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皮膚が悪くなった大型犬(後肢ふらつき/ゴールデンレトリバー/東京足立区)

こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診専門獣医師の江本宏平です。

 

ここ数日、大型犬と暮らしているご家族様からの往診依頼が増えています。

大型犬と暮らしている方からの往診予約を受ける場合に多い主訴は以下です。

 

1週間前くらいから後ろ足が立たない

吐いてからご飯食べない

トイレに頻繁に行く

呼吸が荒い

食欲がない

よく寝ている

 

などです。バーニーズやゴールデンレトリバーなど、おそらく30kg以上になると、愛犬自らが歩いてくれないと、家から連れ出すことすら難しくなるであろうと考えています。

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もし愛犬が暮らす環境が1階でバリアフリーであったとしても、リビングから駐車場まで、そしてそこから車に載せ、動物病院について、車から下ろしてあげて、などの工程を考えると、かなり大変になってきます。

大きな犬種を飼おうとお考えの方は、ライフプランをしっかりと考えた上でご検討ください。

 

今日は、大型犬で多い疾患の1つである、甲状腺機能低下症を発症した高齢犬のお話です。

 

ここでも何度か甲状腺のお話しをさせて頂きましたが、今回もう一度簡単に甲状腺とは何をやっている臓器なのかをお話しさせていただきます。

 

甲状腺について簡単にお伝えします

甲状腺とは、ホルモンを出して身体の代謝を調節している臓器です。

厳密には、脳から放出されたホルモンが甲状腺に作用して、甲状腺が血中にホルモンを出して、血液に乗ってホルモンは全身の臓器に影響します。

たとえば、心臓に作用すると心拍数が上がったり、消化管に作用すると消化管の動きを活発にしたり、血管に作用すると血管が収縮し血圧が上がったり、皮膚に作用すると皮膚の生まれ変わりが早くなったり、などといった作用が起こります。

その結果、私たち人間も、動物たちも活発に生活することができるのです。

甲状腺ホルモンがたくさん出すぎると、身体の代謝はすごく上がり、食べても食べても太らない、などといった症状が出てきます。

逆に甲状腺ホルモンの放出量が減ると身体の代謝が下がって、何となく元気がない、太ってしまう、目に見えないところでは、骨髄の代謝機能が落ちてしまい貧血が起こってしまう、などといった症状が出てきます。

 

今回はそんな甲状腺ホルモンの放出量が減ってしまっている、甲状腺機能低下症のわんちゃんのお話です。

 

元気がない、脱毛、痒くない、後肢ふらつき(大型犬/東京足立区/ペット往診)

症例は、東京足立区在住の13歳の高齢犬、ゴールデンレトリバーのぽんちゃんです。ぽんちゃんとの出会いは1年ほど前になります。皮膚症状が最近悪化してきた、とのことでお電話をいただき、往診させて頂くことになりました。

 

ぽんちゃんは人に興味はあり、フンフンと寄ってきてくれますが、撫でようとすると、触られるのは苦手なのか口をムキっとするシャイなわんちゃんで、私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室のスタッフがお家に入るとフンフンと寄ってきてくれました。

往診のご予約時にお伺いしていた通り、後肢にふらつきがあり外側に開いてしまい、前肢で頑張って支えているという感じでした。

ぽんちゃんに挨拶をして、ご家族様に詳しくお話しをお伺いすることにしました。

ぽんちゃんは小さい頃から皮膚症状があり、アトピー性皮膚炎と言われ、シャンプーや保湿もしっかりと行い、痒みが出た時にはかゆみ止めを飲んでなんとか痒みをコントロールしていたそうです。

しかし、最近になって、今までは痒くて掻いてしまい脱毛することはあっても、何もなく脱毛することはなく、また、皮膚の症状もお薬を飲んでもコントロールし難くなってきたが、動物病院に連れて行くには抱き抱えなければいけないと言うことで、なかなか難しいということで往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡を頂いたとのことでした。

ここで、気になった点が、痒みもないのに脱毛するという点です。通常アトピー性皮膚炎であれば、アレルギーなので必ず痒みを伴います。

ところが、今回ぽんちゃんは痒みを伴わない脱毛ということで、内分泌系の疾患の可能性を考えて、ホルモン検査を含む血液検査をご提案させていただきました。ご家族様にご同意を頂き、ぽんちゃんの診察が始まりました。

まずは身体検査です。身体検査では、お腹の両側の毛が薄くなっていて、お腹の皮膚も肥厚して痒そうな様子でした。また、足の指の間も痒そうで赤くなっており、ここに関してはアトピー性皮膚炎が考えられました。

 

次に血液検査です。

足を触るとぽんちゃんはとっても嫌がっていましたが、往診専門動物病院わんにゃん保健室はこういう子にも慣れていますので、素早く採血し、ぽんちゃんを解放しました。

触られなければ良いのか、ぽんちゃんはまた寄ってきてクンクンしてくれました。

お薬はまだ残っていたので、3日後を再診とし、その日の診察は終了としました。

血液検査では、脱毛する内分泌系の疾患を考えるために、甲状腺ホルモンと、副腎のホルモンを調べました。

副腎とは、身体の中でステロイドを出している臓器で、副腎からのホルモンが増えすぎる病気、つまり副腎皮質機能亢進症という病気でも脱毛が起こるので、念のために甲状腺と副腎両方について調べました。

その結果、甲状腺ホルモンの低値が認められ、脳からの甲状腺を刺激するホルモンはたくさん出ていたことから、甲状腺機能低下症を診断しました。

ぽんちゃんはおそらく、元からアトピー性皮膚炎がありましたが、高齢になり、甲状腺機能低下症を併発したことで皮膚の代謝が落ちてしまい、アトピー性皮膚炎のコントロールがうまくいかなくなってしまったことが予測されました。

再診にお伺いさせて頂いた際に、血液検査結果をご説明させていただき、その日から甲状腺ホルモンのお薬を飲んでもらうことになりました。治療としては、このお薬を飲みつつ、身体のホルモン濃度がしっかりと上がっているか、どれぐらいの血中濃度になっているか、ということをモニタリングしていく必要があります。また、ぽんちゃんの場合、皮膚への影響もあったので、皮膚が良くなるかどうかもモニタリングしていくこととしました。

その後、ぽんちゃんのホルモンの濃度もしっかりと安定し、それとももに皮膚の症状も少し落ち着いてきていますので、アトピー性皮膚炎の治療にしっかりと専念できるかと思います。

今ではぽんちゃんの検査は2ヶ月に1回まで伸ばすことができるほど安定し、後肢のふらつきもだいぶ改善されています。

 

今までの治療を続けていても最近悪化が見られる、といった場合、ぽんちゃんのように、別の疾患が隠れている可能性があります。

 

今の治療だけでは足りないのかな?でも動物病院に連れて行くのが難しいと悩まれている大型犬と暮らしている飼い主様、一度往診専門動物病院わんにゃん保健室までご相談下さい。別の疾患の可能性も考慮し、本人にできる限り負担がないような検査、治療、今後のプランなどをご提案させていただきます。

 

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