んでもらうことになりました。

頓服のお薬は、作用時間が短く30分程度しかないので、通常時にも発作が起きないように、長時間作用する発作の飲み薬を併用しなければなりません。

何種類かのお薬を少ない量で使うことで、1種類を多い量で使うよりも副作用が少ないので、一見とてもたくさんお薬を飲んでいるように見えますが、何種類か使う方が体への負担は少ないのです。

マメちゃんの場合は、発作を抑えつつ、寿命を全うしてほしい、というご家族のご希望でしたので、まずは発作のお薬で様子をみることになりました。

今回のマメちゃんのように、高齢犬で検査をご希望されない方もたくさんいらっしゃいます。その場合は、身体の状態を身体検査で確かめて、ある程度の予測のもとで、お薬を使っていきます。

多くのご家族は、発作や、吐き気などしんどそうな状態を何とかしてほしいが、無理な検査などはご希望されないことが多く、往診専門動物病院わんにゃん保健室では、それもひとつの愛情だと考えています。

診察時に、今後の方針に関するご希望などございましたら、お気軽にご相談ください。

往診専門動物病院わんにゃん保健室では、必ずご家族とご相談し、オーダーメイドな治療法をご提案させて頂いております。

 

 

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