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猫の腎臓病は往診で対応可能(定期検査/血液検査/皮下点滴/内服薬)

今日は腎臓病を抱えた猫ちゃんの通院からの在宅切り替え相談がありましたので、そのお話です。

 

猫ちゃんは動物病院に通院することが苦手なことを理解して上で、それでも月に1回以上、または週3回とか4回とか通院の指示を出されて、皮下点滴だけで通院しているというご家族様からの在宅切り替え(転院希望、在宅緩和希ケア望)のご相談を受けました。

 

猫ちゃんのほとんどが腎臓病(腎不全)になる印象を持たれているご家族様も多くいらっしゃいますが、あながち間違っていません。

 

高齢猫、特に10歳以上であれば、尿素窒素やクレアチニン、リンなどの腎臓評価の指標となる項目に異常が見え始めます。

 

腎臓病が発覚すると、まずは腎臓病に適した食事指導から始めります。

 

ほとんど獣医師が食事には詳しくないこともあり、大体が療法食で腎臓サポートやk/dなどを提案されることかと思います。

 

腎臓病用のご飯って、美味しくないんですよね…

 

それもあってか、腎臓病が進行していてご飯を食べないのか、それとも嗜好性が合わなくて食べないのかは、実際に診て、検査しないとなんともいえません。

 

ただ、食事療法1つとっても、そもそも食べてくれないと意味がないため、どうしてもダメな場合には、一般食などなんでもいので栄養をとってもらったほうがいいです。

 

腎臓病も進行してきて、多飲多尿などの症状が見えてきた頃、多分腎臓はステージ2以降である事が多いです。

 

腎臓病(腎不全)の定期検診(血液検査、尿検査、腹部超音波検査)は往診で

腎臓病の定期検診は、安定していれば3ヶ月に1回程度、安定していなければ2週間〜1ヶ月程度のスパンで検査を行っていきます。

 

検査項目でもっとも大切なのは血液検査だと思っています

 

でも血液検査のために頑張って通院させた結果、通院後ぐったりしてしまうということがあれば、通院が負担になっていることを獣医師に相談してみましょう

 

もしかしたら往診で検査してくれるかもしれませんので、聞きづらいかもしれませんが、猫ちゃんのためにも伺ってみましょう。

 

また、往診はやっていないとされた場合には、早めから往診専門動物病院探しを始めることをお勧めします。

 

往診でも血液検査を行うことは可能ですし、項目も同じように広く見ることができます。

 

また、血液検査以外にもエコー検査、尿検査など、X線検査以外のことであれば、往診で行う事が可能です。

 

腎臓病が発覚した時点で、もっといえば高齢期の過ごし方の準備として、往診専門動物病院を探しておくことをお勧めします。

 

腎臓病(腎不全)の皮下点滴や内服薬処方は往診で十分

腎不全というと、療法食の話から始まり、内服薬やサプリメントのお話、そして皮下点滴へと続き、腎性貧血などが始まれば増血剤をどうするかなどという相談が始まってきます。

 

犬の腎不全であれば、通院がそこまで負担になることは少ないと思います。

 

ただし、それでも頻繁に動物病院へ行くことで精神的なストレスが蓄積すると考えると、できれば検査以外での通院は避け、皮下点滴はご自宅で打てるようにしたほうがいいです。

 

自宅での皮下点滴は、ペットの固定さえうまくできて仕舞えば1人でも可能ですし、もし2人以上いるのであれば、ある程度の性格の子で実施することが可能です。

 

一人が保定、一人が皮下点滴を実施してあげる、といった流れです。

 

輸液量や犬猫の体調などを踏まえて、実施の仕方にも工夫を凝らしてあげることで、体にもより負担がないように在宅皮下点滴プランを組んでいきます。

 

猫の腎臓病(腎不全)の皮下点滴は1回量に細心の注意を!

次は猫ちゃんの腎不全における皮下点滴についてです。

 

動物病院としては、本来であれば毎日分散して皮下点滴を打ってあげたいですが、猫ちゃんのストレスやご家族様の負担を考えて、週3-4回くらいにしましょうと伝える事があります。

 

そして、週3-4回と頻度を下げた分、1回量をたくさん入れるという事があり、体力があるうちなら代謝できるかもしれませんが、高齢期で、例えばすでに痩せ細ってきている腎臓病ステージ4とかであれば、浮腫や胸水への漏れ出しに細心の注意を払いましょう。

 

このステージになると、貧血まではいかないもののヘマトクリット値と言われる数値が下がってきている事が多く、また心臓への負担もかかっている事もあります。

 

そんな中でたくさんの輸液を1度に入れてしまうことで、過剰輸液を起こしてしまい、結果として皮下点滴を実施したことで苦しい思いをさせてしまった、という症例をたくさんみてきました。

 

「皮下点滴して帰宅してから呼吸が速くなってしまい、ご飯を食べられなくなってしまった」

 

この主訴で訪問して、この日を境に在宅医療(在宅緩和ケア)を実施することが多いです。

 

このように、皮下点滴一つをとっても、本音と建前が混在してしまう事があるため、もし獣医師に訪ねるのであれば、「なぜ今は週3-4回の皮下点滴でいいのか。本当なら毎日のほうがいいのか。」など、質問してみてくださいね。

 

犬猫は自分から選択できないため、ご家族様が判断するしかありません。

 

言いづらいことだとしても、動物病院側にちゃんと伝えることで、思ってもみなかった回答をいただけるかもしれませんし、それによって、今抱えている悩みの突破口が見えるかもしれません。

 

腎臓病なら在宅医療(在宅緩和ケア)切り替えを検討しましょう
 

みんな病院は好きじゃないです。

 

ましてや犬猫からすれば、動物病院はできれば行きたくない場所だと思います。

 

日常ケアの時ならまだしも、毎回嫌な思いをするのがこの持病を抱え始めたステージです。

 

慢性疾患のコントロール(定期検診と薬剤調整など)は、どちらにせよやってあげたほうがいいですが、そのためにかかるストレスをどこまで許容させるのかは、一度考えてあげましょう。

 

愛犬、愛猫にとって、そしてご家族様にとっても最良となる選択肢を見つけましょうね。

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【執筆・監修】
江本宏平(在宅緩和ケア専門獣医師)
【病院名】
往診専門動物病院 わんにゃん保健室
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