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ご飯食べない、食欲不振(猫/元気がない/東京足立区)

こんにちは!

 

往診専門動物病院わんにゃん保健室 往診獣医師の江本宏平です。

 

今回はある慢性疾患を治療中に急に食欲が落ちてしまった、東京足立区にお住まいの猫ちゃんのお話です。東京足立区からの往診依頼は結構増えてきています。

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動物たちも高齢になると、身体のいろいろな部分で病気が見つかることが少なくありません。

その中でも、猫ちゃんは心臓や腎臓、甲状腺の疾患や腫瘍などが見つかることが多く、場合によってはそれぞれの臓器で治療をすると別の臓器に負担がかかることもあるので、そのバランス取りが難しいこともよくあります。

 

たとえば、腎臓を治療するために点滴をすると、腎臓はおしっこをたくさん作ることができるため助かりますが、心臓では血液量が増えて負担が大きくなってしまいます。

あるいは、甲状腺の疾患があり、甲状腺を治療すると、血圧が下がって心拍数も落ち着き心臓の負担は減りますが、腎臓としては腎臓への血液量が減ってしまい負担が増えてしまいます。

このように身体の中ではそれぞれがバランスを取って、身体の恒常性を保っています。

 

今回お話するのは、心臓病を治療中に急に食欲が落ちてしまった高齢猫ちゃんのお話です。

 

症例は東京足立区在住の16歳の高齢猫のはなちゃんです。はなちゃんとは、半年ほど前に出会いました。

その時は、動物病院が苦手なはなちゃんは、今までほとんど動物病院に連れて行けていなかったため、健康診断をして欲しいとのことで往診専門動物病院わんにゃん保健室にお電話をいただきました。

 

当時のはなちゃんは、元気食欲も特に問題はなく、一般状態は良好でした。

しかし、検査を行ったところ、腎臓の数値は問題ありませんでしたが、おしっこが薄くなってきていて腎不全が始まってきていること、心筋症が疑われました。そのため、腎臓と心臓の内服薬を開始し、定期的に往診でお伺いして検査を行い、進行がないかをチェックして、経過は良好な様子でした。

 

ところが、1週間ほど前に、はなちゃんのご家族様からお電話を頂きました。

ここ最近少しずつ食欲が落ちていっていて、大好きなウェットフードさえほとんど口にしなくなってしまったとのことで、すぐに往診させて頂くこととしました。

 

・・・〜 往診専門動物病院の初診の多くが当日予約 〜・・・

往診専門動物病院わんにゃん保健室の診察は、完全予約制です。前日20:00までのご予約確定で、翌日10:00以降の往診予約が可能です。

前日20:00以降は、翌日の往診予約であったとしても当日予約扱いとなりますので、ご注意ください。

そうは言っても、病気はいつ発症するかがわからないことから、初診の多くは当日での緊急予約が多いです。その場合には、往診スケジュールを確認し、できる限り時間を調整し獣医師と動物看護師で往診に向かいます。日によっては夜間診療、または深夜診療でしか予約枠を取れない場合もございますが、それでも当日中に往診した方がいいと判断される症状を呈していた場合には、想定される費用面をご了承いただいた上で往診させていただきます。

1日中で3回以上吐く吐きが止まらないぐったりしているご飯を食べないトイレに頻繁に行くトイレで鳴く猫で口を開けてハァハァしているなど、症状は様々ですが、少しでも異変を感じましたら、それは緊急のサインです。

ご家族様だけで判断せず、必ず獣医師の指示を仰いでください。

もう少し早ければ...ということをできる限り減らすためにも、かかりつけ動物病院への問い合わせを心がけましょう。もし動物病院に通院していなくてかかりつけ動物病院がない、またはかかりつけ動物病院に電話がつながらない場合などは、往診専門動物病院わんにゃん保健室までご連絡ください。

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お家にお伺いすると、はなちゃんとはすでに何度も会っているので、はなちゃんもあまりびっくりした様子はなく、またかというような様子でこちらを見てくれました。

まずは心臓が悪化して呼吸状態が悪くなっていたのか心配していましたが、はなちゃんの様子と呼吸数を見る限りでは呼吸状態の悪化ではないようでした。

詳しくお話をお伺いすると、最近少しずつドライフードを残すようになったと感じられていたそうなのですが、ここ2,3日はウェットフードも残すようになり、心配になって往診のお電話を頂いたとのことでした。

また、最近少し吐く回数が増えたとのことでしたが、下痢はなく、ただ、嘔吐回数が増えて食欲が落ちていったということでした。

嘔吐回数が増えたことから、慢性腎不全の悪化、甲状腺機能亢進症、あるいはお腹の中の腫瘍、胃腸炎などが考えられました。

 

まずは身体検査です。

身体検査では、軽度の脱水と、お腹に2センチほどのしこりが認められました。

また、心臓や肺の音には大きな問題はありませんでした。

そのため、検査としては血液検査とお腹の超音波検査をご提案させて頂いたところご同意頂けましたので実施することとしました。

 

次に採血です。

はなちゃんは元気がないからなのか、ほとんど抵抗することなく採血は終了しました。

 

次にお腹の超音波検査です。

超音波検査では、肝臓から脾臓、腎臓、膀胱、副腎、消化管という順番で見ていきます。

今回もその順番に準じて見ていきましたが、最後の消化管を見ていると、おそらく身体検査で触知できたしこりが見られました。

サイズは約3センチ。

おそらくリンパ節の可能性が高く、このリンパ節により消化管が押されて、一部通りが悪くなっていて食欲が落ちていることが予測されました。

ご家族様に、このしこりの細胞を取って、腫瘍かどうかを検査するかどうかをご相談させて頂いたところ、高齢なので検査はせずに対症療法で進めて欲しいとのご希望でしたので、しこりに対する対症療法も実施することにしました。

 

高齢の猫ちゃんで消化管にできる腫瘍で多いのが消化器型リンパ腫です。

今回、確定診断は出来ていませんが、ご家族様と相談し、リンパ腫の可能性を考えてステロイドを使用して試験的治療を行なっていくこととしました。しかし、現状では、腎不全の悪化や甲状腺機能亢進症の可能性も否定できていないため、本日のみ点滴治療と吐き気どめや胃薬のみで、ステロイドは使用せずに治療しました。

次の日もう一度再診を行うとして、その日の診察は終了としました。

 

血液検査では、腎臓の数値はとても高いわけでなく、また甲状腺の数値に関しては正常値であったので、食欲低下の原因はおそらくお腹のリンパ節が原因と考えられました。

そのため、再診時からもう一度ご家族様とご相談し、検査をせずにステロイドを使用していくこととなりましたので、ステロイドを使用していくこととしました。

ステロイドを使用したところ、お腹のリンパ節は正常のサイズまで小さくなり、食欲もいつも通りまで回復しました。しかし、リンパ腫に対するステロイドの効果は長くて1ヶ月ほどで、それ以降は徐々に効き目がなくなってきてしまいます。

ご家族様としては、そのことも考えて、しかし最期まではなちゃんらしくご飯を食べて欲しいとの思いでステロイドを使用していくという選択をされました。

はなちゃんは現在、ステロイドは注射ではなく飲み薬で飲めていて、調子も良好です。

 

今回のように、検査をせずに試験的治療を行うというのも一つの選択だと私たち往診専門動物病院わんにゃん保健室では考えております。

その子、そのご家族様に合った最良の診療プランを往診専門動物病院わんにゃん保健室ではご相談させて頂きます。動物病院に連れて行けず、お悩みの方一度お気軽に往診専門動物病院わんにゃん保健室にご連絡下さい。

 

 

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