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なんとなく元気がなく多飲多尿の猫(東京墨田区/高齢猫)

こんにちは!

 

皆様、お元気ですか?

私は先日長瀞の方に出かけてきました!普段は、東京都内、主に東京江東区、東京墨田区、東京台東区、東京足立区、東京港区などを往診専門動物病院わんにゃん保健室の往診車で回っているので、久しぶりに自然な中にいくとリフレッシュされますね!

猫ちゃんを連れてきている方はさすがにいませんでしたが、わんちゃんを連れている方は多くいらっしゃいました!しかし途中で気管虚脱のような咳をしているわんちゃんがいて心配になってしまいました。

気管虚脱があると言われたことがあるわんちゃんを飼っていらっしゃる方もいると思いますが、暑い場所では呼吸の回数が増え、気管虚脱がある犬ではのどに炎症が起こって、呼吸困難になってしまうことがあるので、気管虚脱があるわんちゃんは出来るだけ涼しい場所で過ごさせてあげて下さい。

 

それでは、今回の本題です。

今回は、なんとなく元気がなく、多飲多尿がある、既往歴に尿石症による尿路閉塞ということでお電話を頂きました、東京墨田区在住、高齢猫(15歳)のシンちゃんです。

 

なんとなく元気がなく多飲多尿の猫(東京墨田区/高齢猫)

まず、お電話で多飲多尿があるということだったので、

 

・甲状腺機能亢進症

・慢性腎不全

 

の2つの病気を頭に思い浮かべながらお伺いさせて頂きました。

お電話で、動物病院をすごく怖がってしまい、とても怒ってしまうので動物病院には行けないのでペット往診をご希望、ということをお伺いしていましたが、お家に入るとたしかに、私たち獣医師・動物看護師を見るなりテーブルの下に隠れてソワソワ、たまにシャーっと言ってみたり、落ち着かない様子でした。

なので、まずはシンちゃんに触ることはせず、お話をお伺いするところからスタートしていきました。

よくよくお話を聞くと、多飲多尿、元気減退だけではなく、皮膚がブツブツしてきて下腹部の皮膚を舐めている、嘔吐頻度の増加、活動性の減少(ソファに登らなくなった、歩くのがゆっくりになった等)が見られることが分かりました。

そこでまずは症状を大きく2つに分けて説明に入らせて頂きました。

 

・皮膚症状→下腹部を舐めるのは①膀胱炎、②皮膚病

・全身症状(多飲多尿、嘔吐、活動性の減少)→①慢性腎不全、②甲状腺機能亢進症、③その他(腫瘍など)

 

の可能性を考えてご説明し、血液検査、腹部超音波検査を行うことになりました。

 

下腹部の皮膚を舐める、というのは一見皮膚が痒いから?と考えてしまうのですが、実は膀胱が気持ち悪くて、皮膚の上から膀胱の位置を舐める、というのは猫ちゃんで必ず考えていかなければなりません。また、シンちゃんでは見られませんでしたが、膀胱でなく、やたらと足を舐める、という場合には関節炎を疑っていかなければなりません。

また、シンちゃんの場合尿路閉塞になったことがあるということでしたので、膀胱炎の再発の可能性も高かったのですが、頸部と耳のブツブツに関しては、皮膚病を疑っていきました。

 

甲状腺機能亢進症では、全身の代謝が上がるので、おしっこの量が増え、脱水してしまうのでのどが渇きたくさんお水を飲むようになります。また、消化管の動きも亢進するので、嘔吐や下痢が出たり、食欲が出たりします。しかし、代謝が上がっているので、よく食べますが痩せていきます。

また、猫ちゃんの慢性腎不全では、腎臓の尿細管というところでの水の再吸収能力が落ちてしまうことが多いため、多尿になり、脱水してしまうのでのどが渇きたくさんお水を飲むようになります。そして、慢性腎不全であと2つ多い症状が関節炎と嘔吐です。慢性腎不全が始まると、骨のカルシウムを血中に取り込んでしまうようになるので、骨密度が下がり、関節炎や、ひどいと骨折しやすくなってしまいます。嘔吐に関しては、慢性腎不全では、胃酸が出やすくなるので、逆流性食道炎のようなムカムカした感じや胃潰瘍になってしまうことがあります。

 

こういった症状を考えて、治療に入らせて頂きました。

高齢猫のシンちゃん(東京墨田区在住)は身体検査の前に、保定するときには怒っていましたが、保定すると大人しく、やはり少し元気がないのかな、という印象でした。

治療としては、少し脱水があったので皮下点滴、嘔吐があったので吐き気止め、胃薬、感染性疾患を考えて抗生剤、皮膚がかゆいということだったので全身性の疾患があった場合は病気が隠れてしまう可能性がありましたが、超音波にて明らかな腫瘍性疾患は認められなかったのでステロイド剤を使用しました。

すべて注射ですが、点滴に混ぜて投与するので、針を刺すのは1回だけ、ということで、高齢猫のシンちゃん(東京墨田区在住)も許してくれていました。

 

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治療後はおやつを用意してもらい、がつがつと食べていたので、少し安心しましたが、勢いよく食べすぎて戻してしまわないかが心配なぐらいでした・・・。

 

この日の診察は以上で終了とし、次の日もお伺いさせて頂き、活動性に変化があるか診させてもらうことになりました。また、今後としては、血液検査の結果次第で、全身症状については処置を決めていき、皮膚に関してはステロイドに対する反応を見ていくという方向でいくことになりました。

 

今回の東京墨田区在住で高齢猫のシンちゃんのように、症状がたくさんある場合にも、それぞれ分けて考えていき、どの病気が考えられるか、それを診断していくためにはどういった検査が必要か、ということを往診専門動物病院わんにゃん保健室では丁寧に説明し、ご納得いただいてから検査に入らせて頂いております。

 

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(診察終了後に大好きなカーテンに隠れながらおやつをもらうシンちゃん)

 

また、猫ちゃんの性格上、検査が難しい、無理をすると呼吸がわるくなってしまう、といった場合には、途中で検査や処置を中断することもあります。

しかし、そのような場合でも最善の処置をさせて頂きますので、怒ってしまうので、動物病院には連れていけない、といったお悩みを持つご家族様、諦めずに、往診専門動物病院わんにゃん保健室までお気軽にご連絡ください。

そのような猫ちゃんにも、往診専門動物病院わんにゃん保健室の獣医師、動物看護師ともに慣れているので、いつでもご対応させて頂きます!

 

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